糖質制限
糖質制限中に牛乳はOK?糖質量と選び方を徹底解説!
2025.05.24
「糖質制限中でも、あのクリーミーなカフェラテが飲みたい…」そう思って牛乳を我慢している方も多いのではないでしょうか。確かに牛乳は糖質を含みますが、「絶対にNG」と決めつけるのはもったいないかもしれません。
この記事を読めば、糖質制限中でも牛乳と上手に付き合うコツが分かります。正しい知識を身につけて、ストレスの少ない飲み物選びを実現し、あなたの糖質制限を成功へと導きましょう。
1. 糖質制限中に牛乳ってOK?知っておきたい糖質のハナシ
「糖質制限中に、あの美味しい牛乳を飲んでもいいのかな?」そんな風に悩んでいませんか?ご安心ください!結論からお伝えすると、糖質制限中でも牛乳を飲むことは可能です。ただし、そのためには「量」と「種類」をしっかり選ぶ、という条件がつきます。
なぜなら、牛乳には「乳糖」という種類の糖質が含まれているからです。これが、糖質制限と牛乳の関係を考える上で最も大切なポイントになります。
では、具体的にどのくらいの糖質が含まれているのでしょうか。一般的な普通牛乳の場合、コップ1杯(200ml)あたりに含まれる糖質量は、およそ9.6gから10.0gです。これは、スティックシュガー(1本3g)に換算すると3本以上、角砂糖(1個4g)なら約2.5個分に相当します。
この数字を「意外と多い」と感じるか、「これくらいなら大丈夫」と感じるかは、あなたの行っている糖質制限のレベルによって変わってきます。まずはこの「コップ1杯で約10g」という基本の数字を、ぜひ覚えておいてくださいね。この後のパートで、あなたのスタイルに合わせた牛乳との付き合い方を詳しく解説していきますので、糖質制限と牛乳の気になる関係を一緒に見ていきましょう!
2. 牛乳の糖質「乳糖」の正体と糖質制限への影響
糖質制限の目的は、単に糖質の摂取量を減らすことだけではありませんよね。血糖値の急激な上昇と、それに伴うインスリンの過剰な分泌を抑えることが、非常に重要なポイントです。その観点から見ると、牛乳に含まれる糖質「乳糖」は、他の糖質とは少し違う、面白い特徴を持っているんですよ。
牛乳の糖質の正体、「乳糖」とは?
私たちが普段口にする糖質には、ごはんやパンに含まれる「でんぷん」、砂糖の主成分である「ショ糖」、そして果物に含まれる「果糖」など、様々な種類があります。牛乳の甘みの主成分は、これらのどれでもない「乳糖(ラクトース)」と呼ばれる糖質です。
乳糖は、ブドウ糖(グルコース)とガラクトースという2つの単糖が結合してできた二糖類の一種。この構造が、血糖値への影響を考える上でカギとなります。
私たちの体は、糖質をそのままの形では吸収できません。単糖類まで分解されて、はじめて小腸から吸収されます。つまり、砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖に、そして牛乳の乳糖はブドウ糖とガラクトースに分解されてから吸収される、というわけです。
血糖値を上げにくい?GI値で見る牛乳の実力
糖質が食後の血糖値にどれくらい影響を与えるかを示す指標に「GI値(グリセミック・インデックス)」があります。GI値が高い食品ほど血糖値が急上昇しやすく、低い食品ほど上昇が緩やかになります。
例えば、白米のGI値が88、食パンが95と比較的高めなのに対して、牛乳のGI値はなんと25〜30程度と非常に低いことが分かっています。これは、糖質制限を実践する上で、とても心強いデータですよね。
では、なぜ牛乳のGI値はこんなにも低いのでしょうか。その理由は主に2つ考えられます。
一つは、先ほどお話しした「乳糖」の分解・吸収のスピードです。乳糖を分解するためには、小腸から分泌される「ラクターゼ」という消化酵素が必要です。このラクターゼによる分解には少し時間がかかるため、砂糖などに比べて血糖値の上昇が穏やかになるのです。
もう一つの理由は、牛乳に含まれる「たんぱく質」と「脂質」の存在です。これらの栄養素は、食べ物が胃から小腸へ移動するスピードを遅らせる働きがあります。そのため、糖質の吸収も緩やかになり、結果として血糖値の急上昇が抑えられる、というメカニズムです。
実際に、オーストラリアのサウスオーストラリア大学の研究では、食事の前にホエイプロテイン(乳清たんぱく)を摂取したグループは、そうでないグループに比べて食後の血糖値の上昇が有意に抑制された、という報告もあります。牛乳にもこのホエイプロテインが含まれているため、同様の効果が期待できると考えられます。
ただし「摂りすぎ」はNG!糖質であることは忘れずに
ここまで聞くと、「牛乳は糖質制限の味方なんだ!」と思われたかもしれません。確かに、牛乳は他の高GI食品に比べて血糖値を上げにくい、優秀な飲み物です。
しかし、忘れてはいけないのが、GI値が低いからといって「糖質ではない」わけではない、ということです。1gの糖質が体に与える影響は、乳糖であっても砂糖であっても同じです。糖質制限の目的が、1日の総糖質量を一定以下にコントロールすることにある以上、牛乳の糖質量もしっかりとカウントする必要があります。
