無添加
本当に美味しい無添加ワイン4選!一度は飲みたい名品まとめ
2025.11.09
「無添加ワインって、正直ちょっと物足りない…」昔の私はそう思い込んでいました。健康のために選ぶもの、と味は二の次だったんです。でも、ある一本との出会いがその考えを覆しました。
「え、これが無添加?」と声に出たほどの豊かな香りと深いコク。味わいも、体への優しさも妥協したくない。そんなわがままな私が本気で惚れ込んだ、おすすめの無添加ワインだけを厳選してご紹介します。
1. 「無添加ワイン」ってどんなお酒?その魅力と奥深い世界を解説!
こんにちは!ワイン大好きライターの私です。突然ですが、あなたは「無添加ワイン」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?「なんだか体に良さそう」「普通のワインと何が違うの?」と、気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、この「無添加ワイン」という言葉、ひとことで言うのは難しいくらい奥深い世界なんです。今日は、そんな無添加ワインの魅力について、たっぷり解説していきますね!
無添加ワインの「無添加」って?
まず、ワインにおける「無添加」とは、何を指すのでしょうか。
一般的に、日本で「無添加ワイン」として売られているものの多くは、「酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加」のワインを指します。亜硫酸塩(SO2)は、ワインの酸化を防ぎ、品質を安定させるために古くから使われてきた添加物です。
でも、この亜硫酸塩に対してアレルギー反応のような症状(例えば頭痛など)を感じる方がごく一部にいらっしゃったり、「できるだけ自然なものを口にしたい」という健康志向の高まりから、酸化防止剤を使わない無添加ワインが注目されるようになりました。
酸化防止剤を使わずにワインを造るのは、実はとっても大変なことなんです。温度管理や衛生管理を徹底しないと、すぐに味が変わってしまったり、雑菌が繁殖してしまったりします。だからこそ、酸化防止剤無添加のワインは、造り手さんの高い技術と深い愛情の結晶とも言えるんですよ。
広がる「無添加ワイン」の世界
「酸化防止剤無添加」が一般的な定義だとお伝えしましたが、実は広義の「無添加ワイン」には、もっと多様なカテゴリーが存在します。この違いを知ると、ワイン選びがもっと楽しくなりますよ!
オーガニックワイン(有機栽培ブドウ使用)
これは、栽培方法に焦点を当てた無添加ワインのスタイルです。農薬や化学肥料を「無添加」で育てた、有機栽培のブドウを使って造られたワインを指します。
ヨーロッパの「ユーロリーフ」やフランスの「AB認証」、ドイツの「Bioland」、そして日本の「有機JAS」など、厳しい基準をクリアした認証マークが付いていることが多いのが特徴です。認証機関によって基準は異なりますが、共通しているのは「環境と人体に配慮したブドウ栽培」を行っている点です。
ただし、注意したいのは、オーガニックワイン=酸化防止剤無添加とは限らないこと。ブドウはオーガニックでも、醸造の過程で酸化防止剤(亜硫酸塩)は使用が認められている場合が多いんです(もちろん、使用量は通常のワインより厳しく制限されていますが)。
ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)
ここ数年、おしゃれなレストランやビストロでよく耳にするようになったのが「ヴァン・ナチュール」、日本語で「自然派ワイン」です。
これは、オーガニックワインの考え方をさらに一歩進めたもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。栽培はオーガニック(あるいは後述するビオディナミ農法)であることはもちろん、醸造(ワイン造り)の過程でも、人為的な介入を最小限にします。
例えば、ブドウの皮についている「野生酵母」だけで発酵させたり、培養酵母や補糖(糖分を足すこと)、補酸(酸を足すこと)を行わなかったりします。そして、酸化防止剤(亜硫酸塩)の添加も、ゼロ(無添加)か、瓶詰めの前にごくごく少量だけ、というのが主流です。
ヴァン・ナチュールは、その土地の個性(テロワール)やブドウ本来の力がダイレクトに感じられる、非常にピュアで個性的な味わいの無添加ワインが多いのが魅力です。
