クルミ
くるみダイエットの正しいやり方|効果と注意点をプロが解説
2025.08.08
ダイエット中のおやつ、罪悪感を抱えながらもつい食べてしまいませんか?もしそのおやつが、ダイエットの強力な味方になるとしたら嬉しいですよね。実は栄養豊富なくるみは、ダイエット効果が期待できると注目されています。
「でもカロリーが高いんじゃない?」「本当に痩せるの?」そんなあなたの疑問に答え、くるみがダイエットに最適な理由から、効果を高める食べ方、注意点までをこの記事で徹底解説します!
1. 【驚きの効果】くるみダイエットが成功しやすいってホント?その秘密を徹底解説!
「あー、お腹すいた…でもダイエット中だし…。」そんな風に、おやつを我慢してストレスを溜めていませんか?ダイエットの最大の敵は、なんと言っても「我慢」と「ストレス」ですよね。もし、罪悪感なく食べられて、しかもダイエットをサポートしてくれる夢のようなおやつがあったら…なんて思いませんか?
実は、あるんです!その名も「くるみ」。そう、あの見た目がちょっと脳みそのような、香ばしくて美味しいナッツです。”木の実の王様”とも呼ばれるくるみは、ただ美味しいだけじゃない、驚くべきパワーを秘めたスーパーフード。何を隠そう、このくるそがあなたのダイエットを成功へと導く、強力なパートナーになってくれる可能性を秘めているんですよ。
「え、ナッツってカロリー高いし、太るイメージがあるけど…」と思ったあなた。その考え、今日でガラリと変わるかもしれません。もちろん、どんな食べ物も食べ過ぎは禁物ですが、くるみに含まれる特別な栄養素が、私たちの体の中で驚くべき働きをしてくれることが、様々な研究で明らかになってきているんです。
この記事では、なぜくるみがダイエットにおすすめなのか、その理由を栄養素レベルでマニアックに、そして誰にでも分かるように徹底的に解説していきます。くるみが持つダイエット効果の秘密を知れば、あなたもきっと今日から食生活に取り入れたくなるはず。
もう、ただ闇雲に食事を減らしたり、嫌いな運動を無理やり続けたりするダイエットは終わりにしませんか?くるみを賢く、美味しく取り入れて、心も体も満たされる、新しいダイエット生活をスタートさせましょう!この記事を読み終える頃には、あなたは「くるみダイエット」の専門家になっていること間違いなしです!
2. くるみがダイエットに効く理由とは?注目の栄養素をマニアックに深掘り!
なぜ、数あるナッツの中でも特に「くるみ」がダイエットの味方として注目されているのでしょうか?その答えは、くるみが持つユニークで豊富な栄養素のラインナップに隠されています。ここでは、くるみがダイエットに効果的な理由を、注目の栄養素をマニアックに深掘りしながら解き明かしていきましょう。
α-リノレン酸がもたらす代謝革命
まず、くるみを語る上で絶対に外せないのが「α-リノレン酸(アルファ-リノレン酸)」です。これは「オメガ3脂肪酸」の一種で、私たちの体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要がある「必須脂肪酸」として知られています。青魚に含まれるEPAやDHAと同じ仲間、と言えばピンとくる方も多いかもしれませんね。
このα-リノレン酸、実はダイエットにおいて素晴らしい働きをしてくれるんです。その代表的な効果が、血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を減らすのを助ける働きです。中性脂肪は、ご存知の通り体脂肪の主な原因。これが高い状態が続くと、肥満はもちろん、様々な生活習慣病のリスクも高まってしまいます。くるみを食べることで、この中性脂肪をコントロールしやすくなるなんて、嬉しい限りですよね。
さらに、α-リノレン酸は、私たちの体の代謝を活性化させる働きも期待されています。スペインのロビラ・イ・ビルジリ大学の研究チームが行った研究では、くるみを豊富に含む食事を摂取したグループは、内臓脂肪の減少に関連するホルモン「アディポネクチン」の血中濃度が上昇したという報告もあります。アディポネクチンは、脂肪を燃焼させたり、インスリンの働きを良くしたりすることから、通称「痩せホルモン」とも呼ばれています。つまり、くるみを食べることは、痩せやすい体質作りのスイッチを押すようなものなのです。このα-リノレン酸の含有量は、一般的なナッツ類の中でもくるみが断トツでトップクラスなんですよ。
食物繊維の満腹マジック
