無添加
これさえあればOK!殿堂入りの無添加調味料「神アイテム」4選
2025.07.04
いつもの料理、せっかくなら本当に美味しくて体に優しい調味料を使いたいですよね。実は、普段の調味料を『無添加』に変えるだけで、素材本来の味がぐっと引き立ち、驚くほど料理が美味しくなるんです。
この記事では、食のプロが本気でおすすめする無添加調味料を厳選してご紹介。スーパーで手軽に買えるものからこだわりの逸品まで、あなたの食卓を豊かにする一品がきっと見つかりますよ。
1. その味付け、もったいないかも?料理が変わる「無添加調味料」の世界へようこそ!
こんにちは!毎日キッチンに立って、家族のため、自分のために料理を頑張っているあなた、本当にお疲れ様です。ところで、最近こんな風に感じたことはありませんか?「レシピ通りに作っているのに、なんだか味がぼやけてしまう…」「もう一味足りない気がするけど、何を足せばいいのか分からない…」。そのお悩み、もしかしたら毎日何気なく使っている「調味料」が原因かもしれません。
実は、私たちがスーパーで手軽に購入できる調味料の多くには、味を均一化し、大量生産を可能にするための様々な添加物が含まれていることがあります。例えば、うま味を補うための「アミノ酸等」、色を鮮やかに見せる「着色料」、長持ちさせるための「保存料」などです。これらは決して悪いものではありませんが、時として素材本来の繊細な風味を覆い隠してしまったり、どれを使っても似たような味になりがちだったりする原因にもなるのです。
そこで今回、私があなたに熱くおすすめしたいのが、昔ながらの製法で、職人さんが手間ひまかけて作った「無添加調味料」の世界です!「無添加」と聞くと、「意識高い系の人が使うもの?」「なんだか高そう…」なんてイメージがあるかもしれませんね。でも、そんなことはないんですよ。本物の無添加調味料は、素材の旨味がぎゅっと凝縮されているので、ほんの少しの量で驚くほど料理の味が決まります。結果的に一本を長く使えるので、意外とコストパフォーマンスも良いんです。何より、こだわって選んだ食材、例えば良質な豚肉で作られた無添加ベーコンなどの味を、最高に引き立ててくれる最高のパートナーになります。
良い調味料を選ぶことは、ただ美味しいものを作るだけでなく、体への優しさを考えること、そして何より、日々の食卓を心から楽しむための素敵な自己投資だと私は思います。この記事を読み終わる頃には、きっとあなたも無添加調味料の奥深い魅力に気づき、キッチンに立つのが今よりもっとワクワクするはずです。さあ、一緒に本物の味がする調味料探しの旅に出かけましょう!
2. 【おすすめ無添加調味料①】杉樽仕込みの無添加醤油『井上古式醤油』
まず最初にご紹介するのは、醤油の概念が根底から覆されるような、感動的な逸品です。島根県は仁多郡奥出雲町に蔵を構える「井上醤油店」の『井上古式醤油』。もしあなたが今、スーパーで一般的に売られている醤油をお使いなら、まずその「香り」の違いに腰を抜かすかもしれません。キャップを開けた瞬間、ふわっと立ち上るのは、まるで森林浴をしているかのような清々しい杉の香りと、鼻の奥をくすぐる芳醇で香ばしい醤油の香り。この香りを嗅ぐだけで、炊き立ての白いご飯が一杯食べられてしまいそうになるほど、力強く、そして優しい香りなんです。
創業150年の歴史が育んだ香り
井上醤油店は、なんと明治元年の創業。150年以上にわたって、この奥出雲の地で醤油造りを続けてきました。驚くべきは、創業当時から使い続けているという「吉野杉」で作られた巨大な木桶。この木桶には、150年という長い歳月をかけて、井上醤油店の味の決め手となる多種多様な微生物(酵母菌や乳酸菌など)が「蔵付き菌」としてすみ着いています。この菌たちが、醤油のもろみの中で複雑なシンフォニーを奏でることで、他のどこにも真似のできない、井上醤油店だけの唯一無二の風味が生まれるのです。近代的なステンレスやホーローのタンクでは、決してこの深みを出すことはできません。まさに、歴史と蔵そのものが育てた醤油と言えるでしょう。
古式製法という、時間のかかる贅沢
