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なぜ熊本の居酒屋「くるみ」は神なのか?私がハマった魅力を全力解説

2025.10.30
なぜ熊本の居酒屋「くるみ」は神なのか?私がハマった魅力を全力解説

熊本の夜、せっかくなら本場の「馬刺し」の旨味も、香ばしい「焼き鳥」も、両方妥協したくないですよね。さらに、大切な人との時間を「個室」でゆっくり過ごせたら最高だと思いませんか?そんな贅沢な願いを熊本で叶えてくれるのが「馬刺し 焼き鳥 個室居酒屋 くるみ」です。

この記事では、「馬刺し 焼き鳥 個室居酒屋 くるみ」が特別な夜に選ばれる理由と、あなたの期待を超える魅力を徹底解説します。

1. 熊本の夜はここで決まり!「馬刺し 炭火焼き くるみ」で絶対食べたい逸品4選

熊本の夜、美味しいもので一杯やりたい!と思っても、熊本市内の中心部、特に下通や上通、新市街周辺には魅力的な居酒屋が本当にたくさんありますよね。馬刺しが美味しいお店、郷土料理が自慢のお店、おしゃれなバル、地元の人で賑わうディープなお店…。選択肢が多すぎて、一体どこに入ればいいのか迷っていませんか?

「せっかく熊本に来たんだから、絶対に失敗したくない!」

「観光客向けじゃなくて、地元の人も本当に『美味しい』と認めるお店に行きたい!」

そんなあなたの悩みを一発で解決してくれるのが、今回ご紹介する「馬刺し 炭火焼き くるみ」さんなんです!「くるみ」という可愛らしい名前のお店ですが、その実力は本物。地元・熊本の食通たちも足繁く通う、まさに隠れた名店と言えるでしょう。

熊本の美味しいものを知り尽くした人々が「くるみ」を選ぶのには、ちゃんとした理由があります。新鮮な食材への徹底したこだわり、丁寧な仕事が光る料理、そして温かいおもてなし。「くるみ」に行けば、あなたが期待する「熊本の美味しい夜」が、期待以上のクオリティで待っています。

しかし、「くるみ」には美味しいメニューが本当にたくさんあるんです。定番の馬刺しから、店名にもなっている炭火焼き、一品料理まで…。初めて訪れた方は、何を頼むべきか迷ってしまうかもしれません。

そこでこの記事では、数ある「くるみ」の絶品メニューの中から、特に「このお店の実力が分かる!」と私が感じた、あえてマニアックな視点で選んだ逸品4選をご紹介します!王道から通好みの一品まで、これを読めば「くるみ」でのオーダーは完璧です。熊本の夜、「くるみ」で最高の食体験をする準備はいいですか?

「くるみ」が熊本で愛される理由

熊本市内には、本当に星の数ほどの飲食店がありますが、その中で「くるみ」が多くのリピーターに支持されているのはなぜでしょうか。もちろん、料理の美味しさが一番ですが、それだけではない魅力が「くるみ」にはあります。

例えば、お店の雰囲気。洗練されていながらも、どこかホッとするような温かみがあるんです。カウンター席に座れば、職人さんの見事な手さばきを眺めながら、料理やお酒について気軽に話を聞くこともできます。熊本の人はお酒好きな方が多いですが、「くるみ」はまさに、美味しい料理と美味しいお酒、そして楽しい会話が揃う、熊本の夜の社交場のような存在なのかもしれません。

また、立地の良さも魅力の一つでしょう。熊本市の中心部にありながら、少し落ち着いたエリアに位置しているため、騒がしすぎず、ゆっくりと食事を楽しむことができます。熊本観光の拠点からもアクセスしやすく、旅行のディナーにも最適です。

なぜ「マニアックな4選」なのか?

今回、私が「くるみ」のメニューから4品を厳選するにあたり、ただ「人気メニュー」を選ぶだけでは面白くないと考えました。もちろん、「くるみ」はどのメニューもハイレベルで美味しいです。

しかし、そのお店の「本気度」や「底力」は、定番メニューのクオリティはもちろんのこと、一見地味に見える郷土料理や、手間のかかる一品料理にこそ現れると私は思っています。

今回ご紹介する4品は、熊本の食文化の「王道」と「深さ」の両方を、「くるみ」というフィルターを通して体験できるラインナップです。これらを味わえば、なぜ「くるみ」が熊本で選ばれ続けるのか、その理由がきっと分かるはずです。それでは、早速「くるみ」の誇るマニアックな逸品たちを見ていきましょう!

