無添加
【2025年版】無添加アイスおすすめ4選!市販で買える人気商品は?
2025.06.18
「無添加アイスって、味が物足りない…?」
そんなイメージをお持ちなら、もったいないかもしれません。実は今、専門店のような濃厚な味わいで、後味はすっきりとした極上の無添加アイスが続々と登場しているんです。
そもそも「無添加」とは何か、本当に体に良いのか、ご存知ですか?
この記事を読めば、無添加アイスの本当の魅力と、もう迷わなくなる選び方のコツがわかります。身近なスーパーで買える逸品から、特別な日のお取り寄せまで、専門家が厳選した商品をご紹介します。
1. からだ想いのあなたに贈る無添加アイスのおすすめ4選!
最近、「どうせ食べるなら、体にやさしくて、本当に美味しいものがいいな…」なんて思うことありませんか?スーパーやコンビニで手軽に買えるアイスももちろん美味しいのですが、原材料の表示を見て「ん?これは何だろう?」と首を傾げるようなカタカナの羅列に、少しだけ罪悪感を覚えてしまう瞬間。私にも経験があります。
そんな、こだわり派のあなたにこそ知ってほしいのが、心とからだに正直な「無添加アイス」の世界です。無添加アイスと聞くと、どこか素朴で物足りないイメージをお持ちかもしれません。でも、それはもう昔の話。今の無添加アイスは、驚くほど美味しく、そして作り手の情熱や哲学がぎゅっと詰まった、魅力的なものばかりなんです。
食品添加物は、アイスクリームの食感をなめらかにしたり、長期間品質を保ったりするために、とても重要な役割を果たしています。例えば、乳化剤は水分と油分という混ざり合わないものを繋ぎ止め、安定剤は氷の結晶が大きくなるのを防いで口溶けを良くします。これらを使わずに、あのうっとりするような食感を生み出すには、素材そのものの力と、想像を絶するような製造技術、そして何よりも「美味しい無添加アイスを届けたい」という強い想いが必要不可欠なのです。
この記事では、数ある商品の中から「これは!」と私が本気で唸った、とっておきの無添加アイスを4つ厳選しました。それぞれに全く異なる個性と魅力があり、知れば知るほどその奥深さに引き込まれるはず。定番の安心感から、時代をリードする新しい選択肢、そして特別な日のご褒美にふさわしい逸品まで、ちょっとマニアックな視点も交えながら、その愛すべき魅力をたっぷりとご紹介していきますね。あなたのお気に入りの無添加アイスが、きっと見つかるはずです。
2. シャトレーゼの無添加アイス『八ヶ岳牧場しぼりたて牛乳アイス』
シャトレーゼというブランドの信頼性
まず最初にご紹介したいのが、私たちにとって最も身近な存在と言っても過言ではない、あのお菓子屋さん「シャトレーゼ」の無添加アイスです。ケーキや焼き菓子、和菓子にパンまで、あらゆるお菓子が揃うシャトレーゼは、全国に800店舗以上(2024年時点)を展開しており、きっとあなたの街にもあるのではないでしょうか。
シャトレーゼの最大の強みは、「ファームファクトリー」という独自の構想にあります。これは、牛乳や卵、果物といった素材の生産から、お菓子の製造、そして店舗での販売までを自社グループで一貫して管理する仕組みのこと。この仕組みがあるからこそ、高品質な素材を安定的に、しかもお手頃な価格で私たちに届けることができるのです。