この醤油のもう一つの大きな特徴は、その名の通り「古式製法」にあります。現代の醤油造りの多くは、コストと生産効率を重視し、温度管理によって発酵を人工的に早める「速醸法」が主流です。これにより、数ヶ月という短期間で醤油を完成させることができます。しかし、井上醤油店では、この効率化とは真逆の道を選びます。仕込んだもろみを杉の木桶に入れ、あとは蔵にすみ着く微生物の力と、奥出雲の自然な気温の変化にすべてを委ねるのです。夏は活発に、冬は静かに発酵と熟成が進み、醤油が完成するまでにかかる期間は、なんと2年以上。このじっくりと時間をかける製法こそが、塩の角がとれた、驚くほどまろやかで、どこまでも深いコクと旨味を生み出す秘訣なのです。東京農業大学の研究においても、醤油の長期熟成が、香気成分であるフラノン類の生成を促し、より複雑で好ましい香りを生み出すことが示唆されています。手間と時間を惜しまないことこそが、最高の品質を生むという、職人の哲学がここにあります。
『井上古式醤油』を味わい尽くす
まずはシンプルに、そのものの味を
この醤油を手に入れたら、まずはぜひ、そのものの味をダイレクトに感じてみてください。一番のおすすめは、何と言っても「卵かけご飯」です。炊き立てのご飯に新鮮な卵を落とし、そこへ『井上古式醤油』をほんの少し、たらり。これだけで、いつもの卵かけご飯が、まるで高級料亭の一品のような、ご馳走に変わります。醤油の力強い風味と旨味が、卵のコクとご飯の甘みを極限まで引き立ててくれるでしょう。他にも、上質な絹ごし豆腐にネギと生姜を添えた「冷奴」や、新鮮な白身魚の「お刺身」も最高です。醤油が主役になれる、という事実にきっと感動するはずです。
加熱料理で引き立つコクと旨味
『井上古式醤油』は、生で使うだけでなく、加熱することでさらにその真価を発揮します。例えば、家庭料理の定番「肉じゃが」。この醤油を使うと、いつもの肉じゃがが、驚くほど味に深みと奥行きが出ます。砂糖やみりんをたくさん使わなくても、醤油自体の持つ自然な甘みとコクが、じゃがいもや人参、お肉の旨味と一体となり、お店で食べるような本格的な味わいになるのです。また、鶏肉やブリの「照り焼き」のタレとして使えば、美しい照りと、食欲をそそる香ばしい香りが立ち、格別の美味しさに仕上がります。
意外な組み合わせ!洋食とのマリアージュ
そして、ぜひ試していただきたいのが、洋食との組み合わせです。特におすすめなのが、こだわりの「無添加ベーコン」を使ったパスタ。フライパンでカリッと焼いた無添加ベーコンと、旬のきのこ(しめじや舞茸など)を炒め、茹で上がったパスタと和え、最後にこの『井上古式醤油』をジュワッと回しかけてみてください。バターやオリーブオイルの風味と、醤油の香ばしさが驚くほどマッチし、無添加ベーコンの持つ豚肉本来の旨味と燻製の香りを、醤油のコクが見事に引き立ててくれます。これはもう、レストラン級の味わいです。また、オリーブオイルとお酢、そしてこの醤油を混ぜるだけで、どんなサラダにも合う絶品の和風ドレッシングが完成します。脂の乗った無添加ベーコンをカリカリに焼いてトッピングしたシーザーサラダに、このドレッシングをかけるのも最高ですよ。
3. 【おすすめ無添加調味料②】自然の恵みが詰まった無添加味噌『マルカワみそ 未来』
次にご紹介するのは、お味噌汁を飲むたびに、じわーっと体に生命力がみなぎるような感覚になる、特別な無添加調味料です。福井県越前市にある「マルカワみそ」が作る、『自然栽培みそ 未来』。このお味噌、何がすごいかと言うと、その原材料への徹底したこだわりと、昔ながらの製法を守り続ける頑固なまでの情熱です。一口食べれば、市販の味噌との違いは歴然。力強く、複雑で、どこか懐かしい。そんな「本物」の味がするお味噌なんです。
越前で育まれる、究極の自然栽培味噌
『自然栽培みそ 未来』の原材料は、驚くほどシンプル。「自然栽培の大豆」「自然栽培の米」「自然海塩」。たったこれだけです。特筆すべきは、その「自然栽培」という言葉。これは、農薬や化学肥料を一切使わないのはもちろんのこと、有機JAS認証の基準よりもさらに厳しく、肥料(有機肥料さえも)を与えずに、植物と土、そして自然の力だけで作物を育てる農法を指します。マルカワみそでは、契約農家さんが丹精込めて育てた福井県産の自然栽培大豆「エンレイ」と、同じく自然栽培の「コシヒカリ」を贅沢に使用。そして、塩は伊豆大島産の伝統海塩「海の精」を使うという徹底ぶり。まさに、日本の豊かな自然の恵みが、このお味噌一箱にぎゅっと詰まっているのです。
「蔵付き麹菌」が醸す、唯一無二の味わい
