無添加
赤ちゃんや子供のために。ママが選ぶべき無添加ラップはこれ
2025.06.21
毎日何気なく使っている食品用ラップ。でも、その安全性について深く考えたことはありますか?「添加物が含まれているラップは、体に影響があるの?」「無添加ラップに変えたいけど、種類が多くて何が違うのかわからない…」そんな漠然とした不安や疑問を抱えている方は少なくありません。
この記事では、食品用ラップに含まれる添加物の役割から、無添加ラップの正しい選び方、素材ごとのメリット・デメリットまで、あなたの「知りたい」に徹底的にお答えします。安心して使える一枚を見つけるために、ぜひご一読ください。
1. 無添加ラップって何が違うの?知っておきたい基本と選び方のコツ
毎日のお料理や食品の保存に欠かせないラップ。実は、普段何気なく使っているそのラップには、いくつかの種類があることをご存知でしたか?最近よく耳にする「無添加ラップ」、一体どんなものなのでしょうか。今回は、そんな無添加ラップの基本から、あなたにピッタリな製品を見つけるための選び方のコツまで、詳しく解説していきますね!
そもそも、普通のラップと何が違うの?
まず、私たちが普段スーパーなどで目にする食品用ラップフィルムは、主にその原材料によって大きく2つのタイプに分けられます。一つは「塩化ビニル樹脂」や「塩化ビニリデン樹脂」を主成分とするもの、そしてもう一つが「ポリエチレン」を主成分とするものです。
一般的なラップの特徴:塩化ビニル樹脂・塩化ビニリデン樹脂
多くのご家庭で使われている一般的なラップには、「塩化ビニル樹脂」や「塩化ビニリデン樹脂」が使われていることが多いです。これらの素材の最大の特徴は、何といってもお皿や容器にピタッとくっつく「密着性」の高さと、しなやかで伸びやすい「柔軟性」です。この使いやすさを実現するために、実は「添加物」が使われている場合があります。
具体的には、ラップを柔らかくして使いやすくするための「柔軟剤(可塑剤)」や、品質を安定させるための「安定剤」などがそれに当たります。代表的な柔軟剤としては「アジピン酸エエステル類」や「フタル酸エステル類」などが知られています。もちろん、これらの添加物は食品衛生法に基づいて安全性が確認されたものが使用されていますが、「できるだけ余計なものは避けたいな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
また、塩化ビニル樹脂製のラップは、燃やすと塩素ガスや、焼却炉の条件によってはダイオキシンなどの有害なガスが発生する可能性がある、という環境面でのデメリットも指摘されています。
無添加ラップの主役:ポリエチレン
一方、今回クローズアップする「無添加ラップ」の多くは、「ポリエチレン」という素材から作られています。ポリエチレンは、もともと素材自体が柔らかいという特性を持っているため、塩化ビニル樹脂製のラップのように柔軟剤や安定剤といった添加物を使う必要がありません。これこそが、「無添加」と呼ばれる最大の理由なんです。
添加物が使われていないため、ラップから食品へのニオイ移りの心配が少なく、素材本来の風味を損ないにくいというメリットがあります。また、ポリエチレンは炭素と水素だけでできているため、燃やしても水と二酸化炭素になるだけで、有害な塩素系ガスが発生しません。この環境への優しさも、無添加ラップが注目される大きなポイントの一つです。
無添加ラップを選ぶメリットを整理しよう!
