アーモンド
世界を旅する!アーモンドを使った世界のレシピ5選!
2024.08.24
「アーモンドって体に良いのは分かるけど、いつもそのまま食べていて飽きちゃった…何かおすすめのレシピはないかな?」と悩んでいませんか?
実は、アーモンドは様々な料理に使える万能食材なんです!この記事を読めば、簡単で美味しいアーモンドレシピが分かりやすく理解でき、今日からすぐに実践できますよ。一緒にアーモンドの魅力を最大限に引き出す、とっておきのレシピを一緒に見ていきましょう!
1. 混ぜて濾すだけで絶品!簡単アーモンドミルク
アーモンドミルクってご存知ですか?牛乳の代替品としてだけでなく、その栄養価の高さから、今、世界中で注目を集めている植物性ミルクなんです!「乳」という名前がついていますが、乳製品ではないので、乳アレルギーの方や、乳糖不耐症で牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう方も、安心して飲めるのが嬉しいポイント。実は、このアーモンドミルク、お家でも簡単に作れるんですよ!手作りすれば、添加物の心配もありませんし、あなた好みの濃さや甘さに調整できるのも魅力です。市販のものとは一味違う、フレッシュで濃厚な味わいを、ぜひ一度体験してみてほしいです。
アーモンドミルクの歴史
アーモンドミルクの歴史は古く、中世ヨーロッパではすでに食されていた記録があります。当時は、肉や乳製品の摂取が制限される宗教的な断食期間中に、アーモンドミルクが重宝されていました。冷蔵技術が発達していなかった時代、牛乳は日持ちしませんでしたが、アーモンドミルクは比較的保存がきいたことも、普及した理由の一つと考えられています。また、アーモンドの原産地である中東地域では、アーモンドミルクは伝統的な飲み物として、古くから親しまれてきました。近年では、健康志向や環境問題への意識の高まりから、欧米を中心にアーモンドミルクの人気が再燃しています。スーパーなどでも様々な種類のアーモンドミルクが販売されています。
アーモンドミルクの栄養素
アーモンドミルクの魅力は、その美味しさだけではありません。アーモンド由来の豊富な栄養素を手軽に摂取できる、まさに「飲むスーパーフード」なんです!例えば、カリフォルニア大学の研究によると、アーモンドミルクにはビタミンEが豊富に含まれており、その量は牛乳の約50倍とも言われています。ビタミンEは、強い抗酸化作用を持つことで知られ、細胞の老化を防ぎ、若々しさを保つ効果が期待できます。さらに、肌の健康を維持したり、免疫力を高めたりする働きもある、女性に嬉しい栄養素です。
また、アーモンドミルクは、不飽和脂肪酸であるオレイン酸も豊富に含んでいます。オレイン酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があるとされ、動脈硬化や心臓病の予防に役立ちます。さらに、アーモンドミルクには、食物繊維も含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の解消にも効果的です。このように、アーモンドミルクは、美容と健康をサポートする、まさに理想的な飲み物と言えるでしょう。
自家製アーモンドミルクのメリット
市販のアーモンドミルクも便利ですが、自家製にはそれ以上のメリットがたくさんあります。まず、添加物の心配がありません。市販品の中には、安定剤や乳化剤などの添加物が含まれていることがありますが、自家製なら、純粋にアーモンドと水だけで作ることができます。また、甘さの調節も自由自在です。市販品は、砂糖や甘味料が加えられていることが多いですが、自家製なら、甘さを全く加えずに作ることも、お好みで蜂蜜やメープルシロップなどを加えて、あなた好みの甘さに仕上げることもできます。さらに、アーモンドの濃度も調整できるので、濃厚な味わいが好きな方はアーモンドを多めに、さっぱりとした味わいが好きな方はアーモンドを少なめになど、自分好みのアーモンドミルクを作ることができます。
自家製アーモンドミルクの作り方
それでは、お待ちかね!自家製アーモンドミルクの作り方をご紹介します。驚くほど簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料(作りやすい分量)
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生アーモンド(無塩・無添加):1カップ(約150g)
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水:3カップ(約600ml) ※アーモンドを浸す用とミキサー用に分ける
下準備
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生アーモンドをボウルに入れ、浸るくらいの水(分量外)を加えて、一晩(8時間以上)浸水させます。こうすることで、アーモンドが柔らかくなり、より滑らかなミルクを作ることができます。
作り方
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浸水させたアーモンドをザルにあげ、流水でよく洗います。
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ミキサーに、1のアーモンドと新しい水600mlを入れ、高速で2〜3分、滑らかになるまで撹拌します。アーモンドの粒が残らないように、しっかりと撹拌するのがポイントです。
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ボウルにザルを重ね、ガーゼやさらしなどの布を敷きます。そこに2を流し入れ、布を絞ってアーモンドミルクを濾します。力を入れてしっかりと絞り、アーモンドの栄養を余すことなく抽出しましょう。