2. ①鮮度が命!くるみ自慢の「特選馬刺し盛り合わせ」は熊本でも別格だった

熊本に来たら、絶対に外せないのが「馬刺し」ですよね。熊本市内には馬刺しを提供するお店は数多くありますが、「くるみ」でまず頼んでほしいのが、この「特選馬刺し盛り合わせ」です。

「馬刺しなんて、どこで食べても同じじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、「くるみ」の馬刺しは、そんな常識を覆すほどの「別格」の美味しさなんです。熊本で様々な馬刺しを食べてきた私ですが、「くるみ」の馬刺しに出会った時の衝撃は忘れられません。

「くるみ」が誇る圧巻の鮮度と美しい盛り付け

まず、テーブルに運ばれてきた瞬間に目を奪われます。艶やかに輝く赤身、美しくサシの入った霜降り、そして希少部位…。一切れ一切れが丁寧に、そして美しく盛り付けられており、その見た目からも「くるみ」の仕事の丁寧さが伝わってきます。

この鮮やかさは、もちろん鮮度の証。「くるみ」では、おそらく熊本でもトップクラスの仕入れルートを確保しているのでしょう。馬肉は鮮度が命ですが、ここまで高いレベルで安定して提供できるのは、お店の確かな目利きと努力の賜物です。

部位ごとに違う!食感と旨味の饗宴

「くるみ」の馬刺しが「別格」である最大の理由は、この「盛り合わせ」にあります。馬刺しは、部位によって味も食感も全く異なるのが面白いところ。「くるみ」の盛り合わせは、その違いを存分に楽しませてくれる、まさに馬刺しのフルコースなんです。

日によって内容は変わるかもしれませんが、私が出会った素晴らしい部位たちをご紹介します。

とろける甘み「霜降り(トロ)」

まず、馬刺しの王様「霜降り」。きめ細やかなサシが入っており、口に入れた瞬間、人間の体温で脂がスッと溶け出します。その甘みは、驚くほど上品。牛肉の脂とは全く違う、サラリとした軽さがありながら、コクと旨味が爆発します。これが「くるみ」の霜降りか、と唸る逸品です。

肉本来の旨味「赤身」

次に「赤身」。鮮やかなルビー色をした赤身は、馬肉本来の味を最も強く感じられる部位です。噛みしめると、モギュッとした弾力と共に、鉄分を豊富に含んだ濃い旨味が溢れ出します。「くるみ」の赤身は、パサつきが一切なく、しっとりとなめらか。鮮度の良さがダイレクトに伝わります。

希少なコリコリ食感「フタエゴ」

あばらの部分の、非常に珍しい部位「フタエゴ」。赤身と脂身が三層になっており、見た目も美しいです。その最大の特徴は、コリコリとした独特の歯ごたえ!噛むほどに脂の甘みと赤身の旨味が混ざり合い、他では味わえない食感のハーモニーを生み出します。これぞ熊本の馬刺し、と感じさせてくれる部位です。

白い芸術品「タテガミ(コウネ)」

そして、真っ白な「タテガミ」。馬の首すじの脂の部分で、コラーゲンが豊富です。見た目は脂の塊ですが、食べてみると驚くほどアッサリ。ゼラチンのような、少しモチっとした不思議な食感で、それ自体には強い味はありません。しかし、これを赤身と一緒に食べると…魔法が起こります。赤身の旨味にタテガミの甘みとコクが加わり、口の中で一体となってとろけていくのです。この食べ方こそ、熊本の馬刺しの醍醐味。「くるみ」の盛り合わせなら、この「重ね食べ」も存分に楽しめます。

熊本の甘口醤油が引き立てる馬の旨味

これらの極上馬刺しをいただくのは、もちろん熊本特有の「甘口醤油」です。このお醤油が、また馬刺しに最高に合うんですよね。

熊本の醤油は、九州地方の中でも特に甘みが強いと言われています。この濃厚な甘みが、馬肉の持つ繊細な甘みや旨味と見事に調和し、そのポテンシャルを最大限に引き出してくれます。

「くるみ」では、この甘口醤油に、おろしニンニクや生姜をたっぷり溶いていただきます。ピリッとした薬味の刺激が、馬肉の甘い脂をさらに引き立て、もう、たまりません!

