クルミ
料理研究家が厳選!特別な日にオススメのくるみレシピ4選!
2024.08.31
「くるみって、お菓子以外に使い道が思いつかないなあ…」そんな声が聞こえてきそうですね。
週末の午後、あなたはキッチンで頭を抱えています。せっかく買ったくるみの袋は、ほとんど手付かずのまま。一方、もしあなたがくるみを使った個性的なレシピを知っていれば、友人を招いたホームパーティーで、みんなを「あっ!」と驚かせることができるかもしれません。
華やかな前菜から、風味豊かなメインディッシュ、そして絶品デザートまで、くるみづくしのコースで、特別なひとときを演出できるでしょう。この記事では、そんなあなたの理想を叶える、簡単で美味しいくるみレシピを、詳しく紹介していきます。
1. くるみの魅力再発見!マニアックなレシピで食卓を彩る
くるみは、オメガ3脂肪酸やビタミンE、食物繊維が豊富で、健康にも美容にも嬉しい食材です。例えば、オメガ3脂肪酸は、体内で合成できない必須脂肪酸で、血液をサラサラにしたり、脳の働きを良くしたりする効果が期待できます。
また、ビタミンEは、抗酸化作用が強く、老化の原因となる活性酸素を除去してくれるため、アンチエイジングにも効果的です。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消や美肌効果も期待できます。実際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、くるみを毎日摂取することで、悪玉コレステロール値が低下し、心臓病のリスクが減ることが示されています。これはくるみに含まれるオメガ3脂肪酸や食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素の相乗効果によるものです。
くるみの歴史を知ろう
そんな魅力的な食材ですが、あなたは普段、どのように食べていますか? そのまま食べるのも美味しいですが、料理やお菓子作りに使うことで、さらにその魅力を引き出すことができます。くるみは、紀元前7000年頃から人類に食されてきた、歴史ある食材です。原産地は、現在のイラン周辺とされ、シルクロードを通じて、世界中に広まりました。
日本には、縄文時代に中国から伝わったとされています。古くから、栄養価の高い保存食として、重宝されてきました。また、その硬い殻は、魔除けや豊穣の象徴としても用いられ、世界各地で様々な儀式や祭祀に使われてきた歴史があります。日本では、縁起物として、お正月のおせち料理に使われることも多いです。
品種ごとの特徴を理解する
日本で流通しているくるみの多くは、アメリカのカリフォルニア州で生産されています。カリフォルニア州は、温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれ、くるみの栽培に最適な環境です。カリフォルニア産のくるみは、大粒で、風味が良く、世界中で高い評価を得ています。代表的な品種は、「チャンドラー種」です。チャンドラー種は、大粒で形が良く、殻が薄くて割りやすいのが特徴です。味は、マイルドでクセがなく、どんな料理にも合わせやすいです。他にも、甘みが強い「ハワード種」、濃厚な味わいの「フランケット種」など、様々な品種があります。
くるみを使った日本料理の定番
そんな栄養満点で美味しいくるみを、日本料理にもぜひ取り入れてみましょう。例えば、和え物、煮物、炊き込みご飯など、様々な料理に使うことができます。くるみを使った和食の定番料理と言えば、「くるみ味噌」が挙げられます。くるみ味噌は、味噌に、砂糖、みりん、そして香ばしくローストしたくるみを混ぜ合わせて作る、万能調味料です。野菜スティックにつけたり、田楽味噌として使ったり、炒め物の味付けに使ったりと、様々な用途に活用できます。
また、「くるみ和え」も定番の料理です。ほうれん草やインゲンなどの野菜を、すり潰したくるみと醤油、砂糖で和えた、シンプルな一品です。くるみの香ばしさと、野菜の甘みが絶妙にマッチします。さらに、「くるみご飯」もおすすめです。白米と一緒に、くるみ、醤油、みりんを加えて炊飯器で炊くだけで、簡単に作ることができます。くるみの風味と食感がアクセントになった、美味しい炊き込みご飯です。
世界各国での食べられ方
このように、くるみは世界各国で様々な食べられ方をしています。例えば、アメリカでは、くるみは、パンやケーキ、クッキーなどの焼き菓子によく使われます。特に、「ピーカンパイ」は、アメリカの伝統的なスイーツで、くるみの一種であるピーカンナッツをたっぷり使った、濃厚な味わいのパイです。ヨーロッパでは、くるみは、チーズやワインとの相性が良いことから、前菜やおつまみとしてよく食べられます。例えば、フランスでは、ロックフォールチーズとくるみを組み合わせたサラダが人気です。また、イタリアでは、くるみを使ったパスタソース「ペスト・ディ・ノーチ」が有名です。
今回は、いつもの食べ方から一歩踏み込んで、マニアックなレシピで、あなたの食卓に新たな風を吹き込みます! 今回ご紹介するレシピは、以下の5つです。自家製くるみバター、くるみとブルーチーズのテリーヌ、中東風ミートボール、濃厚ブラウニー、ヘルシーエナジーバー。どれも、くるみの新たな魅力を発見できるレシピばかりです。
これらのレシピを通じて、くるみの奥深い世界を、ぜひ堪能してください。くるみは、あなたの食生活を、より豊かに、より健康的にしてくれる、素晴らしい食材です。この機会に、くるみの魅力を再発見し、あなたの食卓を彩りましょう!