特に、1日の糖質量を20g以下に抑えるような厳しい糖質制限(ケトジェニックダイエット)を実践している方にとっては、牛乳コップ1杯(約10g)の糖質は、1日の摂取許容量の半分を占めてしまいます。これは決して無視できない数字ですよね。
糖質制限における牛乳との付き合い方で大切なのは、「GI値が低いから大丈夫」と油断するのではなく、「糖質である」という事実を認識した上で、その特性を賢く利用すること。血糖値の上昇が緩やかというメリットを活かしつつ、総量をしっかり管理する。これが、糖質制限を成功させるための牛乳の飲み方の基本戦略になります。
3. 【種類別】糖質制限中の牛乳はどれを選ぶ?成分表示のチェックが必須!
さて、糖質制限中でも牛乳は飲める、ということが分かりました。では次に、「どんな牛乳を選べばいいの?」という疑問が湧いてきますよね。スーパーの牛乳売り場には、「低脂肪牛乳」や「無脂肪牛乳」、「加工乳」に「乳飲料」と、本当にたくさんの種類が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまうのも当然です。
「脂肪分が少ない方が、ヘルシーで糖質も低いはず!」そんなイメージで低脂肪タイプを選んでいるあなた、もしかしたら少し損をしているかもしれません。実は、商品によっては良かれと思って選んだものが、かえって糖質が高いケースもあるのです。ここでは、後悔しないための牛乳選びの決定版、「成分表示チェック術」を徹底的に解説します!
「牛乳」と「牛乳じゃないもの」?まずは種類を知ろう!
まず大前提として知っておきたいのが、私たちが「牛乳」と呼んでいるものには、法律(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)によって厳密な分類があるということです。この違いが、糖質量にも大きく関わってきます。
h4: ① 牛乳(成分無調整牛乳)
生乳(牛から搾ったままの乳)を加熱殺菌しただけの、最も自然な状態のものです。「普通牛乳」とも呼ばれます。水や他の原材料を混ぜることは一切認められていません。糖質制限中に牛乳を選ぶなら、この「種類別:牛乳」と表示されているものが基本中の基本になります。
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代表的な商品例と糖質量(200mlあたり)
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明治おいしい牛乳:炭水化物 9.6g
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森永のおいしい牛乳:炭水化物 9.8g
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雪印メグミルク牛乳:炭水化物 10.0g
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h4: ② 成分調整牛乳
生乳から水分や乳脂肪分、ミネラルなどの一部を取り除いて、成分を調整したものです。
h4: ③ 低脂肪牛乳・無脂肪牛乳
成分調整牛乳の一種で、生乳から乳脂肪分を取り除いたものです。低脂肪牛乳は乳脂肪分が0.5%以上1.5%以下、無脂肪牛乳は0.5%未満と定められています。これらも原材料は生乳のみです。
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代表的な商品例と糖質量(200mlあたり)
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森永のおいしい低脂肪牛乳:炭水化物 10.2g
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雪印メグミルク すっきりCAFE AULAIT(カフェオレ):炭水化物 10.4g(※これは乳飲料)
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お気づきでしょうか?普通牛乳に比べて、低脂肪牛乳の方がわずかに糖質量が多い傾向にあります。これは、脂肪分を減らした分、相対的に他の成分(たんぱく質や炭水化物)の割合が少し高くなるためです。その差は微々たるものですが、糖質制限を厳密に行っている場合は知っておきたいポイントです。
h4: ④ 加工乳
生乳に、脱脂粉乳やクリーム、バターといった乳製品を加えて、成分を濃厚にしたり、逆に脂肪分を低くしたりしたものです。無脂乳固形分(乳脂肪分以外の固形成分)は8.0%以上と定められています。
