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【食べ比べ】福井の定番!くるみ羽二重餅の名店4選を実食レビュー

2025.08.01
【食べ比べ】福井の定番!くるみ羽二重餅の名店4選を実食レビュー

お土産や自分へのご褒美に、美味しい「くるみ羽二重餅」を探していませんか?福井の銘菓として有名な羽二重餅ですが、「くるみ入り」となると種類も多く、どれが本当におすすめなのか迷ってしまいますよね。

この記事では、数ある商品の中から、和菓子好きの筆者が実際に食べて厳選した、本当におすすめのくるみ羽二重餅をランキング形式でご紹介!お店ごとの特徴や味わいの違い、どこで買えるかまで、あなたの疑問をまるっと解決します。

1. 一口食べたら止まらない!「くるみ羽二重餅」の奥深い魅力に迫ります

こんにちは!甘いものには目がない私ですが、最近特に心を奪われているのが「くるみ羽二重餅」なんです。あのもっちりとした優しいお餅の中に、カリッとした香ばしいくるみが入っている、あのお菓子です!想像しただけで、思わずにっこりしてしまいますよね。

一口食べたら、その魅力の虜になること間違いなしの「くるみ羽二重餅」。でも、その美味しさの秘密や、どんな種類があるのかって、意外と知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、くるみ羽二重餅の基本的なお話から、私が自信を持っておすすめする絶品くるみ羽二重餅まで、その奥深い世界をたっぷりとご紹介していきたいと思います!

絹織物の里が生んだ奇跡のお菓子

そもそも「羽二重餅」って、どういうお菓子かご存知ですか?このお餅が生まれたのは、福井県。福井は古くから繊維産業が盛んで、特に「羽二重(はぶたえ)」という種類の絹織物は、そのなめらかで光沢のある美しさから最高級品として知られていました。明治時代、この素晴らしい羽二重の質感をお菓子で表現できないか、と考え出されたのが「羽二重餅」の始まりなんです。

福井藩の歴代藩主も、この地域の絹織物産業を奨励していたという歴史的背景もあり、まさに福井の文化と歴史が詰まったお菓子と言えます。そんな、まるで絹のようにきめ細やかで、しっとりと滑らかな口当たりの羽二重餅。これだけでも十分に美味しいのですが、そこに「くるみ」という最高のパートナーが加わったのが「くるみ羽二重餅」なのです。

この組み合わせを考えた人、本当に天才だと思いませんか?優しい甘さのお餅と、香ばしくて少しほろ苦さもあるくるみが合わさることで、味にぐっと深みが増します。そして、羽二重餅のとろけるような柔らかさと、くるみのカリッとした食感のコントラスト!これがもう、たまらないアクセントになっていて、次から次へと手が伸びてしまうんですよね。この甘じょっぱさと食感の妙こそが、くるみ羽二重餅が多くの人々を魅了してやまない最大の秘密なんです。

くるみが持つ驚きのパワー

くるみ羽二重餅の魅力は、その美味しさだけではありません。パートナーである「くるみ」には、私たちの体に嬉しい栄養素がぎゅっと詰まっているんですよ。くるみは、ナッツ類の中でも特に「オメガ3脂肪酸」が豊富なことで知られています。このオメガ3脂肪酸は、私たちの体内では作ることができない必須脂肪酸の一種で、健康維持に欠かせない成分です。

具体的には、悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らし、血液をサラサラにする効果が期待できると言われています。アメリカのロマリンダ大学の研究でも、くるみを日常的に摂取することで、心血管疾患のリスクが低下する可能性が示されているんですよ。美味しいお菓子を食べて、健康にも良いなんて、まさに一石二鳥ですよね!

さらに、くるみにはポリフェノールなどの抗酸化物質もたっぷり。これは、体のサビつきを防ぎ、若々しさを保つ手助けをしてくれる成分です。他にも、ビタミンEやビタミンB群、食物繊維、ミネラルなど、本当にたくさんの栄養素が含まれています。くるみ羽二重餅をいただくとき、この小さな一粒に秘められたパワーを感じながら味わうと、より一層美味しく、そしてありがたく感じられるかもしれませんね。

なぜ「くるみ」と「羽二重餅」がベストマッチなの?