2. 自家製くるみバター 〜究極の滑らかさと風味を求めて〜|くるみレシピ①
市販のくるみバターも美味しいですが、自分で作ると、その滑らかさと風味は格別です!市販品とは一線を画す、格別の味わいです。添加物や余計な油分を含まない、純粋なくるみの美味しさを堪能できるのが、自家製くるみバターの最大の魅力です。さらに、自分好みの味に調整できるのも、嬉しいポイントです。ここでは、カリフォルニア産のチャンドラー種のくるみを使い、究極のくるみバターを作りましょう。チャンドラー種は、大粒で風味が良く、バター作りに最適な品種です。
美味しいくるみバター作りの事前準備
まず、良質なくるみを選ぶことが重要です。新鮮なくるみは、粒が大きく、ふっくらとしていて、色つやが良いです。古いくるみは、酸化して風味が落ちているので、避けましょう。購入する際は、パッケージに記載されている賞味期限を確認し、できるだけ新しいものを選ぶようにしましょう。
また、可能であれば、実際にくるみを手に取って、状態を確認することをおすすめします。そして、くるみは170℃のオーブンで10分ローストします。この工程で香ばしさがアップし、風味豊かなバターに仕上がります。焼きすぎると苦味が出てしまうので、注意が必要です。焼き上がりの目安は、くるみの表面がほんのり色づき、香ばしい香りが漂ってくる頃です。オーブンから取り出したら、すぐに天板から外し、粗熱を取ります。
フードプロセッサーの選定
次に、フードプロセッサーの性能も、滑らかなくるみバターを作る上で重要な要素です。パワーが弱すぎると、くるみがうまく粉砕されず、滑らかなペースト状になりません。最低でも500W以上のパワーがあるフードプロセッサーを選ぶことをおすすめします。
また、容量も大きめのものを選ぶと、一度にたくさんのくるみを処理できるので、便利です。例えば、クイジナートやパナソニックなどのメーカーから、高性能なフードプロセッサーが販売されています。これらのメーカーの製品は、刃の形状やモーターの性能に優れており、滑らかなくるみバターを作るのに適しています。具体的には、クイジナートの「DLC-191J」や、パナソニックの「MK-K82」などがおすすめです。これらのモデルは、パワーと容量を兼ね備えており、大量のくるみを一度に処理することができます。
撹拌のマニアックポイント
そして、ここからがマニアックポイントです。撹拌時の温度管理が重要で、フードプロセッサーの容器が熱くなりすぎると、油分が分離してしまいます。特に夏場は、室温が高いため、注意が必要です。そのため、休憩を挟みながら、約15〜20分かけてゆっくりと撹拌しましょう。具体的には、5分撹拌したら、5分休む、というサイクルを繰り返すのがおすすめです。
また、容器が熱くなってきたら、保冷剤などで冷やすのも効果的です。さらに、乳化を促進するために、乳化剤としてレシチンを少量加えるのもおすすめです。レシチンは、大豆由来の天然成分で、食品添加物としても使用されています。レシチンを加えることで、油分と水分が混ざりやすくなり、より滑らかな仕上がりになります。加える量は、くるみ100gに対して、小さじ1/4程度が目安です。
撹拌を見極める
くるみを撹拌していくと、最初は粗い粉状になり、その後、徐々にペースト状に変化していきます。この過程で、くるみから油分が滲み出てくるのが分かります。この油分が、滑らかさの鍵となります。撹拌を続けると、さらに滑らかになり、艶が出てきます。この状態が、完成の目安です。しかし、撹拌しすぎると、油分が分離しすぎて、逆にボソボソとした食感になってしまうので、注意が必要です。
味の決め手となる塩と甘味料
滑らかになったら、塩はフランス産のゲランドの塩を、甘味料はカナダ産のメープルシロップを少量加えると、風味に深みが増します。ゲランドの塩は、ミネラルが豊富で、まろやかな塩味が特徴です。メープルシロップは、上品な甘さと独特の風味が、くるみバターと相性抜群です。もちろん、他の種類の塩や甘味料でも構いません。