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清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。自家製アーモンドミルクは、冷蔵庫で3〜4日程度保存可能です。
ポイント
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アーモンドを浸水させる時間は、最低でも4時間以上確保してください。長く浸けるほど、より滑らかなミルクになります。
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ミキサーの性能によって、撹拌時間を調整してください。アーモンドの粒が残っている場合は、再度撹拌してください。
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濾す際に使用する布は、清潔なものを使用してください。ガーゼやさらしの他に、ナッツミルクバッグと呼ばれる専用の袋も市販されています。
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濾した後に残ったアーモンドの搾りかすは、お菓子作りや料理に活用できます。例えば、クッキーやケーキの生地に混ぜ込んだり、パン粉の代わりに使ったりすることができます。
アーモンドミルクのアレンジ
自家製アーモンドミルクは、そのまま飲むだけでなく、様々なアレンジを楽しむことができます。例えば、バナナやベリー類などのフルーツと一緒にミキサーにかけて、スムージーにするのもおすすめです。また、コーヒーや紅茶に加えて、アーモンドミルクラテやアーモンドミルクティーにするのも美味しいですよ。さらに、シリアルにかけたり、お菓子作りの材料として使ったり、スープやカレーなどの料理に加えることもできます。アーモンドミルクの優しい甘さとコクが、料理の味に深みを与えてくれます。
いかがでしたか?アーモンドミルクの魅力、そして自家製アーモンドミルクの作り方について、詳しくご紹介しました。市販品にはない、手作りならではの美味しさと、豊富な栄養を、ぜひあなたも体験してみてください。アーモンドミルクで、あなたの毎日に、もっと健康と美味しさをプラスしましょう!
ちなみに、ハーバード大学の研究によると、ナッツ類の摂取は2型糖尿病のリスクを低下させるという報告もあります。健康的な食生活に、アーモンドミルクをぜひ取り入れてみてくださいね。
2. 自家製アーモンドミルクで作る、濃厚リゾット
さて、先ほどご紹介した自家製アーモンドミルクを使って、とびきり美味しいリゾットを作りましょう!リゾットと聞くと、「難しそう…」と敬遠されがちですが、大丈夫!ポイントさえ押さえれば、あなたにも、お家で簡単に本格的なリゾットが作れます。しかも、今回は牛乳ではなくアーモンドミルクを使うので、乳製品が苦手な方でも安心して楽しめますし、いつもとは一味違う、奥深い味わいに仕上がります。アーモンドの香ばしさとクリーミーさが、リゾットをより一層美味しくしてくれるんです。このレシピで、あなたもリゾット作りの達人になっちゃいましょう!
リゾットとは?
そもそもリゾットとは、どのような料理なのでしょうか?リゾットは、イタリア北部で生まれた米料理で、生米をブイヨン(出汁)で煮込んだ、クリーミーな食感が特徴です。日本の「おじや」や「雑炊」と似ていますが、リゾットは米の芯を少し残した「アルデンテ」の状態に仕上げるのが一般的です。アルデンテに仕上げることで、米の食感を楽しみつつ、ソースと絡みやすくなり、より美味しく仕上がるのです。
リゾットは、使う具材によって様々なバリエーションを楽しむことができます。魚介類や野菜、キノコなど、旬の食材を使ったリゾットは、季節感も味わえて、食卓を華やかに彩ってくれます。また、パルミジャーノ・レッジャーノなどのチーズを加えて、濃厚な味わいを楽しむのも定番です。
美味しいリゾットを作る3つのポイント
美味しいリゾットを作るためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、特に重要な3つのポイントをご紹介します。
1. お米の選び方
リゾットには、イタリア産の「カルナローリ米」や「アルボリオ米」などの、リゾット専用のお米を使うのがおすすめです。これらの品種は、日本の米に比べて粒が大きく、粘り気が少ないのが特徴です。リゾット専用のお米を使うことで、アルデンテに仕上げやすく、米が煮崩れしにくくなります。もし、リゾット用のお米が手に入らない場合は、無洗米で代用することもできます。
2. ブイヨンを温めておく
リゾットを作る際は、ブイヨンを温めておくことが重要です。冷たいブイヨンを加えてしまうと、お米の温度が下がり、アルデンテに仕上がりにくくなってしまいます。ブイヨンは、鍋で温めておくか、電子レンジで加熱しておきましょう。アーモンドミルクをベースにする際は牛乳や通常のブイヨンは入れず、アーモンドミルク自体をブイヨンとします。
3. 少しずつブイヨン(今回はアーモンドミルク)を加える
リゾットを作る際は、ブイヨン(アーモンドミルク)を一気に加えるのではなく、数回に分けて少しずつ加えるのがポイントです。お米が浸るくらいの量のブイヨンを加え、水分が少なくなってきたら再び加える、という作業を繰り返します。こうすることで、お米に均一に火が通り、アルデンテに仕上がりやすくなります。また、少しずつブイヨンを加えることで、お米からデンプンが溶け出し、リゾット全体がクリーミーな仕上がりになります。
アーモンドミルクで作る濃厚リゾットのレシピ
