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元美容部員が本音でレビュー!本当に良い無添加洗顔4選

2025.07.11
元美容部員が本音でレビュー!本当に良い無添加洗顔4選

「肌に優しいはずの『無添加洗顔』を使っているのに、乾燥や肌荒れが気になる…」そんなお悩みはありませんか?もしかしたら、その肌トラブルの原因は、無添加という言葉だけで洗顔料を選んでしまっていることにあるかもしれません。 

この記事では、あなたの肌悩みに寄り添い、本当に自分に合った無添加洗顔を見つけるための具体的な選び方を、専門家の視点から分かりやすく解説します。

1. 無添加洗顔って本当に良いの?プロが教える基本の「き」

なぜ今、無添加洗顔なのか?

「最近、なんだかお肌の調子が悪いな…」「いつも使っている洗顔料なのに、急につっぱりを感じるようになった…」そんな風に感じた経験はありませんか?私たちの肌は、季節の変わり目やストレス、生活習慣の乱れなど、本当に些細なことでゆらぎがちです。そんなデリケートな状態の肌に、毎日使う洗顔料が合っていないとしたら…?肌トラブルを引き起こす原因になっている可能性もゼロではありません。

そこで、今あらためて注目を集めているのが「無添加洗顔」なんです。無添加洗顔とは、一般的に、肌への刺激となりうる特定の成分を配合せずに作られた洗顔料のことを指します。実は、「無添加」という言葉には法律で定められた明確な定義はありません。どの成分を「無添加」とするかは、各メーカーの自主基準に委ねられているのが現状です。

しかし、多くのメーカーでは、1980年代にアレルギー反応を引き起こす可能性があるとして厚生労働省(当時は厚生省)がリスト化した「表示指定成分」を含まないことを「無添加」の基準としていることが多いようです。具体的には、香料、着色料、鉱物油、パラベン(防腐剤)、アルコール(エタノール)などが挙げられます。これらの成分が必ずしも悪いわけではありませんが、肌が敏感になっている時には刺激に感じてしまうことがあるのも事実です。無添加洗顔は、そうした刺激のリスクを極力減らし、肌本来が持つ力をサポートすることを目指して作られています。

肌のバリア機能と洗顔の関係

私たちの肌の表面、わずか0.02mmほどの「角質層」は、外部の刺激から肌を守り、内部の水分が蒸発するのを防ぐ「バリア機能」という大切な役割を担っています。このバリア機能は、「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質(セラミドなど)」の3つの要素がバランスを取り合うことで正常に保たれています。

しかし、洗浄力の強すぎる洗顔料を使うと、汚れだけでなく、この大切なバリア機能まで洗い流してしまうことがあります。特に、皮脂膜や細胞間脂質が必要以上に奪われると、肌の水分がどんどん逃げてしまい、乾燥やつっぱり、さらには外部刺激を受けやすい「敏感肌」状態を招いてしまうのです。これが、洗顔後に肌がつっぱるメカニズムです。

無添加洗顔の多くは、このバリア機能を守りながら洗うことを重視しています。洗浄成分をマイルドなものにしたり、保湿成分をたっぷり配合したりすることで、肌に必要なうるおいは残し、不要な汚れだけを優しくオフすることを目指しているのです。つまり、無添加洗顔を選ぶことは、肌の土台であるバリア機能を健やかに保つための第一歩と言えるでしょう。

あなたに合う無添加洗顔の選び方

無添加洗顔と一言で言っても、その種類は本当に様々です。どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。そこで、選ぶ際の基本的なポイントを3つご紹介します。

洗浄成分で選ぶ

洗顔料の心臓部とも言えるのが「洗浄成分」です。無添加洗顔でよく使われる洗浄成分には、大きく分けて「石けん系」と「アミノ酸系」があります。

  • 石けん系: 洗浄力が高く、さっぱりとした洗い上がりが特徴です。皮脂や古い角質をしっかりと落としてくれるので、脂性肌の方や、すっきり感を重視する方におすすめ。ただし、アルカリ性のため、洗顔後に一時的に肌がつっぱりやすいと感じることもあります。