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代表的な商品例と糖質量(200mlあたり)
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森永乳業 濃厚牛乳:炭水化物 10.6g
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雪印メグミルク 毎日骨太MBP:炭水化物 10.1g
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濃厚タイプは、飲みごたえを出すために脱脂粉乳などを加えていることが多く、その分、牛乳よりも糖質が高くなる傾向があります。
h4: ⑤ 乳飲料
ここが最も注意が必要なカテゴリーです!乳飲料は、生乳や乳製品を主原料に、牛乳由来ではない成分(例えば、ビタミン、ミネラル、カルシウム、コーヒー、果汁、さらには糖分など)を加えたものです。
「鉄分強化」「カルシウムたっぷり」といった健康志向のものから、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳といった嗜好性の高いものまで、幅広く含まれます。味を美味しく調整するために、砂糖や果糖ぶどう糖液糖などが加えられていることが多く、糖質制限中は特に警戒が必要です。
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代表的な商品例と糖質量(200mlあたり)
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グリコ乳業 カフェオーレ:炭水化物 17.0g
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雪印メグミルク コーヒー:炭水化物 22.2g
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明治フルーツ:炭水化物 26.2g
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見ての通り、甘い味付けの乳飲料は、普通牛乳の2倍以上の糖質を含んでいることも珍しくありません。糖質制限中にこれらを飲むのは、残念ながら避けた方が賢明と言えるでしょう。
糖質制限のための「成分表示」チェック術!3つのステップ
では、具体的にどこを見て判断すれば良いのでしょうか?パッケージの裏側にある「一括表示」と「栄養成分表示」をチェックするだけで、糖質制限に最適な牛乳を簡単に見つけ出すことができます。
ステップ1:パッケージ表面の「種類別名称」を確認する!
まずは、パッケージの目立つところに書かれている「種類別」という項目を探してください。ここに「牛乳」と書かれていれば、基本的にはOKです。これが「加工乳」や「乳飲料」だった場合は、次のステップでより注意深くチェックする必要があります。
ステップ2:「栄養成分表示」の「炭水化物」の量をチェック!
次に、パッケージの側面や裏面にある「栄養成分表示」を見ます。注目すべきは「炭水化物」の項目です。
一般的に「炭水化物 \= 糖質 + 食物繊維」で構成されますが、牛乳には食物繊維がほとんど含まれていないため、「炭水化物の量 ≒ 糖質の量」と考えて問題ありません。商品によっては「糖質」と「食物繊維」が分けて記載されている場合もありますが、その場合は「糖質」の数値を見ましょう。
私たちの目標は、糖質制限をしながら牛乳を楽しむこと。ですから、この「炭水化物(または糖質)」の数値ができるだけ低いものを選ぶのが正解です。普通牛乳であれば、200mlあたり10.0gを下回るものが一つの目安になります。
ステップ3:「原材料名」で余計なものが入っていないか最終確認!
特に「加工乳」や「乳飲料」を選ぶ際には、この原材料名のチェックが欠かせません。原材料は、使用されている重量の割合が多い順に記載されています。
「種類別:牛乳」であれば、原材料は「生乳100%」のみです。
しかし、「加工乳」や「乳飲料」の場合、「乳製品(脱脂粉乳、クリームなど)」の他に、「砂糖」「果糖ぶどう糖液糖」「香料」といった、糖質制限の観点からは避けたいものが入っていることがあります。
もし原材料名の上位にこれらの甘味料の名前があったら、その商品は糖質量が高い可能性が非常に高いと考え、避けるのが無難です。
この3つのステップを踏むだけで、「ヘルシーだと思って選んだのに、実は糖質が高かった…」という悲しい事態を防ぐことができます。ぜひ、次回の買い物の際に実践してみてくださいね。あなたの糖質制限ライフが、より確実で快適なものになるはずです。
4. あなたの糖質制限レベルは?1日に飲んでいい牛乳の量の目安
「牛乳の選び方は分かったけど、じゃあ一体、1日にどのくらいまで飲んでいいの?」これが一番知りたいポイントですよね。糖質制限と一言で言っても、その厳しさは人それぞれ。あなたの目指すレベルによって、飲んでOKな牛乳の量も変わってきます。