このお味噌の味の核心とも言えるのが、「蔵付き麹菌」の存在です。現在、日本で流通しているお味噌の99%以上は、種麹メーカーから購入した「純粋培養」の麹菌(もやし)を使って作られています。これは、品質を安定させ、効率的に生産するためには非常に優れた方法です。しかし、マルカワみそでは、その流れに逆行し、自社の味噌蔵にすみ着いている、多種多様な野生の菌「蔵付き麹菌」を自家採種して、麹作りを行っています。これは、味噌蔵の空気や壁、木桶に生息する、その蔵だけの個性的な菌たちを活かす製法です。様々な種類の菌が共存し、発酵の過程で互いに影響し合うことで、純粋培養の菌だけでは決して生み出せない、複雑で、力強く、そして生命力あふれる、唯一無二の風味が生まれるのです。まるで、個性豊かなメンバーが集まったオーケストラが、最高のハーモニーを奏でるかのよう。この「菌が主役」という考え方こそが、マルカワみその真骨頂なのです。
『自然栽培みそ 未来』の楽しみ方
王道のお味噌汁を極める
このお味噌を手に入れたら、何はともあれ、まずはお味噌汁でその違いを実感してください。出汁は、ぜひ昆布と鰹節で丁寧に引いたものを使ってみてください。沸騰直前で火を止め、お味噌を溶き入れると、ふわっと広がる豊かな香りにうっとりするはずです。一口すすれば、大豆の力強い旨味と、米麹の優しい甘み、そしてそれらが織りなす深いコクが、口の中いっぱいに広がります。塩味はしっかりと感じられますが、決してしょっぱいだけではない、まろやかで奥深い味わいです。具材は、豆腐とわかめといったシンプルな組み合わせはもちろん、旬の野菜をたっぷり入れるのがおすすめ。意外な組み合わせですが、細切りにした無添加ベーコンと、キャベツ、玉ねぎを具材にすると、まるで洋風のポトフのような、コク深いご馳走スープになります。無添加ベーコンの塩気と燻製の香りが、この力強いお味噌と驚くほどよく合うんですよ。
塗って、和えて、ディップして
『自然栽培みそ 未来』は、お味噌汁だけではもったいないほどのポテンシャルを秘めています。ぜひ試してほしいのが、新鮮なキュウリやニンジン、大根などにそのままつけて食べる「もろきゅう」スタイル。野菜の瑞々しい甘みと、お味噌の芳醇な風味が最高のコンビネーションで、お箸が止まらなくなります。また、炒め物にも大活躍。特におすすめなのが、「無添加ベーコンと茄子の味噌炒め」です。このお味噌に、みりん、お酒を少し加えて溶いた味噌ダレを、ごま油で炒めた無添加ベーコンと茄子に絡めるだけ。無添加ベーコンの脂の旨味を吸ったトロトロの茄子に、濃厚な味噌ダレが絡み、ご飯が何杯でも食べられてしまう悪魔的な美味しさです。
発酵の力を楽しむアレンジ
さらに、少し変わった楽しみ方として「味噌ディップ」もおすすめです。クリームチーズとこのお味噌を1:1くらいの割合で混ぜ、少しだけみりんを加えて滑らかにするだけで、野菜スティックやクラッカー、バゲットにぴったりの絶品ディップが完成します。味噌の発酵の旨味と、チーズの発酵の旨味が組み合わさり、相乗効果でとんでもなく美味しくなります。また、この力強い味噌は、味噌漬けにも最適です。ガーゼに包んだ木綿豆腐やクリームチーズを一晩漬け込むだけで、まるで高級な珍味のような味わいに。そして、少し贅沢ですが、スライスした無添加ベーコンをこの味噌に漬け込んでから焼くと、味噌の風味が染み込み、香ばしさが際立った、最高のおつまみが出来上がります。ぜひ、この生命力あふれるお味噌で、発酵の奥深い世界を楽しんでみてください。
4. 【おすすめ無添加調味料③】ミネラル豊富な無添加塩『海の精 あらしお』
「塩なんて、どれも同じでしょ?しょっぱいだけじゃないの?」もしあなたがそう思っているなら、その考えを180度変えてくれる、魔法のような無添加調味料があります。それが、東京の離島、伊豆大島で作られている『海の精 あらしお』です。このお塩、まず驚くのがその味。指先に少しとって舐めてみると、ガツンとくる塩辛さの奥に、ほのかな甘み、そして味の奥行きを感じさせるまろやかさ、微かな苦味といった、複雑な味わいが隠れていることに気づくはずです。これは、ただの塩化ナトリウムではありません。まさに、海の恵みそのものを結晶させたような、特別な塩なのです。
伊豆大島の自然が凝縮された一粒
『海の精』の物語は、1970年代の日本の塩業界の大きな変化から始まります。当時、国の政策によって、日本の伝統的な塩田がすべて廃止され、塩は工場で大量生産される「イオン交換膜製塩」が主流となりました。これにより、塩はほぼ100%の塩化ナトリウムになり、かつて塩が持っていた海のミネラル分は失われてしまいました。この状況を憂いた人々が、「日本の伝統海塩を復活させたい」という熱い想いで立ち上げたのが、『海の精』なのです。