ビオディナミワイン
オーガニックやヴァン・ナチュールと近い文脈で語られるのが「ビオディナミ農法」で造られたワインです。
これは、オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一種で、化学肥料や農薬を使わないのはもちろん、天体のリズム(月の満ち欠けなど)に合わせて畑仕事を行ったり、「プレパラート」と呼ばれる特別な調合剤(水晶の粉や牛のフンを発酵させたものなど)を使って土地の生命力を高めたりします。
ちょっとスピリチュアルに聞こえるかもしれませんが、この農法で造られたワインは、驚くほどエネルギッシュで生命力に満ちた味わいになると言われています。これもまた、化学的なものを「無添加」にし、自然の力を最大限に引き出すワイン造りの一つの形ですね。
無添加ワインの本当の魅力
「体に優しい」という側面が注目されがちな無添加ワインですが、私が考える最大の魅力は、なんといってもその「美味しさ」です。
酸化防止剤を使わなかったり、人為的な調整を加えなかったりすることで、ブドウが持っている本来の果実味や香りが、ストレートにグラスの中に表現されます。
「こんなにピュアなブドウの味がするんだ!」とか「なんだか体に染みわたるような優しい味…」といった感動は、無添加ワインならでは。中には、まるでブドウジュースがそのままアルコールになったかのような、フレッシュでジューシーな無添加ワインもあります。
もちろん、管理が難しい分、中には不安定な味わいのものもあります。特に酸化防止剤無添加のワインは、温度変化に弱いので、購入したら涼しい場所で保管して早めに飲むのがおすすめです。
でも、そうしたちょっとした「手のかかる子」みたいなところも、無添加ワインの愛おしさかもしれません。造り手の哲学や、その年のブドウの個性を丸ごと味わう。それが無添加ワインの醍醐味だと私は思います!
2. おすすめ無添加ワイン①:[井筒ワイン NAC シャルドネ(日本・長野)]
さて、ここからは私が厳選した、おすすめの無添加ワインを具体的にご紹介していきますね!まず1本目は、日本のワイン産地として名高い、長野県からこちらのワインです。
長野・桔梗ヶ原の老舗「井筒ワイン」
ご紹介するのは、長野県塩尻市の桔梗ヶ原(ききょうがはら)にある老舗ワイナリー、「井筒ワイン」さん(株式会社井筒ワイン)が造る「NAC シャルドネ」です。
井筒ワインさんは、1933年創業。桔梗ヶ原という土地は、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいことから、非常に品質の高いブドウが育つことで知られています。特にメルローやシャルドネは世界的な評価も受けているんです。
そんな日本ワインの聖地とも言える場所で、井筒ワインさんは長年にわたり、地元のブドウにこだわったワイン造りを続けています。
こだわりは「NAC」と「酸化防止剤無添加」
このワインの名前にある「NAC」とは、「長野県原産地呼称管理制度(Nagano Appellation Control)」の略です。これは、長野県産のブドウを100%使用し、さらに厳しい品質基準の審査をクリアしたワインだけが名乗ることを許される、高品質な長野ワインの証なんです。
そして、井筒ワインさんの数あるラインナップの中でも、この「NAC シャルドネ」を含む「酸化防止剤無添加」シリーズは、特に人気が高いんです。
そう、このワインは、まさに先ほどご説明した「酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加」を徹底している無添加ワイン。ブドウの品質に絶対の自信があるからこそ、酸化防止剤に頼らず、ブドウの力だけで勝負しているんですね。
「生詰め」が生み出すフレッシュな魅力
井筒ワインさんの無添加ワイン造りの大きな特徴が「生詰め」です。
多くのワイン(特に手頃な価格帯の無添加ワイン)は、品質を安定させるために瓶詰めの際に加熱殺菌(パストリゼーション)を行うことがありますが、井筒ワインさんはこれをしません。
酵母が生きたままの状態で瓶詰めされるため、ワインは瓶の中で静かに息づいています。この「生詰め」こそが、他のワインにはない、井筒ワインの無添加ワインだけの独特な魅力を生み出しているんです。
マニアックな視点:ピュアな果実味と微発泡感
では、その味わいはどうでしょうか?