それでは、いよいよアーモンドミルクを使った濃厚リゾットのレシピをご紹介します。今回は、キノコの旨味をたっぷり加えた、秋にぴったりの一品です。
材料(2人分)
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自家製アーモンドミルク:500ml(作り方は前回の記事を参照)
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お米(リゾット用のカルナローリ米やアルボリオ米):1合(約150g)
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玉ねぎ:1/2個(みじん切り)
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キノコ(お好みで、例えばしいたけやエリンギなど):100g(食べやすい大きさに切る)
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オリーブオイル:大さじ2
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パルミジャーノ・レッジャーノ:大さじ3(すりおろす)
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スライスアーモンド:20g(フライパンで軽くローストする)
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塩:少々
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粗挽き黒コショウ:少々
作り方
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スライスアーモンドをフライパンに入れ、弱火で香ばしい香りが立つまで軽くローストし、別皿に取り出しておきます。
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鍋にオリーブオイルを熱し、みじん切りにした玉ねぎを透き通るまで炒めます。
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食べやすい大きさに切ったキノコを加え、しんなりするまで炒めます。
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お米を加え、全体に油がなじむように炒めます。
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温めたアーモンドミルクをおたま1杯分(約100ml)加え、お米に吸わせるように混ぜながら煮込みます。
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水分が少なくなってきたら、再びアーモンドミルクをおたま1杯分加え、混ぜながら煮込みます。この作業をアーモンドミルクがなくなるまで、数回繰り返します。
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お米がアルデンテの状態(中心に少し芯が残る程度)になったら、塩、粗挽き黒コショウで味を調えます。
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火を止め、すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノを加えて混ぜ合わせます。
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器に盛り付け、ローストしたスライスアーモンドをトッピングしたら完成です!
ポイント
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アーモンドミルクは、必ず温めてから加えてください。
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アーモンドミルクを加える際は、一気に加えるのではなく、数回に分けて少しずつ加えましょう。
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お米を煮込む際は、木べらなどで常に混ぜ続ける必要はありません。焦げ付かないように、時々優しく混ぜる程度で大丈夫です。
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アルデンテの加減は、お好みで調整してください。
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キノコの種類は、お好みで変更可能です。舞茸やマッシュルームなどを加えても美味しいですよ。
さらなるアレンジ
このレシピを基本に、あなた好みのアレンジを加えてみるのも楽しいですよ。例えば、ベーコンやパンチェッタなどの塩気のある食材を加えれば、よりコク深い味わいになります。また、仕上げにバターをひとかけ加えれば、さらに濃厚でリッチな味わいに。ハーブがお好きな方は、仕上げにパセリやタイムなどのフレッシュハーブを散らすと、爽やかな香りがプラスされて、また違った美味しさが楽しめます。
ちなみに、オックスフォード大学の研究によると、キノコ類には免疫力を高める効果があるという報告もあります。美味しいだけでなく、健康にも良いなんて、一石二鳥ですね!
さあ、あなたもアーモンドミルクで作る濃厚リゾットに挑戦して、おうちで本格イタリアンの味を楽しんでみませんか?きっと、その美味しさに、あなたも周りの人も、驚くはず!