ここでは、代表的な3つの糖質制限レベルに合わせて、1日に摂取して良い牛乳の量の具体的な目安をご紹介します。ご自身のライフスタイルや目標と照らし合わせて、無理なく、そして賢く牛乳を食事に取り入れるヒントを見つけてくださいね。
あなたはどのタイプ?3つの糖質制限レベル
まずは、ご自身がどのレベルの糖質制限を実践しているか、または目指しているかを確認してみましょう。一般的に、糖質制限は1日の糖質摂取量によって、以下の3つのレベルに分けられます。
h4: ① プチ糖質制限(ロカボ)
提唱者である北里大学の北里研究所病院 糖尿病センター長・山田悟医師らが推奨している、最も始めやすい緩やかな糖質制限です。1食あたりの糖質量を20g〜40gに、そして間食の糖質を10gに抑えることで、1日の総糖質量を70g〜130gの間にコントロールします。食後の高血糖を抑えることを主な目的としており、継続しやすさが最大の魅力です。
h4: ② スタンダード糖質制限
1日の糖質摂取量を50g〜70g程度に抑える、中レベルの糖質制限です。3食のうち、朝食と夕食の主食(ごはん、パン、麺類など)を抜くことで、この数値を達成するのが一般的です。効果を実感しやすく、多くの方が実践しているポピュラーな方法と言えるでしょう。
h4: ③ スーパー糖質制限(ケトジェニックダイエット)
最も厳格な糖質制限で、1日の糖質摂取量を20g以下にまで抑えます。3食すべての主食を抜く必要があります。体のエネルギー源を糖質から脂質(ケトン体)に切り替える「ケトーシス」状態を目指すもので、短期間での効果が期待できる反面、厳密な管理と正しい知識が必要です。
【レベル別】1日に飲める牛乳の量の目安
それでは、それぞれのレベルで1日にどのくらいの牛乳が飲めるのか、普通牛乳(200mlあたり糖質10g、つまり100mlあたり糖質5gと仮定)を例に計算してみましょう。
h4: プチ糖質制限(1日の糖質130g以下)の場合
1日の糖質上限が130gと、比較的余裕のあるプチ糖質制限。このレベルであれば、牛乳を食生活に取り入れるのは比較的簡単です。
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1日の目安:200ml〜400ml(糖質10g〜20g)
例えば、朝食のプロテインシェイクに牛乳を200ml(糖質10g)使い、おやつの時間にカフェオレで100ml(糖質5g)楽しむ、といった使い方ができます。合計で糖質15gを使っても、まだ115gの枠が残っています。これなら、他の食事で極端な我慢をする必要もありませんね。ロカボの間食の糖質は10gが推奨されているので、牛乳200mlを間食として摂るのも良いでしょう。
h4: スタンダード糖質制限(1日の糖質70g以下)の場合
1日の糖質上限がぐっと下がるスタンダード糖質制限では、牛乳の飲み方にも少し工夫が必要になります。
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1日の目安:100ml〜200ml(糖質5g〜10g)
コップ1杯(200ml)の牛乳を飲んでしまうと、それだけで1日の糖質上限(70g)の約14%を消費してしまう計算になります。決して飲めない量ではありませんが、他の食事(特に調味料や野菜に含まれる糖質)とのバランスを考える必要があります。
おすすめは、料理の風味付けや、コーヒーに入れるミルクとして少量ずつ使う方法です。例えば、クリームシチューを作る際に、生クリームの一部を牛乳100ml(糖質5g)に置き換えたり、朝のコーヒーに50ml(糖質2.5g)だけ加えたり。こうすることで、満足感を保ちながら糖質量をコントロールできます。
h4: スーパー糖質制限(1日の糖質20g以下)の場合
1日の糖質上限がわずか20gというスーパー糖質制限。このレベルでは、残念ながら牛乳を飲むのは、あまり現実的とは言えません。
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1日の目安:できれば避けるか、多くても50ml程度(糖質2.5g)
牛乳をコップに半分(100ml)飲んだだけで、1日の糖質量の半分(10g)に達してしまいます。残りの10gで1日の食事を組み立てるのは、非常に困難です。野菜や調味料にも糖質は含まれているため、意図せず糖質オーバーになってしまうリスクが非常に高くなります。
このレベルでどうしても乳製品を摂りたい場合は、牛乳ではなく、糖質がほぼゼロのチーズや、糖質の低い生クリーム、後述する代用ミルクなどを活用するのが賢明な判断と言えるでしょう。
このように、ご自身の糖質制限レベルを正しく把握することで、牛乳と上手に付き合うための「自分だけの適量」が見えてきます。計画的に取り入れて、ストレスのない糖質制限を続けていきましょう。