この「NAC シャルドネ」、まずグラスに注ぐと、ごくごくわずかな発泡を感じることがあります。これが「生詰め」の証!酵母が生きていることによる、フレッシュな微発泡感です。
香りは、シャルドネらしいリンゴや洋ナシ、柑橘系の爽やかなアロマ。酸化防止剤を使っていないため、ブドウの果実味が驚くほどピュアに、ストレートに感じられます。
味わいは、キリッとした繊細な酸味が特徴。日本のシャルドネらしい、湿度を感じさせないクリーンな飲み口です。変な雑味が一切なく、ブドウの旨味だけが体にスッと入ってくるような感覚。これぞ、日本の無添加ワインのレベルの高さを感じさせてくれる一本です。
和食に寄り添う無添加ワイン
このワインの素晴らしいところは、日本の食卓、特に和食との相性が抜群な点です。
繊細な酸味とピュアな果実味は、お寿司(特に白身魚やイカ)や、天ぷら(ぜひ塩で!)、野菜の炊き合わせ、おひたしなど、素材の味を活かした和食の味わいを邪魔せず、むしろ引き立ててくれます。
信州サーモンのカルパッチョや、山菜のフリットなんかも最高ですね。
酸化防止剤無添加の無添加ワインでありながら、ブドウのポテンシャルと造り手の技術力の高さによって、しっかりとした「ワイン」としての骨格も感じられる。日本の無添加ワインの入門編としても、自信を持っておすすめできるワインです!
3. おすすめ無添加ワイン②:[コノスル オーガニック カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ)]
続いてご紹介するのは、ぐっと変わって南米チリから!「無添加ワインは飲みたいけど、手頃な価格で美味しいものがいいな」という、わがまま(?)なあなたにぴったりの1本です。
チリの名門「コノスル」
「自転車(ビシクレタ)」のラベルでおなじみの「コノスル(Cono Sur)」は、日本でも大人気のチリワイナリーですよね。スーパーやコンビニでもよく見かけるので、飲んだことがある方も多いかもしれません。
コノスルは、チリの名門「コンチャ・イ・トロ」グループから独立する形で1993年に設立された、比較的新しいワイナリーですが、「イノベーション(革新)」をモットーに、高品質でコスパの良いワインを次々と生み出しています。
チリは、太平洋とアンデス山脈に挟まれ、雨が少なく日照時間が長いという、ブドウ栽培にとってまさに「天国」のような気候。病気や害虫のリスクが低いため、自然と農薬の使用を減らすことができ、オーガニック栽培にも非常に適した土地なんです。
「オーガニック」シリーズのこだわり
そんなコノスルが、特に力を入れているのが、今回ご紹介する「オーガニック」シリーズです。
このシリーズは、厳格なことで知られる国際的な有機認証機関「エコサート(ECOCERT)」の認証を受けています。これは、化学肥料や農薬、除草剤などを一切使用せずに(=無添加で)ブドウを栽培している証拠。
コノスルの畑では、羊を放し飼いにして雑草を食べさせたり(自然な除草!)、ガチョウを放って害虫を駆除させたりと、生物多様性を大切にした、まさにサステナブルなワイン造り、無添加(農薬などの)栽培が実践されています。
今回ご紹介する「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、このオーガニックシリーズの中でも、特に飲みごたえのある赤ワインです。
※なお、このワインは「オーガニック(有機栽培)」であり、醸造時の酸化防止剤(亜硫酸塩)は、オーガニックワインの規定内でごく少量使用されています。広義の「無添加ワイン(化学的なものを無添加)」の文脈でご紹介しています。
マニアックな視点:凝縮果実としっかりタンニン
「オーガニックワインって、なんだか味が優しすぎたり、薄かったりするんじゃ…?」なんて思っている方にこそ、このワインを飲んでみてほしいです!