次に注目したいのが「食物繊維」です。ダイエット中、空腹感に耐えきれず、ついついドカ食いしてしまった…なんて経験はありませんか?そんな時に頼りになるのが、くるみに豊富に含まれる食物繊維です。
くるみには、100gあたり約7.5gもの食物繊維が含まれています。これは、レタス約2.5個分に相当する量なんですよ。食物繊維が豊富な食品は、胃の中で水分を吸って膨らむ性質があるため、少量でも満腹感を得やすいのが特徴です。くるみは噛みごたえもあるため、自然と咀嚼回数が増え、脳の満腹中枢を刺激するのにも役立ちます。つまり、間食や食前にくるみを少し食べるだけで、食べ過ぎを防ぐ防波堤になってくれるというわけです。
さらに、食物繊維の働きはそれだけではありません。食後の血糖値の急激な上昇を穏やかにしてくれる効果も、ダイエットにおいては非常に重要です。私たちが食事で糖質を摂ると血糖値が上がりますが、急激に上がりすぎると、それを下げるために「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。このインスリンには、余った糖を脂肪として体に溜め込む働きがあるため、大量分泌は肥満の元凶。食物繊維は、糖の吸収を緩やかにし、インスリンの過剰な分泌を防いでくれるため、脂肪がつきにくい体作りをサポートしてくれるのです。
加えて、食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きも担います。腸内環境が整うと、便通が改善されるだけでなく、栄養素の吸収効率がアップしたり、代謝が促進されたりと、ダイエットに嬉しい効果がたくさん期待できます。
たんぱく質で燃焼ボディへ
ダイエットというと、どうしても食事量を減らすことに意識が向きがちですが、その際に不足しやすいのが「たんぱく質」です。たんぱく質は、筋肉や髪、肌など、私たちの体を作る上で欠かせない材料。特にダイエット中は、筋肉量を維持することが非常に重要になります。
なぜなら、筋肉は体の中で最も多くのカロリーを消費する場所、いわば「カロリー燃焼工場」だからです。食事制限だけでたんぱく質が不足すると、体は脂肪だけでなく筋肉も分解してエネルギー源にしようとします。その結果、筋肉量が減って基礎代謝が落ち、かえって痩せにくく、リバウンドしやすい体になってしまうのです。
くるみには、100gあたり約14.6gもの良質なたんぱく質が含まれています。これは、豆腐100g(約7.0g)の2倍以上にもなります。植物性たんぱく質なので、動物性たんぱく質に偏りがちな食生活のバランスを整えるのにも最適です。ダイエット中にくるみを間食として取り入れることは、筋肉の分解を防ぎ、基礎代謝を高く維持したまま健康的に痩せるための賢い選択と言えるでしょう。
このように、α-リノレン酸、食物繊維、たんぱく質という三つの強力な栄養素が三位一体となって、あなたのダイエットを内側から力強く、そして多角的にサポートしてくれるのです。これが、くるみが「ダイエットの王様」と呼ばれる秘密なのです。
3. 食欲を抑えるだけじゃない!くるみがもたらすダイエット中の嬉しい相乗効果
くるみのダイエットパワーは、単に食欲を抑えたり、代謝を上げたりするだけにとどまりません。ダイエット中に多くの人が直面する、心と体のちょっとした不調。そんな悩みに寄り添い、解決へと導いてくれる、嬉しい「相乗効果」も期待できるのが、くるみのすごいところなんです。
幸せホルモンでストレス食いを防ぐ
ダイエット中に、なぜか無性にイライラしたり、気分が落ち込んだりすることはありませんか?そして、そのストレスから解放されたくて、ついつい甘いものやジャンクフードに手が伸びてしまう…。「ストレス食い」は、ダイエットの努力を水の泡にしてしまう、恐ろしい罠ですよね。
このイライラの原因の一つに、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の不足が考えられます。セロトニンは、精神を安定させ、幸福感をもたらすことから、通称「幸せホルモン」と呼ばれています。このセロトニンが不足すると、感情のコントロールが難しくなり、イライラや不安、気分の落ち込みを引き起こしやすくなるのです。
実は、くるみにはこのセロトニンの材料となるアミノ酸「トリプトファン」が豊富に含まれています。体内でトリプトファンからセロトニンが作られることで、心が穏やかになり、精神的な安定がもたらされます。つまり、くるみを食べることは、ダイエット中のストレスを和らげ、衝動的な食欲、いわゆる「ストレス食い」を防ぐのに役立つ可能性があるのです。