  • アミノ酸系: 人の肌や髪と同じ弱酸性で、非常にマイルドな洗浄力が特徴です。肌のうるおいを守りながら洗えるので、乾燥肌や敏感肌の方に特におすすめです。しっとりとした洗い上がりが魅力です。

自分の肌質や、どんな洗い上がりが好みかを考えて選んでみてくださいね。

保湿成分で選ぶ

無添加洗顔を選ぶなら、ぜひ保湿成分にも注目してみてください。洗顔は「落とす」ケアですが、同時に「与える」ケアもできると一石二鳥ですよね。

代表的な保湿成分としては、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「アミノ酸」などが挙げられます。特に「セラミド」は、もともと私たちの肌の角質層に存在し、細胞と細胞の間で水分や油分を抱え込んでいる重要な成分です。セラミドが配合された無添加洗顔なら、洗いながらにしてバリア機能をサポートし、乾燥しにくい肌へと導いてくれます。

その他にも、植物エキスやオイルなど、メーカー独自の保湿成分が配合されていることもあります。成分表示を少しだけ意識して見てみると、自分にぴったりの無添加洗顔が見つかりやすくなりますよ。

形状(テクスチャー)で選ぶ

毎日使うものだからこそ、使い心地の良さも大切なポイントです。無添加洗顔には、主に以下のタイプがあります。

  • フォームタイプ: チューブに入ったペースト状で、自分で泡立てて使います。泡立てネットを使えば、誰でも簡単に濃密な泡を作ることができます。

  • 泡タイプ: ポンプを押すだけで、きめ細かい泡が出てくるタイプです。泡立てる手間が省けるので、忙しい朝や疲れた夜に大活躍します。

  • ジェルタイプ: 泡立たない、または少しだけ泡立つタイプです。肌への摩擦が少なく、しっとりとした洗い上がりのものが多いです。

  • 固形石けんタイプ: 昔ながらの固形石けんです。余計な成分が少なく、非常にシンプルな処方のものが多いのが特徴。コストパフォーマンスが高いのも魅力です。

あなたのライフスタイルや、どんな洗顔タイムを過ごしたいかに合わせて、お好みのタイプを選んでみてくださいね。

2. 【おすすめ無添加洗顔①】カウブランド「無添加うるおい洗顔」

無添加のパイオニア的存在

まず最初にご紹介するのは、無添加洗顔と聞いて多くの方が思い浮かべるであろう、牛乳石鹸共進社株式会社の「カウブランド 無添加うるおい洗顔」です。赤い箱の石けんでおなじみの「カウブランド」は、なんと1909年創業という100年以上の歴史を持つ老舗ブランド。その中でも「無添加フェイスケア」シリーズは、「肌へのやさしさ」を徹底的に追求して2001年に誕生しました。

このシリーズが生まれた背景には、「肌に刺激の少ない石けんが欲しい」というお客様の声がありました。デリケートな肌に悩む方々のために、牛乳石鹸が長年培ってきた石けんづくりの技術と知見を結集させて開発されたのです。そのこだわりは、原料選びから始まります。国内外から厳選した原料を、刺激の有無だけでなく、不純物が少ないかどうかも含めて徹底的にチェック。そして、デリケートな肌への刺激となりうる成分、つまり着色料・香料・パラベンなどの防腐剤・品質安定剤・そして鉱物油とアルコールを一切使用しない「6つの無添加」を実現しています。この潔いほどのシンプルさと、長年の信頼感が、多くの人に愛され続ける理由なのでしょう。

成分から見る「シンプルイズベスト」

「カウブランド 無添加うるおい洗顔」の真髄は、そのシンプルな成分構成にあります。全成分表示を見ても、非常に短いことに驚くかもしれません。

洗浄成分はこだわりの石けん

主成分となっているのは「水」と「カリ石ケン素地」です。この「カリ石ケン素地」というのが、いわゆる石けん成分。具体的には、パーム油やヤシ油といった植物性の油脂をベースに作られた「パルミチン酸K」「ミリスチン酸K」「ラウリン酸K」などが含まれています。