ここで、無添加ラップを選ぶことのメリットを分かりやすく整理してみましょう。
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安心感:柔軟剤や安定剤などの化学物質が添加されていないため、食品に直接触れるものとして安心して使えます。特に、小さなお子さんがいるご家庭や、健康への意識が高い方にとっては大きな魅力ですよね。
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ニオイ移りが少ない:添加物特有のニオイがないため、デリケートな味わいの食材や、ご飯などを包んでも風味を邪魔しません。炊きたてのご飯を冷凍保存するときなど、その違いを実感できるかもしれません。
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環境に優しい:燃焼時に有害なダイオキシンを発生させる心配がないため、ゴミとして処分する際の環境負荷を低減できます。サステナブルな暮らしを意識する方にもピッタリです。
初心者のための無添加ラップ選びのコツ
「無添加ラップって良さそうだけど、どうやって選べばいいの?」そんなあなたのために、選ぶ際のチェックポイントをいくつかご紹介します。
ポイント①:素材をチェック!まずは「ポリエチレン」製を
無添加ラップを選びたいと思ったら、まずはパッケージの「原材料名」の欄をチェックしてみてください。そこに「ポリエチレン」と書かれていれば、それが無添加タイプのラップである可能性が高いです。逆に「塩化ビニル樹脂」と書かれている場合は、添加物が含まれていることが多いので、一つの目安にしてくださいね。
ポイント②:耐熱・耐冷温度を確認しよう
無添加ラップを選ぶ上で意外と重要なのが、耐熱・耐冷温度です。ポリエチレン製のラップは、一般的に耐熱温度が110℃前後のものが多く、電子レンジでの加熱にも対応しています。ただし、油分の多い食品(例えば、唐揚げや天ぷらなど)を直接包んで加熱すると、温度が急上昇してラップが溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。電子レンジで使う際は、深めのお皿に入れてラップが直接食品に触れないようにするなど、少し工夫すると安心ですよ。
また、耐冷温度は-30℃から-70℃くらいまで対応している製品が多く、冷凍保存にも全く問題なく使えます。作り置きのおかずや、下ごしらえした食材を冷凍する際に大活躍してくれます。
ポイント③:「密着性」や「切りやすさ」も大事な要素
ポリエチレン製の無添加ラップは、一昔前まで「お皿にくっつきにくい」「切りにくい」というイメージがありました。しかし、最近の製品は技術の進歩が素晴らしく、これらの弱点を克服したものがたくさん登場しています!
メーカー独自の工夫で密着性を高めたり、箱のカッター刃を改良してスムーズに切れるようにしたりと、使いやすさが格段にアップしているんです。この記事の後半で紹介するおすすめ製品も、そういった使い心地にこだわったものばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
無添加ラップは、あなたの食生活に「安心」という素敵なスパイスを加えてくれるアイテムです。ぜひ、基本と選び方のコツを押さえて、お気に入りの一品を見つけてみてください!
2. 【おすすめ無添加ラップ①】宇部フィルム「ニューポリラップ」
数ある無添加ラップの中でも、「どれを選んだらいいか分からない…」という方に私がまず一番におすすめしたいのが、宇部フィルム株式会社が製造・販売している「ニューポリラップ」です。この水色のパッケージ、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、なんと発売開始は1968年(昭和43年)!実に50年以上にわたって多くの家庭で愛され続けている、まさに無添加ラップ界のレジェンドであり、王道中の王道と言える製品なんです。
長年の歴史が育んだ信頼と技術
50年以上も販売され続けているということは、それだけ多くの人に支持され、信頼されている証拠ですよね。「ニューポリラップ」のすごいところは、添加物である柔軟剤や安定剤を一切使用しないポリエチレン100%でありながら、実用的な使用感を実現している点にあります。
発売当初、ポリエチレン製のラップは「硬くて使いにくい」というイメージが先行していました。そんな中、宇部フィルムは長年にわたる研究開発を重ね、素材の配合やフィルムを形成する際の延伸技術などを工夫することで、添加物に頼らずともしなやかで、器に程よくフィットする絶妙な密着性を生み出すことに成功したのです。この「派手さはないけれど、確かな品質」こそが、ニューポリラップが長年愛される秘密なんですね。
環境への配慮も忘れない!植物由来の刃
ニューポリラップの魅力は、ラップフィルム本体だけにとどまりません。実は、箱についているカッター刃にも、素敵なこだわりが隠されているんです。ラップを切るためのギザギザの刃、よく見ると金属製ではないことに気づくはず。なんとこれ、トウモロコシなどの植物資源から作られた「ポリ乳酸(PLA)」という植物由来のプラスチックでできているんです!