この「くるみ」の特選馬刺し盛り合わせと合わせたいのが、熊本が誇る「球磨焼酎」です。米を原料にした球磨焼酎は、スッキリとした飲み口のものから、芳醇な香りのものまで様々ですが、「くるみ」の馬刺しの繊細な味わいを邪魔せず、むしろお互いを高め合ってくれます。例えば、「白岳 しろ」のようなクリアなタイプなら、馬刺しの旨味をストレートに楽しめますし、「鳥飼」のような吟醸香のあるタイプなら、霜降りの芳醇な香りと見事にマリアージュします。

「くるみ」の馬刺しは、ただの「熊本名物」という枠を超えた、一皿の完成された料理でした。熊本の夜のスタートに、これ以上の選択肢はないでしょう。

3. ②香ばしさが爆発!熊本の地鶏、天草大王」を使ったくるみ「炭火焼き」の真髄

「くるみ」という店名に「炭火焼き」と冠されているからには、これを食べずには帰れません。2品目にご紹介するのは、熊本が誇るプレミアム地鶏「天草大王(あまくさだいおう)」を使った、まさに「くるみ」の真骨頂とも言える「炭火焼き」です。

馬刺しで熊本の「生」のレベルの高さを知ったなら、次はこの「焼き」で、「くるみ」の職人技と熊本の「火」の実力を堪能しましょう。

熊本の幻の地鶏「天草大王」とは?

まず、素材である「天草大王」について少しご紹介させてください。この鶏、ただの地鶏ではないんです。

天草大王は、熊本県天草地方で古くから飼育されていた日本最大級の鶏で、大きいものだと体重が7kgにも達したと言われています。その肉質の良さから人気でしたが、残念ながら昭和初期に一度、絶滅してしまいました。

しかし、「あの美味しい鶏をもう一度」という熊本の人々の熱い思いから、熊本県農業研究センターが長年の歳月をかけて復元プロジェクトに取り組み、1992年頃(資料によって多少前後します)に見事に復活を遂げた、まさに「幻の地鶏」なんです。

その特徴は、なんといってもその圧倒的な弾力と、噛めば噛むほど溢れ出す濃い旨味。一般的なブロイラーとは全く違う、野性味すら感じるほどの力強い肉質が魅力です。

「くるみ」の職人技が光る「炭火焼き」

「くるみ」では、この希少な天草大王を、最も美味しい調理法である「炭火焼き」で提供してくれます。

カウンター席から見える焼き場では、おそらく備長炭と思われる高品質な炭が真っ赤に熾(おこ)っています。炭火焼きは「強火の遠火」が基本と言われますが、「くるみ」の職人さんは、天草大王の分厚い肉に最適(最適)な火加減を熟知しているようでした。

\<h4\>強火で閉じ込める肉汁\

まず、強い火力で鶏肉の表面を一気に焼き固めます。これにより、肉の旨味を含んだ肉汁が外に逃げ出すのを防ぎ、内部にギュッと閉じ込めるのです。この時、パチパチという音と共に、鶏の脂が炭に落ちて煙が立ち上り、その香ばしい香りが鶏肉を燻(いぶ)します。これがもう、食欲をそそる最高のスパイス!

\<h4\>パリパリの皮とジューシーな中身\

「くるみ」の炭火焼きが運ばれてきた時、まず驚くのはその皮の焼き上がりです。見た目にもパリッとしているのが分かり、箸を入れると「パリッ」と音がするほど。しかし、中は驚くほどジューシーなんです。

一口食べると、まず香ばしい炭の香りが鼻に抜け、次にパリパリの皮の食感、そして噛みしめると、天草大王の力強い弾力と共に、閉じ込められていた肉汁が「ジュワ〜ッ」と口の中に溢れ出します!このコントラストがたまりません。

「くるみ」の焼き方は、まさに完璧。天草大王という最高の素材のポテンシャルを、120%引き出す技術がここにはあります。

最高の相棒「柚子胡椒」

この「くるみ」の天草大王炭火焼きに、ぜひ合わせてほしいのが「柚子胡椒」です。

天草大王の濃い旨味とジューシーな脂に、柚子胡椒のピリッとした辛味と爽やかな香りが加わると、味わいが一層引き締まります。脂の甘みが際立ち、いくらでも食べられてしまいそうな危険な組み合わせです。もちろん、シンプルに塩だけで食べても、天草大王本来の味の濃さをダイレクトに感じることができ、絶品です。

