アーモンド

自宅で簡単プロの味!秘伝の絶品アーモンドプラリネの作り方

2025.03.10
自宅で簡単プロの味!秘伝の絶品アーモンドプラリネの作り方

「アーモンドプラリネって、結局ヌガーとは違うの?」「どんな味や食感がするんだろう?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。お菓子作り好きなら一度は気になるアーモンドプラリネですが、意外と情報が少ないことも。ご安心ください!

この記事では、アーモンドプラリネに関するあらゆる疑問を解決します。基本的な作り方から、失敗しないコツ、おすすめのアレンジまで詳しく解説。さあ、一緒にアーモンドプラリネの謎を解き明かしましょう!

1. そもそも「プラリネ」ってなぁに?主役はもちろん香ばしアーモンド!

こんにちは!甘いものには目がない私です♪ 今日は、お菓子作りやチョコレートの世界でよく耳にする「プラリネ」について、皆さんと一緒に深掘りしていきたいと思います。「プラリネって、あのチョコレートのこと?」と思っている方もいるかもしれませんが、実はもっと広い意味があるんですよ。

プラリネってどんなお菓子?

まず、「プラリネ」という言葉、もともとは焙煎したナッツ類(特にアーモンドやヘーゼルナッツが使われることが多いです)を、加熱して溶かした砂糖(キャラメル)でコーティングしたり、混ぜ合わせたりして作られるお菓子の総称なんです。想像してみてください、カリッとしたナッツに、香ばしくて甘いキャラメルが絡みついている様子…たまりませんよね!

この「プラリネ」、実はフランス生まれのお菓子。17世紀、プララン公爵(Plessis-Praslin)のお抱え菓子職人だったラサーニュ(Lassagne)が、公爵のために考案したのが始まりと言われています。偶然の産物だったという説もあるんですよ。アーモンドに熱したキャラメルをかけたものが最初期の「プラリネ」だったとか。歴史を感じますね!

ナッツとキャラメルの黄金コンビ

プラリネに使われるナッツは、主にアーモンドかヘーゼルナッツ。どちらも甲乙つけがたい魅力がありますが、特に王道として愛されているのが、そう、今回の主役「アーモンド」を使ったプラリネなんです!

なぜアーモンドが人気なのでしょうか? それは、アーモンド特有の香ばしい風味と、カリッとした食感が、キャラメルの甘さや香りと絶妙にマッチするから。アーモンド自体にも、甘みやコクがありますよね。それがキャラメリゼされることで、さらに深みが増して、複雑で豊かな味わいが生まれるんです。想像しただけで、うっとりしちゃいます♪

アーモンドプラリネの基本的なイメージ

では、具体的に「アーモンドプラリネ」と聞いたら、どんなものを思い浮かべれば良いでしょうか? 一番シンプルなのは、ローストしたアーモンドを丸ごと、あるいは粗く砕いて、キャラメルで固めたもの。カリカリ、ザクザクとした食感が楽しくて、ついつい手が伸びてしまう美味しさです。

また、これをさらに細かく砕いたり、ペースト状にしたりすることもあります。そうすることで、ケーキのクリームに混ぜ込んだり、チョコレートのセンターに使ったりと、用途がぐっと広がるんですよ。基本は「アーモンド」と「キャラメル」の組み合わせ。このシンプルな美味しさが、アーモンドプラリネの魅力の原点なんですね!

2. お家でもできる?カリカリ食感がたまらない!基本のアーモンドプラリネ作り

「アーモンドプラリネって、お店で買うものじゃないの?」なんて思っていませんか? 実は、基本的なアーモンドプラリネなら、お家でも意外と簡単に作れちゃうんですよ! ちょっとしたコツさえ掴めば、お店みたいなカリカリ食感と香ばしさが楽しめます。今回は、基本のアーモンドプラリネ作りに挑戦してみましょう♪

まずは材料と道具の準備から!

さあ、アーモンドプラリネ作りの冒険に出かけましょう! 最初に、必要な材料と道具を揃えます。これがないと始まりませんからね!