金属刃に比べて製造時のCO2排出量が少なく、廃棄後も土中の微生物によって分解されるため、環境への負荷が小さいのが特徴です。また、金属刃ではないので、箱をたたんで捨てる際に分別する必要がなく、安全に取り扱えるというメリットもあります。毎日使うものだからこそ、こういった細やかな環境配慮がされているのは、とても嬉しいポイントですよね。
どんなシーンでも活躍!驚きの耐熱・耐冷温度
そして、ニューポリラップを語る上で外せないのが、その驚異的な温度耐性です。パッケージにも大きく書かれていますが、耐熱温度は110℃、そして耐冷温度はなんと-70℃!このスペックが、私たちのキッチンライフをどれだけ豊かにしてくれるか、少し具体的に見ていきましょう。
冷凍保存の強い味方!-70℃の世界
-70℃という耐冷温度は、家庭用の冷凍庫(通常-18℃前後)ではオーバースペックに思えるかもしれません。しかし、この低温への強さが、食品の品質を保つ上で大きな力を発揮します。例えば、買ってきたお肉やお魚を小分けにして冷凍する際、しっかりとラップで包むことで冷凍焼けや乾燥、酸化を防ぎ、美味しさを長持ちさせることができます。ご飯を一杯ずつラップに包んで冷凍ストックしておくのも定番ですよね。ニューポリラップなら、冷凍庫の厳しい環境下でもパリパリに硬くなることなく、しなやかさを保ってくれます。
電子レンジの加熱もおまかせ!110℃の安心感
耐熱温度110℃は、電子レンジでの温め直しや、野菜の下ごしらえに十分対応できる温度です。例えば、残り物のカレーを温めたり、ブロッコリーや人参などをラップで包んで加熱したりする際に、安心して使うことができます。先ほども少し触れましたが、油分の多い食品を直接包んでの加熱は避けた方が無難ですが、これはどのポリエチレン製ラップにも共通する注意点。お皿に乗せてふんわりとかぶせる使い方をすれば、全く問題ありません。この「冷凍からレンジまでOK」という汎用性の高さが、ニューポリラップを「一家に一本」と言わしめる所以なのです。
まさに、無添加ラップの「入門編」にして「決定版」ともいえるニューポリラップ。手に入れやすい価格でありながら、食品への安心感、環境への配慮、そして日々の調理で困ることのない基本性能をしっかりと押さえています。「まずは無添加ラップを試してみたい」というあなたは、ぜひこのロングセラー製品から始めてみてはいかがでしょうか。きっと、その安定した使い心地に満足できるはずですよ!
3. 【おすすめ無添加ラップ②】リケンファブロ「リケンラップ」
「無添加ラップに切り替えたいけど、ポリエチレン製ってお皿にくっつきにくいのがちょっと…」そんな風に思っているあなたにこそ、ぜひ一度手に取ってみてほしいのが、リケンファブロ株式会社が販売する「リケンラップ」シリーズです。こちらもポリエチレン100%の正真正銘の無添加ラップなのですが、その最大の特徴は、何といっても「密着性の高さ」にあります。従来の無添加ラップのイメージを覆すかもしれない、その実力に迫ってみましょう!
なぜこんなにピタッとつくの?技術の秘密
リケンラップがなぜ高い密着性を実現できているのか、その秘密はメーカーの長年の研究と独自の技術にあります。リケンファブロは、業務用ラップの分野でも高いシェアを誇る企業で、そのノウハウが家庭用製品にも活かされているんです。
一つの秘密は、ラップのフィルム表面に施された、目には見えないほどの微細な凹凸加工(エンボス加工)にあります(※製品によって仕様は異なります)。この微細な凹凸が、器の表面との間に真空に近い状態を作り出し、まるで吸盤のようにピタッと貼り付く効果を生み出します。
さらに、ポリエチレンの素材そのものの配合にも秘密があります。異なる特性を持つ数種類のポリエチレンを絶妙なバランスでブレンドすることで、フィルムに適度な粘りと柔軟性を与え、添加物を使わずに高い密着力を引き出すことに成功しているのです。まさに、化学と物理の力が結集した技術の結晶と言えるでしょう。ガラスのボウルや陶器のお皿はもちろん、ツルツルしたプラスチック容器にも気持ちよくフィットする感覚は、一度体験すると「これ本当にポリエチレン?」と驚いてしまうかもしれません。
ストレスフリーな使い心地へのこだわり
リケンラップの魅力は、密着性だけではありません。毎日の料理で使うものだからこそ、細かな「使いやすさ」にも徹底的にこだわって作られています。
スッと切れる快感!カッター刃の工夫
ラップを使っていて地味にストレスが溜まるのが、「うまく切れずにぐちゃぐちゃになる」という瞬間ですよね。リケンラップは、この切れ味にもこだわっています。多くの製品で、しっかりと最後までスムーズにカットできる金属刃を採用。刃の角度や形状も工夫されており、軽い力でまっすぐスッと切れるので、急いでいる時でも失敗がありません。この「切れる」という当たり前のようで難しい性能を、しっかりと追求している点にメーカーの誠実さを感じます。
引き出しやすいパッケージ設計
箱からラップを引き出す際の滑らかさも、使い心地を左右する重要なポイントです。リケンラップのパッケージは、ロールがスムーズに回転するように設計されており、途中で引っかかったり、ラップの端を見失ったりするトラブルが起きにくいように工夫されています。こういった細部への配慮が、日々の調理における小さなイライラを解消してくれるんですね。
