糖質制限
糖質制限で痩せない?考えられる4つの理由と対策法
2025.01.27
こんにちは!「よし、ダイエットするぞ!」と意気込んで糖質制限を始めたのに、「あれ?全然体重が減らない…」「むしろ、なんだか体調が…」なんて悩んでいませんか?
糖質制限ダイエットは、正しく行えば効果が期待できる方法の一つですが、実は落とし穴も少なくないんです。せっかく頑張っているのに結果が出ないと、モチベーションも下がってしまいますよね。
この記事では、なぜ糖質制限をしても痩せないのか、その具体的な原因を4つのポイントに絞って、科学的な根拠を交えながら、ちょっとマニアックな視点も入れて詳しく解説していきます! 「もしかして、私もこれかも?」と思い当たる節がないか、ぜひチェックしてみてください。
正しい知識を身につけて、あなたの糖質制限ダイエットが成功に向かうためのヒントがきっと見つかるはずです。一緒に頑張りましょう!
1. 糖質制限で痩せない原因①:カロリー計算の罠
糖質以外もカロリー源!
「糖質さえ減らせばOK!」と思っていませんか?実は、これが糖質制限で痩せない、一番よくある落とし穴なんです。ダイエットの基本中の基本は、やっぱり「エネルギー収支」。つまり、「摂取カロリー < 消費カロリー」の状態を作ることです。
糖質を減らした分、お腹を満たすために他のものをたくさん食べてしまうと、結局トータルの摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまい、痩せることができません。
糖質の代わりに食べる機会が増えるタンパク質や脂質にも、もちろんカロリーはあります。タンパク質は1gあたり約4kcalですが、特に注意したいのが脂質。脂質は1gあたりなんと9kcalもあるんです!これは糖質やタンパク質の倍以上のカロリーなんですよ。
例えば、お肉を食べるにしても、脂身の少ない鶏むね肉(皮なし、100gあたり約105kcal、脂質1.9g)と、脂身の多い豚バラ肉(100gあたり約386kcal、脂質34.6g)では、カロリーも脂質量も全然違いますよね。糖質を気にするあまり、高カロリーな食品を選んでしまっては本末転倒です。
糖質制限をしているからといって、カロリー計算を全く無視して良いわけではありません。自分が1日にどれくらいのカロリーを摂取していて、どれくらい消費しているのかを把握することが、ダイエット成功の第一歩ですよ。
「良質な脂質」の摂りすぎに注意
糖質制限中は、エネルギー源として脂質を積極的に摂ることが推奨されることもありますよね。特に、アボカド、ナッツ類、オリーブオイル、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)などは「良質な脂質」として人気です。
確かに、これらの脂質は体に必要な栄養素を含んでいたり、エネルギーになりやすかったりといったメリットがあります。例えば、アボカドには不飽和脂肪酸や食物繊維が豊富ですし、ナッツ類にもビタミンやミネラルが含まれています。オリーブオイル(特にエキストラバージン)に含まれるオレイン酸やポリフェノールも健康効果が期待されています。MCTオイルは、消化吸収が早く、すぐにエネルギーとして使われやすいという特徴があります。
しかし!いくら「良質」とはいえ、摂りすぎれば当然カロリーオーバーにつながります。ここが要注意ポイントなんです。
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アボカド: 1個(約140g可食部)あたり約223kcal、脂質は約21g。美味しいからといって毎食のように食べたり、一度にたくさん食べたりするのは控えましょう。1日に1/2個程度を目安にするのがおすすめです。
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ナッツ類(アーモンド): 手軽に食べられますが、思った以上に高カロリー。アーモンドは約30粒(約30g)で約186kcal、脂質は約16gもあります。小腹が空いたときにつまむのは良いですが、食べすぎないように注意が必要です。1日の間食として、手のひらに軽く一杯(20~25g程度)が良いでしょう。
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オリーブオイル: サラダにかけたり、炒め物に使ったりと便利ですが、大さじ1杯(約12g)で約111kcal、脂質はもちろん12gです。調理に使う際は、計量スプーンで測る習慣をつけると、使いすぎを防げます。
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MCTオイル: コーヒーに入れたり、サラダにかけたりする方が多いですが、これも大さじ1杯(約14g)で約126kcal、脂質14g。エネルギーになりやすいとはいえ、摂りすぎは禁物です。最初は小さじ1杯程度から試してみるのが良いでしょう。
「体に良いから」「糖質制限中に推奨されているから」といって、無制限に食べてしまうのはNGです。適量を守ることが大切ですよ。
PFCバランスを意識しよう
糖質制限で痩せない、という状況を脱却するためには、カロリー計算に加えて「PFCバランス」を意識することが非常に重要です。PFCとは、三大栄養素である
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P = Protein(タンパク質)
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F = Fat(脂質)
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C = Carbohydrate(炭水化物)
の頭文字をとったものです。これらの栄養素をどれくらいのバランスで摂取するかが、健康的なダイエットの鍵を握っています。
