無添加
【決定版】本当に美味しい無添加お菓子4選!ギフトにも最適!
2025.05.29
「お菓子は食べたい、でも添加物が気になる…」。そう感じて「無添加」のお菓子を選んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし「無添加」と書かれていれば本当に安心なのでしょうか?実はその定義は様々で、何をもって「無添加」とするかは商品によって異なります。
この記事ではそんな「無添加」の本当の意味からスーパーで手軽に買えるおすすめのお菓子まで、あなたの疑問をスッキリ解決します。もうおやつ選びで迷わない、心と体にやさしい選択を始めましょう。
1. 無添加のお菓子って実はスゴイ!その魅力と選び方のコツ
「無添加」という言葉に、あなたはどんなイメージをお持ちですか?「なんだか健康には良さそうだけど、味は少し素朴で物足りないかも…」なんて思っていたら、それは本当にもったいないことなんです!実は、最近の無添加のお菓子は驚くほど進化していて、一度その美味しさを知ってしまうと、もう元には戻れないほどの深い魅力に満ちあふれています。
私自身、色々なお菓子を試してきましたが、最終的に行き着いたのが、この「無添加のお菓子」の世界でした。その最大の魅力は、なんといっても素材本来の味がダイレクトに、そして力強く感じられること。ごまかしが一切きかないからこそ、作り手は素材選びから製造工程の一つひとつに至るまで、徹底的にこだわり抜いています。その情熱が、お菓子一粒一粒にぎゅっと凝縮されているんです。
このページでは、なぜ今、無添加のお菓子がこれほどまでに注目され、多くの人に選ばれているのか、その理由をじっくりと掘り下げていきます。そして、スーパーやオンラインストアに溢れるたくさんのお菓子の中から、「本当に美味しくて、心から満足できる無添加のお菓子」を見つけ出すための、誰でも簡単に実践できる選び方のコツを、まずはあなたにお伝えしたいと思います。この記事を読み終わる頃には、きっとあなたのおやつ選びの基準がガラリと変わり、毎日のおやつタイムがもっと豊かで楽しいものになるはずですよ!
なぜ今「無添加」が選ばれるの?
そもそも「無添加」とは、食品衛生法で定められている「食品添加物」が使われていない食品のことを指します。食品添加物には、保存料、着色料、甘味料、香料など様々な種類があり、食品の見た目を良くしたり、長持ちさせたり、味を均一にしたりと、多くの役割を担っています。もちろん、国が安全性を認めたものだけが使用されていますが、一方で「できれば余計なものは摂りたくない」と考える人が増えているのも事実です。
特に近年、健康や食の安全に対する意識が世界的に高まっています。インターネットやSNSの普及により、私たちはいつでもどこでも食品に関する情報を手に入れられるようになりました。その結果、自分が口にするものが「どこで、誰が、どのようにつくったのか」という、食品の背景にあるストーリーを重視する方が増えてきたのです。そんな時代の流れの中で、素材と製法に実直に向き合った無添加のお菓子が再評価されているのは、ごく自然なことなのかもしれません。
また、アレルギーをお持ちのお子さんのおやつ選びに、無添加のお菓子を選択する親御さんもたくさんいらっしゃいます。原材料がシンプルな無添加のお菓子は、アレルギーの原因となる物質を避けやすく、安心して子どもに与えられるというメリットがあるんですね。
「素材の味」が主役の贅沢
無添加のお菓子の最大の魅力は、先ほどもお話しした通り「素材の味」を存分に楽しめる点にあります。例えば、果物を使ったお菓子なら、その果物が本来持っている甘みや酸味、豊かな香りが口いっぱいに広がります。お米を使ったおせんべいなら、お米一粒一粒が持つ甘みや香ばしさを、噛みしめるほどに感じることができるでしょう。
これは、香料や甘味料といった添加物で味を「足す」のではなく、素材そのものの良さを「引き出す」ことに全力を注いでいるからこそ実現できる味わいです。まるで、腕利きのシェフが最高級の食材をシンプルな調理法で仕上げた一皿のよう。初めて本物の無添加お菓子を食べた時、私は「今まで食べていたものの味は、一体何だったんだろう?」と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。この感動を、ぜひあなたにも味わっていただきたいのです。
美味しい無添加お菓子の見つけ方
では、どうすれば美味しい無添加のお菓子に出会えるのでしょうか。ポイントはとてもシンプルで、「原材料表示」をチェックすることです。
原材料表示は短いほど良い?
