クルミ
くるみの亜鉛含有量は?驚きの効果と1日の摂取目安を解説
2025.10.25
「最近、なんとなく疲れやすい」「味覚が鈍くなった気がする…」そんなお悩み、もしかしたら必須ミネラル「亜鉛」の不足が原因かもしれません。実は、美容や健康維持に欠かせない亜鉛は、身近な食材である「くるみ」から手軽に摂取できます。
この記事では、くるみに含まれる亜鉛の量や効果、そして吸収率を高める食べ方まで、あなたの疑問に専門家が徹底解説します。
1. もしかして亜鉛不足?スーパーフード「くるみ」で始める美味しいミネラル習慣
あなたの日常に潜む小さなサイン
こんにちは!ナッツをこよなく愛する健康オタクの私です!突然ですが、あなたの日常にこんな「あれ?」と思う瞬間はありませんか?
例えば、大好きな唐揚げを食べたのに「なんだか味がしない…」、こだわりの出汁をとったお味噌汁が「ぼんやりした味に感じる…」といった味覚の変化。あるいは、念入りにスキンケアしているのに「お肌のハリがイマイチ…」、美容院でトリートメントしたばかりなのに「髪のパサつきが気になる…」といった美容面での悩み。
これらは、単なる疲れやストレスのせいだと思いがちですが、もしかすると体からの重要なメッセージかもしれません。そのメッセージとは、「亜鉛、足りていませんよー!」というSOSサインの可能性です。
亜鉛は、私たちの体内で酵素を構成したり、細胞の生まれ変わりを助けたりと、数えきれないほどの重要な役割を担っている必須ミネラルの一つです。しかし、この亜鉛、現代の食生活では非常に不足しやすい栄養素として知られています。特に、加工食品をよく利用する方や、ダイエットなどで食事量が減っている方は注意が必要なんです。
なぜ今「くるみ」が注目されるのか?
「亜鉛不足って言われても、何を食べればいいの?」
「サプリメントはちょっと抵抗があるな…」
そんなふうに感じたあなたにこそ、私が自信を持っておすすめしたいのが、スーパーフードの王様「くるみ」なんです!くるみは、美味しいだけでなく、私たちの体が必要とする亜鉛を手軽に、そして美味しく補給できる素晴らしい食材です。
くるみに含まれる亜鉛は、私たちの体に優しく働きかけ、内側から輝くような毎日をサポートしてくれます。一口食べれば、その香ばしい風味とカリッとした食感が、あなたを幸せな気持ちにしてくれるはず。おやつ代わりにポリポリつまむだけで、意識せずとも亜鉛チャージができてしまうなんて、最高じゃないですか?
この記事では、なぜ「くるみ」が亜鉛補給に最適なのか、その理由を科学的な根拠や具体的なデータを交えながら、どこよりもマニアックに、そして分かりやすく解説していきます。くるみが持つ亜鉛のパワーを知れば、きっとあなたも今日から「くるみ習慣」を始めたくなるはずです。さあ、一緒にくるみの奥深い世界へ旅立ちましょう!
2. くるみに含まれる亜鉛の量はどれくらい?他のナッツと徹底比較!
「くるみが亜鉛補給に良いのはわかったけど、一体どれくらいの亜鉛が含まれているの?」そんなあなたの疑問に、数字とデータを使って具体的にお答えしますね!スーパーでよく見かける他のナッツとも比較しながら、くるみの亜鉛パワーを徹底解剖していきましょう。
くるみの亜鉛含有量をチェック!
まず、主役であるくるみの亜鉛含有量から見ていきましょう。文部科学省が公表している「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、乾燥したくるみ100gあたりに含まれる亜鉛の量は、なんと2.6mgです。
100gと言われてもピンとこないかもしれませんが、これは大体コンビニで売られているおつまみ用のくるみ1袋分くらい。くるみ一粒の重さが約4gだとすると、約25粒で100gになります。この一袋で、かなりの量の亜鉛が摂れることが分かりますね。
人気ナッツと亜鉛含有量をガチンコ比較!
