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絶品くるみサラダの作り方。デパ地下の味を家庭で再現!

2025.09.17
絶品くるみサラダの作り方。デパ地下の味を家庭で再現!

「いつものサラダに、くるみを加えるだけ…」で満足していませんか?香ばしいくるみはサラダを格段に美味しくしますが、実はその魅力を最大限に引き出すにはコツがあるんです。

この記事では、くるみの栄養を逃さない下処理の方法から、デリ風のおしゃれなレシピ、和風やフルーツと合わせる意外な組み合わせまで徹底解説。「こんな使い方があったのか!」という発見で、あなたのサラダレシピの幅がぐっと広がります。

1. くるみサラダが最高にお洒落な理由とは?

いつものサラダに、ほんのひとつまみの「くるみ」を加えるだけ。たったそれだけで、あなたのサラダがまるでレストランの一皿のように、ぐっとお洒落で美味しくなることをご存知でしたか? こんにちは、料理が大好きな私です!今日は、私が夢中になっているくるみサラダの魅力について、熱く語らせていただきたいと思います。なぜ、くるみを加えるだけでサラダがこんなにも変わるのか。その秘密は、大きく分けて3つの素敵な理由があるんです。

この記事を読み終える頃には、あなたもきっと、くるみの香ばしい魅力の虜になっているはず。そして、すぐキッチンに立って、とっておきのくるみサラダを作りたくなること間違いなしですよ!これからご紹介する最高のレシピたちと共に、くるみとサラダが織りなす美味しい世界へ、あなたをご案内しますね。

食感のアクセントが楽しい!

まず、くるみサラダの最大の魅力は、なんといってもその「食感」にあります。シャキシャキの葉野菜や、みずみずしいトマト、つるんとしたお豆腐など、サラダを構成する食材は柔らかいものが多いですよね。そこに、カリッ、ゴリッとした歯ごたえの良いくるみが加わることで、一口ごとの楽しさが劇的にアップするんです。

ただ「硬い」だけではないのが、くるみの素晴らしいところ。ローストすることで生まれる軽快な歯ざわりと、噛みしめるほどに広がるクリーミーな口当たり。この絶妙なコントラストが、サラダ全体の食感を立体的にし、最後まで飽きさせないリズムを生み出してくれます。単調になりがちな日々のサラダに、くるみは最高のアクセントを加えてくれる名脇役なんですよ。ぜひ、この食感のマジックをあなたのサラダでも体験してみてください。

香ばしい風味が食欲をそそる!

次に、くるみがもたらしてくれる「風味」の魔法についてお話ししますね。くるみは、加熱することでその真価を発揮します。フライパンで軽く乾煎りしたり、オーブントースターで数分ローストしたり。そのひと手間を加えるだけで、キッチンにはナッティで甘い、たまらなく香ばしい香りが立ち込めます。この香りが、まず食欲をぐっと刺激してくれるんです。

そして、その香ばしいくるみをサラダに散らせば、オリーブオイルやビネガー、お野菜の香りと混じり合って、なんとも複雑で奥行きのあるアロマが生まれます。口に運んだ瞬間に鼻に抜けるローストナッツの香りは、サラダを一層ごちそう感のある一品へと格上げしてくれます。シンプルなグリーンサラダでさえも、ローストしたくるみを加えるだけで、まるで特別な日のデリサラダのような豊かな風味に変わるんですよ。この香りの効果、侮れません!

栄養価アップで体も喜ぶ!

そして、美味しさだけでなく、私たちの体に嬉しい「栄養」がたっぷりなのも、くるみの大きな魅力です。くるみは「スーパーフード」とも呼ばれるほど、栄養価が非常に高いことで知られています。特に注目したいのが、「オメガ3脂肪酸」の一種であるα-リノレン酸(ALA)です。このα-リノレン酸は、私たちの体内で作ることができない必須脂肪酸で、意識して食事から摂る必要があるんです。

近年の研究では、くるみの健康効果が次々と明らかになっています。例えば、アメリカの名門、ハーバード大学の研究チームは、くるみを摂取した後の代謝物が、2型糖尿病や心血管疾患のリスクを軽減させる可能性を示唆しています。また、南オーストラリア大学の研究では、くるみを日常的に摂取することで、ストレスが軽減され、睡眠の質や腸内環境が改善する可能性も報告されているんですよ。

