Magazine

■ 無添加の最新記事

無添加

100種以上食べたプロが選ぶ、究極の無添加クッキーおすすめ4選

2025.11.19
100種以上食べたプロが選ぶ、究極の無添加クッキーおすすめ4選

無添加クッキーと聞いて、正直「味が薄そう」「パサパサしてそう…」と、美味しさを諦めていませんか? 何を隠そう、私自身がそうでした。「体に良くても、美味しくなきゃおやつじゃない!」と、半ば意地になって探し回った結果…。

見つけてしまいました。

素材の味が濃くて、サクッとした食感がたまらない。そんな「本気でおすすめしたい無添加クッキー」だけを厳選。妥協ゼロの私が選んだ逸品、こっそり教えます。

1. なぜ今、無添加クッキーがアツい?その魅力と選ぶ基準に迫る!

みなさん、こんにちは!最近、「無添加クッキー」という言葉をよく耳にしませんか?「体に優しそう」「素朴な味」といったイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は最近の無添加クッキーの世界は、ものすごいことになっているんです!

「無添加」と聞くと、単に「体に悪いものが入っていない」という守りのイメージが強かったかもしれません。でも、今の無添加クッキーは違います。「いらないものを入れない」という基本はそのままに、「だからこそ、素材の質で勝負する」「だからこそ、製法にこだわる」という、作り手の情熱が爆発しているんです!

ひと昔前の無添加クッキーは、健康志向のお店でひっそりと売られているような、少し地味な存在だったかもしれません。しかし、ここ数年で私たちの健康や食に対する意識は大きく変わりました。特に、ウェルネス志向の高まりや、自分が口にするものがどう作られているのかを知りたいという「食の透明性」への関心が高まっていますよね。

そんな時代背景もあって、無添加クッキーは「意識的に選ぶ、美味しいおやつ」として、今まさにアツい視線を集めているんです!

ただ美味しいだけじゃない、ただ体に優しいだけじゃない。作り手の哲学やストーリーが詰まった、個性豊かな無添加クッキーがたくさん登場しています。この記事では、そんな奥深い無添加クッキーの世界にどっぷりハマった私が、マニアックな視点で厳選したブランドをご紹介していきます。

その前に、まずは「無添加クッキー」を選ぶときに、私がいつもチェックしている「こだわりポイント」を簡単にご紹介しますね。これを知っておくと、あなたのクッキー選びがもっと楽しくなるはずですよ!

原材料のシンプルさという哲学

私が無添加クッキーを選ぶとき、まず真っ先にチェックするのが「原材料表示」の裏ラベルです。これは無添加クッキー選びの基本中の基本ですね!

スーパーで売られている多くのクッキーの裏を見ると、「/(スラッシュ)」の後に、カタカナの成分がたくさん並んでいることがあります。例えば、乳化剤、膨張剤、香料、着色料、保存料……これらがいわゆる「食品添加物」です。

もちろん、これらは国が定めた基準内で使われているものですが、無添加クッキーを選ぶということは、「こうした添加物に頼らなくても、美味しいクッキーは作れる」という作り手の心意気を応援することでもあるんです。

本当にシンプルな無添加クッキーは、原材料表示が驚くほど短いんですよ。例えば「小麦粉、バター、砂糖、卵、アーモンド」。まるで、私たちがお家でクッキーを手作りするときの材料とほとんど変わりませんよね。

添加物を使わないということは、ごまかしが効かないということ。バターの質が良くなければ風味が出ませんし、小麦粉の旨味がなければ深みが出ません。原材料のシンプルさは、素材への自信の表れ。私は、この「引き算の美学」こそ、無添加クッキーの最大の魅力だと思っています。