では、他のナッツと比べると、くるみの亜鉛含有量はどのくらいの位置づけなのでしょうか?同じく「日本食品標準成分表」を参考に、人気のナッツたちと比較してみましょう。
| ナッツの種類 | 100gあたりの亜鉛含有量 |
| くるみ(乾燥) | 2.6mg |
| アーモンド(乾) | 3.6mg |
| カシューナッツ(フライ/味付け) | 5.4mg |
| ピスタチオ(いり/味付け) | 2.5mg |
| マカダミアナッツ(いり/味付け) | 1.8mg |
この表を見ると、カシューナッツやアーモンドの方が亜鉛含有量は多いことが分かります。しかし、ここで注目すべきはくるみが持つ栄養のバランスです。くるみは亜鉛だけでなく、健康に良いとされるオメガ3脂肪酸(特にα-リノレン酸)がナッツ類の中でトップクラスに豊富です。亜鉛を補給しながら、良質な脂質も一緒に摂れるのが、くるみの最大の魅力と言えるでしょう。
一日に必要なくるみの量は?
次に、私たちが一日にどれくらいの亜鉛を摂れば良いのかを見てみましょう。厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人女性(18歳~74歳)の亜鉛の推奨摂取量は1日あたり8mgとされています。
では、この8mgの亜鉛をくるみだけで補おうとすると、どれくらい食べれば良いのでしょうか?
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くるみ100g(約25粒)で2.6mgの亜鉛
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1日の推奨量8mgを摂るには… 約300g(約75粒)!?
さすがに毎日300gのくるみを食べるのは、カロリーも気になりますし、現実的ではありませんよね。でも、安心してください。亜鉛はくるみだけでなく、肉類、魚介類、大豆製品など様々な食品に含まれています。
大切なのは、毎日の食事に「くるみ」をプラスワンすること。
例えば、いつもの食事にプラスして、ひとつかみ(約7粒、約28g)のくるみを食べる習慣をつけてみましょう。これだけで、約0.7mgの亜鉛を手軽に補うことができます。この「ちょい足し」が、あなたの亜鉛不足を解消する大きな一歩になるんです。
おやつをくるみに変えたり、サラダやヨーグルトにトッピングしたりするだけで、無理なく美味しく亜鉛習慣をスタートできますよ。
3. 【知らないと損】身体のサポーター!くるみで補う「亜鉛」のすごい働き
くるみに含まれる「亜鉛」が、私たちの体の中でどんな素晴らしい仕事をしてくれているのか、ご存知ですか?実は亜鉛は、300種類以上もの酵素の働きを助ける「補酵素」として、生命活動の様々な場面で活躍している縁の下の力持ちなんです。ここでは、知れば知るほど摂りたくなっちゃう、亜鉛のすごい働きを3つのポイントに絞って、マニアックに解説します!
味覚を守る「味蕾」の司令塔
亜鉛が美味しい毎日を作る
「最近、何を食べても同じ味に感じる…」もしあなたがそう感じているなら、亜鉛不足が原因かもしれません。私たちの舌の表面には、「味蕾(みらい)」という味を感じるための小さなセンサーが無数に存在します。この味蕾は、約1ヶ月という非常に短いサイクルで新しい細胞に生まれ変わっており、この新陳代謝に不可欠なのが、何を隠そう「亜鉛」なのです。
亜鉛が不足すると、味蕾の細胞が正常に作られなくなり、結果として「味が分かりにくい」「金属のような変な味がする」といった味覚障害を引き起こすことがあります。亜鉛は、いわば味蕾の生まれ変わりをスムーズに進めるための司令塔のような存在。くるみを食べて亜鉛をしっかり補給することは、毎日の食事を「美味しい!」と感じる幸せな時間を守ることにも繋がるんですよ。
身体のディフェンス力を高める免疫のキーマン
亜鉛と免疫細胞の深い関係
季節の変わり目に体調を崩しやすい、一度風邪をひくと長引いてしまう…そんなお悩みにも、くるみの亜鉛が一役買ってくれるかもしれません。亜鉛は、私たちの体を外部の敵(ウイルスや細菌)から守る「免疫システム」が正常に機能するためにも必須のミネラルです。
