無添加
【2026年最新】無添加の塩おすすめ4選!プロが選ぶ本当に美味しい塩とは
2025.11.10
「家族の口に入るものだから、なんとなく良いものを」 そんな曖昧な理由で「無添加」と書かれた塩を選んでいた時期が、私にもありました。
しかし、塩の製法やミネラルの違いを真剣に学び始めて、私は「ただ無添加なだけの塩」を選ばなくなりました。本当に私たちの体に必要な塩は、驚くほど味が違ったんです。
なぜ私が数ある塩の中から、たった一つの「おすすめ」に辿り着いたのか。その選び方のすべてを、この記事で共有したいと思います。
1. なぜ今あえて「無添加の塩」を選ぶの?知っておきたい基本のキ
こんにちは!料理の味を決める基本中の基本、それは「塩」ですよね。でも、スーパーに行くと本当にたくさんの種類の塩が並んでいて、「どれも同じじゃないの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
最近よく耳にする「無添加の塩」というキーワード。なぜ今、あえてこの「無添加の塩」を選ぶ人が増えているのでしょうか?その理由を知ると、あなたの毎日のお料理がワンランクアップするかもしれませんよ!
「精製塩」とは何が違うの?
私たちが普段「食塩」としてよく使っている、サラサラとした質感の塩。その多くは「精製塩」と呼ばれるものです。まずは、この精製塩と無添加の塩の違いから見ていきましょう。
精製塩の作られ方
精製塩の代表的な製法は、「イオン交換膜法」というものです。これは、海水から塩化ナトリウムだけを効率よく取り出すための科学的な方法なんです。
まず、海水を「イオン交換膜」という特殊な膜に通します。この膜は、電気の力を利用して、海水中の塩分(塩化ナトリウム)だけを選択的に集めることができる優れもの。こうして非常に濃い「かん水」(濃い塩水)を作ります。
次に、このかん水を真空蒸発缶という大きな釜に入れて加熱し、水分を蒸発させて結晶化させます。このプロセスで、塩化ナトリウムの純度がなんと99%以上にもなるんです。
精製塩で失われるもの
純度99%以上と聞くと、とても高品質で良いもののように聞こえますよね。ですが、この製造過程には一つ、大きな特徴があります。
それは、塩化ナトリウム「以外」の成分が、ほとんど取り除かれてしまうこと。
海水には本来、塩化ナトリウムの他にも、マグネシウム、カルシウム、カリウムといった、いわゆる「ミネラル」が豊富に含まれています。しかし、イオン交換膜法では、これらのおいしさや健康にとって大切なミネラル分も一緒に除去されてしまう傾向にあるんです。
「固結防止剤」という添加物
さらに、精製塩がいつまでもサラサラしているのには理由があります。塩は本来、湿気を吸うと固まりやすい性質(潮解性)を持っていますよね。
そこで、製品として流通させる際に固まってしまわないよう、「固結防止剤」という食品添加物が使われることがあります。代表的なものに「フェロシアン化物(ヘキサシアニド鉄酸塩)」などがあります。
もちろん、これらは食品衛生法に基づいて安全性が確認された量しか使用されていません。ですが、「できれば余計なものは摂りたくない」というのが、無添加という選択を考えるきっかけになるんですね。
「無添加の塩」が持つ魅力
一方、「無添加の塩」とは、一体どのようなものでしょうか?
これは一般的に、先ほどお話ししたような精製プロセスや、固結防止剤のような添加物を使用していない塩を指します。
その多くは、日本の伝統的な製法である「平釜」で煮詰めたり、太陽の光と風の力だけで水分を蒸発させる「天日干し」で作られたりしています。
ミネラルがそのまま!
無添加の塩の最大の魅力は、なんといっても「ミネラル」です。
海水や岩塩が本来持っているマグネシウム、カルシウム、カリウムなどの多様なミネラルが、製造工程で失われることなく、そのまま塩の結晶に残っています。
このミネラルバランスこそが、塩の「味」を大きく左右するんです。
うま味とまろやかさの秘密
精製塩(塩化ナトリウム99%以上)を舐めると、舌にツンとくるシャープな「塩辛さ」を感じます。
しかし、無添加の塩を舐めてみるとどうでしょう?
もちろん塩辛いのですが、その奥にほのかな「甘み」や「苦味」、そして「うま味」を感じませんか?