例えば、沖縄県産の海塩や、アルゼンチン産のはちみつなどもおすすめです。塩や甘味料の種類や量によって、味の印象が大きく変わるので、あなた好みの組み合わせを探求してみてください。また、スパイスを加えることで、さらに味のバリエーションを広げることができます。例えば、シナモンパウダーやジンジャーパウダーを加えると、風味豊かなスパイシーなくるみバターになります。
完成したくるみバターを保存する
保存は、煮沸消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で2週間ほど可能です。煮沸消毒は、瓶と蓋を鍋に入れ、水から10分間沸騰させることで行います。また、保存する際は、くるみバターの表面をラップで覆い、空気に触れないようにすると、酸化を防ぐことができます。さらに、長期保存したい場合は、冷凍保存も可能です。冷凍する場合は、小分けにしてラップで包み、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷凍したくるみバターは、自然解凍してから使用します。
おすすめの食べ方は、焼きたてのトーストやパンケーキに塗ったり、オートミールに混ぜたり、スムージーに加えたり、あなたの朝食や、おやつタイムが、ぐっと充実するはずです。他にも、野菜スティックのディップソースにしたり、ドレッシングに混ぜたりと、様々な用途に活用できます。特に、バナナやりんごなどのフルーツとの相性は抜群です。ぜひ、究極の自家製くるみバターで、あなたの食卓をより豊かに、そして美味しく彩ってください。
3. くるみとブルーチーズの絶品テリーヌ 〜ワインとのマリアージュを探求〜|くるみレシピ②
くるみとブルーチーズは、一見意外な組み合わせですが、これが驚くほど美味しいんです! このレシピでは、イタリア産のゴルゴンゾーラ・ピカンテを使い、大人の味わいのテリーヌを作ります。ゴルゴンゾーラ・ピカンテは、イタリアを代表するブルーチーズの一つで、青カビの風味が強く、ピリッとした辛味が特徴です。この個性的なチーズと、香ばしいくるみが、絶妙なハーモニーを奏でます。
食材選びのこだわり
まず、このテリーヌの主役である、ブルーチーズ選びからこだわりましょう。ブルーチーズは、世界三大ブルーチーズと称される、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトンが有名です。それぞれに個性があり、味わいも異なります。ロックフォールは羊乳製で、ねっとりとした食感と、強い塩味が特徴です。
一方、ゴルゴンゾーラは牛乳製で、ロックフォールに比べると、マイルドな味わいです。スティルトンは、牛乳製で、ナッツのような風味と、ほのかな甘みが特徴です。今回は、ゴルゴンゾーラの中でも、熟成期間が長く、青カビの風味と辛味が強い「ピカンテ」タイプを使用します。このピカンテの力強い味わいが、くるみの香ばしさと相まって、奥深い味わいを生み出します。
くるみの下処理
次に、くるみの下処理です。くるみは、5mm角程度に粗く刻んで、170℃のオーブンで5分ほど、軽くローストしておきます。ここでのマニアックポイントは、くるみの粗さです。細かくしすぎると、食感が損なわれるので、5mm角程度に調整するのがポイントです。また、ローストすることで、くるみの香ばしさが増し、テリーヌの風味をより一層引き立てます。
テリーヌのベース作り
次に、テリーヌのベースとなる、チーズの生地を作ります。クリームチーズとゴルゴンゾーラ・ピカンテを室温に戻し、ボウルに入れて、滑らかになるまで混ぜ合わせます。この時、チーズが固いと、うまく混ざらないので、必ず室温に戻すことが重要です。そしてここが、味の決め手となるマニアックポイントです。ブルーチーズの種類によって、味わいが大きく異なります。
例えば、ゴルゴンゾーラ・ドルチェを使うと、よりマイルドな味わいのテリーヌになります。また、ロックフォールを使うと、塩味が強く、羊乳特有の風味がある、個性的なテリーヌに仕上がります。あなた好みのブルーチーズで、オリジナルのテリーヌを作ってみてください。
混ぜ合わせから型への流し込み