甘さの「質」にこだわる選択

無添加クッキーの世界では、「甘さ」にも深いこだわりが見られます。特に注目したいのが「白砂糖不使用」という選択肢です。

白砂糖(上白糖やグラニュー糖)は、精製する過程でミネラルなどの栄養素が取り除かれてしまいます。もちろん、甘さを加えるという点では優秀ですが、「もっと体に優しく、自然な甘さを楽しみたい」と考える人が増えています。

そこで無添加クッキーでよく使われるのが、以下のような自然な甘味料です。

  • メープルシロップ: カエデの樹液から作られる、独特の風味とミネラルが特徴。

  • 甜菜糖(てんさいとう): 砂糖大根(ビート)から作られ、オリゴ糖を含み、まろやかな甘さが特徴。

  • 米飴(こめあめ): お米や麦芽を糖化させて作る、日本の伝統的な甘味料。奥深いコクが出ます。

  • 甘酒: 「飲む点滴」とも言われる発酵食品。米麹の力で自然な甘さを引き出します。

  • ココナッツシュガー: ココナッツの花の蜜から作られ、低GI(血糖値の上昇が緩やか)な点も注目されています。

これらの甘味料は、単に甘いだけでなく、それぞれが持つ独自の「風味」や「コク」をクッキーに加えてくれます。白砂糖のストレートな甘さとは違う、複雑で奥行きのある味わい。これも、無添加クッキーならではの楽しみ方の一つですね。

グルテンフリーという新しい潮流

最近の無添加クッキーのトレンドとして、見逃せないのが「グルテンフリー」です。グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質のこと。このグルテンを避けるライフスタイルを選ぶ人も増えています。

グルテンフリーの無添加クッキーは、小麦粉の代わりに以下のような粉類が使われることが多いです。

  • 米粉: 日本人に馴染み深いお米の粉。小麦粉とは違う、サクッとした軽い食感や、ホロッととろけるような食感が特徴です。

  • アーモンドプードル(アーモンドの粉): 豊かな風味とコク、しっとり感を加えてくれます。フィナンシェなどの焼き菓子によく使われますね。

  • 大豆粉(おからパウダー): タンパク質や食物繊維が豊富。少しきな粉のような香ばしさが出ます。

  • 玄米粉: 玄米の栄養素を丸ごと摂取でき、香ばしさが増します。

グルテンフリーの無添加クッキーは、「小麦粉を使わない」という制約があるからこそ、パティシエの技術や創意工夫が光る分野でもあります。「米粉だからパサパサする」なんていうのは昔の話!米粉とアーモンドプードルを絶妙な比率でブレンドしたり、食材の水分を活かしたりして、小麦粉のクッキーに負けない、あるいはそれ以上の美味しい無添加クッキーがたくさん生まれているんですよ。

オーガニック(有機)素材へのこだわり

無添加クッキーの中でも、特に意識の高い作り手が選ぶのが「オーガニック(有機)素材」です。

「無添加」が、製造過程で添加物を「加えない」ことを指すのに対し、「オーガニック」は、その原材料が育てられる「過程」に注目した言葉です。

例えば、オーガニックの小麦粉や砂糖は、化学肥料や農薬を原則として使用せずに栽培されています。卵なら、オーガニックの飼料で育てられた鶏から生まれたもの、といった具合です。

もちろん、オーガニック素材はコストがかかりますし、安定して手に入れるのも大変です。それでもあえてオーガニックを選ぶのは、「食べる人の体に本当に良いものを提供したい」そして「持続可能な環境を守りたい」という、作り手の強いメッセージが込められています。

無添加クッキーを選ぶときに、その素材がオーガニックかどうか(例えば「有機JASマーク」が付いているか)もチェックしてみると、さらに一歩進んだクッキー選びができますよ。

さあ、無添加クッキーを選ぶ基準がわかったところで、いよいよ私が厳選した、マニアックで個性豊かな無添加クッキーの世界へご案内します!