お菓子のパッケージの裏側には、必ず「原材料名」という項目があります。ここに、そのお菓子に使われているものが全て、使用量の多い順に記載されています。無添加のお菓子の場合、この欄がとてもシンプルです。例えば、「さつまいも、植物油、砂糖」といったように、家庭のキッチンにあるような身近な材料しか書かれていないことがほとんど。
見慣れないカタカナの物質名(保存料、乳化剤、酸味料、香料、着色料など)がずらりと並んでいるお菓子と見比べてみれば、その違いは一目瞭然です。もちろん、カタカナ表記のものが全て悪いわけではありませんが、「本当に美味しい無添加のお菓子」を探す上では、「原材料表示が短く、内容がすぐに理解できるもの」というのが一つの大きな目安になります。
「産地」や「品種」に注目しよう
もう一歩踏み込んで、こだわりの無添加お菓子を見つけたいなら、原材料の「産地」や「品種」にまで注目してみましょう。本当に自信のある作り手は、「〇〇県産うるち米」や「△△種いちじく」といったように、素材の具体的な情報をパッケージに記載していることが多いです。
これは、「私たちの作るお菓子の美味しさは、この素晴らしい素材のおかげなんです!」という、作り手の自信と誇りの表れに他なりません。産地や品種がわかることで、私たちはそのお菓子が生まれた背景にある風景や気候、生産者の想いにまで想像を巡らせることができます。そうやって選んだお菓子は、ただお腹を満たすだけでなく、心まで豊かにしてくれる特別な存在になるはずです。
さあ、無添加お菓子の魅力と選び方の基本がわかったところで、いよいよここからは、私がこれまでに出会った数々のお菓子の中から、「これは!」と感動した、とっておきの無添加お菓子を4つ、そのマニアックな魅力と共に詳しくご紹介していきたいと思います!
2. 【おすすめ無添加お菓子①】芋屋金次郎の「特撰芋けんぴ」|揚げ油はまさかのオリーブオイル!
まず最初にご紹介したいのが、高知県発祥の芋けんぴ専門店として、今や全国にその名を轟かせている超人気ブランド「芋屋金次郎」です。芋けんぴと聞くと、昔ながらの素朴なお菓子というイメージがあるかもしれませんが、ここの芋けんぴは一味も二味も違います。その美味しさの秘密は、常識を覆すほどの徹底したこだわりと、素材への深い愛情にありました。
数ある商品の中でも、私がいち押ししたいのが、まさにブランドの顔とも言える看板商品「特撰芋けんぴ」。このお菓子のマニアックな魅力を語る上で絶対に外せないのが、なんと「揚げ油」へのこだわりです。芋けんぴの味を左右する重要な要素である油に、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか。
最高級オリーブオイルが香る奇跡
芋屋金次郎の「特撰芋けんぴ」が他の芋けんぴと一線を画す最大の理由は、揚げ油に最高級のスペイン産エクストラバージンオリーブオイルと、国産の米油を独自にブレンドした特製の「金次郎油」を使用している点にあります。芋けんぴにオリーブオイル、と聞くと少し意外に感じるかもしれませんね。しかし、これこそが、あの唯一無二の風味を生み出す最大の秘訣なのです。