そんなシャトレーゼが作る無添加アイスが、美味しくないわけがありません。長年のお菓子作りで培ってきた、素材の特性を最大限に引き出すノウハウと技術が、このシンプルな無添加アイスにも惜しみなく注がれています。多くの人に愛されるブランドだからこその安心感と、期待を裏切らない確かな品質。これこそが、シャトレーゼの無添加アイスが持つ、何よりの魅力なのです。
マニアックポイント①:奇跡の牛乳「八ヶ岳しぼりたて牛乳」
シャトレーゼの無添加アイス『八ヶ岳牧場しぼりたて牛乳アイス』の心臓部とも言えるのが、その名の通り、八ヶ岳にある契約牧場のしぼりたて牛乳です。標高が高く、夏でも冷涼な八ヶ岳高原は、ストレスに弱い乳牛たちがのびのびと暮らすのに最適な環境。澄んだ空気と美味しい水、そして牧場主さんの愛情を一身に受けて育った牛たちから、質の高い生乳が生まれます。
シャトレーゼでは、この契約牧場で搾られた生乳を、毎日自社の工場へ直送。そして、ここからがマニアックなこだわりポイントです。その生乳を、なんと65℃という低い温度で30分間もかけて、じっくりと殺菌する「低温殺菌(LTLT法)」を採用しているのです。
低温殺菌(65℃・30分)が守るもの
現在、日本で流通している牛乳の9割以上は、「超高温瞬間殺菌(UHT法)」という120℃〜130℃で2秒間という短時間で殺菌処理されています。効率が良く、賞味期限も長くできるため大量生産に向いていますが、一方で、高温によるダメージも避けられません。特に、牛乳の風味を左右する「ホエイタンパク質」という成分は熱に弱く、高温にさらされると変性して「クック臭」と呼ばれる独特の焦げたような匂いが発生してしまいます。
それに対して、シャトレーゼが採用する低温殺菌は、時間と手間はかかりますが、タンパク質の熱変性を最小限に抑えることができます。そのため、牛乳が本来持っている、搾りたてのようなフレッシュで自然な甘みやコク、サラリとした喉ごしが、そのまま生かされるのです。ビタミンなどの熱に弱い栄養素が損なわれにくいというメリットもあります。この、あえて手間のかかる製法を選ぶ姿勢こそが、シャトレーゼの無添加アイスの美味しさの根幹を支えていると言えるでしょう。
マニアックポイント②:乳化剤・安定剤ゼロのなめらかさの秘密
この無添加アイスのパッケージには、「乳化剤・安定剤不使用」という文字がはっきりと書かれています。これは、実はとてつもなく凄いことなのです。
乳化剤・安定剤の役割とは?
通常のアイスクリーム作りにおいて、乳化剤と安定剤は、なめらかな食感を生み出すために欠かせない存在です。アイスクリームは、水分(氷)と脂肪分(乳脂肪)という、本来混ざり合わないものを混ぜ合わせて作られます。乳化剤(グリセリン脂肪酸エステルなど)は、この水と油の架け橋となり、均一でクリーミーな状態(エマルション)を作り出す役割を担います。
一方、安定剤(増粘多糖類など)は、アイスクリームの組織の中に水分を抱え込み、冷凍保管中に氷の結晶が大きく成長してしまうのを防ぐ働きがあります。これが、あの滑らかな口溶けや、カチカチになりすぎない柔らかさを保つ秘訣なのです。つまり、これらの添加物を使わない無添加アイスは、ともすると分離しやすかったり、食感がザラついたり、家庭の冷凍庫で保管している間に品質が変わりやすかったりするリスクを抱えているのです。
シャトレーゼの「技術」という名の魔法
では、シャトレーゼはどのようにして、この難題をクリアしているのでしょうか。答えは、長年のお菓子作りで培われた「技術」にあります。
まず、牛乳、生クリーム、砂糖といったシンプルな原材料の配合比率。添加物に頼らない分、素材同士のバランスが味わいと食感を直接左右します。どの素材をどのくらい配合すれば、最もなめらかで美味しくなるのか。その黄金比を知り尽くしているのです。