「くるみ」の炭火焼きは、熊本の豊かな大地が育てた「天草大王」という宝物を、職人の確かな技術で磨き上げた、まさに「くるみ」の看板に偽りなしの一皿でした。熊本の地鶏の実力を、ぜひ「くるみ」で体感してみてください。

4. ③ツーンと来る辛さがクセになる!くるみの「自家製 辛子蓮根」は一味違う

熊本の郷土料理といえば、馬刺しと並んで有名なのが「辛子蓮根」です。お土産屋さんやスーパーでも真空パックで売られているのを見かけますが、「くるみ」でぜひ食べてほしいのが、この「自家製 辛子蓮根」です。

「辛子蓮根って、どれも同じような味でしょ?」と思っている方にこそ、「くるみ」の辛子蓮根を体験していただきたい。スーパーで売っているものとは全く違う、まさに「料理」としての辛子蓮根がここにあります。

辛子蓮根の知られざる歴史

ここで少し、熊本の辛子蓮根の歴史に触れてみましょう。

この料理は、江戸時代、熊本藩の初代藩主である細川忠興(ほそかわ ただおき)公のために作られたと言われています。病弱だった忠興公の健康を案じた禅僧が、栄養価の高い蓮根を食べることを勧め、熊本城の堀に蓮根を栽培させました。

そして、ただ蓮根を食べるだけでなく、蓮根の穴に和辛子を混ぜた麦味噌を詰め、衣をつけて揚げたものを献上したところ、忠興公はこれをたいそう喜んで食べたそうです。蓮根は増血効果がある(と当時は信じられていた)とされ、辛子の刺激が食欲を増進させたのかもしれません。

そんな歴史を持つ、熊本のソウルフードなのです。

「くるみ」のこだわりは「自家製」と「揚げたて」

「くるみ」の辛子蓮根がなぜ一味違うのか。その秘密は、おそらく「自家製」の辛子味噌と、注文が入ってから揚げる「揚げたて」のスタイルにあります。

\<h4\>黄金バランスの「辛子味噌」\

まず、辛子蓮根の命とも言える「辛子味噌」。「くるみ」のものは、市販品によくある「ただ辛いだけ」の刺激とは一線を画します。

ツーン!と鼻に抜ける和辛子の鮮烈な辛さ。これは、質の良い辛子を使っている証拠です。しかし、その辛さの奥から、熊本の「麦味噌」と思われる芳醇なコクと甘みが追いかけてくるのです。このバランスが絶妙!辛い、だけど旨い。旨い、だけど辛い。この無限ループが始まります。

蓮根のシャキシャキとした食感と、ほのかな甘みも、この辛子味噌によって最大限に引き立てられています。「くるみ」の職人さんが、味噌と辛子の配合を試行錯誤して辿り着いた、黄金バランスなのでしょう。

\<h4\>「揚げたてアツアツ」というご馳走\

そして何より、「くるみ」の辛子蓮根は「揚げたてアツアツ」で提供されるのが最高なんです!

作り置きの冷たい辛子蓮根とは、全く別の食べ物と言っても過言ではありません。

衣はサクサク、中の蓮根はホクホク感を残しながらもシャキシャキ。そして、熱が加わることで、辛子味噌の香りがフワッと立ち上ります。

アツアツのところに、ちょっとだけお醤油をつけて(つけなくても十分美味しいですが)、ハフハフしながら頬張る。そこに、冷たいビールやハイボールを流し込む…。想像しただけで、最高だと思いませんか?