5. 牛乳の糖質がやっぱり気になる…そんな時の救世主!おすすめ代用ミルク
「糖質制限のレベルを考えると、牛乳を飲むのは少し躊躇してしまう…」「でも、毎朝のカフェオレはやめたくない!」そんな風に感じている方も、きっと多いのではないでしょうか。ご安心ください!そんなあなたの強い味方になってくれるのが、牛乳の代わりとして使える、低糖質な「代用ミルク」です。
最近ではスーパーやコンビニでも手軽に手に入るようになりました。それぞれに風味や栄養価の特色があり、上手に使い分ければ、あなたの糖質制限ライフをより豊かで楽しいものにしてくれますよ。ここでは、代表的な代用ミルクの糖質量と、その魅力について詳しくご紹介します。
糖質制限の強い味方!代用ミルクのメリット
代用ミルクを選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその糖質の低さです。商品にもよりますが、牛乳に比べて糖質量を半分以下、中には10分の1近くにまで抑えられるものもあります。
また、植物性由来のものがほとんどなので、牛乳に含まれる乳糖が体に合わない「乳糖不耐症」の方や、乳製品アレルギーの方でも安心して飲むことができるのも大きなメリットです。それでは、具体的な代用ミルクの種類を見ていきましょう。
【種類別】代用ミルク徹底比較!
ここでは、糖質制限中におすすめの代表的な代用ミルクを4つピックアップし、普通牛乳と糖質量を比較してみました。(※糖質量はメーカーや商品によって異なるため、あくまで目安です。購入の際は必ず栄養成分表示をご確認ください。)
飲み物の種類 | 糖質量(200mlあたり) | 特徴 |
普通牛乳 | 約10.0g | 濃厚なコクと自然な甘み。カルシウムが豊富。 |
無調整豆乳 | 約5.8g | 大豆の風味。たんぱく質が豊富。イソフラボンを含む。 |
アーモンドミルク(砂糖不使用) | 約0.8g | あっさりとした風味。低カロリー。ビタミンEが豊富。 |
ココナッツミルク(飲料タイプ) | 約2.0g | まろやかでクリーミー。中鎖脂肪酸(MCT)を含む。 |
オーツミルク(砂糖不使用) | 約8.0g | 自然な甘みととろみ。食物繊維が豊富。 |
h4: ① 無調整豆乳
代用ミルクの代表格といえば、やはり豆乳ですよね。糖質制限中に選ぶなら、砂糖や油分が添加されていない「無調整豆乳」一択です。
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糖質量: 牛乳の約半分。キッコーマンの無調整豆乳の場合、200mlあたりの炭水化物は5.8gです。
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風味と特徴: 大豆由来のしっかりとした風味と、まろやかな口当たりが特徴です。牛乳に比べてたんぱく質量が多く、女性に嬉しい大豆イソフラボンも摂取できます。
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おすすめの活用法: そのまま飲むのはもちろん、コーヒーと割ってソイラテにするのが定番です。また、豆乳鍋やクリームソース風の煮込み料理など、牛乳の代わりに幅広く使えます。ただし、独特の豆の香りが苦手な方もいるかもしれません。
h4: ② アーモンドミルク(砂糖不使用)
糖質制限の実践者から絶大な支持を得ているのが、アーモンドミルクです。選ぶ際は、必ず「砂糖不使用」タイプを選びましょう。
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糖質量: 驚異的な低さ!筑波乳業の「濃いアーモンドミルク」の場合、200mlあたりの糖質量はわずか0.8g。牛乳の10分の1以下です。
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風味と特徴: さらりとしていて、クセのないあっさりとした味わいです。香ばしいアーモンドの風味が楽しめます。カロリーが低いのも嬉しいポイント。抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれています。
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おすすめの活用法: どんな飲み物とも相性が良く、特にコーヒーや紅茶の風味を邪魔しません。スムージーのベースにしたり、プロテインを割ったりするのにも最適です。ただし、牛乳や豆乳に比べるとコクや濃厚さには欠けるため、料理に使うと少し物足りなさを感じるかもしれません。
h4: ③ ココナッツミルク
エスニック料理でおなじみのココナッツミルクですが、最近ではそのまま飲めるドリンクタイプも増えています。
