クルミ
くるみ料理の人気レシピ4選!簡単でおいしい作り方も解説
2025.07.31
香ばしくて美味しいだけでなく、オメガ3脂肪酸やビタミンEなど、嬉しい栄養がたっぷり詰まったくるみ。その栄養、毎日のおかずで手軽に摂れたら嬉しいですよね。
「でも、どんな料理に合うのか分からない…」という方もご安心ください。この記事を読めば、くるみを使った絶品おかずのレパートリーが驚くほど広がります。
和食から洋食まで、明日からすぐに試せる簡単レシピを厳選してご紹介。くるみを活用し、日々の食卓をより豊かにしませんか?
1. その手があったか!くるみ料理の世界へようこそ。定番から意外なレシピまで徹底解説
くるみって、お菓子やパンのトッピング、あるいは節分の豆まきくらいしか使い道がないと思っていませんか?実は、それはくるみのポテンシャルのほんの一部しか見ていないのかもしれません!こんにちは、料理の可能性を探るのが大好きな私です。今回は、あなたの食卓に革命を起こすかもしれない、万能食材「くるみ」を使った絶品料理の世界へご案内します。
くるみが料理に加わるだけで、いつもの一皿が驚くほどレベルアップするんですよ。その秘密は、くるみが持つ3つの魔法の力にあります。
一つ目は「食感のアクセント」。カリッ、コリッとした独特の歯ごたえは、単調になりがちな料理に楽しさと奥行きを与えてくれます。例えば、いつものサラダに加えるだけで、デパ地下のお惣菜のような本格的な一品に早変わり。この食感のコントラストこそ、くるみ料理の醍醐味の一つです。
二つ目は「香ばしい風味」。くるみを軽くローストした時に立ち上る、あのナッティで甘い香り。この香りが、料理全体の風味をグッと引き立ててくれるんです。特に、お肉やお魚料理に使うと、香ばしさが加わって臭みを抑え、食欲をそそる一皿に仕上げてくれます。
そして三つ目が「深いコク」。くるみには良質な油分が豊富に含まれています。この油分が、ソースやタレに自然なとろみとまろやかさ、そして深いコクを与えてくれるのです。バターや生クリームの使用量を減らしても、満足感のある濃厚な味わいを実現できるのは、くるみならではの大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、くるみは美味しいだけでなく、私たちの体にとって嬉しい栄養素がぎっしり詰まったスーパーフードでもあります。特に注目したいのが、ナッツ類の中でもトップクラスの含有量を誇る「オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)」です。これは体内で作ることができない必須脂肪酸の一種で、健康維持に欠かせない成分として知られています。アメリカのペンシルベニア州立大学の研究でも、くるみを食事に取り入れることの健康効果が報告されているほどです。
その他にも、若々しさをサポートするビタミンEやポリフェノール、お腹の調子を整える食物繊維、さらには日々のエネルギー作りを助けるビタミンB群やマグネシウムなど、小さな一粒に驚くほどの栄養が凝縮されています。カリフォルニアくるみ協会によると、ひとつかみ(約28g)のくるみで、一日に必要なオメガ3脂肪酸を手軽に摂取できるんですよ。
この記事では、そんな魅力たっぷりのくるみを使った、私のイチオシ絶品料理レシピを4つ、惜しみなくご紹介します。定番のパスタから、ご飯が進む和食、おしゃれなサラダ、そしておもてなしにぴったりのピザまで、きっとあなたの「作ってみたい!」が見つかるはずです。
「本当にくるみで料理が美味しくなるの?」そう思っているあなたにこそ、試していただきたいのです。この記事を読み終える頃には、スーパーでくるみを探している自分に驚くかもしれませんよ。さあ、一緒に新しいくるみの魅力に出会う旅に出かけましょう!
2. 【絶品くるみ料理①】濃厚さがたまらない!くるみとキノコのクリームパスタ
なぜこんなに美味しいの?マニアックくるみ解説
最初にご紹介するのは、私のおもてなし料理の定番でもある「くるみとキノコのクリームパスタ」です。この料理、初めて食べた人はみんな「お店の味みたい!」と驚いてくれる、自慢の一品なんです。その美味しさの秘密は、主役である「くるみ」をいかに使いこなすかにかかっています。ここでは、なぜこのパスタが絶品なのか、少しマニアックに解説させてください!