石けん系の洗浄成分は、アルカリ性であるため、弱酸性の肌にのせると一時的に肌のpHが傾きます。これが、人によってはつっぱり感として感じられることがありますが、肌には本来、アルカリ性を中和して弱酸性に戻す「アルカリ中和能」という力が備わっています。健康な肌であれば、洗顔後すぐに元の弱酸性に戻るので心配はいりません。

それ以上に、石けん系には大きなメリットがあります。まず、洗浄力がしっかりしていること。余分な皮脂や毛穴の汚れをすっきりと洗い流してくれます。そして、泡切れが非常に良いこと。すすぎ残しによる肌トラブルのリスクが少なく、さっぱりとした洗い上がりを実現します。この「カウブランド 無添加うるおい洗顔」は、そんな石けんの良さを最大限に活かした処方になっているのです。

うるおいを守る天然由来セラミド

この無添加洗顔がただのさっぱり系で終わらないのは、保湿成分へのこだわりがあるからです。配合されている「セラミドNG」は、米ぬか油から抽出される植物性のセラミド。私たちの肌にもともと存在するセラミドと似た構造を持っているため、肌なじみが非常に良いのが特徴です。

洗顔によって失われがちな肌のうるおいを補い、角質層の水分をしっかりとキープ。バリア機能をサポートし、洗顔後のつっぱり感を和らげてくれます。「汚れはしっかり落とすけれど、うるおいは奪わない」という絶妙なバランスは、この天然由来セラミドの働きがあってこそなのです。さらに、保湿成分として「グリセリン」や「DPG」も配合されており、洗い上がりの肌をしっとりと保つ手助けをしています。

マニアックな使用感レビュー

実際にこの無添加洗顔を使ってみると、その人気の理由がよく分かります。

泡立てが楽しくなる濃密泡

チューブから出すと、少し硬めのしっかりとしたテクスチャーの白いペーストです。香料は使われていないので、ほぼ無臭。原料そのものの、どこか懐かしい石けんのような香りがほのかにする程度です。

この洗顔料のポテンシャルを最大限に引き出すなら、泡立てネットの使用を強くおすすめします。ほんの1cm程度をネットに取り、少量のぬるま湯を加えながらクシュクシュと揉み込むと、あっという間にモコモコと泡が立ち始めます。その泡は、まるで生クリームのよう。非常にキメが細かく、もっちりとした弾力があります。逆さにしても落ちないほどの濃密さで、この泡が洗顔時のクッションとなり、肌への摩擦をぐっと軽減してくれます。

さっぱり、なのに優しい洗い上がり

たっぷりの泡で顔を包み込むように洗う時間は、まさに至福のひととき。指が直接肌に触れないように、泡を転がすようなイメージで優しく洗うのがポイントです。特に皮脂の多いTゾーンや小鼻の周りは、少し念入りにクルクルと馴染ませます。

そして、すすぎの時の泡切れの良さには毎回感動します。ぬるま湯をかけると、さっと泡が流れていき、いつまでもヌルヌル感が残ることがありません。洗い上がりは「キュッ」とするような、さっぱりとした感触。毛穴の一つひとつまでクリーンになったような爽快感があります。

しかし、不思議と強いつっぱり感はありません。もちろん、洗顔後すぐに保湿をしないと乾燥はしてきますが、慌てて化粧水をつけなくても大丈夫、と思えるくらいのしっとり感が残ります。これは、配合されている天然由来セラミドのおかげなのでしょう。まさに、「さっぱり」と「うるおい」を両立させた、絶妙な洗い上がりです。脂性肌の私でも、乾燥肌の友人でも「これは良いね」と意見が一致した、数少ない無添加洗顔の一つです。

3. 【おすすめ無添加洗顔②】ファンケル「ピュアモイスト 泡洗顔料」

忙しいあなたのための「無添加」

「朝は1分1秒でも長く寝ていたい」「夜は疲れてスキンケアも面倒…」そんな風に思うこと、ありますよね。そんな忙しい毎日を送る方にこそ、ぜひ試してほしいのが「ファンケル ピュアモイスト 泡洗顔料」です。ファンケルといえば、1980年の創業以来、「無添加化粧品」のパイオニアとして、多くの人の肌悩みに寄り添ってきたブランド。そのこだわりは、単に肌に優しいだけでなく、使う人の「不」を解消することにあります。