さらに、くるみには抗酸化作用を持つ「ポリフェノール」も豊富に含まれています。その含有量は、なんと赤ワインを上回るとも言われるほど。アメリカのスクラントン大学の研究では、ナッツ類の中でもくるみの抗酸化物質の量と質が特に優れていると報告されています。その他にも、美肌に嬉しいビタミンEや、腸の調子を整える食物繊維、現代人に不足しがちなマグネシウムや亜鉛といったミネラルもぎっしり。

いつものサラダにくるみをプラスするだけで、これだけの栄養を手軽に補えるなんて、とっても嬉しいですよね。美味しいだけでなく、体の中からキレイと元気をサポートしてくれる。それが、私がくるみサラダを心からおすすめする理由なんです。

2. 【レシピ①】ゴルゴンゾーラと洋梨の最強コンビ!大人のための贅沢くるみサラダ

さて、お待たせしました!ここからは、お待ちかねの絶品くるみサラダレシピをご紹介していきますね。まず最初にご紹介するのは、ワイン好きにはたまらない、濃厚で官能的な味わいが魅力の「ゴルゴンゾーラと洋梨のくるみサラダ」です。これはもう、サラダというよりも「前菜の主役」と言っても過言ではありません。青カビチーズ特有の塩気と刺激、完熟した洋梨のとろけるような甘さ、そして香ばしくローストしたくるみのコク。この三者が口の中で一体となった時の感動は、まさに至福!特別な日のディナーや、お洒落なおもてなしにぴったりの、ちょっと背伸びした大人のためのくるみサラダです。作り方は意外とシンプルなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

マニアックに解説!食材の選び方

このサラダの美味しさを最大限に引き出すには、何よりも素材選びが重要です。ここでは、それぞれの食材を最高に美味しく味わうための、ちょっとマニアックな選び方のコツをお教えしますね。

ゴルゴンゾーラの選び方:ピカンテ vs ドルチェ

一つは「ゴルゴンゾーラ・ピカンテ」。こちらは約3ヶ月以上熟成させたシャープなタイプで、青カビが全体にしっかりと広がり、ピリッとした刺激的な辛味と濃厚な風味が特徴です。チーズそのものの力強い味わいを楽しみたい方や、辛口の赤ワインと合わせたい場合は、こちらが断然おすすめです。サラダに加えると、全体の味を引き締め、パンチのあるアクセントになりますよ。

もう一つは「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」。こちらは熟成期間が比較的短く、約2ヶ月ほど。組織が柔らかくクリーミーで、青カビも控えめ。ミルクの甘みが感じられるマイルドな味わいです。青カビチーズに慣れていない方や、甘口のワインと合わせたい時にはドルチェがぴったり。洋梨の甘さを優しく受け止め、サラダ全体をまろやかにまとめてくれます。

どちらを選ぶかはお好み次第ですが、初めて作るなら扱いやすい「ドルチェ」から試してみるのが良いかもしれません。塊で買ってきて、手で無造作に崩して使うのが、見た目もお洒落に仕上がるポイントですよ。

洋梨の追熟の見極め方

日本の代表的な品種「ラ・フランス」なら、軸の周りを軽く押してみて、少し柔らかさを感じたら食べ頃のサイン。軸自体が少し萎びてくるのも目安です。甘く芳醇な香りが漂い始めたら、最高の状態ですよ。一方、西洋で一般的な「バートレット」という品種は、追熟すると果皮が緑色から黄色に変化するので、見た目で分かりやすいのが特徴です。

最高の状態で味わうためには、食べる日から逆算して購入し、常温で数日間、優しく様子を見てあげるのがコツ。新聞紙でそっと包んで、直射日光の当たらない涼しい場所に置いておきましょう。とろけるような食感と蜜のような甘さの完熟洋梨は、ゴルゴンゾーラの塩気と最高の相性を見せてくれます。

特製ハニードレッシングの黄金比

このサラダを完璧にまとめ上げるのが、特製のハニードレッシングです。材料はシンプルですが、そのバランスがとても重要。私が何度も試作を重ねてたどり着いた、黄金比をご紹介しますね。

材料(2人分)

  • エキストラバージンオリーブオイル:大さじ2

  • 白ワインビネガー:大さじ1

  • はちみつ:小さじ1〜2(お好みで調整)