秘密は「良質な油分」にあり
このパスタの最大のポイントは、くるみに含まれる豊富な油分です。くるみの成分の約60~70%は脂質で構成されていますが、そのほとんどがリノール酸やα-リノレン酸といった不飽和脂肪酸、つまり「良質な油」です。
生クリームや牛乳とくるみを一緒に加熱すると、このくるみの油分がソースに溶け出します。この油分が乳化剤のような役割を果たし、ソース全体をなめらかにし、自然なとろみを生み出すのです。バターや小麦粉をたくさん使わなくても、驚くほどクリーミーで濃厚なソースが完成するのはこのためです。
さらに、くるみの油分は植物性なので、動物性の脂肪(バターや生クリーム)だけのソースに比べて、後味がしつこくならず、濃厚なのにスッキリと食べられるのが特徴です。きのこの旨味成分であるグアニル酸と、くるみのコクが見事に調和し、複雑で深みのある味わいを作り出すのです。まさに、くるみだからこそ生み出せる、奇跡のハーモニーと言えるでしょう。
香りを引き出す「ロースト」の科学
この料理で絶対に省いてはいけない工程、それが「くるみをローストすること」です。生のくるみでも作れないことはありませんが、香りの豊かさが全く違います。
くるみを加熱すると、「メイラード反応」と「カラメル化」という二つの化学反応が起こります。メイラード反応は、くるみに含まれるアミノ酸と糖が加熱によって結びつき、キツネ色で香ばしい香りの成分(ピラジン類など)を生み出す反応です。一方、カラメル化は糖分そのものが熱で分解されて甘い香りを放つ反応。この二つの反応が組み合わさることで、生のくるみにはない、食欲をそそるナッティで甘い香りが生まれるのです。
ローストの目安は、160℃に予熱したオーブンで7〜8分。フライパンで乾煎りする場合は、弱火で絶えず混ぜながら、表面が少し色づき、香ばしい香りが立ってくるまで、じっくりと加熱してください。このひと手間が、パスタの完成度を劇的に引き上げてくれます。
食感を操る「砕き方」の極意
ローストしたくるみの砕き方にも、美味しさを左右する重要なポイントがあります。それは「粗めに砕くこと」。フードプロセッサーなどで細かくしすぎると、くるみの粉がソースに完全に溶け込んでしまい、せっかくの食感が失われてしまいます。
おすすめは、くるみをポリ袋などに入れ、めん棒や瓶の底で軽く叩いて砕く方法です。こうすることで、ソースにコクを与える細かい部分と、食べた時にカリッとした食感を楽しめる大きな部分が混在した、理想的な状態になります。
パスタを口に運んだとき、クリーミーなソースの中にカリッとしたくるみが現れる。この食感のコントラストが、単調になりがちなクリームパスタに楽しさと満足感を与えてくれます。まさに、くるみは名脇役でありながら、この料理の主役でもあるのです。
プロが教える!絶品クリームパスタレシピ
お待たせしました!それでは、具体的なレシピをご紹介します。このポイントを押さえれば、あなたもお店レベルの味を再現できますよ。
【材料(2人分)】
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スパゲッティ:160g
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くるみ(ロースト済み):40g
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お好みのきのこ(しめじ、エリンギ、マッシュルームなど):合わせて150g
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ニンニク:1かけ
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玉ねぎ:1/4個
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ベーコン(ブロック):50g
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オリーブオイル:大さじ2
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白ワイン(または料理酒):大さじ2
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生クリーム(動物性):150ml
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牛乳:100ml
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パルメザンチーズ:大さじ3
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塩、黒こしょう:適量
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パスタの茹で汁:お玉1杯分
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イタリアンパセリ(みじん切り):お好みで
【作り方】
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下準備をします。
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ニンニクはみじん切り、玉ねぎは薄切りにします。
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ベーコンは1cm幅の棒状に切ります。
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きのこは石づきを取り、食べやすくほぐしたり、スライスしたりします。
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ローストしたくるみは、ポリ袋に入れてめん棒で叩き、粗めに砕きます。飾り用に少しだけ取っておくと仕上がりが綺麗です。
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パスタを茹で始めます。
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鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩(お湯1リットルに対して塩小さじ2が目安)を入れ、スパゲッティを袋の表示時間より1分短く茹で始めます。
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ソースを作ります。
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フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、香りが立ったら玉ねぎとベーコンを加えて中火で炒めます。
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玉ねぎがしんなりしたら、きのこを加えて炒め合わせます。きのこに焼き色がついてきたら、白ワインを振り入れ、アルコールを飛ばします。
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ソースを仕上げます。
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フライパンに砕いたくるみの8割ほどを加え、さっと混ぜ合わせます。
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生クリーム、牛乳、パスタの茹で汁(お玉1杯分)を加え、弱火で煮立たせないように温めます。
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パルメザンチーズを加えて溶かし、塩、黒こしょうで味を調えます。
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パスタと和えます。
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茹で上がったパスタをフライパンに加え、ソースと手早く和えます。ソースが煮詰まりすぎたら、茹で汁を少し加えて調整してください。
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盛り付けます。
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お皿にパスタを盛り付け、残しておいた砕いくるみと、お好みで黒こしょう、イタリアンパセリを散らせば完成です!