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マグネシウムは、適度な「苦味」と「コク」を生み出します。
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カルシウムは、「甘み」や「まろやかさ」を与えてくれます。
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カリウムは、塩味のカドを取り、味を引き締める効果があります。
これら複数のミネラルが複雑に組み合わさることで、単なる塩辛さではない、奥行きのある「まろやかな味わい」が生まれるのです。
無添加の塩を選ぶということは、単に添加物を避けるという意味だけではありません。それは、塩本来が持つ「うま味」や「ミネラル」を丸ごといただく、というポジティブな選択なんです。
いつもの料理でも、この無添加の塩を使うだけで、味がピタッと決まったり、素材の味がグッと引き立ったりする。そんな体験をすると、もう元の精製塩には戻れなくなってしまうかもしれませんよ!
2. 【無添加でおすすめの塩①】「海の精 あらしお」
さて、ここからは具体的な無添加の塩を、ちょっとマニアックな視点でご紹介していきますね!
最初にご紹介したいのは、日本の伝統的な塩作りにこだわる「海の精 あらしお」です。これは、無添加の塩を試してみたいと思った時に、まず候補に挙がる逸品だと思います。
伊豆大島の清浄な海水が原料
「海の精 あらしお」のふるさとは、東京から南に約120km、美しい自然が残る伊豆大島です。
伊豆大島が選ばれたのには、ちゃんとした理由があります。この島は、日本列島の太平洋側を流れる巨大な暖流「黒潮」が、本土に最初にぶつかる場所なんです。
黒潮が運んでくる海水は、汚染の影響が少なく、非常に清浄。まさに、命を育む「母なる海」の恵みをそのまま凝縮したような海水なんです。
「海の精 あらしお」は、この伊豆大島の清浄な海水だけを100%原料にしています。
伝統と科学が融合した「立体塩田」
この塩のすごいところは、ただ海水を煮詰めているわけではない、という点です。
まず、汲み上げた海水を「立体塩田」と呼ばれる施設に通します。これは「海の精」が独自に開発したもので、「ネット架流下式塩田」とも呼ばれます。
想像してみてください。高さ約6メートルほどのタワーに、網(ネット)がたくさん張り巡らされています。その上から海水をシャワーのように流し、タワーの中を風が通り抜けることで、水分だけを効率よく蒸発させていくんです。
かつての日本の塩田(「入浜式塩田」や「流下式塩田」)は、広大な土地が必要で、天気にも左右されやすいのが難点でした。しかし、この立体塩田は、天候の影響を受けにくく、比較的コンパクトな設備で海水を濃縮できる、日本の気候風土に合った素晴らしいアイデアなんです。
職人技が光る「平釜」での結晶化
立体塩田で約6倍の濃さになったかん水。これを、今度は「平釜」に移して、じっくりと煮詰めて結晶化させていきます。
ここがマニアックなポイントです!
平釜で塩を結晶させる際、火加減や温度管理が非常に重要になります。火力が強すぎると、塩化ナトリウムだけが急激に結晶化してしまい、大切なミネラル(特にマグネシウムなど)が「にがり」として分離しすぎてしまうんです。
「海の精 あらしお」では、職人さんが丁寧に火加減を調整しながら、時間をかけてゆっくりと結晶を育てていきます。
この丁寧な平釜製法のおかげで、塩化ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カルシウム、カリウムといった、海水に含まれる多様なミネラルが、結晶の中にバランス良く取り込まれるのです。
複雑で奥行きのある味わい
こうして出来上がった「海の精 あらしお」は、少ししっとりとした、荒々しい結晶が特徴です。
味わいは、まさに「海の味」。
ガツンとした塩辛さの後に、マグネシウム由来のほのかな苦味、そしてカルシウム由来の甘みさえ感じられる、非常に複雑で奥行きのある味わいです。
この「ただしょっぱいだけじゃない」複雑な味が、料理の味を格段にレベルアップさせてくれます。
和食のポテンシャルを引き出す
この塩の真価が最も発揮されるのは、やはり「和食」です。
例えば、お吸い物。精製塩で作ると塩カドが立ってしまいますが、「海の精 あらしお」を使うと、だしのうま味と塩のうま味が一体となり、まろやかで深い味わいになります。
また、キュウリや白菜などのお漬物(浅漬け)に使ってみてください。野菜の水分が適度に抜け、野菜本来の甘みを驚くほど引き出してくれます。
おむすび(おにぎり)にも最高ですね。お米の甘みと、この無添加の塩のうま味が口の中で合わさる瞬間の幸福感は、ぜひ一度体験していただきたいです!
