クルミ
くるみの栄養を徹底解説!効果からカロリーまで早わかり
2025.09.03
健康や美容に良いと話題の胡桃。普段から何気なく食べているけれど、『1日に何個までが適量?』『薄皮の栄養は?』といった疑問はありませんか?実は、胡桃の栄養効果を最大限に引き出すには、食べ方にちょっとしたコツがあるんです。
この記事では、胡桃に秘められた驚きの栄養素から、効果的な食べ方、注意点までを分かりやすく解説。あなたの疑問をすべて解決し、明日からの食生活をワンランクアップさせます。
1. まるで食べるサプリメント!「胡桃(くるみ)」の驚くべき栄養パワーを徹底解説
こんにちは!あなたの毎日をちょっぴり豊かにする健康情報をお届けします。突然ですが、あなたは普段、ナッツを食べますか?数あるナッツの中でも、「ナッツの王様」なんて呼ばれている胡桃(くるみ)。実は、その小さな一粒には、私たちの健康や美容に嬉しい「栄養」が、まるでサプリメントのようにギュギュッと詰まっているんです!
「胡桃って、なんとなく体に良いイメージはあるけど、具体的に何がすごいの?」と感じている方も多いかもしれませんね。ええ、分かります!その少し地味な見た目からは想像もつかないほど、胡桃は驚くべき栄養パワーを秘めているんですよ。
この記事では、そんな胡桃が持つマニアックで奥深い栄養の世界を、どこよりも分かりやすく、そして丁寧にご紹介していきます。ただ「体に良い」で終わらせません!どんな栄養素が、どのように私たちの体の中で働いてくれるのか、そのメカニズムまで深掘りしていきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたもきっと「今すぐ胡桃を買いに行かなくちゃ!」と思っているはず。さあ、一緒に胡桃の驚くべき栄養の旅に出かけましょう!
2. 胡桃の栄養の主役!脳と血管に嬉しい「α-リノレン酸」の秘密
胡桃の持つ素晴らしい栄養素の中でも、絶対に外せないのが主役級の存在、「α-リノレン酸(アルファ-リノレン酸)」です。なんだか難しそうな名前ですが、心配しないでくださいね。これが私たちの体にとって、どれほど重要で嬉しい働きをしてくれるのか、じっくり解説していきます!
体内では作れない必須脂肪酸
まず知っておいてほしいのは、このα-リノレン酸が「必須脂肪酸」の一種だということです。必須脂肪酸とは、その名の通り、私たちの体の機能を維持するために「必須」であるにもかかわらず、体内で合成することができない脂肪酸のこと。つまり、食事から意識して摂取する必要がある、とても大切な栄養素なんです。
α-リノレン酸は、「オメガ3脂肪酸」というグループに分類されます。魚に多く含まれるDHAやEPAも同じオメガ3脂肪酸の仲間なのですが、α-リノレン酸は体内でこのDHAやEPAに変換されるという特徴を持っています。植物由来の食品からDHAやEPAの元となる栄養を摂れるなんて、とても効率的だと思いませんか?