チリの太陽の恵みをたっぷり浴びたカベルネ・ソーヴィニヨンは、驚くほど凝縮した果実味を持っています。カシスやブラックベリー、プラムのような黒系果実の豊かな香りに、フレンチオーク樽での熟成による、ヴァニラやコーヒー、カカオのような複雑なニュアンスも加わっています。
そして、味わいの決め手は「しっかりとしたタンニン(渋み)」。オーガニックワインでありながら、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい骨格と、飲みごたえのある力強さを兼ね備えています。
無添加ワイン(オーガニック)=優しいだけ、ではないんです。ブドウが健康に育っているからこそ、力強く、凝縮した味わいが生まれるんですね。
コスパ最強!デイリー無添加ワインの決定版
このワインの最大の魅力は、なんといってもそのコストパフォーマンス。これだけの品質のオーガニック認証ワインが、1,000円台前半(お店によっては1,000円を切ることも!)で手に入るなんて、チリワイン恐るべし、です。
手に入りやすさも抜群なので、「今夜はしっかりお肉が食べたい!」という日のデイリーワインにぴったり。
おすすめのペアリングは、もちろんお肉料理。ハンバーグ(デミグラスソースで)、ビーフシチュー、バーベキュー、タレで食べる焼肉など、しっかりとした味付けの料理と合わせると、ワインの果実味と料理の旨味が見事にマッチします。
「体に優しい無添加ワインを、毎日気軽に楽しみたい」というあなたの、最強の味方になってくれるはずですよ!
4. おすすめ無添加ワイン③:[アリアンナ・オッキピンティ SP68 ロッソ(イタリア・シチリア)]
3本目は、私が無添加ワインの世界にどっぷりハマるきっかけにもなった、特別なワインをご紹介します。イタリア・シチリア島で造られる、まさに「飲む芸術品」とも言える自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)です。
自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)の旗手
ご紹介するのは、「アリアンナ・オッキピンティ(Arianna Occhipinti)」が造る「SP68 ロッソ」。
アリアンナ・オッキピンティは、シチリアの若き女性醸造家。彼女は、自然派ワインの世界ではまさにカリスマ的な存在です。叔父である「コス(COS)」のジュスト・オッキピンティ(彼もまた自然派ワインの巨匠!)の影響を受け、わずか20代前半で自身のワイナリーを設立しました。
彼女の哲学は「ブドウが育った土地(テロワール)の個性を、そのままボトルに詰めること」。そのために、栽培から醸造まで、徹底して自然な手法にこだわっています。これぞ、ヴァン・ナチュール、究極の無添加ワインの世界です。
ビオディナミ農法とシチリアの土着品種
アリアンナの畑では、ビオディナミ農法(オーガニック農法を発展させ、天体のリズムなども取り入れた農法)が実践されています。化学肥料や農薬はもちろん無添加。土地のエネルギーを最大限に高めることで、ブドウは力強く育ちます。
そして、彼女が大切にしているのが、シチリアの「土着品種」。この「SP68 ロッソ」は、シチリアを代表する黒ブドウである「ネロ・ダーヴォラ」と「フラッパート」という2つの品種をブレンドして造られています。
ネロ・ダーヴォラは力強さと豊かな果実味を、フラッパートは華やかな香りと軽やかさをもたらします。
醸造ももちろん、人為的介入は最小限。ブドウの皮に付着している「野生酵母」の力だけで発酵させ、温度管理も厳密には行いません。そして、酸化防止剤(亜硫酸塩)の添加も、瓶詰めの前に本当にごくごく微量、あるいは全く使用しません。
マニアックな視点:「SP68」のジューシーなエネルギー
この「SP68」というユニークな名前は、彼女のワイナリーの前を通る「Strada Provinciale 68(県道68号線)」から取られています。彼女の日常とワインが地続きであることを象徴しているようで、素敵ですよね。
さて、その味わいですが…これが本当に衝撃的なんです!
グラスに注ぐと、まずその鮮やかなルビー色と、爆発するような果実香に驚かされます。チェリーやザクロ、ラズベリーのような赤系果実のジューシーな香りに、シチリアのハーブやスパイス、少し土っぽいニュアンスも感じられます。
味わいは、エネルギッシュの一言。シチリアの太陽をたっぷり浴びたブドウの旨味が、口の中いっぱいに広がります。赤ワインですがタンニン(渋み)はとても滑らかで、むしろ軽やか。酸味も美しく、スルスルと飲めてしまいます。
「軽やかなのに、味わいが薄くない」「複雑なのに、飲み疲れない」
酸化防止剤を極小に抑えた無添加ワインならではの、ブドウが生きている!と感じるような、ピュアでジューシーなエネルギーに満ちたワインです。
この無添加ワインと過ごす時間
このワインを飲むと、シチリアの陽気な空気を感じるような気がします。
ペアリングは、ぜひシチリア料理と。トマトソースのパスタ(パスタ・アッラ・ノルマなど)や、野菜の煮込み(カポナータ)、生ハムやサラミの盛り合わせ、白カビのチーズなんかもいいですね。
少し冷やしめ(14〜16℃くらい)で飲むと、その果実味のフレッシュさがより際立ちます。
「無添加ワインって、こんなに自由で美味しいんだ!」という感動を、ぜひあなたにも体験してほしい。ヴァン・ナチュールの世界への扉を開けてくれる、最高の一本です。
5. おすすめ無添加ワイン④:[ドメーヌ・ソガ ヴィーニュ・フランセーズ(日本・長野)]
最後に、日本の無添加ワインの中でも、究極とも言える一本をご紹介します。ただし、これは非常にマニアックで、入手が極めて困難なワイン。もし見かけることがあったら、それは奇跡かもしれません…!