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もっと楽しむ!アレンジアイデア集
このパスタはアレンジも自由自在です。
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ヘルシーアレンジ:生クリームの半量を豆乳に変えると、よりさっぱりとした仕上がりになります。
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具材プラス:ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜を加えると、彩りも栄養価もアップします。鶏肉を加えても美味しいですよ。
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風味チェンジ:仕上げにブルーチーズを少量加えると、より大人向けの濃厚な味わいに。レモンの皮をすりおろして加えると、爽やかな香りがアクセントになります。
ぜひ、あなたのオリジナルパスタを開発してみてくださいね!
3. 【絶品くるみ料理②】ご飯が止まらない!鶏肉の香ばし“くるみ味噌”焼き
味噌とくるみ、運命の出会い
次にご紹介するのは、白いご飯が何杯でもいけてしまう、禁断の和食レシピ「鶏肉の香ばし“くるみ味噌”焼き」です。日本の伝統的な調味料である「味噌」と、西洋のイメージが強いくるみ。一見すると意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、実はこの二つ、古くからの運命的なパートナーなんです。
日本古来の知恵「くるみ和え」
実は、くるみをすり潰して和え衣にする「くるみ和え」は、日本の郷土料理として古くから親しまれてきました。特に、東北地方や長野県など、くるみの産地では、季節の野菜や豆腐をくるみで和えた料理が今でも食卓に並びます。これは、昔の人々が経験的に、くるみが持つコクと甘みが、醤油や味噌といった和の調味料と抜群に相性が良いことを知っていた証拠です。
くるみが持つ自然な甘みと油分が、味噌の塩味と発酵による独特の風味をまろやかに包み込み、味に一体感と深みを与えてくれます。今回の料理は、そんな日本古来の知恵を、現代の家庭料理にアップデートした一品なのです。
旨味の相乗効果の秘密
美味しさの秘密は、科学的にも説明がつきます。味噌の主成分である大豆が発酵する過程で生まれる旨味成分は「グルタミン酸」。一方、くるみ自体にも旨味成分が含まれており、これが合わさることで「旨味の相乗効果」が生まれます。
例えるなら、昆布だし(グルタミン酸)とかつお節だし(イノシン酸)を合わせると格段に美味しくなるのと同じ原理です。味噌の塩味と旨味に、くるみの香ばしさ、コク、そしてほのかな甘みが幾重にも重なり合うことで、単体で使うよりもはるかに複雑で奥行きのある、忘れられない味わいが生まれるのです。この“くるみ味噌”は、まさに和食界が生んだ奇跡のソースと言っても過言ではありません。
失敗しない!くるみ味噌焼きの黄金レシピ
この料理のポイントは、タレの作り方と焼き加減。焦げ付きやすい味噌だれを、くるみの力も借りて上手に焼き上げるコツをお教えします!