数あるナッツの中から、なぜ「くるみ」が羽二重餅のパートナーに選ばれたのでしょうか。もちろん、先ほどお話しした栄養価の高さも理由の一つかもしれませんが、やはり最大の理由は「味」と「食感」の相性の良さにあると私は思います。

羽二重餅は、その名の通り絹のようになめらかで、口に入れるととろけてしまうほどの柔らかさが特徴です。甘さも非常に繊細で上品。ここに、もし同じように柔らかい食感のものや、甘さの系統が似ているものを合わせても、少しぼやけた印象になってしまうかもしれません。

そこへ登場するのが、香ばしくてカリッとした食感を持つくるみです。この「カリッ」という歯ごたえが、羽二重餅の「ふわとろ」食感の中で素晴らしいアクセントになります。また、くるみ特有の豊かな風味と、ほんのりとした苦みが、羽二重餅の優しい甘さをぐっと引き立てて、味に立体感と奥行きを与えてくれるのです。甘い、しょっぱい、香ばしい、ほろ苦い…といった様々な味覚が、小さな一粒の中で見事なハーモニーを奏でます。

この絶妙なバランスこそが、くるみ羽二重餅の完成度を高めているんですね。この記事では、そんな魅力あふれるくるみ羽二重餅の中から、お店ごとに異なる個性を持った、絶対に一度は食べてみてほしい珠玉の逸品たちを、私の情熱を込めてご紹介していきますね!あなたの知らない、新しいくるみ羽二重餅の世界が、きっと見つかりますよ。

2. 【ハイブリッドスイーツの先駆け】はや川の「羽二重くるみ」はなぜ人々を魅了する?

くるみ羽二重餅を語る上で、絶対に、絶対に外すことができない存在。それが、福井県勝山市に本店を構える「はや川」の「羽二重くるみ」です。おそらく、くるみ羽二重餅と聞いて、多くの方がこの商品を思い浮かべるのではないでしょうか?かく言う私も、この「羽二重くるみ」で、くるみ羽二重餅の世界にどっぷりとハマってしまった一人です。

伝統的な和菓子である羽二重餅に、大胆なアレンジを加えたこの商品は、まさに唯一無二の存在。なぜ「はや川」の「羽二重くるみ」は、これほどまでに多くの人々を惹きつけ、長年にわたって愛され続けているのでしょうか。その秘密をじっくりと解き明かしていきましょう!

和菓子と洋菓子の幸福な出会い

「はや川」の「羽二重くるみ」が持つ最大の特徴であり、他のくるみ羽二重餅と一線を画すポイント。それは、甘く煮詰めたくるみがたっぷり入った羽二重餅を、なんと、特製の「シュー生地」でサンドイッチしている点です!

初めて見たとき、「え、お餅をシュー生地で挟むの!?」と、その斬新なアイデアに度肝を抜かれたのを今でも覚えています。和菓子の代表格である羽二重餅と、洋菓子の代表格であるシュー生地。普通なら交わることのないはずの二つが、ここでは見事に融合し、全く新しい美味しさを生み出しているのです。

このスタイルは、今でこそ「ハイブリッドスイーツ」なんて呼ばれますが、「はや川」の「羽二重くるみ」は、そんな言葉が生まれるずっと前から、この形を確立していました。まさに、ハイブリッドスイーツ界のレジェンド、先駆け的な存在と言っても過言ではありません。この和と洋の垣根を越えた独創性こそが、「はや川」の「羽二重くるみ」を特別な存在にしている第一の理由なのです。

常識を打ち破る挑戦の物語

この斬新な「羽二重くるみ」は、一体どのようにして生まれたのでしょうか。そこには、「はや川」の挑戦の歴史がありました。もともと福井の伝統銘菓である羽二重餅を作っていた「はや川」ですが、もっと多くの人に、もっと新しい形で羽二重餅の美味しさを届けたい、という強い思いがあったそうです。

和菓子というと、どうしても「お茶と一緒に、静かにいただくもの」という少し堅苦しいイメージがありませんか?そんなイメージを打ち破り、若い人や子供たちにも、もっと気軽に、スナック感覚で楽しんでもらいたい。そんな思いから、様々な試行錯誤が始まりました。

