Magazine

■ 無添加の最新記事

無添加

無添加プロテインの正しい選び方|3つの重要ポイントを徹底解説!

2025.06.01
無添加プロテインの正しい選び方|3つの重要ポイントを徹底解説!

「無添加プロテイン」を選んでいれば、どれも同じだと思っていませんか?実は、無添加の定義は様々で、選び方を間違えると効果を実感しにくいだけでなく、あなたの目指す体作りを遠ざけてしまう可能性も。

この記事を読めば、その常識が覆ります。本当に注目すべき成分や、あなたの目的を最短で達成するためのおすすめプロテインが何なのか、専門家の視点から詳しく解説。後悔しないプロテイン選びを始めましょう。

1. まずは基本!「無添加プロテイン」と普通のプロテイン、何が違うの?

こんにちは!あなたの健康的な毎日を応援する、プロテイン大好きライターの私です!最近、お店やインターネットで「無添加プロテイン」という言葉をよく見かけるようになりましたよね。「体に良さそう!」というイメージはあっても、具体的に普通のプロテインと何が違うのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか?

「無添加」と聞くと、なんだかストイックで味気ないイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことないんですよ!むしろ、そのシンプルさこそが、あなたのアイデア次第で無限の可能性を秘めているんです。このセクションでは、まず「無添加プロテイン」の基本の「き」から、その魅力の入り口まで、分かりやすくご案内しますね!

人工甘味料が含まれていない

まず、最も大きな違いとして挙げられるのが「人工甘味料」の有無です。一般的なプロテインは、飲みやすさを追求するために、チョコレート味やストロベリー味など、様々なフレーバーが付けられていますよね。その甘さの多くは、実は砂糖ではなく人工甘味料によって作られているんです。

代表的な人工甘味料の例

具体的には、パッケージの裏にある原材料名を見てみると、「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」や「アセスルファムカリウム(アセスルファムK)」、「スクラロース」といった名前を見つけることができるはずです。これらは、ごく少量で砂糖の何百倍もの甘さを感じさせることができるため、カロリーを抑えながら強い甘味を付けるのに非常に便利な成分です。しかし、その一方で、独特の後味を感じたり、人によっては体に合わないと感じたりすることもあります。

無添加プロテインは、基本的にこうした人工甘味料を一切使用していません。そのため、味は非常に素朴。ホエイプロテインなら牛乳由来のミルキーな風味、ソイプロテインならきな粉のような大豆の風味がする、素材そのものの味なんです。最初は少し物足りなく感じるかもしれませんが、このシンプルさこそが、後でご紹介するアレンジの楽しさに繋がってくるんですよ!

香料や着色料がフリー

次に、香りや色を付けるための「香料」や「着色料」も、無添加プロテインには含まれていないことが多いです。例えば、ストロベリー味のプロテインが綺麗なピンク色をしているのは、多くの場合、コチニール色素などの着色料が使われているからです。また、バニラの甘い香りは、合成香料によって付けられています。

これらの成分は、もちろん国が定めた安全基準をクリアしたものですが、「毎日飲むものだから、できるだけシンプルなものが良い」と考える方にとっては、少し気になるポイントかもしれません。無添加プロテインは、こうした人工的な香りや色を排除し、原材料本来の色と香りだけ。見た目は地味かもしれませんが、それだけピュアな証拠とも言えますね。

消泡剤や増粘剤も不使用

意外と知られていないのが、「消泡剤」や「増粘剤」の存在です。プロテインをシェイカーで振ると、どうしても泡立ってしまいますよね。この泡立ちを抑え、スムーズな飲み口にするために「消泡剤」(二酸化ケイ素など)が添加されていることがあります。また、よりクリーミーで満足感のある飲みごたえにするために、「増粘剤」(グァーガムやキサンタンガムなど)が使われることも少なくありません。

無添加プロテインは、こうした飲みやすさや口当たりを調整するための添加物も使わないのが基本です。そのため、シェイクすると泡立ちやすかったり、少しサラッとした飲み口だったりします。これはデメリットのように聞こえるかもしれませんが、見方を変えれば、タンパク質以外の余計なものを体に入れずに済む、という大きなメリットでもあるんです。泡立ちやすさやダマになりやすさには、実は簡単な対策があるので、後ほど詳しくご紹介しますから安心してくださいね!