そして、特筆すべきは胡桃のα-リノレン酸含有量です。なんと、可食部100gあたりに約9,000mg(9g)も含まれているんです。これは、数あるナッツ類の中でも断トツのトップ!例えば、美容に良いとされるアーモンドのα-リノレン酸含有量は100gあたり10mgほどなので、その差は歴然ですよね。まさに胡桃は「オメガ3の宝庫」と言える栄養の塊なのです。
脳の働きを活性化させる胡桃の栄養
「最近、物忘れが気になる…」「仕事や勉強の集中力を高めたいな」と感じることはありませんか?そんな時にも、胡桃の栄養があなたの強い味方になってくれるかもしれません。実は、私たちの脳の約60%は脂質で構成されています。そのため、脳のパフォーマンスを維持するためには、質の良い脂質を摂取することが非常に重要になるのです。
ここで活躍するのが、先ほどご紹介したα-リノレン酸です。α-リノレン酸や、それが変換されて作られるDHAは、脳の神経細胞の膜を柔らかくし、細胞間の情報伝達をスムーズにする働きがあると考えられています。情報のやり取りが円滑になれば、記憶力や学習能力、集中力といった認知機能の向上が期待できるというわけです。
実際に、胡桃の摂取と認知機能に関する研究は世界中で行われています。例えば、アメリカのロマリンダ大学が60歳以上の成人を対象に行った研究では、胡桃を日常的に摂取しているグループは、そうでないグループに比べて認知機能テストのスコアが高い傾向にあることが示唆されました。また、同大学が大学生を対象に行った別の研究では、8週間にわたって毎日約60gの胡桃を食べたグループは、精神的な活力が高まり、ストレスレベルが低下したという報告もあります。
脳にとって最高の栄養とも言えるα-リノレン酸を、手軽におやつで補給できるのが胡桃の素晴らしいところ。まさに「食べる脳トレ」と言っても過言ではないかもしれませんね。
血管をしなやかに保つ驚きの効果
α-リノレン酸の驚くべきパワーは、脳だけにとどまりません。私たちの全身に栄養を送り届ける、大切なライフラインである「血管」の健康維持にも絶大な効果を発揮してくれるんです。年齢と共に気になるのが、血液中のコレステロール値や中性脂肪ですよね。
血液中の脂質には、善玉(HDL)コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールがあります。悪玉コレステロールが増えすぎると、血管の壁にプラークと呼ばれる塊を形成し、血管を硬く、狭くしてしまいます。これが動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な病気のリスクを高めてしまうのです。
α-リノレン酸には、この悪玉コレステロールや中性脂肪の血中濃度を低下させる働きがあることが、多くの研究で明らかになっています。血液をサラサラの状態に保ち、血管の健康を守ってくれるのです。
アメリカの権威あるペンシルベニア州立大学の研究チームは、高コレステロール血症の被験者に胡桃を豊富に含む食事を摂取してもらったところ、悪玉コレステロール値が有意に低下したと報告しています。さらに、α-リノレン酸は血管の内側の壁(血管内皮)の機能を改善し、血管そのものをしなやかに保つ効果も期待されています。
健康診断の結果が気になり始めた方にとって、胡桃は日々の食生活にぜひ取り入れたい、最高の健康食品と言えるでしょう。この素晴らしい栄養を手軽に摂れるのですから、利用しない手はありませんよね。
3. 若々しさの鍵は「ポリフェノール」?胡桃が持つ抗酸化パワーの栄養学
「なんだか最近、お肌のハリがなくなってきたかも…」「疲れが抜けにくくなったな…」そんな風に感じることはありませんか?その原因は、もしかしたら体の「サビつき」、つまり「酸化」にあるのかもしれません。そして、この酸化から私たちの体を守ってくれるのが「抗酸化物質」。胡桃には、この抗酸化物質である「ポリフェノール」という栄養が驚くほど豊富に含まれているんです!
体の「サビ」=酸化ストレスとは?
少し専門的な話になりますが、私たちの体は、呼吸によって酸素を取り込む過程で、一部が非常に反応性の高い「活性酸素」に変化します。この活性酸素は、体内に侵入した細菌などを攻撃してくれる良い面もあるのですが、増えすぎてしまうと正常な細胞まで傷つけてしまう、いわば諸刃の剣のような存在です。
ストレス、紫外線、大気汚染、喫煙、不規則な生活習慣など、現代社会は活性酸素が過剰に発生しやすい環境にあります。この過剰な活性酸素によって細胞が傷つけられる状態を「酸化ストレス」と呼び、これが体の内側からジワジワと老化を進めてしまう「サビ」の正体なのです。肌のシミやシワ、動脈硬化やがんなど、様々な老化現象や病気の引き金になると考えられています。
この恐ろしい酸化ストレスから私たちの体を守ってくれるのが、ポリフェノールをはじめとする「抗酸化物質」です。抗酸化物質は、活性酸素を自らが身代わりになって無害化してくれる、非常に頼もしい栄養素なんですよ。
胡桃のポリフェノール含有量はすごい!
