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プリキュアの美々野くるみを徹底解説!正体や強さの秘密とは?

2025.08.18
プリキュアの美々野くるみを徹底解説!正体や強さの秘密とは?

「青いバラは秘密のしるし!」でお馴染み、多くのファンを虜にする美々野くるみ(ミルキィローズ)。普段はツンとした態度でも、仲間を思う気持ちは人一倍。そんな彼女の魅力が最大限に輝く”神エピソード”があるのをご存知ですか?

この記事では、くるみの健気さやカッコよさが光る必見のエピソードを厳選してご紹介します。これを読めば、あなたが『くるみ』をもっと好きになること間違いなしです!

1. 衝撃デビュー!プリキュアくるみを救う「青いバラは秘密のしるし」

こんにちは!プリキュアシリーズをこよなく愛する、自称プリキュア応援団長の私です!数あるプリキュアシリーズの中でも、特に私の心を掴んで離さないのが、『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場する美々野くるみ、そして彼女が変身するミルキィローズです。今回は、このミステリアスで美しいプリキュア、美々野くるみの魅力にどっぷりハマってしまうこと間違いなしの「沼落ちエピソード」を、私の熱量たっぷりでマニアックに解説させていただきます!この記事を読み終わる頃には、あなたもきっとくるみ推しになっているはずですよ!

まず絶対に外せないのが、記念すべき美々野くるみの初登場回、第10話「出た!青いバラは秘密のしるし」です。このエピソードは、まさに伝説の始まりと言っても過言ではありません。プリキュアシリーズの歴史の中でも、これほどまでに衝撃的で、視聴者の心を鷲掴みにした新戦士の登場があったでしょうか。それまでの『Yes!プリキュア5』から続く物語の流れに、突如として投じられた謎めいた存在、それがミルキィローズでした。

謎に包まれた圧倒的戦闘力

この第10話、物語はいつも通り、夢原のぞみたちプリキュア5が敵組織エターナルのホシイナーと交戦するところから始まります。しかし、この日のホシイナーは一味違いました。プリキュア5の連携攻撃をもってしても歯が立たず、全員が変身解除寸前まで追い詰められてしまう、まさに絶体絶命のピンチ。もうダメか…と誰もが思ったその瞬間です。突如として戦場に舞い降りる、一輪の青いバラ。そして、「スカイローズ・トランスレイト!」という凛とした掛け声とともに、謎の戦士が姿を現すのです。

彼女こそが、ミルキィローズ。紫を基調としたシックなコスチュームに身を包み、表情一つ変えずに敵を見据えるその姿は、のぞみたちプリキュア5とは明らかに一線を画す雰囲気を持っていました。何より視聴者を驚かせたのは、その圧倒的な戦闘能力です。プリキュア5が束になっても苦戦したホシイナーを、たった一人で、しかも涼しい顔で圧倒していくのです。彼女が放つ「ミルキィローズ・ブリザード」は、まさに桁違いの威力。敵を一瞬で氷漬けにしてしまうその力は、これまでのプリキュアの常識を覆すものでした。

このシーンの演出がまた素晴らしいんです。脚本はプリキュアシリーズの礎を築いた成田良美さん、そして演出(シリーズディレクター)は小村敏明さんが担当されています。光と影のコントラストを巧みに使い、ミルキィローズの神秘性と強さを際立たせていました。多くを語らず、ただプリキュアを救うという目的だけを遂行し、風のように去っていく。この徹底したミステリアスな振る舞いに、「この美々野くるみというプリキュアは一体何者なんだ!?」と、日本中の視聴者がテレビに釘付けになった瞬間でした。

プリキュアとの絶妙な距離感

ミルキィローズの魅力は、ただ強いだけではありません。プリキュア5に対する彼女のスタンスも、非常に興味深いものでした。助けはするものの、決して仲間になろうとはしない。馴れ合いを嫌い、一定の距離を保ち続けるのです。のぞみが「あなたもプリキュアなの?」と問いかけても、「私はプリキュアではない」と静かに否定します。このつれない態度こそが、彼女のミステリアスな魅力をさらに加速させました。

