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本当に美味しい無添加マヨネーズ4選。こだわり派も納得の味

2025.11.06
本当に美味しい無添加マヨネーズ4選。こだわり派も納得の味

「無添加マヨネーズって、味が物足りないのでは?」「健康には良さそうだけど、結局どれを選べばいいか分からない…」そんな疑問や不安から、一歩踏み出せずにいませんか? 実は、最近の無添加マヨネーズは、素材の味を活かした「濃厚で美味しい」製品が豊富にあります。

この記事では、無添加マヨネーズに関するよくある疑問にすべてお答えします。味・安全性・価格の3拍子が揃った、編集部おすすめの逸品をぜひ見つけてください。

1. その違い、知ってる?「無添加マヨネーズ」を選ぶときにチェックしたいマニアックなポイント

こんにちは!マヨネーズ選びにちょっとこだわりたいあなたへ。いつも使っているマヨネーズ、どんな基準で選んでいますか?最近、スーパーや自然食品のお店でも「無添加マヨネーズ」という言葉を本当によく見かけるようになりましたよね。健康や食の安全への意識が高まる中で、多くの方が「無添加」という響きに安心感を覚えて手に取っているのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください!実は、「無添加マヨネーズ」と一口に言っても、商品によってその中身が全然違うってご存知でしたか?「無添加って書いてあるから大丈夫」と思っていても、あなたがイメージする「無添加」とは異なる場合があるんです。

実は、食品表示の世界では「無添加」という言葉の使い方がとても曖昧でした。そのため、消費者庁は2022年3月に食品表示基準に関連するガイドラインを改正し、「無添加」と表示するためのルールを厳格化したんです。例えば、特定の添加物(例:化学調味料)を使っていなくても、同じ役割を持つ別の原材料(例:たんぱく加水分解物)を使っていたら、「無添加」とは言えない、といった具合です。

ですから、私たちが本当にこだわりたい「無添加マヨネーズ」を探すには、パッケージの「無添加」という文字だけを信じるのではなく、裏の原材料表示をしっかり自分の目でチェックすることが、とっっっても重要なんです!

この記事では、ただ「無添加」というだけでなく、「どんな原材料で、どう作られているか」という、ちょっとマニアックな視点で厳選した、本当におすすめの無添加マヨネーズ4選をご紹介します!この記事を読めば、あなたも無添加マヨネーズ選びの「玄人」になれること間違いなしです。

「卵の種類」「油の搾り方」「使っているお酢」など、知れば知るほど奥深い、こだわりの無添加マヨネーズの世界へご案内しますね。

ポイント① 卵の種類(平飼い・ケージ飼い・有精卵)

マヨネーズの主役といえば、やはり「卵」ですよね。無添加マヨネーズを選ぶ際、まずチェックしたいのが、この卵がどのように育てられた鶏から採れたものか、という点です。

一般的なマヨネーズでは、コストを抑えるために「ケージ飼い」の卵が使われることが多いです。これは、鶏を狭いカゴ(ケージ)の中で飼育する方法で、効率的に卵を生産できますが、鶏にとってはストレスの多い環境と言われています。

一方、こだわりの無添加マヨネーズでよく見かけるのが「平飼い卵」です。これは、鶏をケージに入れず、鶏舎の中を自由に動き回れるようにして育てる方法。鶏がストレスなく、元気に育つことで、より健康的で美味しい卵になると言われています。

さらにマニアックな視点では「有精卵」かどうか。有精卵とは、オスとメスが一緒に飼育されている環境で産まれた、温めればヒヨコになる可能性のある卵のことです(もちろん、食用のものは温めません!)。無精卵と比べて栄養価が格段に高いわけではありませんが、より自然に近い環境で育てられた証とも言えます。

また、卵の「どこを使うか」も味を左右する大きなポイント。濃厚なコクが出る「卵黄」のみを使ったタイプと、卵白も丸ごと使った「全卵」タイプがあります。無添加マヨネーズの世界では、この違いも楽しむポイントなんですよ。

ポイント② 油の搾り方(圧搾法・抽出法)

マヨネーズの原材料の約7割を占めるのが「油」です。この油の「質」と「搾り方」が、無添加マヨネーズの品質を決定づけると言っても過言ではありません。

一般的なマヨネーズやサラダ油の多くは、「化学溶剤抽出法(ちゅうしゅつほう)」という方法で油を搾っています。これは、ヘキサンなどの化学溶剤を使って、原料(なたねや大豆など)から効率よく油を溶かし出す方法です。大量生産には向いていますが、製造過程で油が化学溶剤にさらされることや、高温処理によってトランス脂肪酸が発生する可能性が懸念されることもあります。