  • 材料:

    • 生アーモンド(ホールまたはスライス): 100g くらいが作りやすいですよ。皮付きでも皮むきでもお好みでOK!
    • グラニュー糖: アーモンドと同量、つまり100g。上白糖でも作れますが、グラニュー糖の方がサラサラしていて焦げ付きにくいのでおすすめです。
    • 水: 大さじ2杯程度。キャラメルを作る時に使います。
  • 道具:

    • フライパンまたは小鍋: キャラメルを作ります。フッ素樹脂加工のものだとくっつきにくいですが、ステンレス製でも大丈夫。
    • 木べらまたは耐熱ゴムベラ: 混ぜる時に使います。
    • オーブンまたはトースター: アーモンドをローストするのに使います。
    • オーブンシート(クッキングシート): 出来上がったプラリネを冷ます時に敷きます。
    • バットまたは平らな皿: オーブンシートを敷いて使います。

これだけ! 思ったよりシンプルでしょう? 特に特別な道具は必要ないので、気軽にチャレンジできますね。

ステップ1:香ばしさの決め手!アーモンドの下準備

美味しいアーモンドプラリネを作るための最初の、そしてとっても大事なステップが、アーモンドの下準備、つまり「ロースト」です! 生のアーモンドをそのまま使うのではなく、事前にオーブンやトースターで軽く焼いてあげることで、アーモンド本来の香ばしさがグンと引き立ち、カリッとした食感も生まれます。

まず、オーブンの天板、またはトースターの受け皿にオーブンシートを敷き、アーモンドが重ならないように広げます。オーブンの場合は、予熱した150℃~160℃くらいで10分~15分ほど。トースターの場合は、焦げやすいので様子を見ながら、5分~10分くらい加熱しましょう。ほんのり焼き色がついて、香ばしい香りがしてきたらOKのサイン! 焦がさないようにだけ注意してくださいね。焼きあがったら、取り出して粗熱を取っておきましょう。このひと手間で、仕上がりの風味が格段にアップしますよ!

ステップ2:ドキドキ!魅惑のキャラメル作り

次はいよいよ、アーモンドプラリネのもう一つの主役、キャラメル作りです! ここが一番の山場かもしれませんが、焦らず丁寧にやれば大丈夫ですよ♪

フライパンまたは小鍋にグラニュー糖と水を入れて、中火にかけます。この時、絶対に混ぜないことがポイント! 混ぜてしまうと砂糖が再結晶化して、ジャリジャリした食感になってしまうんです。じっと我慢して、砂糖が自然に溶けていくのを見守りましょう。

しばらくすると、フツフツと泡が出てきて、だんだん縁の方から色づき始めます。全体が均一な、美味しそうなべっ甲色になったら火を止めるタイミング! 色が薄すぎると香ばしさが足りず、濃すぎると苦くなってしまうので、見極めが肝心です。火を止めても予熱で少しずつ色は濃くなるので、「ちょっと早いかな?」くらいで火から下ろすのがコツですよ。温度計があれば、160℃~170℃くらいが目安です。火傷には十分気をつけてくださいね!

ステップ3:合体!混ぜて冷やして完成へ

キャラメルができたら、いよいよアーモンドと合体させます! 温かいうちに、ローストしておいたアーモンドを一気にキャラメルの中に加えます。そして、木べらやゴムベラで手早く全体を混ぜ合わせましょう! すべてのアーモンドにキャラメルが均一に絡まるように、丁寧に、でもスピーディーに混ぜるのがポイントです。

キャラメルが固まり始める前に、オーブンシートを敷いたバットの上に、混ぜ合わせたアーモンドキャラメルを広げます。できるだけ重ならないように、平らに広げるのがコツですよ。熱いので、ここでも火傷に注意してくださいね!

あとは、このまま常温で完全に冷めるまで待ちます。冷蔵庫に入れると湿気てしまうことがあるので、常温でゆっくり冷ますのがおすすめです。完全に冷えて固まったら、手でパキパキと適当な大きさに割って…はい、自家製アーモンドプラリネの完成です! どうです? 意外とできちゃいそうでしょ? ぜひ挑戦してみてくださいね!