ポリフェノールと聞くと、赤ワインやチョコレート、ブルーベリーなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、それらの食品にもポリフェノールは豊富です。しかし、実は胡桃に含まれるポリフェノールの量は、それらを凌駕するほどだということをご存知でしたか?
アメリカのスクラントン大学で行われた研究によると、様々なナッツ類のポリフェノール含有量を比較したところ、胡桃が他のナッツ(アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ、カシューナッツなど)を圧倒して最も多くのポリフェノールを含んでいたことが報告されています。その量は、なんとアーモンドの2倍以上にもなるというから驚きです。
食品の抗酸化力を示す指標の一つに「ORAC値(活性酸素吸収能力値)」というものがありますが、乾燥した胡桃のORAC値は100gあたり13,541μmol TEと非常に高い数値を示しています。これは、抗酸化作用で知られるほうれん草(1,513μmol TE)やブロッコリー(1,510μmol TE)などと比較しても、桁違いに高いことが分かります。胡桃はまさに「抗酸化物質の塊」と呼べるほどの栄養を秘めているのです。
注目の成分「エラグ酸」の働き
胡桃に含まれるポリフェノールの中でも、特に注目したいのが「エラグ酸」という成分です。エラグ酸は、イチゴやラズベリー、ザクロなどにも含まれるポリフェノールの一種で、非常に強力な抗酸化作用を持つことで知られています。
このエラグ酸の働きは、単に活性酸素を除去するだけではありません。美容に関心のある方にとって嬉しいのが、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きです。メラニンは、チロシナーゼという酵素の働きによって作られますが、エラグ酸はこのチロシナーゼの活性を阻害する作用があるのです。つまり、内側から紫外線のダメージにアプローチし、透明感のある肌を維持する手助けをしてくれるというわけです。
若々しい見た目を保つためには、外側からのスキンケアだけでなく、内側からの栄養によるケアが不可欠。胡桃を食べる習慣は、未来のあなたの肌への最高の投資になるかもしれませんよ。
ポリフェノールと他の栄養素の相乗効果
胡桃の抗酸化パワーが素晴らしいのは、ポリフェノール単体の力だけではありません。胡桃には、後ほど詳しくご紹介する「ビタミンE」や「メラトニン」といった、他の強力な抗酸化物質も含まれています。
これらの異なる種類の抗酸化物質がチームを組んで働くことで、単体で摂取するよりも高い「相乗効果」が生まれます。水溶性のポリフェノールと脂溶性のビタミンEがそれぞれの得意な場所で働き、お互いを補い合うことで、体の隅々まで酸化ストレスから守ってくれるのです。
一つの食品で、これだけ多様な抗酸化栄養素をまとめて摂取できるのは、胡桃の大きな魅力です。まるで、あなたの体の中に強力なディフェンスチームを常駐させてくれるようなもの。この素晴らしい栄養を、ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね。
4. 美肌から心の安定まで?胡桃の栄養を支える名脇役ビタミン&ミネラル
ここまで、胡桃の栄養の二大巨頭である「α-リノレン酸」と「ポリフェノール」について熱く語ってきましたが、胡桃の魅力はそれだけではないんです!主役級のスターを陰で支え、体全体のコンディションを整えてくれる、まさに「名脇役」とも言うべきビタミンやミネラルも豊富に含まれています。これらの栄養素が絶妙なバランスで連携することで、私たちの心と体の健康を力強くサポートしてくれるんですよ。
代謝をサポートするビタミンの栄養