3. アーモンドプードルで挑戦!本格マカロン
スイーツ好きなら、一度は憧れるマカロン。コロンとした可愛らしい見た目と、サクッとした軽やかな食感、そして口の中でとろけるようなクリームの組み合わせは、まさに至福の味わいですよね。色とりどりのマカロンがショーケースに並ぶ姿は、見ているだけでワクワクします。そんなマカロン、実はお家でも作れるんです!確かに、少し難易度は高いですが、アーモンドプードルの特性を理解して、ポイントを押さえれば、あなたにもきっと、お店に負けないくらい美味しいマカロンが作れますよ。このレシピで、あなたもマカロン作りに挑戦してみませんか?
マカロンとは?
そもそもマカロンとは、どのようなお菓子なのでしょうか?マカロンは、フランス発祥の焼き菓子で、卵白、砂糖、アーモンドプードルをベースにした生地を焼き上げ、間にクリームやジャムなどを挟んだものです。「マカロン」という名前は、イタリア語で「繊細な生地」を意味する「maccherone(マッケローネ)」が語源と言われています。その名の通り、マカロンの魅力は、繊細で軽やかな食感にあります。
現在、私たちが「マカロン」と聞いてイメージする、クリームを挟んだカラフルなマカロンは、「マカロン・パリジャン」と呼ばれるタイプです。これは、20世紀初頭にパリの老舗パティスリー「ラデュレ」が生み出したと言われています。それ以前のマカロンは、クリームを挟まない、シンプルな焼き菓子でした。マカロン・パリジャンは、その見た目の華やかさと洗練された味わいで、瞬く間に世界中で人気となりました。
マカロンの主役、アーモンドプードル
マカロン作りの要となるのが、アーモンドプードルです。アーモンドプードルとは、アーモンドを細かく粉末状にしたもので、マカロン特有の風味と食感を生み出す、重要な材料です。良質なアーモンドプードルを使うことが、美味しいマカロンを作るための、最も重要なポイントと言っても過言ではありません。
アーモンドプードルは、皮付きのまま粉末にしたものと、皮を剥いてから粉末にしたものがあります。マカロン作りには、皮を剥いてから粉末にした、色の白いアーモンドプードルを使うのが一般的です。皮付きのアーモンドプードルを使うと、マカロンの色がくすんでしまい、見た目が悪くなってしまいます。また、アーモンドプードルは、粒子の細かさも重要です。粒子が粗いと、マカロンの表面が滑らかにならず、ザラザラとした食感になってしまいます。マカロン作りには、できるだけ粒子の細かい、上質なアーモンドプードルを選びましょう。
マカロン作りの難関、マカロナージュ
マカロン作りで最も難しいと言われているのが、「マカロナージュ」と呼ばれる工程です。マカロナージュとは、メレンゲにアーモンドプードルと粉糖を混ぜ合わせた後、生地をボウルの側面に擦り付けて、気泡を潰しながら、生地の固さを調整する作業です。このマカロナージュが、マカロンの出来栄えを大きく左右します。
マカロナージュの目的は、生地の中の余分な気泡を抜き、生地の固さを均一にすることです。気泡が残りすぎると、焼成中に生地が膨らみすぎて、表面にひび割れができてしまいます。逆に、マカロナージュをしすぎると、生地が緩くなりすぎて、形が崩れてしまいます。マカロナージュの加減は、生地の状態を見極めながら、慎重に行う必要があります。
本格マカロンのレシピ
それでは、いよいよ本格マカロンのレシピをご紹介します。少し工程は多いですが、一つ一つ丁寧に作業すれば、きっと美味しいマカロンが作れますよ!