糖質制限では、C(炭水化物)の割合を減らすわけですが、その分、P(タンパク質)とF(脂質)の割合を適切に調整する必要があります。ただ単に糖質を抜くだけでなく、他の栄養素のバランスも考えないと、
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タンパク質が不足して筋肉が落ち、代謝が低下する
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脂質を摂りすぎてカロリーオーバーになる
といった問題が起こりやすくなります。
理想的なPFCバランスは、目的や活動量、体質によって異なりますが、一般的な目安としては、
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タンパク質: 1日の総摂取カロリーの15~20%(筋肉量を維持・向上させたい場合はもう少し多くてもOK)
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脂質: 1日の総摂取カロリーの20~30%(糖質制限中はこれより高くなる場合もありますが、質と量に注意)
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炭水化物: 残りのカロリー(糖質制限の度合いによって調整)
といった感じです。例えば、1日の目標摂取カロリーが1800kcalで、P:20%, F:50%, C:30%(これは比較的緩やかな糖質制限の例)を目指す場合、
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タンパク質: 1800kcal × 0.20 = 360kcal ÷ 4kcal/g = 90g
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脂質: 1800kcal × 0.50 = 900kcal ÷ 9kcal/g = 100g
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炭水化物: 1800kcal × 0.30 = 540kcal ÷ 4kcal/g = 135g
のように計算できます。
もちろん、これはあくまで一例です。最近では、食事記録アプリ(例えば「あすけん」や「カロミル」など)を使えば、食べたもののカロリーやPFCバランスを簡単に計算・管理できるので、活用してみるのもおすすめです。
糖質を減らすことだけに集中するのではなく、タンパク質や脂質も含めた全体のバランスを見ながら、カロリー管理を行うことが、糖質制限で痩せない状況を抜け出すための重要なポイントですよ。
2. 糖質制限で痩せない原因②:代謝ダウンの仕組み
筋肉がエネルギーに?「糖新生」とは
「糖質を極端に減らせば、どんどん痩せるはず!」と思いがちですが、実はやりすぎると逆効果になることがあるんです。その鍵を握るのが「糖新生(とうしんせい)」という体の仕組みです。
私たちの体、特に脳は、通常ブドウ糖(糖質が分解されたもの)を主なエネルギー源として使っています。糖質制限をして、食事から入ってくるブドウ糖が極端に少なくなると、体は「エネルギー不足だ!」と判断し、他のものからブドウ糖を作り出そうとします。これが糖新生です。
糖新生では、主に肝臓で、アミノ酸(タンパク質を構成するもの)や乳酸、グリセロール(脂質の一部)などを材料にして、新たにブドウ糖が合成されます。つまり、体はエネルギーを確保するために、なんと自分の筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、それをブドウ糖に変えてしまうことがあるんです!
もちろん、糖新生は生命維持に必要な体の正常な反応です。しかし、極端な糖質制限が長期間続くと、この糖新生が過剰に働き、筋肉の分解が進んでしまう可能性があります。特に、後述するようにタンパク質の摂取が足りていなかったり、運動をしていなかったりすると、筋肉はどんどん減ってしまうリスクが高まります。
「糖質制限してるのに痩せない…」と感じている場合、もしかしたらこの糖新生による筋肉分解が、知らず知らずのうちに進んでいるのかもしれません。
筋肉減少が招く基礎代謝の低下
なぜ筋肉が減ると痩せにくくなるのでしょうか?それは「基礎代謝」が低下してしまうからです。
基礎代謝とは、私たちが生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を維持したりと、じっとしていても消費されるカロリーのことですね。この基礎代謝は、1日の総消費カロリーの約60~70%を占めていると言われています。つまり、基礎代謝が高い人ほど、何もしなくてもたくさんのカロリーを消費してくれる「燃費の悪い体(=痩せやすい体)」と言えるわけです。
そして、この基礎代謝量に大きく影響するのが「筋肉量」なんです。筋肉は、他の組織に比べて多くのエネルギーを消費します。そのため、筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝もそれに伴って低下してしまいます。
例えば、国立健康・栄養研究所の式を使った簡易的な基礎代謝量の計算方法(男性: (0.0481 × 体重(kg) + 0.0234 × 身長(cm) - 0.0138 × 年齢 - 0.4235) × 1000 / 4.186、女性: (0.0481 × 体重(kg) + 0.0234 × 身長(cm) - 0.0138 × 年齢 - 0.9708) × 1000 / 4.186)を見ても、体重が基礎代謝に影響を与えることがわかりますが、同じ体重でも筋肉量が多い人と少ない人では、実際の基礎代謝量は異なります。筋肉1kgあたりの基礎代謝量は約13kcal/日と言われていますが、脂肪組織は約4.5kcal/日。筋肉の方が約3倍もエネルギーを消費するんですね!