当時のプリキュアといえば、仲間との絆やチームワークを重んじるのが王道でした。そこに現れた、孤高を貫く新たな戦士、美々野くるみ。彼女の存在は、プリキュアという作品の世界観に新たな風を吹き込みました。私たちは、いつ彼女が心を開くのか、なぜプリキュアたちと距離を置くのか、その謎を知りたくてたまらなくなるのです。

この絶妙な距離感は、後の物語で彼女の正体、つまりお世話役妖精のミルクが人間へと進化した姿であることが判明する布石にもなっています。生意気で背伸びしがちだったミルクが、プリキュアを守りたいという強い想いから奇跡の力を手に入れた。しかし、そのプライドの高さゆえに、素直にのぞみたちに正体を明かすことができない。そうした背景を想像しながらこの第10話を見返すと、彼女の一つ一つの行動やセリフの裏にある葛藤が透けて見え、さらに味わい深くなります。最初の沼落ちポイントとして、これ以上ないほど完璧な登場だったと、私は断言します。この衝撃的なプリキュア、くるみのデビューは、プリキュア史に燦然と輝く名シーンなのです。

2. 素顔が可愛い!仲間と育むプリキュアくるみの不器用な優しさ

衝撃的なデビューを飾った美々野くるみですが、彼女の魅力はミステリアスな戦闘美少女というだけにとどまりません。次の沼落ちポイントは、クールな仮面の下に隠された、不器用で人間味あふれる素顔です。特に、そのギャップが光るのが、第19話「乙女のピンチ!ロマンスの映画祭」などのエピソードで見られる、仲間たちとの交流です。

完璧超人に思えた美々野くるみが、実は悩み、葛藤し、仲間との関わりの中で少しずつ成長していく。この過程こそが、私たち視聴者の心を掴んで離さない、第二の沼落ちポイントなのです。クールなプリキュアが見せる「ギャップ萌え」の破壊力は、計り知れません!

女優を目指すくるみの葛藤

サンクルミエール学園に転校してきた美々野くるみは、成績優秀、スポーツ万能。その完璧なスペックで、あっという間に学園のアイドル的存在になります。そんな彼女が、将来の夢として「女優」を目指していることが明かされます。しかし、物語は彼女を「何でもできる天才」としては描きません。オーディションに挑戦するもうまくいかず、珍しく壁にぶつかって悩む姿が描かれるのです。

この第19話では、映画祭のヒロインオーディションが舞台となります。自信満々でオーディションに臨むくるみですが、審査員からは「綺麗だけど、心に響かない」と厳しい評価を受けてしまいます。プライドが高く、常に完璧であろうとしてきたくるみにとって、これは大きな挫折でした。ここで見せる、悔しさを押し殺したような表情や、一人で思い悩む姿は、それまでのクールな彼女のイメージを覆すものであり、私たちは初めて彼女の「弱さ」に触れることになります。

この「弱さ」の描写こそが、美々野くるみというキャラクターに深みを与える重要な要素です。ただ強いだけのプリキュアではない。私たちと同じように悩み、傷つく一人の女の子なのだと知ることで、視聴者は彼女に強く感情移入し、「応援したい!」という気持ちを抱くようになるのです。完璧に見えたプリキュア、くるみの見せた意外な人間らしさに、多くのファンが心を奪われました。

夏木りんが引き出すくるみの素顔

くるみの人間的な魅力を語る上で絶対に欠かせないのが、夏木りんとの関係性です。ボーイッシュで情に厚いりんちゃんと、プライドが高く素直になれないくるみ。水と油のように思える二人ですが、だからこそ生まれる化学反応が最高に魅力的なのです。

オーディションに落ち込んで一人でいるくるみを見つけ、声をかけるのがりんちゃんでした。最初は「放っておいて」と突き放すくるみですが、りんちゃんはそんなことではめげません。「あんた、悔しいんでしょ」「もっと素直になればいいのに」と、ストレートな言葉でくるみの心に踏み込んでいきます。このりんちゃんの真っ直ぐさが、くるみの凝り固まった心を少しずつ溶かしていくのです。

