Magazine

■ 無添加の最新記事

無添加

無添加めんつゆマニアが選ぶ、殿堂入りの逸品をランキングで公開!

2025.06.17
無添加めんつゆマニアが選ぶ、殿堂入りの逸品をランキングで公開!

「無添加めんつゆって、味が少し物足りない…?」そんな風に感じて、いつもの商品に戻ってしまった経験はありませんか。

それはもったいないかもしれません。今、だし本来の旨味が際立つ、驚くほど美味しい無添加めんつゆが続々と登場しています。いつもの料理を格上げしてくれるだけでなく、実は選び方次第で時短にも繋がるんです。この記事で、あなたの食卓の常識を変える、とっておきの一本を見つけてみませんか?

1. 無添加めんつゆ、どう選ぶ?まずは基本のチェックポイント!

こんにちは!毎日の料理に欠かせない「めんつゆ」、本当に便利で頼りになりますよね。スーパーに行くと、たくさんの種類のめんつゆが並んでいて、どれを選んだらいいか迷ってしまうことはありませんか?特に最近は健康志向の高まりから「無添加」と書かれた商品を手に取る方も多いのではないでしょうか。

でも、「無添加」って書いてあるけど、一体何が添加されていないの?商品によって味が全然違うのはなぜ?そんな風に思ったことはありませんか?実は「無添加」と一口に言っても、使われている原材料によって味わいや得意な料理が全く違ってくるんです。せっかく選ぶなら、ご自身の好みや作りたい料理にぴったりの一本を見つけたいですよね。

そこで今回は、あなたが後悔しない無添加めんつゆ選びのために、まず最初にチェックしてほしい3つの基本ポイントを、分かりやすく、そして詳しく解説していきます!このポイントを押さえるだけで、めんつゆ選びが格段に楽しくなりますし、あなたのお料理がワンランクアップすること間違いなしですよ!

そもそも「無添加」って何だろう?

ポイントを解説する前に、少しだけ「無添加」という言葉についてお話しさせてください。「無添加」という表示を見ると、なんとなく「体に良さそう」「安心安全」というイメージを持ちますよね。もちろんその通りなのですが、実はこの「無添加」には、国が定めた明確な定義がないのが現状なんです。

「無添加」表示の裏側

一般的に「無添加」と表示されている商品は、「食品表示法」で定められた「食品添加物」を使用していない、という意味で使われることが多いです。食品添加物とは、保存料(ソルビン酸など)、甘味料(アスパルテームなど)、着色料(タール色素など)、調味料(アミノ酸等)といった、食品の製造や保存のために使われる物質のことです。

ですから、「無添加めんつゆ」と書かれているものは、基本的にこれらの化学的に合成された食品添加物が使われていない、と考えて良いでしょう。しかし、メーカーによっては「保存料無添加」「着色料無添加」のように、特定の添加物だけを使っていないことを指して「無添加」と表現している場合もあります。商品の裏側にある原材料表示をしっかり確認することが、本当の意味での無添加商品を見極める第一歩になります。

化学調味料と酵母エキスの違い

めんつゆの原材料表示でよく見かける「調味料(アミノ酸等)」というのは、いわゆる「うま味調味料」のことで、グルタミン酸ナトリウムなどが主成分です。これを不使用としているのが、無添加めんつゆの大きな特徴の一つです。

一方で、「酵母エキス」という表示を見たことはありませんか?酵母エキスは、酵母を分解して作られるうま味成分で、食品表示法上は「食品添加物」ではなく「食品」に分類されます。そのため、酵母エキスが使われていても「無添加」と表示することが可能なのです。もちろん酵母エキスも天然由来のうま味成分ですが、より自然なだしの風味を追求したい方の中には、この酵母エキスさえも不使用の商品を選ぶ方もいらっしゃいます。今回ご紹介する商品の中にも、そうしたこだわり抜いためんつゆがありますので、ぜひ注目してみてくださいね。

最重要ポイント!だしの原材料をチェック

さて、ここからが本題です!めんつゆの味の心臓部とも言えるのが「だし」です。何からだしを取っているかで、香りやうま味、コクが全く変わってきます。主なだしの原材料と、その特徴を見ていきましょう。

だしの王様!鰹節の種類と特徴

めんつゆのだしとして最もポピュラーなのが鰹節です。しかし、鰹節にも種類があるのをご存知でしたか?