オリーブオイル、特にエクストラバージンオリーブオイルは、その華やかでフルーティーな香りが特徴です。このオイルで揚げることにより、お芋の甘い香りにオリーブの爽やかな香りが加わり、驚くほど風味豊かで奥行きのある味わいが生まれます。さらに、オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、酸化しにくいという特性も持っています。
そして、ブレンドされているもう一方の米油。米油は、油切れが良く、カラッと軽く揚がるのが特徴です。また、米油自体にもお米由来のほのかな甘みと旨みがあり、素材の味を邪魔することなく、むしろ引き立ててくれる名脇役と言えるでしょう。この二つのオイルがそれぞれの長所を最大限に発揮し合うことで、風味は豊かでありながら、後味は驚くほどさっぱりとした、理想的な芋けんぴが完成するのです。食べた後に胃がもたれるような感覚が全くないのも、このこだわりの油のおかげですね。
主役は契約農家育ちの「黄金千貫」
もちろん、主役であるお芋へのこだわりも尋常ではありません。使用されているさつまいもは、「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種。この黄金千貫は、デンプン質が豊富で、加熱すると上品な甘さに変わるのが特徴。天ぷらや芋焼酎の原料としても有名な品種で、芋けんぴの材料としてはまさに最高級のさつまいもです。
芋屋金次郎では、日照時間が長く、水はけの良い畑を持つ南九州(鹿児島県、宮崎県)の契約農家と二人三脚で、この黄金千貫を栽培しています。その年の気候や土壌の状態を見ながら、最高の品質のお芋を育てるための努力を惜しみません。収穫されたお芋は、鮮度を保つために最適な温度と湿度で管理され、製造の直前にカットされます。カットの太さも、あのカリッとした食感を生み出すために、ミリ単位で調整されているというから驚きです。
行列が証明する「揚げたて」の味
芋屋金次郎の魅力を語る上で、直営店で味わえる「揚げたて芋けんぴ」の存在も欠かせません。一部の店舗には、なんと芋けんぴを揚げる工房が併設されており、ガラス越しに職人さんがお芋を揚げている様子を見ることができます。そして、まだ温かさが残る、文字通り「揚げたて」の芋けんぴを購入することができるのです。
この揚げたて芋けんぴを求めて、店舗にはいつも長い行列ができています。これが、その美味しさの何よりの証明と言えるでしょう。揚げたては、定番の芋けんぴとはまた違った格別の美味しさ。カリッという食感はそのままに、お芋のホクホク感と香りがより一層際立ち、一口食べれば誰もが笑顔になってしまう魔法のようなお菓子です。オリーブオイルのフレッシュな香りが立ち上る、この上ない贅沢な体験。もしお近くに店舗があるなら、ぜひ一度試してみていただきたいです。
このように、「特撰芋けんぴ」は、油、芋、製法の全てにおいて一切の妥協を許さない、作り手の情熱が結晶した無添加お菓子です。伝統的なお菓子でありながら、革新的なアイデアを取り入れることで、全く新しい次元の美味しさを実現しています。自分へのご褒美にはもちろん、大切な人への贈り物としても、自信を持っておすすめできる逸品です。
3. 【おすすめ無添加お菓子②】島根県多伎町の「干しいちじく」|砂糖不使用なのに、なぜこんなに甘いの?