その舞台として選ばれたのが、伊豆大島。東京から南に約120km、美しい自然が残るこの島は、世界でも有数の速い潮流を持つ「黒潮」が運んでくる、清浄でミネラル豊富な海水に恵まれています。この恵まれた環境が、『海の精 あらしお』の美味しさの源泉となっているのです。
「天日と平釜」伝統製法のこだわり
『海の精 あらしお』の作り方は、非常にユニークで、日本の伝統的な製塩法にこだわっています。そのプロセスは、まさに自然の力と人の手間との共同作業です。
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天日(太陽と風の力): まず、汲み上げた海水を、網を張り巡らせた高さ6メートルもの「ネット式立体塩田」に流します。ここで、太陽の熱と、島に吹く風の力だけで、約1ヶ月かけてじっくりと水分を蒸発させ、塩分濃度を6倍にまで高めた「かん水」を作ります。
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平釜(火の力): 次に、この濃いかん水を平釜に移し、薪を燃料にして、蒸気で丁寧に煮詰めていきます。この時、ただ煮詰めるだけでなく、職人さんが釜の様子を常に見守り、丁寧にアクを取り除きながら、美しい塩の結晶を作り上げていくのです。
この「天日と平釜」を組み合わせた製法によって、海水に含まれるナトリウムだけでなく、健康維持に欠かせないマグネシウム、カルシウム、カリウムといった多様なミネラル(ニガリ成分)が、バランス良く塩の中に残ります。このミネラルこそが、塩に「甘み」や「コク」、「まろやかさ」といった複雑な味わいを与えてくれる正体なのです。近年の研究では、こうした微量ミネラルが味覚に多角的な影響を与え、食品全体の風味を向上させることが、東京海洋大学などの研究でも示されています。
『海の精 あらしお』で素材を活かす
シンプルだからこそ、違いがわかる
この塩の真価を最も感じられるのは、やはりシンプルな料理です。まずは「塩むすび」。炊き立ての熱々のご飯を、少し濡らした手にとり、この『海の精 あらしお』をパラリと振って、優しく握る。ただそれだけ。お米の甘みが驚くほど引き立ち、噛むほどに塩の旨味がじわっと広がります。具がなくても、これだけで最高のご馳走になります。また、採れたての枝豆やブロッコリー、アスパラガスなどをさっと茹でて、この塩を振るだけで、野菜本来の持つ力強い甘みや香りが、くっきりと際立ちます。良い塩は、調味料でありながら、最高の引き算をしてくれる名脇役なのです。
自家製に挑戦!無添加ベーコン作り
そして、『海の精 あらしお』のミネラル豊富な旨味は、肉料理、特に加工肉との相性が抜群です。そこで、ぜひあなたに挑戦してほしいのが、「自家製無添加ベーコン作り」です。難しそうに聞こえますが、実はとてもシンプル。
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まず、新鮮な豚バラブロック肉を用意します。
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肉の重量の2〜3%ほどの『海の精 あらしお』と、お好みのハーブ(ローズマリーやタイム、黒胡椒など)を、肉全体にまんべんなく、しっかりとすり込みます。この時、ミネラル豊富な『海の精 あらしお』を使うことで、肉の余分な水分が抜け、旨味が凝縮されるだけでなく、腐敗を防ぎ、味わいに深いコクが生まれます。
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すり込んだ肉をキッチンペーパーで包み、さらにラップをして冷蔵庫で5日〜1週間ほど寝かせます(これを塩漬け・熟成といいます)。毎日ペーパーを取り替えるのが美味しく作るコツです。
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熟成が終わったら、流水で表面の塩を洗い流し、冷蔵庫で一晩乾燥させます(風乾)。
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最後に、燻製器(ダンボールや中華鍋でも代用可能)で、桜やリンゴのチップを使って1〜2時間ほど燻せば、唯一無二の「自家製無添加ベーコン」の完成です!