  • 本枯節(ほんかれぶし): 鰹を煮て燻した後、「カビ付け」と「天日干し」という工程を何度も繰り返して作られます。手間暇がかかる分、雑味が抜けて香りが高く、上品で澄んだうま味のだしが取れます。まさに鰹節の最高級品です。

  • 荒節(あらぶし): 燻した段階で完成となる鰹節です。力強く、少し燻した香りが特徴で、パンチのあるだしが取れます。

  • そうだ節・さば節: 鰹節よりも濃厚でコクのあるだしが取れます。特にそうだ節は血合いが多く、独特の深い味わいがあるため、お蕎麦屋さんのつゆなどにもよく使われます。

このように、どんな鰹節を使っているか、また複数の節をブレンドしているかによって、だしの風味が大きく変わるのです。

うま味の相乗効果!昆布の世界

鰹節のうま味成分「イノシン酸」と、昆布のうま味成分「グルタミン酸」が合わさると、うま味の「相乗効果」で、単体で味わうよりも何倍も強くうま味を感じられることが、東京大学の研究でも知られています。そのため、多くのめんつゆで昆布が使われています。昆布にも産地によって特徴があります。

  • 真昆布(まこんぶ): 「昆布の王様」とも呼ばれ、肉厚で幅が広く、上品な甘みと澄んだうま味のだしが特徴です。大阪の食文化を支えてきた昆布です。

  • 利尻昆布(りしりこんぶ): 香りが高く、やや塩味のあるクリアで風味の良いだしが取れます。京都の懐石料理などで重宝されています。

  • 羅臼昆布(らうすこんぶ): 「だしの王様」とも言われ、濃厚でコクのある、少し黄色みがかっただしが特徴です。力強い味わいは、煮物などにも負けません。

  • 日高昆布(ひだかこんぶ): 柔らかく煮えやすいのが特徴で、だしを取った後も食べやすい昆布です。だしはコクがあり、どんな料理にも合う万能選手です。

その他のだし素材もチェック

ほかにも、地域色豊かなだし素材があります。

  • 焼きあご(飛魚): 九州地方でよく使われるだしで、炭火などで焼いた飛魚のことです。上品でスッキリとした甘みと、独特の香ばしい風味が特徴です。

  • しいたけ: グアニル酸といううま味成分を持ち、独特の豊かな香りが特徴です。乾しいたけから取っただしは、料理に深い奥行きを与えてくれます。

これらのどの素材を、どんなバランスで使っているのかをチェックするだけで、そのめんつゆがどんな味わいを目指しているのかが見えてきますよ。

味の決め手!醤油の種類を知ろう

だしの次にめんつゆの味を構成するのが「醤油」です。ベースとなる醤油が違うと、色や塩味、全体の印象が大きく変わります。

濃口醤油と薄口醤油の違い

  • 濃口(こいくち)醤油: 全国で最も一般的に使われている醤油です。塩味だけでなく、うま味や甘み、香りのバランスが良く、どんな料理にも合います。色は濃いですが、塩分濃度は薄口醤油よりも低いことが多いです。

  • 薄口(うすくち)醤油: 関西で生まれた醤油で、色が淡いのが最大の特徴です。素材の色やだしを活かしたい料理、例えばお吸い物や炊き込みご飯、茶碗蒸しなどに最適です。色が薄いからといって塩分が低いわけではなく、むしろ濃口よりも塩分濃度は高めです。

作りたい料理に合わせて、醤油の種類を選ぶのもポイントです。

こだわり派なら知っておきたい醤油の製法

醤油の品質は、JAS(日本農林規格)によって「特級」「上級」「標準」の3つの等級に分けられています。うま味の指標となる「窒素分」の量などで決まり、「特級」が最も品質が高いとされています。

また、「本醸造」という表示もチェックしたいポイントです。これは、大豆、小麦、食塩を原料に、微生物の力でじっくり時間をかけて発酵・熟成させた伝統的な製法です。アミノ酸液などを加えて短時間で作る「混合醸造」や「混合」方式の醤油に比べ、豊かな香りと深い味わいが特徴です。