特に印象的なのが、二人で練習をするシーンです。りんちゃんは、アクセサリーデザイナーという自分の夢を追いかけているからこそ、くるみの悔しさが痛いほどわかる。だから、ただ慰めるのではなく、対等な立場で、時には厳しく、時には優しく彼女に寄り添います。最初は反発していたくるみも、りんの真剣な姿に心を動かされ、徐々にアドバイスを受け入れ、自分の殻を破ろうと努力し始めます。この一連のやり取りを通じて、私たちは「ツンデレ」という言葉だけでは片付けられない、くるみの複雑な内面を知ることになるのです。仲間を信じたい、でも素直になれない。そんな不器用な優しさが、たまらなく愛おしいんですよね。プリキュア仲間との絆が、くるみを成長させていく。この王道ながらも丁寧な描写が、私たちの心を打ちます。

ギャップ萌えの真骨頂

クールでミステリアスなミルキィローズとしての姿と、仲間、特にりんの前で見せる不器用でツンデレな美々野くるみとしての姿。この二つの顔の間に存在する「ギャップ」こそが、彼女の沼にハマる最大の要因と言えるでしょう。

戦闘では誰よりも冷静で、圧倒的な力でプリキュアを導く頼れる存在。しかし、ひとたび日常に戻れば、些細なことでムキになったり、素直になれずに後でこっそり後悔したりする。この振り幅の大きさこそが、美々野くるみというキャラクターの人間的な奥行きを生み出しています。

第19話の最後、オーディションには落ちてしまったものの、りんちゃんとの友情という大切なものを見つけたくるみが見せる、少しだけ柔らかくなった表情。この僅かな変化に、私たちは彼女の成長を感じ取り、胸が熱くなるのです。ただの追加戦士プリキュアではない、一人の少女としての美々野くるみの物語。その魅力に気づいてしまったら、もう後戻りはできません。あなたも、この可愛すぎるギャップに、きっと夢中になるはずです!

3. 涙腺崩壊…!プリキュアくるみとアナコンディの因縁対決

美々野くるみの魅力を語る上で、絶対に避けては通れないのが、シリアス展開の中で見せる彼女の悲壮な覚悟と精神的な成長です。その集大成ともいえるのが、第37話「危ない!ファイブDEチャンス!(前編)」と第38話「二人の力!ドリームとローズ!!」で描かれる、敵組織エターナルの幹部・アナコンディとの因縁の対決です。

普段のクールな姿や、時折見せる可愛らしいツンデレな一面とは全く違う、くるみが背負ってきたものの大きさと、それを乗り越えようとする強い意志。この一連のエピソードは、涙なしには見ることができません。私自身、何度見返しても胸が熱くなる、最高の「沼落ちポイント」です。ここでのくるみの姿を見れば、彼女がただのプリキュアではない、深い物語を背負った一人の戦士なのだと、誰もが理解するでしょう。

憎しみと悲しみの過去

この対決がなぜこれほどまでに重い意味を持つのか。それは、くるみの正体が妖精のミルクであること、そしてミルクがパルミエ王国のお世話役だった時代に、アナコンディに深く傷つけられた過去を持つことに起因します。アナコンディは、かつてパルミエ王国で働いていましたが、その正体はエターナルのスパイでした。ミルクは、信頼していたアナコンディに裏切られ、目の前で大切な仲間たちが石にされるという絶望的な光景を目の当たりにしたのです。

この時の恐怖と憎しみ、そして何もできなかった自分への無力感が、ミルク…すなわち美々野くるみの心に、深い傷として残り続けていました。普段は気丈に振る舞っている彼女ですが、アナコンディを前にすると、その心の傷が露わになります。冷静さを失い、憎しみの感情をむき出しにしてしまうのです。

第37話では、アナコンディの罠にはまり、くるみは憎しみを増幅させられてしまいます。「あいつだけは…あいつだけは、私がこの手で!」と、復讐心に支配され、我を忘れて突進していく姿は、見ているこちらも胸が締め付けられるほど痛々しい。プリキュアシリーズ全体を通しても、これほどまでに生々しい「憎しみ」の感情が描かれることは稀であり、それだけこの因縁がくるみにとって重いものであることを物語っています。

「あなたを倒して、未来へ進む!」

憎しみに囚われたくるみを救ったのは、やはりプリキュアの仲間、特に夢原のぞみの存在でした。第38話、アナコンディの精神攻撃によって追い詰められるくるみに対し、キュアドリームは身を挺して彼女を守ります。「くるみは一人じゃない!」「憎しみで戦っちゃだめ!」と必死に呼びかけるドリーム。その真っ直ぐな想いが、ついにくるみの心に届きます。