3. 粒々?ペースト?奥深きアーモンドプラリネの種類とそれぞれの魅力

一口に「アーモンドプラリネ」と言っても、実は色々な形状やタイプがあるってご存知でしたか? 基本の作り方で作ったカリカリの塊だけじゃないんです。食感も風味も、そして使われ方も様々。その奥深い世界をちょっと覗いてみましょう! あなたのお気に入りのアーモンドプラリネが見つかるかもしれませんよ♪

食感の違いが楽しい!粒々タイプ vs なめらかペースト

アーモンドプラリネの多様性を知る上で、まず注目したいのが「形状」の違いです。大きく分けると、アーモンドの粒感が残っている「粒々タイプ」と、それをさらに細かく粉砕してなめらかな「ペースト状」にしたタイプがあります。

  • 粒々タイプ(プラリネ・クリスピー、プラリネ・グランなど):
    これは、先ほど作り方を紹介したような、ローストしたアーモンドをキャラメリゼして、粗く砕いたものです。アーモンドのカリッとした食感と、キャラメルのザクザク感がダイレクトに楽しめます。大きさも様々で、ゴロゴロとした大きめのものから、少し細かく砕いたものまであります。この食感が、お菓子に楽しいアクセントを加えてくれるんですよ! アイスクリームのトッピングにしたり、チョコレートバーのフィリングにしたり、焼き菓子に混ぜ込んだり…使い道は無限大! 特にフランスの伝統菓子「クロッカン」などは、この粒々感が命ですね。

  • ペーストタイプ(プラリネ・パテ、プラリネ・フォンダンなど):
    こちらは、キャラメリゼしたアーモンドを、フードプロセッサーや専用の機械(コンシュ)で時間をかけて攪拌し、ペースト状にしたものです。アーモンドに含まれる油分が出てくることで、しっとりとなめらかな質感になります。アーモンドの香ばしさとキャラメルの風味が凝縮されていて、口に入れた瞬間にふわっと香りが広がります。舌触りが滑らかなので、クリームやムース、ガナッシュなどに混ぜ込むのに最適。お菓子全体に、均一で深みのあるアーモンドプラリネの風味を行き渡らせることができるんです。

どちらが良いというわけではなく、作りたいお菓子や表現したい食感によって使い分けるのがポイント。アーモンドプラリネの世界、なかなか奥が深いでしょう?

なめらかさの極み!「プラリネ・パテ」とは?

ペースト状のアーモンドプラリネの中でも、特に代表的なのが「プラリネ・パテ」と呼ばれるものです。「パテ」はフランス語でペースト状のものを意味します。これは、キャラメリゼしたアーモンド(またはヘーゼルナッツ、あるいはその両方)を、ローラーなどで繰り返し挽いて、非常に滑らかなペースト状にしたもの。まるでピーナッツバターのような、トロリとしたテクスチャーが特徴です。

このプラリネ・パテ、とにかく香りが豊かで、口どけが抜群! アーモンドの持つ油分とキャラメルが完全に一体化しているので、少量加えるだけでも、お菓子に本格的なナッツの風味とコクを与えてくれます。

プロのパティシエたちは、このプラリネ・パテを様々な場面で活用しています。例えば、バタークリームに混ぜて「クレーム・オ・ブール・プラリネ」にしたり、生クリームと合わせてムースにしたり、チョコレートと混ぜてボンボンショコラのセンター(中身)を作ったり。フランス菓子には欠かせない存在と言っても過言ではありません。もし製菓材料店などで見かけたら、ぜひ一度試してみてほしい逸品です! アーモンドプラリネの新たな魅力に出会えるはずですよ。

魅惑のコラボレーション!チョコレートとの融合

アーモンドプラリネの魅力を語る上で、絶対に外せないのが「チョコレート」との組み合わせです! 香ばしいアーモンドプラリネと、濃厚なチョコレート…想像しただけでも、幸せな気持ちになりませんか? この二つが出会うことで、さらに魅力的なお菓子がたくさん生まれています。

一番イメージしやすいのは、ベルギーチョコレートなどでよく見かける「プラリネチョコレート」でしょうか。これは、シェル(外側)のチョコレートの中に、ペースト状や粒々状のアーモンドプラリネ(またはヘーゼルナッツプラリネ)が入っているボンボンショコラのことですね。チョコレートの甘さやカカオの風味と、プラリネの香ばしさ、ナッツの食感が口の中で一体となって、複雑で豊かな味わいを楽しませてくれます。高級チョコレートブランド、例えば「ゴディバ」や「ノイハウス」、「ピエール・マルコリーニ」などでも、定番商品として様々なプラリネチョコレートがラインナップされていますよね。

また、板チョコレートの中に、砕いたアーモンドプラリネが混ぜ込まれているものもあります。これは、チョコレートのなめらかな口どけの中に、カリカリとしたプラリネの食感がアクセントになっていて、食べ応えも満点! スイスの「リンツ」やフランスの「ヴァローナ」といったブランドでも、ナッツやプラリネを使ったチョコレートは人気があります。

アーモンドプラリネとチョコレート、この二つの素材は、お互いの良さを引き立て合う最高のパートナー。まさに、お菓子界のゴールデンコンビと言えるでしょう!