糖質制限によって糖新生が進み、筋肉量が減少すると、基礎代謝が低下します。すると、以前と同じカロリーを摂取していても、消費カロリーが減ってしまっているので、結果的に「摂取カロリー > 消費カロリー」となり、痩せにくくなる、あるいは体重が増えてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
糖質制限で痩せないと感じ始めたら、もしかしたら筋肉量が減って基礎代謝が落ちているサインかもしれません。
筋肉を守る!タンパク質と筋トレ
糖質制限中に筋肉が減って基礎代謝が落ちるのを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか?答えはシンプル。「適切なタンパク質の摂取」と「筋力トレーニング」です!
1. 適切なタンパク質をしっかり摂る!
まず、筋肉の材料となるタンパク質を十分に摂取することが何よりも重要です。糖新生で筋肉が分解されるのを少しでも抑え、筋肉の合成を促すためには、材料をしっかり補給してあげる必要があります。
一般的に、体重1kgあたり1.0g程度のタンパク質摂取が推奨されていますが、糖質制限中で筋肉量を維持・向上させたい場合や、筋トレをしている場合は、もう少し多めに、体重1kgあたり1.2g~1.6g、場合によっては2.0g程度を目安に摂取すると良いでしょう。例えば、体重50kgの人なら、1日あたり60g~80g程度のタンパク質を目標にするイメージです。
タンパク質を多く含む食品には、
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肉類(鶏むね肉、ささみ、赤身肉など)
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魚介類(鮭、マグロ、アジ、エビ、イカなど)
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大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)
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卵
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乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ ※糖質に注意)
などがあります。これらの食品を毎食バランス良く取り入れるように心がけましょう。
さらにマニアックな話をすると、タンパク質の「質」も重要です。食品に含まれる必須アミノ酸(体内で合成できない9種類のアミノ酸)のバランスを示す「アミノ酸スコア」という指標があり、これが100に近いほど良質なタンパク質とされています。肉、魚、卵、大豆製品などはアミノ酸スコアが高い食品なので、積極的に摂りたいですね。
一度に大量のタンパク質を摂取しても吸収しきれないので、3食+間食などでこまめに分けて摂取するのがおすすめです。プロテインパウダーなどを活用するのも良い方法ですよ。
2. 筋力トレーニングを取り入れる!
食事でタンパク質をしっかり摂ることに加えて、筋肉に適度な刺激を与える筋力トレーニングも欠かせません。筋トレを行うことで、筋肉の分解を防ぎ、むしろ筋肉量を増やす効果が期待できます。筋肉量が増えれば、基礎代謝もアップし、痩せやすく太りにくい体を作ることができます。
「筋トレって、ジムに行かないとできないんじゃ…」と思うかもしれませんが、自宅でできる簡単なトレーニングでも十分効果はありますよ。
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スクワット: 太ももやお尻など、下半身の大きな筋肉を鍛える基本のトレーニング。
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プランク: 体幹(お腹周りや背中)を鍛え、姿勢改善にもつながります。
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腕立て伏せ(膝つきでもOK): 胸や腕の筋肉を鍛えます。
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ダンベル(ペットボトルでも代用可)を使ったトレーニング: 肩や腕、背中などをピンポイントで鍛えられます。
まずは週に2~3回程度、無理のない範囲で始めてみましょう。大切なのは継続することです。慣れてきたら、回数やセット数を増やしたり、少し負荷の高い種目に挑戦したりすると良いでしょう。
糖質制限と筋トレは、実はとても相性が良い組み合わせなんです。糖質制限で体脂肪が燃えやすい状態を作りつつ、筋トレで筋肉量を維持・向上させることで、効率的に理想の体を目指すことができます。「糖質制限 痩せない」ループから抜け出すために、ぜひタンパク質の摂取と筋トレを見直してみてくださいね!
3. 糖質制限で痩せない原因③:「隠れ糖質」を見破れ!