  • ディジョンマスタード:小さじ1/2

  • 塩:少々

  • 黒こしょう:たっぷり

作り方

  1. 小さなボウルか瓶に、はちみつ、白ワインビネガー、ディジョンマスタード、塩を入れて、泡立て器やスプーンでよく混ぜ合わせます。ここでしっかり混ぜて乳化させることが、美味しくなる秘訣です。

  2. 混ざったら、エキストラバージンオリーブオイルを少しずつ加えながら、さらによく混ぜ合わせます。とろりとした状態になればOKです。

  3. 最後に黒こしょうをガリガリと挽いて加え、軽く混ぜたら完成です!

はちみつは、クセのない「アカシア」や「クローバー」がおすすめ。白ワインビネガーの代わりに、よりマイルドな「米酢」や、華やかな香りの「シャンパンビネガー」を使っても美味しいですよ。

贅沢くるみサラダの作り方

材料(2人分)

  • くるみ:30g

  • ゴルゴンゾーラチーズ:40g

  • 洋梨:1/2個

  • ベビーリーフやルッコラなどお好みの葉野菜:50g

  • 特製ハニードレッシング:適量

作り方

  1. まずは主役のくるみから。フライパンに油をひかずにくるみを入れ、弱火でじっくりとローストします。時々フライパンを揺すりながら、3〜4分。香ばしい香りがしてきたら火から下ろし、粗熱を取っておきます。このひと手間で、くるみの風味と食感が格段に良くなります。粗熱が取れたら、手で粗く割っておきましょう。

  2. 洋梨は皮をむき、芯を取り除いて、5mm厚さのくし切りにします。変色を防ぐため、切ったらすぐにレモン汁(分量外)を少量振っておくと良いですよ。

  3. ゴルゴンゾーラチーズは、手で一口大に崩しておきます。

  4. 大きなボウルにベビーリーフ、洋梨、くるみを入れ、食べる直前に特製ハニードレッシングを回しかけ、全体を優しく和えます。葉野菜がしんなりしないよう、和えすぎには注意してくださいね。

  5. 器に盛り付け、最後に崩したゴルゴンゾーラチーズをバランス良く散らせば、完成です!

このサラダには、ぜひ冷えた白ワイン、特に少し甘口の「ゲヴュルツトラミネール」や、デザートワインの「ソーテルヌ」を合わせてみてください。チーズの塩気、洋梨とはちみつの甘み、くるみの香ばしさ、そしてワインの芳醇な香りが口の中で溶け合い、忘れられない食体験を約束してくれますよ。

3. 【レシピ②】まるでデリの味!かぼちゃとクリチのハニーマスタードくるみサラダ

次にご紹介するのは、作り置きにもぴったりな、デリ風のお惣菜サラダ「かぼちゃとクリチのハニーマスタードくるみサラダ」です!「クリチ」とは、そう、クリームチーズのこと。ほくほく甘いかぼちゃと、コクのあるまろやかなクリームチーズ、そこにカリッとしたくるみが加わることで、食感も味わいも大満足の一品に仕上がります。ハニーマスタードソースの甘酸っぱさが全体の味をまとめ上げ、まるでデパ地下のお惣菜屋さんに並んでいるかのような、本格的な味わいが楽しめますよ。冷蔵庫で2〜3日保存可能なので、たくさん作っておけば、毎日の食卓がちょっと豊かになります。持ち寄りパーティーなどでも喜ばれること間違いなしの、万能くるみサラダです!

ポイントはかぼちゃの種類と加熱法

このサラダの主役であるかぼちゃ。実は、どの品種を選ぶか、そしてどうやって加熱するかで、仕上がりの食感が大きく変わってくるんです。あなたの理想の「かぼちゃとくるみのサラダ」を作るために、かぼちゃ選びの極意からお伝えしますね。

しっとり系 vs ほっくり系、どっちを選ぶ?