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糖質量: アーモンドミルクほどではありませんが、十分に低い数値です。飲料タイプのものの多くは200mlあたり2g前後です。(※料理に使う缶詰タイプは濃厚な分、糖質も高めなので注意が必要です)
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風味と特徴: 独特のまろやかでクリーミーな口当たりと、南国風の甘い香りが魅力です。エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸(MCTオイルの主成分)を含んでいるのも、糖質制限的には嬉しいポイント。
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おすすめの活用法: コーヒーに入れると、フレーバーコーヒーのようなエキゾチックな味わいに。カレーやスープなどの煮込み料理に加えると、一気に本格的な味になります。風味が特徴的なので、好みが分かれるかもしれません。
h4: ④ オーツミルク(砂糖不使用)
近年人気が急上昇しているのが、オーツ麦から作られるオーツミルクです。
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糖質量: 他の代用ミルクに比べるとやや高めですが、それでも牛乳よりは低い傾向にあります。砂糖不使用タイプを選びましょう。
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風味と特徴: 自然な甘みと、クリーミーでとろりとしたテクスチャーが特徴です。食物繊維が豊富で、特に水溶性食物繊維のβ-グルカンは、食後の血糖値の上昇を穏やかにする効果が報告されています。
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おすすめの活用法: そのままでも美味しく飲め、ラテにするとしっかりとした泡が立ちやすいことから、カフェでも人気です。シリアルやオートミールにかけて食べるのもおすすめです。糖質量が比較的高めなので、厳しい糖質制限をしている方は量に注意が必要です。
これらの代用ミルクを冷蔵庫にストックしておけば、「今日は糖質をかなり摂ってしまったから、コーヒーにはアーモンドミルクを使おう」「今日は少し余裕があるから、豆乳でたんぱく質を補給しよう」といったように、その日の食事内容に合わせて柔軟な調整が可能になります。
牛乳の糖質が気になるときは、我慢してストレスを溜めるのではなく、ぜひこれらの優秀な代用ミルクを試してみてください。きっと、あなたの糖質制限ライフが、もっと快適で楽しいものに変わるはずですよ。
6. まとめ:糖質制限と牛乳、上手に付き合うための3つのポイント
ここまで、糖質制限中の牛乳との付き合い方について、様々な角度から詳しく見てきました。牛乳は糖質を含んでいるため注意が必要ですが、その特性を正しく理解し、賢く選べば、決して敵ではありません。むしろ、カルシウムやたんぱく質が豊富な、心強い味方になってくれます。
最後に、これだけは押さえておきたい「糖質制限と牛乳、上手に付き合うための3つのポイント」を、もう一度おさらいしましょう。
自分の糖質制限レベルに合った「1日の適量」を知ること
あなたが実践しているのは、1日の糖質量を130g以下に抑える「プチ糖質制限」ですか?それとも、20g以下を目指す「スーパー糖質制限」でしょうか。自分のレベルを把握し、それに合った1日の牛乳の摂取目安量を守ることが、糖質制限成功への第一歩です。無理なく続けられる自分だけのルールを見つけましょう。
思い込みで選ばず「成分表示」を必ず確認すること
「低脂肪だからヘルシー」「健康によさそうだから」といったイメージだけで牛乳を選ぶのは、もう卒業です。大切なのは、パッケージの裏側にある「種類別名称」「栄養成分表示(炭水化物量)」「原材料名」の3つを自分の目で確認する習慣をつけること。特に、甘い味の「乳飲料」には要注意です。基本は「種類別:牛乳」を選ぶと覚えておけば、大きな失敗はありません。
時には「代用ミルク」も活用して、ストレスを溜めないこと
牛乳の糖質がどうしても気になる日や、糖質量の枠を他の食事に使いたい日もありますよね。そんな時は、我慢せずに「代用ミルク」を積極的に活用しましょう。驚くほど低糖質な「アーモンドミルク(砂糖不使用)」や、たんぱく質が豊富な「無調整豆乳」など、選択肢は豊富です。気分や用途に合わせて使い分ければ、食事の楽しみが広がり、ストレスなく糖質制限を続けられますよ。
この3つのポイントを心に留めておけば、あなたはもう「牛乳の糖質」に振り回されることはありません。大好きな牛乳を楽しみながら、理想の体と健康的な毎日を手に入れていきましょう。あなたの賢い糖質制限ライフを、心から応援しています!

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。