【材料(2人分)】
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鶏もも肉:1枚(約250g~300g)
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塩、こしょう:少々
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片栗粉:大さじ1
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くるみ(ロースト済み):30g
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サラダ油:大さじ1/2
<くるみ味噌だれ>
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味噌:大さじ2(合わせ味噌がおすすめです)
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みりん:大さじ2
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酒:大さじ1
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砂糖:小さじ1
【作り方】
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下準備をします。
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鶏もも肉は余分な脂肪を取り除き、厚さが均等になるように開いてから、数カ所をフォークで刺しておきます。こうすることで、火の通りが均一になり、味も染み込みやすくなります。
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ローストしたくるみは、15gを細かく刻むか、すり鉢で半ずりにします。残りの15gは食感を楽しむために粗く刻んでおきます。
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ボウルに<くるみ味噌だれ>の材料と、細かく刻んだ方のくるみ(15g)を入れ、よく混ぜ合わせておきます。
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鶏肉に下味をつけます。
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鶏もも肉の両面に軽く塩、こしょうを振ります。
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鶏肉全体に片栗粉を薄くまぶします。これが肉の旨味を閉じ込め、タレが絡みやすくなるポイントです。
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鶏肉を焼きます。
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フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉の皮目を下にして入れます。
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中火で5~6分、皮がパリッときつね色になるまでじっくり焼きます。出てきた余分な脂は、キッチンペーパーで拭き取ると、タレが絡みやすくなります。
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タレを絡めて仕上げます。
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鶏肉を裏返し、弱火にしてから蓋をし、3~4分蒸し焼きにします。
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鶏肉に火が通ったら、フライパンの余分な脂をもう一度拭き取ります。
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混ぜておいた<くるみ味噌だれ>を加え、スプーンなどで鶏肉全体に塗り広げます。
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タレが焦げ付かないように弱火のまま、時々タレをかけながら1~2分煮絡めます。
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最後に、粗く刻んだ方のくるみ(15g)を散らし、さっと混ぜ合わせたら火を止めます。
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盛り付けます。
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食べやすい大きさに切り分けて、お皿に盛り付けます。フライパンに残ったタレも忘れずに上からかけてくださいね。千切りキャベツや大葉を添えると彩りも良くなります。
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冷めても美味しい!お弁当の主役になるコツ
この鶏肉のくるみ味噌焼き、実は冷めてからが本領発揮とも言えるほど、お弁当のおかずにぴったりなんです。
その理由は、くるみの油分と片栗粉のコーティング効果にあります。鶏肉を片栗粉でコーティングすることで、肉汁が外に逃げ出すのを防ぎ、ジューシーさを保ちます。さらに、タレに含まれるくるみの良質な油分が、時間が経ってもお肉が硬くなるのを防いでくれるのです。
味噌とくるみの濃厚な味わいは、冷めても味がぼやけることなく、むしろ味がなじんでご飯との相性がさらに良くなります。実際に、私がお弁当にこの料理を入れた日は、家族から「今日のお弁当、最高だった!」と必ず褒められる鉄板メニュー。お弁当箱の蓋を開けた瞬間に広がる、味噌とくるみの香ばしい香りが食欲をそそります。
前日の夜に作っておけば、朝は詰めるだけなので忙しい朝の時短にもなりますよ。ぜひ、定番のお弁当おかずとしてレパートリーに加えてみてください!
4. 【絶品くるみ料理③】食感が楽しい!アボカドとくるみのやみつき和風サラダ
クリーミー&カリッ!食感の魔法
忙しい日でも、パパッと作れて、しかもおしゃれで美味しい一品があったら嬉しいですよね。そんな願いを叶えてくれるのが、この「アボカドとくるみのやみつき和風サラダ」です。このサラダの魅力は、なんといってもその食感のコントラスト!