さらに、「丸大豆醤油」は、大豆の油分を搾り取った「脱脂加工大豆」ではなく、大豆を丸ごと使って作られた醤油です。まろやかで優しい味わいになる傾向があります。

有機JAS認定醤油の安心感

原材料にこだわるなら、「有機JAS」のマークがついた醤油を使っているかどうかも大きなポイントです。これは、農薬や化学肥料を使わずに育てられた有機栽培の大豆や小麦を使い、製造工程でも添加物の使用が厳しく制限されている証です。安心・安全を第一に考える方にとっては、とても心強い基準になりますね。

料理の仕上がりを左右する!甘みの種類

めんつゆの味わいに、まろやかさやコクを与えているのが「甘み」です。どんな甘味料が使われているかによって、後味や料理の仕上がりが変わってきます。

自然な甘みの代表格!本みりんの力

「本みりん」は、もち米、米麹、焼酎または醸造アルコールを原料に、じっくり糖化・熟成させて作られます。ブドウ糖やオリゴ糖など、複数の糖が絡み合った、複雑で上品な甘みが特徴です。また、アルコール分が含まれているため、素材の臭みを消したり、煮崩れを防いだり、料理に照りやツヤを与えたりする効果もあります。

一方で、アルコール分を飛ばし、水あめなどを加えて作られる「みりん風調味料」や、塩分を加えた「発酵調味料」は、本みりんとは風味も効果も異なります。本格的な味わいを求めるなら、ぜひ「本みりん」が使われているめんつゆを選びたいところです。

様々な砂糖の種類と特徴

砂糖にも様々な種類があります。

  • 上白糖: しっとりとしていて溶けやすく、強い甘みが特徴です。

  • グラニュー糖: サラサラとしていてクセがなく、上品な甘みです。

  • 三温糖: カラメル化した香ばしい風味と、強い甘み、コクがあります。煮物などに使うと深い味わいになります。

  • きび砂糖・てんさい糖: ミネラル分が残っているため、まろやかで優しい甘みが特徴です。自然な味わいに仕上がります。

有機JAS認定のオーガニックシュガーを使っている商品もあり、こだわりが感じられます。

注意したい甘味料

安価なめんつゆの中には、「果糖ぶどう糖液糖」や「ぶどう糖果糖液糖」といった異性化糖が使われていることがあります。これらはトウモロコシなどのでんぷんから作られる液体糖で、非常に甘みが強く、スッキリとした後味が特徴ですが、血糖値を急激に上げやすいとも言われています。自然な甘みを大切にしたい方は、こうした甘味料ではなく、砂糖や本みりんが使われているものを選ぶと良いでしょう。

以上、3つの基本ポイントを解説しました。だしの種類、醤油の種類、そして甘みの種類。この3つを意識して原材料表示を見るだけで、そのめんつゆが持つ個性が手に取るように分かりますよ。それでは、これらのポイントを踏まえて、私が自信をもっておすすめする、個性豊かな4つの無添加めんつゆをご紹介していきますね!

2. 【にんべん つゆの素ゴールド】王道の無添加めんつゆ

まず最初にご紹介したいのは、鰹節といえばこの会社!と誰もが思い浮かべるであろう、「にんべん」さんが作る、ちょっと贅沢な無添加めんつゆ「つゆの素ゴールド」です。300年以上にわたって日本の食文化を支えてきた鰹節専門店のプライドとこだわりが、この一本にギュッと詰まっています。だしには妥協したくない、間違いない王道の美味しさを求めるなら、まず最初に試してほしい逸品なんですよ。

「にんべん」という名前を聞くと、デパ地下などで美しい鰹節が並んでいる光景を思い浮かべる方も多いかもしれません。その歴史は古く、創業はなんと江戸時代の1699年。東京・日本橋に本店を構え、まさに日本の「だし文化」そのものを牽引してきた存在です。そんな老舗が、家庭でも手軽に本格的な味を楽しめるようにと開発したのが、1964年に発売された「つゆの素」でした。この「つゆの素ゴールド」は、そのロングセラー商品の粋を集めた、まさにプレミアムバージョンなのです。

