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くるみで悪玉コレステロールは下がる!効果的な食べ方を解説

2025.09.29
くるみで悪玉コレステロールは下がる!効果的な食べ方を解説

結論から言うと、くるみはコレステロール値の改善に役立つ注目の食材です。その理由は、くるみに豊富に含まれる「オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)」や「抗酸化物質」などの栄養素にあります。

しかし、ただ闇雲に食べるだけでは逆効果になる可能性も。本記事では、なぜくるみがコレステロールに良いのかという科学的根拠から、効果を最大化する食べ方までを専門家の視点で解説します。正しい知識で、効果的な対策を始めませんか?

1. くるみでコレステロール対策!?その驚きの関係性に迫る!

健康や美容のために、毎日くるみを食べているという方も多いのではないでしょうか?カリっとした食感と香ばしい風味、そして何よりその栄養価の高さが魅力的ですよね。実はそのくるみが、私たちの健康診断で気になる数値の代表格、「コレステロール」の対策に非常に効果的である可能性が、数多くの研究で示されているんです。

この記事では、「なぜくるみがコレステロールに良いのか?」という疑問について、科学的な根拠を交えながら、少しマニアックな視点も加えて徹底的に解説していきます!「くるみが体に良いのは知っているけど、具体的にどう良いの?」と感じていたあなたの疑問が、きっとスッキリ解消されるはずです。

まず、この記事の結論からお伝えしますね。くるみは、私たちの体内で増えすぎると困る「悪玉コレステロール」を減らし、逆に体の調子を整えてくれる「善玉コレステロール」は維持してくれる、という素晴らしい働きを持っています。つまり、くるみは体内のコレステロールバランスを整え、健康な毎日をサポートしてくれる、まさに「食べるサプリメント」のような存在なんです。

くるみに含まれる特定の栄養素が、どのようにして私たちの血液や血管に働きかけるのか。そのメカニズムを知ることで、いつものくるみがもっと特別なものに見えてくるかもしれません。これから、その秘密を一つひとつ丁寧に紐解いていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!あなたの健康管理に、くるみという心強い味方を加えてみませんか?

2. くるみの「オメガ3脂肪酸」がコレステロールに効く!善玉と悪玉への影響

くるみがコレステロール対策のスーパーフードとして注目される最大の理由、それは「オメガ3脂肪酸」という良質な脂質が、他のナッツ類と比較して突出して多く含まれているからです。特に、くるみに含まれるオメガ3脂肪酸は「α-リノレン酸(アルファ-リノレン酸)」と呼ばれるもので、これが私たちのコレステロールバランスに素晴らしい影響を与えてくれるんですよ。

オメガ3脂肪酸とは?α-リノレン酸の正体

そもそも「オメガ3脂肪酸」とは何なのでしょうか?これは、私たちの体内で作ることができない「必須脂肪酸」の一種です。つまり、食事から意識して摂取しなければならない、とても大切な栄養素なんです。青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も、このオメガ3脂肪酸の仲間として有名ですよね。

くるみに豊富に含まれるα-リノレン酸は、植物由来のオメガ3脂肪酸です。このα-リノレン酸が体内に入ると、その一部がEPAやDHAに変換されるという特徴があります。つまり、くるみを食べることで、魚を食べるのと同じように、体に不可欠なオメガ3脂肪酸を補給することができるというわけです。文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によれば、乾燥させたいりくるみ100gあたり、なんと約9.0gものα-リノレン酸が含まれています。これは、他のナッツ類と比べても群を抜いて多い量なんですよ。

このα-リノレン酸が、私たちのコレステロール値に対して、まるでオーケストラの指揮者のように巧みにバランスを整える働きをしてくれるのです。では具体的に、悪玉コレステロールと善玉コレステロールにそれぞれどのような影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。

悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪への効果

まず、多くの方が気にされているであろう「悪玉(LDL)コレステロール」への影響です。LDLコレステロールは、増えすぎると血管の壁に付着して、動脈硬化の原因となってしまうため、「悪玉」と呼ばれています。