ビスケットで挟んでみたり、クッキーで挟んでみたり…。たくさんの失敗を繰り返す中で、ついにたどり着いたのが「シュー生地」だったのです。シュー生地の軽やかで香ばしい風味が、羽二重餅の優しい甘さと驚くほどマッチした瞬間、この革命的なお菓子が誕生しました。伝統を守るだけでなく、常に新しい可能性を追求する進取の気性。そのチャレンジ精神が、この大ヒット商品を生み出したんですね。

計算され尽くした「三位一体」の味わい

「はや川」の「羽二重くるみ」の魅力を、さらに深掘りしてみましょう。このお菓子が多くの人を虜にするのは、単に珍しいからだけではありません。口に入れた瞬間に広がる、「味」と「食感」の計算され尽くしたバランスにあるのです。

柔らかさと歯ごたえの共演

まず、主役である中の「羽二重餅」。これが驚くほど柔らかく、もちもちとしています。そして、その中には甘く煮付けられた大粒のくるみがゴロゴロと入っており、しっかりとした歯ごたえで存在感を主張します。この「もちもち」と「カリカリ」の食感のコントラストが、まず最初の感動を呼び起こします。

香ばしさと隠し味の魔法

そして、それらを優しく包み込む「シュー生地」。バターの香りがふわりと広がる香ばしいシュー生地が、全体の味わいを洋風に、そして軽やかにまとめてくれます。ここで終わらないのが「はや川」のすごいところ。実はこの羽二重餅には、隠し味としてほんの少しだけ「お醤油」が使われているんです。このお醤油の塩気が、全体の甘さをきゅっと引き締め、後を引く「甘じょっぱさ」を生み出しています。ただ甘いだけではない、この絶妙な塩梅が、多くのリピーターを生む秘密なんですね。

餅の柔らかさ、くるみの歯ごたえ、そしてシュー生地の香ばしさ。この三つの要素が口の中で一体となる感覚は、他では絶対に味わえません。「はや川」の「羽二重くるみ」は、和菓子でもなく、洋菓子でもない。「羽二重くるみ」という、全く新しいジャンルのスイーツなのです。伝統と革新が見事に融合したこの逸品、ぜひ一度、その衝撃的な美味しさを体験してみてください!

3. 【餅が主役の王道派】素材の味が光る!花えちぜんの「くるみ羽二重餅」

先ほどご紹介した「はや川」さんのような革新的なスタイルも大好きですが、「やっぱり、お餅そのものの美味しさをじっくり味わいたい!」という日もありますよね。そんな、純粋な餅とくるみのハーモニーを心ゆくまで楽しみたいという方に、私が心からおすすめしたいのが「花えちぜん」の「くるみ羽二重餅」です。

福井市に拠点を置く「花えちぜん」は、その名の通り、福井の恵みを大切にしたお菓子作りをされているお店。こちらのくるみ羽二重餅は、まさに「王道」と呼ぶにふさわしい、実直で誠実な美味しさに満ち溢れています。奇をてらわず、素材の良さで真っ向から勝負する。そんな職人の心意気が伝わってくるような、素晴らしい逸品なんですよ。

主役は福井が誇る最高級もち米

「花えちぜん」のくるみ羽二重餅を語る上で、絶対に欠かせないのが、主役である「羽二重餅」そのもののクオリティの高さです。このお餅の美味しさの秘密は、なんと言ってもその原材料にあります。

使用されているのは、福井県が誇る最高級のもち米「カグラモチ」。このカグラモチは、絹のようなきめ細かさと、粘りの中にもっちりとした強いコシがあるのが特徴です。お米自体の風味がとても豊かで、噛みしめるほどに優しい甘みが口の中に広がります。

「花えちぜん」では、この素晴らしいカグラモチのポテンシャルを最大限に引き出すため、製法にも並々ならぬこだわりを持っています。お米の風味を損なわないよう、昔ながらの製法で丁寧に、丁寧に蒸し上げ、搗きあげていく。そうして出来上がった羽二重餅は、まさに絹のようになめらかな舌触りと、口の中ですーっと溶けていくような、極上の柔らかさを実現しています。