無添加プロテインとは、このように、人工甘味料、香料、着色料、消泡剤といった添加物を極力排除し、タンパク質源となる原材料のシンプルさを追求したプロテインのことなんです。この違いを知るだけでも、プロテイン選びの視点が少し変わってきませんか?

2. 体が喜ぶってホント?無添加プロテインを選ぶべき3つの深い理由

「なぜ、わざわざ味の付いていない無添加プロテインを選ぶの?」と疑問に思うかもしれません。実は、無添加プロテインを選ぶ方々は、単に筋肉をつけたい、という目的だけではなく、もっと深いレベルで自分の体と向き合い、コンディションを整えたいと考えていることが多いんです。

ここでは、無添加プロテインがあなたの体に嬉しい影響をもたらす理由を、少しマニアックな視点から3つに絞って深掘りしていきます。これを読めば、あなたもきっと無添加プロテインの虜になるはずですよ!

内臓への余計な負担を減らせる

私たちは毎日、食事を通して様々なものを体に取り入れています。その中には、栄養素だけでなく、食品添加物も含まれています。もちろん、日本で認可されている食品添加物は、国の厳しい安全基準をクリアしたものばかりです。しかし、それらを分解・処理するのは、私たちの内臓であることに変わりはありません。

腸内環境への影響を考える

特に近年注目されているのが、人工甘味料と腸内環境の関係です。例えば、2014年にイスラエルのワイツマン科学研究所が科学雑誌『Nature』で発表した研究では、一部の人工甘味料(サッカリン、スクラロース、アスパルテーム)が、マウスの腸内細菌のバランスを変化させ、糖分の処理能力に影響を与える可能性が示唆されました。もちろん、これはマウスでの研究であり、人間で同じことが起こるとは限りませんが、毎日摂取するものだからこそ、少し気にかけておきたいポイントですよね。

プロテインは、習慣として毎日飲む方も多い飲み物です。だからこそ、その中身がシンプルであればあるほど、肝臓や腸といった内臓への余計な「お仕事」を増やさずに済みます。無添加プロテインを選ぶということは、タンパク質という本当に必要な栄養素だけを体に届け、内臓をいたわるという選択でもあるのです。これは、長期的な視点で健康を維持したいと考えるあなたにとって、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

素材本来の微量栄養素も逃さない

プロテインの主役は、もちろん「タンパク質」です。しかし、原料となる牛乳や大豆には、タンパク質以外にも私たちの体にとって有益な微量栄養素が含まれています。無添加プロテインは、製造工程が比較的シンプルであるため、こうした貴重な栄養素が失われにくいというメリットがあるんです。

ホエイプロテインに含まれる宝物

例えば、牛乳を原料とするホエイプロテイン。一般的なプロテインは、味を調整したり飲みやすくしたりするために様々な加工が施される過程で、失われてしまう栄養素もあります。しかし、シンプルな製法の無添加プロテインの場合、体を守る働きで知られる「ラクトフェリン」や、免疫に関わる「α-ラクトアルブミン」「β-ラクトグロブリン」といった成分が、より多く残存している可能性があるのです。これらは、日々のコンディショニングをサポートしてくれる、まさに縁の下の力持ち的な存在です。

ソイプロテインの嬉しい成分

大豆を原料とするソイプロテインの場合は、「大豆イソフラボン」が有名ですね。この成分は、特に女性の美容や健康の維持をサポートすることで知られています。無添加のソイプロテインを選ぶことで、タンパク質の補給と同時に、大豆が持つ自然の恵みを丸ごと受け取ることができるのです。せっかくプロテインを飲むなら、主役のタンパク質だけでなく、こうした脇役たちの活躍も期待したいですよね!無添加プロテインは、そんなあなたの欲張りな願いを叶えてくれる可能性を秘めているんです。