くるみに含まれるα-リノレン酸には、このLDLコレステロールと、同じく血液中に増えすぎると問題になる「中性脂肪」の値を低下させる効果があることが、数多くの研究で報告されています。例えば、アメリカのペンシルベニア州立大学の研究チームが発表した研究では、くるみを食事に取り入れたグループは、そうでないグループと比較して、総コレステロール値およびLDLコレステロール値が有意に低下したことが示されました。

さらに注目すべきは、この研究で「小型高密度LDLコレステロール(small, dense LDL)」と呼ばれる、特に悪玉度が高いとされるタイプのLDLコレステロールが減少した点です。通常のLDLコレステロールよりもサイズが小さいため血管壁に入り込みやすく、酸化されやすいため、動脈硬化の強力な引き金になると考えられています。くるみに含まれるα-リノレン酸は、この最も厄介なタイプのLDLコレステロールを減らすのに役立つ可能性があるのです。これは、コレステロールの「量」だけでなく「質」にもアプローチできるという点で、非常に画期的だと言えます。

α-リノレン酸がLDLコレステロールや中性脂肪を減らすメカニズムは、主に肝臓での脂質合成を抑制することによると考えられています。つまり、体内で余分な脂肪が作られるのを防いでくれるんですね。この働きにより、血液がサラサラの状態に保たれ、血管への負担が軽減されることが期待できるのです。

善玉(HDL)コレステロールは維持・増加

一方で、私たちの体にとって良い働きをする「善玉(HDL)コレステロール」についてはどうでしょうか。HDLコレステロールは、血管壁にたまった余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す、いわば「お掃除役」のような存在です。そのため、HDLコレステロールの値は高い方が望ましいとされています。

ここが、くるみの素晴らしいところです。多くの研究で、くるみを摂取してもHDLコレステロールの値は減少しない、あるいはわずかに増加する傾向にあることが確認されています。悪玉は減らし、善玉は維持する。これこそが、くるみがコレステロール対策に理想的と言われる所以です。

例えば、スペインのバルセロナ大学病院の研究者らが行った大規模な研究(PREDIMED研究)の一部では、地中海食にくるみを加えたグループは、対照グループと比較してHDLコレステロールが増加したという結果が報告されています。これは、くるみに含まれるα-リノレン酸をはじめとする良質な不飽和脂肪酸が、HDLコレステロールの働きをサポートし、体内のコレステロールバランスを最適な状態に導いてくれることを示唆しています。

このように、くるみに含まれる豊富なオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は、悪玉コレステロールと中性脂肪を効果的に減らし、同時に善玉コレステロールはしっかりとキープしてくれるという、まさに一石二鳥の働きを持っているのです。日々の食生活にくるみを取り入れることが、いかに賢い健康投資であるか、お分かりいただけたのではないでしょうか。

3. マニアック解説!「植物ステロール」がくるみのコレステロール抑制力を高める

くるみがコレステロールに良い影響を与える秘密は、実はオメガ3脂肪酸だけではありません。もう一つ、ぜひ知っておいていただきたい重要な成分があります。それが「植物ステロール(フィトステロール)」です。少し専門的な響きかもしれませんが、この成分こそが、くるみのコレステロール抑制パワーをさらに高めるための、隠れた立役者なんですよ。

植物ステロールってどんな成分?

植物ステロールとは、その名の通り、植物の細胞に含まれているステロール(ステロイドアルコール)の総称です。なんだか難しく聞こえますが、簡単に言うと「植物版のコレステロール」のようなものです。構造が、動物の細胞に含まれるコレステロールと非常によく似ている、という大きな特徴を持っています。

身近なところでは、特定保健用食品(トクホ)の油やドレッシング、ドリンクなどで「コレステロールの吸収を抑える」と表示されているのを見たことはありませんか?あれらの多くに配合されているのが、この植物ステロールなんです。つまり、その効果は国からもお墨付きを得ている、信頼性の高い成分と言えます。