用途で選べる豊富なラインナップ
リケンラップは、サイズや長さのバリエーションが豊富なのも嬉しいポイントです。一般的な30cm幅や22cm幅はもちろん、たっぷり使えて交換の手間が省ける100m巻のロングタイプなどもラインナップされています。例えば、作り置きをたくさんするご家庭なら100m巻、一人暮らしでたまにしか使わないならコンパクトな20m巻、というように、あなたのライフスタイルに合わせて最適なものを選ぶことができます。
「NEWリケンラップ」や「リケンラップたっぷり100m」など、少しずつ特徴の違う製品があるので、ぜひ店頭で見比べてみてください。どの製品も、無添加ラップとしての安心感と、日々の使いやすさという二つの大きなメリットを両立させています。
「添加物は使ってほしくない。でも、ラップとしての密着性や切れ味も妥協したくない!」そんな、ちょっと欲張りなあなたの願いをしっかりと叶えてくれるのが、このリケンラップです。機能性を重視するあなたにこそ、ぜひ試していただきたい実力派の無添加ラップと言えるでしょう。これまで無添加ラップに感じていたかもしれない、ちょっとした物足りなさを、きっと解消してくれますよ!
4. 【おすすめ無添加ラップ③】オーサワジャパン「オーサワの無添加ラップ」
「毎日使うものだから、安心なのはもちろん、その原料がどこから来ているのかまで知っておきたい」。そんな、食や環境に対する意識が非常に高いあなたにご紹介したいのが、オーサワジャパン株式会社が販売する「オーサワの無添加ラップ」です。健康食品やマクロビオティック関連の食材でおなじみのオーサワジャパンが手がけるこのラップは、他の無添加ラップとは一線を画す、非常にマニアックで深いこだわりが詰まった逸品なんです。
最大の魅力は「サトウキビ由来」の原材料
このラップの最も特徴的なポイントは、その原材料にあります。一般的なポリエチレン製のラップは、そのほとんどが石油を原料として作られています。しかし、この「オーサワの無添加ラップ」は、なんと再生可能な植物資源である「サトウキビ」から作られたポリエチレン(バイオマスポリエチレン)を一部に使用しているのです。
なぜサトウキビ?環境への深い配慮
サトウキビを原料とすることには、環境に対して大きなメリットがあります。サトウキビは、成長過程で光合成によって大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収します。このラップを燃やしてCO2が排出されたとしても、それはもともと植物が吸収したCO2が還るだけなので、大気中のCO2の総量を増やさない、という「カーボンニュートラル」の考え方に貢献することができるのです。
限りある化石資源である石油への依存を減らし、持続可能な社会の実現を目指す。そんな大きな視点が、この一本のラップには込められています。価格は一般的なラップに比べて少しリッチになりますが、その背景にあるストーリーや環境への貢献度を知ると、その価値に十分に納得できるのではないでしょうか。まさに「未来への投資」ともいえる選択です。
オーサワジャパンならではの「食」への哲学
オーサワジャパンは、1945年の創業以来、「身土不二(しんどふじ)」や「一物全体(いちぶつぜんたい)」といったマクロビオティックの理念を大切にしてきた企業です。その哲学は、もちろんこのラップ作りにも貫かれています。
口に入るものに触れるからこその安心感
「食べ物ではないから関係ない」のではなく、「大切な食べ物に直接触れるものだからこそ、食品と同じレベルでこだわりたい」。そんな想いが、この製品からはひしひしと伝わってきます。添加物を一切使用しないのはもちろんのこと、原材料の由来にまで徹底的にこだわる姿勢は、オーサワジャパンの食品作りに対する真摯な態度の表れです。日頃からオーガニック野菜や無添加の調味料を選んでいる方にとって、このラップはまさに理想的な選択肢となるでしょう。
シンプルで誠実なパッケージ
パッケージデザインも、華美な装飾を排したシンプルでナチュラルな雰囲気。製品の品質で勝負するという、メーカーの自信と誠実さが感じられます。キッチンに置いておいても、ごちゃごちゃした印象にならず、自然派のライフスタイルにすっと馴染んでくれるのも嬉しいポイントです。
使い心地もしっかりと
もちろん、原材料にこだわっているからといって、使い勝手が悪いわけではありません。ポリエチレン製なので耐熱温度は110℃、耐冷温度は-60℃と、冷凍保存から電子レンジでの加熱まで幅広く対応しています。密着性に関しても、日常的な使用で不便を感じることはないでしょう。
ただし、リケンラップのような高密着タイプに比べると、少しあっさりとした貼り心地に感じるかもしれません。しかし、それは余計な粘着性を与えるための添加物などを使っていない証拠でもあります。器のフチを指で軽く押さえるようにして密着させるのが、上手に使うコツですよ。