さらに、製造工程における緻密な管理も見逃せません。牛乳の脂肪球を細かく砕いて均質化する「ホモジナイズ」という工程での圧力のかけ方や、アイスクリームミックスを急速に凍らせる「フリージング」の際の温度や速度の管理。これらの物理的なアプローチを最適化することで、添加物を使わなくても、驚くほどクリーミーで口溶けの良い無添加アイスを生み出すことを可能にしています。これぞまさに、お菓子屋さんの知見と技術力の賜物と言えるでしょう。
実食レビューとおすすめの食べ方
実際に『八ヶ岳牧場しぼりたて牛乳アイス』を口に運ぶと、まず感じるのは、牛乳そのもののピュアで優しい甘みです。変な甘ったるさや、口の中に残るようなしつこさが一切なく、スーッと溶けていく後味の良さは、まさに上質な牛乳の証。派手さはありませんが、毎日でも食べたくなるような、心安らぐ美味しさです。この無添加アイスは、多くの人に愛される理由がよく分かります。
価格は4個入りで税込432円(2025年6月時点の参考価格)と、このクオリティの無添加アイスとしては破格のコストパフォーマンス。家族みんなで気兼ねなく楽しめるのも嬉しいポイントですね。
そのままで十分に美味しいですが、シンプルだからこそアレンジの可能性も無限大。旬のフルーツを添えたり、香ばしいきな粉や濃厚な黒蜜をかけたり。少し溶かしてシェイクのようにして飲むのもおすすめです。この万能性もまた、定番として愛される所以なのかもしれません。日常に寄り添う、最高の無添加アイスです。
3. 高知の素材がぎゅっ!久保田食品のこだわり無添加アイス
「南国土佐」の元気印!久保田食品とは
次にご紹介するのは、四国の南、太陽の光が降り注ぐ高知県からやってきた「久保田食品」さんの無添加アイスです。「南国土佐の元気なアイス」というキャッチフレーズ、耳にしたことがある方もいるかもしれません。高知県南国市に本社を構える久保田食品さんは、まさに地元高知の恵みを一身に受けた、地域密着型の素敵なアイスメーカーです。
彼らの掲げる理念は「正直・元気・感謝」。その言葉通り、製品作りには一切の妥協がありません。自分たちが本当に美味しいと信じるもの、そして自分たちの子供に安心して食べさせられるものだけを作る。その実直な姿勢は、アイスの一口一口からひしひしと伝わってきます。
特に素晴らしいのが、地元・高知県への深い愛情と、その土地が育んだ素材へのリスペクトです。高知の豊かな自然がもたらす、色とりどりの果物や特産品。その魅力を、余すところなくアイスクリームという形に変えて、全国の私たちに届けてくれています。久保田食品の無添加アイスは、まさに「高知の魅力そのもの」を味わう体験なのです。
マニアックポイント①:素材への偏愛、ここに極まれり
久保田食品の無添加アイスの最大のマニアックポイントは、何と言ってもその「素材」への尋常ではないこだわりです。ただ「高知県産」と謳うだけでなく、「どの地域の、誰が作った、どんな素材なのか」というレベルまで、その愛情は深く、そして具体的です。
「どこで、誰が」まで見える安心感
例えば、久保田食品の代名詞とも言える「ゆず」フレーバーの無添加アイス。ここで使われているのは、全国的にその名を知られる高知県馬路村(うまじむら)産のゆずです。馬路村のゆずは、その香り高さと爽やかな酸味の質の高さで、他の追随を許しません。そのゆずの果汁をたっぷりと使うことで、香料など使わなくても、食べた瞬間に鮮烈なゆずの香りが口いっぱいに広がります。