4. プロはこう使う!パティシエが愛するアーモンドプラリネ活用テクニック

さて、基本のアーモンドプラリネやその種類について知ったところで、今度はプロのパティシエたちが、この魅力的な素材をどのように使いこなし、お菓子をさらなる高みへと引き上げているのか、その秘密に迫ってみましょう! アーモンドプラリネは、プロの世界ではなくてはならない、魔法のような存在なんですよ。

定番!ケーキやムースに深みをプラス

パティスリーのショーケースに並ぶ美しいケーキや、なめらかなムース。その美味しさの秘密に、アーモンドプラリネが隠されていることがよくあります。特に、バタークリームやカスタードクリーム、生クリームといった「クリーム」系のパーツに混ぜ込むのが定番の使い方です。

例えば、フランス菓子の王道「オペラ」。コーヒー風味のバタークリームとチョコレートガナッシュが層になった、あのエレガントなケーキにも、アーモンドを使ったビスキュイ(生地)が使われることが多いですが、バタークリーム自体にアーモンドプラリネペーストを加えて、さらに香ばしさとコクをプラスするレシピもあります。

また、シュー生地を使った「パリ・ブレスト」も、アーモンドプラリネクリーム(クレーム・プラリネ)が主役のお菓子として有名ですね。カスタードクリームとバタークリームを合わせた「クレーム・ムースリーヌ」に、たっぷりのアーモンドプラリネペーストを混ぜ込んだクリームは、濃厚ながらも香ばしく、一度食べたら忘れられない美味しさです。あの「ピエール・エルメ・パリ」のパリ・ブレストも絶品ですよね!

ムースに使う場合は、ペースト状のアーモンドプラリネを生クリームやメレンゲと合わせることで、ふんわり軽い口当たりの中に、しっかりとしたアーモンドの風味を感じる一品に仕上がります。アーモンドプラリネは、クリーム系のデザートに、奥行きと複雑さ、そして何より「美味しさ」を加えてくれる、まさに縁の下の力持ちなんです!

ショコラの世界を彩る名脇役

チョコレートの世界においても、アーモンドプラリネは大活躍! 特に、ボンボンショコラ(一口サイズのチョコレート)のセンター(中身、フィリング)としては、ガナッシュと並んで非常にポピュラーな存在です。

先ほども少し触れましたが、ペースト状にした滑らかなアーモンドプラリネ(プラリネ・パテ)を使ったもの、粗く砕いた粒々食感のアーモンドプラリネを使ったもの、あるいはその両方を組み合わせたものなど、様々なバリエーションがあります。

例えば、世界的に有名なショコラティエ「ジャン=ポール・エヴァン」のボンボンショコラにも、アーモンドプラリネを使ったものが数多くあります。アーモンドの品種やロースト加減、キャラメルの焦がし具合、チョコレートとのバランス…そういった細部にまでこだわり抜かれたプラリネは、まさに芸術品! 口に入れた瞬間に広がる香ばしさ、滑らかな口どけ、そして後から追いかけてくるナッツの余韻。たまりませんね!

また、アーモンドプラリネを薄く伸ばしてチョコレートでコーティングした「プラリネ・フイユテ」のようなお菓子もあります。サクサクとした軽い食感が特徴で、これもまた人気の高い一品です。チョコレート専門店(ショコラトリー)に行ったら、ぜひ「プラリネ」と名のつくチョコレートを探してみてください。きっと、その奥深い魅力に驚かされるはずですよ。

焼き菓子に魔法をかける香ばしさ

アーモンドプラリネの活躍の場は、生菓子やチョコレートだけではありません。クッキーやフィナンシェ、マドレーヌ、パウンドケーキといった「焼き菓子」の世界でも、その香ばしさと食感を活かした使い方がされています。

一番簡単なのは、クッキー生地やパウンドケーキ生地に、砕いたアーモンドプラリネを混ぜ込む方法。いつもの焼き菓子に、カリカリ、ザクザクとした食感と、キャラメルの香ばしい風味が加わって、ぐっと本格的な味わいになります。特に、バターをたっぷり使ったリッチな生地との相性は抜群!