なんだか疲れやすい、食事に気をつけているのに太りやすい…そんなお悩みはありませんか?それは、食事から摂った栄養素をエネルギーに変える「代謝」がスムーズに行われていないサインかもしれません。この代謝の過程で、潤滑油のような働きをしてくれるのが「ビタミンB群」です。
胡桃には、このビタミンB群がバランス良く含まれています。
-
ビタミンB1: 糖質をエネルギーに変える際に不可欠な栄養素。不足すると疲労感やだるさの原因になります。
-
ビタミンB6: タンパク質の分解や合成を助け、筋肉や血液、皮膚などを作るのに役立ちます。また、神経伝達物質の合成にも関わり、精神的な安定にも寄与します。
-
葉酸: 「造血のビタミン」とも呼ばれ、赤血球の生産を助けます。また、細胞の分裂や成長に重要な役割を果たすため、特に女性にとっては意識して摂りたい栄養素です。
これらのビタミンB群がチームで働くことで、私たちは食事から得た栄養を効率よくエネルギーに変え、毎日を元気に過ごすことができるのです。胡桃は、この代謝をサポートしてくれる頼もしい栄養源でもあるんですね。
若返りのビタミン、ビタミンE
先ほどのポリフェノールの話でも少し触れましたが、胡桃には「若返りのビタミン」とも呼ばれる「ビタミンE」も豊富に含まれています。ビタミンEは、脂溶性のビタミンで、非常に強力な抗酸化作用を持つことが特徴です。
私たちの体を構成する約37兆個の細胞は、細胞膜という脂質の膜で覆われています。ビタミンEは、この細胞膜に入り込み、活性酸素による酸化から細胞を守ってくれるのです。特に、肌の細胞が酸化から守られることで、ハリや潤いが保たれ、シワやたるみといった老化サインの予防に繋がります。
さらに、ビタミンEには末梢血管を拡張して血行を促進する働きもあります。血流が良くなることで、体の隅々まで酸素と栄養が届き、冷え性や肩こり、頭痛の緩和にも効果が期待できます。肌のくすみ改善にも繋がるので、まさに美容と健康に欠かせない栄養素と言えるでしょう。胡桃に含まれる良質な脂質は、この脂溶性ビタミンであるビタミンEの吸収を助けてくれるという点でも、非常に理想的な組み合わせなんです。
心と骨の健康を守るミネラルの栄養
現代社会はストレスが多く、知らず知らずのうちに心が疲弊してしまいがち。そんな時、私たちの心を穏やかに保つのに役立つ栄養素が「ミネラル」です。胡桃には、心と体のバランスを整える重要なミネラルもしっかり含まれています。
-
マグネシウム: 「天然の精神安定剤」とも呼ばれるほど、心の健康に深く関わるミネラルです。神経の興奮を鎮め、精神的なイライラや不安感を和らげる働きがあります。また、体内で300種類以上もの酵素の働きを助ける補酵素として、エネルギー生成やタンパク質合成など、生命維持活動の根幹を支えています。骨の健康維持にも不可欠な栄養素です。
-
亜鉛: 新しい細胞が作られる際に必須となるミネラルで、特に肌のターンオーバーを正常に保つために重要です。不足すると肌荒れやニキビの原因になることも。また、味覚を正常に保ったり、免疫機能を維持したりと、多岐にわたる重要な働きを担っています。
-
銅: 鉄からヘモグロビンが作られるのを助ける働きがあり、貧血予防に役立ちます。また、骨や血管壁を強化するコラーゲンの生成にも関わる栄養素です。
-
マンガン: 骨の形成を助けたり、糖質や脂質の代謝に関わる酵素を活性化させたりする働きがあります。抗酸化作用を持つ酵素の構成成分でもあります。
このように、胡桃は様々なビタミンやミネラルがオーケストラのように連携し、健康という美しいハーモニーを奏でてくれる素晴らしい食品なのです。一つ一つの栄養素の働きを知ると、胡桃一粒の価値がより一層高く感じられますよね。
5. 胡桃の栄養をムダにしない!効果的な食べ方と1日の適量