お菓子を食べているのに、まるで美味しい新米のご飯を食べているかのような、お米本来の豊かな風味を感じられる。これこそが、「花えちぜん」のくるみ羽二重餅が「王道」と呼ばれる所以なのです。

職人技が光る伝統の味わい

最高の素材であるカグラモチを、最高の羽二重餅へと昇華させるのが、熟練した職人の技です。その日の気温や湿度によって、お米が吸う水分量は微妙に変化します。そのわずかな違いを見極め、蒸し時間や搗き加減を調整するのは、長年の経験と勘が頼り。まさに職人技の世界です。

こうして作られた羽二重餅は、添加物を極力使わずに作られているため、お米本来の自然な味わいがストレートに伝わってきます。口に入れた瞬間の、あの吸い付くようなしっとり感と、とろけるような食感は、丁寧な手仕事の賜物なんですね。

そして、もう一方の主役である「くるみ」にも、もちろんこだわりが詰まっています。使用されているのは、大粒で風味の良いものだけを厳選したくるみ。このくるみを、お餅の中にこれでもかというほど贅沢に、ゴロゴロと入れているんです。この気前の良さも、「花えちぜん」の魅力の一つですよね。くるみは、その食感をしっかりと残すために、少し硬めに仕上げられています。驚くほど柔らかい羽二重餅との食感の対比が、最高のアクセントになっています。

素材の味を活かす「引き算の美学」

「花えちぜん」のくるみ羽二重餅の味わいを表現するなら、それは「引き算の美学」と言えるかもしれません。余計なものを加えるのではなく、素材本来が持つ美味しさを、いかにして最大限に引き出すか。その一点に全ての力が注がれています。

上品で控えめな甘さ

そのため、お餅の甘さは非常に控えめに調整されています。これは、もち米「カグラモチ」が持つ、お米本来の優しい甘みを存分に感じてもらうため。砂糖の強い甘さでごまかすのではなく、素材の甘みで勝負するという、自信の表れとも言えます。この上品な甘さだからこそ、いくらでも食べられてしまうんですよね。

くるみの風味が際立つ

甘さを抑えることで、もう一つの主役である「くるみ」の風味も、より一層際立ちます。噛みしめるたびに、くるみ特有の香ばしさと、ほんのりとした油分がじゅわっと広がり、お餅の甘みと見事に調和します。お互いの素材が、お互いの良さを打ち消すことなく、見事に引き立て合っている。これぞ、王道のくるみ羽二重餅がなせる技です。

新しい刺激を求めるのも楽しいですが、時には、こうして実直に作られた本物の味に立ち返りたくなりますよね。「花えちぜん」のくるみ羽二重餅は、そんな時に私たちの心をほっと満たしてくれる、優しくて力強い味わいです。福井の豊かな自然の恵みと、職人の実直な仕事ぶりが生んだ「王道」のくるみ羽二重餅。ぜひ、その本物の味をじっくりと堪能してみてください。

4. 【手土産の優等生】榮太樓(えいたろう)の「くるみ羽二重餅」が持つ上品な佇まい

大切な方への贈り物や、少し改まった席でのお茶請けを選ぶときって、味はもちろんのこと、見た目の美しさや品格も気になりますよね。「これは間違いない」と自信を持って渡せる、そんな信頼できるお菓子を知っていると、いざという時にとても心強いものです。

そんな「手土産の優等生」と呼ぶにふさわしいのが、福井市の老舗和菓子店「榮太樓(えいたろう)」が作る「くるみ羽二重餅」です。創業から100年以上の歴史を持つ老舗ならではの品格が、お菓子そのものからも、そしてパッケージからも漂ってくるような、非常に上品な一品。どんなシーンでも安心して選べる、まさに大人のためのくるみ羽二重餅と言えるでしょう。

老舗和菓子店が守り続ける品格

「榮太樓」のくるみ羽二重餅を口にして、まず感じるのは、そのお餅の質感の違いです。これまでご紹介してきた、とろけるように柔らかいタイプの羽二重餅とは少し趣が異なり、きめ細やかでありながら、しっかりとしたコシと弾力を感じられます。