日本の海と伝統製法が生んだ「海の精 あらしお」。無添加の塩の入門編としても、本物を知る逸品としても、強くおすすめしたいお塩です。
3. 【無添加でおすすめの塩②】「ゲランドの塩 細粒」
次にご紹介するのは、海を渡ってフランスからやってきた、世界的に有名な無添加の塩「ゲランドの塩」です。
フレンチやイタリアンのシェフたちから絶大な信頼を得ているこのお塩。日本でもファンがとても多いですよね。特に日常使いとして万能なのが、この「細粒(セル・ファン)」タイプです。
1000年以上の歴史を持つ塩田
「ゲランドの塩」が作られているのは、フランス・ブルターニュ地方のゲランド塩田。大西洋に面したこの地では、なんと1000年以上も前から、ほぼ変わらない製法で塩が作られ続けているというから驚きです。
この塩田の特徴は、その土壌にあります。塩田の底は「粘土質」でできています。この粘土が、海水から塩を結晶させる過程で、非常に重要な役割を果たしているんです。
天日と風だけで作る「しっとり感」
ゲランドの塩の製法は、まさに自然そのもの。
太陽の光と、大西洋から吹く風の力だけを利用して、海水の水分をゆっくりと蒸発させていきます。
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まず、満潮時に海水を引き込み、「貯水池」に貯めます。
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そこから「蒸発池」と呼ばれるいくつもの小さな池に海水を移しながら、太陽熱で少しずつ水分を飛ばし、塩分濃度を高めていきます。
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最終的に「結晶池」に導かれたかん水が、太陽と風の力で結晶化します。
この全プロセスで、一切の加熱や機械的な精製を行いません。これが、ゲランドの塩が「無添加の塩」であるゆえんです。
マニアックポイントは「わずかな水分」
ゲランドの塩(細粒)を触ってみると、日本のサラサラした精製塩とは全く違うことに気づくはずです。
そう、「しっとり」しているんです。
これは、塩田の粘土質に含まれるミネラル分(特にマグネシウム)と、わずかな水分(約3~5%程度)を結晶が含んでいるためです。
この「しっとり感」こそが、ゲランドの塩の最大の特徴。この水分が、塩味を非常に「まろやか」に感じさせてくれるんです。
希少な「塩の花」との違い
ゲランドの塩と言えば、「フルール・ド・セル(塩の花)」を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
これは、夏の特定の時期、風のない穏やかな晴れた日にだけ、結晶池の水面に一番最初に浮かぶ、希少な塩の結晶です。塩職人(パリュディエと呼ばれます)が、繊細な手つきで水面に浮かんだ結晶だけをすくい取ります。
フルール・ド・セルは、まさに塩の芸術品。軽やかで口溶けが良く、主に料理の「仕上げ」に使われます。
一方、今回ご紹介している「細粒(セル・ファン)」は、その結晶池の底に沈んだ塩を収穫し、天日で乾燥させた後、細かく粉砕したものです。
フルール・ド・セルが「特別な日の仕上げ塩」なら、この「細粒」は、「毎日の料理を格上げする万能塩」と言えるでしょう。
洋食全般を支える名脇役
この「ゲランドの塩 細粒」の魅力は、その汎用性の高さにあります。
パスタの茹で汁に
私が特におすすめしたい使い方は、パスタを茹でる時のお湯に入れることです。
精製塩だと、ただ塩辛いだけのお湯になりますが、ゲランドの塩を使うと、ミネラル分がパスタのうま味(小麦の甘み)を引き出し、麺自体にしっかりとしたコシと味わいを与えてくれます。
肉・魚の下ごしらえに
しっとりとして水分を含んでいるため、素材へのなじみ方が格別です。
お肉やお魚に振りかけると、ゆっくりと浸透圧が働き、素材のうま味を引き出しながら、余分な臭みを外に出してくれます。
スープや煮込み料理に
優しい塩味なので、スープや煮込み料理の味付けにも最適です。塩カドが立たず、他の食材やスパイスの風味を邪魔することなく、全体の味をまろやかにまとめてくれます。
フランスの風土と伝統が生んだ、この優しい無添加の塩。キッチンに一つ常備しておくと、いつもの洋食が「あれ、今日なんだか本格的かも?」と思える味に変わりますよ。
4. 【無添加でおすすめの塩③】「ヒマラヤ岩塩 ピンクソルト」
これまでご紹介した2つは、現在の海水を原料にした「海塩」でした。
次にご紹介するのは、全く異なる魅力を持つ「岩塩」です。その中でも特に人気が高く、見た目も美しい「ヒマラヤ岩塩 ピンクソルト」に迫ります!