一つは、「西洋かぼちゃ」に代表される、ほっくりとした粉質のタイプ。日本の市場で主流の「栗かぼちゃ」や「えびすかぼちゃ」などがこれにあたります。加熱すると水分が飛んで、名前の通り栗のようにホクホクとした食感になるのが特徴です。このタイプのかぼちゃを使うと、サラダにした時に具材感がしっかり残り、食べ応えのある仕上がりになります。クリームチーズやくるみとの馴染みも良く、一体感のある味わいを楽しみたい方におすすめです。

もう一つは、「日本かぼちゃ」に代表される、ねっとりとした粘質性のタイプ。見た目がゴツゴツした「黒皮かぼちゃ」などがこれです。西洋かぼちゃに比べて水分が多く、加熱すると煮崩れしやすいですが、しっとり滑らかな食感が楽しめます。このタイプを使うと、クリームチーズと一体化して、ポテトサラダのような、よりクリーミーな仕上がりになります。パンに挟んだり、ディップのようにして食べるのも美味しいですよ。

今回はデリ風のゴロゴロ感を楽しみたいので、ほっくり系の「栗かぼちゃ」を使うレシピでご紹介しますが、お好みで使い分けてみてくださいね。

おすすめの加熱方法

  • 電子レンジの場合: 一口大に切ったかぼちゃを耐熱皿に並べ、ふんわりとラップをかけて600Wで4〜5分加熱します。竹串がすっと通るくらいが目安です。加熱ムラが出やすいので、途中で一度かき混ぜると良いでしょう。手軽ですが、水分が飛びすぎたり、逆に水っぽくなったりしやすいのが難点です。

  • 蒸し器の場合: 蒸気の上がった蒸し器にかぼちゃを並べ、10〜15分ほど蒸します。時間はかかりますが、水分を適度に保ちながら、均一に熱が通るので、かぼちゃ本来の甘みとしっとりほっくり感を一番引き出せる方法です。

  • オーブンの場合: 180℃に予熱したオーブンで、一口大に切ったかぼちゃを20〜25分ローストします。少し手間はかかりますが、余分な水分が飛んで甘みが凝縮し、香ばしさもプラスされます。このサラダには非常におすすめの加熱法です。

水っぽくならないための秘訣

一つ目は、加熱したかぼちゃの「粗熱をしっかり取ること」。熱々のままの状態でクリームチーズやドレッシングと和えてしまうと、クリームチーズが必要以上に溶けてしまったり、かぼちゃから水分が出てきたりする原因になります。加熱後のかぼちゃはバットなどに広げ、完全に冷ましてから次の工程に進みましょう。

二つ目は、「クリームチーズを混ぜ込むタイミング」。クリームチーズは、かぼちゃとドレッシングを先に和えてから、最後に加えるのがポイントです。最初から混ぜてしまうと、混ぜているうちに形が崩れて全体に溶け込んでしまいます。ゴロゴロとした食感を残したい場合は、最後に加えてさっくりと混ぜ合わせる程度に留めましょう。そうすることで、食べた時にクリームチーズの塊がアクセントになり、味にメリハリが生まれますよ。

絶品ハニーマスタードソースの作り方

このサラダの味の決め手、ハニーマスタードソースです。マヨネーズベースでコクがありつつも、マスタードとお酢で後味はさっぱり。子どもから大人まで大好きな味ですよ。

材料(作りやすい分量)

  • マヨネーズ:大さじ3

  • はちみつ:大さじ1

  • 粒マスタード:大さじ1

  • 酢(米酢やリンゴ酢がおすすめ):小さじ2

  • 塩、こしょう:各少々

作り方

ボウルに全ての材料を入れ、なめらかになるまでよく混ぜ合わせるだけ!とっても簡単ですよね。はちみつの量はお好みで調整してください。粒マスタードの代わりに、辛みのマイルドなディジョンマスタードを少し加えても、味が引き締まって美味しくなりますよ。

デリ風くるみサラダの作り方

材料(作りやすい分量・約4人分)

  • かぼちゃ:1/4個(正味約300g)

  • クリームチーズ:100g

  • くるみ:40g

  • 玉ねぎ:1/8個

  • ハニーマスタードソース:全量

作り方

  1. かぼちゃは種とワタを取り、ところどころ皮をむいて、2cm角に切ります。お好みの方法で加熱し(今回はオーブンローストがおすすめ!)、竹串がすっと通るくらいになったら、バットなどに広げて完全に冷ましておきます。

  2. クリームチーズは1.5cm角に切って、冷蔵庫で冷やしておきます。

  3. くるみはフライパンで香ばしくローストし、粗熱が取れたら手で粗く割ります。

  4. 玉ねぎは薄切りにして、5分ほど水にさらし、辛味を抜きます。その後、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ってください。このひと手間で、サラダが水っぽくなるのを防ぎます。

  5. 大きなボウルに、冷ましたかぼちゃ、水気を切った玉ねぎ、ハニーマスタードソースを入れて、かぼちゃを崩さないように優しく和えます。

  6. 全体が混ざったら、くるみとクリームチーズを加え、さっくりと2〜3回混ぜ合わせたら完成です!

