無添加
【保存版】無添加に関する英語フレーズ!微妙なニュアンスも解説
2025.12.18
日本でよく見る「無添加」という言葉。これをそのまま翻訳サイトにかけても本当の意味で伝わる表現にはなりません。実は海外では「何が入っていないか」よりも「どう作られたか」を重視する表記が多いんです。私が長年海外製品をリサーチする中で見つけた「本当に信頼できる英語表記」は意外にもシンプルなものでした。
単なる直訳では辿り着けないネイティブが使う本場の表現や少しマニアックな表記のルールを私の視点で解説します。あなたの食選びが劇的に変わるヒントが見つかるはずです。
1. 「無添加」は英語でなんて言う?直訳だけじゃ伝わらないニュアンスの違い
直訳では伝わらない言葉の壁
海外のスーパーマーケットやiHerbのような通販サイトを見ているとワクワクしますよね。日本では見かけない珍しいパッケージやお洒落なデザインに心が踊ります。でも商品の裏側にある成分表示を見た瞬間に少し不安になったことはありませんか。「無添加」の商品を探しているのにどの単語が正解なのかわからないという経験は誰にでもあるはずです。
日本語の「無添加」という言葉は非常に便利です。これ一言で「体に悪いものが入っていない」という安心感を私たちに与えてくれます。しかし英語圏では事情が少し異なります。「Additive-free」という直訳だけでは通用しないケースが多々あるのです。なぜなら食文化や食品安全基準の歴史が異なるため言葉の持つニュアンスが細分化されているからです。
私がナッツやドライフルーツの輸入に携わる中で痛感したのは「英語の無添加はパズルに近い」ということでした。一つの単語だけを見ても全体像は見えません。複数の単語を組み合わせて初めてその商品が本当にナチュラルなのかどうかが分かります。例えば現地のホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)やトレーダージョーズ(Trader Joe’s)といったオーガニックスーパーに行くと棚には似たような英語が並んでいます。
「Natural」
「No Artificial Ingredients」
「Unprocessed」
これらは全て日本語に訳せば「自然」「無添加」のような意味になります。しかしプロの視点から見るとこれらは全く別の意味を持っているのです。この違いを知らないと「無添加だと思って買ったのに実は化学調味料が含まれていた」という失敗をしてしまうかもしれません。特に健康意識の高いあなたにはこの微妙なニュアンスの違いをぜひ知っておいてほしいのです。
文化背景による無添加の捉え方
日本と欧米では「何をもって安全とするか」という基準が違います。日本では「昔ながらの製法」や「添加物を使わないこと」が重視されがちです。一方でアメリカやヨーロッパでは「特定の成分(グルテンや遺伝子組み換え作物など)を含まないこと」や「環境への負荷が低いこと」が重視される傾向にあります。
例えばハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)の研究などでも加工食品に含まれる特定の添加物と健康リスクの関連性が議論されています。こうした背景から英語圏の消費者は「漠然と無添加であること」よりも「自分が避けたい特定の物質が入っていないこと」を確認したがるのです。だからこそ英語の無添加表現は具体的で多岐にわたります。
私が扱うナッツの世界でもそうです。日本では「無添加ナッツ」といえば食塩も植物油も不使用の素焼きナッツを指すことが一般的です。しかし海外で単に「No additives」と書かれたナッツを買うと塩味が付いていることがあります。彼らにとって塩は添加物ではなく「調味料(Seasoning)」や「食材(Ingredient)」という認識だからです。このように言葉の定義そのものが違うことを理解しておく必要があります。
賢い消費者が知るべき視点
英語で無添加商品を探すときは「何が入っていないか」を探すゲームだと思ってください。日本語の感覚で「無添加」という魔法の言葉を探そうとすると迷子になります。そうではなく「保存料なし」「着色料なし」「砂糖添加なし」というように条件を一つずつクリアしていく感覚が必要です。
これから紹介する4つの表現は私が長年の経験の中で見つけた「これさえ押さえておけば失敗しない」というキーワードたちです。これらをマスターすれば海外旅行先でのショッピングがもっと楽しくなりますし個人輸入で失敗するリスクもグンと減ります。パッケージの裏側を見るのが楽しくなるような知識をシェアしますのでぜひ最後まで付いてきてください。
2. 基本中の基本!「Additive-free」で表現する無添加の英語と使用シーン
Additive-freeの本当の意味
まず最初に覚えるべきはやはり「Additive-free」です。これは文字通り「Additive(添加物)」が「Free(ない)」状態を指します。日本語の「無添加」に最も近い直訳と言えるでしょう。多くの辞書や翻訳サイトでも最初に出てくる単語です。