ここで、くるみはただ憎しみを捨てるのではありません。憎しみも、悲しみも、全てを受け入れた上で、それでも未来へ進むために戦うことを決意するのです。そして叫ぶ、あの名セリフ。「あなたを倒す!そして、私は未来へ進む!」。これは、単なる復讐のための戦いからの決別であり、自分自身の過去を乗り越え、プリキュアとして、美々野くるみとして未来を掴むのだという、力強い成長の証でした。

このシーンの作画と演出、そして何より美々野くるみ役の声優・仙台エリさんの魂の演技が、本当に素晴らしい。悲痛でありながら、どこまでも強い意志を感じさせる叫びは、視聴者の魂を直接揺さぶります。この第38話の演出は、プリキュアシリーズで数々の名エピソードを手がけてきた長峯達也さんが担当されており、キャラクターの感情の機微を丁寧に、そしてダイナミックに描き出しています。くるみの涙と覚悟が、最高の形で表現された名シーンです。

弱さと強さのコントラスト

このアナコンディとの決着は、美々野くるみというキャラクターが持つ「弱さ」と「強さ」のコントラストを最も鮮やかに描き出したエピソードでした。それまで決して人前で見せようとしなかった、心の奥底にある脆い部分。それを仲間の支えによって乗り越え、真の強さを手に入れる。このカタルシスこそが、私たちの心を鷲掴みにするのです。

キュアドリームとミルキィローズ、二人の力を合わせた合体技でアナコンディを打ち破るシーンは、まさに圧巻の一言。憎しみの連鎖を断ち切り、仲間との絆の力で勝利を掴む。これぞプリキュアの王道であり、その中心にいるくるみの姿は、かつてないほど輝いて見えました。

この一連のシリアスな戦いを通して、美々野くるみは単なるミステリアスな追加戦士から、深い苦悩を乗り越えた、誰よりも強い心を持つプリキュアへと昇華しました。彼女の涙と覚悟に触れた私たちは、もはや彼女の虜です。このエピソードこそが、美々野くるみを語る上で最も重要な魂の物語であり、最高の沼落ちポイントであると、私は声を大にして言いたいのです。

4. 絆が起こす奇跡!くるみが選んだ未来とプリキュア仲間

物語のクライマックス、第47話「みんなの気持ちを一つに!青いバラに願いをこめて」と最終話である第48話「未来へ!永遠不滅のプリキュア5!」。ここで描かれる、のぞみたちプリキュア仲間との別れと再会は、美々野くるみというキャラクターの物語の集大成であり、最大の沼落ちポイントと言えるでしょう。

エターナルとの激しい戦いを終え、世界に平和が戻った時、彼女に訪れる宿命。それは、人間としての姿を失い、妖精ミルクとしてパルミエ王国へ帰らなければならないという、あまりにも切ない現実でした。この一連のシークエンスは、多くの視聴者の涙腺を崩壊させた、プリキュア史に残る屈指の感動回です。

かけがえのない時間と避けられない別れ

美々野くるみとして過ごした時間は、彼女にとって何物にも代えがたい宝物でした。サンクルミエール学園での学園生活、夏木りんとの友情、そして何より、のぞみたちプリキュア5と共に戦い、笑い、時にはぶつかり合った日々。最初は背伸びをして、クールで完璧な「美々野くるみ」を演じていた彼女ですが、仲間たちと過ごす中で、次第にありのままの自分を受け入れ、人間として生きる喜びを知っていきます。

しかし、戦いが終われば、その奇跡の力も失われてしまう。仲間たちとの別れの時が刻一刻と迫る中、くるみが見せる表情は、見ているこちらの胸が張り裂けそうになるほど切ないものでした。特に、自分のために流してくれたのぞみの涙を見て、こらえきれずに涙を流すシーンは、名場面の一つです。プライドが高く、決して人前で涙を見せなかったくるみが、仲間との別れを悲しんで流す涙。その一粒一粒に、彼女が人間として過ごした日々の重みと、仲間への深い愛情が凝縮されていました。