フィナンシェやマドレーヌのような、焦がしバター(ブール・ノワゼット)を使う焼き菓子に、アーモンドプラリネペーストを少量加えるのも、プロが使うテクニックの一つ。焦がしバターのナッツのような香りと、アーモンドプラリネの香ばしさが相乗効果を生んで、より一層、風味豊かで深みのある味わいに仕上がるんです。

さらに、ダックワーズ生地(アーモンドパウダーとメレンゲで作る軽い生地)の間に、アーモンドプラリネクリームをサンドする、なんていう使い方もありますね。生地の香ばしさとクリームの香ばしさ、ダブルのアーモンドプラリネ使いで、アーモンド好きにはたまらない一品になります。

このように、アーモンドプラリネは、どんなタイプのお菓子にも合わせやすく、その魅力をプラスしてくれる万能選手。パティシエたちが愛してやまない理由が、お分かりいただけたのではないでしょうか?

5. ちょい足しで本格派!我が家の絶品アーモンドプラリネ

基本のアーモンドプラリネ作りをマスターしたら、次はちょっと冒険してみませんか? いつものレシピにほんの少し工夫を加えるだけで、ぐっと個性的で本格的な、あなただけの「マイ・アーモンドプラリネ」が作れちゃうんです! ここでは、ちょっとマニアックだけど試してみたくなる、アーモンドプラリネのアレンジアイデアをご紹介しますね♪

アーモンドの種類を変えてみる旅へ

「アーモンドプラリネ」と一言で言っても、実は使うアーモンドの種類によって、仕上がりの風味や香りが微妙に変わってくるんです。これは、なかなかマニアックな楽しみ方かもしれませんが、ぜひ試してみてほしいポイント!

普段、スーパーなどで手に入りやすいのは、主にアメリカ・カリフォルニア産のアーモンド(ノンパレル種など)が多いですが、製菓材料店などに行くと、他の産地のアーモンドも見つけることができます。

  • スペイン産マルコナ種: 「アーモンドの女王」とも呼ばれる品種で、油分が多く、甘みが強くて香りが豊かなのが特徴。プラリネにすると、より濃厚でまろやかな味わいになります。ちょっと贅沢ですが、特別な日のプラリネにおすすめ!
  • イタリア産シチリア種: こちらも香りが高く、風味がしっかりしているのが特徴。少し野生的な、力強いアーモンドの味を楽しめます。
  • 皮付き vs 皮むき: 皮付きのアーモンドを使うと、少し渋みと香ばしさがプラスされ、より素朴で力強い味わいのプラリネになります。一方、皮むきアーモンド(ブランチアーモンド)を使うと、よりクリアで洗練された、アーモンド本来の甘みと香りを楽しめます。

どのアーモンドが一番!というわけではありません。それぞれの個性があるので、色々な種類のアーモンドでプラリネを作ってみて、あなたの好みを探求してみるのも楽しいですよ! きっと、アーモンドの奥深さに驚くはずです。

甘じょっぱさが癖になる!塩キャラメルの誘惑

甘いキャラメルと香ばしいアーモンド。これだけでも十分美味しいのですが、ここに「塩」をほんの少し加えてみると、どうでしょう? そう、「塩キャラメル」味のアーモンドプラリネです!

甘さの中に、キリッとした塩味が加わることで、全体の味が引き締まり、甘さがより際立って感じられるようになります。後味もすっきりして、ついつい手が伸びてしまう、まさに「癖になる」美味しさ!

塩を加えるタイミングは、キャラメルを作って火を止めた直後、アーモンドを加える前がおすすめです。加える塩の種類にもこだわってみると、さらに面白いですよ。

  • ゲランドの塩(フランス産): ミネラル豊富で、まろやかな塩味。キャラメルの甘さを優しく引き立ててくれます。
  • フルール・ド・セル(塩の花): 大粒で、シャリッとした食感も楽しめる塩。プラリネの中に、塩の結晶がアクセントとして残るのも面白いです。
  • 岩塩: キリッとしたシャープな塩味。甘さとのコントラストをはっきりさせたい時におすすめ。

加える塩の量はお好みですが、まずはほんのひとつまみから試してみてください。甘じょっぱいアーモンドプラリネ、大人のおやつにもぴったりですよ♪

スパイスで香りに魔法を!個性的な風味付け

アーモンドプラリネの風味を、もっと個性的に、もっとエキゾチックにしたいなら、「スパイス」を使わない手はありません! キャラメルやアーモンドと相性の良いスパイスはたくさんあります。ほんの少し加えるだけで、いつものアーモンドプラリネが、まるで違うお菓子のように変身しますよ。