材料(直径3cmのマカロン約30個分)
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アーモンドプードル:100g(できるだけ粒子の細かいもの)
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粉糖:100g
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卵白:70g(約2個分)
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グラニュー糖:30g
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食用色素:お好みで
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お好みのフィリング:適量(ガナッシュ、バタークリーム、ジャムなど)
下準備
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アーモンドプードルと粉糖を合わせて、2回ふるっておきます。
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天板にオーブンシートを敷いておきます。
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絞り袋に直径1cmの丸口金をセットしておきます。
作り方
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ボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーで泡立てます。白っぽくなってきたら、グラニュー糖を2〜3回に分けて加え、さらに泡立てます。ツノがピンと立つ、しっかりとしたメレンゲを作ります。
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1に、食用色素をお好みで加え、混ぜ合わせます。
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2に、ふるっておいたアーモンドプードルと粉糖を一度に加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。
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粉気がなくなったら、生地をボウルの側面に擦り付けて、気泡を潰しながら、生地の固さを調整します(マカロナージュ)。生地を持ち上げてリボン状にゆっくりと落ち、落ちた生地の跡がゆっくりと消える程度が目安です。
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生地を絞り袋に入れ、オーブンシートを敷いた天板に、直径3cm程度の円形に絞り出します。
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絞り出した生地の表面を、指で軽く触って、生地が指につかなくなるまで、乾燥させます(30分〜1時間程度)。
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140℃に予熱したオーブンで、13〜15分焼きます。
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焼き上がったら、天板のまま冷まします。
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完全に冷めたら、オーブンシートからマカロンを剥がし、大きさを揃えて2枚1組にします。
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お好みのフィリングを絞り袋に入れ、マカロンの片面に絞り出し、もう1枚のマカロンで挟みます。
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冷蔵庫で一晩寝かせると、生地とフィリングがなじんで、より美味しくなります。
ポイント
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アーモンドプードルと粉糖は、必ずふるってから使いましょう。
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メレンゲは、しっかりと泡立てることが重要です。
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マカロナージュの加減は、生地の状態を見極めながら、慎重に行いましょう。
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生地を乾燥させる時間は、季節や湿度によって異なります。
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焼き時間は、オーブンの機種によって異なりますので、調整してください。
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マカロナージュをしすぎると生地が緩くなりすぎてしまうので、生地の落ちるスピードなどに注意しましょう。
マカロン作りは、まさに科学と芸術の融合です。温度や湿度、材料の状態など、様々な要因がマカロンの出来栄えに影響を与えます。最初は失敗することもあるかもしれませんが、諦めずに何度も挑戦してみてください。きっと、あなただけの、とっておきのマカロンが作れるはずです!ちなみに、スタンフォード大学の研究によると、お菓子作りはストレス解消に効果があるそうです。美味しいマカロンを作って、心も体もハッピーになりましょう!
4. アーモンドを主役に!スペイン風アホブランコ
暑い夏にぴったりの、ひんやり冷たいスープ「アホブランコ」。スペインのアンダルシア地方で生まれた伝統料理で、その滑らかな口当たりと、アーモンドの香ばしい風味がクセになる一品です。「アホ」はスペイン語でニンニク、「ブランコ」は白を意味し、その名の通り、白い見た目が特徴的。今回は、そんなアホブランコを、アーモンドを主役に据えて、さらに美味しく、そして栄養満点に仕上げるレシピをご紹介します。一般的なレシピよりもアーモンドをたっぷり使うことで、より濃厚でリッチな味わいを楽しめますよ。さあ、あなたもこの夏、アーモンドたっぷりのアホブランコで、美味しく涼しく過ごしてみませんか?
アホブランコとは?
アホブランコは、スペイン南部のアンダルシア地方で生まれた冷製スープです。その歴史は古く、ローマ時代にまで遡ると言われています。当時は、パン、アーモンド、ニンニク、オリーブオイル、酢、水などを石臼ですり潰して作られていました。現在では、ミキサーやフードプロセッサーを使って、より簡単に作ることができます。
アホブランコは、暑さの厳しいアンダルシア地方で、夏を乗り切るための郷土料理として、古くから親しまれてきました。冷たくて栄養価が高く、食欲がない時でも食べやすいことから、夏バテ予防にも効果的です。また、材料を混ぜるだけで簡単に作れるので、忙しい人にもおすすめの料理です。
アホブランコの魅力
アホブランコの魅力は、何と言ってもそのシンプルながら奥深い味わいです。アーモンドのクリーミーなコクと、ニンニクのパンチの効いた風味、そしてオリーブオイルの豊かな香りが絶妙にマッチしています。また、酢の酸味が爽やかさをプラスし、後味をすっきりとさせてくれます。
さらに、アホブランコは栄養価が高いのも魅力です。主役のアーモンドには、ビタミンEやオレイン酸、食物繊維などが豊富に含まれており、美容や健康に嬉しい効果が期待できます。また、ニンニクにはアリシンという成分が含まれており、免疫力を高めたり、疲労回復を助けたりする効果があるとされています。オリーブオイルは、抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含んでおり、生活習慣病の予防にも役立ちます。
このように、アホブランコは美味しくて栄養価が高く、さらに簡単に作れる、まさに一石三鳥の料理なのです!