さて、ここまで胡桃に秘められた素晴らしい栄養パワーについて、たっぷりとお話ししてきました。きっとあなたも「早く胡桃を食べたい!」と思ってくださっていることでしょう。でも、ちょっと待ってください!せっかく食べるなら、その豊富な栄養を余すところなく、最大限に活かしたいと思いませんか?ここでは、胡桃の栄養をムダにしないための効果的な食べ方と、気になる1日の適量について詳しく解説します。
食べ過ぎは逆効果?1日の適量とは
まず最も大切なのが、食べる「量」です。胡桃は非常に栄養価が高い一方で、カロリーや脂質も高いということを忘れてはいけません。日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、胡桃のカロリーは100gあたり713kcal。これは、ご飯お茶碗に軽く4杯分近いカロリーに相当します。脂質も100gあたり68.8gと非常に豊富です。
もちろん、この脂質の多くはα-リノレン酸をはじめとする不飽和脂肪酸という体に良い脂質なのですが、それでも摂り過ぎはカロリーオーバーに繋がり、肥満の原因になりかねません。どんなに体に良いものでも、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。
では、一体どれくらいの量が「適量」なのでしょうか?厚生労働省が推進する「健康日本21」では、間食の目安を1日200kcal程度としています。これを胡桃に置き換えて計算してみると、約25g〜30gが適量となります。
**具体的には、「片手で軽く一掴みできるくらい」、粒の大きさにもよりますが「7粒前後」**と覚えておくと分かりやすいでしょう。この量であれば、カロリーを摂り過ぎることなく、胡桃の素晴らしい栄養の恩恵を十分に受けることができます。毎日コツコツ続けることが大切なので、ぜひこの「ひとつかみ」のルールを守ってくださいね。
生?ロースト?栄養を逃さないコツ
スーパーのナッツ売り場に行くと、「生胡桃」と「ロースト胡桃」が並んでいることがありますよね。「どちらの方が栄養的に優れているの?」と迷った経験はありませんか?それぞれのメリット・デメリットを知って、自分に合った選び方をするのが栄養を逃さないコツです。
-
生胡桃のメリット・デメリット
-
メリット:最大のメリットは、加熱による栄養素の損失がないことです。熱に弱い一部のビタミンや酵素などを、丸ごと摂取することができます。
-
デメリット:水分量が多いため、ローストしたものに比べて湿気りやすく、長期保存には向きません。また、人によっては少し消化に負担がかかる場合があるとも言われています。
-
-
ロースト胡桃のメリット・デメリット
-
メリット:加熱することで水分が飛び、カリッとした食感と香ばしい風味が生まれます。保存性も高まり、消化しやすくなるという利点もあります。
-
デメリット:高温で長時間ローストすると、一部の脂質が酸化したり、熱に弱いビタミンが減少したりする可能性があります。
-
【結論】栄養と美味しさのベストバランスは?
胡桃の主要な栄養素であるα-リノレン酸やポリフェノール、ミネラル類は比較的熱に強いとされています。そのため、どちらを選んでも栄養価に壊滅的な差が生まれるわけではありません。
私のおすすめは、「生の胡桃を購入し、食べる直前にフライパンやトースターで軽く低温でローストする」という方法です。こうすることで、酸化のリスクを最小限に抑えつつ、香ばしさを引き出し、美味しく食べることができます。
そして、もう一つ非常に重要なポイントがあります。それは、**「渋皮ごと食べること」**です!胡桃のあの薄い渋皮には、若々しさの鍵であるポリフェノールが特に豊富に含まれています。少し渋みを感じるかもしれませんが、この渋みこそが栄養の宝庫。ぜひ、皮を剥かずにそのまま召し上がってくださいね。
いつ、どうやって食べるのが効果的?