2. 【おすすめ無添加クッキー①】百貨店ブランドの矜持!ユーハイムの「無添菓宣言」クッキー

まず最初にご紹介したいのは、百貨店の洋菓子売り場でおなじみ、あのバウムクーヘンで有名な「ユーハイム」です。

「え?ユーハイム?あの定番ブランドが?」と驚かれるかもしれません。でも、実はユーハイムこそ、今、無添加クッキーを探している方に、真っ先に知ってほしいブランドなんです!

ユーハイムは、1919年(大正8年)に創業。日本で初めてバウムクーヘンを焼いたカール・ユーハイム氏の「純正自然」というお菓子作りの哲学を、100年以上も守り続けている老舗中の老舗です。

そのユーハイムが、2020年から力強く打ち出しているのが「/0(スラッシュゼロ)」という”無添菓宣言”!

「/0(スラッシュゼロ)」とは?

この「/0(スラッシュゼロ)」、とってもかっこいいネーミングですよね。これは、先ほどお話しした原材料表示の「/(スラッシュ)」の後に書かれるような、いわゆる食品添加物(乳化剤、膨張剤、香料、着色料、保存料など)を、彼らのお菓子には使いませんよ、という強い意志表明なんです。

ユーハイムの公式サイトを見ると、「いらないものは入れない」「菓子職人の基本に立ち返る」と高らかに宣言されています。

考えてみてください。お菓子作りにおいて、例えば「膨張剤(ベーキングパウダーなど)」を使わずに生地をふっくらさせるのは、至難の業です。それをユーハイムは、メレンゲ(卵白)を泡立てる職人の技術、つまり「卵の力」だけで見事に実現しているんです。

香料を使わずにバターやバニラの香りを引き出すには、質の良い本物の素材を使うしかありません。乳化剤を使わずに生地を安定させるのも、長年培われた技術と経験が必要です。

「/0(スラッシュゼロ)」は、単なるマーケティングのキャッチコピーではなく、ユーハイムの職人さんたちの技術とプライドの証。これこそが、私が「マニアックなポイント」として強く推したい理由です!これぞまさしく、究極の無添加クッキーへの挑戦と言えるでしょう。

王道の美味しさ「テーゲベック」

そんなユーハイムの「/0(スラッシュゼロ)」を体現しているのが、クッキーアソートの「テーゲベック」です。

「テーゲベック(Teegebäck)」とは、ドイツ語で「お茶と楽しむ焼き菓子」という意味。その名の通り、ティータイムにぴったりの、様々な形のクッキーが美しく詰め合わせられています。

この「テーゲベック」、手土産やギフトでもらうと「わぁ!」と声が上がる、あの華やかなクッキー缶です。しかし、その裏の原材料表示を見て、私は二度驚きました。

私が手元で確認した「テーゲベック(12種類詰め合わせ)」の原材料は、例えばこんな感じです。

「バター、小麦粉、砂糖、アーモンド、卵、チョコレート、牛乳、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ココア、ココナッツ、ジャム(水あめ、砂糖、あんず、濃縮レモン果汁)、バニラ、食塩、シナモン、レモン」

……どうですか?

驚くほどシンプルじゃないですか? 私たちが知らないカタカナの添加物は、どこにも見当たりません。先ほど基準として挙げた「家庭で作る材料」だけで、このバリエーション豊かで美しい無添加クッキーが作られているんです。

シンプルな素材が織りなす深い味わい

「テーゲベック」の缶を開けると、まずふわっと広がるのが、添加された「香料」ではない、本物のバターと小麦粉が焼けた、甘く香ばしい香り。もうこの時点で幸せになります。

私のお気に入りをいくつかご紹介させてください。

まず、中央に鎮座しているジャムが乗ったクッキー。サクサクの生地と、甘酸っぱいあんずジャムのバランスが絶妙です。

アーモンドやヘーゼルナッツがたっぷり使われたクッキーは、ナッツの香ばしさとバターのコクが口いっぱいに広がります。

チョコレートがコーティングされたクッキーも、カカオの風味がしっかりと感じられ、決して甘すぎません。

どれを食べても、素材の味がストレートに伝わってくるんです。「バターってこんなに香り高かったんだ」「小麦粉ってこんなに旨味があったんだ」と、当たり前のことに改めて気づかされます。