出来立てももちろん美味しいですが、冷蔵庫で30分ほど冷やして味をなじませると、さらに美味しくなります。かぼちゃの甘みとクリームチーズの塩気、くるみの食感、そしてソースの甘酸っぱさが絶妙にマッチした、自慢のくるみサラダ。ぜひあなたの定番レシピに加えてみてくださいね!

4. 【レシピ③】さっぱり食べたい日に!鶏ささみとひじきの和風くるみサラダ

「くるみと和食って、本当に合うの?」そう思われた方もいるかもしれませんね。でも、実はその組み合わせ、驚くほど相性が良いんです!今回ご紹介するのは、そんな新しい発見があるかもしれない「鶏ささみとひじきの和風くるみサラダ」です。しっとりと茹で上げた鶏ささみ、海のミネラルをたっぷり含んだひじき、そして香ばしいくるみ。この三つの食材を、醤油ベースのシンプルな和風ドレッシングが優しくまとめ上げます。くるみの持つ香ばしさと自然なコクが、淡白なささみやひじきの味わいに深みを与え、いつもの和え物とは一味も二味も違う、新鮮な美味しさを生み出してくれるんですよ。ヘルシーでさっぱりと食べられるので、毎日の食卓にはもちろん、ちょっと食欲がない日にもおすすめです。プロが実践する「ちょっとしたコツ」で、いつもの和え物を格上げしてみませんか?

魔法の技!鶏ささみがパサつかない茹で方

鶏ささみを使ったお料理で、一番がっかりするのは、茹で上がりがパサパサになってしまうことですよね。でも、ご安心ください。これからお教えする「魔法の茹で方」をマスターすれば、あなたの茹でるささみは、いつでも驚くほどしっとり、ふっくらと仕上がります。ポイントは「余熱」を上手に使うことです。

材料

  • 鶏ささみ:3〜4本(約200g)

  • 水:ささみがしっかり浸るくらい(約800ml)

  • 酒:大さじ1

  • 塩:小さじ1/2

茹で方

  1. まずは下準備。鶏ささみにある白い筋は、口当たりが悪くなる原因なので、丁寧に取り除きましょう。筋の端を少し指で押さえ、包丁の背やフォークを使って、筋をこそげるように引っぱると、きれいに取れますよ。

  2. 鍋に水、酒、塩を入れて火にかけ、沸騰させます。酒と塩を入れることで、ささみの臭みが取れ、下味もついて美味しく仕上がります。

  3. お湯がぐらぐらと沸騰したら、筋を取ったささみを入れます。再度沸騰して、ささみの表面が白くなったら、すぐに火を止めてください。ここが最大のポイントです!

  4. 火を止めたら、すぐに鍋の蓋をします。そして、そのままの状態で10〜15分ほど放置してください。この「余熱」でゆっくりと火を通すことで、タンパク質が急激に収縮するのを防ぎ、水分をたっぷりと含んだままの、しっとりジューシーなささみが完成するんです。

  5. 時間が経ったら、ささみを鍋から取り出し、粗熱が取れるのを待ちます。冷めたら、手で食べやすい大きさに細かく割いてください。この茹で汁は、鶏の旨味がたっぷり出た美味しいスープなので、捨てずにお味噌汁やスープに活用してくださいね。

この方法なら、もう「パサパサささみ」に悩むことはありません。ぜひ、この感動的なしっとり感を体験してみてください!