次にご紹介するのは、日本の自然の恵みがぎゅっと凝縮された、まさに究極のギルトフリースイーツ。島根県の出雲市多伎(たき)町という、日本海に面した小さな町でつくられる「干しいちじく」です。このお菓子の驚くべき点は、原材料がいちじくのみ、ということ。砂糖はもちろん、保存料や着色料などの添加物は一切使用されていません。それなのに、口に入れるとまるで黒糖や上質な羊羹のような、ねっとりと濃厚で、驚くほど深い甘みが広がるのです。
一体なぜ、砂糖も使わずにこれほどの甘さが生まれるのでしょうか。その秘密は、この土地ならではのいちじくの品種と、独特の自然環境、そして昔ながらの丁寧な製法に隠されていました。健康や美容を気遣うあなたにこそ知ってほしい、自然が生んだ奇跡のような無添加お菓子です。
日本の在来種「蓬莱柿」の底力
多伎町で栽培されているいちじくのほとんどは、「蓬莱柿(ほうらいし)」という品種です。これは江戸時代に中国から伝わったとされる日本の在来種で、私たちが普段スーパーなどでよく見かける西洋いちじく(桝井ドーフィン種など)に比べて、果実はやや小ぶり。しかし、その小さな実に、驚くほどの甘みと独特のプチプチとした食感が詰まっているのが特徴です。
蓬莱柿は栽培が難しく、また完熟すると果皮が裂けやすくなるため、長距離の輸送にはあまり向きません。そのため、市場にはあまり出回らない「幻のいちじく」とも言われています。そんなデリケートな蓬莱柿を、多伎町の生産者の方々は長年にわたり大切に育て続けてきました。この地域特有の品種こそが、多伎の干しいちじくの美味しさの原点なのです。
日本海の潮風が甘さを育む
多伎町は、北側に日本海、南側には中国山地が広がる、自然豊かな場所に位置しています。この地理的条件が、いちじくの甘みをさらに特別なものにしています。夏から秋にかけて、日本海から吹くミネラルを豊富に含んだ潮風をたっぷりと浴びることで、いちじくの木の光合成が活発になり、果実に糖分がより多く蓄えられると言われています。
これは、塩田の近くで育ったスイカが甘くなるのと同じ原理ですね。自然が与えてくれる、まさに天然のスパイス。太陽の光と、潮風と、生産者の愛情を一身に受けて育った多伎町の蓬莱柿は、他のどの地域のいちじくとも違う、格別な甘みとコクを持つようになるのです。
じっくり乾燥が生む濃厚な甘み
収穫された完熟の蓬莱柿は、一つひとつ丁寧にヘタを取り、昔ながらの製法でじっくりと乾燥させられます。この乾燥の工程こそが、砂糖不使用の秘密を解き明かす鍵です。
いちじくの水分がゆっくりと抜けていく過程で、果実が元々持っている糖分(果糖やブドウ糖)が内部でぐんぐんと凝縮されていきます。生のいちじくの水分量が約85%なのに対し、干しいちじくは約30%にまで減少します。つまり、水分が抜けた分だけ、甘みや旨み、栄養素が濃くなるというわけです。この凝縮された糖分が、あの黒糖にも似た、濃厚で複雑な甘みを生み出しているのです。
この製法は、添加物を使って味を調整する必要が全くない、完璧な無添加製法です。ただひたすらに、いちじくが持つポテンシャルを最大限に引き出すことだけを考えた、実直で誠実な仕事ぶりがうかがえます。
栄養満点の天然サプリメント
干しいちじくは、美味しいだけでなく、栄養価が非常に高いのも嬉しいポイントです。特に、現代人に不足しがちと言われる「食物繊維」が豊富に含まれています。その含有量は、なんと生のいちじくの約5倍、バナナの約7倍にもなると言われています。食物繊維は、お腹の調子を整えるのを助けてくれる、私たちの健康にとって欠かせない成分です。
さらに、女性に嬉しい「鉄分」や、むくみ対策に役立つ「カリウム」、骨や歯の健康維持に必要な「カルシウム」、そして抗酸化作用が期待できる「ポリフェノール」など、様々な栄養素がぎっしり。まさに、自然が生んだ天然のサプリメントのようなお菓子なのです。罪悪感なく楽しめる「ギルトフリー」という言葉が、これほど似合うお菓子も他にないでしょう。