これは、無添加クッキーだからこその体験です。膨張剤で無理に膨らませていない、みっしりと詰まった生地。香料でごまかしていない、本物の素材の香り。

百貨店ブランドという「信頼」と「定番」のイメージがありながら、その裏では「/0(スラッシュゼロ)」という革新的な挑戦を続けるユーハイム。このギャップこそが、無添加クッキー好きにはたまらない魅力なんです。

「無添加クッキーに興味があるけれど、何から試せばいいかわからない」「人にも安心して贈れる、美味しい無添加クッキーが知りたい」

そんな方に、私はまずユーハイムの「テーゲベック」を強く、強くおすすめします!老舗の矜持が詰まった、王道の無添加クッキーです。

3. 【おすすめ無添加クッキー②】ヴィーガン&ボリューミー!「ovgo B.A.K.E.R」のアメリカンクッキー

次にご紹介するのは、先ほどのユーハイムとは対照的な、新しい世代の無添加クッキーです。

「無添加クッキーって、素朴で、小さくて、ちょっと物足りない……」

もしあなたがそんなイメージをお持ちなら、その固定概念をガラガラと覆してくれるのが、「ovgo B.A.K.E.R(オブゴベーカー)」です!

「ovgo B.A.K.E.R」は、2020年にスタートしたヴィーガンクッキーブランド。東京の日本橋やラフォーレ原宿などに店舗を構え、そのポップな見た目と美味しさで、瞬く間に人気ブランドとなりました。

地球にも優しいヴィーガンクッキー

「ヴィーガン」とは、卵や乳製品(バター、牛乳など)、はちみつといった動物性食品を一切使用しないスタイルのこと。

ovgo B.A.K.E.Rのクッキーは、すべてがヴィーガン仕様です。つまり、クッキーの定番材料であるバターや卵を一切使わずに作られています。

「え?バターも卵も使わないで、美味しいクッキーができるの?」と思いますよね。

それが、できるんです!しかも、驚くほど美味しく。

バターの代わりに使われるのは、ココナッツオイルや豆乳バター、菜種油などの植物性油脂。卵の繋ぎの役割は、豆乳やリンゴ酢、バナナなどが担っています。

彼らのすごいところは、単に動物性食材を「抜く」のではなく、植物性食材に「置き換える」ことで、まったく新しい美味しさを生み出している点です。

さらに、彼らがヴィーガンを選ぶ理由は「美味しいから」だけではありません。動物性の食材の生産に比べて、植物性の食材は環境への負荷が少ない(CO2排出量が少ない、水の使用量が少ない)とされています。ovgo B.A.K.E.Rは、美味しくて、体に優しくて、さらに地球にも優しいという、未来の無添加クッキーの形を提案してくれているんです。

イメージを覆す「しっとり&ザクザク」食感

ovgo B.A.K.E.Rのクッキーを語る上で欠かせないのが、その「食感」と「ボリューム」です。

日本の伝統的なクッキー(サクサク、ホロホロ)とは一線を画す、アメリカンスタイルのクッキーが彼らの真骨頂。

しっとり系アメリカンソフトクッキー

まず驚くのが、手のひらサイズ(直径約10cm!)の大きさと、その「しっとり」「ねっとり」とした食感です。

代表的な「インポッシブル・チョコレートチップクッキー」は、まさにその典型。表面はサクッとしているのに、中はしっとり、生焼け?と思うほどソフトで、噛むと「ねっちり」とした歯ごたえ。これがヴィーガン!?と疑うほどの濃厚なコクと、ゴロゴロ入ったチョコレートチップがたまりません。