自分仕様の栄養設計が可能になる

無添加プロテインの最大の魅力は、その「素朴さ」にあると私は考えています。味がついていない、ということは、あなたがその日の体調や目的に合わせて、自由に栄養価をカスタマイズできるということ。これは、健康管理を自分で行う上で非常にパワフルなツールになります。

目的別のカスタマイズ例

例えば、「今日はトレーニングを頑張ったから、素早いエネルギー補給もしたいな」という日。そんな時は、無添加プロテインにバナナやはちみつを加えてミキサーにかければ、タンパク質と糖質を同時に補給できる、自家製のリカバリードリンクが完成します。バナナにはカリウムも豊富なので、汗で失われたミネラルの補給にもなりますね。

「最近、少しお通じが気になる…」という時はどうでしょう。無添加プロテインに、食物繊維が豊富なきな粉やオートミール、そして腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖をプラスすれば、お腹の調子を整えるのを助けるスペシャルドリンクに早変わり。

このように、無添加プロテインをベースにすれば、ビタミンを足したいならフルーツや野菜を、良質な脂質を足したいならMCTオイルや亜麻仁油を、といった形で、あなただけの「完全食」をデザインすることだって可能です。市販のフレーバー付きプロテインでは、こうした柔軟な対応は難しいですよね。無添加プロテインは、あなたの健康リテラシーを存分に発揮させてくれる、最高のパートナーになってくれるはずです。

3. 正直に言います!無添加プロテインの知っておくべきデメリットと対策

ここまで無添加プロテインの素晴らしいメリットについて熱く語ってきましたが、もちろん良いことばかりではありません。正直に言うと、ちょっと気難しいというか、付き合いにくい部分があるのも事実なんです。でも、安心してください!どんな悩みにも、必ず解決策はあります。

ここでは、無添加プロテインの代表的なデメリットを包み隠さずお伝えし、それらを華麗に乗り越えるための具体的な対策をセットでご紹介します。これを読めば、あなたも無添加プロテインを100%使いこなせるようになりますよ!

独特の風味に慣れない問題

無添加プロテインを初めて飲んだ人が、まず最初にぶつかる壁。それが「味」の問題です。「なんだか牛乳っぽい…」「きな粉を水で溶いただけみたい…」そんな感想を持つ方も少なくありません。人工甘味料や香料のパンチの効いた味に慣れていると、無添加プロテインの素朴すぎる風味は、どうしても物足りなく感じてしまうものです。

でも、この素朴さこそが最大の武器なんです!発想を転換して、「自分で味付けできるベース」だと考えてみましょう。そうすれば、このデメリットは一気に魅力へと変わります。

対策:絶品ドリンクに大変身させる魔法の組み合わせ

  • 甘みが欲しいあなたへ: まず試してほしいのが、「100%フルーツジュース」割りです。特にオレンジジュースやリンゴジュースは、ホエイプロテインの乳風味と意外なほど相性が良く、爽やかなドリンクになります。天然の果糖なので、トレーニング後のエネルギー補給にもぴったり。もう少し健康的に甘みを足したいなら、アガベシロップやメープルシロップ、ラカントのような天然由来の甘味料を少量加えるのもおすすめです。

  • ビターな大人の味を楽しみたいあなたへ: 私が個人的に大好きなのが、「インスタントコーヒー」や「無糖ココアパウダー」との組み合わせです。シェイカーに無添加プロテインとパウダーを入れ、水や牛乳、豆乳、アーモンドミルクなどでシェイクするだけ。あっという間に、まるでカフェで出てくるような、甘さ控えめのプロテインラテやプロテインココアが完成します。これなら、甘いものが苦手な方でも毎日続けられますよね!

  • 和の風味で癒されたいあなたへ: ソイプロテインなら、「抹茶パウダー」や「ほうじ茶パウダー」との相性が抜群です。きな粉のようなソイプロテインの風味と、お茶の香ばしさが絶妙にマッチして、ホッと一息つける和風プロテインドリンクになりますよ。

ダマになりやすくて飲みにくい問題

次なる壁は、「ダマ問題」です。一般的なプロテインには、溶けやすさを改善するための「乳化剤」(大豆レシチンなど)や、泡立ちを抑える「消泡剤」が含まれていることが多いです。しかし、無添加プロテインには、こうした添加物が入っていないため、どうしてもダマになりやすく、泡立ちやすい傾向があります。シェイクした後に、ダマのかたまりを「ガリッ」と噛んでしまい、テンションが下がってしまった経験、ありませんか?