  • シナモン: 定番中の定番! 温かみのある甘い香りが、キャラメルとアーモンドによく合います。特に秋冬のプラリネにおすすめ。
  • カルダモン: 爽やかで、少しエキゾチックな香り。チョコレートとの相性も抜群なので、プラリネチョコレートを作る時にもぴったり。
  • バニラ: 甘く芳醇な香りが、プラリネ全体の風味をまろやかに、そしてリッチにしてくれます。バニラビーンズのさやから種をしごいて加えるのが理想ですが、バニラエッセンスやバニラオイルでもOK。
  • アニスやスターアニス(八角): 少し独特な、甘くてスパイシーな香り。少量加えるだけで、ぐっとオリエンタルな雰囲気になります。
  • ジンジャー(粉末): ピリッとした辛みがアクセントに。甘さの中に爽やかな刺激が欲しい時に。
  • ナツメグ: 甘く、少し刺激的な香り。少量加えるだけで、深みが増します。

スパイスを加えるタイミングは、塩と同じく、キャラメルが色づいて火を止めた直後がおすすめです。複数のスパイスを組み合わせる「ミックススパイス(カトルエピスなど)」を使ってみるのも面白いですね。どんなスパイスがあなたの好みか、色々試して、オリジナルの「スパイスプラリネ」を見つけてみてください!

和素材との意外な出会い?新しい可能性を探る

アーモンドプラリネのアレンジは、洋風の素材だけにとどまりません。意外かもしれませんが、「和」の素材と組み合わせてみるのも、新しい発見があって面白いんですよ!

  • ごま(白ごま・黒ごま): ローストしたごまを、アーモンドと一緒にキャラメリゼしたり、砕いたプラリネに混ぜ込んだり。ごま特有の香ばしさが、アーモンドプラリネの香ばしさと相まって、深みのある和風テイストに。黒ごまを使えば、見た目にもインパクトが出ますね。
  • きな粉: 出来上がったアーモンドプラリネに、きな粉をまぶしてみるのはいかがでしょう? きな粉の優しい甘さと香ばしさが、キャラメルの風味と意外なほどマッチします。まるで和菓子のような、どこか懐かしい味わいに。
  • 抹茶: 抹茶パウダーをキャラメルに混ぜ込むのは少し難しいかもしれませんが、砕いたプラリネに抹茶をまぶしたり、抹茶チョコレートでコーティングしたりするのはおすすめです。抹茶のほろ苦さが、プラリネの甘さを引き立ててくれます。
  • 醤油: ちょっと大胆なアイデアかもしれませんが、キャラメルを作る際に、ほんの少しだけ醤油を加えてみる、というのもアリなんです! いわゆる「みたらし」のような、甘じょっぱさに香ばしい醤油の風味が加わって、これまた癖になる味わいに。

固定観念にとらわれず、自由な発想で色々な素材を組み合わせてみることで、アーモンドプラリネの可能性は無限に広がります。ぜひ、あなただけのオリジナルアーモンドプラリネ作りに挑戦して、その奥深い世界を楽しんでみてくださいね!

6. まとめ:アーモンドプラリネの世界は無限大!もっと探求してみませんか?

さて、ここまでアーモンドプラリネの基本から、その種類、プロの活用法、そしてちょっぴりマニアックなアレンジまで、たっぷりとご紹介してきましたが、いかがでしたか? 香ばしいアーモンドと甘いキャラメルの組み合わせが生み出す「アーモンドプラリネ」、その魅力と奥深さを感じていただけたなら、とっても嬉しいです!

アーモンドプラリネの魅力を再発見!

振り返ってみると、アーモンドプラリネって本当にすごいですよね!

  • 基本はシンプル: ローストしたアーモンドとキャラメル、というシンプルな組み合わせなのに、驚くほど豊かで複雑な風味を持っていること。
  • 食感の多様性: カリカリ、ザクザクの粒々タイプから、なめらかなペースト状まで、形状によって全く異なる食感と表情を見せてくれること。
  • 変幻自在な活用法: ケーキ、ムース、チョコレート、焼き菓子と、どんなお菓子にも合わせやすく、その美味しさを格上げしてくれる万能選手であること。
  • 無限の可能性: アーモンドの種類や、塩、スパイス、意外な和素材などを加えることで、さらに個性的で奥深い味わいを探求できること。

たった一つの「アーモンドプラリネ」という言葉の中に、これだけたくさんの魅力と可能性が詰まっているなんて、なんだかワクワクしませんか? まさに、知れば知るほどハマってしまう、魅惑のお菓子素材なんです!