一方、本物の無添加マヨネーズが採用しているのが「圧搾法(あっさくほう)」です。これは、昔ながらの方法で、原料に物理的な圧力をかけて、じっくりと油を搾り出す方法です。化学溶剤は一切使いません。手間も時間もかかり、搾れる油の量も少なくなりますが、油本来の風味や栄養素が残りやすく、トランス脂肪酸のリスクも低いとされています。特に「圧搾一番搾り」と書かれていれば、最初に搾った最も品質の高い油を使っている証拠です。

無添加マヨネーズを選ぶなら、ぜひ「圧搾法」かどうかをチェックしてみてください。

ポイント③ お酢の種類(醸造酢・純米酢・りんご酢)

マヨネーズのキレのある酸味を生み出す「お酢」。ここにも無添加マヨネーズのこだわりが隠されています。

安価なマヨネーズでは、アルコール(エタノール)を原料に短時間で作られる「醸造酢」が使われることもあります。

しかし、こだわりの無添加マヨネーズは、お酢の原料にもこだわります。例えば、お米だけから時間をかけて発酵・熟成させた「純米酢」や、りんご果汁100%で作られた「純りんご酢」などです。これらのお酢は、ツンとした刺激的な酸味ではなく、まろやかでフルーティーな香りや、原料由来の旨味を持っています。このお酢の違いが、無添加マヨネーズの風味の奥行きを決めているんです。

ポイント④ 甘味やその他の添加物

一般的なマヨネーズの多くには、「アミノ酸等」と表示される「うま味調味料(化学調味料)」や、味に厚みを出す「たんぱく加水分解物」、とろみをつける「増粘多糖類」、香りを整える「香辛料抽出物」といった食品添加物が使われています。

真の「無添加マヨネーズ」は、こうした添加物を一切使用しません。

その代わり、甘味には「砂糖」ではなく、ミネラルも含む「国産百花蜜(はちみつ)」や、体を冷やしにくいと言われる「北海道産てんさい糖」を使ったり。塩は、精製された「食塩」ではなく、ミネラル豊富な「海の精」や「天日塩」といった自然塩を使ったりしています。

このように、原材料表示を見るだけで、その無添加マヨネーズがどれだけ本気で「食」と向き合っているかが透けて見えるんです。面白いですよね!

2. 【厳選①】松田のマヨネーズ|全卵使用!圧搾なたね油と「海の精」が光る無添加の王道

さて、ここからは、先ほどお話ししたマニアックなポイントを踏まえて、私が厳選した無添加マヨネーズを具体的にご紹介していきますね!

まず最初にご紹介するのは、無添加マヨネーズの世界では「王道」とも言える存在、「松田のマヨネーズ」です!自然食品店などで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。このマヨネーズは、マニアの間では本当に超有名で、熱狂的なファンも多い一品です。

この松田のマヨネーズが、他の多くの無添加マヨネーズと一線を画すマニアックな推しポイント。それは、まず「平飼い有精卵」を“全卵”で使用していることです。

平飼い有精卵「全卵」使用のコク

多くのマヨネーズが卵黄のみで濃厚さを出すのに対し、松田のマヨネーズはあえて卵白まで丸ごと使う「全卵」にこだわっています。なぜか?それは、卵黄のコクだけでなく、卵白の持つ自然な旨味や風味が加わることで、家庭で作るマヨネーズのような、素朴でありながら非常に豊かなコクと深みが生まれるからです。

使用している卵は、もちろん平飼い。鶏たちは自由に運動できる環境で、非遺伝子組み換えのトウモロコシや自家配合の飼料など、こだわりのエサを食べて育っています。そんな健康な鶏から産まれた有精卵だからこそ、雑味がなく、力強い卵の味を感じられるのです。

「圧搾一番搾りなたね油」のこだわり

そして、マヨネーズの味の土台となる油。松田のマヨネーズは、もちろん化学溶剤を一切使わない「圧搾法」で搾った油を使用しています。

さらにすごいのが、「圧搾一番搾り」の「なたね油」のみを使っている点です。なたね油は、オレイン酸を多く含み、酸化しにくいのが特徴。圧搾法で搾られたなたね油は、独特の香ばしさとまろやかな風味があります。松田のマヨネーズが使用しているのは、オーストラリア産の非遺伝子組み換え(NON-GMO)なたねを、日本の工場で丁寧に圧搾したものです。このこだわりの油が、マヨネーズ全体の風味をグッと格上げしています。

