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【保存版】くるみの種類を完全網羅!産地や特徴をまるごと解説

2025.09.11
【保存版】くるみの種類を完全網羅!産地や特徴をまるごと解説

普段何気なく食べているくるみ。実は世界にはたくさんの種類があり、それぞれ味や食感、栄養価が違うことをご存知ですか?「スーパーで見るくるみ以外にどんな種類があるの?」「料理やお菓子に合うのはどれ?」そんなあなたの疑問に答えます。

この記事では、代表的なくるみの種類とその特徴、目的に合わせた選び方を解説。読み終わる頃には、あなたにぴったりのくるみが見つかりますよ。

1. くるみの種類ってこんなにあるの!?知られざる奥深い世界へようこそ♪

「くるみ」と聞くと、あなたはどんな形や味を思い浮かべますか?おそらく、多くの人がスーパーでよく見かける、あのコロッとした可愛らしい姿と、まろやかで香ばしい味わいを想像するのではないでしょうか。でも、実はそれ、くるみワールドのほんの入り口に過ぎないんです!

世界には驚くほどたくさんの「種類」の「くるみ」が存在していて、それぞれが全く違う個性と魅力を持っています。殻の硬さ、風味、形、栄養価、そして食べられるようになった歴史まで、知れば知るほど「え、これもくるみなの!?」と驚くことばかり。まさに、知られざる奥深い世界が広がっているんですよ。

この記事では、世界中で愛されている代表的な「くるみ」の中から、特に個性あふれる4つの「種類」をピックアップして、その魅力を余すところなくご紹介していきます。スーパーでよく見るあの子から、ちょっとマニアックな個性派まで、それぞれのストーリーを知ることで、あなたの「くるみ」を見る目がガラッと変わるはずです。

この記事を読み終わる頃には、あなたもきっと「くるみ」博士の一歩手前!いつものおやつや料理で「くるみ」を選ぶのが、もっともっと楽しくなること間違いなしです。さあ、一緒にディープなくるみの世界の扉を開けてみましょう!

2. 一番メジャーなくるみの種類!まろやかで食べやすい「イングリッシュくるみ」の秘密

まず最初にご紹介するのは、おそらく世界で、そして日本で最もポピュラーな「くるみ」の「種類」、「イングリッシュくるみ」です!あなたがお菓子屋さんやスーパーマーケットで「くるみ」として手に取るもののほとんどが、この「種類」なんですよ。その親しみやすい味わいと使いやすさから、世界中で愛されている優等生です。

この「イングリッシュくるみ」ですが、実は「ペルシャくるみ(Persian Walnut)」というのが正式なルーツ。その名の通り、古代ペルシャ(現在のイラン周辺)が原産地とされています。そこからシルクロードを通って中国やヨーロッパへ、そして17世紀頃、イギリスの商船によってアメリカ大陸へと伝えられました。イギリス人が世界中に広めたことから、「イングリッシュくるみ」という愛称で呼ばれるようになったんですね。歴史を感じる壮大な旅をしてきた「くるみ」なんです。

なぜ「カリフォルニア産」が有名なの?

「イングリッシュくるみ」といえば、アメリカのカリフォルニア産が特に有名ですよね。世界の「くるみ」の生産量を調べてみると、中国に次いでアメリカが第2位の生産量を誇り、そのアメリカ産の「くるみ」の実に99%以上がカリフォルニア州で生産されているんです。年間で約70万トン以上も生産されているというから驚きですよね。

なぜカリフォルニアなのでしょうか?それは、くるみの生育に最適な地中海性気候に恵まれているからです。夏は暑く乾燥し、冬は適度な雨が降るという環境が、美味しい「くるみ」を育てるのにピッタリ。広大な土地で効率的な栽培が行われ、品質管理も徹底されているため、安定して高品質な「くるみ」が世界中に出荷されています。日本に輸入されている「くるみ」も、そのほとんどがカリフォルニア産なんですよ。

栄養満点の優等生!その健康効果とは

「イングリッシュくるみ」の魅力は、その美味しさだけではありません。素晴らしい栄養価を秘めていることでも知られています。特に注目したいのが、植物由来のオメガ3脂肪酸である「α-リノレン酸(ALA)」の含有量です。これは、ナッツ類の中でもトップクラスの含有量を誇り、私たちの体内で作ることができない必須脂肪酸の一つなんです。