本場スペインでのアホブランコ
本場スペインでは、アホブランコは夏の定番料理として、広く親しまれています。家庭料理としてはもちろん、レストランやバルでも提供されており、観光客にも人気があります。
スペインのアホブランコは、地域によって様々なバリエーションがあります。例えば、マラガ地方では、アホブランコにマスカットやメロンなどのフルーツをトッピングするのが一般的です。また、エストレマドゥーラ地方では、トマトやキュウリなどの野菜を加えることもあります。
毎年9月には、アンダルシア地方のアルマチャルという町で、「アホブランコ祭り」が開催されます。この祭りでは、巨大な鍋で作られたアホブランコが、町の人々や観光客に振る舞われます。アホブランコへの愛が感じられる、ユニークなお祭りです。
アーモンドたっぷり!アホブランコのレシピ
それでは、いよいよアーモンドを主役に据えた、特別なアホブランコのレシピをご紹介します。アーモンドをたっぷり使うことで、より濃厚でリッチな味わいに仕上げます。
材料(2人分)
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アーモンド(無塩・無添加、皮なし):100g
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パン(バゲットなど固めのパン):50g
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ニンニク:1片
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オリーブオイル:大さじ3
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白ワインビネガー(またはシェリービネガー):大さじ2
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水:200ml
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塩:小さじ1/2
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マスカット(種なし):適量(トッピング用)
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アーモンドスライス:適量(トッピング用、軽くローストする)
下準備
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アーモンドは、熱湯に5分ほど浸けて、皮を剥きやすくしておきます。その後、指で皮を剥きます(または、市販の皮なしアーモンドを使用してもOK)。
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パンは、水(分量外)に浸して、柔らかくしておきます。
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トッピング用のアーモンドスライスは、フライパンで軽くローストしておきます。
作り方
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ミキサーに、皮を剥いたアーモンド、水気を絞ったパン、皮を剥いたニンニク、オリーブオイル、白ワインビネガー、水、塩を入れます。
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材料が滑らかになるまで、ミキサーで撹拌します。
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出来上がったアホブランコをボウルに移し、冷蔵庫でよく冷やします(最低でも1時間以上)。
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器に盛り付け、半分に切ったマスカットと、ローストしたアーモンドスライスをトッピングしたら、完成です!
ポイント
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アーモンドの皮は、熱湯に浸けることで、簡単に剥くことができます。
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パンは、バゲットなどの固めのパンを使うのがおすすめです。
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白ワインビネガーの代わりに、シェリービネガーを使うと、より本格的な味わいになります。
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水の量を調整して、お好みの濃さに仕上げてください。
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トッピングは、マスカットとアーモンドスライス以外にも、お好みでアレンジ可能です。例えば、細かく切った生ハムや、ミントの葉などを添えても美味しいですよ。
アレンジレシピ
このレシピを基本に、あなた好みのアレンジを加えてみるのも楽しいですよ。例えば、アボカドを加えれば、よりクリーミーで濃厚な味わいに。トマトを加えれば、爽やかな酸味と彩りがプラスされます。また、スパイス好きの方は、クミンやパプリカパウダーを加えて、スパイシーなアホブランコに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によると、アーモンドは満腹感を高め、ダイエットにも効果的だそうです。美味しくてヘルシーなアホブランコを、ぜひあなたのダイエットライフにも取り入れてみてくださいね!
さあ、あなたもこの夏、アーモンドたっぷりのアホブランコで、美味しく、そして健康的に、暑さを乗り切りましょう!
5. アーモンド香る!自家製アマレッティの作り方
イタリアの伝統的な焼き菓子、アマレッティ。アーモンドの香ばしい風味と、サクッとした軽やかな食感が魅力の、コーヒーや紅茶のお供にぴったりなお菓子です。イタリアでは、食後にエスプレッソと一緒に楽しむのが定番だとか。一見、シンプルな材料で作られているように見えますが、実は奥深い味わいと、繊細な食感を生み出すためには、いくつかのポイントがあるんです。今回は、そんなアマレッティを、お家で簡単に、しかも本格的に作れるレシピをご紹介します。さらに、このレシピでは、アマレットリキュールを少し加えることで、より一層アーモンドの風味を引き立て、大人の味わいに仕上げます。さあ、あなたも自家製アマレッティで、イタリアの風を感じてみませんか?
アマレッティとは?