この表現は非常に広義に使われます。保存料や着色料だけでなく香料や乳化剤などあらゆる食品添加物が含まれていないことを示唆しています。もしあなたが海外のスーパーで店員さんに「無添加のものはありますか」と聞きたいならまずはこの単語を使ってみてください。”I am looking for additive-free products.” と言えば大抵の場合は意図が伝わります。
ただしここで注意が必要です。「Additive-free」とパッケージに書いてあってもそれが「完全なる無添加」を保証するとは限りません。国によって添加物の定義が異なるからです。例えば日本では「キャリーオーバー」という概念があります。原材料の製造過程で使われた添加物が最終商品には微量しか残っていない場合表示が免除されるというルールです。これは国際的な食品規格であるコーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission)の基準とも関連していますが国ごとに運用が微妙に違います。
つまり「Additive-free」と書いてあっても「法的に表示義務のある添加物は入っていない」という意味に過ぎない場合があるのです。本当に厳しい基準で無添加を貫いているメーカーは単に「Additive-free」と書くだけでなく「No Chemicals(化学物質不使用)」や「No Synthetics(合成物質不使用)」といった言葉を併記することが多いです。
Chemical-freeとの組み合わせ
ナッツやドライフルーツのパッケージでよく見かけるのが「Chemical-free」という表現です。これは特に農薬や化学肥料を使っていないことを強調する際にも使われますが加工段階での化学薬品処理をしていないという意味でも使われます。
例えばドライフルーツのアプリコット(あんず)を想像してみてください。鮮やかなオレンジ色をしたアプリコットを見たことがありますか。あれは実は二酸化硫黄(Sulfur Dioxide)という漂白剤を使っていることが多いのです。これを使うことで色が黒ずむのを防ぎ保存性を高めています。一方で完全無添加のアプリコットは茶色くて見た目はあまり良くありません。
もしあなたが茶色い本物のアプリコットを探しているなら「Additive-free」だけでなく「Chemical-free」や「Unsulfured(硫黄処理していない)」という単語を探すべきです。私が輸入商品をチェックする際はこの「Chemical-free」の表記があるかどうかを非常に重視しています。特に子供や健康を気遣う方へのギフトを選ぶ際はここが大きな分かれ目になります。
保存料なしを表すNo preservatives
「Additive-free」と並んで頻出するのが「No preservatives」です。「Preservatives」とは保存料のことです。ソルビン酸カリウムや安息香酸ナトリウムなどがこれに当たります。これらはカビや細菌の繁殖を抑えるために多くの加工食品に使われています。
海外のパンやクッキーなどの焼き菓子を買うときはこの表記に注目してください。アメリカのスーパーで売られているパンの中には常温で1ヶ月もカビが生えないものがあります。これには強力な保存料が使われている可能性が高いです。逆に「No preservatives」と書かれたパンは賞味期限が非常に短くすぐにカビてしまいます。しかしそれこそが自然な食品の証拠なのです。
以前私がカリフォルニアを訪れた際現地のオーガニックストアで「No preservatives」と書かれたクッキーを買いました。店員さんが「これは防腐剤が入っていないから早く食べてね」と声をかけてくれたのを覚えています。不便かもしれませんがこの不便さこそが安全の証です。この英語表現を見つけたら「早めに食べ切る必要がある本物の食品だ」と判断してください。
3. 成分表示でよく見る英語!「No added」と「Free」で特定成分の無添加を見抜く
No addedとFreeの決定的な違い
ここからは少し上級編ですが非常に重要なポイントをお話しします。「No added ~」と「~ Free」の違いについてです。これらは似ているようでいて中身は全く異なります。この違いを理解していないと糖質制限やアレルギー対策をしている場合に大きなミスをしてしまう可能性があります。
わかりやすい例として「Sugar(砂糖)」で考えてみましょう。「Sugar-free」と「No sugar added」の違いをご存知ですか。「Sugar-free」は「糖類を含まない(または規定値以下)」という意味です。つまり砂糖だけでなく果糖や乳糖などの糖分もほとんど含まれていないことを指します。
一方で「No sugar added」は「砂糖を添加していない」という意味です。ここが重要です。元々の食材に含まれている糖分はそのまま残っているのです。例えば100%オレンジジュースには「No sugar added」と書かれていることが多いですがこれにはオレンジ由来の果糖がたっぷりと含まれています。決して低カロリーや低糖質というわけではありません。