くるみには、この植物ステロールも自然の形で含まれています。アメリカ合衆国農務省(USDA)の食品データベースによると、くるみ100gあたりには約108mgの植物ステロールが含まれているとされています。これは、普段私たちが食べている野菜や果物と比較しても、かなり豊富な量です。このコレステロールとそっくりな構造を持つ植物ステロールが、私たちの体内で巧妙な働きをしてくれるのです。

コレステロール吸収を阻害するメカニズム

では、植物ステロールは具体的にどのようにしてコレステロールの吸収を抑えるのでしょうか。その舞台となるのが「小腸」です。

私たちが食事から摂取した脂質(コレステロールも含む)は、小腸で吸収される際に、「ミセル」と呼ばれる小さなカプセルのようなものに取り込まれる必要があります。このミセルという乗り物に乗って初めて、脂質は小腸の吸収細胞に運ばれ、体内へと吸収されていくのです。

ここで、植物ステロールの出番です。先ほど、植物ステロールはコレステロールと構造がそっくりだとお話ししましたよね。そのため、小腸内でミセルが作られる際に、植物ステロールがコレステロールと「乗り物の席の奪い合い」を始めるのです。

くるみを食べることで血中に植物ステロールが存在すると、ミセルの中のコレステロールが座るべき席の一部を、植物ステロールが横取りしてしまいます。その結果、ミセルの中に入れるコレステロールの総量が減ってしまいます。ミセルという乗り物に乗れなかったコレステロールは、吸収されることなく、そのまま小腸を通過して、最終的には便として体外に排出されることになります。

つまり、くるみを食べることで、食事に含まれる余分なコレステロールが体内に吸収されるのを物理的にブロックしてくれる、というわけです。これは、オメガ3脂肪酸が体内でコレステロールや中性脂肪が作られるのを「抑制する」のとはまた別の、非常に直接的で分かりやすいアプローチですよね。

この「吸収阻害」という働きは、特に脂っこい食事を摂りがちな方にとっては、非常に心強い味方になるはずです。例えば、お肉や揚げ物、バターをたっぷり使った洋菓子など、コレステロールを多く含む食事と一緒にくるみを食べたり、食前にくるみを食べておいたりすることで、食事由来のコレステロールの吸収を穏やかにする効果が期待できるのです。

くるみが持つオメガ3脂肪酸の「体内での生成を抑える力」と、植物ステロールの「体外からの吸収をブロックする力」。この二つの力が合わさることで、くるみはコレステロールに対して強力なダブルパンチを繰り出してくれるのです。このマニアックなメカニズムを知ると、一粒のくるみが持つパワーの奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。

4. コレステロール改善に最適なくるみの量は?1日の推奨摂取量と効果的な食べ方

「くるみがコレステロールに良いことはよく分かったけれど、じゃあ一体、一日にどれくらいの量を食べればいいの?」という疑問が当然わいてきますよね。どんなに体に良い食べ物でも、適量を知り、効果的な食べ方を実践することが何よりも大切です。ここでは、コレステロール改善を目指すための、くるみの最適な摂取量と、その効果を最大限に引き出すための食べ方のコツをご紹介します!

なぜ1日28gが推奨されるのか?

くるみの推奨摂取量として、さまざまな研究や専門機関が目安としているのが「1日ひとつかみ程度」、具体的には「約28g」という量です。これは、手のひらに軽く乗るくらいの量で、大きめのくるみ(半割りの状態)で言うと、だいたい7粒前後になります。

なぜこの「28g」という数字がよく使われるのでしょうか。その理由は、これまでに行われてきた、くるみの健康効果に関する科学的な研究の多くが、この摂取量を基準としてデザインされているからです。つまり、「1日28gのくるみを食べることで、コレステロール値の改善など、体に良い影響が見られた」という科学的なエビデンスが豊富に存在する、信頼性の高い量だと言えるのです。

実際に、カリフォルニアくるみ協会なども、健康維持のための摂取量としてこの「ひとつかみ(約28g)」を推奨しています。では、この28gのくるみには、どれくらいの栄養素が含まれているのでしょうか。