アマレッティは、イタリア語で「少し苦いもの」という意味の「amaro(アマーロ)」に由来しています。その名の通り、アマレッティにはほろ苦い風味が感じられるのが特徴です。このほろ苦さは、主にビターアーモンドや、そのエッセンスであるアマレットリキュールによって生み出されます。
アマレッティには、大きく分けて2つの種類があります。1つは、柔らかくしっとりとした食感の「モルビド(morbido)」タイプ。もう1つは、硬くカリッとした食感の「セッキ(secchi)」タイプです。今回ご紹介するのは、後者の「セッキ」タイプで、日本で一般的に「アマレッティ」と呼ばれるのは、このタイプです。
アマレッティは、イタリア全土で作られていますが、特に有名なのは、北イタリアのロンバルディア州サロンノで作られる「アマレッティ・ディ・サロンノ」です。このアマレッティは、アプリコットの核(杏仁)を使って作られており、独特の風味があります。
アマレッティの材料
アマレッティの主な材料は、アーモンドプードル、砂糖、卵白の3つです。非常にシンプルですね。しかし、シンプルなだけに、材料の質が、アマレッティの味を大きく左右します。
特に重要なのが、アーモンドプードルです。アーモンドプードルは、アーモンドを細かく粉末状にしたもので、アマレッティの風味と食感を決める、最も重要な材料です。良質なアーモンドプードルを使うことで、アーモンドの香ばしい風味が引き立ち、より美味しいアマレッティを作ることができます。
また、砂糖はグラニュー糖を使うのが一般的です。グラニュー糖は、クセがなく、アーモンドの風味を邪魔しないため、アマレッティ作りに適しています。
卵白は、新鮮なものを使うようにしましょう。新鮮な卵白は、しっかりと泡立ち、アマレッティをサクッとした食感に仕上げてくれます。
美味しいアマレッティを作るためのポイント
美味しいアマレッティを作るためには、いくつかのポイントがあります。
1. 良質なアーモンドプードルを使う
先述の通り、アマレッティの味は、アーモンドプードルの質によって大きく左右されます。できるだけ、新鮮で、粒子の細かい、良質なアーモンドプードルを選びましょう。
2. 卵白をしっかりと泡立てる
卵白をしっかりと泡立てることで、アマレッティに空気が含まれ、サクッとした軽い食感に仕上がります。卵白を泡立てる際は、ボウルや泡立て器に油分や水分が付いていないことを確認してください。油分や水分が付いていると、卵白がうまく泡立ちません。
3. 生地を混ぜすぎない
アーモンドプードルと砂糖、卵白を混ぜ合わせる際は、混ぜすぎないように注意しましょう。混ぜすぎると、生地が固くなり、アマレッティの食感が悪くなってしまいます。粉気がなくなったら、混ぜるのをやめましょう。
4. 焼き加減に注意する
アマレッティは、焼きすぎると固くなりすぎてしまいます。逆に、焼きが足りないと、中が生焼けになってしまいます。オーブンの機種によって、焼き時間は異なりますので、様子を見ながら調整してください。表面がきつね色になり、底面にうっすらと焼き色が付いたら、焼き上がりの目安です。
自家製アマレッティのレシピ
それでは、いよいよ自家製アマレッティのレシピをご紹介します。今回は、アマレットリキュールを加えて、さらにアーモンドの風味を引き立てた、大人の味わいに仕上げます。
材料(約30個分)
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アーモンドプードル:150g
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グラニュー糖:100g
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卵白:2個分(約70g)
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アマレットリキュール:小さじ1
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グラニュー糖(まぶし用):適量
下準備
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オーブンを160℃に予熱しておきます。
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天板にオーブンシートを敷いておきます。
作り方
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ボウルにアーモンドプードルとグラニュー糖を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
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別のボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーで泡立てます。白っぽくなってきたら、アマレットリキュールを加え、さらに泡立てます。ツノが立つくらいの、しっかりとしたメレンゲを作ります。
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1のボウルに2のメレンゲを3回に分けて加え、その都度、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。混ぜすぎないように注意しましょう。
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生地を直径2cm程度のボール状に丸めます。
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バットなどにグラニュー糖(まぶし用)を広げ、4の生地を転がして、表面にグラニュー糖をまぶします。
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オーブンシートを敷いた天板に、間隔をあけて並べます。
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160℃に予熱したオーブンで、約20分焼きます。
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焼き上がったら、天板のまま冷まします。
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完全に冷めたら、密閉容器に入れて保存します。
ポイント
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アーモンドプードルは、できるだけ新鮮で、粒子の細かいものを使いましょう。
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卵白は、しっかりと泡立てることが重要です。
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生地を混ぜすぎると、固くなってしまうので、注意しましょう。
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焼き時間は、オーブンの機種によって異なりますので、様子を見ながら調整してください。
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焼き上がったアマレッティは、完全に冷ましてから、密閉容器に入れて保存しましょう。
アレンジレシピ
このレシピを基本に、あなた好みのアレンジを加えてみるのも楽しいですよ。例えば、生地にココアパウダーを混ぜ込めば、チョコレート風味のアマレッティに。レモンの皮のすりおろしを加えれば、爽やかなレモン風味のアマレッティになります。また、表面にスライスアーモンドを貼り付けて焼けば、見た目も華やかになりますよ。
ちなみに、マサチューセッツ工科大学の研究によると、アーモンドには脳の働きを活性化させる効果があるそうです。美味しいアマレッティを食べて、脳も活性化させちゃいましょう!