調味料に潜む意外な糖質
「自炊中心で、お米やパン、麺類はちゃんと控えているのに、なぜか痩せない…」そんなあなたは、もしかしたら「隠れ糖質」を摂りすぎているのかもしれません。
普段何気なく使っている調味料の中には、意外と多くの糖質が含まれているものがあります。特に注意したいのが、甘みのある調味料や、とろみのあるソース類です。
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ケチャップ: 大さじ1杯(約15g)あたり、糖質は約4g。ハンバーグやオムライスにたっぷりかけるのは要注意です。
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中濃・ウスターソース: 大さじ1杯(約18g)あたり、糖質は約5g。揚げ物などについついかけすぎてしまいがちですね。
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みりん(本みりん): 大さじ1杯(約18g)あたり、糖質は約8g。和食の甘み付けに欠かせませんが、糖質量は高めです。煮物などに使う際は、量を控えめにするか、糖質ゼロの甘味料で代用するなどの工夫が必要です。
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めんつゆ(ストレートタイプ): 100mlあたり、糖質が10g以上含まれているものも。そばやうどんだけでなく、煮物や和え物にも使うことがあるので、成分表示をよく確認しましょう。
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焼肉のたれ: 大さじ1杯(約18g)あたり、糖質は5gを超えるものが多いです。果物や砂糖が多く使われているため、糖質量が高くなりがちです。
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市販のドレッシング: 特に、和風ドレッシングやフレンチドレッシング、ごまドレッシングなど、甘みのあるタイプは糖質が高めなことがあります。大さじ1杯あたり2g以上の糖質が含まれるものも珍しくありません。ノンオイルだからヘルシーと思っていても、糖質が多い場合があるので注意が必要です。
これらの調味料は、少量なら問題ないかもしれませんが、毎日のように使ったり、一度にたくさん使ったりすると、知らず知らずのうちにかなりの糖質量を摂取してしまうことになります。「糖質制限 痩せない」と感じているなら、まずは普段使っている調味料の糖質量をチェックしてみることをおすすめします。
加工食品・根菜・乳製品もチェック
調味料以外にも、私たちが普段口にする食品の中には、意外な「隠れ糖質」が含まれているものがたくさんあります。
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加工食品:
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練り物(ちくわ、かまぼこ、さつま揚げなど): 製造過程ででんぷんやつなぎが使われていることが多く、糖質が高めです。例えば、ちくわ1本(約30g)あたり糖質が2~3g含まれることも。おでんの具材を選ぶときなども注意が必要です。
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ハム・ソーセージ・ベーコン: こちらも、結着剤としてでんぷんなどが使われていたり、味付けに砂糖が使われていたりすることがあります。特に「魚肉ソーセージ」は糖質が高めな傾向があります。パッケージの栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。
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根菜類: 野菜だから大丈夫と思いがちですが、土の中で育つ根菜類には糖質が多く含まれるものがあります。
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じゃがいも: 1個(中サイズ、約150g)あたり糖質約24g。
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さつまいも: 1/2本(約100g)あたり糖質約29g。
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れんこん: 1節(約100g)あたり糖質約14g。
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ごぼう: 1/2本(約75g)あたり糖質約7g。
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にんじん: 1/2本(約75g)あたり糖質約5g。
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玉ねぎ: 1/2個(約100g)あたり糖質約7g。 これらは食物繊維やビタミンも豊富ですが、糖質制限中は食べる量や頻度に気をつけたい野菜です。葉物野菜やきのこ類を中心に摂るようにすると良いでしょう。
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乳製品: 健康に良いイメージがありますが、糖質が含まれているものもあります。
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牛乳: コップ1杯(200ml)あたり、約10gの糖質(乳糖)が含まれています。飲みすぎには注意が必要です。
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ヨーグルト: 無糖のプレーンヨーグルトでも、100gあたり4~5g程度の乳糖が含まれています。加糖タイプのヨーグルトはさらに砂糖が加えられているため、糖質量が多くなります。果物入りのものなども要注意です。
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チーズ: プロセスチーズやナチュラルチーズ(カマンベール、チェダーなど)は比較的糖質が低いですが、クリームチーズやカッテージチーズは少し高めになる場合があります。種類によって異なるので確認しましょう。
これらの食品を完全に避ける必要はありませんが、糖質制限中に「痩せない」と感じている場合は、これらの食品からの糖質摂取が影響していないか、一度見直してみる価値はありますよ。
「糖質オフ」表示の真実
最近スーパーやコンビニでよく見かける「糖質ゼロ」「低糖質」「糖質オフ」といった表示。糖質制限をしていると、ついつい手が伸びてしまいますよね。でも、これらの表示には少し注意が必要です。
まず、「糖質ゼロ」という表示。これは、食品表示基準に基づいて、食品100gあたり(または飲料100mlあたり)の糖質量が0.5g未満の場合に表示できることになっています。つまり、全くゼロではない可能性もあるということです。