「オーサワの無添加ラップ」は、単なる食品保存用のフィルムという枠を超えて、あなたのライフスタイルや価値観を表現するアイテムの一つになり得ます。「口に入れるもの、肌に触れるものは、すべて納得のいくものを選びたい」。そんな、本物志向で丁寧な暮らしを大切にするあなたにこそ、ぜひ手に取っていただきたい特別な無添加ラップです。
5. 【おすすめ無添加ラップ④】沖縄生まれの「aco wrap(アコラップ)」
これまでご紹介してきた無添加ラップは、いずれも使い捨てのポリエチレン製でした。しかし、ここでご紹介する「aco wrap(アコラップ)」は、それらとは全く異なる新しい発想から生まれた、究極にエコな無添加ラップです。「ラップは使い捨てるもの」という常識を、心地よく覆してくれる、その魅力に迫ってみましょう。
洗って繰り返し使える「みつろうラップ」とは?
「aco wrap」は、布をベースに、ミツバチの巣から採れる「蜜蝋(みつろう)」、そして植物性のオイルなどをコーティングして作られた、いわゆる「みつろうラップ」です。最大の特徴は、なんといっても「洗って繰り返し使える」こと。使用後は、水またはぬるま湯で優しく洗い、自然乾燥させるだけで、約半年から1年ほど繰り返し使用することができます(使用頻度によります)。
使い方はとてもユニーク。手のぬくもりでラップを少し温めることで蜜蝋が柔らかくなり、お皿やボウルの形に合わせて、ぎゅっと押さえるだけでぴったりとフィットします。プラスチック製のラップのような強力な密着性はありませんが、蜜蝋の自然な粘着力で器のフチを優しくカバーしてくれる感覚です。
沖縄の恵みと手仕事のぬくもり
数あるみつろうラップの中でも、この「aco wrap」が特別なのは、その素材への深いこだわりと、沖縄の工房で一つひとつ丁寧に手作りされているという点にあります。
こだわり抜かれた沖縄県産の自然素材
「aco wrap」に使われている素材は、どれも作り手の顔が見えるような、こだわり抜かれたものばかりです。
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沖縄県産みつろう:主役となる蜜蝋は、沖縄県内の養蜂家から直接仕入れたものを使用。蜜蝋には天然の抗菌・保湿効果があるため、包んだ食材の鮮度を保つのに役立ちます。
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オーガニックコットン:ベースとなる布地には、GOTS認証(オーガニックテキスタイル世界基準)を受けたオーガニックコットン100%の生地を使用。デリケートな食材にも安心して使えます。
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オーガニックホホバオイル:ラップの柔軟性を高め、抗菌作用をさらにサポートするために、オーガニックのホホバオイルを配合しています。
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天然樹脂:木の樹脂を加えることで、ラップの粘着性を高め、より器にフィットしやすくなるように工夫されています。
日本の気候に合わせた絶妙な配合
みつろうラップは、実は海外発祥のアイテム。そのため、海外製のものは日本の高温多湿な気候に合わず、「夏はベタベタ、冬はカチカチ」になってしまうことも少なくありません。しかし、「aco wrap」は、日本の気候、特に湿度の高い沖縄で開発されたからこそ、その配合が絶妙なんです。試行錯誤を重ねて生み出された独自の配合により、一年を通して快適な使い心地を実現しています。この細やかな調整こそ、日本の手仕事ならではの素晴らしさですよね。
心が華やぐ沖縄の伝統デザイン
「aco wrap」のもう一つの大きな魅力は、その美しいデザインです。沖縄の伝統的な染物である「紅型(びんがた)」をモチーフにした柄や、沖縄の豊かな自然を感じさせるボタニカルなデザインなど、キッチンに置いておくだけで心が華やぐような美しいテキスタイルが揃っています。
冷蔵庫を開けるたびに、この鮮やかなラップが目に入ったら、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。実用的な道具としてだけでなく、暮らしに彩りを添えてくれるアートピースのような存在。それが「aco wrap」なのです。
「aco wrap」の上手な使い方と注意点
みつろうラップは万能ではありません。長く快適に使うために、いくつかポイントを押さえておきましょう。
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得意なこと:野菜の切り口(玉ねぎ、カボチャなど)の保存、お皿やボウルのフタ、おにぎりやサンドイッチを包む、チーズやパンの保存など。適度な通気性があるので、野菜やパンが生き生きと長持ちします。
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苦手なこと:熱いもの、電子レンジ、食洗機の使用はNGです。蜜蝋が溶けてしまいます。また、衛生上の観点から、生肉や生魚への直接の使用は推奨されていません。酸の強いもの(レモンなど)も、ラップの劣化を早める可能性があるので避けた方が良いでしょう。