日本ワインの求道者「小布施ワイナリー」
そのワインとは、長野県小布施町にある「小布施ワイナリー(OBUSE WINERY)」が造る、「ドメーヌ・ソガ ヴィーニュ・フランセーズ」です。
小布施ワイナリーは、曽我(そが)家による家族経営のワイナリーで、その品質の高さとワイン造りへのストイックな姿勢で、国内外から熱狂的な支持を集めています。
「ドメーヌ・ソガ」とは、彼らが所有する自社畑のブドウのみを使用して造られる、ワイナリーのトップキュヴェ(最上級ライン)の名称です。
「ヴィーニュ・フランセーズ」=無農薬・無添加の哲学
「ヴィーニュ・フランセーズ」とは、フランス語で「フランス(古来)のブドウ樹」を意味します。19世紀にヨーロッパのブドウ畑を壊滅させたフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)という害虫の被害を免れた、「接ぎ木をしていない自根のブドウ樹」を指します。
小布施ワイナリーは、この自根のブドウ樹を、なんと「無農薬」で栽培しているのです。
高温多湿な日本の気候は、ブドウの病気や害虫が発生しやすく、無農薬栽培は「不可能」とさえ言われてきました。それを、長年の研究と徹底した畑仕事で実現させています。
そして、醸造においても、その哲学は徹底しています。
-
酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加
-
培養酵母 無添加(野生酵母のみ)
-
補糖(糖分)無添加
-
補酸(酸)無添加
つまり、栽培も醸造も、化学的なものや人工的なものを一切「無添加」。畑で採れたブドウを、そのまま絞って発酵させただけ、という究極の無添加ワインなのです。
マニアックな視点:困難を越えた「滋味深い」味わい
このワインを造ることが、どれほど困難か。
無農薬でブドウを育て上げ、酸化防止剤も使わずに醸造する。日本の気候でこれを成し遂げるには、想像を絶する労力と、ブドウの品質への絶対的な自信が必要です。
そのため、生産本数は極めて少なく、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどいくつかの品種で造られますが、どれもワイナリーのオンラインショップやごく一部の特約店で、発売と同時に即完売してしまうほどの希少性を誇ります。
その味わいは、決して派手ではありません。
むしろ、非常にクリア(透明感がある)で、滋味深い。
ブドウが持っているピュアなエキスが、静かに、しかし力強く体に染みわたるような感覚。日本のテロワール(風土)を真摯に表現した、繊細さと芯の強さを併せ持つ味わいです。
これはもう、「美味しい」という言葉を超えて、「ありがたい」とすら思えてしまうような、特別な無添加ワインです。
日本の無添加ワインの最高峰
小布施ワイナリーの「ドメーヌ・ソガ ヴィーニュ・フランセーズ」は、日本のワイン造りの可能性を極限まで追求した、一つの「答え」のようなワインです。
もし幸運にも出会う機会があれば、ぜひその哲学ごと味わってみてください。日本の無添加ワインの「最高峰」が、そこにはあります。
6. 【筆者の体験談】私が無添加ワインにハマった理由&タイプ別比較表
ここまで、4本の個性豊かな無添加ワインをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、なぜ私がこんなに無添加ワインに夢中になっているのか、ちょっとだけ私の体験談をお話しさせてください!