「低糖質」「糖質オフ」といった表示には、実は明確な基準がありません。メーカーが独自に「自社従来品と比較して〇%カット」などと表示している場合が多いです。そのため、「低糖質」と書かれていても、意外と糖質が含まれていることがあります。
さらに気をつけたいのが、「糖類ゼロ」という表示です。「糖類」とは、砂糖やブドウ糖、果糖などの単糖類・二糖類を指します。一方で、「糖質」は糖類に加えて、でんぷんなどの多糖類や、糖アルコールなども含んだ広い概念です。
つまり、「糖類ゼロ」と表示されていても、でんぷんや糖アルコールなどの「糖類以外の糖質」は含まれている可能性がある、ということです。
ここで登場するのが「糖アルコール」です。キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトールなどが有名ですね。これらは糖質の一種ですが、砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかだったり、カロリーが低かったりするものがあります。
特に「エリスリトール」は、体内でほとんど代謝されずに尿として排出されるため、カロリーゼロ、血糖値にも影響を与えないとされています。そのため、多くの低糖質食品や飲料の甘味料として使われています。
栄養成分表示を見る際には、「炭水化物」の項目をチェックしましょう。「炭水化物」は「糖質」と「食物繊維」を合わせたものです。その内訳として「糖質」と「糖類」が記載されている場合もあります。
もし「糖質」量が記載されていて、その中にエリスリトールなどの血糖値に影響しにくい糖アルコールが多く含まれている場合は、実質的な糖質量は表示されている数値よりも低いと考えることができます。しかし、全ての糖アルコールが血糖値に全く影響しないわけではないので、注意が必要です。(マルチトールなどは少量ですが血糖値を上げる可能性があります。)
「糖質オフ」だから大丈夫、と安心せずに、必ず栄養成分表示を確認し、「糖質量」や、使われている甘味料の種類(特にエリスリトールを除く糖アルコールや人工甘味料)をチェックする習慣をつけましょう。
栄養成分表示の活用術と代替品
隠れ糖質を見抜く最強の武器は、食品パッケージの裏などについている「栄養成分表示」をしっかり読み解くことです! ここでは、その活用術と、糖質を抑えるための代替品のアイデアをご紹介します。
栄養成分表示のチェックポイント:
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「炭水化物」の量を確認: まず、炭水化物の総量を見ます。
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「糖質」と「食物繊維」の内訳を確認: 炭水化物は「糖質+食物繊維」です。糖質量が明記されていれば、それをチェックします。もし糖質量の記載がなく「炭水化物」のみの場合は、食物繊維量を引けばおおよその糖質量がわかります(食物繊維量も記載がない場合は、炭水化物量≒糖質量と考えておくと安全です)。
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「糖類」の量も参考に: 「糖類」は糖質の一部(主に砂糖など)です。糖類が少なくても、でんぷんなどで糖質量が多い場合があるので注意。
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「食塩相当量」も忘れずに: 糖質制限中は、加工食品などで塩分を摂りすぎてしまうことも。むくみの原因にもなるので、合わせてチェックしましょう。
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原材料名もチェック: 最初に書かれているものほど多く含まれています。「砂糖」「ぶどう糖果糖液糖」「果糖」「水あめ」「でんぷん」などが上位に書かれている場合は、糖質が多い可能性が高いです。また、甘味料の種類(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料や、ステビア、ラカンカ、エリスリトールなど)も確認できます。
糖質を抑えるための代替品アイデア:
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甘味料: 砂糖やみりんの代わりに、血糖値に影響を与えにくい甘味料を活用しましょう。
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エリスリトール: カロリーゼロ。自然な甘み。焼き菓子などにも使いやすい。
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ラカントS(羅漢果エキス+エリスリトール): カロリーゼロ。砂糖に近い甘みで、料理にも使いやすい。液体タイプと顆粒タイプがあります。
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ステビア: 天然由来の甘味料。少量で強い甘みが出ます。
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調味料:
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ケチャップ → トマトピューレ+塩+甘味料: 市販のケチャップより糖質を抑えられます。
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ソース → 醤油+だし+甘味料+とろみ付け(サイリウムなど): ウスターソースや中濃ソース風に。
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ドレッシング → オリーブオイル+酢(orレモン汁)+塩胡椒+ハーブ: 自家製なら糖質量をコントロールできます。MCTオイルを使うのも良いですね。マヨネーズは比較的糖質が低いものが多いですが、カロリーには注意。
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粉類: 小麦粉の代わりに、糖質の低い粉類を使うのも手です。
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おからパウダー: 食物繊維豊富。蒸しパンやクッキーなどに。
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アーモンドプードル(アーモンドの粉): 焼き菓子や料理のつなぎに。
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サイリウム(オオバコ): 水分を含むととろみやもちもち感が出る。わらび餅風デザートやお好み焼きのつなぎなどに。
これらの代替品を上手に取り入れることで、我慢しすぎずに糖質制限を続けることができますよ。栄養成分表示を味方につけて、賢く隠れ糖質を回避しましょう!