でも、これもちょっとしたコツで劇的に改善できるんです。道具の使い方と、混ぜる順番がポイントですよ!

対策:シェイカーをこう使えばダマ知らず!

  • 基本の「き」!液体を先に入れる: これは絶対に守ってほしい鉄則です!シェイカーに粉末のプロテインを先に入れてから液体を注ぐと、底の角に粉が固まってしまい、どれだけ振っても溶け残ってしまいます。必ず、水や牛乳などの「液体を先に」シェイカーに入れてから、その上にプロテインの粉末をふんわりと乗せるように入れてください。これだけで、粉が液体に触れる面積が広がり、圧倒的に溶けやすくなります。

  • 文明の利器!「シェイカーボール」を投入する: 「ブレンダーボール」とも呼ばれる、ワイヤーでできたボール状の攪拌機を使ったことはありますか?これをシェイカーの中に一緒に入れて振るだけで、ボールが内部で効率的に液体と粉末をかき混ぜてくれ、ダマを粉砕してくれます。数百円程度で手に入るものも多いので、無添加プロテインを飲むなら必須アイテムと言っても過言ではありません。ステンレス製なので衛生的ですし、洗いやすいのも嬉しいポイントです。

  • 最終兵器!「ハンディミキサー」を使う: どうしてもダマが許せない!という完璧主義のあなたには、100円ショップなどでも手に入る「ハンディミキサー(電動クリーマー)」がおすすめです。コップに液体とプロテインを入れたら、ウィーンと数秒かき混ぜるだけ。驚くほど滑らかでクリーミーな口当たりになります。洗い物も先端部分だけで済むので、思ったより手間もかかりませんよ。

価格が少しお高め問題

そして、もう一つ正直にお伝えしなければならないのが「価格」です。無添加プロテインは、一般的なプロテインに比べて、同じ量でも少し割高な傾向があります。これは、シンプルな製法とはいえ、余計なものを加えない分、原料の品質にこだわっている場合が多いことや、大量生産されるフレーバー付きプロテインほどの規模の経済が働かないことなどが理由として考えられます。

対策:長期的な視点でコストパフォーマンスを考える

確かに、短期的に見れば出費は少し増えるかもしれません。しかし、ここで思い出してほしいのが、2つ目の見出しでお話しした「体が喜ぶ理由」です。内臓への負担を減らし、添加物の摂取を抑え、自分仕様の栄養管理ができる。これは、将来の健康への投資と考えることができます。

例えば、人工甘味料や香料が原因で肌荒れや何となくの不調を感じていた人が、無添加プロテインに変えたことでコンディションが良くなったとしたら、それはもう価格以上の価値があると言えるのではないでしょうか。また、大容量のパッケージで購入したり、セールのタイミングを狙ったりすることで、1回あたりのコストを下げる工夫も可能です。目先の価格だけでなく、無添加プロテインがもたらしてくれる長期的なメリットまで含めて、トータルなコストパフォーマンスを考えてみてくださいね。

4. 失敗しない無添加プロテインの選び方|WPC・ソイ…種類ごとの特徴を解説

「よし、無添加プロテインを始めてみよう!」と決心したあなた。素晴らしいです!でも、いざ探してみると、「WPC」「WPI」「ソイプロテイン」…など、なんだかアルファベットやカタカナが並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

「無添加」という点は同じでも、原料が違えば、その特徴や体への働きかけも大きく変わってきます。ここでは、あなたの目的や体質にピッタリ合った、最高の無添加プロテインを見つけるためのお手伝いをします。それぞれの特徴を、少しマニアックに比較解説していきますね!