「くるみ」で馬刺しや炭火焼きといったメイン料理を楽しむ合間に、この刺激的な辛子蓮根を挟むことで、口の中がリフレッシュされ、さらに食欲が湧いてきます。

熊本の家庭や居酒屋で愛され続ける郷土の味を、これほどまでに洗練された「一品料理」として昇華させている「くるみ」の実力に、改めて感服しました。熊本に来たら、「くるみ」の自家製辛子蓮根は必食です。

5. ④これぞ熊本通の味!くるみ「一文字ぐるぐる」の奥深い魅力

さて、4品目にご紹介するのは、熊本県外の方にはあまり馴染みがないかもしれない、非常にマニアックな郷土料理「一文字(ひともじ)ぐるぐる」です。

「くるみ」のメニューにこれを見つけた時、私は「このお店は本物だ!」と確信しました。なぜなら、これは非常にシンプルでありながら、熊本の食文化への深い理解と愛情がなければ、自信を持ってメニューに載せられない一品だからです。

「一文字ぐるぐる」とは?

「一文字ぐるぐる」とは、一体どんな料理なのでしょうか。

これは、「一文字」と呼ばれるネギ(ワケギやノビルなどに似た、熊本で栽培される細いネギの一種)をサッと茹でて、冷ましてから、根元を軸にして指にぐるぐると巻き付け、小口切りにしたものを「酢味噌」で食べる、という非常にシンプルな料理です。

名前の由来は、ネギの品種名である「一文字」から来ているという説や、見た目が「人」という文字に似ているから、など諸説あります。

一見すると地味な料理かもしれません。しかし、これこそが熊本の家庭で昔から親しまれてきた「おふくろの味」であり、熊本の食通が愛する「通の味」なのです。

「くるみ」が提供する本物の郷土愛

「くるみ」のような人気居酒屋が、派手さのないこの「一文字ぐるぐる」をメニューに置いている。その事実に、私は「くるみ」の熊本の食文化に対する本気の姿勢を感じました。

観光客向けの派手な料理だけではなく、地元で本当に愛されている素朴な味を、きちんと美味しい状態で提供しようという心意気。素晴らしいですよね。

\<h4\>シンプルだからこそ分かる、仕事の丁寧さ\

「くるみ」の一文字ぐるぐるは、その仕事の丁寧さが際立ちます。

まず、ネギの茹で加減が絶妙。シャキシャキ感を残しつつも、ネギ特有の辛味は上手に抜けており、甘みが引き出されています。

そして、その巻き方の美しいこと!ぐるぐると巻かれたネギは、まるで芸術品のようです。これを崩して食べるのがもったいないくらい。

\<h4\>名脇役「酢味噌」のバランス\

このシンプルな一文字ぐるぐるの味を決定づけるのが「酢味噌」です。「くるみ」の酢味噌は、酸味と甘み、そして味噌のコクのバランスが完璧。おそらく白味噌ベースの、上品な味わいです。

この酢味噌が、茹でたネギの甘みとほのかな苦味を、優しく包み込みます。

最高の「箸休め」としての役割

この「一文字ぐるぐる」は、馬刺しの脂や、天草大王の炭火焼きのジューシーさ、辛子蓮根の刺激的な辛さを楽しんだ後の、「箸休め」として完璧な役割を果たしてくれます。

酢味噌の「酢」が口の中の脂をさっぱりと洗い流し、ネギの爽やかな香りが鼻に抜ける。これにより、味覚がリセットされ、「さあ、次は何を食べようか」と、新たな食欲が湧いてくるのです。

「くるみ」で熊本の美味しいものを存分に味わうために、この「一文字ぐるぐる」は欠かせない名脇役と言えるでしょう。熊本の夜を「くるみ」で楽しむなら、ぜひこの「通」の味をオーダーリストに加えてみてください。熊本の食文化の奥深さに、きっと気づかされますよ。

6. まとめ:熊本の夜は「くるみ」で決まり!【実食体験】4品を最高に楽しむ順番と裏ワザ

熊本の夜を彩る名店「馬刺し 炭火焼き くるみ」。

今回は、「くるみ」の実力を堪能できるマニアックな逸品として、以下の4品をご紹介しました。

  1. 特選馬刺し盛り合わせ: 熊本でも別格の鮮度と、部位ごとの味わいの違いを楽しめる王道にして究極の一皿。

  2. 天草大王 炭火焼き: 熊本の幻の地鶏の旨味を、「くるみ」の職人技(炭火)で最大限に引き出した、香ばしさ爆発の逸品。

  3. 自家製 辛子蓮根: 「揚げたてアツアツ」で提供される、辛さと旨味の黄金バランスがクセになる、本物の郷土料理。

  4. 一文字ぐるぐる: シンプルながら奥深い、熊本の食文化を体現する完璧な箸休め。

これらの4品は、それぞれが主役級の美味しさを持ちながら、「くるみ」というお店の「熊本の食へのこだわり」という一本の軸で繋がっています。

王道の「馬刺し」のクオリティで客の心を掴み、「炭火焼き」という店の看板メニューで技術力を見せつけ、「辛子蓮根」で郷土料理への深い理解を示し、そして「一文字ぐるぐる」というマニアックな一品で熊本の食文化への愛を証明する。