胡桃を食べるタイミングや組み合わせを工夫することで、栄養の吸収率をさらに高めることができますよ。
-
食べるタイミングは「午後のおやつ」がおすすめ
-
午後3時頃は、1日の中で最も体温が高く、代謝が活発になる時間帯。また、脂肪を溜め込む働きのある「BMAL1(ビーマルワン)」というタンパク質の分泌が最も少なくなる時間帯でもあります。このタイミングで胡桃を食べれば、エネルギーとして効率よく消費されやすく、脂肪になりにくいのです。小腹が空いた時に甘いお菓子に手を伸ばす代わりに、ひとつかみの胡桃を食べる習慣をつけるのがおすすめです。
-
-
「ヨーグルト」との組み合わせは黄金コンビ!
-
胡桃に含まれる食物繊維は、腸内で善玉菌のエサになります。発酵食品であるヨーグルトと一緒に摂ることで、腸内環境を整える相乗効果が期待できます。また、ヨーグルトのタンパク質も一緒に摂れるので、栄養バランスもさらにアップします。
-
-
サラダや和え物にプラスして食感と栄養をアップ
-
いつものグリーンサラダに砕いた胡桃をトッピングするだけで、食感のアクセントになるだけでなく、α-リノレン酸やビタミン、ミネラルを手軽にプラスできます。胡麻和えの代わりに、ほうれん草の「胡桃和え」にするのも、古くから親しまれている美味しい食べ方ですよね。
-
このように、少しの工夫で胡桃の栄養を最大限に活かすことができます。ぜひあなたのライフスタイルに合わせて、楽しく美味しく胡桃を取り入れてみてくださいね。
6. 【体験談】胡桃を毎日一掴み食べ続けて感じた変化&他ナッツとの栄養比較表
「理屈は分かったけど、実際に胡桃を食べ続けたら、本当に何か良いことがあるの?」
そうですよね、やっぱり一番気になるのは、リアルな変化だと思います。そこで、この私が体を張って、ある実験をしてみました!それは、**「毎日、手のひら一杯(約25g)の胡桃を食べ続ける」**というチャレンジです。期間は1ヶ月間。果たして、私の体にどんな変化が訪れたのか…?包み隠さず、正直にお話ししますね!さらに、他の人気ナッツと胡桃の栄養を徹底比較した、オリジナルの比較表もご用意しました。
私が感じた3つの嬉しい変化
正直なところ、始める前は「たかがナッツで、そんなに変わるわけないよね」と半信半疑でした。しかし、1ヶ月後、私は3つの嬉しい変化をはっきりと実感することになったのです。
1. ファンデーションのノリが明らかに違う!「肌の潤い感アップ」
最初の変化を感じたのは、始めて2週間が経った頃でした。いつものように朝、鏡の前でメイクをしていると、「あれ?今日のファンデーション、すごく綺麗に乗るな」と感じたんです。日中も、以前は夕方になると気になっていた頬のあたりのカサつきや、目元の小じわが目立ちにくくなっているような…。これは、胡桃に含まれるα-リノレン酸やビタミンE、亜鉛といった栄養のおかげかもしれません。内側から良質な脂質や抗酸化物質、肌のターンオーバーを助ける栄養を補給したことで、肌のバリア機能が整い、潤いを保つ力が高まったのかな、と分析しています。この変化が一番嬉しかったですね!
