ピスタチオ
【意外な共通点!】ナッツ好きもハマる、ピスタチオの笑いの世界
2024.03.11
「ねえ、ピスタチオって知ってる?何か独特な芸人らしいけど…」友達と話していて、そんな会話を交わしたことはありませんか?ある日、テレビをつけたら目の前に現れたのは、白シャツに蝶ネクタイの個性的なコンビ。気になるけれど、詳しい情報はわからない…。この記事を読めば、ピスタチオの独特な世界観や彼らのユニークな魅力がわかります。
ピスタチオとは?その芸人コンビの特徴
ピスタチオは、2010年代にその独特な笑いで日本のお笑い界に新風を吹き込んだコンビです。彼らのコンビ名の由来は、「響きがかわいい」という事で名付けられました。コンビのメンバーは、小澤慎一朗さんと伊地知大樹さんの二人。二人は大学時代に知り合い、同じお笑いサークルで活動していました。その後、卒業後にプロを目指しコンビを結成します。
彼らの大きな転機となったのが、「な〜んのっ?」というギャグ。このギャグは瞬く間に注目され、多くの人々に笑いを届けました。このフレーズは、独特な間合いと表情がポイントで、ピスタチオの象徴的なネタとなりました。
ピスタチオはその後、テレビやラジオ、ライブを通じて活動を広げました。地方公演も積極的に行い、ファン層の拡大に努めています。
また、ピスタチオの面白さはネタだけではありません。二人の個性あふれるトークも魅力のひとつです。伊地知さんのテンポの良いツッコミと小澤さんのボケが織り成す掛け合いは、バラエティ番組でも多くの笑いを生み出しています。さらに、ファンイベントやオンライン配信を通じて、ファンとの距離を縮める取り組みも行っています。
ピスタチオの芸風:独自のスタイルと魅力
ピスタチオの芸風は、他の芸人と一線を画す独自性が魅力です。特に「な〜んのっ?」というギャグは、彼らの象徴とも言えるネタで、一度聞いたら忘れられない強烈なインパクトを与えます。このギャグは単なる言葉の繰り返しではなく、観客の予想を裏切る絶妙なタイミングと独特の間によって成立しています。
また、彼らはオネエ口調を活かしたコントスタイルでも注目を集めています。このスタイルは当初、観客から「奇抜すぎる」と驚かれることもありましたが、次第に「癖になる」「新鮮で面白い」と評価されるようになりました。特に、伊地知さんの甲高い声と小澤さんの落ち着いた声の掛け合いが、独特のリズム感を生み出しています。
彼らの芸風のもう一つの特徴は、日常の些細な出来事をテーマにすることです。例えば、コンビニのレジ前でのやり取りや、友人同士の会話をベースにしたネタでは、観客が共感しやすい状況をユーモラスに描いています。こうした「身近さ」を取り入れた笑いが、多くの観客の心を掴んでいます。
ピスタチオはまた、観客との一体感を重視するパフォーマンスを得意としています。ライブ公演では、観客を巻き込んだ掛け合いを行い、その場にいる全員が笑顔になれるような雰囲気を作り上げます。このようなパフォーマンスは、テレビでは味わえない彼らの魅力を引き出しています。
さらに、彼らの芸風は若手芸人にも影響を与えています。ピスタチオの斬新なスタイルに触発され、新しい発想のネタを考える芸人が増えています。特に、「間」を重視した笑いの手法は、次世代のお笑いの可能性を広げています。
ピスタチオの代表作とギャグ
ピスタチオといえば、奇妙なイントネーションで喋りつつ変顔をして白目を剥く、独特のスタイルである「白目漫才」。
このネタは、彼らのキャリアにおけるキーポイントであり、ピスタチオの名前を一躍有名にしました。2人は両手を前で組み、斜に構えた姿勢で立ちます。このポーズ自体がすでにシュールな雰囲気を醸し出します。
伊地知さんが「私の好きな○○を発表したいですっ」と言い、何か重要な発表をしようとしますが、その内容が全く期待できないような、ナンセンスな展開が予感されます。小澤さんは「ようやく聞けるのですねっ」と返しますが、その後のリアクションが予測不可能です。
小澤さんが口でドラムロールを真似し、謎の間を作ることで観客を混乱させます。その後、伊地知さんが何かを発表するかと思いきや、妙なツッコミや質問が飛び交うのが特徴です。「な〜んのっ?」や「それ〇〇じゃな〜くな〜い?」というツッコミは、聞いた側が驚きや戸惑いを覚えるほど予測できない展開にします。
この漫才は、言葉のやり取りだけではなく、彼らの表情や動き、間の使い方なども大きな要素となっており、非常にナンセンスでどこに行くか予測できない進行が魅力です。
ピスタチオが与えるお笑い界への影響
ピスタチオが日本のお笑い界に与えた影響は大きいものがあります。彼らのスタイルは、既存のお笑いの枠を超えた新しい方向性を提示しました。特に「な〜んのっ?」のようなギャグは、言葉だけでなくタイミングや間、さらには表情や仕草までも笑いの要素として活用する新しい試みでした。このアプローチは、多くの若手芸人に刺激を与え、「自分らしい笑い」を模索するきっかけとなりました。
さらに、ピスタチオは多様性の象徴としても評価されています。彼らがオネエ口調を取り入れたネタを披露することで、固定観念にとらわれない自由な表現が可能であることを示しました。このスタイルは、性別や役割に関する従来のお笑いの枠を超え、多様性を尊重する現代社会において特に意義深いものとなっています。
また、ピスタチオはお笑い以外の分野でも新たな潮流を生み出しています。伊地知さんが演じた舞台作品では、観客とのコミュニケーションを重視した新しい演劇手法が取り入れられました。こうした取り組みは、お笑いと他の芸術分野の融合を促進し、新しいエンターテインメントの形を模索する動きにもつながっています。
若手芸人にとって、ピスタチオは単なる成功例ではなく、挑戦する姿勢や発想の自由さを体現するロールモデルとなっています。彼らの存在が、次世代のお笑い界をさらに豊かにすることは間違いありません。
ピスタチオのこれからの可能性
ピスタチオは、2022年4月27日に解散を発表し、同年5月31日に正式に解散しました。解散後、メンバーそれぞれが異なる道を進むことになります。
伊地知大樹さんは、解散後も引き続き吉本興業に所属し、2023年3月8日に「ピスタチオ伊地知」としてピン芸人として活動を継続しました。彼はピスタチオ時代のシュールでユニークな漫才のスタイルを引き継ぎつつも、個々のパフォーマンスや新たな挑戦を行っているようです。
小澤慎一郎さんは芸人を辞め、タレントに転身しました。さらに、児童福祉関係の資格を取得するために学び始めることを決意しています。小澤さんのこの選択は、芸人としての活動から新たな人生のステップを踏み出す大きな転機となりました。
また、ピスタチオ解散後、2023年6月1日放送の『NEWニューヨーク』(テレビ朝日)において、解散式が行われ、解散に向けた感謝の気持ちや、それぞれの今後について語られました。この解散式では、ファンや関係者に向けてのメッセージが発表され、ピスタチオとしての活動の一区切りがつけられました。
ピスタチオは解散こそしましたが、それぞれが新たな道を歩み始める中でも、彼らのユニークなキャラクターや個性は今後も注目されることでしょう。

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。