ゼラチンは、水でふやかした後、50℃のお湯で溶かします。ゼラチンを溶かすお湯の温度が高すぎると、ゼラチンの凝固力が弱まってしまうので、注意が必要です。そして、くるみ、生クリーム、ゼラチン液をチーズに混ぜ合わせます。この時、ゼラチン液がダマにならないように、手早く混ぜ合わせるのがポイントです。テリーヌ型は、あらかじめ水で濡らしておくと、テリーヌを取り出しやすくなります。また、テリーヌ型の内側に、クッキングシートを敷いておくのもおすすめです。準備したテリーヌ型に生地を流し込み、表面を平らにならします。
冷却、熟成そしてワインとのマリアージュ
冷蔵庫で6時間以上冷やし固めましょう。熟成時間によって、チーズの風味が増すので、好みに合わせて調整してください。例えば、一晩寝かせると、チーズの風味がより強くなり、濃厚な味わいになります。このテリーヌは、ワインとの相性が抜群です。特に、甘口の白ワインや、軽めの赤ワインとよく合います。例えば、フランス・ボルドー地方のソーテルヌのような、甘口の貴腐ワインは、テリーヌの塩味と甘味が絶妙にマッチします。
また、イタリア・ピエモンテ州のモスカート・ダスティのような、微発泡の甘口ワインもおすすめです。軽めの赤ワインなら、フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレーや、ロワール地方のシノンなどが良いでしょう。
このテリーヌは、バゲットやクラッカーにのせたり、ドライフルーツと一緒に食べたりするのもおすすめです。特に、イチジクやアプリコットなどの、甘酸っぱいドライフルーツとよく合います。ワイン好きなあなたに、ぜひ試していただきたい一品です。このくるみとブルーチーズのテリーヌで、いつもとは一味違った、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
4. くるみ入りスパイス香る中東風ミートボール 〜異国の食文化を味わう〜|くるみレシピ③
いつもと違う料理に挑戦したいあなたにおすすめなのが、この中東風ミートボールです。クミン、コリアンダー、シナモンなどのスパイスが効いた、エキゾチックな味わいです。このレシピでは、くるみが隠し味として活躍し、食感と風味に奥深さをプラスしています。一口食べれば、まるで中東を旅しているかのような気分を味わえる、そんな一品です。
中東料理とスパイスの関係
中東料理は、スパイスを巧みに使うことで知られています。それぞれのスパイスが持つ、独特の香りや辛味、苦味などが複雑に絡み合い、奥深い味わいを生み出します。また、スパイスは、料理の味を引き立てるだけでなく、保存性を高めたり、消化を助けたりする効果もあります。中東地域は、古くから東西交易の要衝として栄え、様々なスパイスが集まる場所でした。そのため、スパイスを使った料理が発展したと考えられています。
スパイスへのこだわり
まず、この料理の要となる、スパイス選びからこだわりましょう。マニアックポイントは、使用するスパイスです。例えば、クミンはインド産とエジプト産では、香りの強さが異なります。ここでは、香りが強いインド産を使用します。
また、コリアンダーは、種子(コリアンダーシード)と葉(コリアンダーリーフ/パクチー)で、風味が異なります。このレシピでは、コリアンダーシードをパウダー状にしたものを使用します。
さらに、シナモンは、スリランカ産のセイロンシナモンがおすすめです。セイロンシナモンは、中国やベトナムで生産されるカシアシナモンに比べて、上品な香りと、ほのかな甘みが特徴です。これらのスパイスを、それぞれ単品で購入し、自分でブレンドすることで、より本格的な味わいに近づけます。
また、ホール状のスパイスを、使う直前にミルで挽くか、フライパンで軽く焙煎すると、香りが格段に良くなります。特に、クミンとコリアンダーシードは、焙煎することで、香ばしさがアップします。
ミートボールに使用するお肉について
次に、ミートボールのベースとなる、ひき肉を選びます。本場の中東では、ラム肉が一般的ですが、日本では牛肉や鶏肉でも代用できます。このレシピでは、ラム肉特有の風味を活かすために、ラムひき肉を使用します。ラム肉は、牛肉や豚肉に比べて、脂肪分が少なく、鉄分やビタミンB群が豊富です。