とにかく定番!ホエイプロテイン(WPC/WPI)

プロテインと聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのが、この「ホエイプロテイン」ではないでしょうか。牛乳に含まれるタンパク質のうち、約20%を占めるのがホエイです。ヨーグルトを置いておくと上に溜まる、あの透明な液体(乳清)が原料になっています。筋肉の材料となるBCAA(分岐鎖アミノ酸)が豊富で、体内への吸収スピードが速いのが最大の特徴。トレーニング後のゴールデンタイム(運動後30分〜1時間以内)に飲むのに最適とされています。

このホエイプロテインには、主に「WPC」と「WPI」という2つの種類があります。この違いを知ることが、失敗しない選び方の第一歩です!

まずはここから!WPC(ホエイプロテイン・コンセントレート)

WPCは「Whey Protein Concentrate」の略で、日本語では「濃縮乳清たんぱく質」と訳されます。乳清をろ過してタンパク質を濃縮した、最も一般的でポピュラーなタイプのホエイプロテインです。

  • 特徴: タンパク質含有率は70〜80%程度。タンパク質以外の成分、つまり乳糖(ラクトース)や脂質、ビタミン、ミネラルなども多少含んでいます。

  • メリット: 製造工程が比較的シンプルなため、後述するWPIよりも価格がリーズナブルなのが最大の魅力です。また、乳由来の風味をしっかりと感じられるので、牛乳が好きな方には美味しく感じられるでしょう。

  • こんな人におすすめ: 「初めて無添加プロテインを試す」「コストを抑えたい」「特に乳製品でお腹がゴロゴロすることはない」という方には、まずWPCから試してみるのがおすすめです。

より高純度を求めるなら!WPI(ホエイプロテイン・アイソレート)

WPIは「Whey Protein Isolate」の略で、日本語では「分離乳清たんぱく質」と呼ばれます。WPCをさらに精密にろ過し、タンパク質以外の不純物を極限まで取り除いた、高純度なホエイプロテインです。

  • 特徴: タンパク質含有率は90%以上と非常に高いです。その分、乳糖や脂質はほとんど含まれていません。

  • メリット: 乳糖がほとんど除去されているため、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう「乳糖不耐症」の方でも、比較的安心して飲むことができます。また、脂質が少ないので、厳しい減量中の方にも向いています。吸収スピードもWPCよりさらに速いとされています。

  • こんな人におすすめ: 「乳製品が苦手だけどホエイを飲みたい」「できるだけ高タンパク・低脂質なものがいい」「少し高くても品質にこだわりたい」というストイックなあなたにはWPIが最適です。

美容と健康の味方!ソイプロテイン

「ソイプロテイン」は、その名の通り、大豆(Soy)を原料とした植物性プロテインです。ヘルシーなイメージが強く、特に女性からの人気が高いですよね。ヴィーガンやベジタリアンの方でも安心して飲むことができます。

  • 特徴: 吸収スピードが比較的ゆっくり(5〜6時間かけて吸収されると言われています)で、腹持ちが良いのが特徴です。

  • メリット: なんと言っても「大豆イソフラボン」が豊富に含まれている点です。大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」と似た構造を持っており、女性らしい体のラインを保ったり、肌のハリをサポートしたりと、美容面での嬉しい効果が期待されています。また、血中コレステロール値の低下を助けるという研究報告もあり、健康診断の数値が気になる方にもおすすめです。

  • こんな人におすすめ: 「美容も意識しながらタンパク質を補給したい」「腹持ちの良さを活かしてダイエットに役立てたい」「就寝前に飲んで、睡眠中の栄養補給をしたい」という方には、ソイプロテインがぴったりです。乳製品アレルギーの方の選択肢としても最適ですね。

じっくり吸収!カゼインプロテイン

ホエイプロテインと同じく、牛乳を主原料とするのが「カゼインプロテイン」です。牛乳タンパク質の約80%を占める主成分で、チーズやヨーグルトが固まる性質のもとになっています。