私は職業柄ドライフルーツの成分表を毎日見ます。ドライマンゴーやレーズンにはもともと果物の糖分が凝縮されています。パッケージに「No sugar added」と書いてあると「甘くないのかな」と勘違いする方がいますが食べてみると驚くほど甘いです。それは素材本来の甘さです。逆に「Sugar-free」のクッキーなどは人工甘味料を使って甘さを出しているケースもあります。どちらが良い悪いではなく自分の目的に合った方を選ぶことが大切です。
特定成分を避けるための英語
最近は「Gluten-free(グルテンフリー)」や「Dairy-free(乳製品不使用)」といった表記も一般的になりました。特に欧米ではセリアック病や乳糖不耐症の方への配慮からこれらの認証や表示が非常に厳格です。
「Free」という言葉がついている場合それは第三者機関の認証を受けているか厳しい法的基準をクリアしている可能性が高いです。例えばアメリカ食品医薬品局(FDA)の規制では「Gluten-free」と表示するためにはグルテンの含有量が20ppm(100万分の20)未満でなければなりません。これは非常に微量なレベルです。
ナッツ類を購入する際も注意が必要です。素焼きのアーモンドなら本来はグルテンフリーのはずですが工場内で小麦製品を扱っている場合はコンタミネーション(交差汚染)の可能性があります。そのためパッケージにわざわざ「Certified Gluten-free(グルテンフリー認証済み)」と書いてある商品があります。これは「小麦製品と同じラインでは製造していませんよ」という強力なメッセージです。アレルギーを持つ方にとっては命に関わる情報ですので「Free」の重みは日本以上に重いと考えてください。
栄養成分表示の読み方
英語の成分表示(Nutrition Facts)を読む際のコツもお伝えしましょう。無添加を見極めるために見るべきは上の表組の部分ではなくその下にある「Ingredients(原材料)」の欄です。
日本の法律と同じで原材料は使用量が多い順に記載されています。ここで一番最初に「Sugar」や「High Fructose Corn Syrup(果糖ぶどう糖液糖)」が来ていたらそれはお菓子に近い商品です。また読み上げられないような長い化学名の単語が並んでいたら要注意です。
私がよくやるチェック方法は「Ingredientsの行数を見る」ことです。本当の無添加食品は原材料がシンプルです。「Almonds」だけ。「Cashews, Sea Salt」だけ。このように1行か2行で終わります。逆に行数が多くて文字がびっしり詰まっている商品は加工度が高く何らかの添加物が含まれている可能性が高いです。英語が読めなくてもこの「行数の少なさ」を見るだけで安全な商品を見分ける確率は格段に上がります。
4. 罠に注意?「All-natural」という英語が示す無添加の曖昧な真実
Naturalの曖昧な定義
パッケージに大きく書かれた「All-natural」や「100% Natural」という文字。これを見ると無条件に信頼したくなりませんか。緑色のロゴや葉っぱのイラストと共に描かれていることが多くいかにも健康的で地球に優しそうなイメージを受けます。しかしプロとして断言します。この「Natural」という言葉ほど警戒すべきものはありません。
なぜならアメリカや多くの国において「Natural」という言葉には厳格な法的定義が存在しない場合が多いからです。FDA(アメリカ食品医薬品局)でさえ「Natural」の使用に対して明確な禁止事項を完全には設けていません。一般的な理解としては「人工的な着色料や香料を加えていない」程度の意味で使われていますが製造過程で高度な加工が行われていても「Natural」と名乗ることができてしまいます。
例えば「Natural Flavors(天然香料)」という成分があります。これは天然の動植物から抽出されたものではありますが抽出の過程で様々な溶剤が使われている可能性があります。それでも最終的には「Natural」と表示できるのです。消費者がイメージする「自然のまま」とメーカーが主張する「Natural」の間には大きな乖離があることを知っておいてください。
Organicとの決定的な違い
では本当に信頼できる基準は何でしょうか。それは「Organic(オーガニック)」です。「Natural」と「Organic」は似ていますが信頼度は天と地ほどの差があります。「Organic」と表示するためには米国農務省(USDA)やEUの厳格な認証基準をクリアしなければなりません。
USDAオーガニック認証(USDA Organic)を取得するには過去3年間にわたって禁止された農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培されていることや遺伝子組み換え種子を使っていないことなど膨大な条件を満たす必要があります。また加工段階でも使用できる添加物は極めて限定的です。
