Magazine

■ 無添加の最新記事

無添加

迷ったらコレ!無添加鶏がらスープの鉄板おすすめアイテム4選

2025.12.20
迷ったらコレ!無添加鶏がらスープの鉄板おすすめアイテム4選

毎日の食事だからこそ家族には安心できるものを食べさせたいですよね。でも一から出汁をとるのは正直めんどくさい。そんな私のわがままを叶えてくれたのが無添加鶏がらスープでした。

これまで数えきれない種類を試してきましたが「これはリピート確定」と心から思えたものは実はほんの僅か。味・価格・使いやすさのすべてをクリアした、我が家の冷蔵庫に欠かせない“ガチ”な愛用品を本音で語ります。

1. いつもの鶏がらを無添加鶏がらスープに変えると何が変わる?

お店の味が家で出せない本当の理由

中華料理店で食べる炒飯やスープのあの味を家で再現しようとして、うまくいかずに悩んだことはありませんか。レシピ通りに作っているはずなのに何かが足りない、あるいは味が決まらない。その原因の多くは実は技術の問題ではなく、使っている「ベースの調味料」にあることが多いのです。

多くの家庭で常備されている一般的な鶏がらスープの素の原材料欄を見てみると、最初に書かれているのは食塩やデキストリン、そして「調味料(アミノ酸等)」という表記であることがほとんどです。これはつまり、鶏の旨味そのものよりも、人工的に作られた旨味成分や塩分の方が多く含まれていることを意味しています。京都大学農学部の研究などでも味覚に関する報告がされていますが、こういった精製された強い旨味成分は、舌にある受容体をダイレクトに刺激するため、一口目のインパクトは非常に強く感じられます。しかし、その一方で食材本来が持っている繊細な甘みや香りをマスクしてしまい、どの料理を作っても「全部同じ味」になってしまうという現象を引き起こしてしまうのです。

私がここでお伝えしたいのは、化学調味料が悪であるという単純な批判ではありません。ただ、もしあなたが「素材の味をもっと生かしたい」「レストランのような奥深い味を出したい」と願うのであれば、ベースとなるスープを無添加のものに変えるだけで、劇的な変化を体験できるという事実です。無添加の鶏がらスープに変えることで、強烈なインパクトの代わりに、後味に広がる余韻や食材ごとの個性を引き立てる土台が手に入ります。

「完全無添加」と「化学調味料不使用」の大きな違い

ここで一つ、非常に重要な言葉の定義についてお話ししておかなければなりません。スーパーやネット通販で商品をリサーチしていると、「化学調味料不使用」と書かれた商品と「完全無添加」と謳われている商品の2種類が存在することに気づくはずです。この2つは似て非なるものであり、選び方を間違えると期待していた味に辿り着けない可能性があります。

「化学調味料不使用」という表記は、一般的にグルタミン酸ナトリウムなどの合成添加物を使っていないことを指します。しかし、その代わりに「酵母エキス」や「タンパク加水分解物」といった、分類上は食品扱いですが旨味を強制的に付与する成分が含まれているケースが多々あります。これらは法的には添加物ではありませんが、独特の風味を持っており、やはり素材の味を画一化させてしまう傾向があります。

一方で、今回私が特におすすめしたい「完全無添加」の鶏がらスープは、原材料が「鶏肉、鶏骨、野菜、食塩」といった、家庭のキッチンにあるものだけで作られているものを指します。これこそが、本当の意味での「鶏の出汁」であり、料理の腕を一段も二段も上げてくれる魔法のアイテムなのです。もちろん、保存料なども一切含まれていないため、賞味期限が短かったり、開封後の冷蔵保存が必須だったりと、多少の手間はかかります。しかし、その手間をかけるだけの価値が十分にある味わい深さを、あなたにはぜひ知っていただきたいのです。

液体か粉末か?ライフスタイルに合わせた形状の選び方

無添加の鶏がらスープを選ぶ際に、もう一つ大きな分岐点となるのが「形状」です。大きく分けて、瓶やパウチに入った「液体タイプ」と、湿気に配慮された「粉末・顆粒タイプ」の2種類があります。どちらが優れているということではなく、あなたの普段の料理スタイルによって使い分けるのが正解です。