特に、免疫細胞の中でも重要な役割を担う「T細胞」や「NK(ナチュラルキラー)細胞」は、亜鉛がないと活性化できないことが分かっています。亜鉛はこれらの免疫細胞を元気づけ、ディフェンス力を高めるキーマンと言えるでしょう。実際に、高齢者を対象とした研究では、亜鉛を十分に摂取しているグループは、そうでないグループに比べて感染症にかかるリスクが低いという報告もあります。くるみを毎日の食生活に取り入れることは、内側から体を強くし、健やかな毎日を送るための心強いお守りになってくれるはずです。
美しさを育むタンパク質合成のパートナー
亜鉛が作るハリのある肌とツヤやかな髪
亜鉛の働きは、健康面だけにとどまりません。実は、あなたの美しさをサポートする上でも、欠かせない存在なのです。私たちの肌や髪、爪は、主に「ケラチン」というタンパク質から作られています。そして、このタンパク質を体内で合成する(作り出す)過程で、亜鉛が接着剤のような重要な役割を果たしています。
亜鉛が不足すると、タンパク質の合成がスムーズに行われなくなり、
「肌のターンオーバーが乱れて、肌荒れやくすみが気になる」
「髪の毛が細くなったり、ツヤがなくなったりしてきた」
「爪が割れやすくなった」
といった、美容面でのトラブルにつながることがあります。
例えば、美しい肌のハリを保つために重要なコラーゲンもタンパク質の一種です。亜鉛は、コラーゲンの生成を助けることで、肌の弾力をキープする手助けもしてくれます。京都大学大学院生命科学研究科の神戸大朋准教授らの研究グループも、亜鉛が細胞の機能維持に不可欠であることを明らかにしており、その重要性は科学的にも証明されています。くるみを食べることは、高価な美容液に頼るだけでなく、体の内側から根本的な美しさを育むための「インナーケア」と言えるでしょう。くるみの亜鉛パワーで、あなた本来の輝きを引き出してみませんか?
4. その不調、亜鉛不足かも?くるみが助けてくれるかもしれないサイン
毎日なんとなく感じる体の不調。「年のせいかな?」「疲れているだけかも」と見過ごしていませんか?実は、そのサイン、くるみに含まれる「亜鉛」が不足していることによるものかもしれません。ここでは、亜鉛不足が引き起こす可能性のある、身近な体のサインを具体的にご紹介します。もし一つでも当てはまるものがあれば、あなたの食生活にくるみをプラスするタイミングかもしれませんよ。
もしかして?と感じるディフェンス力の低下サイン
気がつけば、いつもマスクが手放せない
以前はほとんど風邪なんてひかなかったのに、「最近、年に何度も体調を崩している気がする…」。特に、オフィスや電車の中など、人が多い場所に行くとすぐに喉がイガイガしたり、鼻がムズムズしたり。そんなあなたは、もしかしたら亜鉛不足によって体のディフェンス力が落ちているのかもしれません。
先ほどもお話ししたように、亜鉛は免疫細胞を活性化させるために不可欠なミネラルです。亜鉛が足りないと、ウイルスや細菌という敵が体内に侵入してきたときに、戦うための兵士(免疫細胞)が十分に力を発揮できません。その結果、風邪をひきやすくなったり、治りにくくなったりするのです。毎日ひとつかみのくるみを食べる習慣が、あなたを外部の敵から守るための強力な盾になってくれるかもしれません。
なんだか傷の治りが遅くなった気がする
「ちょっとした切り傷やニキビ跡が、なかなかキレイに治らない…」。そんな経験はありませんか?これも、亜鉛不足のサインである可能性があります。
皮膚の細胞が新しく生まれ変わる(ターンオーバー)際には、タンパク質の合成が活発に行われます。そして、このタンパク質の合成をサポートしているのが亜鉛です。亜鉛が不足すると、新しい皮膚細胞を作るスピードが遅くなり、傷の修復に時間がかかってしまうのです。特に、肌荒れや皮膚炎に悩んでいる方は、亜鉛の摂取を意識することで、健やかな肌を取り戻すきっかけになるかもしれません。くるみに含まれる亜鉛は、あなたの肌の再生能力を内側からサポートしてくれる心強い味方です。