くるみの風味を最大限に引き出す「ひと手間」

この和風サラダにおいて、くるみは単なる食感のアクセントではありません。その香ばしい風味こそが、このサラダを特別な一品にするための鍵となります。その風味を最大限に引き出すための、プロの「ひと手間」をご紹介しましょう。

それは、ずばり「乾煎り」と「醤油洗い」です。

まず「乾煎り」。これは他のレシピでもご紹介しましたが、和風サラダでは特に重要です。フライパンで弱火で3〜4分、またはオーブントースターで軽く焼き色がつくまでローストします。こうすることで、くるみ特有の渋みが和らぎ、香ばしさと甘みがぐっと増します。

そして、ここからがプロの技「醤油洗い」です。ローストして粗熱を取ったくるみを、ドレッシングとは別の醤油(少量、小さじ1/2程度でOK)でさっと和えるんです。これを「醤油洗い」や「醤油コーティング」と呼びます。くるみの表面に薄く醤油の膜を作ることで、まず香ばしい醤油の香りが立ち、さらにくるみの油分と醤油がなじんで、より深いコクが生まれます。また、このコーティングが、サラダの水分でくるみが湿気るのを防ぐ効果もあるんですよ。

乾煎りしたくるみに、ほんの少しの醤油をたらして和えるだけ。たったこれだけのひと手間で、くるみの存在感が格段にアップし、サラダ全体の味がぐっと引き締まります。ぜひお試しください。

シンプルな絶品和風ドレッシング

このサラダに合わせるドレッシングは、素材の味を活かすため、ごくごくシンプルに。お家にある調味料でさっと作れるのに、味は本格的です。

材料(作りやすい分量)

  • 醤油:大さじ2

  • 酢(米酢がおすすめ):大さじ1

  • 砂糖:小さじ1

  • ごま油:小さじ2

作り方

全ての材料をボウルに入れて、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせれば完成です。さっぱりとさせたい場合はお酢を少し多めに、コクを出したい場合はごま油を少し増やしても美味しいですよ。すりごまをたっぷり加えると、さらに風味豊かになります。

さっぱり和風くるみサラダの作り方

材料(3〜4人分)

  • 鶏ささみ:3〜4本(茹でて割いたもの)

  • 乾燥ひじき:10g

  • くるみ:30g

  • きゅうり:1本

  • にんじん:1/4本

  • 和風ドレッシング:全量

  • 醤油(くるみ用):小さじ1/2

作り方

  1. 乾燥ひじきは、たっぷりの水で表示時間通りに戻し、ざるにあげて水気をしっかり切ります。長い場合は、キッチンバサミで食べやすく切っておくと良いでしょう。

  2. きゅうりは薄い輪切りにして、塩少々(分量外)を振って軽くもみ、5分ほど置きます。しんなりしたら、手で水気をぎゅっと絞ります。にんじんは、細い千切りにします。

  3. くるみは香ばしくローストし、粗熱が取れたら手で粗く割ります。ボウルに入れ、醤油(小さじ1/2)を加えて全体に絡めておきます。

  4. 大きなボウルに、茹でて割いた鶏ささみ、水気を切ったひじき、きゅうり、にんじんを入れます。

  5. 食べる直前に和風ドレッシングを回しかけ、全体をよく和えます。

  6. 最後に、醤油洗いしたくるみを加えてさっくりと混ぜ合わせたら完成です!

くるみのカリカリとした食感を最後まで楽しむために、くるみは必ず最後に加えるのがポイントです。淡白な食材に、くるみのコクと香ばしさが加わることで生まれる味のハーモニー。毎日の食卓に、ヘルシーで美味しいこの和風くるみサラダを加えてみませんか?

5. 【レシピ④】エスニック好き必見!人参とパクチーのベトナム風くるみサラダ

いつもと違う、ちょっと刺激的なサラダが食べたい!そんな気分の日には、この「人参とパクチーのベトナム風くるみサラダ」が断然おすすめです。一口食べれば、ナンプラーの独特の香りとライムの爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、気分は一気に東南アジアへ!ベトナムの甘酢漬け「なます(Đồ Chua)」をベースに、たっぷりのパクチーと、食感の良いくるみを加えた、オリジナリティ溢れる一品です。甘くて、酸っぱくて、ちょっぴり辛い。この甘・酸・辛の絶妙なバランスが、後を引く美味しさの秘密。お酒のおつまみにはもちろん、蒸し鶏やビーフンと和えれば、立派なメインディッシュにもなりますよ。今日はこのエスニックなくるみサラダの魅力を、とことんマニアックに掘り下げてご紹介しますね!