この絶妙な食感は、長年培われてきた老舗ならではの技術の賜物。厳選されたもち米を使い、伝統的な製法を守りながらも、時代に合わせて微調整を繰り返してきたからこそ生み出せる、唯一無二の食感です。噛みしめるほどに、もち米の豊かな風味がじわっと広がり、その奥から上品な甘さが顔を覗かせます。

この甘さがまた、特筆すべき点なんです。決して甘すぎず、かといって物足りなくもない。すっきりとしていて、しつこさが全くないため、お茶の繊細な風味を邪魔することがありません。甘いものが得意ではない方にも「これなら美味しくいただける」と言っていただけるような、まさに「上品」という言葉がぴったりの味わい。この洗練された甘さこそが、老舗の品格を物語っています。

大切な人へ贈りたくなる理由

「榮太樓」のくるみ羽二重餅が「手土産の優等生」と呼ばれる理由は、その味わいだけではありません。贈り物として選ばれるには、他にもたくさんの魅力があるのです。

どこを食べても安定した美味しさ

中のくるみの処理にも、老舗ならではの細やかな配慮が感じられます。「はや川」や「花えちぜん」のように大きなくるみがゴロゴロ入っているタイプとは対照的に、「榮太樓」では、くるみを細かく砕いたものが、お餅の中に均一に練り込まれています。

これにより、どこを一口食べても、お餅の柔らかさとくるみの香ばしい風味、そしてカリッとした食感を、常に同じバランスで楽しむことができるのです。食べる人によって「くるみが多い部分」「少ない部分」といった当たり外れがなく、誰が食べても、いつでも安定した美味しさを提供できる。この細やかな気配りは、贈り物として非常に重要なポイントですよね。

シンプルで美しいパッケージ

お菓子を包むパッケージも、贈り物の印象を左右する大切な要素です。「榮太樓」のくるみ羽二重餅は、非常にシンプルで洗練されたデザインの箱に収められています。派手さはありませんが、その落ち着いた佇まいからは、品質への自信と、受け取る人への敬意が感じられます。目上の方への贈り物や、ビジネスシーンでの手土産としても、安心して選ぶことができるでしょう。熨斗(のし)の対応なども丁寧なので、フォーマルな場面でも重宝します。

味、食感、見た目、そしてパッケージ。その全てにおいて、老舗の丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。だからこそ、「榮太樓」のくるみ羽二重餅は、大切な人への気持ちを伝えるのに最適な「優等生」な一品なのです。

丁寧な仕事が生み出す信頼の味

「榮太樓」が長年にわたって愛され続けているのは、こうした一つ一つの丁寧な仕事の積み重ねがあるからに他なりません。流行を追いかけるのではなく、自分たちが本当に美味しいと信じる味を、実直に、誠実に作り続ける。その姿勢が、多くの人からの信頼につながっているのです。

しっかりとしたコシのあるお餅は、お茶席で黒文字(和菓子をいただくための楊枝)を使っても、形が崩れにくく、扱いやすいという利点もあります。そんな細部にまで、おもてなしの心が宿っているかのようです。

くるみ羽二重餅の世界は本当に奥深いですが、「榮太樓」のような品格のある一品を知っておくと、あなたの和菓子ライフがより豊かになること間違いありません。自分へのご褒美としてはもちろん、感謝の気持ちを伝えたい特別な誰かのために、この上品なくるみ羽二重餅を選んでみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの想いが伝わるはずですよ。

5. 【知る人ぞ知る実力派】御菓子処大彌(だいや)のこだわりが詰まったく羽二重餅

さて、ここまで福井県が誇る絶品のくるみ羽二重餅をご紹介してきましたが、少し視点を変えて、お隣の滋賀県にも素晴らしいくるみ羽二重餅を作るお店があるのをご存知でしょうか。「有名どころは一通り試したけれど、もっとこだわりの強い、地元で愛される本物の味を食べてみたい!」そんな探求心旺盛なあなたに、私がこっそりお教えしたいのが、滋賀県甲賀市にある和菓子店「御菓子処大彌(だいや)」の「くにみ羽二重餅 くるみ」です。

ここは、まさに「知る人ぞ知る」実力派。そのこだわり抜いた素材選びと、昔ながらの製法から生み出される味わいは、多くの和菓子ファンを唸らせるほどのクオリティを誇ります。これを食べれば、あなたもくるみ羽二重餅ツウの仲間入り間違いなしですよ!