このオメガ3脂肪酸の健康効果については、世界中の大学で研究が進められています。例えば、ペンシルベニア州立大学の研究では、「くるみ」を毎日食べることで、悪玉(LDL)コレステロール値を下げ、心血管疾患のリスクを低減する可能性が示唆されています。また、ハーバード大学公衆衛生大学院が行った大規模な追跡調査では、「くるみ」を習慣的に摂取している人は、そうでない人に比べて長生きする傾向にあるという興味深い結果も報告されています。

さらに、「くるみ」にはポリフェノールやビタミンEといった抗酸化物質も豊富に含まれています。これらの成分は、私たちの体をサビつきから守ってくれる働きがあると言われており、エイジングケアの観点からも注目されています。美味しくて、健康や美容にも良いなんて、まさにスーパーフードですよね。

殻が薄くて割りやすいのも魅力!

後ほどご紹介する他の「種類」の「くるみ」と比べて、「イングリッシュくるみ」は殻が比較的薄くて割りやすいという大きなメリットがあります。専用のくるみ割り器(ナッツクラッカー)を使えば、女性の力でもパカっと綺麗に割ることができます。手軽に殻付きの新鮮な「くるみ」を楽しめるのも、この「種類」が広く普及した理由の一つかもしれませんね。

イングリッシュくるみ活用レシピ集

マイルドで渋みが少なく、ほんのりとした甘みを持つ「イングリッシュくるみ」は、どんな食材とも相性抜群!その使い道は無限大です。

定番!お菓子作りに

クッキーやブラウニー、パウンドケーキの生地に混ぜ込むのは王道ですよね。ローストして刻んだ「くるみ」を入れるだけで、香ばしさと食感のアクセントが加わり、一気に本格的な味わいになります。タルトのフィリングや、キャラメリゼしてケーキのデコレーションにするのも素敵です。

サラダのトッピングに

いつものグリーンサラダに、砕いた「くるみ」をパラパラと振りかけるだけで、栄養価も満足感もアップします。特に、ゴルゴンゾーラチーズやリンゴ、鶏肉などとの相性は抜群。シーザードレッシングやバルサミコドレッシングともよく合います。

和え物や炒め物に

意外かもしれませんが、和食とも相性が良いんです。「くるみ」をすり鉢で細かくすり、味噌や砂糖、みりんと和えれば、ほうれん草やインゲンの「くるみ和え」の完成。濃厚でコクのある和え衣が絶品です。また、鶏肉やキノコと一緒に炒め物に加えても、食感が楽しくて美味しいですよ。

このように、「イングリッシュくるみ」はまさにオールラウンダー。まずはこの「種類」から、くるみライフを始めてみるのがおすすめです!

3. 個性が爆発!野性的で力強い風味が魅力のくるみの種類「ブラックウォルナット」

次にご紹介するのは、先ほどの優等生「イングリッシュくるみ」とは180度違う、強烈な個性でファンを魅了する「くるみ」の「種類」、「ブラックウォルナット(Black Walnut)」です!その名の通り、黒くてゴツゴツとした見た目が特徴的で、北アメリカ大陸が原産です。

この「くるみ」は、まさに「知る人ぞ知る」存在。その最大の特徴は、何と言っても野性的で力強いフレーバーにあります。一度食べたら忘れられない、唯一無二の味わい。このクセのある魅力に取り憑かれた熱狂的なファンがいる一方で、初めて食べる人は「えっ!?」と驚いてしまうかもしれません。そんな、良くも悪くもインパクト絶大な「くるみ」なんです。

ハンマー必須!?驚異的な殻の硬さ

「ブラックウォルナット」を語る上で避けて通れないのが、その驚異的な殻の硬さです。イングリッシュくるみ用のナッツクラッカーでは、まず歯が立ちません。本当に硬くて、コンクリートブロックの上でハンマーを使って叩き割ったり、万力で挟んで割ったりするのが一般的なくらいなんです。