「いちご」の無添加アイスには、甘みと酸味のバランスが絶妙な土佐のオリジナルブランド苺「おとめいちご」を。「お茶」のフレーバーには、日本一の清流として名高い仁淀川(によどがわ)流域で育った、旨味の強い「池川せん茶」を。さらに、アイスの甘みを引き立てる塩には、室戸岬沖から汲み上げた海洋深層水から作られる、ミネラル豊富な「天日塩」を使用するなど、一つ一つの素材に物語があるのです。
旬を閉じ込める製造法
久保田食品は、これらの素晴らしい素材の持つポテンシャルを最大限に引き出すため、製造法にも強いこだわりを持っています。フルーツが最も栄養価が高く、香り豊かになる「旬」の時期に収穫し、新鮮なうちに加工することで、その生命力ごとアイスに閉じ込めてしまうのです。
もちろん、余計な香料や着色料は一切使用しません。いちごアイスの美しい赤色は、いちごそのものの色。ゆずアイスの爽やかな香りは、ゆず本来の香り。だからこそ、味わいが非常にストレートで、パワフル。まるで、高知の畑でフルーツを丸かじりしているかのような、そんな錯覚さえ覚えます。昔ながらのアイスキャンデーのような、少しシャリっとした食感を残した製法も、ごまかしのきかない素材の良さをダイレクトに伝えたい、という作り手の正直な想いの表れなのでしょう。
マニアックポイント②:豊富なフレーバーと選ぶ楽しさ
久保田食品のもう一つの魅力は、その驚くほど豊富なフレーバーのラインナップです。先ほどご紹介した「ゆず」や「いちご」といった定番はもちろんのこと、高知ならではの素材を使った、ユニークで魅力的な無添加アイスがたくさん揃っています。
例えば、上品な甘酸っぱさが特徴の「文旦(ぶんたん)」、野趣あふれる甘さが魅力の「やまもも」、濃厚な和の味わいが楽しめる「栗」や「芋」。さらには、すっきりとした酸味の「小夏」や、甘みの強い「山北みかん」など、柑橘王国・高知の魅力を存分に楽しめるシリーズも人気です。
これだけ種類が豊富だと、「今日はどれにしようかな?」と選ぶ時間そのものが、一つの楽しみになりますよね。お子さんには甘いフルーツ系、お父さんにはさっぱりした柑橘系、おじいちゃんおばあちゃんには和の素材、といったように、家族みんなの好みに合わせて選べるのも、久保田食品の無添加アイスの素晴らしいところです。これらの商品は、公式のオンラインストアや、都内にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」などで購入することができます。
実食レビューと高知の風景
久保田食品の無添加アイスを口にすると、その素朴でまっすぐな美味しさに、思わず顔がほころびます。シャトレーゼが「牛乳の美味しさ」を追求した無添加アイスなら、こちらは「素材の生命力」を丸ごと味わう無添加アイス。一口食べれば、高知の青い空、緑の山々、そして太陽の光をいっぱいに浴びて育った果実たちの元気な姿が、目に浮かぶようです。
甘すぎず、後味もさっぱりしているので、暑い夏の日にはもちろん、少し食欲がない時でもペロリと食べられてしまいます。派手な飾り気はありませんが、毎日のおやつとして、冷凍庫に常備しておきたくなるような、不思議な魅力と安心感に満ちています。高知の豊かな自然と、作り手の温かい人柄が感じられる、素敵な無添加アイスです。
4. 乳・卵・白砂糖不使用!ヴィーガン無添加アイス「TUTTO」
なぜ今ヴィーガンアイスなのか?