この泡洗顔料も、まさにその思想を体現したアイテム。「洗顔料を泡立てるのが面倒」という、多くの人が抱える小さな「不」を、ポンプを押すだけでふわふわの泡が出てくるという画期的な方法で解決してくれました。もちろん、ファンケルの代名詞である「無添加」へのこだわりは健在。防腐剤、香料、合成色素、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤は一切使用しない「5つの無添加」を徹底しています。さらに、品質を維持するために、製造年月日を明記し、フレッシュ期間を設けるなど、その品質管理の厳しさも信頼の証です。

肌と同じ成分で洗うという贅沢

「ファンケル ピュアモイスト 泡洗顔料」の最大の特徴は、その洗浄成分にあります。この無添加洗顔は、肌のうるおい成分であるアミノ酸と同じ成分で洗う「アミノ酸系洗浄成分」をメインに採用しているのです。

肌が喜ぶアミノ酸系洗浄成分

具体的に配合されているのは、「ココイルグリシンK」や「ココイルメチルタウリンNa」といった成分です。これらは、数ある洗浄成分の中でも特に刺激が少なく、マイルドな洗浄力を持つことで知られています。

私たちの肌は、健康な状態では弱酸性に保たれています。アミノ酸系洗浄成分も同じ弱酸性のため、洗顔による肌のpHバランスの乱れが起こりにくく、肌への負担を最小限に抑えることができます。汚れはきちんと落としながらも、肌に必要な皮脂や、バリア機能の主役である「セラミド」などの細胞間脂質の流出を防いでくれるのです。東京工科大学の研究によれば、アミノ酸系洗浄成分は、他の洗浄成分と比較して角層の水分量を維持しやすいという結果も報告されています。

「洗う」という行為は、少なからず肌に負担をかけるもの。だからこそ、その負担をいかに減らすかが美肌の鍵になります。この無添加洗顔は、「汚れだけを選んで落とす」という、まさに理想的な洗浄を実現してくれるのです。

洗うほどうるおう保湿力

さらに、この洗顔料が「ピュアモイスト」と名付けられているのには理由があります。それは、まるで美容液のような保湿成分が贅沢に配合されているから。

注目すべきは、ファンケル独自の保湿成分「モイストキープ&アップ成分」です。これは、肌にうるおいを与え、さらにそのうるおいを長時間キープするための複合成分。加えて、高い保水力で知られる「ヒアルロン酸」や、肌のバリア機能をサポートする「セラミド」もしっかりと配合されています。

これらの保湿成分が、洗顔中も肌にうるおいを届け続け、洗い流した後も肌表面に「うるおいの膜」を形成。これにより、洗顔後の水分蒸発を防ぎ、つっぱり感のない、しっとりとした肌触りを実現します。まさに「洗う」と「うるおす」を同時に叶える、高機能な無添加洗顔と言えるでしょう。

泡に包まれる至福の使用感

ポンプ式の容器は、衛生的で使いやすさも抜群。濡れた手でも手軽に扱えるのが嬉しいポイントです。

ワンプッシュで理想の泡が完成

ポンプを1〜2回プッシュすると、きめ細かく、もっちりとした弾力のある泡がたっぷりと出てきます。自分で泡立てるタイプだと、その日のコンディションによって泡の質が変わってしまうこともありますが、これならいつでも理想的な泡で洗顔できるのが最大の魅力です。

泡の質感は、非常にクリーミーでなめらか。肌にのせると、その柔らかさにうっとりしてしまいます。へたりにくいしっかりとした泡なので、顔全体を優しく包み込み、洗顔時の摩擦から肌をしっかりと守ってくれます。無香料なので、香りに敏感な方でも安心して使えますね。