日常生活で感じるパフォーマンスの低下サイン
午後になると、どうにも集中できない
午前中はバリバリ仕事ができたのに、「ランチを食べた後、急に頭が働かなくなる」「会議の内容が全然頭に入ってこない」。そんな集中力の低下も、亜鉛不足が関係している可能性があります。
亜鉛は、脳内の神経伝達物質の合成や調整にも関わっています。神経伝達物質は、記憶力や学習能力、集中力といった高次の脳機能に深く関わっているため、亜鉛が不足すると、これらの機能が低下してしまうことがあるのです。また、亜鉛は体内のエネルギー生成にも関与しているため、不足すると疲れやすさや倦怠感を感じることも。仕事や勉強のパフォーマンスを上げたいあなたにとって、くるみは最高のブレインフード(脳のおやつ)になってくれるはずです。
食事を楽しめない、味覚の小さな変化
「毎日の食事が、なんだか義務のように感じてしまう」。これは、先ほども触れた「味覚」の問題です。亜鉛不足による味覚の変化は、単に「味が分かりにくい」だけでなく、「何を食べても美味しくない」という、食事そのものへの興味の低下につながることもあります。
人生の大きな楽しみの一つである「食」。その楽しみを守るためにも、亜鉛は非常に重要です。もし、あなたが以前よりも食事を楽しめていないと感じるなら、それは体が「亜鉛を補給して!」とサインを送っているのかもしれません。くるみの香ばしい風味と豊かな味わいは、あなたの味覚をリフレッシュし、食事の喜びを再び思い出させてくれるでしょう。
これらのサインは、亜鉛不足だけで起こるわけではありませんが、可能性の一つとして知っておくことは非常に大切です。もし心当たりがあるなら、ぜひ一度、あなたの食生活に美味しい「くるみ」を取り入れてみてくださいね。
5. くるみの亜鉛を効率よく吸収!おすすめの食べ合わせテクニック
せっかくくるみを食べて亜鉛を補給するなら、その栄養を余すところなく、最大限に体へ届けたいですよね。実は、亜鉛は一緒に食べる食材によって、体内での吸収率が大きく変わるという特性を持っています。ここでは、くるみの亜鉛パワーを最大限に引き出すための、美味しくて簡単な「食べ合わせテクニック」を具体的にご紹介します!
亜鉛吸収を強力にサポートする「助っ人栄養素」たち
くるみの亜鉛を効率よく吸収するためには、以下の「助っ人栄養素」を一緒に摂ることが鍵となります。スーパーで手軽に手に入る食材ばかりなので、ぜひ今日から試してみてくださいね。
助っ人①:ビタミンC
レモンやパプリカ、ブロッコリーなどに豊富に含まれるビタミンCは、亜鉛を水に溶けやすい形(キレート作用)に変え、腸管からの吸収を助けてくれる強力なサポーターです。抗酸化作用も高く、美容にも嬉しい栄養素なので、積極的に摂りたいですね。
助っ人②:クエン酸
梅干しやお酢、柑橘系の果物に多く含まれるクエン酸も、ビタミンCと同様に亜鉛の吸収をサポートしてくれます。さっぱりとした酸味は、くるみの濃厚な味わいとも相性抜群です。
助っ人③:動物性たんぱく質
お肉やお魚、卵、チーズなどに含まれる動物性たんぱく質は、分解される過程でできる「アミノ酸」が亜鉛と結合し、吸収されやすい形にしてくれます。メインディッシュにくるみを加えるだけで、手軽にこの効果を得ることができますよ。
亜鉛吸収を邪魔する「ちょい悪成分」とその対策
一方で、亜鉛の吸収を少し妨げてしまう成分も存在します。その代表格が、穀物や豆類の外皮に多く含まれる「フィチン酸」です。くるみにもこのフィチン酸は含まれていますが、ご安心を!ちょっとした工夫で、その影響を和らげることができます。
対策法:加熱する!
フィチン酸は熱に弱い性質を持っています。くるみを軽くロースト(素焼き)するだけで、フィチン酸の働きを抑え、亜鉛の吸収率を高めることができます。香ばしさもアップして一石二鳥ですね!
今すぐできる!くるみの亜鉛吸収率アップレシピ
それでは、これらの知識を活かした具体的な食べ合わせレシピをいくつか提案しますね。どれも簡単で、毎日の食卓にすぐ取り入れられるものばかりです!