マニアック解説:こだわり抜いた原材料の数々

このめんつゆの最大の特徴は、なんといっても「だし」への尋常ではないこだわりにあります。

まず、主役となる鰹節には、国内産の上質な「本枯鰹節」のみを贅沢に使用しています。先ほども少し触れましたが、本枯鰹節は、良質なカビを付けて熟成させることで、鰹が持つうま味を極限まで引き出した最高級品。雑味がなく、どこまでもクリアで上品な香りは、まさに芸術品です。にんべんでは、この本枯鰹節を、だしを取る直前に自社で削っています。なぜなら、鰹節は削った瞬間から酸化が始まり、香りが飛んでいってしまうから。いつでも最高の状態でだしが取れるよう、徹底した品質管理が行われているのです。

そして、その最高級の鰹節とパートナーを組むのが、北海道産の昆布です。昆布の中でも特に上質で、澄んだうま味で知られる昆布を厳選。この二つの素材から、最も香りが高く、雑味の少ない「一番だし」だけを使用するという、この上ない贅沢さ。家庭で一番だしだけを使うのはなかなか難しいですが、この「つゆの素ゴールド」なら、いつでも手軽にその味わいを楽しめます。

ベースとなる醤油にも一切の妥協がありません。使用しているのは、有機JAS認定を受けた特選クラスの有機丸大豆醤油です。農薬や化学肥料に頼らずに育てられた有機丸大豆を100%使用し、伝統的な製法でじっくりと熟成させています。まろやかで深いコクがありながら、キレの良い後味が特徴で、本枯鰹節の上品な風味を全く邪魔しません。

さらに特筆すべきは、化学調味料(アミノ酸等)はもちろんのこと、うま味を補強するためによく使われる「酵母エキス」すら一切使用していない点です。これは、素材そのものが持つ「本物のだし」の力だけで勝負しているという、にんべんの自信の表れと言えるでしょう。甘みには、砂糖と、コクと照りを出す本みりんを使用。塩は、まろやかな味わいの沖縄県産海水塩を使うというこだわりようです。

これらの選び抜かれた原材料が合わさることで生まれるのは、キリっとした品格のある、それでいて深いうま味を感じる味わいです。口に含んだ瞬間に広がる本枯鰹節の華やかな香りは、思わずうっとりしてしまうほど。醤油の角が取れたまろやかな塩味と、上品な甘みが、だしの風味を最大限に引き立てています。

おすすめの活用法はこれ!

この「つゆの素ゴールド」の品格ある味わいを最も堪能できるのは、やはりシンプルな麺類です。

  • お蕎麦・そうめん: 冷たいざる蕎麦やそうめんのつけつゆとして使えば、その違いは歴然です。麺をすするたびに、本枯鰹節の豊かな香りが鼻に抜け、専門店の味ってこういうことか!と感動するはずです。薬味は、シンプルにネギやわさび、大根おろしなどがよく合います。

  • 温かいかけそば・うどん: 温かいおつゆにすると、だしの香りがより一層引き立ちます。優しいだしの風味が体中に染み渡り、心からほっとできる一杯になりますよ。

もちろん、麺類だけではありません。だしの上品さを活かして、様々な料理を格上げしてくれます。

  • だし巻き卵: いつもの卵焼きも、「つゆの素ゴールド」を使えば、まるでお寿司屋さんで出てくるような、ふっくらとしてだしがじゅわっと溢れる本格的なだし巻き卵に仕上がります。

  • 煮物: 大根や鶏肉、里芋などの煮物に使うと、素材の味を活かしながら、上品な味わいに仕上がります。色が濃くなりすぎないのも嬉しいポイントです。

まさに、日本の「王道」とも言える味わいを、手軽に食卓で実現できる一本です。少し特別な日や、本物の味をじっくり楽しみたい時に、ぜひ選んでみてください。

3. 【チョーコー醤油 京風だしの素うすいろ】あごだし香る無添加めんつゆ

次にご紹介するのは、お醤油の産地としても有名な長崎県の老舗醤油メーカー「チョーコー醤油」さんが作る、「京風だしの素うすいろ」です。先ほどのにんべんさんが東京のキリっとした王道の味だとすれば、こちらは九州らしい、まろやかで優しい甘みが好きな方にはたまらない一本ですよ。特に、うどんやお吸い物、煮物など、素材の色を美しく仕上げたいお料理が得意な、とても優秀な無添加めんつゆなんです。