  • 特徴: 水に溶けにくく、体内で固まる性質があるため、吸収スピードが非常にゆっくり(7〜8時間かけてじっくり吸収されます)。

  • メリット: 長時間にわたってアミノ酸を血中に供給し続けてくれるため、筋肉の分解を防ぐ効果が期待できます。また、ソイプロテイン同様、満腹感が持続しやすいので、間食を防ぎたい時や、ダイエット中の空腹感を紛らわすのに役立ちます。

  • こんな人におすすめ: 「就寝中に筋肉が分解されるのを防ぎたい」「トレーニング後だけでなく、長時間栄養補給ができない時のために飲みたい」「とにかく腹持ちを重視したい」という、計画的な体作りを目指すあなたにおすすめです。

第3の選択肢!その他の植物性プロテイン

最近では、ホエイやソイ以外にも、様々な植物を原料とした無添加プロテインが登場しています。アレルギーの心配が少なく、より自然派な選択をしたい方に注目されています。

  • ピープロテイン(エンドウ豆): エンドウ豆から作られるプロテインで、鉄分やアルギニンが豊富なのが特徴です。アレルギー特定原材料28品目に含まれていないため、多くの方が安心して利用できます。

  • ヘンププロテイン(麻の実): スーパーフードとしても知られる麻の実が原料。必須アミノ酸のバランスが良く、マグネシウムや亜鉛、鉄といったミネラル、オメガ3・オメガ6脂肪酸も同時に摂取できます。

  • ライスプロテイン(玄米): 玄米からタンパク質を抽出したもので、日本人にとって馴染み深い原料なのが嬉しいポイント。アミノ酸スコアはホエイやソイに少し劣りますが、低アレルゲンなのが魅力です。

このように、無添加プロテインと一口に言っても、種類は様々です。あなたのライフスタイルや目的、体質をじっくり見つめ直して、「これだ!」と思える最高のパートナーを見つけてくださいね!

5. 成分表示がカギ!本物の無添加プロテインを見分ける裏ワザ

さて、あなたはもう無添加プロテインの種類にも詳しくなりましたね!お店や通販サイトで、お目当てのWPIやソイプロテインを見つけ、「無添加って書いてあるから、これにしよう!」と、パッケージの表面だけを見て安心してはいけません。

実は、「無添加」という言葉には、法的に明確な定義がないのが現状です。「何が」無添加なのかは、メーカーの判断に委ねられている部分が大きいのです。だからこそ、私たちは自分の目で本物を見分けるスキルを身につける必要があります。

でも、難しく考える必要はありませんよ!注目すべきは、パッケージの裏にある「原材料名」の欄だけ。ここをチェックする簡単な裏ワザを知ってしまえば、あなたはもうプロテイン選びで失敗しなくなります!

「/(スラッシュ)」に注目せよ!

日本の食品表示法では、原材料と食品添加物を明確に区別して記載することが義務付けられています。その区別の方法として、最も一般的に使われているのが「/(スラッシュ)」なんです。

原材料名の欄を見てみてください。原材料がいくつか並んだ後、「/」が書かれていませんか?実は、このスラッシュから後ろに書かれているものが、すべて「食品添加物」にあたります。

具体的な表示例で見てみよう

例えば、一般的なフレーバー付きプロテインの原材料名が、以下のように書かれていたとします。

原材料名: 乳清たんぱく(乳成分を含む、アメリカ製造)、ココアパウダー/乳化剤(大豆由来)、香料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、ビタミンC…

この場合、スラッシュの手前にある「乳清たんぱく」と「ココアパウダー」が原材料です。そして、スラッシュ以降の「乳化剤」「香料」「甘味料」「ビタミンC」などが、すべて食品添加物ということになります。

一方で、本物の無添加プロテインの場合はどうでしょう。

原材料名: 乳清たんぱく(乳成分を含む、アメリカ製造)

このように、原材料名が非常にシンプルで、そもそもスラッシュが存在しないことが多いのです。あるいは、

原材料名: 有機大豆たんぱく(アメリカ製造)