約3億年前の海の化石
ヒマラヤ岩塩と聞くと、ヒマラヤ山脈の雪山で採れるようなイメージを持つかもしれませんが、主な産地はパキスタンにある「ソルトレンジ」と呼ばれる巨大な岩塩層です。
ここがマニアックなポイントです。この岩塩層、元々は「海」だったんです。
今から約3億年以上も昔、この地にあった「テチス海」という古代の海が、地殻変動によって陸地に閉じ込められました。その後、水分がゆっくりと蒸発し、膨大な量の塩が結晶化しました。
さらにその後の地殻変動(インド大陸とユーラシア大陸の衝突)によって、この塩の層が隆起して、現在の岩塩層になったと言われています。
つまり、ヒマラヤ岩塩は「約3億年前の海の化石」とも言える、ロマンあふれる無添加の塩なんです!
美しいピンク色の秘密
ヒマラヤ岩塩の最大の特徴は、あの美しいピンク色ですよね。
この色の正体は、結晶化する際に海水に含まれていた「鉄分」などのミネラルです。鉄が酸化することで、あのような鮮やかなピンク色や、時には赤色に近い色合いが生まれます。
もちろん、これは着色料などではない、天然のミネラル由来の色。まさに地球が生んだ芸術品です。
海塩とのミネラルの違い
海塩(海の精やゲランドの塩)がマグネシウムやカルシウムをバランス良く含むのに対し、岩塩は地層の中で長い年月をかけて形成されるため、ミネラルの構成が異なります。
ヒマラヤ岩塩は、海塩に比べてマグネシウムの含有量は少なめです。その代わり、ピンク色の元である鉄分や、銅、亜鉛などの鉱物由来のミネラルを含むことが特徴です。
シャープな塩味と独特の風味
味わいについても、海塩とは大きな違いがあります。
温泉卵のような香り?
ヒマラヤ岩塩(特にピンクソルトや、さらに色の濃いブラックソルト)には、独特の「硫黄」の香りをわずかに含むものがあります。
「えっ、塩が硫黄の香り?」と驚くかもしれませんが、これがクセになる魅力なんです。よく「温泉卵のような香り」と表現されますが、この風味が、ある食材と奇跡的なマリアージュを生み出します。
肉料理との相性が抜群!
その食材とは、ずばり「肉」です。
ステーキ、焼肉、ローストビーフ、鶏肉のソテー…。あらゆる肉料理に、ヒマラヤ岩塩は最高の相性を見せてくれます。
マニアックな視点で言うと、肉のタンパク質や脂が持つ「うま味」や「甘み」と、岩塩の持つシャープな塩味、そしてほのかな硫黄の風味が組み合わさることで、口の中でお肉のうま味が爆発的に増強されるんです!
ミルで挽きたてを楽しもう
ヒマラヤ岩塩は、ゴリゴリとした大きな塊(ブロック)や、粗い粒(ミルタイプ)で売られていることが多いですよね。
これは、ぜひ「ミル」を使って、料理の直前に挽いて使っていただきたいからです。
挽きたての岩塩は、香りが立ち、塩味もフレッシュ。ステーキを焼く直前に、お肉の両面にミルでガリガリと挽きかける。ジュワ~ッと焼ける音と共に、岩塩の香りが立ち上ります。
揚げ物やBBQにも
このシャープな塩味は、揚げ物にもぴったりです。天ぷらや唐揚げ、フライドポテトに挽きたてをかければ、油のしつこさをリセットし、素材の味をキリッと引き締めてくれます。
また、BBQ(バーベキュー)には絶対に持っていきたいですね。炭火で焼いたお肉や野菜に、ヒマラヤ岩塩。これ以上の贅沢はありません。
太古の地球が育んだ無添加の塩、ヒマラヤ岩塩。いつもの肉料理が、まるで専門店のような味わいに変わる魔法の塩ですよ。
5. 【無添加でおすすめの塩④】「粟国の塩(釜炊き)」
最後にご紹介するのは、日本が誇るもう一つの素晴らしい無添加の塩、沖縄の「粟国の塩(あぐにのしお)」です。
これは、沖縄本島から西に約60km離れた「粟国島」という美しい島で作られています。この塩の製法は、今回ご紹介した中でも特にユニークで、時間と手間を惜しみなくかけたものです。
サンゴ礁の海水を高さ10mのタワーへ
粟国島の周囲は、美しいサンゴ礁に囲まれています。汚染の少ないこの清浄な海水を汲み上げ、まず「竹枝廉流下式塩田(ちくしれんりゅうかしきえんでん)」と呼ばれる施設に送ります。
これが本当にマニアックなポイントです!