ここ数年で、私たちの食に対する価値観は大きく変化しました。「ヴィーガン」や「プラントベース」という言葉を、日常的に耳にするようになった方も多いのではないでしょうか。これらは単なる食事制限や流行ではなく、多様なライフスタイルを尊重する、新しい食の選択肢として社会に根付きつつあります。
乳製品や卵のアレルギーを持つ方、健康上の理由で動物性食品を控えている方、あるいは環境負荷への配慮から植物性の食事を選んでいる方。理由は様々ですが、「本当はアイスクリームが大好きなのに、食べられない」という悩みを持つ人が、実はたくさんいるのです。
そんな方々に、「心から、何の気兼ねもなく美味しいアイスを楽しんでほしい」という強い想いから生まれたのが、今回ご紹介するヴィーガンジェラート専門店「TUTTO(トゥット)」の無添加アイスです。TUTTOの挑戦は、「〜ない」という制約を、新しい美味しさを生み出す「可能性」へと昇華させた、まさに次世代の無添加アイスと言えるでしょう。
マニアックポイント①:「ない」ことの豊かさを生む素材選び
TUTTOの無添加アイスは、乳・卵・白砂糖を一切使用していません。それどころか、健康への影響が懸念されるトランス脂肪酸や、アレルギーの原因となることがあるグルテンも不使用という、徹底したこだわりぶりです。では、これらの「ない」を、一体何で補い、リッチな味わいを生み出しているのでしょうか。その秘密は、常識にとらわれない、巧みな素材選びにありました。
牛乳の代わりを務める植物性ミルクたち
ジェラートのクリーミーさの要である牛乳の代替として、TUTTOでは様々な植物性ミルクを駆使しています。代表的なのが、香ばしい風味とコクが特徴の「アーモンドミルク」。ビタミンEが豊富で、美容を気にする方にも嬉しい素材です。また、お米由来の自然な甘みがあり、後味がすっきりとした「ライスミルク」や、大豆イソフラボンを含み、クリーミーな質感が出しやすい「豆乳」なども、フレーバーの特性に合わせて巧みに使い分けられています。
これらの植物性ミルクは、それぞれ風味も栄養価も異なります。どのフレーバーにどのミルクを合わせれば、素材の良さが最も引き立つのか。その組み合わせを見つけ出すために、数え切れないほどの試作が繰り返されたことは想像に難くありません。
罪悪感のない甘さの秘密
甘みについても、TUTTOのこだわりは徹底しています。血糖値を急激に上昇させやすい白砂糖は使わず、GI値(グリセミック・インデックス)の低い甘味料を厳選して使用しています。GI値とは、食後の血糖値の上昇度を示す指標で、この値が低いほど血糖値の上昇が穏やかになり、体への負担が少ないとされています。この分野の研究ではオーストラリアのシドニー大学が世界的に有名です。
TUTTOが主に使用するのは、メキシコ原産の植物、竜舌蘭(りゅうぜつらん)から作られる「アガベシロップ」です。アガベシロップのGI値は約21と、白砂糖(約109)やはちみつ(約88)に比べて著しく低いのが特徴。それでいて、すっきりとした上品な甘さを持っています。その他にも、ミネラルを含み、まろやかな甘さが特徴の北海道産「てんさい糖」なども使用し、体に優しく、それでいて満足感のある甘さを実現しているのです。
マニアックポイント②:常識を覆すジェラートの技術
ヴィーガンアイス作りには、特有の難しさがあります。動物性の脂肪分やタンパク質を含まないため、どうしてもコクが出にくかったり、氷の結晶が大きくなって食感がシャリシャリしやすかったりするのです。多くのヴィーガンアイスがこの壁にぶつかる中、TUTTOの無添加アイスは、驚くほどなめらかでリッチな味わいを実現しています。
その秘密は、ジェラートの本場イタリアで学んだ技術と、革新的なアイデアの融合にあります。例えば、コクを補うために、フレーバーに合わせて上質なナッツペーストを練り込んだり、水分と油分を繋ぐ乳化剤の代わりに、素材自体が持つ乳化作用(例えば大豆に含まれるレシチンなど)を最大限に活用したり。
また、ジェラートのなめらかさを左右する空気の含有率(オーバーラン)を緻密に調整し、植物性ミルクの特性に合わせた最適な凍結温度と時間を導き出すなど、科学的なアプローチでヴィーガンジェラートの常識を次々と覆していきます。その結果、「これが本当に乳製品を使っていないの?」と誰もが驚くような、感動的な口溶けと味わいの深さを生み出すことに成功したのです。