さらに素晴らしいことに、セロトニンの合成にはビタミンB6やマグネシウムといった栄養素も必要不可欠なのですが、くるみにはこれらの栄養素もバランス良く含まれています。まさに、セロトニンを効率よく作り出すための完璧なパッケージと言えるでしょう。空腹だけでなく、心の小腹まで満たしてくれる。それが、くるみがもたらすメンタルケア効果なのです。
ぐっすり睡眠で食欲コントロール
「ダイエットと睡眠って、何か関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は大ありです!質の良い睡眠は、ダイエット成功のための隠れた重要要素。そして、くるみはここでも素晴らしい働きを見せてくれます。
先ほど登場した幸せホルモン「セロトニン」は、夜になると「メラトニン」というホルモンに変化します。このメラトニンは、自然な眠りを誘う働きがあることから、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。くるみには、このメラトニンそのものも含まれていることが分かっており、テキサス大学の研究でも、くるみを食べると血中のメラトニン濃度が上昇することが確認されています。
では、なぜ質の良い睡眠がダイエットに重要なのでしょうか。それは、睡眠中に分泌されるホルモンが食欲に深く関わっているからです。睡眠が十分にとれていると、食欲を抑えるホルモン「レプチン」がしっかりと分泌され、逆に食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌は抑えられます。
しかし、睡眠不足になるとこのバランスが崩壊。レプチンの分泌が減り、グレリンの分泌が増えてしまうのです。シカゴ大学の研究では、健康な人を対象に睡眠時間を制限したところ、グレリンが増加し、高カロリーで炭水化物が豊富な食品への欲求が著しく高まったという結果が出ています。つまり、寝不足は理性の力だけでは抗えないほどの強力な食欲を生み出してしまうのです。
くるみを食生活に取り入れることで、セロトニンとメラトニンの両方からアプローチし、睡眠の質を高めることができれば、ホルモンバランスが整い、日中の無駄な食欲を自然とコントロールしやすくなります。これも、くるみダイエットが成功しやすい大きな理由の一つと言えるでしょう。
ダイエット中の肌荒れにさようなら
食事制限を伴うダイエットをしていると、栄養が偏りがちになり、肌のコンディションが悪化してしまうことがありますよね。「体重は減ったけど、肌がカサカサ、ボロボロ…」なんてことになったら、せっかくの努力も喜びが半減してしまいます。
そんなダイエット中の美容の悩みにも、くるみはしっかりと応えてくれます。くるみには、強力な抗酸化作用を持つ成分がたっぷりと含まれているのです。その代表格が「ポリフェノール」と「ビタミンE」。
私たちの体は、呼吸するだけでも体内に「活性酸素」という物質を発生させます。この活性酸素が増えすぎると、細胞を傷つけ、老化を促進してしまいます。肌で言えば、シミやシワ、たるみの原因となるのです。抗酸化作用とは、この活性酸素の働きを抑え、体へのダメージを防ぐ力のこと。
くるみに含まれるポリフェノールの量は、ナッツ類の中でもトップクラス。特に「エラグ酸」という成分が豊富で、これが肌の健康維持に貢献してくれます。また、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEも豊富。ビタミンEには、血行を促進する働きもあるため、肌の隅々にまで栄養を届け、くすみを改善して明るい肌色へと導いてくれる効果も期待できます。
ダイエットをしながら、内側から輝くような美しさも手に入れる。くるみは、そんな欲張りな願いを叶えてくれる、まさに食べる美容液のような存在なのです。
4. くるみダイエットの正しいやり方!効果的な「量」と「タイミング」は?
くるみがダイエットや美容に素晴らしい効果をもたらしてくれることは、もうお分かりいただけたかと思います。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、ただやみくもに食べるのではなく、「量」と「タイミング」という二つの重要なポイントを押さえる必要があります。せっかく始めるくるみダイエット、最も効果的な方法で実践して、賢く結果を出しましょう!
なぜ「1日7粒」が黄金ルールなの?