アボカドのねっとりとしてクリーミーな食感と、ローストしたくるみのカリッ、コリッとした歯ごたえ。この二つが口の中で合わさった時の感動は、一度体験すると忘れられません。まるで食感のオーケストラを聴いているかのような楽しさがあります。
主役級アボカドの選び方
このサラダの美味しさを最大限に引き出すには、アボカドの熟し具合が非常に重要です。スーパーで選ぶ際は、皮が黒っぽく、ヘタの部分が少し沈んでいるものを選びましょう。
手に持った時に、優しく力を加えると、ほんの少し柔らかさを感じるくらいがベストな「食べごろ」のサインです。硬すぎると青臭さが残り、柔らかすぎると潰れてしまって食感が楽しめません。最高のクリーミーさを味わうために、アボカド選びにはぜひこだわってみてください。
くるみの食感を活かすタイミング
もう一方の主役、くるみのカリカリ食感を保つための最大のコツは、「和える直前に加えること」です。
事前にドレッシングと和えてしまうと、くるみが水分を吸ってしまい、せっかくの軽快な食感が損なわれてしまいます。食べる直前に、他の具材とドレッシングを和えたところに、最後の仕上げとしてくるみを加える。たったこれだけのことで、くるみの存在感が際立ち、最後まで最高の食感を楽しむことができます。
混ぜるだけ!絶品和風ドレッシングのレシピ
このサラダの味の決め手となるのが、驚くほど簡単な和風ドレッシングです。材料を混ぜ合わせるだけで、アボカドとくるみの魅力を最大限に引き立ててくれます。
【材料(作りやすい分量)】
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醤油:大さじ1.5
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オリーブオイル:大さじ1
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酢(米酢または穀物酢):大さじ1/2
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砂糖:小さじ1/2
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わさび(チューブ):1~2cm(お好みで調整)
【作り方】
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小さなボウルに全ての材料を入れます。
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砂糖が溶けて、オリーブオイルと醤油が乳化して少しとろみがつくまで、泡立て器やスプーンでよく混ぜ合わせたら完成です。
このドレッシングの美味しさの秘密は「味の相乗効果」にあります。アボカドのまったりとした脂肪分を、醤油の塩味と旨味、そしてお酢の酸味がキュッと引き締めてくれます。そこに、わさびのツーンとした爽やかな辛みがアクセントとして加わることで、全体の味がぼやけず、キレのある味わいになるのです。そして、香ばしいくるみが、これらの味わいを優しくまとめ上げ、全体の調和を取ってくれる。まさに、計算され尽くした味のバランスと言えるでしょう。
美味しくて体にいい!栄養満点コンビの秘密
このサラダ、美味しいだけではありません。栄養面でも最強のコンビネーションなんです。
アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど栄養価が高く、特に悪玉コレステロールを減らす効果が期待されるオレイン酸や、強力な抗酸化作用を持つビタミンE、そしてむくみ解消を助けるカリウムが豊富に含まれています。
一方のくるみは、先ほどもお話しした通り、オメガ3脂肪酸の王様。さらに、アボカドと同じくビタミンEも含まれています。ビタミンEは油と一緒に摂ることで吸収率が高まる「脂溶性ビタミン」なので、油分を豊富に含むアボカドとくるみを一緒に食べるのは、栄養学的にも非常に理にかなっているのです。実際に、2019年にペンシルベニア州立大学が発表した研究では、くるみを含む食事は心血管疾患のリスク低下に関連する可能性が示唆されています。
このサラダ一皿で、美容と健康に嬉しい成分を手軽に美味しく摂取できるなんて、最高ですよね。
【絶品和風サラダの作り方(2人分)】
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アボカド1個は縦半分に切って種を取り、皮をむいて1.5cm角に切ります。
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ローストしたくるみ20gは、手で粗く割るか、包丁で軽く刻みます。
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ボウルにアボカドと、作っておいた和風ドレッシングの半量を入れて優しく和えます。
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最後にくるみを加え、さっくりと混ぜ合わせます。
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器に盛り付け、お好みで刻み海苔や白ごまを散らしたら完成です!
5分もあれば完成する手軽さなのに、見た目もおしゃれで栄養満点。あと一品欲しい時や、ちょっとしたおつまみにも大活躍間違いなしの、私のイチオシサラダです。豆腐やトマト、蒸し鶏などを加えてアレンジするのもおすすめですよ!
5. 【絶品くるみ料理④】甘じょっぱさが癖になる!くるみとゴルゴンゾーラのハニーピザ
甘味・塩気・香ばしさの三位一体
さあ、最後にご紹介するのは、週末のディナーや、友人とのホームパーティーで出せば「センスいいね!」と褒められること間違いなしの、ちょっぴり大人な一品、「くるみとゴルゴンゾーラのハニーピザ」です。
このピザの魅力は、なんといっても「甘じょっぱさ」。ゴルゴンゾーラチーズのピリッとした塩気と独特の風味、そこにとろりとかけられたはちみつの濃厚な甘さ。そして、全体を香ばしくまとめ上げるくるみの食感と風味。この3つの要素が口の中で合わさった時、まさに「三位一体」となった至福の美味しさが広がります。これはもう、料理というより一つの完成されたエンターテイメントです!