市販のベーコンとは全くの別物。肉本来の力強い旨味と、塩のまろやかな塩味、そしてスモーキーな香りが三位一体となったその味は、感動ものです。この自家製無添加ベーコンを厚切りにして焼けば、最高の朝食になりますし、パスタやスープに使えば、料理全体のレベルを格段に引き上げてくれます。良い塩を選ぶことが、いかに料理を豊かにするか、きっと実感できるはずです。
5. 【おすすめ無添加調味料④】ツンとこない奇跡の無添加酢『飯尾醸造 富士酢プレミアム』
「お酢の、あのツンと鼻に抜ける酸っぱい感じがどうも苦手で…」という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。実は私も昔はそうでした。しかし、そのお酢の概念を根こそぎ変えてくれた、奇跡のような逸品に出会ってしまったのです。それが、京都府北部、風光明媚な丹後の地で130年以上にわたり酢造りを続ける「飯尾醸造」の『富士酢プレミアム』です。このお酢、本当に驚くほどまろやか。そのまま飲めてしまうくらい、ツンとした刺激がなく、口に含むと、お米由来の豊かな旨味と、フルーティーで華やかな香りがふんわりと広がります。これぞまさしく、「飲む」ためのご馳走酢。あなたのお酢に対するイメージが、ポジティブに更新されること間違いなしの一本です。
創業130年、京都・丹後の酢蔵の哲学
飯尾醸造の酢造りへのこだわりは、まずその原料選びから始まります。「米から作るのが当たり前」という、五代目当主・飯尾彰浩さんの言葉通り、飯尾醸造では、まず自分たちでお酢の原料となる「米」を育てることから始めます。蔵の周辺に広がる自社の田んぼで、農薬を使わずに、手間ひまかけてお米を栽培しているのです。豊かな水と、昼夜の寒暖差が大きい丹後の気候が、旨味の詰まった素晴らしいお米を育てます。自分たちの目の届く範囲で、最高の原料を作る。この揺るぎない哲学が、富士酢の美味しさの土台となっているのです。
贅沢な原料と「静置発酵」の魔法
『富士酢プレミアム』が、なぜこれほどまでにまろやかで旨味豊かなのか。その秘密は、常識を覆すほどの「贅沢な原料」と、非効率なまでに時間をかける「昔ながらの製法」にあります。
まず、原料であるお米の使用量。一般的なスーパーで売られている米酢が、お酢1リットルあたり約40gのお米を使っているのに対し、この『富士酢プレミアム』は、なんとその8倍にあたる320gもの無農薬米を、贅沢に、これでもかというほど使用しています。この圧倒的な米の量が、アミノ酸などの旨味成分を豊富に含んだ、濃厚でコクのある味わいを生み出すのです。
そして、製法は「静置発酵(せいちいはっこう)」という、古来からの伝統的な方法にこだわります。まず、大量の米から「にごり酒」とも言えるお酒(酢もろみ)を造り、それを大きな蔵のタンクに移します。そこに酢酸菌を加え、あとはひたすら「待つ」。蔵人たちは、発酵を人工的に早めるようなことは一切せず、酢酸菌が自らの力で、お酒の表面に膜を張りながら、ゆっくりゆっくりと、アルコールを酢酸に変えていくのを見守ります。この発酵と熟成にかかる期間は、なんと1年以上。この長い時間が、お酢のツンとした刺激の原因である「酢酸エチル」を和らげ、代わりに旨味と香りをじっくりと育んでくれるのです。効率とは真逆の、時間という名の魔法が、この奇跡のまろやかさを生んでいます。
『富士酢プレミアム』で料理が変わる
まずは飲んでみて!ビネガードリンク
このお酢を手に入れたら、料理に使う前に、ぜひ一度「飲んで」みてください。大さじ1杯の『富士酢プレミアム』を、グラスに入れ、5倍ほどの炭酸水や冷たい水で割るだけ。お好みでハチミツを少し加えても良いでしょう。驚くほど飲みやすく、体に染み渡るような優しい酸味と、お米の甘い香りに、きっと癒されるはずです。牛乳や豆乳で割ると、飲むヨーグルトのような、とろりとした美味しいドリンクになります。お酢に含まれるクエン酸やアミノ酸は、疲労回復にも効果的と言われていますので、夏バテ気味の時や、スポーツの後の一杯にもぴったりですよ。
毎日の食卓で大活躍