また、ラム肉の脂肪には、共役リノール酸(CLA)という、体脂肪の減少を助ける働きがあると言われている脂肪酸が含まれています。さらに、マニアックポイントとして、ラム肉とくるみの割合が重要です。ここでは、ラムひき肉500gに対し、くるみは50g使用します。この割合が、肉の旨味と、くるみの食感、風味のバランスが最も良いと、私は考えます。
本格的な調理工程へ
それでは、調理工程に移りましょう。まず、玉ねぎ、ニンニク、パセリをみじん切りにします。玉ねぎは、甘みと旨味を引き出すために、あめ色になるまでじっくりと炒めましょう。次に、ラムひき肉、細かく刻んだくるみ、炒めた玉ねぎ、ニンニク、パセリ、そして各種スパイス、塩、コショウをボウルに入れて、粘りが出るまでよく混ぜ合わせます。
スパイスの分量は、クミン小さじ2、コリアンダー小さじ1、シナモン小さじ1/2が目安ですが、お好みで調整してください。そして、一口大に丸めて、180℃のオーブンで20分焼きます。オーブンで焼くことで、余分な脂が落ち、ヘルシーに仕上がります。また、オーブンから漂うスパイスの香りが、食欲をそそります。
ソースと付け合わせで本場感を演出
ヨーグルトソースは、ギリシャヨーグルトに、レモン汁、塩、刻んだミントを混ぜて作ります。ギリシャヨーグルトは、普通のヨーグルトよりも水分が少なく、濃厚な味わいが特徴です。このヨーグルトソースが、スパイスの効いたミートボールと相性抜群です。付け合わせには、ピタパン、クスクス、サラダなどを用意すると、より本格的な中東料理を楽しめます。
ピタパンは、中が空洞になったポケット状のパンで、ミートボールや野菜を挟んで食べます。クスクスは、デュラム小麦のセモリナ粉から作られる、粒状のパスタです。お湯やスープで戻して、ミートボールと一緒に食べます。
本格的な中東風プレート
これらの付け合わせを、お皿に彩りよく盛り付ければ、本格的な中東風プレートの完成です。まるで、現地のレストランで食事をしているかのような気分を味わえるでしょう。ピタパンにミートボールと野菜を挟んだり、クスクスに添えたり、サラダと一緒に食べたりと、様々な食べ方で楽しめます。本格的な中東料理を、あなたの自宅で再現してみませんか?このくるみ入りスパイス香る中東風ミートボールで、異国の食文化を、ぜひ体験してみてください。
5. くるみとキャラメルの濃厚ブラウニー 〜甘さとほろ苦さの絶妙なバランス〜|くるみレシピ④
甘いものが大好きなあなたにおすすめなのが、この濃厚ブラウニーです。くるみの食感と、キャラメルのほろ苦さが絶妙なハーモニーを奏でます。チョコレート、バター、砂糖をたっぷり使った、リッチな味わいのブラウニーは、コーヒーや紅茶との相性も抜群です。このレシピでは、素材選びから焼き加減まで、とことんこだわり、一口食べたら忘れられない、極上のブラウニーを目指します。
ブラウニーの起源と種類
ブラウニーは、アメリカ発祥のチョコレートケーキです。その名前は、茶色い見た目から「ブラウニー」と名付けられたと言われています。ブラウニーには、大きく分けて「ファッジタイプ」と「ケーキタイプ」の2種類があります。「ファッジタイプ」は、チョコレートをたっぷり使い、しっとり濃厚な食感が特徴です。「ケーキタイプ」は、ファッジタイプに比べて、ベーキングパウダーを加えてふんわりと焼き上げたものです。今回のレシピは、チョコレートを贅沢に使用した、濃厚なファッジタイプのブラウニーです。
材料選びの極意
このレシピのマニアックポイントは、チョコレート選びです。カカオ含有量70%の、フランス産のヴァローナのチョコレートを使用することで、深い味わいになります。ヴァローナは、世界中のトップパティシエに愛されている、最高級チョコレートブランドです。カカオ含有量が高いチョコレートは、甘さ控えめで、カカオ本来の苦味と香りを楽しむことができます。