つっぱり感ゼロのしっとり仕上げ

泡を肌の上で転がすように、優しくマッサージしながら洗います。ゴシゴシこすらなくても、柔らかな泡が毛穴の奥の汚れまでしっかりと吸着してくれるような感覚です。

すすぎの際も、泡切れはスムーズ。洗い上がりは、驚くほどしっとり、もっちり。肌が水分で満たされているのが触って分かるほどです。タオルで水分を押さえるように拭き取った後も、つっぱり感は全く感じられません。むしろ、化粧水をつけた後のような、みずみずしいうるおいを感じることができます。

乾燥が気になる季節はもちろん、夏場のインナードライ対策にも最適です。この洗い上がりを知ってしまうと、もう他の洗顔料には戻れない、と感じる人も多いのではないでしょうか。私がこの無添加洗顔を使うのは、特に肌の乾燥が気になる日や、疲れていてスキンケアを時短したい夜。これ一本で「落とす」と「保湿の土台作り」が完了する手軽さと安心感は、何物にも代えがたい魅力です。

4. 【おすすめ無添加洗顔③】ミノン「アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ」

製薬会社の皮膚科学という信頼

「肌がゆらぎやすくて、自分に合う洗顔料がなかなか見つからない…」「季節の変わり目や体調によって、すぐに肌が荒れてしまう…」そんな深刻な肌悩みを抱える方に、私が心からおすすめしたいのが、第一三共ヘルスケアが開発する「ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ」です。

「ミノン」というブランド名は、1973年の誕生当時から守り続けている3つの「Non」、つまり「Non-allergic(アレルギーの原因物質を極力カット)」「Non-toxic(低刺激性)」「Non-alkaline(弱酸性)」に由来しています。製薬会社が、長年にわたる皮膚科学の研究に基づいて開発したブランドだからこその、揺るぎない安心感があります。特に「アミノモイスト」シリーズは、敏感肌・乾燥肌のメカニズムを深く見つめ、肌のバリア機能をサポートする「アミノ酸」に着目して作られています。この無添加洗顔は、まさにその研究の結晶とも言える一品です。

美容液で洗うような成分処方

この無添加洗顔が、なぜこれほどまでに敏感肌に悩む人々から絶大な支持を得ているのか。その秘密は、徹底的にこだわり抜かれた成分処方にあります。

肌への優しさを極めた洗浄成分

洗浄成分には、肌への負担が極めて少ない「植物性アミノ酸系洗浄成分」を採用しています。具体的には「ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液」などが主成分。これは、数ある洗浄成分の中でもトップクラスの低刺激性を誇ります。

さらに、健康な肌と同じ「弱酸性」であることも重要なポイントです。肌のpHバランスを乱すことなく、バリア機能を守りながら、肌荒れの原因ともなる余分な皮脂や汚れを優しく洗い流します。敏感になっている肌は、少しの刺激にも過剰に反応してしまうため、この「優しさの徹底」が何よりも大切なのです。まさに、デリケートな肌のための、お守りのような洗浄成分と言えるでしょう。

11種のアミノ酸でうるおいを補給

この無添加洗顔の最大の特徴は、なんと言っても配合されている「アミノ酸」の豊富さです。私たちの肌の角質層にもともと存在する天然保湿因子(NMF)の主成分は、実はアミノ酸。アミノ酸は、水分を抱え込んで離さない性質があり、肌のうるおいを保つ上で欠かせない存在です。

「ミノン アミノモイスト」シリーズには、肌のうるおいをサポートする「9種の保潤アミノ酸」と、キメを整え、つややかな肌に導く「2種の清透アミノ酸」が、独自のバランスで配合されています。これはもう、洗顔料というよりも、ほとんど美容液のような処方です。洗うたびに、失われがちなアミノ酸をダイレクトに補給し、自らうるおう力のある、すこやかな肌の土台を育んでくれます。

さらに、有効成分として「グリチルリチン酸2K」を配合。これは甘草(カンゾウ)という植物の根から抽出される成分で、優れた抗炎症作用を持っています。肌荒れやニキビを予防し、ゆらぎがちな肌を穏やかに整えてくれる、頼もしい味方です。