もちろん、調味料としても超一流です。このお酢で「酢の物」を作ると、ツンとしないので、砂糖の使用量をぐっと減らすことができます。きゅうりとワカメの酢の物も、素材の味を活かした、上品な仕上がりになります。また、オリーブオイルと『海の精 あらしお』、黒胡椒と混ぜるだけで、どんなサラダにも合う、最高に美味しいフレンチドレッシングが完成します。特に、脂の旨味が強い食材との相性は抜群。例えば、カリカリに焼いた「無添加ベーコン」とたっぷりの野菜を使ったサラダに、このドレッシングをかければ、ベーコンの脂のコクを、お酢の爽やかな酸味がキリッと引き締め、絶妙なバランスのご馳走サラダになります。炒め物の仕上げに、ジュワッと少量回しかけるのもおすすめです。無添加ベーコンとキャベツのソテーなど、少しオイリーな料理も、後味がさっぱりとまとまります。
洋風煮込みの隠し味に
意外かもしれませんが、この和のお酢は、洋風の煮込み料理の「隠し味」としても、素晴らしい仕事をしてくれます。例えば、ドイツ料理の定番「ザワークラウトと無添加ベーコンの煮込み」。この『富士酢プレミアム』を使えば、市販のザワークラウトを使わなくても、キャベツとこのお酢で、本格的でありながらも優しい酸味の、日本人好みの煮込み料理が作れます。また、トマトソース系の料理、例えばパスタソースやラタトゥイユを作る際に、仕上げに小さじ1杯加えるだけで、全体の味がぼやけず、きりっと引き締まり、トマトの甘みや旨味に、さらなる深みとキレを与えてくれます。ぜひ、この万能選手をあなたのキッチンに迎えて、新しい味の扉を開いてみてください。
6. まとめ:こだわりの無添加調味料で、毎日の食卓をもっと楽しく!
さて、今回は私の愛してやまない、少しマニアックな視点で選んだ4つの無添加調味料をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?醤油、味噌、塩、酢。どれも日本の食卓には欠かせない、基本的な調味料ですが、その一つ一つを「本物」に変えるだけで、いつもの料理が驚くほど美味しく、そして楽しくなることを感じていただけたなら、とても嬉しいです。
ここで、今回ご紹介した4つの調味料の個性を、比較表にまとめてみました。あなたの好みや、作りたい料理に合わせて、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
商品名 | 香り | コク | 風味の強さ | おすすめの使い方 |
井上古式醤油 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 卵かけご飯、お刺身、無添加ベーコンのパスタ |
マルカワみそ 未来 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | お味噌汁、もろきゅう、味噌炒め |
海の精 あらしお | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 塩むすび、天ぷら、自家製無添加ベーコン作り |
飯尾醸造 富士酢プレミアム | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ビネガードリンク、酢の物、ドレッシング |
※風味の強さは、塩は塩味、酢は酸味のまろやかさを含めた総合的なインパクトとして評価しています。
良い調味料を選ぶ、ということは、単に味を良くするためだけではありません。それは、農家さんや職人さんの丁寧な仕事と思いに敬意を払うことであり、添加物をできるだけ避けるという健康への配慮であり、そして何より、「食べる」という毎日繰り返される行為を、より豊かで、心満たされる時間にするための、最高の自己投資だと私は思います。
もちろん、いきなり全ての調味料を買い揃えるのは大変かもしれません。まずは今回ご紹介した中で、「これ、試してみたい!」と心が動いたもの一つからで大丈夫です。例えば、こだわりの無添加ベーコンを買ってみた日に、それを最高の状態で味わうために、『井上古式醤油』や『海の精 あらしお』を試してみる、というのも素敵な始まり方ですね。
本物の調味料がキッチンにあるだけで、不思議と「今日は何を作ろうかな」と考えるのがワクワクしてきます。素材の声を聴き、その良さを最大限に引き出す。そんな、料理の原点ともいえる喜びに、きっとあなたも出会えるはずです。この記事が、あなたの毎日の食卓を、もっと楽しく、もっと美味しくするための、小さなきっかけとなれば幸いです。

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。