なぜこんなに硬いのかというと、殻が非常に分厚く、内部の構造も複雑に入り組んでいるからです。この頑丈な殻のおかげで、中の実はリスなどの動物からしっかりと守られています。しかし、人間が食べるには大変な労力が必要。市場に出回っているものの多くは、すでに殻が割られて実だけになっているのも納得ですよね。この手間暇が、希少価値を高めている一因とも言えます。

好き嫌いが分かれる!?ワイルドな風味の正体

さて、いよいよ「ブラックウォルナット」の真骨頂、その風味についてです。イングリッシュくるみのまろやかな味わいを想像して口に入れると、その違いに衝撃を受けるはずです。

一言で表現するなら、「ワイルド&アーシー」。口に入れた瞬間に、土や森のような、少し薬草にも似た独特の香りが鼻に抜けます。風味は非常に濃厚で、イングリッシュくるみよりもスパイシーで、後味には心地よい苦味も感じられます。この風味が「クセになる!」という人と、「ちょっと苦手かも…」という人にハッキリと分かれるところ。例えるなら、パクチーやブルーチーズのような存在に近いかもしれません。

この独特の風味は、この「種類」の「くるみ」が持つ天然の化学成分によるもの。特に「ジュグロン」という成分が関係していると言われています。この成分は、ブラックウォルナットの木が他の植物の成長を阻害するために出すアレロパシー物質で、この木の周りでは育たない植物があるほど強力なんです。この力強い生命力が、あの独特の風味を生み出しているのかもしれませんね。

栄養面での個性

「ブラックウォルナット」は栄養面でもユニークです。イングリッシュくるみと比較すると、タンパク質の含有量が多い傾向にあります。また、ヨウ素やマンガンといったミネラルも豊富。その独特の風味だけでなく、栄養構成にもしっかりとした個性がある「くるみ」の「種類」なのです。

料理だけじゃない!ブラックウォルナットの意外な使い道

この強烈な個性を放つ「ブラックウォルナット」は、どのように楽しまれているのでしょうか。

アイスクリームのフレーバーとして

アメリカでは、「ブラックウォルナット・アイスクリーム」は昔から愛されている定番フレーバーの一つです。バニラやクリームの甘さが、「ブラックウォルナット」の野性的な風味と苦味を優しく包み込み、他にはない複雑で奥深い大人の味わいを生み出します。砕いた「くるみ」のザクザクとした食感もたまりません。見つけたらぜひ試してみてほしい逸品です。

焼き菓子やパンのアクセントに

その力強い風味は、焼き菓子に使うと素晴らしいアクセントになります。特にチョコレートやコーヒー、スパイス(シナモンやナツメグなど)を使った濃厚な味わいのケーキやクッキーとの相性は抜群。生地に少量加えるだけで、全体の風味がぐっと引き締まり、プロのような仕上がりになります。

染料としての歴史

「ブラックウォルナット」の利用は、食べるだけにとどまりません。実は、その緑色の外果皮(殻の外側の部分)は、古くから天然の染料として使われてきました。これを煮出すと、非常に濃い茶色から黒色の染料液が作れます。南北戦争時代には、南軍の兵士たちが自分たちの軍服をこの染料で染めていたという記録も残っているほど。自然の恵みを余すところなく利用してきた、人々と「くるみ」の長い歴史を感じさせますね。

一度ハマると抜け出せない、中毒性のある魅力を持った「ブラックウォルナット」。もしあなたが新しい味覚の冒険を求めているなら、ぜひ挑戦してみてほしい「くるみ」の「種類」です。

4. 日本の誇るべきくるみの種類!濃厚な味わいがたまらない「オニグルミ」

世界には様々な「くるみ」がありますが、私たちの国、日本にも誇るべき素晴らしい固有の「くるみ」があることをご存知ですか?それが、今回ご紹介する「オニグルミ(鬼胡桃)」です。北海道から九州まで、日本の山々に自生している、まさに「和のくるみ」。その名の通り、鬼のようにゴツゴツとしていて非常に硬い殻が特徴ですが、その中には驚くほど濃厚で豊かな味わいが秘められています。