この施設は、高さがなんと10メートルもあるタワーのようなもので、内部には約15,000本もの「竹」が吊るされています。
その竹の上から海水を流し、タワーの中を吹き抜ける自然の風の力だけで、水分を蒸発させていきます。海水を何度も循環させることで、約10日間かけて、塩分濃度が約6倍のかん水を作り出すんです。
なぜ竹を使うのか?竹は表面積が広く、無数の細かい繊維があるため、海水がしたたり落ちる際に細かく分散し、効率よく水分を蒸発させることができるからだそうです。まさに自然の力を最大限に活かした仕組みですね。
30時間以上!平釜でのじっくり結晶化
こうして濃縮されたかん水は、次に「平釜」に移されます。
ここからが、さらに時間のかかる工程です。「海の精 あらしお」も平釜製法でしたが、「粟国の塩」は、なんと「30時間以上」もかけて、じっくりと炊き上げていきます。
しかも、ただ放置するのではなく、職人さんが釜につきっきりで、火加減を調整し、アクを丁寧に取り除き続けます。
マニアックポイントは「結晶の育て方」
なぜこんなにも時間をかけるのでしょうか?
それは、塩の「結晶の育て方」に秘密があります。
高温で一気に水分を飛ばすと、塩化ナトリウム中心の小さくて硬い結晶になってしまいます。
しかし、「粟国の塩」のように、比較的低い温度で長時間(約2日間)かけてゆっくりと水分を蒸発させると、まず塩化ナトリウムが結晶し、その周りにマグネシウムやカルシウムといった他のミネラルがバランス良く付着していきます。
こうすることで、大きくて、もろく、そしてミネラルを豊富に含んだ「うま味」のある塩の結晶が育つのです。
ガツンと濃厚!甘みとコクのある味わい
平釜で炊き上げた後、さらに「脱水」「乾燥」の工程を経て、ようやく「粟国の塩(釜炊き)」が完成します。
その味わいは、まさに「濃厚」の一言。
口に含むと、まずガツンとした塩辛さが来ますが、その直後に、しっかりとした「甘み」と「コク」が追いかけてきます。これは、マグネシウム、カルシウム、カリウムが非常に高いレベルでバランス良く含まれている証拠です。
「海の精」がバランス型、「ゲランドの塩」がまろやか型だとすれば、「粟国の塩」はパワフルで濃厚なうま味型、と言えるでしょう。
「つけ塩」で真価を発揮
この塩は、粒がやや大きく、しっかりとした食感があり、口溶けがゆっくりなのも特徴です。
ですから、料理の味付けに溶かし込むよりも、「つけ塩」として使うことで、その真価を最大限に発揮します。
おにぎり(おむすび)の主役
私の一押しは、何といっても「おにぎり」です。
炊きたてのご飯をふんわりと握り、手のひらに「粟国の塩」をつけて仕上げる。お米の甘みと、この塩の濃厚なうま味と甘みが口の中で一体となると、もう他におかずはいらない!と思ってしまうほど。まさに「塩が主役」のおにぎりです。
天ぷらや焼き魚に
天ぷらにパラリとかけるのも最高です。衣のサクサク感と、塩の粒のガリッとした食感、そして素材の味を引き立てる強い塩のうま味。
また、塩焼きのお魚にもおすすめです。焼く直前に振ることで、魚のうま味を閉じ込め、皮はパリッと、身はジューシーに仕上がります。
沖縄の美しい海と、膨大な手間暇が生んだ「粟国の塩」。日本の塩づくりの底力を感じる、力強い無添加の塩です。
6. 【無添加の塩】結局どれがいい?比較表&使いこなし体験談
ここまで4つの個性豊かな無添加の塩をご紹介してきましたが、「どれも魅力的で、かえって迷っちゃう!」と思っていませんか?
わかります、わかります!どれも本当に素晴らしい無添加の塩ですからね。
そこで、あなたの料理スタイルや好みに合わせて選べるように、今回ご紹介した4つの無添加の塩を、私なりの視点で比較表にまとめてみました!