これはもう、従来の「無添加クッキー」のイメージを完全に破壊するインパクトです。

ザクザク系オートミールクッキー

もう一つの魅力が、オートミールをたっぷり使った「ザクザク」食感のクッキーです。

「オートミール・レイズン・スパイスクッキー」などは、オートミールの食物繊維や、レーズンの甘酸っぱさ、シナモンなどのスパイスが効いていて、噛めば噛むほど味わい深い。

無添加クッキーというと、甘さ控えめなイメージがあるかもしれませんが、ovgo B.A.K.E.Rのクッキーは、甘さもしっかり! ココナッツシュガーや甜菜糖などを使い、満足感のある甘さを実現しています。

豊富なフレーバーとマニアックなこだわり

ovgo B.A.K.E.Rの楽しさは、そのフレーバーの豊富さにもあります。定番のチョコレートチップやオートミールの他に、「抹茶」「ピーナッツバター」「キャロットケーキ」「スモア」(マシュマロとチョコを挟んだもの)など、季節限定も含めて、常時10種類以上が並びます。

マニアックな視点としては、使っている小麦粉は「国産」にこだわり、できるだけオーガニックな食材を選んでいる点。また、クッキーを焼く工程で出る規格外品を「フードロス削減」のために安価で販売するなど、ブランドの姿勢そのものが「無添加」であり「エシカル(倫理的)」なんです。

「無添加クッキーは食べたいけど、ヘルシーすぎて物足りないのは嫌!」

「甘いものもしっかり食べたい!でも、罪悪感は減らしたい!」

「どうせなら、環境に良いこともしたい!」

そんな、欲張りで現代的なあなたに、ovgo B.A.K.E.Rの無添加クッキー(ヴィーガンクッキー)は、最高の選択肢になるはずです。1枚で「おやつ」として完結する、満足度120%の無添加クッキーですよ!

4. 【おすすめ無添加クッキー③】白砂糖・小麦粉不使用の専門店「NachuRa」のギルトフリークッキー

さて、3つ目にご紹介するのは、健康や美容に特に気を使っている方に、本気でおすすめしたいブランドです。

「甘いものは大好き。でも、明日の体重や肌のコンディションが気になる……」

そんな、美と健康への意識が高いあなたのための、まさに「救世主」とも言える無添加クッキー。それが、グルテンフリースイーツ専門店「NachuRa(ナチュラ)」のクッキーです。

「NachuRa」は、福岡市に本店を構える専門店。「体に優しく、心も喜ぶ」をコンセプトに、白砂糖、小麦粉、そしてトランス脂肪酸(マーガリンやショートニングなど)を一切使わないスイーツ作りに徹底的にこだわっています。

「白砂糖不使用」の優しい甘みの秘密

NachuRaのクッキーの最大の特徴は、その「甘みの質」にあります。白砂糖を一切使わない代わりに、彼らが選んだのは、体に優しく、ミネラルや栄養素を含む自然な甘味料です。

  • メープルシロップ: 先ほどもご紹介した、カナダ産の天然甘味料。独特の風味とミネラルが魅力です。

  • 甘酒: 飲む点滴とも言われる発酵食品。米麹の力で生まれる、ブドウ糖の優しい甘さです。

  • 甜菜糖: 北海道産の甜菜(ビート)から作られる、オリゴ糖を含むまろやかな砂糖。

  • アガベシロップ: 竜舌蘭(リュウゼツラン)から採れる、GI値が低い(血糖値の上昇が緩やか)ことで知られる甘味料です。

これらの甘味料を、クッキーの種類によって使い分けているんです。

白砂糖のガツンとくる直接的な甘さではなく、素材の味を引き立てる、奥深くまろやかな甘さ。これがNachuRaの無添加クッキーの美味しさの核となっています。

「小麦粉不使用」のサクホロ食感

NachuRaは「グルテンフリー専門店」でもあります。もちろん、クッキーにも小麦粉は一切使われていません。

では、何でできているのか?