チョーコー醤油さんは、1941年に長崎で創業して以来、「本物」の醤油づくりにこだわり続けてきた会社です。「超特選」や「特選」といったJAS規格の格付けができた当初から、最高ランクの「超特選」醤油を製造し続けている、まさに品質本位の老舗メーカー。そんなチョーコー醤油さんが作るめんつゆだからこそ、だしの風味はもちろん、ベースとなる醤油の質が本当に素晴らしいんです。九州の食文化に根ざした、どこかほっとするような、優しい味わいが特徴です。

マニアック解説:優しい味わいの秘密

この「京風だしの素うすいろ」の味わいの核となっているのは、長崎名物としても知られる「焼きあご(飛魚)」です。あごは、運動量が多く脂肪が少ないため、だしにするとスッキリとして雑味がなく、それでいて上品な甘みと独特の香ばしさがあるのが特徴です。このめんつゆでは、長崎県産の焼きあごを粉末にして使用しており、蓋を開けた瞬間にふわっと広がる香ばしい香りが食欲をそそります。

もちろん、だしは焼きあごだけではありません。うま味の土台を作るために、国産のかつお節と、北海道産のこんぶもしっかりと使われています。焼きあごの上品な風味、かつお節のコク、こんぶのまろやかなうま味。この3つが実に見事なバランスで調和し、奥深くも優しい、まさに「京風」と呼ぶにふさわしい味わいを生み出しているのです。

そして、このめんつゆのもう一つの大きな特徴が、商品名にもある「うすいろ」の秘密、ベースの醤油にあります。使われているのは、チョーコー醤油が誇る「超特選・本醸造丸大豆醤油」のうすくちタイプ。色が淡く、素材の色を最大限に活かすことができるため、料理の仕上がりがパッと明るく、とても美しくなります。例えば、大根の煮物を作っても、醤油の色で黒っぽくなることなく、大根本来の白い色を保ったまま、だしをじっくりと染み込ませることができるのです。これは、料理の見た目を大切にしたい方には、本当に嬉しいポイントですよね。

甘みには、砂糖と国産原料を使用した本みりんが使われています。九州の醤油らしく、少し甘めの味付けですが、決してしつこい甘さではありません。焼きあごだしの風味と相まって、口当たりがとてもまろやかで、どこか懐かしさを感じるような、ほっとする甘みが特徴です。もちろん、化学調味料は一切使用していません。だしのうま味と、本醸造醤油のコク、そして本みりんの優しい甘みが三位一体となった、まさに老舗の技が光る無添加めんつゆです。

おすすめの活用法はこれ!

このめんつゆの「うすいろ」で「優しい甘み」という特徴を最大限に活かせる料理といえば、やはりこれらでしょう。

  • うどん: 関西風の透き通ったおだしが好きな方には、まさにおすすめです。お揚げを炊いて「きつねうどん」にしたり、卵でとじて「かき玉うどん」にしたり。焼きあごの香りがふわりと立ち上り、最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさです。

  • 茶碗蒸し: めんつゆを使えば、面倒なだしの準備をしなくても、驚くほど簡単にお店のような本格的な茶碗蒸しが作れます。卵の色もきれいに仕上がり、ぷるぷるの食感と、だしの優しい味わいがたまりません。

  • 炊き込みご飯: 人参やきのこ、鶏肉など、彩り豊かな具材と一緒に炊き込めば、素材の色が映える美しい炊き込みご飯が完成します。お米一粒一粒に、あごだしのうま味がしっかり染み込みますよ。

  • 煮物: 里芋や高野豆腐、冬瓜など、白い素材の煮物に使うと、その威力を発揮します。上品な見た目と味わいで、おもてなし料理にもぴったりです。

もちろん、そうめんのつけつゆとしても美味しくいただけます。にんべんのキリっとしたつゆとはまた違う、まろやかで優しい味わいは、特に小さなお子さんからご年配の方まで、家族みんなに喜ばれること間違いなしです。いつもの料理を、ワンランク上の見た目と味わいに仕上げてくれる、頼れる一本です。