この「オニグルミ」は、私たち日本人と非常に長い付き合いのある「くるみ」です。その歴史は古く、なんと縄文時代にまで遡ります。福井県の鳥浜貝塚など、全国の縄文時代の遺跡から「オニグルミ」の殻が大量に出土しており、当時の人々にとって貴重な食料源であったことがわかっています。ドングリやトチの実と並んで、厳しい自然を生き抜くための大切なカロリー源だったんですね。何千年も前から私たちの祖先が味わってきた、ロマンあふれる「くるみ」なんです。

縄文時代からの贈り物!オニグルミの歴史ロマン

縄文時代の人々は、「オニグルミ」をただ食べるだけでなく、非常に賢く利用していました。硬い殻を石で叩き割って中の実を取り出し、そのまま食べたり、すり潰してクッキーのようなものを作ったりしていたと考えられています。

「オニグルミ」は脂肪分が非常に豊富で、栄養価が高いのが特徴です。そのため、厳しい冬を越すための保存食としても重宝されました。また、実から油を搾って、灯り(灯火)として利用していた可能性も指摘されています。食料としてだけでなく、生活の様々な場面で「オニグルミ」は縄文人の暮らしを支えていたのです。私たちが今、おやつとして「くるみ」を食べていることを考えると、なんだか不思議な気持ちになりますね。

濃厚なコクの秘密は豊富な脂肪分にあり

「オニグルミ」の最大の魅力は、その味わいの濃厚さです。一般的なイングリッシュくるみと食べ比べてみると、その違いは歴然。口に入れた瞬間に広がる、深く豊かなコクと香ばしさは、一度知ってしまうと忘れられません。

この濃厚な味わいの秘密は、豊富な脂肪分にあります。可食部(食べられる実の部分)のうち、約70%が脂質で構成されており、これはイングリッシュくるみよりも高い割合です。この脂肪の主成分は、リノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸。これらは私たちの健康維持に役立つ良質な油です。

このリッチな風味とコクがあるからこそ、「オニグルミ」は昔から日本の食文化の中で特別な役割を果たしてきました。特に、その風味を最大限に活かした郷土料理は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

硬い殻との格闘!でもその先には…

「オニグルミ」を楽しむ上で、避けては通れないのが「殻割り」です。ブラックウォルナット同様、非常に硬く、普通のくるみ割り器ではまず割れません。金槌で叩いたり、専用の「和くるみ割り器」を使ったりする必要があります。

しかも、殻が硬いだけでなく、内部の構造も複雑。実が薄い隔壁に細かく分かれて入っているため、割った後に実を綺麗に取り出すのも一苦労です。楊枝や専用の道具を使って、根気よく掻き出す作業が必要になります。正直、かなり手間がかかります。

しかし、その苦労の末に手に入れた「オニグルミ」の味は格別です。手間をかけた分だけ、その一粒一粒のありがたみと美味しさを、より深く感じることができるはず。この「面倒くささ」も含めて、「オニグルミ」の魅力なのかもしれませんね。

郷土の味!オニグルミを使った伝統料理

「オニグルミ」の濃厚な味わいは、甘い味付けとの相性が抜群。特に、もち米やお米と組み合わせた郷土料理は絶品です。

くるみ餅

東北地方、特に岩手県や宮城県などで愛されている郷土菓子です。すり潰した「オニグルミ」に砂糖や醤油を加えて作った「くるみ餡」で、つきたてのお餅を和えていただきます。くるみの濃厚なコクと香ばしさ、そして砂糖醤油の甘じょっぱい味わいが、柔らかいお餅に絡んで、まさに至福の美味しさです。手間暇かけて作った「オニグルミ」の餡は、市販のイングリッシュくるみで作ったものとは風味の深みが全く違います。

五平餅

長野県や岐阜県、愛知県などの山間部で親しまれている郷土料理。うるち米を炊いて潰し、串に刺して平たい形に整え、タレを塗って香ばしく焼き上げたものです。このタレに、「オニグルミ」やエゴマ、味噌、砂糖などを混ぜ込んだ「くるみ味噌」が使われることが多くあります。「オニグルミ」のコクが味噌の塩気と絶妙にマッチし、食欲をそそる香ばしい香りがたまりません。

日本の自然が育み、私たちの祖先から受け継がれてきた「オニグルミ」。もし手に入れる機会があったら、ぜひその歴史に思いを馳せながら、濃厚な味わいを体験してみてください。