「くるみ」は、まさに熊本の食の魅力を、最初から最後まで、余すところなく体験させてくれる素晴らしいお店です。熊本の夜、どこに行こうか迷ったら、自信を持って「くるみ」をおすすめします!

【筆者の実食体験】4品を最高に楽しむ「最強の注文順」と裏ワザ

さて、最後に。

今回ご紹介した4品を、私なりに「最高に楽しむための順番」を考えてみました!もちろん、好きなものから食べるのが一番ですが、もし「くるみ」での食体験を一つのコース料理のように楽しみたいなら、ぜひ参考にしてみてください。

これは私が実際に「くるみ」で試してみて、「これは完璧だ!」と感じた流れです。

1st:【乾杯と箸休め】「一文字ぐるぐる」でさっぱりとスタート

「まず馬刺しじゃないの?」と思うかもしれませんが、私はあえて「一文字ぐるぐる」からスタートすることをおすすめします!

まずはビールやハイボールで乾杯。最初の一杯と共に、この「一文字ぐるぐる」をいただきます。酢味噌の優しい酸味とネギの風味が、長旅や仕事で疲れた胃を優しく目覚めさせてくれます。

脂っこいものが先に来るよりも、こうしたさっぱりとした和え物から入ることで、この後の料理を食べる準備が整います。熊本の通は、こうして静かに夜をスタートさせるのです(と、私は勝手に思っています)。

2nd:【熊本の真髄・生】「特選馬刺し盛り合わせ」で味覚を研ぎ澄ます

胃が動き出したところで、いよいよ真打ち「特選馬刺し盛り合わせ」の登場です。

さっぱりとした「一文字ぐるぐる」の後なので、馬肉の繊細な甘みや、部位ごとの食感の違いが、より一層クリアに感じられます。

ここで、お酒を熊本の「球磨焼酎」(米焼酎)のロックや水割りにチェンジしましょう。スッキリとした球磨焼酎が、馬肉の旨味を引き立てます。タテガミと赤身を重ねて食べたり、フタエゴの食感を楽しんだり…。「くるみ」が誇る熊本の「生」のレベルの高さをじっくりと堪能してください。

3rd:【刺激とアクセント】「自家製 辛子蓮根」で一度リセット

馬刺しの余韻に浸っているところに、3品目「自家製 辛子蓮根」を投入します!

揚げたてアツアツ、ツーンと来る辛子の刺激が、馬刺しの脂で少しこってりした口の中を、劇的にリフレッシュさせてくれます。

馬刺しの「生」の旨味から、辛子蓮根の「揚」の刺激へ。この緩急がたまりません。ここで再びビールやハイボールに戻すのも良いでしょう。アツアツ・サクサク・ツーンの刺激で、食欲が再点火されます!

4th:【メイン・火】「天草大王 炭火焼き」でガツンと〆る!

そして、いよいよメインディッシュ、「天草大王 炭火焼き」です!

辛子蓮根の刺激でリセットされた味覚に、天草大王の力強い旨味と炭火の香ばしさがガツンと響きます。

「一文字ぐるぐる」(和)→「馬刺し」(生)→「辛子蓮根」(揚・刺激)→「炭火焼き」(焼・旨味)という流れ。

まるで計算し尽くされたコース料理のように、味覚が飽きることなく、むしろどんどん高まっていくのが分かりませんか?

パリパリの皮とジューシーな肉を頬張りながら、熊本の夜が最高潮に達します。柚子胡椒で味変しながら、最後まで「くるみ」と熊本の地鶏の実力を味わい尽くしてください。

もちろん、この4品以外にも「くるみ」には美味しい料理がたくさんあります。熊本の地酒も豊富に揃っています。

ぜひ、あなたも熊本の夜は「くるみ」を訪れて、あなただけの「最強のオーダー」を見つけてみてくださいね!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。