4. 糖質制限で痩せない原因④:ホルモンのいたずら
ストレスホルモン「コルチゾール」の影響
「食事には気を使っているし、隠れ糖質もチェックしてる。なのに、なぜか痩せない…」そんなあなたは、もしかしたら「ホルモン」の影響を受けているのかもしれません。特に、ストレスとの関係は無視できません。
私たちがストレスを感じると、副腎皮質というところから「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールは、血糖値を上げたり、血圧を上げたりして、体がストレス状況に対応できるようにする、いわば「闘争・逃走ホルモン」の一つです。短期的には体を守るために必要なホルモンなのですが、問題は、現代社会に多い「慢性的なストレス」にさらされ続けることです。
慢性的にストレスがかかり、コルチゾールの分泌が高い状態が続くと、体に様々な影響が出てきます。ダイエットに関して特に問題なのが、以下の2点です。
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血糖値の上昇: コルチゾールは、肝臓での糖新生(筋肉などを分解して糖を作り出すこと)を促進し、血糖値を上昇させる働きがあります。血糖値が高い状態が続くと、それを下げるためにインスリンというホルモンがたくさん分泌されます。インスリンは、血中の糖を細胞に取り込む働きがありますが、同時に「脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制する」働きも持っています。つまり、コルチゾールが高い状態が続くと、インスリンも分泌されやすくなり、結果的に脂肪が蓄積されやすくなってしまうのです。
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食欲の増進(特に高カロリー食): コルチゾールは、食欲をコントロールする脳の領域にも影響を与え、特に甘いものや脂っこいもの、いわゆる「コンフォートフード」と呼ばれる高カロリーな食べ物への欲求を高めることが知られています。ストレスを感じると、ついポテトチップスやチョコレートに手が伸びてしまう…というのは、このコルチゾールの影響も考えられるのです。
仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、睡眠不足、そして「痩せなきゃ!」というダイエットそのものに対するプレッシャーも、ストレスの原因となりえます。糖質制限を頑張っているのに痩せない場合、もしかしたら過剰なストレスがコルチゾールレベルを上げ、痩せにくい状況を作り出してしまっているのかもしれません。
睡眠不足と食欲ホルモンの関係
ストレスと並んで、ホルモンバランスを乱し、ダイエットの妨げとなるのが「睡眠不足」です。寝る時間を削って仕事や趣味に時間を使ったり、夜更かししてしまったり…忙しい現代人にとって、睡眠不足は大きな問題ですよね。
実は、睡眠不足は、私たちの食欲をコントロールしている2つの重要なホルモン、「レプチン」と「グレリン」のバランスを崩してしまうんです。
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レプチン: 脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳の満腹中枢に働きかけ、「お腹がいっぱいだよ」「もう食べるのをやめて」というサインを送る、いわゆる「食欲抑制ホルモン」です。
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グレリン: 主に胃から分泌されるホルモンで、脳の食欲中枢を刺激し、「お腹が空いたよ」「何か食べたい!」というサインを送る、いわゆる「食欲増進ホルモン」です。
通常、この2つのホルモンはバランスを取りながら、私たちの食欲やエネルギー消費を適切に調節しています。ところが、睡眠時間が不足すると、このバランスが崩れてしまうことが、多くの研究で示されています。
例えば、スタンフォード大学などの研究によると、睡眠時間が短い人(例えば5時間睡眠)は、十分な睡眠をとっている人(例えば8時間睡眠)に比べて、
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食欲抑制ホルモン「レプチン」の血中濃度が低下する
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食欲増進ホルモン「グレリン」の血中濃度が上昇する
という傾向が見られました。
つまり、睡眠不足の状態だと、「お腹いっぱい」と感じにくくなり、逆に「お腹が空いた」と感じやすくなるため、必要以上に食べてしまいやすくなる、ということです。しかも、グレリンが増えると、コルチゾールと同様に、高カロリーで糖質や脂質が多い食品を特に欲しやすくなるとも言われています。
糖質制限中にお腹が空いてつらい、ついつい食べすぎてしまう…という悩みの背景には、単なる意志の弱さではなく、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れが隠れている可能性も十分に考えられます。「寝る間も惜しんでダイエット!」ではなく、むしろしっかりと質の高い睡眠をとることが、食欲をコントロールし、ダイエットを成功させるための鍵になるのです。
女性ホルモンと体重変動
女性の場合、毎月の「月経周期」に伴う女性ホルモンの変動も、体重や体調に影響を与え、一時的に「痩せない」と感じる原因になることがあります。
月経周期は、主に「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンの分泌量の変化によってコントロールされています。
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月経後~排卵期: この時期は、エストロゲンの分泌が増えます。エストロゲンは、一般的に代謝を促進したり、気分を安定させたりする働きがあるため、比較的体調が良く、ダイエットの効果も出やすい時期と言われています。
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排卵後~月経前(黄体期): この時期は、プロゲステロンの分泌が増えます。プロゲステロンには、妊娠に備えて体に水分や栄養を溜め込もうとする働きがあります。そのため、この時期は