液体タイプは、鶏を煮出したスープそのものですので、水に溶かす必要がなく、そのまま舐めても美味しいのが特徴です。例えば、朝の忙しい時間に作る卵スープや、冷たいまま使うドレッシング、あるいは鍋のベースとして使う場合には、液体タイプが圧倒的に便利です。混ざりやすさを気にする必要がなく、素材への馴染みも抜群に良いからです。ただし、開封後は必ず冷蔵庫に入れる必要があり、賞味期限も1週間から2週間程度と短い場合が多いのが難点かもしれません。

対して粉末・顆粒タイプは、使い勝手の良さが最大の魅力です。チャーハンや野菜炒めといった、水分をあまり加えたくない料理を作る際には、粉末タイプが重宝します。液体スープを炒め物に入れると、どうしてもべちゃっとしてしまいがちですが、粉末であればパラパラとした仕上がりをキープしたまま旨味だけを足すことができます。また、保存期間も長く、常温で置いておけるものも多いため、ストック食材としても優秀です。私は、汁物メインなら液体、炒め物メインなら粉末というように、用途に合わせて両方を使い分けることを推奨しています。

自分に合うタイプを見極めるチェックリスト

  • 液体タイプがおすすめな人:スープや煮込み料理をよく作る、冷蔵庫のスペースに余裕がある、より自然な風味を求める。

  • 粉末タイプがおすすめな人:炒め物やチャーハンがメイン、長期保存したい、計量が楽な方がいい。

2. 【光食品】有機JAS認定の究極系無添加鶏がらスープ

自然食品店で絶大な信頼を誇る「光食品」の真髄

まず最初にご紹介するのは、無添加食品を愛用している人たちの間で知らない人はいないと言われる徳島県のメーカー、光食品の「オーガニックチキンだしの素」です。私がこの商品を強く推す理由は、単に無添加であるというだけでなく、原材料の質に対する異常なまでのこだわりにあります。

光食品は、日本で初めて有機JAS認定を取得した加工食品を数多く世に送り出してきたパイオニアです。このチキンだしの素も当然のように有機JASマークがついています。これはどういうことかと言うと、使われている鶏肉が、抗生物質や遺伝子組み換え飼料を与えられずに育てられた有機鶏であり、一緒に煮込まれている野菜もすべて有機栽培されたものであることを証明しています。ここまで徹底された鶏がらスープは、市場を見渡しても他にはなかなか見当たりません。

一般的に、鶏の飼育環境は見えにくい部分ですが、毎日口にするスープのベースだからこそ、どういった環境で育った鶏なのかを知ることは安心感に直結します。あなたが食の安全に対して高い意識を持っているのであれば、まず選択肢の筆頭に挙がるのがこの光食品の商品でしょう。

結着剤を使わない「液体」だからこそのピュアな味わい

この商品の最大の特徴は、あえて使いにくいかもしれない「液体タイプ」を採用している点にあります。なぜ液体なのか。それは、粉末や顆粒にするために必要な「デキストリン(デンプンなどの結着剤)」を使用する必要がないからです。

粉末スープを作るには、どうしても液体を乾燥させて粉状に固定するための媒体が必要になります。しかし、液体であれば、鶏と野菜を煮出した煮汁をそのまま濃縮して瓶詰めすることができます。つまり、余計な混ぜ物が一切入っていない、純度100%の鶏だしを味わうことができるのです。スプーンですくってそのまま舐めてみると分かりますが、口の中に嫌な膜が張るような感覚がなく、すっと消えていくような自然な後味が特徴です。

実際に使ってみると、10mlから15ml程度をお湯で割るだけで、驚くほど香り高いスープが完成します。化学調味料のような「ガツン」とくる衝撃はありませんが、じわじわと体にしみ渡るような滋味深い味わいは、疲れた日の夜に飲むと本当に心が安らぎます。

「要冷蔵」は本物の証!不便さを愛せるか

良いことづくめに思える光食品のチキンだしの素ですが、唯一にして最大のデメリットと言えるのが「保存の難しさ」です。保存料はもちろん、塩分濃度も極限まで抑えているため、開封後は必ず冷蔵庫に入れなければなりません。しかも、メーカー推奨の賞味期限は開封後お早めにというシビアなものです。

しかし、私はあえてこの不便さを「本物の証」としてポジティブに捉えています。腐敗するということは、それだけ自然に近い状態であることの証明だからです。使い切れるか心配なあなたにおすすめなのが、製氷皿に入れて冷凍してしまう方法です。これなら1ヶ月程度は風味を損なわずに保存できますし、使うときはキューブを鍋に放り込むだけなので、計量の手間も省けて一石二鳥です。