そのままでも十分に美味しいですが、ヨーグルトやグラノーラにトッピングしたり、クリームチーズや生ハムと合わせておつまみにしたりするのもおすすめです。細かく刻んでパウンドケーキやパンの生地に混ぜ込んでも、素晴らしい風味を加えてくれます。あなただけの美味しい食べ方を見つけるのも、この無添加お菓子の楽しみ方の一つですね。
4. 【おすすめ無添加お菓子③】草加煎餅「いけだ屋」の「手焼本舗」|バリッ!と響く音の秘密は押し瓦にあり
日本人が昔から愛してやまないお菓子、おせんべい。その中でも、「草加せんべい」と聞けば、多くの人が「堅焼き」で「醤油の香ばしい」味わいを思い浮かべるのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、そんな草加せんべいの本場、埼玉県草加市で大正10年(1921年)に創業した老舗中の老舗、「いけだ屋」が作る究極の逸品です。
その名も「手焼本舗」。このおせんべいの原材料は、驚くほどシンプル。厳選に厳選を重ねた国産のうるち米と、伝統的な製法でつくられた特注の醤油のみ。もちろん、化学調味料や保存料といった添加物は一切使用していません。職人さんが今もなお、一枚一枚、備長炭の火で心を込めて手焼きしている、まさに本物のおせんべいです。このお菓子をマニアックな視点で見たとき、最大の特徴はあの唯一無二の食感を生み出す、ある特別な道具にありました。
米と醤油、ただそれだけへの誇り
いけだ屋のせんべい作りの哲学は、「良い素材なくして、良い煎餅はなし」という言葉に集約されています。主役となるお米は、その年に収穫された国産うるち米の中から、粘り、香り、甘みのバランスが最もおせんべいに適していると判断されたものを、長年の経験を持つ職人が厳選します。お米の美味しさがダイレクトに伝わる無添加のお菓子だからこそ、この最初の素材選びに一切の妥協はありません。
そして、もう一つの主役である醤油。これもまた、いけだ屋専用に醸造してもらっている特注品です。創業以来、長年の付き合いがある醤油蔵で、昔ながらの木桶を使い、じっくりと時間をかけて熟成させたもの。化学的な製法で短期間に作られた醤油とは、香り立ち、コクの深さ、そしてキレの良さが全く違います。この醤油がお米の旨みと一体となることで、あの忘れられない香ばしさが生まれるのです。原材料はたった二つ。だからこそ、その一つひとつが最高品質でなければならないという、作り手の誇りと覚悟が感じられます。
「押し瓦」が生む究極の堅さ
いけだ屋の「手焼本舗」を他のせんべいと決定的に違うものにしているのが、焼きの工程で使われる「押し瓦」という、ずっしりと重い道具の存在です。これは、草加せんべい独特の製法で、いけだ屋では今もこの伝統的な手法を守り続けています。
まず、最高級の紀州備長炭を使って、生地を丁寧に焼き上げていきます。備長炭は、遠赤外線効果が非常に高く、おせんべいの表面だけを焦がすことなく、内部までじっくりと均一に火を通すことができます。これにより、お米本来の甘みが最大限に引き出されるのです。
そして、生地がある程度焼けて柔らかいうちに、すかさずこの「押し瓦」を上からぐっと強く押し付けます。その重さは、なんと約2キログラム。職人さんが体重をかけて一枚一枚、生地の中の空気を抜きながら、丹念に形を整えていくのです。この工程を経ることで、生地の密度が極限まで高まり、あのいけだ屋ならではの「堅さ」と、食べた時に「バリッ!」と部屋中に響き渡るような、心地よい食感が生まれるのです。これは、機械では決して真似のできない、熟練の職人技の賜物です。
一枚一枚に宿る職人の魂
手焼きのおせんべいは、当然ながら一枚一枚、焼き色や形が微妙に異なります。少し色の濃い部分があったり、形が不揃いだったり。しかし、それこそが手作りであることの証であり、温かみでもあります。職人さんは、その日の気温や湿度、炭の火加減、そして生地の状態を五感で感じ取りながら、最適な焼き加減を見極めています。