また、バターは、無塩バターを使用し、できれば発酵バターを使うと、より風味豊かなブラウニーに仕上がります。発酵バターは、通常のバターに比べて、乳酸菌による発酵の工程が加えられているため、独特の風味とコクがあります。ブラウンシュガーは、コクのある沖縄県産の黒糖を使うのがおすすめです。黒糖は、精製されていないため、ミネラルが豊富で、独特の風味があります。もちろん、他のチョコレートやバター、ブラウンシュガーでも作れますが、これらの材料を使うことで、ワンランク上のブラウニーに仕上がります。
キャラメルソース作りの奥深さ
次に、このブラウニーのもう一つの主役である、キャラメルソース作りです。キャラメルソースは、グラニュー糖と水を鍋に入れ、焦がさないように注意しながら、濃いめのキャラメル色になるまで煮詰めて作ります。
この工程が、ブラウニーの味を大きく左右します。キャラメルソースは、温度管理が非常に重要です。温度が高すぎると、焦げて苦味が強くなってしまいます。逆に、温度が低すぎると、色が薄く、キャラメル特有の風味が弱くなってしまいます。理想的なキャラメル色は、琥珀色です。この色になるまで、じっくりと煮詰めましょう。
最後に、キャラメルに塩をひとつまみ加えると、甘さが引き立ちます。ここでは、フランス産のゲランドの塩を使用します。ゲランドの塩は、ミネラルが豊富で、まろやかな塩味が特徴です。この塩が、キャラメルの甘さと、チョコレートの苦味を、絶妙なバランスで調和させてくれます。
くるみの下準備と生地作り
くるみは、170℃のオーブンで10分ほどローストし、粗く刻んでおきます。ローストすることで、くるみの香ばしさが増し、ブラウニーの風味をより一層引き立てます。まず、バターとチョコレートを湯煎で溶かします。この時、チョコレートが焦げないように、弱火でゆっくりと溶かすのがポイントです。次に、別のボウルで卵とブラウンシュガーを、白っぽくもったりとするまで泡立てます。この工程で、生地に空気を含ませることで、ブラウニーがふんわりとした食感になります。溶かしたチョコレートとバターを、卵とブラウンシュガーに少しずつ加え、その都度よく混ぜ合わせます。
生地とキャラメルの混ぜ合わせ、焼成へ
次に、薄力粉、ココアパウダー、ローストしたくるみを加え、さっくりと混ぜます。粉類を混ぜすぎると、グルテンが形成されて、生地が固くなってしまうので、注意が必要です。生地にキャラメルをマーブル状に混ぜ込みます。この時、キャラメルを生地に完全に混ぜ込むのではなく、マーブル状に残すことで、見た目にも美しく、食べた時にキャラメルの風味をより強く感じることができます。
170℃のオーブンで25〜30分焼きます。焼き時間は、お使いのオーブンに合わせて調整してください。焼き上がりの目安は、竹串を刺して、生地が少し付いてくる程度です。焼きすぎると、パサパサとした食感になってしまうので、注意が必要です。外はカリッと、中はしっとりとした食感を目指しましょう。
焼き上がったブラウニーは、型に入れたまま粗熱を取り、その後、型から外して完全に冷まします。冷めたら、お好みの大きさに切り分けて、お召し上がりください。この濃厚なくるみとキャラメルのブラウニーは、コーヒーや紅茶との相性はもちろん、バニラアイスやホイップクリームを添えたり、フルーツソースをかけたりしても美味しくいただけます。温めて食べると、さらに美味しくなります。
電子レンジで少し温めると、中のチョコレートがとろけて、フォンダンショコラのような食感になります。ぜひ、あなた好みの食べ方を見つけて、この極上のブラウニーを堪能してください。
6. くるみとドライフルーツのヘルシーエナジーバー 〜栄養満点の手作りスイーツ〜|くるみレシピ⑤
健康志向のあなたにぴったりなのが、手作りのエナジーバーです。市販のエナジーバーは、添加物や砂糖が多く含まれていることがありますが、手作りなら、材料を自分で選べるので、よりヘルシーに仕上げることができます。くるみとドライフルーツがたっぷり入っていて、栄養満点、しかも簡単に作れるレシピをご紹介します。このエナジーバーは、朝食や間食、運動前後のエネルギー補給に最適です。
エナジーバーとは?