というように、原材料が1つだけ、なんてことも珍しくありません。これこそが、余計なものが一切入っていない、ピュアな無添加プロテインの証です。

「添加物」の欄が設けられている場合も

最近では、消費者にとってより分かりやすくするために、スラッシュを使わずに、原材料と添加物の記載場所を完全に分けている表示も増えてきました。

その場合は、「原材料名」の欄の下に、改行して「添加物」という独立した項目が設けられています。

【表示例】

原材料名

乳清たんぱく(乳成分を含む、ドイツ製造)

添加物

乳化剤(ひまわり由来)

このケースでは、「乳化剤」が添加物として使われていることが一目瞭然ですね。もしあなたが「乳化剤すらも入っていない、完全な無添加プロテインが欲しい!」と思っているのであれば、この表示を頼りに、「添加物」の欄が空欄、もしくそもそも欄自体がない製品を選べば良いわけです。

原材料の「並び順」にもヒントあり

原材料名は、基本的に「使用した重量の割合が高いものから順に」記載するというルールがあります。これは添加物についても同様です。

つまり、原材料名の一番最初に書かれているものが、その製品の主成分ということになります。無添加プロテインを選ぶ際は、まず一番最初に「乳清たんぱく」や「大豆たんぱく」といった、あなたの求めるタンパク質源がきちんと記載されているかを確認しましょう。

もし、一番最初に「果糖ぶどう糖液糖」や「砂糖」などが来ている製品があったとしたら、それはプロテイン製品というよりは、糖分が多く含まれた「プロテイン風味のジュース」に近いかもしれません。原材料の並び順は、その製品の性格を知る上で、とても重要な手がかりになるんですよ。

「〇〇由来」の表記に惑わされないで

時々、「植物由来の乳化剤を使用」や「天然由来の甘味料(ステビア)」のように、自然なイメージを想起させる言葉が使われていることがあります。もちろん、これらは化学合成されたものに比べて安心感があるかもしれません。

しかし、食品表示のルール上では、たとえ天然由来であっても、食品の製造過程で品質改良や味の調整などを目的に添加されたものは、すべて「食品添加物」として扱われます。

あなたが目指しているのが、「添加物を一切含まない、素材そのもののプロテイン」なのであれば、「〇〇由来」という言葉に惑わされず、あくまで「/」以降や「添加物」欄に記載があるかどうか、という客観的な事実で判断することが大切です。

この見分け方を知ってしまえば、もう大丈夫。パッケージの「無添加」というキャッチコピーだけに頼るのではなく、自分の知識で、自信を持って本物の無添加プロテインを選び抜くことができますね!

6. 無添加プロテインを120%楽しむアレンジ術

お待たせしました!無添加プロテインの選び方、そして付き合い方もマスターした今、いよいよ最も楽しい時間、「アレンジ」の世界へあなたをご招待します!

無添加プロテイン最大の魅力は、何と言ってもその「変幻自在さ」にあります。素朴でシンプルな味だからこそ、まるで真っ白なキャンバスに絵を描くように、あなたの好みや気分に合わせて、無限のフレーバーを生み出すことができるんです。

ここでは、私が普段から実践している、無添加プロテインを飽きずに、しかも最高に美味しく楽しむためのおすすめアレンジ術を、惜しみなくご紹介します!あなたの無添加プロテインライフが、もっと豊かで楽しいものになるアイデアが満載ですよ!

まずは基本!割りものを変えてみる

水で割るのが基本ですが、割りものを変えるだけで、驚くほど風味が変わります。まずはここから試してみてください。

  • 牛乳: ホエイプロテインとの相性は言わずもがな。濃厚なミルク感がプラスされ、リッチな味わいになります。タンパク質とカルシウムも同時に強化できますね。

  • 豆乳(無調整): ソイプロテインと合わせれば、まさに「飲む豆腐」のような、大豆の風味豊かなドリンクに。ホエイプロテインと合わせると、牛乳よりもさっぱりとしつつ、コクのある味わいになります。

  • アーモンドミルク(無糖): 牛乳や豆乳よりも低カロリーで、スッキリとした飲み口。アーモンドの香ばしい風味が加わり、お洒落な味わいに仕上がります。ビタミンEが豊富なのも嬉しいポイント。

  • オーツミルク: ほんのりとした自然な甘みと、クリーミーな口当たりが特徴。食物繊維もプラスできるので、お腹の調子を整えたい時にもおすすめです。

パウダーを混ぜるだけの「ちょい足し」アレンジ

シェイカーにプロテインと一緒に入れるだけの、最も手軽なアレンジです。忙しい朝でもサッと作れますよ。

ビターな大人味を楽しみたい時

  • インスタントコーヒー: 小さじ1〜2杯加えるだけで、本格的なカフェラテ風に。トレーニング前に飲めば、カフェインの効果で集中力アップも期待できるかも?