ひと目でわかる!マニアック比較表
| 商品名 | 主な製法 | ミネラル感 | 塩味のタイプ | おすすめ料理 |
| 海の精 あらしお | 天日(立体塩田)+平釜 | ◎(複雑・バランス型) | まろやか・うま味 | 和食全般、お吸い物、漬物 |
| ゲランドの塩 細粒 | 天日(粘土質の塩田) | 〇(しっとり) | 優しい・まろやか | パスタ、洋食全般、下ごしらえ |
| ヒマラヤ岩塩 ピンクソルト | 岩塩(約3億年前) | △(鉄分など) | シャープ・風味あり | 肉料理、揚げ物、BBQ |
| 粟国の塩(釜炊き) | 天日(竹枝)+平釜 | ◎(濃厚・甘み) | ガツンと濃厚 | おにぎり、焼き魚、つけ塩 |
【筆者の本音体験談】私のリアルな使い分け
比較表だけだと、まだイメージが湧きにくいかもしれませんね。
そこで、ここからは「私の本音」として、実際にこの4つの無添加の塩を、日々どのように使い分けているか、リアルな体験談をお話しさせてください!
普段着の万能選手「ゲランドの塩」
まず、私のキッチンのコンロ脇に、一番大きな容器で常備しているのが「ゲランドの塩 細粒」です。
なぜなら、とにかく「万能」だから!
朝食のスクランブルエッグや目玉焼き、野菜スープの味付け、パスタの茹で汁、お肉やお魚の下味…。和洋中問わず、どんな料理にもスッとなじんで、全体の味をまろやかに整えてくれるんです。
しっとりしていて指先でつまみやすく、量の加減がしやすいのも、毎日使う上では大事なポイントですね。まさに「普段着の無添加の塩」として、一番の働き者です。
「いいお肉」の日の切り札「ヒマラヤ岩塩」
でも、「今日はちょっと良いお肉を買ってきたぞ!」という特別な日。
そんな時に登場するのが「ヒマラヤ岩塩 ピンクソルト」と専用のミルです。
厚切りのステーキ肉に、焼く直前にガリガリと挽きかける。あのお肉の脂の甘みと、岩塩のシャープな塩味、そして硫黄の風味が組み合わさった時の「ごちそう感」は、他の塩では絶対に味わえません。
友人を招いてBBQをする時も、このヒマラヤ岩塩を持って行くと「何この塩、美味しい!」と絶対に褒められます(笑)。お肉のポテンシャルを120%引き出してくれる、私の「切り札」的な無添加の塩ですね。
塩が主役の幸福感「粟国の塩」
「粟国の塩(釜炊き)」は、私にとっては「塩そのものを味わうため」の塩です。
一番好きな使い方は、やっぱり、炊きたてのご飯で握る「塩むすび」。
あのガツンとした塩味と、後から来る深い甘み…。お米の甘みと合わさって、もう本当に「日本人でよかった!」と思う瞬間です。
あとは、シンプルな焼き野菜。特にトウモロコシやジャガイモ、玉ねぎなど、甘みの強い野菜をグリルして、この塩をちょっとつけて食べるのが大好きです。野菜の甘さが爆発しますよ。
日本の味の基礎「海の精 あらしお」
「海の精 あらしお」は、私の「和食の基礎」を支えてくれる無添加の塩です。
自家製の梅干しや、きゅうりの浅漬け、白菜漬けなど、保存食や漬物を作る時は、絶対にこの塩を使います。
ミネラルバランスが非常に良いので、発酵がうまく進みますし、素材のうま味をしっかり引き出して、カドのないまろやかな仕上がりにしてくれるんです。
もちろん、毎日のお味噌汁や、お吸い物、だし巻き卵など、「だしの味」を活かしたい和食にも欠かせません。
あなたに合う「無添加の塩」を見つけよう
いかがでしたか?
「無添加の塩」と一口に言っても、原料や製法によって、見た目も味も、得意な料理も全く違うことがお分かりいただけたかと思います。
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何にでも合う万能塩が欲しいなら、「ゲランドの塩 細粒」
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和食を本格的にしたいなら、「海の精 あらしお」
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肉料理や揚げ物を格上げしたいなら、「ヒマラヤ岩塩」
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塩そのものの濃厚なうま味を楽しみたいなら、「粟国の塩」
まずは、あなたが「これだ!」と思うもの一つから試してみてはいかがでしょうか。
精製塩から無添加の塩に変えるだけで、いつもの食卓が驚くほど豊かになります。ぜひ、あなたの使い方にぴったりの「無添加の塩」を見つけて、毎日のお料理をもっともっと楽しんでくださいね!
大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。