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むくみやすい: 体に水分が溜まりやすくなり、体重が増加することがあります。これは脂肪が増えたわけではないので、心配しすぎないことが大切です。
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食欲が増しやすい: 血糖値が不安定になったり、プロゲステロンの影響で甘いものや脂っこいものが食べたくなったりすることがあります。
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便秘になりやすい: プロゲステロンには、腸の動きを抑制する作用もあるため、便秘がちになることも。
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精神的に不安定になりやすい: イライラしたり、気分が落ち込んだりする、いわゆるPMS(月経前症候群)の症状が出ることもあります。
このように、特に月経前の時期は、ホルモンの影響で体重が減りにくかったり、むしろ少し増えたり、食欲のコントロールが難しくなったりすることがあります。
糖質制限を続けているのに、特定の時期になると体重が停滞したり、食欲が増してしまったりするのは、あなたの努力が足りないわけではなく、女性ホルモンの自然なリズムの影響かもしれません。「今はそういう時期なんだ」と理解し、焦らず、自分を責めすぎないことが大切です。むくみ対策として塩分を控えめにしたり、食欲が増す時期は低糖質で満足感のあるおやつ(ナッツ、チーズ、ハイカカオチョコレート少量など)を上手に取り入れたりする工夫も良いでしょう。
心と体のケアが鍵
ここまで見てきたように、ストレスや睡眠不足、女性ホルモンの変動は、私たちが思っている以上にダイエットの成否に影響を与えています。糖質制限でなかなか痩せない…と悩んでいるなら、食事内容だけでなく、心と体のケアにも目を向けることが、突破口になるかもしれません。
ストレスマネジメントを意識する:
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自分なりのリラックス法を見つける: 深呼吸、瞑想、ヨガ、アロマテラピー、好きな音楽を聴く、温かいお風呂にゆっくり浸かるなど、自分が「心地よい」と感じる時間を作りましょう。
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適度な運動: ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、ストレス解消に効果的です。筋トレも気分転換になります。
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趣味や好きなことに没頭する: 仕事やダイエットのことばかり考えず、楽しめる時間を持つことも大切です。
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完璧主義を手放す: 「絶対に〇kg痩せなきゃ」「少しでも食べすぎたらダメだ」と自分を追い詰めすぎると、それがストレスになります。少しぐらい計画通りにいかなくても、「まあ、いっか」と受け流す心の余裕も持ちましょう。
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人に話す・相談する: 信頼できる友人や家族に話を聞いてもらったり、必要であれば専門家(カウンセラーなど)に相談したりすることも有効です。
質の高い睡眠を確保する:
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毎日同じ時間に寝起きする: 休日も平日と大きく生活リズムを崩さないようにすると、体内時計が整いやすくなります。
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寝る前のカフェイン・アルコールを避ける: カフェインは覚醒作用があり、アルコールは一時的に寝つきを良くするかもしれませんが、睡眠の質を低下させます。寝る3~4時間前からは摂取を控えましょう。
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寝る前のスマホ・PC操作を控える: ブルーライトは脳を覚醒させ、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまいます。寝る1時間前からは画面を見るのをやめるのが理想です。
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寝室の環境を整える: 静かで、暗く、快適な温度・湿度を保ちましょう。自分に合った寝具(枕やマットレス)を選ぶことも重要です。
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日中に適度な運動をする: 日中の運動は寝つきを良くし、深い睡眠を促します。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果になることがあるので注意。
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朝、太陽の光を浴びる: 朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。
糖質制限を成功させるためには、食事制限だけでなく、ストレスを上手にコントロールし、質の高い睡眠をしっかりとることが不可欠です。心と体の声に耳を傾け、自分自身を大切にケアしてあげることが、結果的にダイエットの近道になることも多いんですよ。
5. 糖質制限成功へ!「痩せない」からの脱却
痩せない原因は複合的
ここまで、糖質制限をしているのに痩せない主な原因として、
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エネルギー収支の罠(カロリーオーバー)
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代謝の低下(筋肉減少・糖新生)
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見えない敵「隠れ糖質」の摂取
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ホルモンの影響(ストレス・睡眠不足・女性ホルモン)