食感が変わる!人参の切り方の極意

このサラダのベースとなるのは、たっぷりの人参です。そして、この人参の切り方一つで、サラダ全体の食感や味わいが驚くほど変わるんです。ただ「千切り」にするだけでなく、少しだけこだわってみませんか?

  • 包丁での千切り: 少し手間はかかりますが、一番のおすすめはこの方法。繊維に沿って薄切りにしてから、それを重ねて細く切っていくことで、シャキシャキとした歯ごたえが生まれます。切り口が均一でないため、ドレッシングがよく絡み、味なじみが良いのが特徴です。太さを少し不揃いにすることで、食感にリズムが生まれますよ。

  • スライサーを使う: 時短で均一な細さにしたい場合は、千切り用のスライサーが便利です。細く繊細な千切りは、口当たりが柔らかく、ふんわりとした仕上がりになります。ドレッシングと和えるとすぐしんなりするので、和えてから少し時間を置いて、味をなじませてから食べるのがおすすめです。

  • ピーラーでリボン状に: ピーラーを使って、人参を薄くリボン状に削るのも面白い方法です。見た目が華やかになるだけでなく、ひらひらとした独特の食感が楽しめます。ドレッシングが絡みやすく、他の具材との一体感も生まれます。

今回は、シャキシャキ感を楽しみたいので「包丁での千切り」をおすすめしますが、ぜひ色々な切り方を試して、あなただけのお気に入りの食感を見つけてみてくださいね。

パクチーは根っこまで使い切る!

エスニック料理に欠かせないハーブといえば、やはりパクチー(コリアンダー)ですよね。独特の風味が苦手な方もいますが、好きな人にとっては、この香りがなければ始まりません!そして、パクチーを愛するあなたにこそ知ってほしいのが、「根っこまで余すことなく使い切る」方法です。

スーパーで売られているパクチーは根が切り落とされていることも多いですが、もし根っこ付きのものが手に入ったら、それはもう宝物!捨ててしまうなんてもったいない!

  • : 最も香りが強い部分です。よく洗い、土を落としたら、包丁の背などで軽く叩いて香りを立たせます。これを刻んでドレッシングに加えれば、一気に本格的なエスニックの風味に!また、スープの出汁(フォーのスープなど)に使うのも最高です。

  • : 葉よりも少し硬いですが、シャキシャキとした食感が楽しめます。細かく刻んで、人参と一緒にサラダに混ぜ込みましょう。食感の良いアクセントになります。

  • : 彩りも香りも豊かな部分。ざく切りにしてサラダにたっぷり混ぜ込むのはもちろん、仕上げに飾ることで、見た目も香りもぐっと引き立ちます。

このように、部位ごとに特徴を活かして使い分けることで、パクチーの魅力を120%引き出すことができるんです。ぜひ、パクチーを丸ごと楽しんでくださいね。

特製ドレッシングの黄金比

このサラダの味の心臓部、ベトナム風ドレッシング「ヌクチャム」をベースにした特製ソースです。ナンプラー、砂糖、ライム(または酢)、ニンニク、唐辛子。この5つの要素のバランスが、美味しさの決め手となります。私がたどり着いた黄金比はこちら!

材料(作りやすい分量)

  • ナンプラー:大さじ2

  • 砂糖(きび砂糖がおすすめ):大さじ2

  • ライムの搾り汁:大さじ2(または米酢大さじ2)

  • 水:大さじ4

  • おろしニンニク:小さじ1/2

  • 赤唐辛子(小口切り):1/2本〜(お好みで)

作り方

ボウルに全ての材料を入れて、砂糖が完全に溶けるまでよく混ぜ合わせるだけです。ライムを使うとフレッシュで爽やかな酸味に、米酢を使うとまろやかで馴染みやすい酸味になります。辛いのがお好きな方は、唐辛子を増やしたり、刻んだ青唐辛子を加えたりしても美味しいですよ。ナンプラーはメーカーによって塩分が違うので、味見をしながら調整してくださいね。

ベトナム風くるみサラダの作り方

材料(3〜4人分)

  • 人参:大1本(約200g)

  • パクチー:1束(約50g)