2. 午前中の集中力が持続!「朝のスッキリ感」
私はもともと朝が苦手で、午前中は頭がボーッとしがちでした。ところが、胡桃生活を始めて3週間目くらいから、目覚ましが鳴る前にスッと自然に目が覚める日が増えてきたんです。そして何より、以前は11時頃になると感じていたエネルギー切れのような感覚がなくなり、午前中の仕事に集中できる時間が増えたように感じます。これは、エネルギー代謝を助けるビタミンB群や、神経の興奮を鎮めて睡眠の質を高めてくれるマグネシウムという栄養のおかげかもしれません。質の良い睡眠と、効率的なエネルギー生成が、日中のパフォーマンスを支えてくれているのだと実感しました。
3. 溜め込まないリズムが整った!「お通じがスムーズに」
少し恥ずかしい話ですが、私は不規則な生活が続くと、お通じのリズムが乱れがちでした。それが、胡桃を毎日食べるようになってから、驚くほどスムーズになったんです。胡桃には、100gあたり7.5gもの食物繊維が含まれています。これは、腸内環境を整えることで知られるごぼう(5.7g)よりも多い数値。この豊富な食物繊維が、腸内で善玉菌のエサになったり、便のカサを増してくれたりして、毎朝のスッキリ習慣に繋がったのだと思います。体が内側からキレイになっていくような感覚は、本当に気持ちが良いものですね。
もちろん、これらはあくまで私個人の感想であり、効果を保証するものではありません。でも、胡桃の持つ素晴らしい栄養を考えれば、こうした変化が起きるのも不思議ではないな、と感じています。
人気ナッツ栄養比較表(100gあたり)
「胡桃の栄養がすごいのは分かったけど、アーモンドやカシューナッツと比べてどうなの?」という疑問にお答えすべく、代表的なナッツの栄養成分を比較できる表を作成しました。数値は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」などを参考にしています。
栄養素 | 胡桃(乾) | アーモンド(乾) | カシューナッツ(フライ) | マカダミアナッツ(いり) |
カロリー(kcal) | 713 | 609 | 591 | 751 |
脂質(g) | 68.8 | 54.1 | 47.6 | 76.7 |
α-リノレン酸(g) | 9.0 | 0.01 | 0.17 | 0.20 |
食物繊維(g) | 7.5 | 11.0 | 6.7 | 6.2 |
ビタミンE(mg) | 1.2(α) | 26.1(α) | 0.6(α) | 0.5(γ) |
マグネシウム(mg) | 150 | 290 | 240 | 120 |
亜鉛(mg) | 2.6 | 3.6 | 5.4 | 1.3 |
ポリフェノール | 非常に多い | 多い | やや多い | やや多い |
(ポリフェノール量は研究により値が異なるため定性的に表記) |
この表を見ると、それぞれのナッツに個性的な長所があることが一目で分かりますね!
目的別!あなたに合うナッツは?
この比較表をもとに、あなたの目的に合わせたナッツの選び方を提案します!
-
脳や血管の健康、認知機能を考えるなら「胡桃」
-
なんと言っても、他のナッツを圧倒するα-リノレン酸の含有量が最大の強み。脳の健康維持や、血液をサラサラに保ちたいという目的が第一なら、迷わず胡桃を選びましょう。ポリフェノールによる強力な抗酸化作用も魅力です。
-
-
エイジングケアと食物繊維を重視するなら「アーモンド」
-
強力な抗酸化作用を持つビタミンEの含有量はナッツ類でトップクラス。食物繊維も豊富なので、美容と腸活を両立したいあなたにおすすめです。マグネシウムも豊富に含まれています。
-
-
鉄分や亜鉛を補給し、元気をチャージしたいなら「カシューナッツ」
-
ミネラルの中でも、特に女性が不足しがちな鉄分や、肌の健康に欠かせない亜鉛の含有量が非常に豊富です。貧血気味の方や、肌荒れが気になる方は、カシューナッツを食事に取り入れると良いでしょう。
-
-
良質な脂質を美味しく、リッチに味わいたいなら「マカダミアナッツ」
-
脂質の割合が最も高いですが、その多くは悪玉コレステロールを減らす効果が期待されるオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸です。独特の歯触りとクリーミーな味わいは、ご褒美おやつにぴったりですね。
-
いかがでしたか?それぞれのナッツの栄養と特徴を知ることで、その日の体調や目的に合わせてナッツを賢く選べるようになります。もちろん、基本はα-リノレン酸とポリフェノールが豊富な胡桃を毎日の習慣にしつつ、時々他のナッツも楽しむ、というのが私の一番のおすすめです。
あなたもぜひ、今日から「毎日ひとつかみの胡桃」生活、始めてみませんか?

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。