おすすめフレーバーとブランドの世界観
TUTTOの無添加アイスは、そのフレーバーのセンスも抜群です。植物性ミルクの優しい味わいを堪能できる「イタリアンソイミルク」や、濃厚な風味が楽しめる「ピスタチオ」「ヘーゼルナッツ」といったナッツ系は、ヴィーガンであることを忘れてしまうほどの満足感。他にも、香り高い「カカオ」や季節のフルーツを使った限定フレーバーなど、どれも洗練されていて、選ぶのに迷ってしまいます。
白を基調としたミニマルで美しいパッケージデザインも、TUTTOの魅力の一つ。自分へのちょっとしたご褒美にはもちろん、健康や美容に気を使う友人への気の利いたギフトとしても、絶対に喜ばれるはずです。アレルギーの有無や食のスタイルに関わらず、誰もが同じテーブルで「美味しいね」と笑い合える。TUTTOの無添加アイスは、そんな優しくて新しい未来を提案してくれる、希望に満ちた選択肢なのです。
5. 素材と製法を探求するクラフト系無添加アイス「HiO ICE CREAM」
クラフトアイスクリームという新しい潮流
これまでご紹介してきた3つの無添加アイスとはまた一線を画す、特別な存在。それが、東京・自由が丘にアトリエを構える「HiO ICE CREAM(ヒオ アイスクリーム)」です。彼らが作るのは、ただの無添加アイスではありません。「クラフトアイスクリーム」という、新しいカテゴリーを牽引する、まさに究極のご褒美アイスです。
「クラフト」と聞くと、クラフトビールやスペシャルティコーヒーを思い浮かべるかもしれません。その概念はアイスクリームにも共通しています。小規模な工房で、作り手の顔が見え、厳選し抜いた素材を使って、一つ一つ手作りで丁寧に仕上げる。HiO ICE CREAMは、アイスクリームを単なる冷たいお菓子という「消費」の対象から、素材のストーリーや作り手の情熱を味わう「体験」へと引き上げた、先駆的なブランドなのです。
「Handcrafted in Okusawa(奥沢での手作り)」という言葉がブランド名の由来になっていることからも、そのクラフトマンシップへの誇りがうかがえます。
マニアックポイント①:「シングルオリジン」への異常な執着
HiO ICE CREAMの哲学を最も象徴しているのが、素材、特に牛乳に対する「シングルオリジン」という考え方への、異常とも言えるほどの執着です。シングルオリジンとは、単一の産地、単一の品種、単一の生産者の素材にこだわること。彼らは、最高の無添加アイスを作るために、最高の牛乳を探し求めて全国を旅しました。
牛乳探しの旅:美瑛シングルオリジンミルク
数々の牧場を訪ね歩いた末にたどり着いたのが、北海道のほぼ中央に位置する、美しい丘のまち・美瑛町でした。そこで出会ったのが、斉藤牧場の牛乳です。広大な草地でのびのびと放牧され、栄養価の高い牧草を食べて育った牛たちの牛乳は、季節によって乳脂肪分や風味が繊細に変化します。夏は草の香りがするすっきりとした味わいに、冬は濃厚でコク深い味わいに。
HiO ICE CREAMは、この斉藤牧場の牛乳だけに絞り、その個性を最大限に活かすことに全力を注ぎます。彼らのシグネチャーとも言える「美瑛シングルオリジンミルク」というフレーバーは、まさにその牛乳が主役。砂糖と、ごく少量の脱脂粉乳以外は何も加えず、牛乳本来の香り、甘み、そして季節ごとの味わいの違いまでをもダイレクトに表現しています。これは、牛乳そのものに絶対的な自信がなければできない、究極にシンプルな無添加アイスです。
全国の生産者を訪ねる情熱
牛乳へのこだわりは、他の素材にも貫かれています。旬のフルーツや特産品を求めて、代表の西尾修平さん自らが全国の生産者の元へ直接足を運び、その素材が最も輝く瞬間を見極めます。
例えば、徳島県神山町の木頭(きとう)ゆず、沖縄県波照間島(はてるまじま)の黒糖、静岡県産の香り高い抹茶、千葉県産の落花生など、その素材選びには一切の妥協がありません。そして、生産者の方々と直接対話し、その土地の気候や土壌、栽培にかける想いを深く理解した上で、レシピ開発に臨むのです。だからこそ、HiO ICE CREAMの無添加アイスには、単なる味だけでなく、その背景にある「物語」が溶け込んでいるのです。
マニアックポイント②:少量生産だからできる繊細な味作り