  • くるみ:40g

  • 特製ドレッシング:全量

  • お好みでミントの葉:適量

作り方

  1. 人参は皮をむき、お好みの方法で千切りにします(今回はシャキシャキの包丁での千切りがおすすめ!)。

  2. パクチーはよく洗い、根、茎、葉に分けます。根は細かく刻んでドレッシングに加えます。茎も細かく刻みます。葉はざく切りにしておきます。

  3. くるみはフライパンで香ばしくローストし、粗熱が取れたら包丁で粗く刻むか、袋に入れて麺棒などで叩いて砕きます。食感を残すため、あまり細かくしすぎないのがポイントです。

  4. 大きなボウルに、千切りにした人参、刻んだパクチーの茎、砕いたくるみ(半量)を入れます。

  5. 食べる直前に、特製ドレッシングを回しかけて全体をよく和えます。

  6. 器に盛り付け、パクチーの葉をこんもりと乗せ、残りのくるみを散らします。お好みでフレッシュなミントの葉を散らすと、さらに爽やかさがアップしておすすめです!

ナンプラーの旨味とライムの酸味、人参の甘み、そしてパクチーの鮮烈な香り。そこに、くるみの香ばしいコクとカリカリとした食感が加わることで、複雑でやみつきになる美味しさが生まれます。ビールや、キリッと冷やした白ワインとの相性も抜群ですよ。いつものサラダにマンネリを感じたら、ぜひこの刺激的なくるみサラダで、食卓に新しい風を吹かせてみてください!

6. 【実食レビュー】目的別!4つのくるみサラダを徹底比較してみました

ここまで、私の愛する個性豊かな4つのくるみサラダのレシピをご紹介してきましたが、「どれも美味しそうで、どれから作ろうか迷っちゃう!」と思っている方も多いのではないでしょうか?そんなあなたのために、私が実際に4種類すべてを作って、食べて、徹底的に比較してみました!それぞれのサラダがどんなシーンにぴったりで、どんな魅力があるのか。私の独断と偏見も交えつつ(笑)、正直な感想をお伝えしますね。ぜひ、あなたの気分や目的に合わせて、最初のくるみサラダを選ぶ参考にしてください!

目的別!4つのくるみサラダ比較表

まずは、それぞれのサラダの特徴が一目でわかるように、比較表にまとめてみました!

レシピ名 おすすめのシーン マニアック度 再現しやすさ
①ゴルゴンゾーラと洋梨 特別な日のディナー、おもてなし ★★★★★ ★★★☆☆
②かぼちゃとクリチ 作り置き、持ち寄りパーティー ★★★☆☆ ★★★★★
③鶏ささみとひじき 毎日の食卓、ヘルシー志向の方 ★★☆☆☆ ★★★★★
④人参とパクチー お酒のおつまみ、気分転換したい時 ★★★★☆ ★★★★★

マニアック度は、食材へのこだわりや調理工程の深掘り度合いを示しています。星が多いほど、作る過程も楽しめる、料理好きにはたまらないレシピです。

再現しやすさは、材料の入手しやすさや調理の手軽さの指標です。星が多いほど、思い立ったらすぐに作れるレシピですよ。

各レシピの正直な感想とイチオシ!

それでは、それぞれのサラダを実際に作って食べてみた、私のリアルな感想をお届けします!

①ゴルゴンゾーラと洋梨のくるみサラダ

②かぼちゃとクリチのハニーマスタードくるみサラダ

③鶏ささみとひじきの和風くるみサラダ

④人参とパクチーのベトナム風くるみサラダ

私の個人的イチオシは…これ!

そして、ここまで語ってきましたが、私の個人的なイチオシを一つ選ぶとしたら…やはり、①の「ゴルゴンゾーラと洋梨のくるみサラダ」です!

確かに、材料を揃えるのは他のサラダより少しだけ大変かもしれません。でも、あのレストランレベルの味が、自分のお家で再現できた時の感動は、本当に格別でした。そして何より、くるみをローストしている時のあの香ばしい香りがキッチンいっぱいに広がる時間や、洋梨の追熟具合を毎日チェックする時間も含めて、作る過程そのものが、最高のクッキング体験だったんです。

もちろん、どのサラダもそれぞれの魅力があって、甲乙つけがたいほど美味しいです。ぜひ、あなたのその日の気分やシーンに合わせて、お気に入りのくるみサラダ作りを楽しんでみてくださいね!くるみが、あなたの食卓をもっと豊かで楽しいものにしてくれることを、心から願っています。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。