光食品のおすすめ活用レシピ

  • 即席わかめスープ:お湯150mlに対して大さじ1杯弱。乾燥わかめとごまを振れば完成。

  • 冷製パスタのソース:オリーブオイルとレモン汁、そしてこのチキンだしを混ぜるだけで、プロ顔負けのソースに。

3. 【前田家】完全無添加&高タンパクな無添加鶏がらスープ

粉末なのに「混ぜ物なし」を実現した驚異のスペック

次にご紹介するのは、福岡県にある前田家が販売している「完全無添加 鶏がらスープ」です。先ほど、粉末タイプには結着剤などの添加物が必要だという話をしましたが、この商品はその常識を覆すようなスペックを持っています。

原材料を見てみると、「国産鶏肉」と「国産野菜(玉ねぎ、人参、キャベツなど)」のみ。驚くべきことに、食塩すら添加されていません。さらに、多くの無添加スープで使われているデキストリンや酵母エキス、タンパク加水分解物も一切不使用です。これは、独自の特殊製法によって、鶏肉と野菜の粉末だけでサラサラの状態を作り出しているからです。

この「酵母エキス不使用」というのは、実はかなりマニアックな推しポイントです。無添加にこだわる層の中には、酵母エキスの独特な風味を気にする人が少なくありません。前田家のスープは、そういった微細な雑味すら排除し、純粋に鶏と野菜の粉末だけで構成されているため、素材そのものの味がダイレクトに伝わってきます。

高タンパク質で栄養補給もできる新しい調味料

この商品のもう一つの大きな特徴は、その栄養価の高さにあります。製品100gあたりに含まれるタンパク質の量は約80gにも上ります。これは一般的なプロテインパウダーに匹敵する数値です。つまり、このスープを使うということは、単に味付けをするだけでなく、食事に良質なタンパク質をプラスすることと同義なのです。

例えば、高齢の方や少食のお子様など、食事量が少なくて栄養不足が気になる場合、味噌汁や煮物にこのパウダーをサッとひとさじ加えるだけで、味に深みを出しつつ栄養強化ができます。味が非常にマイルドで塩分が含まれていないため、料理の味を濃くしすぎることなく、旨味と栄養だけを底上げできる点は、他の商品にはない大きなメリットと言えるでしょう。

離乳食から減塩食まで!塩分ゼロが広げる可能性

「味が薄い」と感じる人もいるかもしれませんが、それは食塩が入っていないからです。しかし、これこそが料理好きにとっては最大のメリットになります。通常の鶏がらスープの素には多量の塩分が含まれているため、たくさん入れるとどうしても塩辛くなってしまいます。しかし、前田家のスープなら、どれだけ入れても塩辛くなることはありません。

これは、自分で塩加減をコントロールしたい人や、高血圧などで減塩を意識している人にとって最強の味方となります。また、離乳食中期の赤ちゃんにも安心して使えるのも嬉しいポイントです。市販のベビーフードに頼りたくないけれど、出汁を一から取る時間がないという忙しいお母さんたちから、絶大な支持を得ているのも納得です。

前田家スープの上手な使い方

  • 離乳食の味付け:お粥にほんの少し混ぜるだけで、鶏と野菜の優しい風味がつきます。

  • 自家製ふりかけ:かつお節や青のりと混ぜてご飯にかければ、栄養満点のふりかけに。

  • 減塩炒め物:塩はほんの少しにして、このパウダーを多めに入れると、満足感のある味に仕上がります。

4. 【平和食品工業】濃厚さを極めた無添加鶏がらスープ

業務用で培われた信頼の技術が光る一本

3つ目にご紹介するのは、平和食品工業の「鶏ガラスープ(化学調味料無添加)」です。平和食品工業という名前は、一般のスーパーではあまり見かけないかもしれませんが、飲食業界では知らない人がいないほど有名な業務用の調味料メーカーです。多くのラーメン店や中華料理店が、実はここのスープをベースに使っているという事実があります。

そんなプロ御用達のメーカーが、家庭向けに開発したのがこの商品です。最大の特徴は、その「濃厚さ」にあります。一般的な鶏がらスープがあっさりとした清湯(チンタン)系であるのに対し、平和食品のスープは、鶏骨や鶏肉を長時間炊き出したような、白濁した白湯(パイタン)スープのようなコクを持っています。