4. 【光食品 有機めんつゆ】オーガニック志向の無添加めんつゆ

小さなお子さんがいるご家庭や、アレルギーが気になる方、そして何よりもまず原材料の安全性を重視したい!という方に、私が全力でおすすめしたいのが、こちらの「光食品」さんが作る「有機めんつゆ」です。光食品さんは、徳島県に本社を置く、オーガニック食品のパイオニア的存在。「食は命である」という理念のもと、どこまでも素材の安全性と本物の味にこだわり抜いた製品づくりを続けている会社です。このめんつゆは、そんな光食品さんの哲学が結晶したような、まさに安心・安全の塊とも言える一本なんです。

スーパーで「有機」や「オーガニック」と書かれた商品を手に取る機会も増えましたよね。光食品さんのすごいところは、そのこだわりが中途半端ではない、という点です。なんとこの「有機めんつゆ」は、醤油、砂糖、みりん、米酢といった原材料の95%以上が、農林水産省が定めた厳しい基準をクリアした「有機JAS認定」のオーガニック原料でできているという徹底ぶり。ここまでこだわっためんつゆは、他ではなかなか見つけることができません。毎日の食卓にのぼるものだからこそ、少しでも安心できるものを選びたい。そんなあなたの気持ちに、まっすぐ応えてくれるめんつゆです。

マニアック解説:安心・安全への徹底的なこだわり

このめんつゆの「安心・安全」は、どのようにして実現されているのでしょうか。その秘密を詳しく見ていきましょう。

まずベースとなる醤油は、もちろん「有機JAS認定」を受けた有機醤油です。原材料には、遺伝子組み換えでない有機丸大豆と有機小麦を100%使用。1年以上じっくりと天然醸造で熟成させており、有機ならではの力強い大豆のうま味と、まろやかな香りが特徴です。

そして、このめんつゆの味の決め手となる「だし」にも、光食品さんならではのこだわりが光ります。だしは、なんと自社で削ったものを使用しているのです。鹿児島県産のかつお節と、北海道産の昆布。この二つの素材は有機JAS認定品ではありませんが、もちろん安全性には最大限配慮された、国産の厳選素材です。だしを取る直前に自社で削ることで、酸化を防ぎ、フレッシュで豊かな風味を最大限に引き出しています。外注に頼らず、自分たちの目で確かめ、自分たちの手で加工する。この手間を惜しまない姿勢こそが、光食品さんの信頼の証なのです。

甘みには、有機砂糖と、有機米100%で造られた有機本みりんを使用。有機本みりんは、米本来の自然で奥深い甘みと豊かなうま味が特徴で、料理に上品なコクと照りを与えてくれます。さらに、隠し味として有機米酢が少しだけ加えられており、後味をスッキリと引き締めています。

食塩には、美しい海水で知られる高知県室戸沖の海洋深層水から作られた、平釜炊きの塩を使用。ミネラルを豊富に含んだ、まろやかな塩味が特徴です。

もちろん、保存料、着色料、そして調味料(アミノ酸等)や酵母エキス、たんぱく加水分解物といった、うま味を人工的に補うためのものは一切使用していません。原材料表示を見ても、有機醤油、有機砂糖、有機米発酵調味料(有機米、食塩)、食塩、かつおぶし、こんぶ、有機米酢と、家庭のキッチンにあるような、シンプルで分かりやすいものばかり。これこそが、家族みんなで安心して使える最大の理由です。

味わいは、まさに「自然で優しい」という言葉がぴったり。ガツンとくる強いインパクトはありませんが、口の中にじんわりと、だしのうま味と醤油の香りが広がります。後味もすっきりとしていて、毎日使っても飽きのこない、素朴で正直な美味しさです。

おすすめの活用法はこれ!

この「有機めんつゆ」の優しい味わいは、毎日の家庭料理の頼もしい味方になってくれます。

  • お子様向けの料理に: そぼろ丼や親子丼など、お子さんが大好きな甘めの丼ものにぴったりです。余計なものが入っていないので、安心して食べさせてあげられますね。

  • 野菜のおひたし: 茹でたほうれん草や小松菜、いんげんなどを、このめんつゆで和えるだけで、簡単で美味しい副菜が一品完成します。野菜本来の甘みや香りを引き立ててくれます。

  • 和風ドレッシング: このめんつゆに、お酢(またはレモン汁)と、お好みのオイル(ごま油やオリーブオイルなど)を混ぜるだけで、簡単に自家製和風ドレッシングが作れます。大根サラダや豆腐サラダによく合いますよ。