その答えは「米粉」と「アーモンドプードル」です。

特に、九州産の米粉をメインに使用しているのがポイントです。米粉を使うことで、小麦粉のクッキーとは全く異なる、独特の食感が生まれます。

それは、「サクサク」でありながら、口に入れると「ホロリ」とほどけるような、非常に繊細な食感。そして、噛みしめると、お米本来の優しい甘みがじわっと広がります。

さらに、アーモンドプードル(アーモンドの粉末)をリッチに配合することで、米粉だけでは出せない「コク」と「しっとり感」をプラスしています。

究極のギルトフリー無添加クッキー

NachuRaのこだわりは、それだけではありません。

クッキーに欠かせない「油脂」にも徹底しています。一般的なクッキーによく使われるバターや、安価なクッキーに使われがちなマーガリン・ショートニング(トランス脂肪酸を含むことが多い)は使いません。

その代わりに使っているのが、「トランス脂肪酸フリー」のオーガニック認証を受けたショートニングや、米油など。

ここまでくると、もはや「執念」すら感じますよね。

「白砂糖不使用」「グルテンフリー」「トランス脂肪酸フリー」。

まさに、罪悪感なく(ギルトフリー)食べられる、究極の無添加クッキーと言っても過言ではありません。

私のおすすめは、「米粉のディアマンクッキー」。ディアマンとはフランス語で「ダイヤモンド」の意味で、周りにまぶしたお砂糖(NachuRaではもちろん甜菜糖など)がキラキラ光ることから名付けられています。米粉とアーモンドプードルの生地がサクッ、ホロッと崩れ、優しい甘さが広がります。

また、食物繊維たっぷりな「おからクッキー」も人気です。

「無添加クッキーを食べるなら、とことん素材にこだわりたい」

「ダイエット中や、美容に気を使っている時でも、心から安心して食べられるおやつが欲しい」

そんなストイックなあなたの願いを叶えてくれるのが、NachuRaの無添加クッキーです。これはもう、おやつというよりも「美容食」に近いかもしれませんね!

5. 【おすすめ無添加クッキー④】国産素材の優しさ「hokka」の小さな米蜜ビスケット

最後にご紹介するのは、ちょっと変化球かもしれませんが、無添加クッキー好きには絶対に知っておいてほしい、心温まる逸品です。

それは、石川県金沢市の老舗菓子メーカー「hokka(北陸製菓)」が作る、「小さな米蜜ビスケット」です!

「あれ?クッキーじゃなくてビスケット?」と思われた方、正解です。厳密には「ビスケット」に分類されますが、その素材へのこだわりと素朴な美味しさは、まさに私が皆さんに紹介したい「無添加クッキー」の精神そのものなんです。