「手焼本舗」を一枚手に取ると、ずっしりとした重みと、ゴツゴツとした力強い表面から、作り手のエネルギーが伝わってくるかのようです。そして一口食べれば、まず醤油の香ばしさが鼻を抜け、噛みしめるほどにお米の豊かな甘みが口の中に広がっていきます。この力強い味わいは、無添加で、本物の素材と製法にこだわっているからこそ。日本のお菓子文化の奥深さを、改めて教えてくれるような逸品です。お茶請けとしてはもちろん、本物の味を知る方への贈り物としても、これ以上のものはないでしょう。
5. 【おすすめ無添加お菓子④】MY HONEYの「ナッツの蜂蜜漬け」|美の秘密はハンガリー産の"生"はちみつ
次にご紹介するのは、鳥取県に本社を構えるはちみつ専門店「MY HONEY(マイハニー)」が作る、見た目もおしゃれで、美容と健康を意識する方々から絶大な支持を集めている無添加お菓子、「ナッツの蜂蜜漬け」です。ガラスの瓶の中に、美しい琥珀色のはちみつと、ぎっしりと詰まった4種類のナッツ。そのまるで宝石箱のような佇まいは、ギフトとしても大人気ですよね。
しかし、このお菓子の魅力は、決して見た目だけではありません。その美味しさと人気の秘密は、徹底的にこだわり抜いた「はちみつ」と「ナッツ」の品質にありました。特に、美味しさの核となるはちみつには、美と健康をサポートする驚くべき秘密が隠されていたのです。
非加熱「生はちみつ」の驚くべきパワー
MY HONEYの「ナッツの蜂蜜漬け」の美味しさを語る上で、絶対に欠かせないのが「生はちみつ」を使用しているという点です。実は、スーパーなどで一般的に売られているはちみつの多くは、生産効率を上げるためや、瓶詰しやすくするために、加熱処理が施されています。しかし、はちみつは熱に非常に弱く、加熱することで本来持っている貴重な栄養素や酵素が失われてしまうのです。
MY HONEYでは、このはちみつの素晴らしい恩恵を余すことなく届けるため、一切加熱処理を行わない「生はちみつ」にこだわっています。生きたままの酵素や、ビタミン、ミネラルといった約190種類もの栄養素が、そのまま瓶の中に閉じ込められているのです。アメリカのブラウン大学の研究によると、非加熱のはちみつには強力な抗菌作用があることも示唆されており、古くから天然の薬としても重宝されてきました。
さらに、使用しているはちみつは、世界有数のはちみつ産地であるハンガリー産とルーマニア産のアカシア蜂蜜を、日本の職人が丁寧に選別し、ブレンドしたものです。アカシア蜂蜜は、「はちみつの女王」とも呼ばれ、クセがなくて上品な甘さが特徴。結晶化しにくい性質も持っているため、ナッツと絡めても最後まで滑らかな食感を楽しむことができます。この厳選された生はちみつが、ナッツの香ばしさを優しく包み込み、極上の味わいを生み出しているのです。
4種のナッツが奏でる美のハーモニー
はちみつに漬け込まれているナッツは、アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツという、世界中から厳選された4種類。これらのナッツもまた、MY HONEYのこだわりの結晶です。
まず、全てのナッツは、味付けに使われる塩や砂糖、そしてコーティングに使われる油などを一切使用しない「無塩・無油」のもの。さらに、焙煎方法にもこだわり、職人がそれぞれのナッツの特性に合わせて丁寧に「素焼き」しています。これにより、ナッツが本来持っている香ばしさや甘み、そしてカリッとした食感を最大限に引き出しているのです。
それぞれのナッツが持つ栄養価も、このお菓子の大きな魅力です。
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アーモンド: 「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが豊富。抗酸化作用が期待できます。
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カシューナッツ: 亜鉛や鉄分などのミネラルが豊富で、ナッツ類の中では比較的糖質も多く、エネルギー補給にも適しています。