HiO ICE CREAMが、なぜこれほどまでに素材の個性を引き出すことができるのか。その答えは、「スモールバッチ(少量生産)」という生産スタイルにあります。
大手メーカーのように一度に大量に作るのではなく、アトリエに併設された工房で、その日の素材の状態を見極めながら、少量ずつ丁寧に製造していきます。このスタイルには、計り知れないメリットがあります。
例えば、その日の牛乳の乳脂肪分や、届いたフルーツの糖度に合わせて、砂糖の量を微妙に調整したり、撹拌の時間を変えたりと、レシピを柔軟に微調整することが可能です。また、アイスクリームの口溶けを決定づける空気の含有量(オーバーラン)も、フレーバーごとに最も理想的な状態になるよう、0.1%単位で緻密にコントロールします。
こうした、まるで実験室のような繊細な味作りは、効率を重視する大量生産では決して真似のできない領域です。一つ一つの工程に時間をかけ、手間を惜しまない。そのクラフトマンシップが、他では味わえない、複雑で奥深く、忘れられない感動的な味わいを生み出しているのです。
ご褒美アイスとしての楽しみ方
HiO ICE CREAMの無添加アイスは、東京・自由が丘の閑静な住宅街にあるアトリエ兼店舗「HiO ICE CREAM Atelier」で購入できます。ガラス張りの工房を眺めながら、できたてのアイスを味わう時間は、まさに至福のひととき。
もちろん、公式のオンラインストアでも購入可能です。季節ごとにフレーバーが変わるサブスクリプション(定期便)サービスもあり、毎月どんな新しい出会いが待っているのか、ワクワクしながら待つのもまた一興です。
価格は、1カップあたり800円前後と、決して安くはありません。しかし、その一口に込められたストーリー、情熱、そして技術を知れば、それは単なるアイスクリームの値段ではなく、唯一無二の「食体験」への対価であると、きっと納得できるはずです。頑張った自分への最高のご褒美として、大切な人への心を込めた贈り物として。HiO ICE CREAMは、日常を特別な日に変えてくれる、魔法のような無添加アイスです。
6. まとめ|お気に入りの無添加アイスで、もっと素敵な毎日を
今回は、それぞれに強烈な個性と魅力を持つ、4つの素晴らしい無添加アイスをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
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シャトレーゼの、誰もが安心して手に取れる「日常の安心感」。
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久保田食品の、高知の自然の恵みが詰まった「故郷のぬくもり」。
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TUTTOの、食の多様性に応える「未来の選択肢」。
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そしてHiO ICE CREAMの、特別なひとときを演出する「最高の贅沢」。
どれも、作り手の揺るぎない哲学と、素材への深い愛情、そして「本当に美味しいものを届けたい」という純粋な想いがたっぷり詰まった、珠玉の無添加アイスばかりでしたね。
無添加アイスを選ぶということは、ただ美味しいスイーツを食べる、という行為だけにとどまりません。それは、自分のからだの声に耳を澄まし、大切にするというセルフケアの一環であり、作り手の情熱や産地の物語を応援するという、ポジティブな消費の形でもあります。そして何より、香料や過剰な甘さに頼らない本物の味を知ることは、私たちの味覚を研ぎ澄ませ、日々の食事をより豊かにしてくれるきっかけにもなるはずです。
毎日頑張っているあなただからこそ、アイスを食べる時間は、心からの癒しと喜びのひとときであってほしい。私はそう願っています。ぜひ、あなたのライフスタイルやその日の気分に合わせて、お気に入りの無添加アイスを見つけてみてください。きっと、いつものアイスタイムが、もっともっと心ときめく、素敵な時間に変わるはずですよ!

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。