チーズはゴルゴンゾーラ一択!
このピザの主役は、イタリアが世界に誇るブルーチーズの王様「ゴルゴンゾーラ」です。青カビ特有のシャープな塩気と、刺激的で濃厚な風味が最大の特徴。ゴルゴンゾーラには、クリーミーでマイルドな「ドルチェ(甘口)」と、青カビが多くシャープな味わいの「ピカンテ(辛口)」の2種類があります。
このピザには、どちらを使っても美味しく作れますが、ブルーチーズ初心者の方や、マイルドな味わいが好きな方は「ドルチェ」を。チーズの刺激的な風味を存分に楽しみたい方は「ピカンテ」を選ぶのがおすすめです。スーパーのチーズ売り場でも手軽に手に入るので、ぜひ挑戦してみてください。このピザの「塩気」の部分を担う、代わりのきかない重要な存在です。
はちみつで変わる味わい
ゴルゴンゾーラの強い塩気と風味を、優しく受け止めてくれるのが「はちみつ」です。はちみつの甘さが加わることで、チーズの塩味がマイルドになり、驚くほど食べやすくなります。
はちみつと一言で言っても、採れる花の種類によって風味は様々。クセがなく、すっきりとした甘さの「アカシア」のはちみつは、チーズの風味を邪魔せず、万能に使えます。少しコクを加えたいなら「クローバー」や「レンゲ」のはちみつも良いでしょう。お好みのはちみつで、あなただけの最高の組み合わせを見つけるのも楽しいですよ。
なぜ「くるみ」が最適なのか
この甘じょっぱい組み合わせに、なぜ「くるみ」が欠かせないのでしょうか。それは、くるみが持つ「香ばしさ」と「ほのかな渋み」が、チーズとはちみつの完璧な橋渡し役になるからです。
ローストしたくるみのカリッとした食感は、とろりとしたチーズとピザ生地の中で最高のアクセントになります。そして、くるみ特有の香ばしい風味が、チーズの芳醇な香りとハチミツの甘い香りを繋ぎ合わせ、全体の香りをより一層豊かにしてくれます。
さらに、くるみに含まれるタンニン由来のほのかな渋みが、濃厚なチーズと甘いはちみつの後味をスッキリとさせてくれる効果も。アーモンドやカシューナッツなど、他のナッツにはないこの絶妙なバランス感覚こそ、このピザにくるみが選ばれる理由なのです。
おうちで簡単!本格ハニーピザレシピ
専門店の味がおうちで簡単に再現できるのも、このピザの魅力。市販のピザ生地を使えば、驚くほど手軽に作れますよ。
【材料(直径20cmのピザ1枚分)】
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市販のピザクラスト(または食パン):1枚
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ゴルゴンゾーラチーズ:50g~70g(お好みで)
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モッツァレラチーズ(シュレッドタイプ):40g
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くるみ(ロースト済み):20~30g
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はちみつ:大さじ1~2(お好みで)
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黒こしょう:少々
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オリーブオイル:適量
【作り方】
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下準備をします。
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オーブンを220℃に予熱しておきます。
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ゴルゴンゾーラチーズは1cm角くらいに崩しておきます。
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ローストしたくるみは、手で粗く割っておきます。
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トッピングをします。
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ピザクラストの全体に、オリーブオイルを薄く塗ります。
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モッツァレラチーズをまんべんなく散らします。これは、ゴルゴンゾーラの強い風味を少しマイルドにし、全体のまとまりを良くするための「つなぎ」の役割です。
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その上に、崩したゴルゴンゾーラチーズと、割ったくるみをバランス良く配置します。
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焼きます。
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予熱したオーブンに入れ、チーズが溶けて、生地のフチにきれいな焼き色がつくまで7~10分焼きます。
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仕上げます。
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焼きあがった熱々のピザに、はちみつを全体に回しかけます。
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仕上げに黒こしょうをガリッと挽けば、香りが引き締まり、より大人な味わいになります。すぐに切り分けて、熱々のうちに召し上がれ!