hokka(北陸製菓)は、1918年(大正7年)創業。カンパンや、昔ながらの「ハードビスケット」などで知られる、まさに「お菓子のふるさと」のような会社です。

そんな老舗が、地元の素材に光を当てて生み出したのが、この「米蜜ビスケット」です。

マニアックポイントは「地元素材」への愛

このビスケットの何がマニアックかと言うと、とことん「石川県産」「金沢の伝統」にこだわった素材選びです。

伝統の「俵屋の米飴(じろあめ)」

まず、甘さの核となるのが、金沢の老舗「あめの俵屋」で作られる伝統的な「米飴(じろあめ)」です。

「あめの俵屋」は、江戸時代(天保元年)から続く、日本で最も古いとも言われる飴の専門店。

米飴とは、お米と大麦だけで作られる、水あめ状の甘味料です。砂糖が貴重だった時代から、栄養価の高い甘味料として親しまれてきました。

砂糖のようなシャープな甘さではなく、お米由来の、まろやかで、奥深く、体に染み渡るような優しい甘さが特徴です。

この米飴を贅沢に使っているのが、第一のポイントです。

石川県産の米粉と能登の塩

生地には、石川県産の米粉が使われています。これにより、小麦粉だけでは出せない「サクッ」とした軽い食感が生まれています。

そして、甘さを引き立てる「塩」も、もちろん地元産。

石川県の奥能登・珠洲(すず)で、今も続けられている「揚げ浜式製塩法」という伝統的な製法で作られた、貴重な海水塩を使っています。

シンプルイズベストな無添加おやつ

原材料表示を見てみましょう。

「小麦粉(国内製造)、米飴、米油、米粉(石川県産)、食塩(石川県産)、玄米甘酒、大麦」

どうでしょう、このシンプルさ!

乳製品も卵も使っていません。アレルギーをお持ちのお子様にも安心してあげられる、まさに「無添加おやつ」ですよね。(※ただし、小麦粉は使用しているので、グルテンフリーではありません)

米油(こめあぶら)を使っている点も、ヘルシー志向の方には嬉しいポイントです。

懐かしくて、新しい味わい

「小さな米蜜ビスケット」は、その名の通り、一口サイズの可愛らしい形をしています。

食感は、サクサクと軽やか。

味わいは、本当に優しい。米飴と玄米甘酒の自然な甘みが口に広がり、後から能登の塩がそっと輪郭を際立たせます。

派手さはありません。でも、一枚食べたら、もう一枚…と、手が止まらなくなるんです。

どこか懐かしいのに、古臭くはない。米粉の軽やかさが、現代的でもあります。

牛乳や豆乳に浸して食べるのも、私のお気に入りの食べ方です。

コーヒーや紅茶はもちろん、日本茶との相性も抜群なんですよ。

「ユーハイム」が百貨店の王道無添加クッキーなら、「hokka」は、日常に寄り添う、日本の無添加クッキー(ビスケット)代表と言えるかもしれません。

「刺激的な美味しさよりも、ホッとする優しい味が好き」

「日本の伝統や、地元の素材を応援したい」

「子どもにも安心して食べさせられる、素朴で美味しい無添加おやつを探している」

そんなあなたに、金沢の優しさが詰まった「小さな米蜜ビスケット」を、ぜひ一度試してみてほしいです。パッケージもレトロで可愛いので、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれますよ!

6. マニアック無添加クッキー4選!あなたに合うのはどれ?

さて、ここまで個性豊かな4つの無添加クッキー(ブランド)をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「どれも魅力的で、迷っちゃう!」というあなたのために、ここで一度、マニアックな視点も交えて、分かりやすく比較表にまとめてみました!

マニアック無添加クッキー比較表

項目 ユーハイム (テーゲベック) ovgo B.A.K.E.R NachuRa (ナチュラ) hokka (米蜜ビスケット)
特徴 百貨店の王道。職人技の「/0宣言」 ヴィーガン&ボリューミー。アメリカン。 白砂糖・小麦粉・トランス脂肪酸不使用。 国産・地元素材。米飴の優しい甘さ。
こだわり 添加物不使用(膨張剤・香料等も) 動物性不使用、環境配慮、国産小麦 ギルトフリー、米粉・自然甘味料 石川県産素材(米飴、米粉、塩)
主な原材料 バター、小麦粉、砂糖、卵、ナッツ 国産小麦、植物油、豆乳、甜菜糖、オーツ麦 米粉、アーモンドプードル、自然甘味料、有機油脂 小麦粉、米飴、米油、米粉、塩
食感 サクサク、ホロホロ(みっしり系) しっとり、ねっとり、ザクザク サクッ、ホロッ(繊細系) サクッ(軽やか系)
甘さタイプ バターと砂糖の王道な甘さ しっかり甘い(満足感◎) 非常に優しい(素材の甘み) 素朴でまろやかな甘さ
グルテン あり(小麦粉) あり(小麦粉)※一部GF商品あり グルテンフリー あり(小麦粉)
動物性食品 使用(バター、卵) 不使用(ヴィーガン) 不使用(商品によるが基本植物性) 不使用(乳・卵不使用)
価格帯目安 高め(ギフト・手土産向き) 中〜高め(1枚400円前後) 高め(専門店・素材の価格) お手頃(日常のおやつ向き)
買いやすさ 全国百貨店、公式通販 実店舗(東京・大阪等)、公式通販 実店舗(福岡)、公式通販 スーパー、雑貨店、公式通販

シーン別:私のおすすめはコレ!