さあ、あなたも自家製アマレッティ作りに挑戦して、おうちでカフェ気分を味わってみませんか?きっと、その美味しさに、あなたも周りの人も、笑顔になるはずです!
6. アーモンドレシピで、食卓を豊かに
今回は、アーモンドを使ったマニアックな料理・スイーツのレシピを5つご紹介しました。リゾットからマカロン、アホブランコ、アマレッティまで、幅広いジャンルのレシピを取り上げましたね。これらのレシピを通して、アーモンドの持つ多様な可能性を感じていただけたのではないでしょうか。アーモンドは、その風味と食感で、料理やスイーツに深みとコクを与えてくれます。そのまま食べるだけでなく、様々な形に姿を変えて、私たちの食卓を豊かにしてくれる、まさに魔法のような食材です。さあ、あなたも、これらのレシピを参考に、アーモンドを使った料理やスイーツ作りに挑戦して、アーモンドの奥深い世界を探求してみませんか?
アーモンドの栄養価
アーモンドは、美味しいだけでなく、栄養価も非常に高い食材です。特に注目すべきは、ビタミンE、オレイン酸、食物繊維、そしてミネラルです。
ビタミンE: アーモンドには、強い抗酸化作用を持つビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、細胞の老化を防ぎ、肌の健康を維持する効果が期待できます。カリフォルニア大学の研究によると、アーモンドを日常的に摂取することで、肌の水分量が改善し、シワが減少したという報告もあります。
オレイン酸: アーモンドに含まれる脂質の多くは、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。オレイン酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があるとされ、動脈硬化や心臓病の予防に役立ちます。また、オレイン酸は、満腹感を持続させる効果もあるため、ダイエットにも効果的です。
食物繊維: アーモンドには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。また、食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える効果もあるため、糖尿病の予防にも効果的です。
ミネラル: アーモンドには、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。これらのミネラルは、骨や歯の健康を維持したり、貧血を予防したり、免疫力を高めたりする効果があります。
このように、アーモンドは、美容と健康に嬉しい栄養素がたっぷり詰まった、まさにスーパーフードと言えるでしょう。
アーモンドの選び方と保存方法
美味しいアーモンド料理を楽しむためには、良質なアーモンドを選ぶことが大切です。アーモンドを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
粒の大きさ: 粒が揃っていて、ふっくらとしているものを選びましょう。色: 表面にツヤがあり、色が均一なものを選びましょう。香り: アーモンド特有の香ばしい香りがするものを選びましょう。味: 実際に食べてみて、苦味や渋味がなく、甘みがあるものを選びましょう。
アーモンドは、湿気や高温に弱いため、保存方法にも注意が必要です。アーモンドを保存する際は、以下のポイントを守りましょう。
密閉容器に入れる: アーモンドを湿気から守るために、密閉容器に入れて保存しましょう。冷暗所で保存する: アーモンドは、直射日光の当たらない、涼しい場所で保存しましょう。長期保存は冷凍庫で: 長期間保存する場合は、冷凍庫で保存するのがおすすめです。冷凍保存することで、アーモンドの風味を長持ちさせることができます。
アーモンドで、食卓をもっと楽しく、もっと美味しく
アーモンドは、そのまま食べるだけでなく、料理やスイーツの材料としても、幅広く活用できる、まさに万能食材です。その香ばしい風味と、カリッとした食感は、どんな料理にもアクセントを加えてくれます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひあなたも、アーモンドを使った料理やスイーツ作りに挑戦してみてください。アーモンドの奥深い世界を、一緒に探求していきましょう!
そして、アーモンドを通して、あなたの食卓が、もっと楽しく、もっと美味しくなることを、心から願っています。さあ、今日からあなたも、アーモンドの魅力に、どっぷりと浸ってみませんか?

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。