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ワイン好き必見!至高のペアリング講座
このピザ、何を隠そう「ワイン泥棒」の異名を持っています。一口食べれば、間違いなくワインが欲しくなるはず。せっかくなので、最高のペアリングもご紹介させてください。
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甘口の貴腐ワイン(ソーテルヌなど):チーズの塩気とはちみつの甘さが、ワインの持つ蜜のような甘さと完璧に調和します。デザート感覚で楽しめる、まさに至高の組み合わせです。
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フルーティーな赤ワイン(ピノ・ノワール、メルローなど):軽やかで果実味豊かな赤ワインは、チーズのコクと絶妙にマッチします。ベリー系の香りが、はちみつの甘さと響き合います。
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辛口のスパークリングワイン:シュワっとした泡が、口の中の濃厚な味わいをリフレッシュしてくれます。次のもう一口が、さらに美味しく感じられる組み合わせです。
週末の夜、ちょっと良いワインを開けて、このピザを焼く。それだけで、おうちが最高のレストランに変わります。ぜひ、この大人の贅沢な時間を楽しんでみてください。
6. まとめ:今日の献立はくるみ料理で決まり!【筆者のガチ推しはコレ】
くるみ料理で食卓はもっと豊かになる
さて、ここまで4つの絶品くるみ料理をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
濃厚クリーミーな「くるみとキノコのクリームパスタ」、ご飯が進む和の定番「鶏肉のくるみ味噌焼き」、食感が楽しいデリ風「アボカドとくるみの和風サラダ」、そして甘じょっぱさが後を引く「くるみとゴルゴンゾーラのハニーピザ」。
くるみという一つの食材が、これほどまでに多様な表情を見せてくれることに、きっと驚かれたのではないでしょうか。くるみは、料理に香ばしい風味と楽しい食感をプラスする「名脇役」でありながら、時にはそのコクと旨味で料理全体の味を決定づける「主役」にもなれる、まさに万能食材です。お菓子やパンだけに使っていたなんて、本当にもったいない!
あなたのキッチンにも、ぜひ「料理用くるみ」を常備してみてください。いつものサラダに振りかける、炒め物に加えてみる、スープのトッピングにする。それだけで、日々の食卓がぐっと豊かで楽しいものになるはずです。
【筆者が実食!くるみ料理4選・本音レビュー比較表】
「色々紹介されたけど、結局どれから作ろうかな?」と迷っているあなたのために、私が実際に作って、家族にも食べてもらった本音のレビューを比較表にまとめてみました!ぜひ、レシピ選びの参考にしてみてくださいね。
| 料理名 | 調理の手軽さ | 家族の反応 | お酒との相性 | 私の推しポイント |
| くるみとキノコのクリームパスタ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | 濃厚なのに後味スッキリ!お店レベルの味に感動! |
| 鶏肉のくるみ味噌焼き | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 冷めても美味しい!お弁当に入れたら大絶賛でした! |
| アボカドとくるみの和風サラダ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 5分で完成!食感のコントラストがとにかく最高! |
| くるみとゴルゴンゾーラのピザ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 間違いなくワイン泥棒。大人の贅沢な時間を演出。 |
こうして見ると、どの料理も本当に魅力的で、正直一番を決めるのは難しいです…!ですが、あえて「筆者のガチ推し」を一つ選ぶとすれば…私は「鶏肉のくるみ味噌焼き」を挙げたいです!
理由は、なんといってもその「ご飯との相性」と「冷めても美味しい」という点。作り置きができて、お弁当に入れた時の家族の喜びようを見ると、作り手として本当に幸せな気持ちになるんです。日々の暮らしに寄り添ってくれる、温かい魅力を持った料理だと思います。くるみと味噌が織りなす、あの香ばしくて甘辛い味は、日本人なら誰もがホッとする美味しさではないでしょうか。
さあ、あなたもくるみの新しい扉を開けて!
くるみの世界、楽しんでいただけましたか?
この記事でご紹介したレシピは、あくまで入り口にすぎません。あなたのアイデア次第で、くるみ料理の可能性は無限に広がっていきます。
今日、スーパーに立ち寄ったら、ぜひナッツのコーナーでくるみを手にとってみてください。その一粒が、あなたの食生活に新しい発見と喜びをもたらしてくれるはずです。
さあ、あなたもくるみ料理の世界を楽しんでみてくださいね!
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。