少し手間はかかるかもしれませんが、一枚のラップを慈しむように洗い、繰り返し使う生活は、モノを大切にする心や、環境への配慮を自然と育んでくれます。おしゃれに、そして楽しくエコな暮らしを始めたいあなたに、ぜひおすすめしたい特別な無添加ラップです。
6. まとめ:あなたの暮らしにフィットする無添加ラップを見つけよう!
さて、今回はマニアックな視点も交えながら、4つの個性豊かな無添加ラップをご紹介してきましたが、いかがでしたか?「無添加ラップ」と一言で言っても、それぞれに開発の背景やこだわりのポイント、そして得意なことがあって、とても奥深い世界だということを感じていただけたのではないでしょうか。
最後に、今回ご紹介した4つの無添加ラップの特徴を、どんなあなたにおすすめか、という視点でまとめてみましょう。
あなたにピッタリなのはどの無添加ラップ?
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手軽さと安心感のバランスで選ぶなら「ニューポリラップ」
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50年以上の歴史が証明する、信頼の品質。
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添加物不使用で安心な上に、冷凍からレンジまで使える抜群の汎用性。
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植物由来の刃を採用するなど、環境への配慮も◎。
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「まずは無添加ラップを試してみたい」という入門者の方に最適です。
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密着性や使いやすさを重視するなら「リケンラップ」
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独自の技術で、ポリエチレン製とは思えないほどの高い密着性を実現。
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スッと切れるカッター刃など、日々のストレスを軽減する工夫が満載。
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「無添加はいいけど、使い勝手は妥協したくない!」という機能性重視のあなたにおすすめです。
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原材料からのこだわりを求めるなら「オーサワの無添加ラップ」
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石油由来ではなく、サトウキビ由来のバイオマスポリエチレンを一部使用。
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カーボンニュートラルに貢献できる、環境意識の高い選択。
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「口に入るものに触れるからこそ、原料からこだわりたい」という本物志向のあなたに。
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デザイン性とエコな暮らしを目指すなら「aco wrap(アコラップ)」
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洗って繰り返し使える、究極のエコラップ。
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沖縄の自然素材と手仕事のぬくもりが詰まった逸品。
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「使い捨ての生活から卒業したい」「おしゃれに楽しくエコを実践したい」というあなたにピッタリです。
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毎日の選択が、未来を変える
このように、無添加ラップには様々な選択肢があります。どれが一番良い、ということではなく、あなたのライフスタイルや、何を大切にしたいかという価値観によって、最適なラップは変わってきます。
無添加ラップを選ぶという小さなアクションは、あなたやあなたの大切な家族の食卓に「安心」を届けてくれるだけでなく、環境問題へ貢献する一歩にも繋がっていきます。
ぜひ、この記事を参考に、あなたの暮らしに心地よくフィットする無添加ラップを見つけてみてください。そして、そのラップを使うたびに、少しだけ豊かな気持ちになっていただけたら、私にとってこれほど嬉しいことはありません。あなたの毎日が、より安心で、より素敵なものになりますように!

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。