レシピ①:彩り野菜とくるみのハニーレモンサラダ
【材料】
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くるみ:ひとつかみ
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お好みの葉物野菜(レタス、ベビーリーフなど):適量
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パプリカ(赤・黄):各1/4個
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鶏ささみ(茹でたもの):1本
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A(オリーブオイル:大さじ2、レモン汁:大さじ1、はちみつ:小さじ1、塩こしょう:少々)
【作り方】
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くるみは粗く刻んでおく。パプリカは細切り、鶏ささみは手でほぐす。
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ボウルに葉物野菜、パプリカ、鶏ささみを入れ、混ぜ合わせたAをかけて和える。
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器に盛り付け、最後にくるみをトッピングしたら完成!
【ポイント】
レモン汁の「ビタミンC」と「クエン酸」、そして鶏ささみの「動物性たんぱく質」が、くるみの亜鉛吸収をトリプルサポート!パプリカのビタミンCも豊富で、見た目も華やかな一皿です。
レシピ②:豚肉と根菜のくるみ味噌炒め
【材料】
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くるみ:ひとつかみ
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豚バラ肉:100g
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ごぼう:1/2本
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にんじん:1/3本
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A(味噌:大さじ1、みりん:大さじ1、酒:大さじ1、醤油:小さじ1/2)
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ごま油:適量
【作り方】
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くるみは袋に入れて麺棒などで軽く砕く。ごぼうはささがき、にんじんは短冊切りにする。
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フライパンにごま油を熱し、豚バラ肉を炒める。色が変わったらごぼう、にんじんを加えてさらに炒める。
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野菜がしんなりしたら、混ぜ合わせたAと砕いたくるみを加え、全体に絡めたら完成!
【ポイント】
豚肉の「動物性たんぱく質」が、くるみの亜鉛吸収を強力にバックアップ。味噌のコクとくるみの食感がアクセントになり、ご飯が進むこと間違いなしのおかずです。
レシピ③:ヨーグルトとベリーのくるみ添え
【材料】
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くるみ:5粒程度
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プレーンヨーグルト:100g
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冷凍ミックスベリー:大さじ2
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はちみつ:お好みで
【作り方】
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器にヨーグルトを入れ、ミックスベリーとくるみを乗せる。
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お好みではちみつをかけたら完成!
【ポイント】
ヨーグルトに含まれる「動物性たんぱく質」と、ベリー類に含まれる「ビタミンC」「クエン酸」が一度に摂れる、朝食やおやつにぴったりの簡単レシピ。忙しい朝でも、これなら手軽に亜鉛チャージができますね。
このように、少しの工夫でくるみの亜鉛パワーを最大限に活かすことができます。ぜひ、あなたの食生活に楽しみながら取り入れてみてください!
6. 【ナッツのプロが実践】毎日くるみを食べ続けて感じた亜鉛パワー体験談と比較表
ここまで、くるみに含まれる亜鉛の量や働き、効率的な摂り方について、科学的な視点から解説してきました。最後は、ナッツ専門店のスタッフであり、自他共に認めるナッツマニアの私が、実際に毎日ひとつかみのくるみを食べ続けて感じた、個人的な「亜鉛パワー体験談」をお話しさせてください!さらに、よりマニアックなくるみの世界を楽しんでいただくために、「生」と「ロースト」の違いや、産地による特徴をまとめた比較表もご用意しました。あなたのくるみ選びの参考になれば嬉しいです!
私が実感した!くるみ習慣のリアルな変化
私が「毎日ひとつかみのくるみ(約7粒)を食べる」という習慣を始めたのは、今から約1年前のこと。きっかけは、お客様から「くるみを食べ始めてから、なんだか調子が良いのよ」というお声を頻繁にいただくようになったことでした。ナッツのプロとして、これは自分でも試さないわけにはいかない!と思い、半信半疑でスタートしたのが始まりです。
変化①:夕方の「もうひと頑張り」が違う!