滋賀が誇る最高級もち米「滋賀羽二重糯」

「御菓子処大彌」のくるみ羽二重餅を語る上で、最大のこだわりポイントは、なんと言ってもその主役である「お米」にあります。使用しているのは、地元・滋賀県が生んだ最高級のもち米ブランド「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」。

この「滋賀羽二重糯」、ただのもち米ではありません。お餅にした時のきめ細かさ、絹のような光沢、そして強い粘りとコシ、どれをとっても一級品。そして何より、お米本来の甘みと風味が非常に豊かなのが特徴です。全国の和菓子職人からも高い評価を受ける、まさに「もち米の女王」とも言うべき存在なのです。

「大彌」では、この素晴らしい「滋賀羽二重糯」を100%使用し、そのポテンシャルを余すところなく引き出すことに全力を注いでいます。福井の羽二重餅が絹織物の「羽二重」から名付けられたのに対し、こちらはもち米そのものが「羽二重糯」。素材そのものに「羽二重」の名を冠する、その自信と誇りが感じられますよね。この最高級の素材を選ぶという一点だけでも、「大彌」の並々ならぬこだわりが伝わってきます。

昔ながらの製法が引き出すお米本来の力

最高の素材を手に入れたら、次はその魅力を最大限に引き出す「製法」が重要になります。「御菓子処大彌」が守り続けているのは、手間と時間を惜しまない、昔ながらの伝統製法です。

その代表が「銅釜直火炊き」という方法。熱伝導率の良い銅の釜を使い、職人が付きっきりで火加減を調整しながら、じっくりと時間をかけてもち米を炊き上げていきます。非常に手間がかかる方法ですが、こうすることでお米の芯まで均一に熱が入り、お米本来の甘みと風味を最大限に引き出すことができるのです。

こうして丁寧に作られた羽二重餅は、口に入れた瞬間、まずその豊かなお米の香りに驚かされます。そして、噛みしめるほどに「滋賀羽二重糯」ならではの力強いコシと、奥深い甘みがじんわりと広がっていく…。これは、効率を優先した製法では決して出すことのできない、本物の味わいです。

もちろん、相棒のくるみにも手抜きはありません。風味を最大限に活かす特別な製法で加工された香ばしいくるみが、お餅の美味しさをさらに次のステージへと引き上げてくれます。お餅とくるみが口の中で一体となった時の、あの幸福感は格別ですよ。

地元で愛される「本物」の味わい

「御菓子処大彌」は、滋賀県甲賀市でおよそ90年もの間、地元の人々に愛され続けてきた老舗です。その土地の歴史や文化を大切にし、「あかねの餅」といった他の名物菓子も、地域の素材を活かして作られています。この「くにみ羽二重餅」という名前も、おそらくお店のある甲賀市貴生川(きぶかわ)という地名など、その土地の歴史に由来するものでしょう。

こうした地域に根差したお店が作るお菓子には、流行り廃りとは無縁の、普遍的な美味しさと安心感があります。「他のとは一味違う、本物のくるみ羽二重餅が食べたい」。そう思ったなら、ぜひ「御菓子処大彌」の扉を叩いてみてください。

福井のくるみ羽二重餅とはまた少し違う、お米の力強さを前面に押し出した、滋賀ならではの味わい。その実直で力強い美味しさは、あなたのくるみ羽二重餅の世界観を、さらに広げてくれるはずです。知る人ぞ知る実力派商品だからこそ、見つけた時の喜びもひとしお。このマニアックな魅力に、あなたもきっとハマってしまいますよ!

6. あなたはどのタイプ?おすすめ「くるみ羽二重餅」食べ比べまとめ!

さて、ここまで4つの個性あふれる「くるみ羽二重餅」をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?同じ「くるみ羽二重餅」という名前でも、お店のこだわりによって、食感も味わいも、そして佇まいも全く違うということが、お分かりいただけたのではないかと思います。

「たくさん紹介されて、どれが自分に合うのか迷っちゃう!」というあなたのために、最後に、それぞれの特徴を比較しやすいように、ぎゅっと一覧表にまとめてみました!