「私、みんなと出会えて、本当に良かった…」。消えゆく間際に絞り出したこの言葉は、彼女の偽らざる本心であり、私たち視聴者の涙を誘いました。プリキュアとしての使命を全うした代償が、最も大切な仲間との別れであるという現実は、あまりにも過酷です。この切ない別れのシーンがあったからこそ、その後の展開がより一層輝きを増すのです。

仲間たちの想いが起こした奇跡

くるみとの別れを悲しむ、のぞみたちプリキュア5。しかし、彼女たちはただ悲しみに暮れるだけではありませんでした。「くるみにもう一度会いたい」。その強い想いが一つになった時、奇跡が起こります。のぞみの手の中に残された青いバラの種。仲間たち全員がその種に願いを込めた瞬間、種は眩い光を放ち、再び美々野くるみの姿を形作ったのです!

この再会のシーンは、『Yes!プリキュア5GoGo!』という作品が持つ「想いの力」というテーマを象徴する、最高のクライマックスでした。理論や理屈ではなく、ただ純粋に「会いたい」と願う仲間たちの気持ちが、不可能を可能にする。これこそがプリキュアの真骨頂であり、私たちがプリキュアという作品に魅了される理由の一つです。

再びみんなの前に現れたくるみは、少し照れくさそうに、でも、とびっきりの笑顔で「ただいま」と言います。この一言を聞くために、私たちは一年間、彼女たちの物語を追いかけてきたのだと実感する瞬間でした。最終話のシリーズディレクターは、もちろん小村敏明さん。一年間かけて丁寧に描かれてきたキャラクターたちの絆が、最高の形で結実したこの奇跡のシーンは、何度見ても感動で鳥肌が立ちます。

くるみが自ら選んだ未来

この奇跡が何よりも感動的なのは、それが一方的なものではなかったという点です。仲間たちの想いに応えるように、くるみ自身もまた、みんなと一緒にいる未来を強く望んでいた。その双方の強い意志が共鳴し合ったからこそ、奇跡は起きたのです。

物語の終盤、くるみはパルミエ王国の女王になるという道ではなく、人間・美々野くるみとして、のぞみたちと共にこの世界で生きていく未来を選択します。それは、彼女が自らの意志で掴み取った、かけがえのない未来でした。妖精のお世話役という立場から、一人の対等な仲間へ。そして、守られる存在から、自らの未来を切り拓く主体的な存在へ。この物語を通して、美々野くるみは本当に大きな成長を遂げたのです。

ミステリアスな登場から始まり、仲間との交流の中で人間らしさを獲得し、過去の因縁を乗り越え、そして最後には自らの意志で未来を選ぶ。この一連の美しい物語を目の当たりにした私たちは、永遠に美々野くるみというプリキュアを、そして彼女が仲間たちと紡いだ絆の物語を、愛することを誓うのです。これこそが、彼女の物語の完璧な結末であり、私たちが彼女の沼から抜け出せなくなる、最大の理由なのです。

5. プリキュアファンのあなたはどっち派?ミルクとくるみのギャップ萌え比較表&体験談

ここまで、美々野くるみの「沼落ちエピソード」を熱く語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?彼女の魅力の根源をたどっていくと、やはり妖精「ミルク」としての姿と、人間「美々野くるみ」としての姿、この二つの間に存在する強烈な「ギャップ」に行き着きますよね!

生意気だけどどこか憎めないミルクと、クールビューティーだけど実は不器用なくるみ。どちらも魅力的で、甲乙つけがたい!そこで今回は、私の独断と偏見に満ち満ちた「ミルクとくるみのギャップ萌え比較表」を作成してみました!これを見れば、二つの姿の魅力が一目瞭然!さらに、私が完全にくるみの沼に沈んだ瞬間の体験談も告白しちゃいます!