5. 甘くてバターみたい?希少なくるみの種類「バターナット」の魅力

最後にご紹介するのは、その名前を聞いただけでも思わず笑顔になってしまうような、甘くて美味しい「くるみ」の「種類」、「バターナット(Butternut)」です!その名の通り、バターのようにこってりとリッチで、甘みが強いのが最大の特徴。北米東部が原産で、「ホワイトウォルナット(White Walnut)」という別名も持っています。

「バターナット」は、これまで紹介してきた他の「くるみ」たちとはまた少し違った、優しい魅力を持っています。食感も比較的柔らかめで、ナッツ特有の渋みやえぐみがほとんど感じられません。そのため、ナッツが少し苦手という方でも、これなら美味しく食べられるかもしれません。まるで天然のスイーツのような、贅沢な味わいの「くるみ」なんです。

名前はそっくりだけど…「バターナッツかぼちゃ」との違い

ここでちょっとした豆知識を。最近スーパーでもよく見かける「バターナッツかぼちゃ」と名前がとても似ていますが、この二つは全くの別物です。「バターナット」はクルミ科の木の実であるのに対し、「バターナッツかぼちゃ」はウリ科の野菜の一種。名前の由来はどちらも「バターのような風味とナッツのようなコクがある」ことから来ていますが、混同しないようにしてくださいね!

なぜ希少に?バターナットが直面する危機

こんなに美味しくて魅力的な「バターナット」ですが、実は今、その数を大きく減らしており、少し珍しい「種類」の「くるみ」になってしまっています。その最大の原因は、「バターナット・キャンカー(Butternut canker)」と呼ばれる、真菌(カビの一種)によって引き起こされる病気の蔓延です。

この病気は1960年代に北米で初めて確認され、その後、バターナットの木が自生するほぼ全域に広がってしまいました。感染した木は、幹や枝に癌(canker)のような病変ができ、そこから徐々に弱って、最終的には枯れてしまいます。非常に感染力が強く、効果的な治療法もまだ確立されていないため、多くの「バターナット」の木が失われてしまいました。

現在、アメリカやカナダでは、この病気に耐性のある「バターナット」の木を探し出し、保護・育成するプロジェクトが進められています。未来の世代にもこの美味しい「くるみ」を残すため、研究者や自然保護団体が懸命な努力を続けているのです。私たちが「バターナット」を味わえるのは、そうした人々の努力のおかげでもあるんですね。もし見かけることがあったら、それはとても幸運なことだと言えるでしょう。

見つけたら即ゲット!おすすめの食べ方

希少な「バターナット」を手に入れることができたら、ぜひそのものの味をじっくりと楽しんでみてください。

まずはそのまま味わう

ローストも何もせず、生のままで食べるのが一番おすすめです。口に入れると、本当にバターのような、まったりとした油分と優しい甘みが広がります。食感もサクサクと柔らかく、ついつい手が伸びてしまう美味しさ。贅沢なおやつとして、コーヒーや紅茶と一緒に楽しむのにぴったりです。

メープルシロップとの黄金コンビ

「バターナット」の優しい甘みは、同じく北米の特産品であるメープルシロップとの相性が抜群です。この組み合わせは、まさにゴールデンコンビ!

軽くローストした「バターナット」に、煮詰めたメープルシロップを絡めて冷やし固めれば、「メープルバターナットキャンディー」の出来上がり。カリカリの食感と、メープルの香ばしい甘さ、そして「バターナット」のクリーミーなコクが一体となった、絶品のスイーツです。

また、細かく刻んでパンケーキやワッフルの生地に混ぜ込んだり、トッピングとして使ったりするのも最高です。バターやメープルシロップをたっぷりかけた生地に、「バターナット」の食感と風味が加わることで、いつもの朝食が特別な一皿に変わりますよ。

パイやタルトのフィリングに

アメリカの伝統的なお菓子であるピーカンパイの、ピーカンナッツの代わりに「バターナット」を使っても、非常に美味しいパイが作れます。ピーカンナッツよりも柔らかく、甘みが強いので、より優しくクリーミーな仕上がりになります。

その希少性から、なかなか出会う機会は少ないかもしれませんが、もし専門店やファーマーズマーケットなどで「バターナット」や「ホワイトウォルナット」の名前を見かけたら、迷わず手に取ってみてください。その甘く優しい味わいは、きっとあなたを虜にするはずです。

6. まとめ:あなたにピッタリのくるみはどれ?代表4種類を体験談と表で徹底比較!