  • 卵かけご飯: いつもの卵かけご飯に、醤油の代わりにこのめんつゆを少し垂らしてみてください。だしの風味が加わって、ワンランク上の贅沢な味わいになります。

とにかく、素材の味を邪魔しない、引き算の美学とも言えるめんつゆです。濃い味付けが苦手な方や、健康を第一に考えるあなたの食生活に、そっと寄り添ってくれるような、そんな優しさにあふれた一本です。

5. 【佐々長醸造 老舗の味 つゆ】岩手の老舗が作る濃厚無添加めんつゆ

さて、最後にご紹介するのは、これまでの3本とはまた一味違う、まさに「プロの味」を家庭で再現できる、料理好きの方にぜひ知ってほしい逸品です。岩手県で100年以上の歴史を誇る老舗「佐々長醸造」さんが作る、「老舗の味 つゆ」。このめんつゆは、一般的な商品に比べて少しお値段は張りますが、一度使うと「もう他のは使えない!」と思ってしまうほどの、圧倒的なだしの濃厚さと、醤油の深いコクが特徴です。これ一本あれば、いつもの料理がまるでお店で食べるような本格的な味わいに激変しますよ。

佐々長醸造さんは、味噌と醤油の里として知られる岩手県花巻市で、明治39年(1906年)に創業しました。名水として名高い「早池峰霊水」を仕込み水に使い、昔ながらの製法でじっくりと時間をかけて発酵・熟成させるという、伝統的な醸造を守り続けている会社です。プロの料理人からの信頼も厚く、地元の多くの飲食店で佐々長醸造さんの醤油や味噌が使われています。そんな醸造のプロが、本気で作り上げた「つゆ」なのですから、美味しくないわけがありません。料理の腕が上がったと勘違いしてしまうほどの、まさに魔法のような一本です。

マニアック解説:濃厚なうま味とコクの正体

この「老舗の味 つゆ」が、なぜプロをも唸らせるほどの深い味わいを持つのか。その秘密は、惜しげもなく使われただしの量と種類、そして自社醸造の醤油との完璧な組み合わせにあります。

まず、だしがとにかく濃厚です。原材料表示の一番最初に「しょうゆ」ではなく、「風味原料(削りぶし(そうだ、さば、かつお))」と書かれていることからも、そのだしの量の多さがうかがえます。一般的には鰹節だけ、あるいは鰹節と昆布、という組み合わせが多い中、このめんつゆは「そうだ節」「さば節」「かつお節」という3種類の削り節をブレンドして使っています。

そうだ節は、先ほども少し触れましたが、非常に濃厚でコクのあるだしが取れるのが特徴です。さば節は、甘みと独特の風味があり、だしに奥行きを与えてくれます。そして、上品な香りの王道であるかつお節。これら個性豊かな3種の節から取った濃厚な一番だしが、複雑で力強く、香り高い風味の土台を築いているのです。

そして、その力強いだしを受け止めるのが、佐々長醸造さんが誇る自社醸造の「本醸造醤油」です。岩手の豊かな自然の中で、昔ながらの木桶を使い、1年以上もの時間をかけてじっくりと発酵・熟成させた醤油は、塩味のカドが取れ、驚くほどまろやかで、深いコクと豊かな香りを持っています。この醤油自体が、すでにして一つの完成された調味料なのです。

この濃厚なだしと、深いコクを持つ醤油が合わさることで、他の追随を許さない、圧倒的なうま味の相乗効果が生まれます。甘みには、砂糖と、もちろん本みりんを使用。化学調味料などは一切使わず、素材の力だけでこの濃厚さを実現しているのは、まさに老舗の技術とプライドのなせる業です。

希釈倍率が、麺類のつけつゆで3~4倍、かけつゆで8~10倍と、他のめんつゆに比べて高めなのも、それだけ味が凝縮されている証拠。一本で長く使えるので、コストパフォーマンスも意外と悪くないんですよ。

おすすめの活用法はこれ!