  • エネルギー: 約185kcal

  • 脂質: 約18g

  • α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸): 約2.5g

  • 食物繊維: 約1.9g

  • タンパク質: 約4.3g

このように、わずか28gの中に、私たちの健康に不可欠な栄養素がぎゅっと凝縮されていることが分かります。特に、コレステロール対策の主役であるα-リノレン酸が2.5gも含まれている点は注目に値します。これは、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」で示されている、成人女性のオメガ3脂肪酸の摂取目安量(1.6g/日)を、これだけで十分にクリアできる量なんです。

もちろん、これはあくまで目安の量です。体格や一日の活動量、他の食事内容によって調整する必要はありますが、まずはこの「ひとつかみ」を毎日の習慣にすることから始めてみるのがおすすめです。

効果を最大化する食べ方のコツ

せっかくくるみを食べるなら、その効果を余すところなく引き出したいですよね。ここでは、毎日のくるみ生活をより効果的にするための、ちょっとしたコツをいくつかご紹介します。

食べるタイミングはいつが良い?

くるみを食べるタイミングに厳密な決まりはありませんが、目的に合わせて工夫することで、さらなる健康効果が期待できます。

  • 食前に食べる: 食事の15〜30分前にくるみを数粒食べておくと、食物繊維や良質な脂質のおかげで満腹感が得られ、その後の食事の食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。また、血糖値の急上昇を穏やかにする働きもあるため、食後の眠気やだるさを感じやすい方にもおすすめです。

  • 間食として食べる: 午後のおやつの時間に、つい甘いものに手が伸びてしまうという方は、そのお菓子をくるみに置き換えてみましょう。ポテトチップスやクッキーなどのスナック菓子に比べて栄養価が非常に高く、腹持ちも良いため、満足感を得ながらコレステロール対策もできる、理想的なおやつになります。

  • 食事と一緒に食べる: 砕いたくるみをサラダのトッピングにしたり、和え物に加えたりするのも素晴らしい方法です。特に、この記事の前半で解説した「植物ステロール」の働きを期待するなら、コレステロールを含む食事と一緒に摂ることで、その吸収を効率よくブロックしてくれます。

無塩・無油の素焼きを選ぼう

スーパーのナッツコーナーに行くと、塩で味付けされたものや、油で揚げられたものなど、さまざまな種類のくるみが売られています。しかし、健康目的でくるみを食べるのであれば、断然「無塩・無油の素焼き(ロースト)タイプ」を選ぶようにしましょう。

塩分を過剰に摂取すると、高血圧のリスクが高まり、血管に負担をかけてしまいます。せっかくコレステロール対策で血管の健康を気遣っているのに、これでは本末転倒ですよね。また、油で揚げたタイプは、酸化した油を摂取してしまう可能性や、余分なカロリーを摂りすぎてしまう原因にもなります。くるみ本来の栄養をシンプルに、そしてヘルシーに摂るためには、何も加えられていない素焼きのものが最適です。

継続は力なり!毎日の習慣にする工夫

くるみの健康効果は、一日食べただけですぐに現れるものではありません。大切なのは、毎日コツコツと「適量を食べ続ける」ことです。そのためには、飽きずに続けられる工夫が欠かせません。

  • 朝食の定番にプラス: 毎朝のヨーグルトやグラノーラ、シリアルに砕いたくるみを加えるのは、最も手軽で続けやすい方法です。食感のアクセントにもなり、満足感もアップします。

  • 料理に活用する: ほうれん草の白和えや、きんぴらごぼうなどの和食に加えると、香ばしさとコクがプラスされて、いつもと違った美味しさが楽しめます。また、細かく砕いてパン粉の代わりにし、鶏むね肉などに付けて焼けば、ヘルシーな「くるみカツ」も作れますよ。

  • 持ち歩き用の小分けパックを用意する: 週末などに、28gずつ小さな保存袋に小分けしておくと、平日の忙しい時でもサッと持ち出せて便利です。職場での小腹が空いた時や、外出先での間食にぴったりです。