ミルクとくるみのギャップ萌え比較表

比較項目 お世話役妖精 ミルク 美々野くるみ(ミルキィローズ)
口調 「~ミル!」という特徴的な語尾。先輩であるココとナッツに対してもタメ口で、かなり生意気な印象。でも、それがまた可愛い! 丁寧で落ち着いたお嬢様口調。「ですわ」「ますわ」を使いこなし、知性と品格を感じさせます。でも時々感情的になると素が出ちゃうのがポイント。
性格 背伸びしがちでプライドが高い完璧主義者。お世話役としての仕事には絶対の自信を持つ。でも本当は寂しがり屋で、みんなに認められたい気持ちが強い。 表向きはクールでポーカーフェイス。周りからは完璧な優等生に見られている。しかし内面は不器用で優しく、仲間への想いは誰よりも熱いツンデレ。
戦闘 基本的にはプリキュアのサポート役。アイテムを渡したり、情報収集をしたりするのが主な役割。戦闘能力は皆無で、逃げ回ることが多い。 圧倒的な戦闘能力でプリキュアを導く孤高の戦士。「ミルキィローズ・ブリザード」は一撃必殺の威力。冷静な戦況分析も得意とする司令塔タイプ。
のぞみへの態度 ココのお世話役の座を巡って、一方的にライバル視。のぞみのドジな部分を厳しく指摘することも多い。でも、心の底では彼女の実力を認めている。 少し引いた位置から、まるで保護者のようにのぞみたちを見守る視線。危なっかしいのぞみを心配しつつも、彼女の持つ無限の可能性を誰よりも信じている。
ファッション ふわふわのクリーム色の体に、ウサギのような長い耳が特徴。首元のピンクのリボンがチャームポイント。愛らしいマスコットそのもの。 サンクルミエール学園の制服を完璧に着こなし、私服もお嬢様らしい上品なスタイルが多い。紫を基調としたファッションセンスは抜群。
食の好み チョコレートが大好き!特にチョコレートケーキには目がない。逆に嫌いなものはニンジンで、子供っぽい一面も。 劇中では特にぶどうジュースを飲んでいるシーンが印象的。大人びた雰囲気で優雅にティータイムを楽しんでいるイメージ。

こうして比較してみると、本当に面白いですよね!生意気な後輩キャラだったミルクが、成長してクールな先輩キャラのくるみになる。この変身の過程と、それぞれの姿が持つ魅力のコントラストこそ、私たちが彼女から目が離せなくなる理由なんです。プリキュアシリーズの中でも、ここまで劇的な変化を遂げたキャラクターは、美々野くるみをおいて他にいないのではないでしょうか。

私がくるみの沼に完全に落ちた瞬間

数ある沼落ちポイントの中でも、私が「もうダメだ、一生ついていく」と心に誓った瞬間。それはやはり、第38話のアナコンディとの決着回です。もちろん、初登場の衝撃も、りんちゃんとの友情も、最終回の奇跡も、全てが大好きです。でも、この第38話でくるみが見せた姿は、私の心を根こそぎ持っていきました。

それまで決して見せようとしなかった、憎しみや恐怖といった「弱い部分」。それを仲間の前でさらけ出してしまい、自己嫌悪に陥る姿。プライドの高い彼女にとって、それはどれほど辛いことだったでしょう。しかし、そこで終わらないのが美々野くるみのすごいところ。キュアドリームの言葉で自分を取り戻し、憎しみという感情すら自分の力に変えて、「あなたを倒して、未来へ進む!」と叫んだ、あの瞬間です。

あのシーンのくるみは、本当に美しかった。ただ綺麗なだけじゃない。傷つき、もがき、それでも前を向こうとする、人間の魂の美しさそのものでした。弱い自分を認め、それを乗り越えようとする意志の強さ。この凄まじいコントラストに、私は完全に心を鷲掴みにされてしまったのです。「このプリキュアを、この子を、一生応援し続けよう」と、テレビの前で静かに決意しました。あの覚悟の表情と、涙の跡が残る頬の美しさは、一生忘れることができません。

あなたの「くるみ推し」ポイントはどこですか?

さて、ここまで私の愛を一方的に語り尽くしてきましたが、あなたはいかがでしたか?美々野くるみ、そしてミルキィローズの魅力、少しでも伝わっていたら嬉しいです。

もしかしたら、あなたは私とは違うエピソードでくるみの沼に落ちたかもしれません。クールなミルキィローズが初めて笑顔を見せた瞬間かもしれませんし、ミルクの姿で一生懸命みんなのお世話をする姿かもしれません。

ぜひ、あなたの「沼落ちエピソード」や、「くるみのこんなところが好き!」という推しポイントを、心の内で叫んでみてください!美々野くるみというプリキュアの魅力は、語り尽くせないほど奥が深いのですから。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。