どんな時も頼れる安心の使用感

肌が敏感になっている時ほど、その真価が分かるのがこの無添加洗顔です。

へたらない濃密アミノ酸泡

こちらもポンプを押すだけで泡が出てくるタイプなので、忙しい時でも手軽に使えるのが嬉しいですね。出てくる泡は、ファンケルの泡よりも少ししっかりめで、弾力がある印象。キメが非常に細かく、まるでマシュマロのようです。

この泡が、ポンプから出てきた後もへたりにくいのが特徴。顔全体に広げても泡のクッションが持続し、洗顔時の摩擦からデリケートな肌をしっかりと守ってくれます。肌がヒリヒリしている時でも、刺激を感じることなく使えるほどの優しさです。

しっとり、つるつるの洗い上がり

泡を肌にのせ、優しくプレスするように馴染ませていきます。ゴシゴシこする必要は全くありません。泡が汚れを吸着してくれるのを待つようなイメージで、30秒ほど置く「泡パック」のような使い方をするのもおすすめです。

すすいだ後の肌は、驚くほどしっとり。つっぱり感はもちろんなく、むしろ肌の内側からうるおっているような、みずみずしい感触です。そして、触ってみると「つるん」としたなめらかさを実感できます。これは、配合されたアミノ酸が肌のキメを整えてくれた証拠かもしれません。

私がこの無添加洗顔を常備しているのは、まさに「お守り」として。花粉で肌がムズムズする時期や、寝不足で肌のコンディションが悪い時でも、「これなら大丈夫」という絶対的な信頼感があります。肌荒れを防ぐ有効成分が入っている安心感も大きいですね。敏感肌や乾燥肌に悩むすべての方に、一度は試してみてほしい逸品です。

5. 【おすすめ無添加洗顔④】dプログラム「エッセンスイン クレンジングフォーム」

守るだけじゃない「攻め」の無添加

「敏感肌用のスキンケアって、優しいだけで物足りない…」「肌荒れは防ぎたいけど、美肌も目指したい!」そんな、ちょっと欲張りな願いを叶えてくれるのが、資生堂が長年の敏感肌研究の成果を結集して生み出したブランド「dプログラム」の「エッセンスイン クレンジングフォーム」です。

dプログラムは、「ときどき敏感肌」をくり返さないために、肌を守り、育むという独自のサイエンスに基づいています。単に刺激を与えない「守り」のケアだけでなく、肌本来の力を引き出し、すこやかな状態を育む「攻めのケア」もできるのが最大の魅力。この無添加洗顔は、低刺激設計であることはもちろん、さらに一歩進んだアプローチで、肌悩みの根本に働きかけてくれる高機能なアイテムなのです。アルコールやパラベン、鉱物油などを含まないクリーン製法で、デリケートな肌への配慮も万全です。

話題の「美肌菌」に着目した処方

この無添加洗顔が他の製品と一線を画すのは、肌の常在菌、いわゆる「美肌菌」に着目している点です。私たちの肌には、約1兆個もの細菌が暮らしており、そのバランスが肌の健康を左右することが近年の研究で明らかになってきました。

美肌菌が育つ環境づくり

「美肌菌」の代表格が、「表皮ブドウ球菌」です。この菌は、皮脂や汗をエサにして、肌にうるおいを与える「グリセリン」や、肌を弱酸性に保つ「脂肪酸」を産生してくれる、まさに美肌のパートナー。美肌菌が元気な肌は、バリア機能が高く、トラブルが起こりにくい状態にあります。

しかし、間違った洗顔や乾燥によって肌環境が悪化すると、美肌菌が減り、逆に「アクネ菌」や「黄色ブドウ球菌」といった悪玉菌が優勢になってしまいます。これが、ニキビや肌荒れの一因となるのです。

dプログラムの「エッセンスイン クレンジングフォーム」は、洗浄成分で汚れを落としながらも、「酵母エキス」や「グリセリン」といった保湿成分をたっぷりと配合することで、美肌菌がすみやすい「うるおい環境」を守ります。洗いすぎることで美肌菌まで流してしまうのではなく、むしろ美肌菌が元気に活動できる土台を整えてくれる。これが、dプログラムが提案する新しい無添加洗顔のアプローチです。