私が無添加ワインに目覚めた日
正直に告白しますと、私も最初は「無添加ワインって、なんとなく物足りないんじゃない?」とか「ちょっと味が不安定なイメージ…」なんて、少し斜に構えていたんです(笑)。
そんな私の概念を覆したのは、数年前に友人の家で飲んだ1本のヴァン・ナチュール(自然派ワイン)でした。それが、まさに今日ご紹介したアリアンナ・オッキピンティのような、エネルギッシュなシチリアの赤ワインだったんです。
一口飲んだ瞬間、本当に衝撃でした。
「え、なにこれ!?ブドウジュースみたいにジューシー!でも、ちゃんと複雑で大人の味!」
それまで私が知っていたワインとは全く違う、ピュアで、エネルギッシュで、体が喜ぶような味わい。変なアルコール感がなく、スルスルと飲めてしまう。そして、これは科学的根拠はありませんが、あくまで私の個人的な体感として、次の日の朝がなんだかスッキリしていた気がしたんです(まあ、美味しくて飲みすぎなかっただけかもですが!)。
無添加ワイン選びは「宝探し」
それ以来、私はすっかり無添加ワインの虜になりました。
井筒ワインさんのような「酸化防止剤無添加」のピュアな白ワイン、コノスルのような「オーガニック」でパワフルな赤ワイン、そして小布施ワイナリーのような「究極の無添加」…。
知れば知るほど、無添加ワインの世界は多様で、奥深い。
一口に「無添加ワイン」と言っても、造り手の哲学や土地の個性がダイレクトに反映されるから、1本1本まったく違う表情を見せてくれます。
「今日は疲れたから、体に優しい無添加ワインがいいな」
「明日は休みだから、ちょっと個性的なヴァン・ナチュールに挑戦してみようかな」
忙しい毎日の中で、夜のリラックスタイムに「今日はどの無添加ワインにしようかな?」と選ぶ時間は、私にとって「宝探し」のような、ワクワクするひと時なんです。
徹底比較!無添加ワイン4選
さて、あなたにも「宝探し」を楽しんでいただくために、今回ご紹介した4本の無添加ワインを、一覧表にまとめてみました!あなたのワイン選びの参考になれば嬉しいです。
| ワイン名 | タイプ | 味わい | 製法の特徴 | 価格帯(目安) | 筆者のおすすめペアリング |
| 井筒ワイン NAC シャルドネ | 白(微発泡感あり) | 辛口 / フレッシュ | 酸化防止剤無添加 / 生詰め | 1,000円台後半~ | お寿司、天ぷら(塩)、山菜 |
| コノスル オーガニック カベルネ | 赤 | フルボディ / 凝縮 | オーガニック認証(エコサート) | 1,000円台前半 | ハンバーグ、ビーフシチュー、BBQ |
| アリアンナ・オッキピンティ SP68 | 赤 | ミディアムボディ / ジューシー | ヴァン・ナチュール / ビオディナミ / SO2極小 | 4,000円台~ | トマトソースのパスタ、カポナータ、生ハム |
| ドメーヌ・ソガ ヴィーニュ・フランセーズ | (品種による) | 滋味深い / クリア | 無農薬 / 酸化防止剤無添加(完全無添加) | 10,000円~(時価) | (ワイン単体で)、出汁を使った和食 |
まとめ:あなたに合う無添加ワインを見つけよう!
こうして見ると、本当に個性豊かですよね。
-
無添加ワイン初心者さんや、和食に合う白ワインをお探しなら、まずは「井筒ワイン NAC シャルドネ」がおすすめです。
-
コスパ重視で、飲みごたえのある赤が飲みたい日は、「コノスル オーガニック」が最強のパートナーです。
-
おしゃれなディナーや、ワイン好きの友人と集まる日には、「アリアンナ・オッキピンティ SP68」で乾杯すれば、会話が弾むこと間違いなし!
-
そして、もし究極の体験を求め、幸運にも出会えたなら…「ドメーヌ・ソガ」は、あなたのワイン人生観を変えるかもしれません。
「無添加ワイン」という一つのカテゴリーの中にも、これだけの多様性があります。ぜひこの比較表を片手に、あなたの「お気に入り」となる無添加ワインを見つける旅に出かけてみてください。
きっと、あなたのワインライフを、もっと豊かで楽しいものにしてくれるはずですよ!
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。