この比較表を見ると、同じ「無添加クッキー」というカテゴリーでも、こんなに個性が違うことがわかりますよね。あなたの今の気分やシーンに合わせて選ぶのが、無添加クッキー上級者への近道です!

👑 目上の方への手土産や、きちんとしたギフトなら

→ ユーハイム (テーゲベック)

間違いありません。100年の歴史が培った信頼感、添加物不使用という安心感、そして誰が食べても美味しい王道の味。「/0宣言」というストーリーも、会話のきっかけになりますよ。

🍪 とにかく甘いもので満足したい!お腹も空いてる!

→ ovgo B.A.K.E.R

しっとり濃厚なアメリカンクッキーは、1枚でカフェラテ1杯分くらいの満足感があります。ヴィーガンだからという理由抜きに、単純に「濃厚なクッキーが食べたい」という日にもおすすめです。

🧘♀️ 美容や健康、ダイエットをとにかく優先したい!

→ NachuRa (ナチュラ)

「クッキーを食べる」というより「体に良いものを取り入れる」感覚に近いかもしれません。白砂糖・小麦粉不使用という徹底ぶりは、あなたのストイックな心にも寄り添ってくれるはず。罪悪感ゼロの無添加クッキーです。

☕️ 毎日のコーヒータイムに、ホッと一息つきたいなら

→ hokka (米蜜ビスケット)

素朴で、優しくて、飽きがこない味。米飴のまろやかな甘さは、日常のどんなシーンにもスッと馴染んでくれます。コスパが良いのも、毎日のおやつとしては嬉しいポイントですよね。

私のイチオシ体験談

最後に、私の個人的な体験談を少しだけ。

私が無添加クッキーの世界にどっぷりハマったきっかけは、実は「ユーハイム」のテーゲベックでした。

ある日、手土産でいただいた缶を開けた瞬間の、あの豊かなバターの香りが忘れられません。「そういえば、最近のクッキーは『香料』の香りがするものが多かったな」と気づかされたんです。添加物を入れないということは、素材の質と職人の技術だけで勝負するということ。その潔さに、すっかり魅了されてしまいました。

それからというもの、「ovgo B.A.K.E.R」でヴィーガンクッキーの可能性に驚き(あんなに濃厚にできるなんて!)、

「NachuRa」で米粉の繊細な口溶けと自然な甘みに感動し(体の中からキレイになる気がします)、

「hokka」で日本の米文化と伝統の力(米飴、すごい!)を再認識しました。

無添加クッキーを選ぶことは、単に「健康のため」だけじゃないんです。

それは、作り手の「哲学」や「こだわり」に触れる、とてもクリエイティブで楽しい体験だと私は思っています。裏の原材料表示を見て、「お、これはシンプルだ!」「へえ、甘酒を使ってるんだ!」と宝探しのように楽しむ。そして、一口食べて、「このサクサク感は米粉かな?」「このコクはアーモンドプードルだ!」と、素材の味をじっくりと堪能する。

こんなに奥深くて楽しい「無添加クッキー」の世界。あなたも、このマニアックな沼に、一歩足を踏み入れてみませんか?

今日ご紹介した4つのブランドは、その入り口として最適です。ぜひ、あなたのライフスタイルや好みにピッタリ合う、お気に入りの無添加クッキーを見つけて、毎日の生活をちょっと豊かにしてみてくださいね!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。