薄皮も一緒に食べるべき理由

くるみをよく見ると、実の周りに薄い皮が付いていますよね。この渋みのある薄皮、実は捨ててしまっては非常にもったいない部分なんです。

この薄皮には、「ポリフェノール」という強力な抗酸化物質が豊富に含まれています。ポリフェノールは、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ働きで知られていますが、コレステロール対策においても重要な役割を果たします。

悪玉(LDL)コレステロールが真に危険な存在になるのは、活性酸素によって「酸化」された時です。酸化LDLコレステロールは、血管の壁を傷つけ、動脈硬化を強力に促進してしまうのです。くるみの薄皮に含まれるポリフェノールは、このLDLコレステロールが酸化されるのを防いでくれる、いわば「ガードマン」のような働きをしてくれます。

くるみの実自体に含まれるオメガ3脂肪酸や植物ステロールの働きに加えて、薄皮のポリフェノールによる抗酸化作用が加わることで、まさに鉄壁のコレステロール対策が実現するのです。少し渋みを感じるかもしれませんが、ぜひ薄皮ごと、丸ごと食べるようにしてくださいね。

5. くるみの食べ過ぎは逆効果?コレステロール以外の脂質やカロリーもチェック

ここまで、くるみがコレステロール対策にいかに素晴らしい効果を発揮するかを熱く語ってきましたが、ここで一つ、とても大切な注意点をお伝えしなければなりません。それは、「何事も適量が肝心」ということです。体に良いからといって、くるみを無制限に食べてしまうと、かえって健康を損なう逆効果にもなりかねないのです。ここでは、くるみの栄養成分全体に目を向けて、バランス良く食事に取り入れるための注意点を詳しく解説します。

カロリーオーバーのリスク

くるみが持つ最大の栄養的特徴は、脂質が非常に豊富であることです。そして、脂質は1gあたり9kcalと、タンパク質や炭水化物(1gあたり4kcal)に比べて2倍以上のエネルギーを持っています。つまり、くるみは高カロリーな食品である、ということを忘れてはいけません。

先ほど、1日の推奨摂取量としてご紹介した「28g」のくるみ。このカロリーは約185kcalです。これは、コンビニのおにぎり1個分や、6枚切りの食パン1枚分に相当するカロリーです。そう聞くと、意外とカロリーがあるな、と感じませんか?

もし、「コレステロールに良いならたくさん食べよう!」と、1日に100g(約660kcal)もくるみを食べてしまったらどうなるでしょうか。これは、ラーメン1杯分に近いカロリーを、普段の食事にプラスで摂取してしまうことになります。このような食生活を続けていれば、当然ながら体重増加につながります。

そして、肥満は、それ自体が脂質異常症(高コレステロール血症や高中性脂肪血症)の大きなリスク因子です。せっかくくるみでコレステロールを下げようとしているのに、食べ過ぎによる体重増加で、結果的にコレステロール値を悪化させてしまっては、元も子もありませんよね。

くるみはあくまで、普段の食事に「プラス」する補助的な役割の食品です。普段の間食を高カロリーなスナック菓子からくるみに「置き換える」のは素晴らしい方法ですが、食事量はそのままで、くるみだけを追加で大量に食べる、ということのないように注意しましょう。

脂質の種類とバランスが重要

「くるみの脂質は体に良いオメガ3脂肪酸だから、たくさん摂っても大丈夫」と考えてしまうのも、実は危険な落とし穴です。確かに、くるみの脂質の大部分は、α-リノレン酸やオレイン酸といった、体に良い「不飽和脂肪酸」で構成されています。

しかし、どんなに良質な脂質であっても、摂りすぎは禁物です。私たちの体は、エネルギーとして使いきれなかった脂質を、種類に関わらず「中性脂肪」として体内に蓄積します。くるみの食べ過ぎで血液中の中性脂肪値が上昇してしまっては、コレステロール対策どころか、新たな健康リスクを生み出してしまいます。