私は仕事でナッツの農園を視察することがありますがオーガニック農園とそうでない農園の管理体制の差には驚かされます。オーガニック農園は土作りから徹底しており記録管理も緻密です。「Natural」と書かれた商品はあくまでメーカーの自称に過ぎないことが多いですが「Organic」マークがついた商品は第三者機関のお墨付きがあるということです。
もしスーパーで「All-natural」の商品と「USDA Organic」の商品が並んでいて価格差がそれほどないのであれば迷わずオーガニックを選んでください。「Natural」という言葉の罠にハマらないようこの違いはしっかりと心に留めておきましょう。
マーケティング用語としての側面
「Farm Fresh(農場直送)」や「Earth Friendly(地球に優しい)」といった言葉も同様です。これらは消費者の購買意欲をそそるためのマーケティング用語(Buzzwords)として使われている側面が強いです。もちろん本当に素晴らしい理念を持って作られている商品もありますが言葉の響きだけで判断するのは危険です。
以前あるドレッシングのラベルに「Made with Natural Ingredients」と書かれていました。しかし裏面のIngredientsリストを見ると保存料として「Sodium Benzoate(安息香酸ナトリウム)」が含まれていました。メーカーの理屈としては「主な材料は天然だけど保存のために少し添加物を入れている」ということなのでしょう。嘘ではありませんが消費者が期待する「無添加」とは違いますよね。
英語のパッケージはデザインが洗練されていて言葉選びも巧みです。だからこそ雰囲気で買わずに裏面を見る癖をつけることが大切です。特に「Natural」という文字が大きく強調されている商品ほど裏をひっくり返して真実を確認する。この一手間があなたと家族の健康を守ることにつながります。
5. 海外のトレンド英語!「Clean Label」や「Unprocessed」から読み解く究極の無添加
Clean Labelとは何か
最近欧米の食品業界で最も注目されているキーワードの一つが「Clean Label(クリーンラベル)」です。これは特定の認証制度を指す言葉ではなく「消費者にとってわかりやすくシンプルな原材料表示であること」を目指すムーブメントや概念のことです。
クリーンラベルの基本的な考え方は「キッチンの棚にある材料だけで作られていること」です。つまりおばあちゃんの家や自宅の台所にないような複雑な化学薬品名の原材料を使わないということです。子供でも読めるようなシンプルな単語ばかりが並んでいる状態。これがクリーンラベルです。
このトレンドは私たち消費者にとって非常に歓迎すべき流れです。従来の「Additive-free」は単に「添加物が入っていない」という否定形の表現でした。しかしクリーンラベルは「素材そのものが明確である」という肯定的な姿勢を示しています。透明性(Transparency)が求められる現代においてこの概念は急速に広まっています。
UnprocessedとWhole Food
クリーンラベルに関連して「Unprocessed(未加工)」や「Whole(丸ごと)」という表現も増えています。これらは素材の形や栄養素を極力壊さずに提供していることをアピールする言葉です。
私が専門とするナッツの世界ではこれが顕著です。例えばアーモンド。昔は油で揚げて塩をたっぷり振ったものが主流でした。しかし今は「Raw(生)」や「Dry Roasted(素焼き)」そして「Whole Almonds(ホールアーモンド)」が人気です。これらは加工度が極めて低いためナッツ本来のオメガ3脂肪酸やビタミンEが酸化せずに残っています。
「Whole Food(ホールフード)」という概念も重要です。これは皮や種などを含めて食材を丸ごと食べることを推奨する考え方です。精製された小麦粉ではなく全粒粉(Whole Wheat)。皮を剥いたリンゴではなく皮付きのリンゴ。未精製のものは栄養価が高いだけでなく消化吸収の速度も緩やかで体に負担をかけにくいと言われています。英語のパッケージで「Whole」という単語を見つけたらそれは栄養価が高く加工度の低い良質な商品である可能性が高いです。
ナッツやドライフルーツ選びの最前線
最新のトレンドとして「Sprouted(発芽させた)」ナッツも登場しています。これはナッツを水に浸して発芽状態にすることで酵素抑制物質を取り除き栄養吸収率を高めたものです。これも「Unprocessed」や自然な加工の一環として注目されています。
またドライフルーツにおいても「Sun-dried(天日干し)」という表記が価値を持ち始めています。機械で高温乾燥させたものよりも天日でゆっくり乾燥させたものの方が酵素が生きていると考えられているからです。トルコ産のイチジクなどはこの製法で作られたものが最高級品とされています。