パッケージを開けると、顆粒状のスープの素が入っていますが、他の商品よりも少ししっとりとしていることに気づくはずです。これは、鶏由来の脂質(チキンオイル)が含まれているためです。この脂質こそが、料理にプロのようなツヤとコクを与える重要な要素となります。

ラーメンや中華粥を作るならこれ一択

もしあなたが、週末に本格的なラーメンや、とろとろの中華粥を作りたいと考えているなら、迷わずこの平和食品を選んでください。他のあっさり系スープでは出せない、どっしりとした土台をこのスープは持っています。

例えば、手作りラーメンを作る際、お湯300mlに対して大さじ1.5杯程度を溶かすだけで、何時間も煮込んだような濃厚なスープベースが出来上がります。ここに醤油だれを合わせれば、街の中華屋さんの味が自宅で再現可能です。また、中華粥を作る際も、米と水と一緒にこのスープを最初から入れて炊くことで、お米一粒一粒に鶏の旨味が染み込んだ、極上の仕上がりになります。

炒め物に魔法をかける「旨味の膜」

このスープの真骨頂は、炒め物に使った時にも発揮されます。先ほど触れたチキンオイルの効果で、野菜炒めやチャーハンに使うと、食材の表面に旨味の膜が張ったようにコーティングされるのです。

粉末タイプのあっさりしたスープだと、どうしても野菜の水分が出てベチャッとしてしまうことがありますが、平和食品のスープは油分を含んでいるため、高温で炒め合わせることで香ばしさが生まれ、シャキッとした食感を残しつつ味を絡ませることができます。「お店の野菜炒めはなぜあんなにツヤツヤしていて美味しいのだろう」という疑問の答えは、まさにこの動物性の油脂と旨味のバランスにあるのです。

平和食品で作りたい「ガッツリ飯」

  • 本格醤油ラーメン:スープの素と醤油、ごま油、胡椒でスープを作り、中華麺を入れるだけ。

  • パラパラチャーハン:ご飯を炒める際に、塩胡椒の代わりにこのスープを使うと、お店のようなコクが出ます。

5. 【秋田屋】名古屋コーチンを使った贅沢な無添加鶏がらスープ

「地鶏」指定という圧倒的な贅沢さ

最後にご紹介するのは、岐阜県にある養蜂や食品製造を行う老舗、秋田屋本店の「名古屋コーチン鶏ガラスープ」です。これまでの商品も素晴らしかったのですが、この商品の凄みは、原材料に使われている鶏の「品種」を明確に指定している点にあります。それも、日本三大地鶏の一つである「名古屋コーチン」です。

通常の鶏がらスープに使われる鶏は、一般的にブロイラー(若鶏)がほとんどです。ブロイラーは柔らかくて淡白な味が特徴ですが、名古屋コーチンは飼育期間が長く、運動量も多いため、肉や骨に凝縮された旨味成分の量が桁違いです。このスープの瓶の蓋を開けた瞬間に漂ってくる香りは、単なるチキンスープの香りではなく、もっと野生味のある、力強い地鶏特有の香りです。

原材料は、名古屋コーチンのガラから取ったエキスに、食塩と砂糖、そして少量の酵母エキスなどが加えられています。完全無添加というわけではありませんが、化学調味料は不使用であり、何より「素材の格」が違うため、少量でも爆発的な旨味を感じることができます。

シンプルな料理ほど際立つ「地鶏の品格」

このスープを使う時に気をつけていただきたいのは、「味付けを複雑にしない」ということです。名古屋コーチンの出汁そのものが非常に強い個性と旨味を持っているため、あれこれと他の調味料を足す必要がありません。

私が一番おすすめする使い方は、シンプルな「卵スープ」です。鍋にお湯を沸かし、このスープを適量溶かして、溶き卵を流し入れるだけ。最後に少しのネギを散らせば完成です。たったこれだけの工程で作ったスープが、高級料亭のコースの最後に出てくるような上品で奥深い味に化けます。一口飲むと、口の中に広がる鶏の香りの余韻が驚くほど長く続き、思わずため息が出る美味しさです。

また、鍋料理のベースとしても最適です。水炊き風の鍋にする際、昆布だしとこの名古屋コーチンガラスープを合わせると、具材の野菜やお肉が何倍にも美味しくなります。特に冬場、白菜やネギなどの甘みのある野菜と一緒に煮込むと、スープの塩気と野菜の甘みが融合して、スープを飲み干したくなる鍋が出来上がります。