大切なのは、脂質の「種類」と「総量」のバランスです。くるみで良質な不飽和脂肪酸を補給する代わりに、肉の脂身やバター、生クリームなどに多く含まれる「飽和脂肪酸」の摂取を少し控える、といった意識を持つことが理想的です。例えば、夕食のおかずを豚バラ肉から鶏むね肉に変えてみる、パンに塗るバターの量を半分にしてみる、といった小さな工夫でも、食事全体の脂質バランスは大きく改善されます。

くるみを取り入れることをきっかけに、食事全体の脂質の質と量を見直す。これが、健康効果を最大限に引き出すための賢い付き合い方と言えるでしょう。

他の栄養素との兼ね合い

くるみは食物繊維も豊富に含んでいます。食物繊維は便通を整えるのに役立ちますが、一度に大量に摂取すると、人によってはお腹が緩くなったり、腹部膨満感を感じたりすることがあります。特に、普段あまり食物繊維を摂る習慣がない方が、急にくるみをたくさん食べ始めると、消化器系が驚いてしまうかもしれません。

また、くるみに含まれる不溶性食物繊維は、体に必要なミネラル(鉄や亜鉛など)の吸収をわずかに阻害する可能性も指摘されています。もちろん、推奨されている28g程度の量であれば全く心配する必要はありませんが、極端な量を食べ続けた場合には、こうしたデメリットも考慮に入れる必要があります。

結局のところ、健康的な食生活の基本は「バランス」です。くるみは素晴らしい栄養価を持つ食品ですが、それだけを食べていれば健康になれるわけではありません。野菜や果物、きのこ類、海藻、魚、大豆製品など、さまざまな食品をバランス良く組み合わせた食事を基本とした上で、くるみを「健康をサポートする名脇役」として上手に取り入れる。この考え方を、ぜひ忘れないでくださいね。推奨されている「1日ひとつかみ」という量は、栄養効果とカロリーのバランスが最も取れた、まさに「黄金量」なのです。

6. 【独自比較】くるみと他のナッツ、コレステロール改善効果が高いのはどっち?

「コレステロール対策には、くるみが良いってことはよく分かった!でも、アーモンドも体に良いって聞くし、カシューナッツも好きなんだけど…実際、どれが一番効果的なの?」そんな風に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ナッツにはたくさんの種類があり、それぞれに違った栄養的魅力があります。そこでこのセクションでは、コレステロール改善という観点から、代表的なナッツである「くるみ」「アーモンド」「カシューナッツ」の3種類を徹底比較してみたいと思います!

栄養素比較表で一目瞭然!

まずは、コレステロール改善に役立つ代表的な栄養素(オメガ3脂肪酸、食物繊維、植物ステロール)と、その他の注目栄養素について、100gあたりの含有量を比較した表を見てみましょう。

栄養素 くるみ アーモンド カシューナッツ
オメガ3脂肪酸 (α-リノレン酸) 9.0 g 0.002 g 0.07 g
食物繊維 7.5 g 11.0 g 6.8 g
植物ステロール 108 mg 200 mg 136 mg
ビタミンE 1.1 mg 26.1 mg 1.0 mg
オレイン酸(オメガ9) 10.3 g 36.3 g 27.2 g
2.6 mg 3.7 mg 6.0 mg
亜鉛 2.6 mg 3.8 mg 5.6 mg

※数値は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」およびUSDA(米国農務省)のデータを参考にしたいり(ロースト)の値を記載。

この表を見ると、それぞれのナッツの個性がはっきりと分かりますね。

  • くるみ: なんといっても、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)の含有量が他のナッツを圧倒しています。LDLコレステロールや中性脂肪を直接的に下げる効果を最も期待するなら、くるみが群を抜いていると言えます。

  • アーモンド: 食物繊維と植物ステロール、そして強力な抗酸化作用を持つビタミンEの含有量がトップです。食物繊維はコレステロールの排出を助け、ビタミンEはLDLコレステロールの酸化を防ぎます。オメガ3は少ないですが、別の角度からコレステロールにアプローチしてくれるナッツです。

  • カシューナッツ: 鉄や亜鉛といったミネラルが豊富なのが特徴です。コレステロールへの直接的な影響はくるみやアーモンドに一歩譲りますが、貧血予防や免疫機能の維持など、全身の健康をサポートしてくれます。また、悪玉コレステロールを減らす効果が期待されるオレイン酸も豊富です。

このように、一口にナッツと言っても、得意分野がそれぞれ違うのです。

あなたに合うナッツはどれ?目的別選び方ガイド

比較表の結果を踏まえて、あなたの目的やお悩みに合わせたナッツの選び方をご提案します!