くるみダイエットを始めるにあたって、まず最初に守っていただきたいのが「1日の摂取量」です。推奨される目安量は、ひとつかみ程度、具体的には約25g〜30gです。これは、大きめのくるみ(ハーフサイズ)で約7粒分に相当します。
「たった7粒?」と思うかもしれませんが、これにはしっかりとした理由があります。前述の通り、くるみは栄養価が非常に高い一方で、脂質も多く含まれているため、カロリーが決して低いわけではありません。くるみ約7粒(約28g)で、およそ190kcal。これは、ご飯お茶碗に軽く半分くらいのカロリーに相当します。
厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、間食のカロリーは1日200kcal程度が適量とされています。くるみ7粒は、まさにこの範囲に収まる理想的な間食と言えるのです。栄養満点で腹持ちも良いことを考えれば、同じカロリーでもスナック菓子やチョコレートを食べるのとは満足感が全く違います。
この「1日7粒」という黄金ルールを守ることが、カロリーオーバーを防ぎ、くるみの恩恵だけを効率よく受け取るための鍵となります。まずはこの量を基本に、あなたのライフスタイルに合わせて取り入れてみてください。
間食は「おやつのゴールデンタイム」に
くるみを食べる最もポピュラーで効果的なタイミングが「間食」です。特に、午前10時頃や午後3時頃といった、血糖値が下がり始め、小腹が空きやすい時間帯がおすすめです。
この時間帯に、いつもなら手を伸ばしがちなクッキーやチョコレート、菓子パンの代わりに、くるみを2〜3粒、ゆっくりとよく噛んで食べてみてください。くるみに含まれる食物繊維と良質な脂質、そしてしっかりとした噛みごたえが、空腹感を穏やかに満たしてくれます。
ここでのポイントは「ゆっくりよく噛む」こと。噛むという行為は、満腹中枢を刺激し、少量でも満足感を得やすくする効果があります。また、このタイミングでヘルシーな間食を摂っておくことで、次の食事(昼食や夕食)でのドカ食いを防ぐことにも繋がります。血糖値の乱高下を防ぎ、一日を通して安定したコンディションを保つことができるのです。まさに「おやつのゴールデンタイム」を制する者が、ダイエットを制すると言っても過言ではありません。
食前くるみで食べ過ぎをブロック
もう一つ、非常に効果的なのが「食前」にくるみを食べる方法です。特に、夕食など、一日のうちで最も食事量が多くなりがちな食事の20分〜30分前に、くるみを2〜3粒食べるのがおすすめです。
なぜ食前かというと、食事の前に食物繊維や脂質を胃に入れておくことで、後から入ってくる食事による血糖値の急上昇を劇的に抑えることができるからです。血糖値の急上昇は、脂肪を溜め込むホルモン「インスリン」の過剰分泌を招くため、これを防ぐことはダイエットの基本中の基本です。
さらに、食べ始めてから脳が「満腹だ」と感じるまでには、約20分のタイムラグがあると言われています。食前にくるみを食べておくことで、いざ食事を始める頃には満腹中枢が働き始め、自然と食事の量をコントロールしやすくなるのです。「まだ食べられるのに、箸を置くのが辛い…」という意志力の勝負を避け、科学的に食欲をコントロールする。これが「食前くるみ」の賢い戦略です。
朝食にプラスして一日を元気に
くるみを取り入れるタイミングは、間食や食前だけではありません。「朝食」にプラスするのも、一日をパワフルにスタートさせるための素晴らしい方法です。
例えば、毎朝のヨーグルトやグラノーラ、シリアルに、砕いたくるみをトッピングするだけ。たったこれだけで、たんぱく質、食物繊維、オメガ3脂肪酸といった、朝に摂りたい栄養素を手軽に強化することができます。
朝食にくるみを加えることで、腹持ちが良くなり、午前中の集中力維持にも繋がります。また、朝から良質なたんぱく質を摂ることは、一日の代謝をスムーズにスタートさせるスイッチの役割も果たしてくれます。忙しい朝でも、手軽に栄養バランスをアップグレードできる「朝くるみ」、ぜひ習慣にしてみてはいかがでしょうか。
5. 食べ過ぎは逆効果?くるみダイエットの注意点と賢い付き合い方
くるみがダイエットや健康にたくさんのメリットをもたらしてくれることは事実ですが、「体に良いから」といって無制限に食べていいわけではありません。どんなスーパーフードも、使い方を間違えれば逆効果になってしまう可能性があります。くるみダイエットを成功に導き、長く健康的な習慣として続けるために、いくつか知っておくべき注意点と、賢い付き合い方のコツをご紹介します。
カロリーオーバーに注意
まず、最も注意しなければならないのが「カロリーオーバー」です。これは何度もお伝えしている通りですが、非常に重要なポイントなので改めて強調させてください。
くるみは脂質が豊富なため、ナッツ類の中でもカロリーが高めな部類に入ります。その数値は、100gあたり約674kcal。これは、なんと白米ごはん約4杯分(1杯150gとして)に匹敵するカロリーです。いくら含まれる脂質が体に良いオメガ3脂肪酸だとしても、カロリーはカロリー。摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、当然ながら体重は増えてしまいます。