エナジーバーとは、穀物、ナッツ、ドライフルーツなどを主原料とした、栄養価の高いバー状の食品です。その名の通り、エネルギー補給を目的として作られており、スポーツやアウトドア活動の際の、携行食としても重宝されています。また、忙しい朝の朝食代わりや、小腹が空いた時のおやつとしても人気です。近年では、健康志向の高まりから、砂糖や添加物を控えた、ヘルシーなエナジーバーも増えてきています。
材料選びのポイント
このレシピのマニアックポイントは、オーツ麦の種類です。ここでは、食感の良いロールドオーツを使います。ロールドオーツとは、オーツ麦を蒸してからローラーで平たく伸ばしたもので、加熱調理せずにそのまま食べることができます。クイックオーツを使うと、よりしっとりとした仕上がりになります。クイックオーツは、ロールドオーツをさらに細かく砕いたもので、調理時間が短縮できるのが特徴です。オートミールには、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、健康的な食生活に欠かせない食材です。特に、水溶性食物繊維のβグルカンは、コレステロール値を下げる効果があるとされています。
くるみの栄養価と適切な組み合わせ
さらに、くるみは、オメガ3脂肪酸、ビタミンE、食物繊維が豊富で、健康にも美容にも嬉しい食材です。オメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する効果が期待できます。ビタミンEは、抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去してくれます。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消にも効果的です。
このレシピでは、くるみと相性の良いドライフルーツを組み合わせます。例えば、クランベリー、レーズン、アプリコットなどがおすすめです。クランベリーは、酸味が特徴で、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富です。レーズンは、甘みが強く、鉄分やカリウムが豊富です。アプリコットは、βカロテンが豊富で、美肌効果が期待できます。もちろん、他のドライフルーツでも代用可能です。例えば、デーツやイチジクなども、エナジーバーによく使われます。デーツは、ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴で、ミネラルが豊富です。イチジクは、プチプチとした食感が楽しく、食物繊維が豊富です。
より健康的なエナジーバーにするために
さらに、健康にこだわるなら、甘味料にもこだわりましょう。このレシピでは、デーツ、アーモンドバター、メープルシロップを使用しています。デーツは、ナツメヤシの実を乾燥させたもので、天然の甘味料として使うことができます。アーモンドバターは、アーモンドをペースト状にしたもので、コクと風味を加えるだけでなく、エナジーバーをしっとりとさせる効果もあります。メープルシロップは、サトウカエデの樹液を煮詰めたもので、上品な甘さが特徴です。これらの甘味料は、白砂糖に比べて、血糖値の上昇が緩やかで、ミネラルも豊富です。
具体的な作り方
それでは、具体的な作り方を見ていきましょう。まず、ロールドオーツ、くるみ、お好みのドライフルーツ(ここでは、クランベリー、レーズン、アプリコットを使用)、シナモンパウダー、ジンジャーパウダーを混ぜ合わせます。シナモンとジンジャーは、風味を良くするだけでなく、体を温める効果もあります。次に、デーツ、アーモンドバター、メープルシロップをフードプロセッサーで滑らかにし、先ほどの材料と混ぜ合わせます。デーツは、種を取り除いてから使用しましょう。
ここで、マニアックポイントとして、スパイスの活用が挙げられます。シナモンやジンジャー以外にも、カルダモンやナツメグなどのスパイスを加えると、より風味豊かなエナジーバーになります。クッキングシートを敷いた型に、生地をしっかりと押し固めます。この時、生地を均一な厚さにするのがポイントです。冷蔵庫で2時間以上冷やし固めます。この工程で、エナジーバーがしっかりと固まり、切り分けやすくなります。
完成したエナジーバーのアレンジ方法
冷えたら、お好みの大きさに切り分けて、完成です。このエナジーバーは、そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトにトッピングしたり、牛乳に浸して食べたりするのもおすすめです。また、砕いてシリアルに混ぜたり、アイスクリームにトッピングしたりするのも良いでしょう。
保存方法について
保存は、冷蔵庫で1週間ほど可能です。また、冷凍保存も可能です。冷凍する場合は、一つずつラップで包み、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷凍したエナジーバーは、自然解凍してからお召し上がりください。あなたのライフスタイルに合わせて、アレンジを楽しんでみてください。この栄養満点の手作りエナジーバーで、健康的な毎日を送りましょう!

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。