4つの名品、あなたのお好みは?

この表を見れば、あなたの今の気分やシチュエーションにぴったりのくるみ羽二重餅が、きっと見つかるはずですよ!

商品名 はや川 羽二重くるみ 花えちぜん くるみ羽二重餅 榮太樓 くるみ羽二重餅 御菓子処大彌 くにみ羽二重餅
甘さ やや強めの甘じょっぱさ 控えめ 上品ですっきりした甘さ 素材(米)の自然な甘み
餅の柔らかさ とても柔らかい とろけるような柔らかさ ややコシあり、しっかりめ 力強いコシと風味
くるみの食感 しっかりとした歯ごたえ ゴロゴロとした大粒感 均一で細かいカリカリ感 香ばしく風味豊か
最大の特徴 シュー生地サンドの和洋折衷 餅とくるみの純粋なハーモニー 老舗の上品さと安定感 近江米使用の力強いこだわり
おすすめな人 新感覚スイーツが好きなあなた 王道の和菓子を愛するあなた 手土産や贈物を探しているあなた 素材重視のこだわり派なあなた
キーワード ハイブリッド、甘じょっぱい 王道、もち米、シンプル 上品、手土産、老舗 滋賀、近江米、実力派

いかがでしょうか?

「今日は新しい刺激が欲しいな」という日には、シュー生地が楽しい「はや川」さん。

「日本の美味しいお米をじっくり味わいたい」という日には、「花えちぜん」さん。

「目上の方へ、きちんとした贈り物をしたい」という時には、「榮太樓」さん。

「まだ誰も知らないような、本物の味を発掘したい」という冒険気分の時には、「御菓子処大彌」さん。

こんな風に、その日の気分で選んでみるのも、とっても楽しいと思いますよ!

【私の個人的な体験談】リピートが止まらないのはコレ!

全部本当に美味しくて、甲乙つけがたいというのが正直な気持ちです。どのお店のくるみ羽二重餅も、作り手の方の愛情とこだわりがたっぷりと詰まっていますから。

でも、その上で、あえて「個人的に一番リピートしているのはどれ?」と聞かれたら…私は「はや川」さんの「羽二重くるみ」を挙げるかもしれません!

やっぱり、初めて食べた時の「え、お餅なのにシュー生地!?美味しい!」という衝撃が忘れられないんです。あの甘じょっぱくて、香ばしくて、もちもちでカリカリな感じ…中毒性が高くて、無性に食べたくなってしまうんですよね。

そして、私にはお気に入りの「裏ワザ」的な食べ方があるんです。実はこの「はや川」さんの羽二重くるみ、通販で買うと冷凍で届くことが多いのですが、これを完全に解凍するのではなく、「半解凍」の状態で食べるのが最高に美味しいんですよ!

冷凍庫から出して、15分から20分くらい常温に置いておきます。すると、外側のシュー生地は少ししっとり感を残しつつサクッとしていて、中の羽二重餅が、まるでもっちりとした高級なトルコアイス「ドンドゥルマ」のような、ひんやり&もっちり食感になるんです!くるみのカリカリ感も、冷たい中でより際立って、本当に絶品!夏場には特におすすめの食べ方です。ぜひ一度試してみてほしいです!

くるみ羽二重餅の楽しみ方は無限大!

今回は4つのお店に絞ってご紹介しましたが、くるみ羽二重餅の世界はまだまだ広く、奥深いものです。福井県内だけでも、他のお店が作る個性的な美味しいくるみ羽二重餅がたくさんありますし、もしかしたら、あなたの街の和菓子屋さんにも、隠れた名品があるかもしれません。

きな粉をかけてみたり、少しだけお醤油をつけて焼いてみたり、アイスクリームに添えてみたり…。アレンジ次第で、楽しみ方は無限に広がります。

ぜひ、この比較表と私の個人的な感想を参考に、あなただけの「推し」くるみ羽二重餅を見つける旅に出てみてくださいね!きっと、あなたの毎日をちょっと幸せにしてくれる、素敵な出会いが待っていますよ。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。