いや〜、いかがでしたか?今回は、世界で食べられている代表的な「くるみ」の「種類」の中から、特に個性豊かな4つの「くるみ」を深掘りしてご紹介しました。「くるみ」と一括りに言っても、その背景には壮大な歴史や文化があり、味わいや特徴も本当に様々で、知れば知るほど面白いですよね!

まろやかで万能な優等生「イングリッシュくるみ」、野性的で強烈なインパクトの「ブラックウォルナット」、日本の自然が育んだ濃厚な「オニグルミ」、そしてバターのように甘く優しい「バターナット」。それぞれに全く違う顔があって、まるで人間のようです。

「たくさん紹介されて、結局どれが自分に合うのかわからなくなっちゃったかも…」というあなたのために、最後に今回ご紹介した4つの「くるみ」の特徴を、私の個人的な体験談も交えて、比較表にまとめてみました!

【独自コンテンツ:くるみ4種徹底比較表&体験談】

種類 味の特徴 殻の硬さ 主な産地 入手難易度 おすすめの食べ方(私の体験談)
イングリッシュくるみ マイルドで渋みが少なく、クリーミー。誰にでも好かれるバランスの取れた味。 ★★☆☆☆ 比較的柔らかい。専用のくるみ割り器で簡単に割れる。 アメリカ(カリフォルニア)、中国、チリなど ★☆☆☆☆ スーパーやコンビニで気軽に手に入る。 定番ですが、やっぱりハチミツ漬けが最高です!毎朝、無糖のギリシャヨーグルトに大さじ一杯のくるみハチミツ漬けをかけるのが私のモーニングルーティン。一日元気に頑張れます!
ブラックウォルナット 野性的で土のような独特の風味。スパイシーで後味に心地よい苦味。好き嫌いがはっきり分かれる。 ★★★★★ 非常に硬い。ハンマーや万力が必要なレベル。 北米 ★★★★☆ 日本では専門店や通販でないと入手は難しい。 砕いてバニラアイスにかけると、一気に大人のデザートに変身!あの独特の香りが、バニラの甘い香りと混ざり合って、本当にクセになります。ブランデーを少し垂らすのもおすすめです。
オニグルミ 非常に濃厚でコクが深い。油分が多く、力強いナッツの風味を存分に感じられる。 ★★★★★ 非常に硬い。専用の和くるみ割り器か金槌が必須。 日本 ★★★☆☆ 産直市場や一部の専門店、通販などで入手可能。 手間はかかりますが、これで「くるみ餅」を作ると本当に絶品!市販のくるみとは濃厚さが段違いです。苦労して殻を割って作った餡だからこそ、美味しさもひとしお。家族にも大好評です。
バターナット 強い甘みとバターのようなこってり感。渋みやえぐみがほとんどなく、クリーミーで優しい味。 ★★★☆☆ やや硬いが、オニグルミほどではない。 北米 ★★★★★ 病気の影響で希少。見つけたら超ラッキー。 そのまま食べるのが一番!本当に甘くて美味しいので、初めて食べた時は感動しました。特別な日のおやつとして、上質なコーヒーと一緒に、一粒一粒大切に味わうのが至福のひとときです。

この表を参考に、ぜひあなたの好みや使いたい料理に合わせて、ぴったりの「くるみ」を見つけてみてくださいね。

まずは一番手に入りやすい「イングリッシュくるみ」から、サラダのトッピングやお菓子作りでその万能さを楽しんでみるのも良いですし、もしあなたが新しい味覚の探求者なら、通販などで「ブラックウォルナット」や「オニグルミ」に挑戦してみるのも面白いでしょう。

くるみの世界は、知れば知るほど奥深く、まだまだ私たちの知らない魅力的な「種類」がたくさん眠っています。今回の記事が、あなたの「くるみ」ライフをより豊かにするきっかけになれば、私にとってこれほど嬉しいことはありません。さあ、あなたも一緒に、美味しくて楽しい「くるみ」の沼にハマってみませんか?

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。