「Clean Label」の精神を持つメーカーはパッケージの裏面だけでなく表面にも原材料を大きく記載することがあります。「Ingredients: Dates, Walnuts, Sea Salt. That’s it.(原材料:デーツ、くるみ、海塩。以上。)」のように潔さをアピールするデザインも増えています。このように隠すことが何もない商品こそがこれからの時代の「真の無添加」と言えるでしょう。あなたもぜひ次のお買い物ではこの「潔さ」を探してみてください。
6. 【比較表あり】海外スーパーでの実体験!無添加の英語表記を使い分けるコツ
実体験から学ぶ失敗と成功
私もこれまでに数え切れないほどの失敗をしてきました。英語の響きのかっこよさに惹かれて買ったグラノーラが甘すぎて食べられなかったり「Healthy」と書かれたプロテインバーが人工的な味でがっかりしたり。そんな経験を積み重ねてようやく自分なりの判断基準ができてきました。
ある時ハワイのスーパーで「Unprocessed」と書かれたマカダミアナッツを買いました。殻付きで割って食べるタイプのものでした。手間はかかりましたがその味は衝撃的でした。油臭さが全くなくクリーミーで大地の香りがしました。その時「これが本当のナッツの味なんだ」と感動したのを覚えています。逆に「Roasted & Salted」と書かれた缶入りのナッツは美味しいけれどどこかジャンクフードの味がすることに気づいてしまいました。
言葉一つで味も健康への影響も全く変わります。だからこそあなたには正しい知識を持って選んでほしいのです。これまでの解説を整理するために信頼度とチェックポイントをまとめた表を作成しました。これをスクリーンショットに撮って保存しておくと便利かもしれません。
無添加英語の信頼度比較表
| 英語表現 | 日本語の目安 | 信頼度 | 特徴とチェックポイント |
| Organic | 有機・オーガニック | ★★★★★ | 最も信頼できる。USDA等の認証マークを確認すること。農薬や添加物の基準が非常に厳格。 |
| Clean Label | クリーンラベル | ★★★★☆ | 原材料がシンプルで家庭にあるものだけか確認。認証ではないが企業の透明性が高い。 |
| Unprocessed / Raw | 未加工・生 | ★★★★☆ | 素材そのものの状態に近い。ナッツやドライフルーツでは特に推奨される表記。 |
| Certified Gluten-free | グルテンフリー認証 | ★★★★☆ | 第三者機関の認証があれば信頼度は高い。アレルギー対応として厳格に管理されている。 |
| No added ~ | ~無添加 | ★★★☆☆ | 特定の成分(砂糖など)を足していないだけ。元々の成分や代替品が入っていないか確認が必要。 |
| Additive-free | 無添加 | ★★★☆☆ | 一般的な表現だがキャリーオーバーや国による基準の違いに注意が必要。 |
| Natural / All-natural | 自然派 | ★☆☆☆☆ | 最も曖昧。定義が緩くマーケティング用語として使われがち。成分表の確認が必須。 |
賢い選択をするための最終アドバイス
この表を見ていただくとわかる通り「Organic」や「Clean Label」の視点を持つことが最も確実な方法です。しかしすべての商品をオーガニックにするのはお財布にも厳しいかもしれません。そんな時は優先順位をつけてみてください。
例えば皮ごと食べるイチゴやブドウのドライフルーツはオーガニックを選ぶ。殻を剥いてあるナッツは酸化防止剤が使われやすいので「Raw」や「Unroasted」を選ぶ。調味料は毎日使うものだから「Additive-free」にこだわる。このように自分のライフスタイルに合わせて使い分けるのが賢い方法です。
またiHerbなどの海外通販サイトを利用する際は商品ページの「Description(説明)」だけでなく「Supplement Facts(栄養成分)」や「Other Ingredients(その他の原材料)」を必ずクリックして開いてください。そこに真実が書かれています。スマホの翻訳機能を使っても良いですが今回紹介した「No added」「Raw」「Preservatives」といったキーワードを目視で探すだけでも精度は上がります。
あなたの体はあなたが食べたもので作られています。そしてその食べ物を選ぶのはあなた自身の知識と目です。英語という少し高いハードルがあるかもしれませんがそれを乗り越えた先には世界中から集まる素晴らしい本物の食品たちとの出会いが待っています。
今日からあなたもパッケージの裏側を読む「成分表探偵」になってみませんか。きっとスーパーマーケットの景色が今までとは違って見えるはずです。本物の無添加食品を見つけた時の喜びは宝探しのようできっと病みつきになりますよ。素晴らしい無添加ライフを楽しんでくださいね。
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。