くるみ習慣を始めて1ヶ月ほど経った頃、まず感じたのが「午後のエネルギー持続力」の変化です。以前は、午後3時を過ぎると決まって集中力が途切れ、甘いお菓子に手が伸びていました。しかし、くるみを食べるようになってからは、夕方まで思考がクリアな状態で、仕事のパフォーマンスが落ちにくくなったように感じています。これは、亜鉛がエネルギー生成をサポートしてくれるおかげかもしれませんし、くるみに含まれる良質な脂質や食物繊維が血糖値の急上昇を抑えてくれている影響もあるかもしれません。いずれにせよ、私にとって「夕方のお守り」的な存在になりました。
変化②:季節の変わり目の「ゆらぎ」が気にならなくなった
私はもともと、季節の変わり目に肌が敏感になったり、ちょっとしたことで体調を崩したりしやすいタイプでした。しかし、くるみ習慣を続けて半年が過ぎたあたりから、そういった「ゆらぎ」を感じることが格段に減ったのです。特に、肌の調子が安定し、以前よりもハリが出てきたように感じています。これは、くるみの亜鉛が肌のターンオーバーを正常に保ち、免疫力をサポートしてくれたおかげかな、と個人的には分析しています。もちろん、くるみだけが理由ではないと思いますが、私の体質に良い影響を与えてくれたことは間違いなさそうです。
※これらはあくまで私個人の感想であり、すべての人に同じ効果を保証するものではありません。
あなたはどっち派?「生くるみ」vs「ローストくるみ」徹底比較
ひとくちに「くるみ」と言っても、加熱処理をしていない「生」の状態のものと、加熱した「ロースト」のものがあります。それぞれに特徴があり、亜鉛の吸収や風味も異なります。あなたの好みや目的に合わせて選んでみてくださいね。
| 項目 | 生くるみ | ローストくるみ(素焼き) |
| 亜鉛含有量 | 含有量はローストとほぼ同じ。 | 生の状態とほぼ変わらない。 |
| 亜鉛の吸収 | フィチン酸の影響をやや受けやすい。 | 加熱によりフィチン酸が不活性化し、亜鉛の吸収がされやすくなる。 |
| 食感・風味 | しっとりとしていて、クリーミーでミルキーな優しい味わい。 | カリッと香ばしく、風味が豊か。 |
| その他の栄養 | 熱に弱いオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を効率よく摂取できる。 | 加熱によりポリフェノールの一部が増加し、抗酸化力が高まるとも言われる。 |
| おすすめの食べ方 | スムージーやディップ、非加熱のロースイーツ作りにおすすめ。 | サラダのトッピング、お菓子作り、おつまみとしてそのまま食べるのに最適。 |
私の使い分け術
私は、朝食のスムージーには栄養素を壊さない「生くるみ」を、午後の小腹が空いた時やサラダのトッピングには、香ばしくて亜鉛の吸収も良い「ローストくるみ」を、というようにシーンによって使い分けています。どちらが良い・悪いではなく、それぞれの良さを活かすのがマニア流です!
知ればもっと楽しい!くるみの産地別マニアック比較
スーパーで売られているくるみの多くはアメリカのカリフォルニア産ですが、実は世界中には様々な特徴を持つくるみが存在します。ここでは代表的な産地の特徴を比較してみましょう。
| 産地 | カリフォルニア産(アメリカ) | チリ産 | 長野県東御市産(日本) |
| 品種 | チャンドラー種など | セラー種、チャンドラー種など | 信濃くるみ |
| 特徴 | 世界最大の生産地。品質管理が徹底されており、明るい色でクセが少なくマイルドな味わいが特徴。安定した品質で、どんな料理にも合わせやすい。 | 南半球にあるため、北半球とは収穫時期が逆。フレッシュな「新物」が出回る時期が異なる。渋みが少なく、甘みが強いと言われることが多い。 | 日本の気候風土で育った希少な国産くるみ。殻が薄くて割りやすく、濃厚でコクのある豊かな風味が特徴。和え物など和食との相性も抜群。 |
| 旬の時期 | 9月~11月頃に収穫 | 3月~5月頃に収穫 | 9月下旬~10月頃に収穫 |
| 選び方のポイント | 年間を通して手に入りやすく、初心者の方におすすめ。 | 春から夏にかけて、よりフレッシュなくるみを楽しみたい方におすすめ。 | 希少価値が高く、特別な日の一品や贈答用、くるみ本来の味を深く楽しみたい方におすすめ。 |
いかがでしたか?くるみという一つの食材にも、こんなに奥深い世界が広がっているんです。この記事を読んで、くるみに含まれる亜鉛のパワーと、その魅力に少しでも気づいていただけたなら、これ以上に嬉しいことはありません。
さあ、あなたも今日から、美味しくて楽しい「くるみで亜鉛チャージ習慣」を始めてみませんか?毎日の一口が、きっとあなたの体を内側から元気に、そして美しく輝かせてくれるはずです。
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。