  • 無糖ココアパウダー: 大さじ1杯ほど加えれば、甘さ控えめの濃厚プロテインココアが完成。カカオポリフェノールも摂取できて一石二鳥です。

  • 抹茶パウダー: 和のテイストが好きなら絶対におすすめ。特にソイプロテインとの相性は抜群で、上品な抹茶ラテのようになります。

  • シナモンパウダー: 数振り加えるだけで、エキゾチックな香りに。体を温める効果も期待できるので、冷えが気になる方にも良いですね。

ミキサーで本格派!ごちそうスムージーアレンジ

時間のある休日などには、フルーツや野菜と一緒にミキサーにかけて、栄養満点のスムージーにするのがおすすめです。もはやご褒美ドリンクですよ!

トロピカルエナジースムージー

  • 材料: 無添加プロテイン(ホエイがおすすめ)1杯分、冷凍マンゴー 100g、バナナ 1/2本、水または牛乳 200ml

  • 作り方: 全ての材料をミキサーに入れ、滑らかになるまで撹拌するだけ!マンゴーとバナナの甘みで、砂糖なしでも大満足の美味しさです。トレーニング後のご褒美にぴったり。

ベリービューティースムージー

  • 材料: 無添加プロテイン(ソイがおすすめ)1杯分、冷凍ミックスベリー 80g、無糖ヨーグルト 大さじ3、アーモンドミルク 200ml

  • 作り方: こちらも材料をすべてミキサーにかけるだけ。ベリー類に含まれるビタミンCやポリフェノール、ソイプロテインのイソフラボンで、内側からキレイを目指しましょう!

飲むだけじゃない!「食べるプロテイン」アレンジ

無添加プロテインは、飲み物としてだけでなく、普段の食事に混ぜ込む「食べるプロテイン」としても大活躍するんです。食事全体のタンパク質量を底上げできる、まさに秘密兵器ですよ。

オーバーナイトオーツに混ぜ込む

  • 作り方: 夜寝る前に、瓶やタッパーにオートミール(30g)、無添加プロテイン(15g程度)、牛乳や豆乳(150ml)、お好みでチアシードやフルーツを入れて混ぜ、冷蔵庫で一晩置くだけ。翌朝には、プロテインがしっかり溶け込んだ、もっちり美味しい朝食が完成しています。忙しい朝でも、スプーンで食べるだけで栄養満点!

パンケーキやマフィンの生地にプラス

  • 作り方: いつものパンケーキミックスやマフィンミックスに、無添加プロテインを大さじ2〜3杯混ぜ込むだけ。小麦粉の量を少し減らすのがポイントです。これだけで、罪悪感の少ない、高タンパクなスイーツに早変わり。焼き上がりの香ばしさもアップしますよ。お子様のおやつにもおすすめです。

ポタージュスープに溶け込ませる

  • 作り方: 市販のコーンポタージュやかぼちゃポタージュの素をお湯で溶いた後、少し冷ましてから無添加プロテイン(ホエイがおすすめ)を加えてよく混ぜます。プロテインの乳風味がスープのクリーミーさとマッチして、全く違和感がありません。体を温めながら、手軽にタンパク質を補給できる、冬にぴったりのアレンジです。

いかがでしたか?無添加プロテインがあれば、あなたの食生活はもっと自由に、もっと楽しく、そしてもっと健康的になります。ぜひ、今日から色々な組み合わせを試して、あなただけの「黄金レシピ」を見つけてみてくださいね!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。