「テレビを見ながら、つい一袋空けてしまった…」なんてことになれば、せっかくのダイエット努力も台無しです。くるみダイエットの鉄則は、あくまで「適量を守ること」。1日にひとつかみ、7粒程度という目安をしっかりと意識しましょう。
もし、あなたが「あるとついつい食べ過ぎてしまう」タイプなら、あらかじめ1日分を小皿や小さなジッパー付き袋に分けておくのがおすすめです。食べる分だけを目に見える形にしておくことで、無意識の食べ過ぎを防ぐことができます。賢くコントロールして、くるみをダイエットの味方につけましょう。
「素焼き・無塩」タイプを選ぶ
スーパーのナッツ売り場に行くと、様々な種類のくるみが並んでいますよね。塩で味付けされたおつまみ用のもの、砂糖やハチミツでコーティングされた甘いもの、油で揚げたものなど、実に多彩です。しかし、ダイエット目的でくるみを選ぶなら、選択肢はただ一つ。**「素焼き(ロースト)」で「食塩不使用」**のものを選びましょう。
なぜなら、味付けされたものは、余分な塩分や糖分、質の良くない油を一緒に摂取してしまうことになるからです。塩分の摂り過ぎは、むくみの原因になるだけでなく、血圧を上げるリスクにも繋がります。甘いコーティングがされたものは、当然ながら余計な糖質とカロリーをプラスしてしまい、血糖値を急上昇させる原因にもなりかねません。
くるみが持つ栄養素の恩恵を100%ダイレクトに受け取るためにも、何も加えられていない、くるみ本来の味と栄養が楽しめる「素焼き・無塩」タイプを選ぶことが絶対条件です。購入する際は、必ずパッケージの裏にある原材料表示を確認する習慣をつけましょう。「くるみ」とだけ書かれているものがベストです。
酸化しやすいので保存方法に注意
くるみを賢く利用する上で、意外と見落としがちなのが「保存方法」です。くるみに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は、非常に優れた栄養素である一方、光や熱、空気に触れることで「酸化」しやすいというデリケートな性質を持っています。
油が酸化すると、味が落ちて風味が損なわれるだけでなく、体内で「過酸化脂質」という有害な物質に変化してしまいます。この過酸化脂質は、細胞を傷つけたり、体の老化を促進したりと、健康にとって良いことは一つもありません。せっかく健康のためにくるみを食べているのに、酸化したものを摂取していては本末転倒ですよね。
この酸化を防ぐための最適な保存方法は、**「密閉して、冷蔵または冷凍する」**ことです。購入してきたら、光を通さない密閉容器や、しっかりと空気を抜いたジッパー付きの保存袋に移し替え、冷蔵庫のチルド室や野菜室で保存しましょう。長期間保存したい場合は、冷凍庫に入れるのが最もおすすめです。くるみは水分が少ないため、冷凍してもカチカチに凍ることはなく、そのままポリポリと食べることができます。ひんやりとした食感が、夏場にはかえって美味しく感じられますよ。
開封後はできるだけ早く食べきるのが理想ですが、正しい方法で保存すれば、風味と栄養を損なうことなく、最後まで美味しくくるみを楽しむことができます。
6. 【実践レポ】1ヶ月間くるみダイエットを試してみた!他のナッツとの比較もご紹介
理論や知識はバッチリ。でも、やっぱり一番気になるのは「実際にやってみてどうなの?」という部分ですよね。そこで、この私自身が「1日7粒のくるみダイエット」を1ヶ月間、真剣に実践してみました!そのリアルな体験談と、ダイエットの味方になってくれる他のナッツたちとの比較を、最後にご紹介したいと思います。
【私の体験談】
私が実践したルールはいたってシンプル。「毎日、くるみを合計7粒食べる」ただそれだけです。食べるタイミングは、その日のスケジュールに合わせて柔軟に変えました。平日は、仕事中の小腹が空く午後3時頃にデスクで3粒、そして夕食の30分くらい前に4粒。休日は、朝食のヨーグルトに砕いて入れたり、散歩の合間に食べたりと、楽しみながら続けてみました。
始めてから1週間ほどで感じた最初の変化は、夕食前の強烈な空腹感が和らいだことです。以前の私なら、仕事が終わって帰宅する頃にはお腹がペコペコで、夕食の準備をしながらつまみ食いをしたり、早食いになってしまったりすることが日常茶飯事でした。ところが、夕食前にくるみを食べる習慣をつけてからは、不思議と心に余裕が生まれ、「あ、お腹すいたな」くらいで済むようになったのです。いつもならお菓子や菓子パンに手が伸びるところを、くるみ数粒とコップ一杯の水で乗り切れる日が増えたのは、自分でも驚きの変化でした。
その結果、自然と夕食の量がコントロールできるように。特に、ご飯の量を無理なく減らせたのが大きかったと思います。
そして、気になる1ヶ月後の結果ですが…体重は、無理なく-1.2kgを達成!