の4つのポイントを詳しく見てきました。
いかがでしたか?「あ、これ私のことかも…」と思い当たる原因はあったでしょうか。
大切なのは、「糖質制限で痩せない」原因は、決して一つだけではないことが多い、ということです。もしかしたら、良質な脂質だと思ってナッツを食べすぎていて(原因①)、さらに仕事のストレスでコルチゾールが高くなり(原因④)、知らず知らずのうちに調味料から隠れ糖質を摂っていた(原因③)…なんていう風に、複数の原因が複雑に絡み合っている可能性も十分に考えられます。
だからこそ、一つの側面だけを見るのではなく、自分の食生活、運動習慣、睡眠、ストレス状況など、生活全体を俯瞰的に見直してみることが、痩せない状況から脱却するための第一歩になるんです。
まずは現状把握から
原因を見つけるためには、まず自分の現状を客観的に把握することが大切です。「なんとなく気をつけているつもり」では、どこに問題があるのか見えにくいものです。
そこでおすすめなのが、「食事記録」をつけることです。食べたもの、飲んだものを、できるだけ詳しく記録してみましょう。手書きのノートでも良いですが、最近は便利なスマートフォンのアプリがたくさんあります。
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食事記録アプリ(例:あすけん、カロミル、MyFitnessPalなど): これらのアプリを使えば、食べたものを入力するだけで、カロリー計算はもちろん、PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)、糖質量、さらにはビタミンやミネラルなどの栄養素まで自動で計算・グラフ化してくれます。「隠れ糖質」の摂取量や、タンパク質が足りているか、脂質を摂りすぎていないかなどが一目瞭然になりますよ。写真を撮るだけで記録できる機能がついているアプリもあり、手軽に続けやすいのが魅力です。
まずは1週間でも良いので、できるだけ正確に記録をつけてみてください。思った以上にカロリーを摂っていたり、意外な食品から糖質を摂っていたり、タンパク質が目標量に全然足りていなかったり…といった、自分では気づかなかった食生活の課題が見えてくるはずです。
食事記録と合わせて、睡眠時間やその日の体調、ストレスレベル、運動内容などもメモしておくと、さらに原因を探るヒントになりますよ。現状を「見える化」することで、具体的な改善策が見つけやすくなります。
専門家の力を借りよう
自分の状況を把握し、原因を探ってみても、「やっぱりよくわからない」「どう改善したらいいの?」と悩んでしまうこともあるかもしれません。また、極端な糖質制限を自己流で行うのは、健康リスクが伴う場合もあります。
そんな時は、一人で抱え込まずに、専門家の力を借りることを検討してみてください。
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医師: 持病がある方や、糖質制限によって体調の変化を感じている方は、まず医師に相談しましょう。特に糖尿病などの疾患がある場合は、自己判断での糖質制限は危険です。健康状態をチェックしてもらい、安全にダイエットを進めるためのアドバイスをもらいましょう。
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管理栄養士: 食事のプロフェッショナルです。あなたの食生活の記録をもとに、具体的な問題点や改善点を的確にアドバイスしてくれます。PFCバランスの整え方、隠れ糖質の見つけ方、代替食品の選び方、続けやすいレシピの提案など、栄養面からきめ細やかなサポートを受けることができます。オンラインで相談できるサービスも増えています。
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パーソナルトレーナー: 筋肉量を維持・向上させるための適切な筋力トレーニングの方法や、運動習慣の確立をサポートしてくれます。正しいフォームでのトレーニング指導はもちろん、食事に関するアドバイスをくれるトレーナーもいます。モチベーション維持の面でも心強い存在です。
専門家は、豊富な知識と経験に基づいて、あなたに合った最適な方法を一緒に考えてくれます。費用はかかりますが、遠回りしたり、間違った方法で健康を損ねたりするリスクを考えれば、結果的に効率的で安全な投資になることもあります。自分だけで解決しようとせず、頼れる専門家を見つけることも、糖質制限成功のための有効な手段の一つですよ。
正しい知識で継続することが大切
糖質制限で痩せない原因とその対策について色々と見てきましたが、最後に一番伝えたいのは、「焦らず、正しい知識に基づいて継続することが大切」だということです。
ダイエットは、すぐに結果が出るものではありません。特に、ホルモンの影響を受けやすい時期や、体が変化に適応しようとする「停滞期」もあります。体重の数字だけを見て一喜一憂せず、長期的な視点で取り組むことが重要です。
「糖質制限 痩せない」という状況に陥った時も、「もうダメだ」と諦めてしまうのではなく、「なぜだろう?」と原因を探り、正しい知識に基づいて軌道修正していくことができれば、必ず道は開けます。
今回ご紹介した、
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カロリー収支とPFCバランスの意識
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タンパク質摂取と筋トレによる代謝維持
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隠れ糖質のチェックと代替品の活用
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ストレスマネジメントと質の高い睡眠
といったポイントを参考に、ご自身の生活を見直してみてください。
そして何より、健康的に目標を達成することが一番大切です。無理な制限で体調を崩したり、ストレスを溜め込んだりしては意味がありません。時には休息したり、好きなものを少し楽しんだりしながら、心と体のバランスを大切に、前向きな気持ちで糖質制限と向き合っていきましょう。
あなたのダイエットが成功し、理想の自分に近づけるよう、心から応援しています!

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。