高くてもコスパが良い?少量で決まる魔法

価格だけで見ると、この商品は他の鶏がらスープに比べて少し割高に感じるかもしれません。しかし、実際に使ってみるとコストパフォーマンスは決して悪くないことに気づきます。なぜなら、旨味が非常に強いため、使う量が一般的な商品の半分から3分の2程度で済むからです。

「週末にちょっと良い中華を作りたい」「今日は記念日だから失敗したくない」という特別な気分の時に、キッチンにこのスープがあるだけで、料理のクオリティが保証されるという安心感は、何物にも代えがたいものがあります。普段使いのスープとは別に、ここぞという時のための「勝負調味料」として常備しておくのが、私の提案する賢い使い方です。

秋田屋スープで楽しむ「大人の贅沢」

  • 地鶏雑炊:鍋の〆ではなく、最初からこのスープでご飯を煮込み、卵でとじる。

  • 高級中華風茶碗蒸し:和風だしの代わりにこのスープを使って茶碗蒸しを作ると、絶品の中華前菜に。

6. 【比較表あり】プロが教える無添加鶏がらスープの使い分けと実食レビュー

4大無添加鶏がらスープ比較まとめ

ここまでご紹介した4つの商品は、どれも私が自信を持っておすすめできる逸品ばかりですが、それぞれに得意なフィールドが異なります。あなたの求める味やライフスタイルにマッチするものを選べるよう、特徴を整理してみましょう。

商品名 メーカー 形状 おすすめシーン 味の特徴
オーガニックチキンだしの素 光食品 液体 スープ、ドレッシング、離乳食 雑味がなくクリア、野菜の甘みを感じる
完全無添加 鶏がらスープ 前田家 粉末 普段の炒め物、栄養補給、減塩食 鶏そのものの味、塩気なし、高タンパク
鶏ガラスープ(化学調味料無添加) 平和食品 顆粒 ラーメン、チャーハン、本格中華 濃厚なコク、脂の旨味、パンチがある
名古屋コーチン鶏ガラスープ 秋田屋 液体 鍋料理、シンプルな卵料理、勝負飯 地鶏の強い香り、上品で長い余韻

筆者のリアルな使い分けルーティン

私の場合、これらを気分や料理に合わせて完全に使い分けています。

例えば、平日の夜、仕事から帰ってきてサッと野菜炒めやチャーハンを作りたい時は、迷わず「前田家」の粉末を使います。計量が楽で、味の調整もしやすいからです。塩分が入っていないので、最後に少し岩塩を足して味を締めるのが私の定番です。

一方で、休日のランチに「今日は美味しいラーメンを作ろう」と思い立った時は、「平和食品」の出番です。この濃厚さは他のスープでは代用できません。そして、風邪気味で食欲がない時や、胃腸を休めたい時は、「光食品」の液体スープをお湯で割って、生姜を少し入れて飲みます。体に染み渡る優しさが、体調回復を助けてくれるような気がするからです。

そして、友人が遊びに来た時のおもてなし料理には、「秋田屋」の名古屋コーチンを使います。このスープを使った鍋やスープを出すと、必ず「これ、どこのお店の出汁?」と聞かれます。その瞬間の優越感は、料理好きにとってたまらないものです。

「味覚のリセット」がもたらす健康と幸せ

最後にあなたにお伝えしたいのは、鶏がらスープを無添加に変えることは、単なる調味料の変更以上の意味があるということです。使い始めて最初のうちは、もしかしたら「味が薄い」「物足りない」と感じるかもしれません。それは、あなたの舌がこれまで強い化学調味料の刺激に慣れすぎていた証拠でもあります。

しかし、1週間、2週間と使い続けてみてください。次第に、野菜本来の甘みや、お肉が持つ繊細な旨味がはっきりと感じられるようになってくるはずです。そうなると、以前のように濃い味付けをしなくても満足できるようになり、結果的に塩分や糖分の摂取量も自然と減っていきます。

「美味しい」と感じる基準が、刺激的な味から、素材本来の深い味わいへとシフトしていく。この味覚の変化こそが、無添加生活がもたらす最大のギフトです。あなたが選ぶその一本の鶏がらスープが、毎日の食卓をより豊かで、より健康的なものに変えてくれることを、私は確信しています。まずは気になった一本から、ぜひ試してみてください。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。