正直に言うと、これは「劇的に痩せた!」という結果ではありません。でも、私にとっては大きな大きな一歩でした。なぜなら、食事制限の辛さや、空腹のストレスをほとんど感じることなく、むしろ「くるみを食べる」という楽しみが一つ増えた感覚で達成できたからです。急激なダイエットはリバウンドのリスクも高いですが、このペースなら、健康的に、そしてなにより楽しく続けられると確信しました。
体重以外の嬉しい変化としては、お通じがスムーズになったことと、心なしか肌の調子が良い日が増えたことです。これはきっと、食物繊維やビタミンE、オメガ3脂肪酸のおかげでしょうね。くるみダイエットは、ただ体重を落とすだけでなく、体の中からキレイにしてくれる、まさに一石二鳥のダイエット法だと実感しました。
【ダイエットにおすすめナッツ比較表】
くるみが素晴らしいダイエットの相棒であることは間違いありませんが、他のナッツたちもそれぞれ個性豊かな魅力を持っています。あなたの目的や体調に合わせて、他のナッツと組み合わせるのも、ダイエットを楽しく続けるための秘訣です。代表的なナッツの特徴を比較してみましょう。
| ナッツの種類 | 特徴的な栄養素(100gあたり) | ダイエットへのアプローチ |
| くるみ | α-リノレン酸(オメガ3)が断トツ! | 代謝アップ、中性脂肪の抑制、血流改善 |
| アーモンド | ビタミンE、食物繊維がトップクラス | 強力な抗酸化作用、便通改善、血糖値コントロール |
| カシューナッツ | 鉄分、亜鉛、ビタミンB1が豊富 | 貧血予防、疲労回復、糖質代謝サポート |
| ピスタチオ | カリウム、ビタミンB6が豊富 | むくみ解消、脂質代謝サポート、目の健康維持 |
各ナッツの深掘り解説
-
くるみ: やはり最大の武器は「α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)」です。体内の炎症を抑えたり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らしたりする働きは、他のナッツにはない大きな強み。代謝を上げて、痩せやすい体質を目指したいあなたには、くるみが最適のパートナーです。
-
アーモンド: 「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEの含有量は全食品の中でもトップクラス。強力な抗酸化作用で、体のサビつきを防ぎ、美肌をサポートしてくれます。また、食物繊維も非常に豊富なので、お通じに悩みがちな方や、食後の血糖値が気になる方にはアーモンドがおすすめです。
-
カシューナッツ: ナッツ類の中では比較的糖質が多めですが、その糖質の代謝を助ける「ビタミンB1」が豊富なのが特徴です。エネルギー不足による夏バテや疲労回復にも効果的。また、女性に不足しがちな「鉄分」や、ホルモンバランスを整える「亜鉛」も多く含んでいるため、女性特有の不調を感じやすい方には嬉しいナッツです。
-
ピスタチオ: “ナッツの女王”とも呼ばれる美しい緑色が特徴。体内の余分な塩分を排出してくれる「カリウム」が豊富なため、むくみが気になる方に特におすすめです。また、たんぱく質の代謝に欠かせない「ビタミンB6」も多く含んでいます。
このように、ナッツたちはそれぞれ異なる得意分野を持っています。例えば、「今日はむくみが気になるからピスタチオを多めに」「最近、肌荒れが気になるからアーモンドもプラスしてみよう」というように、その日のコンディションに合わせて、無塩のミックスナッツから選んで食べるのも賢い方法です。
さあ、どうでしたか?くるみが秘める無限の可能性を感じていただけたでしょうか。ダイエットは辛くて苦しいもの、というイメージを覆してくれる、頼もしい味方、それが「くるみ」です。ぜひ、今日のあなたの食生活から、まずは1粒、取り入れてみてください。その小さな一歩が、あなたの心と体を、より健康的で美しい未来へと導いてくれるはずですよ!
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。