「純りんご酢」と「海の精」のハーモニー

酸味の決め手となるお酢は、りんご果汁100%から作られた「純りんご酢」を使用。これがまた、フルーティーで爽やかな酸味を加えてくれるんです。一般的な醸造酢とは違い、ツンとこない、まろやかな酸味が特徴です。

そして、塩。ここも妥協しません。使用しているのは、伊豆大島で伝統的な製法(天日と平釜)で作られる伝統海塩「海の精」です。海の精は、ただしょっぱいだけでなく、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を豊富に含んでおり、複雑でまろやかな塩味が特徴。この塩が、卵や油、お酢といった他の原材料の味を、見事に引き立て、まとめています。

砂糖不使用!「国産百花蜜」の優しい甘み

驚くべきことに、松田のマヨネーズは「砂糖不使用」なんです(※はちみつを使用しています)。甘味付けに使われているのは、なんと「国産百花蜜」。つまり、日本国内で採れた、様々な花の蜜から作られたはちみつです。はちみつを使うことで、砂糖にはない複雑な香りと、コクのある優しい甘みがプラスされています。

松田のマヨネーズには「辛口」と「甘口」の2種類があります。

「辛口」は、マスタードがピリッと効いていて、大人の味。ポテトサラダやサンドイッチに使うと、味がビシッと決まります。

「甘口」は、マスタードが控えめで、はちみつの甘みがより感じられる優しい味わい。お子さんや、酸味・辛味が苦手な方におすすめです。

原材料一つひとつに、作り手の「本物をお届けしたい」という哲学が詰まった、まさに「無添加マヨネーズの王道」。少しお値段は張りますが、一度食べたら他に戻れなくなるかもしれない、そんな力を持ったマヨネーズです。

3. 【厳選②】創健社 有精卵マヨネーズ|卵黄タイプの“あっさりまろやか”な無添加マヨネーズ

次にご紹介するのは、「創健社(そうけんしゃ)」の有精卵マヨネーズです。創健社は、自然食品や健康食品を長年にわたって扱っている老舗企業なので、その名前を聞いただけで安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。この無添加マヨネーズも、スーパーの自然食品コーナーなどで比較的見つけやすい、定番商品の一つですね。

この創健社のマヨネーズ、先ほどの「松田のマヨネーズ」と対比すると非常に面白い特徴を持っています。松田のマヨネーズが「全卵」タイプだったのに対し、こちらは「卵黄」のみを使用しているんです。

「卵黄」のみのあっさり感の秘密

「え?卵黄だけを使ったら、普通はもっと濃厚でこってりするんじゃないの?」

そう思いますよね。それがマヨネーズの常識です。しかし、この創健社の無添加マヨネーズは、不思議なことに卵黄タイプでありながら、非常に“あっさりまろやか”な風味に仕上がっているんです。

こってりしすぎず、重たくない。でも、卵黄のコクはしっかりと感じられる。この絶妙なバランスが、創健社のマヨネーズが長年愛され続けている秘密なんです。

「圧搾なたね油」と「圧搾べに花油」の絶妙ブレンド

その“あっさりまろやか”な風味の鍵を握っているのが、使用している「油」です。

創健社の無添加マヨネーズも、もちろん「圧搾法」で搾油しています。しかし、松田のマヨネーズが「なたね油100%」だったのに対し、創健社は「圧搾なたね油」と「圧搾べに花油」を絶妙なバランスでブレンドしているんです。

べに花油(サフラワー油)は、クセがなく、軽い風味が特徴です。特に、創健社が使用しているのは、オレイン酸を豊富に含む「ハイオレイックタイプ」のべに花油で、酸化しにくいというメリットもあります。このべに花油をブレンドすることで、なたね油のコクは活かしつつも、後味の重さを軽減し、軽やかで食べやすい風味を実現しています。

この油のブレンドこそが、卵黄タイプなのにあっさりと感じる最大の理由なんですね。

「北海道産てんさい糖」のまろやかな甘み

甘味についても、創健社ならではのこだわりが見られます。使用しているのは、白砂糖やはちみつではなく、「北海道産てんさい糖」です。

てんさい糖は、ビート(砂糖大根)から作られるお砂糖で、体を冷やしにくいと言われています。また、白砂糖のように精製されていないため、天然のミネラルや、お腹に優しいオリゴ糖が含まれているのも嬉しいポイント。その味わいは、角のない、まろやかで優しい甘みが特徴です。このてんさい糖の甘みが、マヨネーズ全体の味わいを優しくまとめ上げています。