美味しいアーモンドプラリネはどこで出会える?

「自分で作るのはちょっと…でも、美味しいアーモンドプラリネを食べてみたい!」と思ったあなたへ。美味しいアーモンドプラリネや、それを使ったお菓子に出会える場所は、たくさんありますよ!

  • パティスリー(洋菓子店): まずは、街のケーキ屋さんを覗いてみましょう。パリ・ブレストやオペラ、プラリネを使ったクリームのケーキなど、ショーケースの中にきっと素敵な出会いがあるはず。焼き菓子コーナーで、プラリネ入りのクッキーやフィナンシェを探してみるのもおすすめです。
  • ショコラトリー(チョコレート専門店): こだわりのアーモンドプラリネを使ったボンボンショコラを探すなら、やっぱりチョコレート専門店が一番! 色々なブランドのプラリネチョコレートを食べ比べて、お気に入りを見つけるのも楽しいですね。ゴディバ、ノイハウス、ピエール・マルコリーニ、ジャン=ポール・エヴァンなど、有名店には必ずと言っていいほどプラリネを使った商品があります。
  • デパートの洋菓子売り場: デパートの地下食品売り場などには、国内外の有名パティスリーやショコラトリーが集まっているので、効率よく色々なお店のアーモンドプラリネ菓子を探すことができますよ。
  • 製菓材料店: 「やっぱり自分で作ってみたい!」あるいは「プロが使うようなプラリネペーストを試してみたい!」という方は、製菓材料店を訪れてみましょう。「富澤商店」や「cuoca(クオカ)」などの店舗やオンラインストアで、様々な種類のアーモンドや、業務用のプラリネペースト、プラリネパウダーなどを手に入れることができます。
  • オンラインストア: 今は、多くのお店がオンラインストアを展開しています。地方に住んでいてなかなかお店に行けない、という方でも、お取り寄せで美味しいアーモンドプラリネ菓子を楽しむことができますよ。

ぜひ、色々な場所でアーモンドプラリネとの出会いを楽しんでみてくださいね!

さらなる探求の旅へ!アーモンドプラリネをもっと深く

この記事を読んで、「アーモンドプラリネ、もっと知りたい!」と思ってくださったなら、こんな探求の仕方も面白いかもしれません。

  • 歴史を深掘りしてみる: プラリネが生まれた17世紀フランスの食文化や、プララン公爵、菓子職人ラサーニュについて調べてみると、当時の貴族社会の様子などが垣間見えて興味深いですよ。
  • アーモンドの産地を巡る旅(気分だけでも!): カリフォルニア、スペイン、イタリアなど、世界各地のアーモンドについて調べてみましょう。それぞれの産地の気候や土壌が、アーモンドの風味にどんな影響を与えるのかを知ると、プラリネの味わいがさらに深く感じられるかもしれません。実際に色々な産地のアーモンドを取り寄せて、プラリネを作って味比べしてみるのも究極の楽しみ方ですね!
  • ヘーゼルナッツプラリネとの違いを探る: アーモンドプラリネと並んでポピュラーなのが、ヘーゼルナッツを使ったプラリネ。この二つの違い(香り、味、油分など)を意識して食べ比べてみると、それぞれの個性がよりはっきりと分かります。どちらのプラリネがあなたの好みか、探ってみるのも面白いですよ。
  • プロのレシピに挑戦してみる: 有名パティシエの本やレシピサイトなどを参考に、本格的なアーモンドプラリネを使ったお菓子作りに挑戦してみるのも、スキルアップに繋がる素晴らしい経験になるはずです。

アーモンドプラリネの世界は、本当に広くて奥が深い! 今回の記事が、あなたがその魅力的な世界を探求する、きっかけの一つになれたら、私にとってこれ以上の喜びはありません。

さあ、あなたも一緒に、香ばしくて甘いアーモンドプラリネの虜になってみませんか? きっと、毎日のおやつタイムや、お菓子作りの時間が、もっともっと豊かで楽しいものになるはずですよ♪

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。