このめんつゆの濃厚な味わいは、特にしっかりと味をつけたい料理で、その真価を最大限に発揮します。

  • 天丼のタレ: このめんつゆを少し煮詰めるだけで、お店で出てくるような本格的な天丼のタレが完成します。甘辛いタレが、揚げたての天ぷらとご飯に絡んで、もうたまりません。

  • 煮魚: サバの味噌煮ならぬ「サバのつゆ煮」や、カレイの煮付けなどに使うと、魚の臭みをしっかりと消し、照り良く、味もバッチリ決まります。濃厚なだしの風味が、魚のうま味を一層引き立ててくれます。

  • きんぴらごぼう: ごぼうや人参といった、香りの強い根菜にも負けない力強い味わいです。これ一本で味が決まるので、みりんや砂糖を別々に加える手間もいりません。冷めても美味しい、常備菜の定番になります。

  • 肉じゃが: いつもの肉じゃがも、このめんつゆを使えば、だしがしっかりと染み込んだ、コク深い味わいに仕上がります。まるで一晩寝かせたような、味の深みに驚くはずです。

もちろん、お蕎麦のつゆとして使えば、濃厚な節の香りがたまらない、本格的なお蕎麦屋さんの味を楽しめます。普段の料理を「ごちそう」に変えたい時、料理の味付けがなかなか決まらなくて悩んでいる時に、ぜひ試してみてほしい、頼れる秘密兵器のような無添加めんつゆです。

6. まとめ:お気に入りの無添加めんつゆで、毎日のごはんをもっと美味しく!

いかがでしたか?今回は、数ある無添加めんつゆの中から、特に個性がキラリと光る、私が心からおすすめしたい4つの商品を、熱意を込めてご紹介させていただきました。

あなたにぴったりの一本は見つかりましたか?

もう一度、それぞれの特徴を振り返ってみましょう。

  • 王道の美味しさと品格を求めるなら → 「にんべん つゆの素ゴールド」
    本枯鰹節の一番だしと有機醤油が織りなす、キリっとした上品な味わいは、特にお蕎麦やそうめんを最高に美味しくしてくれます。

  • まろやかな甘みと優しい味わいが好きなら → 「チョーコー醤油 京風だしの素うすいろ」
    焼きあごだしの香ばしさと、九州らしいほっとする甘みが特徴。うすくち醤油なので、素材の色を活かした美しい煮物や炊き込みご飯が得意です。

  • 家族の健康と安心・安全を第一に考えるなら → 「光食品 有機めんつゆ」
    原材料の95%以上が有機JAS認定という徹底ぶり。だしの風味も優しく、毎日使っても飽きのこない、自然で素朴な味わいは、小さなお子さんのいるご家庭にもぴったりです。

  • いつもの料理をプロの味に格上げしたいなら → 「佐々長醸造 老舗の味 つゆ」
    数種類の削り節から取った濃厚なだしと、熟成醤油の深いコクが特徴。天丼のタレや煮魚など、しっかり味をつけたい料理で、その違いに驚くはずです。

このように、同じ「無添加めんつゆ」というカテゴリーでも、目指している味の方向性やこだわりが全く違っていて、とても面白いですよね。あなたのライフスタイルや味の好み、作りたい料理に合わせて、ぜひ「これだ!」と思えるお気に入りの一本を見つけてみてください。

無添加めんつゆを上手に保存するコツ

最後に、無添加めんつゆを美味しく使い切るための、ちょっとしたコツをお伝えします。今回ご紹介しためんつゆは、保存料を使用していません。そのため、開封後の保存には少しだけ注意が必要です。

開封したら、必ずキャップをしっかりと閉めて、冷蔵庫で保管するようにしてください。そして、できるだけ早めに使い切るのが理想です。商品にもよりますが、開封後は1ヶ月~2ヶ月程度を目安に使い切ると、風味を損なわずに美味しくいただけますよ。

めんつゆは万能調味料!もっと料理を楽しもう

めんつゆは、麺類や和食にしか使えないと思っていませんか?実はそんなことはありません。例えば、ペペロンチーノの隠し味に少しだけ加えたり、野菜炒めの仕上げに回しかけたり、お肉の下味に使ったりと、アイデア次第で洋食や中華にも大活躍する、まさに万能調味料なんです。

お気に入りの一本がキッチンにあるだけで、毎日の料理がもっともっと楽しく、そして美味しくなるはずです。今日の解説が、あなたの素晴らしいめんつゆライフのきっかけになれたら、私にとってこれほど嬉しいことはありません。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。