創健社の「無添加」への姿勢

創健社は、化学調味料(アミノ酸等)や増粘剤などを一切使用しない「無添加」を徹底しています。お酢は「醸造酢」と「りんご酢」をブレンドして、酸味のバランスを取っています。

松田のマヨネーズが「ガツンとくるコクと個性」だとしたら、創健社の無添加マヨネーズは「毎日食べても飽きない、優しくまろやかな味わい」。

そのあっさりとした風味は、特にサンドイッチやコールスローサラダなど、素材の味を活かしたい料理にピッタリです。マヨネーズの主張が強すぎないので、野菜の甘みやパンの風味を邪魔しません。

「無添加マヨネーズに挑戦したいけど、個性が強すぎるのはちょっと…」という方や、「毎日気兼ねなく使える無添加マヨネーズが欲しい」という方に、まず試してみてほしい一品です。

4. 【厳選③】オーサワの豆乳マヨ|卵不使用!「有機白味噌」が隠し味の無添加マヨネーズ

3つ目は、これまでご紹介した2つとは全く違う、ちょっと変化球の無添加マヨネーズです!それは「オーサワジャパン」の「豆乳マヨ」。

オーサワジャパンは、マクロビオティック(玄米菜食)の考え方に基づいた食品を多く扱っているブランドで、この豆乳マヨもその代表的な商品の一つ。

最大の特徴は、なんと「卵を一切使っていない」こと!

「え!?卵なしでマヨネーズって作れるの?」と驚かれるかもしれませんね。そうなんです、これは厳密にはマヨネーズ「風」の調味料(ドレッシング)なのですが、その味わいと使い勝手は、まさにマヨネーズそのもの。

卵アレルギーをお持ちの方や、コレステロールが気になる方、そしてヴィーガン(完全菜食主義)やベジタリアンの方にとって、これ以上ないほど嬉しい無添加マヨネーズなんです。

卵不使用でもマヨネーズ!その仕組みは?

そもそもマヨネーズは、水(お酢)と油という、本来混ざり合わないものを、卵黄に含まれる「レシチン」という成分の力(乳化作用)で強制的に混ぜ合わせて作られています。

では、卵を使わないこの豆乳マヨは、どうやって乳化させているのでしょうか?

その答えは、商品名にもなっている「豆乳」です。豆乳、つまり大豆にも「大豆レシチン」という乳化作用を持つ成分が含まれています。この大豆の力を利用して、油(圧搾法なたね油)とお酢(りんご酢)をクリーミーに混ぜ合わせているんです。

隠し味「有機白味噌」の驚くべき効果

卵不使用の無添加マヨネーズで一番難しいのは、「コク」をどう出すか、という点です。卵黄が持つあの濃厚なコクや旨味がないと、どうしても味が平坦で物足りなくなってしまいがち。

しかし、このオーサワの豆乳マヨは、その課題を驚くべき方法でクリアしています。

マニアックなポイントは、隠し味に使われている「有機白味噌」!

そう、お味噌汁などに使う、あの「お味噌」です。白味噌は、米麹を多く使って短期間で熟成させるため、塩味がまろやかで甘みが強いのが特徴。この有機白味噌を加えることで、発酵食品ならではの深い旨味とまろやかなコクがプラスされ、植物性100%とは思えないほどの深みと満足感を実現しているんです。

植物性100%のヘルシーさ

卵を使っていないため、もちろん「コレステロールゼロ」。これは健康を気にする方にとっては非常に大きなメリットですよね。

一般的なマヨネーズと比べてもカロリーが控えめ(商品によりますが、約30%オフなど)なのも嬉しいポイントです。

原材料は、圧搾法なたね油、豆乳、りんご酢、有機白味噌、食塩(海の精)、メープルシュガー、マスタード、白コショウと、非常にシンプル。甘味に「メープルシュガー」を使っているところも、オーサワジャパンらしいこだわりを感じます。