  • とにかくLDLコレステロールと中性脂肪が気になるあなたへ → くるみ
    血液検査の数値が気になり、直接的な改善を目指したい方には、やはりオメガ3脂肪酸が豊富な「くるみ」が最もおすすめです。血管の健康を第一に考えるなら、毎日の習慣にぜひ取り入れてみてください。

  • 抗酸化作用や便通改善も同時に叶えたいあなたへ → アーモンド
    コレステロール対策と同時に、お肌の老化防止や美容、お腹の調子も整えたいという欲張りなあなたには、「アーモンド」がぴったりです。豊富なビタミンEが細胞を酸化から守り、食物繊維が腸内環境をサポートしてくれます。

  • 貧血気味で、疲れやすさが気になるあなたへ → カシューナッツ
    コレステロールも気になるけれど、日々の立ちくらみや倦怠感といったお悩みも抱えている方には、「カシューナッツ」が良いでしょう。特に女性に不足しがちな鉄分を美味しく補給できるのは嬉しいポイントです。

もちろん、一つの種類に絞る必要はありません。「今日はくるみ、明日はアーモンド」というように日替わりで楽しんだり、数種類のナッツを混ぜたミックスナッツを食べたりするのも、栄養バランスの観点から非常に良い方法です。

スタッフの1ヶ月くるみ生活体験談!

「理論は分かったけど、実際に食べ続けたらどうなるの?」という声にお応えして、私、このブログを書いているスタッフが、実際に1ヶ月間、毎日欠かさず「ひとつかみ(約28g)の素焼きくるみ」を食べ続ける生活にチャレンジしてみました!

もともと私は、健康診断で「LDLコレステロールが少し高め」と指摘されていて、何か対策をしないとなぁ…と思っていたところでした。そこで始めたのが、この「1ヶ月くるみチャレンジ」です。

【始める前の私の状態】

  • LDLコレステロール値: 135 mg/dL (基準値は119以下)

  • 悩み: 午後になると甘いものが無性に食べたくなり、ついチョコレートやクッキーに手が伸びてしまう。

【実践したこと】

  • 毎日、午後3時のおやつの時間を「くるみタイム」に設定。

  • 無塩・無油の素焼きくるみを28g、ポリポリとよく噛んで食べる。

  • 飲み物は無糖の紅茶かハーブティー。

【1ヶ月後の変化】

まず、一番驚いたのが間食の変化です。あれだけ欲していたチョコレートへの渇望が、不思議と薄れたんです!くるみは歯ごたえがあって満足感が高く、良質な脂質のおかげか腹持ちも抜群。くるみを食べることで、血糖値が安定するからか、その後の空腹感も穏やかになりました。結果的に、1ヶ月で摂取するお菓子の量が激減しました。これは嬉しい誤算でした!

そして、気になるコレステロール値ですが、チャレンジ後に血液検査を受けたところ、なんとLDLコレステロール値が122 mg/dLに!まだ正常範囲よりは少し高いですが、1ヶ月でこれだけ下がったのは本当に驚きでした。(※あくまで個人の感想であり、効果を保証するものではありません。)

個人的に感じた続けるコツは、「美味しいくるみを選ぶこと」と「小分けにしておくこと」です。やはり味が良いと続けやすいですし、週末に1週間分を計って小袋に入れておくと、忙しい平日でも忘れずに食べられました。

この体験を通して、私はすっかりくるみのファンになりました。コレステロール値への良い影響はもちろん、日々の食生活を見直す素晴らしいきっかけにもなりました。あなたもぜひ、美味しいくるみ生活、始めてみませんか?

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。