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くるみ: 美容や健康に良いとされるオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)の含有量がナッツ類でトップクラスです。
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マカダミアナッツ: 悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われるパルミトレイン酸を豊富に含んでいます。
これらの個性豊かな4種類のナッツが、非加熱の生はちみつと組み合わさることで、美味しさはもちろん、栄養面でも素晴らしい相乗効果を生み出します。まさに「食べる美容液」とも言える、究極の無添加お菓子なのです。
ライフスタイルを彩る食べ方いろいろ
この「ナッツの蜂蜜漬け」は、そのままスプーンですくって食べるだけでも至福の美味しさですが、アレンジの幅が広いのも魅力の一つ。朝食のトーストやヨーグルト、グラノーラにかけるのは定番の楽しみ方。パンケーキやワッフルに添えれば、一気におしゃれなカフェ風スイーツに早変わりします。
私のおすすめは、ゴルゴンゾーラのような塩気の強い青カビタイプのチーズに、このナッツの蜂蜜漬けをたっぷりとかけていただく食べ方です。チーズの塩気とはちみつの甘み、ナッツの香ばしさが三位一体となり、ワインが止まらなくなる最高のおつまみになりますよ。
毎日の食生活に、スプーン一杯の「ナッツの蜂蜜漬け」を取り入れるだけ。それだけで、いつもの日常が少しだけ華やかに、そして健康的になる。そんな素敵な体験を、あなたも始めてみませんか?
6. あなたの毎日にこだわりの無添加お菓子をプラスしませんか?
ここまで、私が心からおすすめする4つの実在する無添加お菓子を、少しマニアックな視点も交えながら熱く語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?
オリーブオイルで揚げた革新的な芋けんぴ「芋屋金次郎」。日本海の潮風と太陽の恵みが育んだ、砂糖不使用の「多伎町の干しいちじく」。職人の魂が宿る、バリッと堅い「いけだ屋の草加せんべい」。そして、生はちみつとナッツが織りなす食べる美容液「MY HONEYのナッツの蜂蜜漬け」。
どのお菓子も、ただ「添加物を使っていない」というだけではありませんでしたね。そこには、最高の素材を求めて日本中、世界中を探し回る情熱があり、伝統的な製法を頑なに守り続ける誠実さがあり、そして時には常識を打ち破る新しい発想がありました。一つひとつのお菓子の背景に、作り手の熱い想いと、素材に対する深い愛情が感じられたのではないでしょうか。
私たちが「無添加のお菓子」を選ぶということは、単に健康に気を使うという行為だけにとどまらない、もっと豊かで深い意味を持っていると、私は考えています。それは、生産者の方々の努力やこだわりに敬意を払い、その価値を正当に評価するということ。そして、お米の甘み、果実の酸味、はちみつの香りといった、自然が本来与えてくれる本物の味を、自分の舌で再発見するということです。
忙しい毎日の中では、ついつい手軽さや価格だけで食べ物を選んでしまいがちです。でも、ほんの少しだけ立ち止まって、今日のおやつに、こうしたこだわりの一品を選んでみる。パッケージの裏の短い原材料表示を眺め、そのお菓子が生まれた土地や人の物語に思いを馳せてみる。そうすることで、いつものおやつの時間が、ただ空腹を満たすためだけの時間ではなく、心と体が本当に喜ぶ、豊かで満たされたひとときに変わっていくはずです。
無添加のお菓子は、決して特別な日のためだけのものではありません。あなたの毎日の生活に、小さな豊かさとささやかな発見、そして確かな美味しさをもたらしてくれる、最高のパートナーです。
今日のおやつから、あなたもこだわりの「無添加お菓子」を選んでみませんか?きっと、新しいお菓子の世界の扉が開くはずですよ。

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。