意外な使い方?豆乳マヨ活用術

その味わいは、卵を使ったマヨネーズと比べると、よりあっさりと軽く、白味噌由来の優しい甘みと旨味が特徴です。

記事内容にもあるように、温野菜のディップソースにすると本当に美味しい!野菜の甘みを引き立ててくれます。

私のおすすめは、アボカドと和えてディップにしたり、お豆腐と混ぜて白和え風にしたりすること。また、パンに塗ってからトーストすると、チーズのような香ばしい風味になって絶品ですよ。

「マヨネーズは好きだけど、ちょっと重たくて…」と感じている方や、新しいタイプの無添加調味料を試してみたいという方にも、ぜひ一度体験してみてほしい「無添加マヨネーズ」です。

5. 【厳選④】ムソー 平飼い鶏の有精卵マヨネーズ|シンプルさが魅力!全卵使用の優しい無添加マヨネーズ

さて、最後にご紹介するのは、こちらも自然食品の世界ではおなじみ、「ムソー」が販売している無添加マヨネーズです。ムソーも、オーガニック食品や無添加食品を専門に扱う商社として、非常に信頼の厚いブランドですよね。こちらも根強いファンが多い一品です。

このムソーの無添加マヨネーズ、特徴としては最初にご紹介した「松田のマヨネーズ」と似ている部分があります。それは、「平飼い鶏の有精卵」を「全卵」で使用している点です。

平飼い鶏の有精卵(全卵)の安心感

ムソーがこだわっているのも、やはり卵の品質です。鶏舎内を自由に運動できる「平飼い」で、雄鶏と雌鶏が一緒にいる環境で育った健康な鶏の「有精卵」のみを使用しています。

そして、松田のマヨネーズと同様に「全卵」タイプ。卵黄のコクと卵白の旨味を丸ごと活かした、マヨネーズ本来の素朴な味わいを目指しています。

では、松田のマヨネーズとは何が違うのでしょうか?

究極のシンプル原材料

最大の違いは、その「原材料のシンプルさ」と、それによって生まれる「味わい」にあると私は感じています。

ムソーの平飼い鶏の有精卵マヨネーズの原材料表示を見てみましょう。

「食用なたね油(圧搾法)、卵(平飼い有精卵)、りんご酢、砂糖(てんさい糖)、食塩、香辛料」

以上です。本当にシンプルですよね。

油はもちろん「圧搾法なたね油」。お酢は「りんご酢」でフルーティーさを。そして甘味は、松田のマヨネーズが「はちみつ」だったのに対し、ムソーは「てんさい糖」を採用しています。

「てんさい糖」使用の優しい甘み

ここで、2番目にご紹介した「創健社」のマヨネーズも「てんさい糖」を使っていましたよね。

でも、思い出してください。創健社は「卵黄」タイプ、ムソーは「全卵」タイプです。

同じ「全卵」タイプの松田のマヨネーズは「はちみつ」を使っているため、独特のコクと香りがあります。一方、ムソーは「てんさい糖」を使うことで、クセのない、すっきりとした優しい甘みに仕上げています。

「全卵」のコクは欲しいけれど、はちみつの風味はちょっと個性的かも…と感じる方には、このムソーの無添加マヨネーズがピッタリかもしれません。

素朴な味わいが活きる料理

その味わいは、まさに「素朴で優しい」という言葉がふさわしいです。酸味も辛味も(香辛料としてマスタードは入っていますが)非常にマイルド。尖ったところがなく、毎日食べても飽きない、どこかホッとするような味わいの無添加マヨネーズです。

「マヨネーズはシンプルイズベスト!」という方。

余計なものが入っていない、素材の味を活かした素朴な無添加マヨネーズを探している方。

そんな方にぜひ試してみてほしいですね。鶏むね肉と和えたり、ゆで卵にかけたり、野菜スティックにつけたりと、シンプルな料理であればあるほど、このマヨネーズの良さが引き立つと思います。

6. 【独自比較】無添加マヨネーズ4選を徹底食べ比べ!あなたに合うのはどれ?

さて、ここまでマニアックな視点で4つのこだわりの無添加マヨネーズをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「卵の種類」「油の搾り方」「甘味や酸味の原料」など、一口に「無添加マヨネーズ」と言っても、作り手の哲学によって、これだけ違いがあるなんて面白いですよね!

「特徴はわかったけど、結局どれがいいの?」

「私にはどの無添加マヨネーズが合うんだろう?」

そんな方のために、実際に私が4種類すべてを並べて、じっくり食べ比べてみた感想と、比較表をドンとご紹介します!これはあくまで私の主観ですが、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

【無添加マヨネーズ4選 マニアック比較表】

商品名 卵の種類 油の種類 甘味の種類 酸味の特徴 筆者の推し料理
松田のマヨネーズ 全卵(有精卵) なたね油(圧搾) はちみつ リンゴ酢(キリッ) ポテトサラダ(コクUP)
創健社 有精卵 卵黄(有精卵) なたね油・べに花油 てんさい糖 リンゴ酢(まろやか) サンドイッチ(あっさり)
オーサワの豆乳マヨ 不使用(豆乳) なたね油(圧搾) メープルシュガー リンゴ酢・白味噌 温野菜ディップ
ムソー 有精卵 全卵(有精卵) なたね油(圧搾) てんさい糖 リンゴ酢(優しい) 鶏むね肉の和え物

【シーン別】私の無添加マヨネーズ使い分け術

表だけでは伝わらない、私のリアルな使い分け術もご紹介します!

  • ガツンとコク!主役級の味「松田のマヨネーズ」
    これはもう「マヨネーズが主役」の料理に使いたいです。はちみつと全卵のコク、マスタードのキレ(辛口の場合)が本当に力強い。いつものポテトサラダも、この無添加マヨネーズに変えるだけで、お店のようなワンランク上の味になります。お好み焼きやエビマヨなど、ソースとしてしっかり味をつけたい時にも最強です。

  • 毎日あっさり、名脇役「創健社 有精卵マヨネーズ」
    卵黄タイプなのに、油のブレンドのおかげで本当にあっさり。酸味もまろやか。だから、毎日食べるサンドイッチや、コールスロー、ツナマヨなどに最適です。素材の味を邪魔しない、まさに名脇役。冷蔵庫に一本あると、何にでも使えて本当に便利な無添加マヨネーズです。

  • ヘルシーで新感覚!「オーサワの豆乳マヨ」
    これはもはや「マヨネーズ」という枠を超えた、新しい「美味しい無添加調味料」として常備しています(笑)。白味噌の旨味が効いていて、これだけで味が決まります。アボカドと和えたり、豆腐と混ぜてヘルシーなディップにしたり。罪悪感なくたっぷり使えるのが最高です。

  • 素朴で優しい、おふくろの味「ムソー 有精卵マヨネーズ」
    全卵とてんさい糖の組み合わせが、本当に優しくて、どこか懐かしい味わい。刺激が少なくマイルドなので、お子さんにも食べやすい無添加マヨネーズだと思います。ゆで野菜や白身魚のフライなど、シンプルな食材にそのままつけて、素材の味と一緒に楽しむのが一番美味しい食べ方だと感じました。

比較表では分からない「テクスチャー(固さ)」の違い

味だけでなく、固さ(テクスチャー)も結構違いました!

  • 松田のマヨネーズ:一番固めで、ボテッとしています。絞り袋から出したホイップクリームのような感じ。ポテサラなどに和えやすい固さです。

  • 創健社 有精卵:比較的やわらかめで、滑らか。伸びが良いので、サンドイッチのパンにも塗りやすいです。

  • オーサワの豆乳マヨ:創健社と似ていますが、よりクリーミーで滑らか。ディップソースに最適なテクスチャーです。

  • ムソー 有精卵:松田のマヨネーズと創健社の中間くらいの、程よい固さ。扱いやすい万能タイプです。

無添加マヨネーズを選ぶということ

【筆者の本音ひとこと体験談】

「個人的には、ガツンとコクが欲しい時は『松田』、毎日あっさり使いたい時は『創健社』が最高でした!『オーサワ』はマヨネーズとは別物の美味しい調味料として常備してます(笑)『ムソー』は、家族みんなで安心して使える優しい味が魅力ですね!」

今回ご紹介した無添加マヨネーズは、どれも「化学調味料(アミノ酸等)」や「たんぱく加水分解物」のような旨味添加物に頼らず、卵、油、お酢、甘味料、塩といったシンプルな原材料の「質」で勝負しているものばかりです。

そこには、一つひとつに作り手の「本当に良いものを届けたい」という哲学や想いが詰まっています。

無添加マヨネーズを選ぶことは、単に「添加物を避ける」というだけでなく、そうした作り手のこだわりを応援することにも繋がりますし、何より「本物の味」を知る楽しさがあります。

ぜひ、このマニアックな比較を参考に、あなたの食卓やライフスタイルにピッタリの一本を見つけてみてくださいね!いつもの料理が、もっともっと美味しく、楽しくなるはずですよ。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。