Wの有効成分で肌荒れを徹底予防

さらに、この無添加洗顔は医薬部外品であり、肌荒れを防ぐための有効成分が配合されています。

一つは、ミノンにも配合されていた「グリチルリチン酸ジカリウム」。優れた抗炎症作用で、ニキビや肌荒れをしっかりと防ぎます。そしてもう一つ、資生堂独自の成分ではありませんが、一部の製品で採用されている「トラネキサム酸」も肌荒れ防止有効成分として知られています。このクレンジングフォームにはグリチルリチン酸ジカリウムが採用されており、赤みやかゆみといった肌の炎症サインにアプローチし、肌を健やかな状態に導いてくれます。

このように、守りながら育み、さらにトラブルを予防するという、多角的なケアが一本で叶うのです。

クリーミー泡で摩擦レス洗顔

この洗顔料は、自分で泡立てるフォームタイプ。その実力は、泡質にも表れています。

クッション性の高い濃密エッセンス泡

チューブから手に取ると、なめらかで少し光沢のあるテクスチャー。これを泡立てネットで泡立てると、非常にキメが細かく、もっちりとした弾力のある泡が、驚くほどたっぷりと作れます。

この泡の最大の特徴は、その「クッション性」の高さ。まるで美容液(エッセンス)を泡立てたかのような濃密な泡が、洗顔時の指と肌との間の摩擦を極限まで軽減してくれます。敏感な肌にとって、摩擦は大きな刺激となります。この泡は、肌に負担をかけることなく、汚れだけを優しく吸着してくれる理想的なクッションなのです。

うるおいを残す、すっきりとした洗い上がり

たっぷりの泡で顔を包み込み、優しく洗っていきます。すすぎの際も泡切れが良く、さっと洗い流せます。洗い上がりは、肌の汚れや余分な皮脂はすっきりと落ちているのに、つっぱり感はなく、むしろ肌がしっとりと潤っている感覚。これは、配合された美容成分が肌のうるおいをしっかりと守ってくれている証拠です。

私がこの無添加洗顔を使いたくなるのは、ニキビができそうな時や、なんとなく肌がごわついて調子が悪いと感じる時。「守るだけじゃ物足りない、何か積極的なケアがしたい!」という肌からのSOSに応えてくれるような、頼もしさがあります。ただ優しいだけの無添加洗顔では満足できない、一歩進んだスキンケアを目指すあなたにこそ、試していただきたい一本です。

6. まとめ:4つの無添加洗顔を徹底比較&私の推しはコレ!

4つの無添加洗顔を徹底比較

ここまで、4つの本当に魅力的な無添加洗顔をご紹介してきましたが、いかがでしたか?「どれも良さそうで、かえって迷ってしまう…」というあなたのために、最後にそれぞれの特徴を一覧表にまとめてみました!ぜひ、あなたの肌質やライフスタイル、そしてお財布と相談しながら、ベストな一本を見つける参考にしてくださいね。

商品名 カウブランド 無添加うるおい洗顔 ファンケル ピュアモイスト 泡洗顔料 ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ dプログラム エッセンスイン クレンジングフォーム
価格帯 ◎(約600円前後/110g) 〇(約1,320円前後/150ml) 〇(約1,650円前後/150ml) △(約2,090円前後/120g)
洗浄成分 石けん系 アミノ酸系 アミノ酸系 アミノ酸系
テクスチャー フォーム(自分で泡立てる) 泡(ポンプ式) 泡(ポンプ式) フォーム(自分で泡立てる)
医薬部外品 -(化粧品) -(化粧品) ◎(有効成分配合) ◎(有効成分配合)
肌荒れ防止 - - ◎(グリチルリチン酸2K) ◎(グリチルリチン酸ジカリウム)
プラスαの特徴 天然由来セラミド配合 フレッシュ期間あり 11種のアミノ酸配合 美肌菌に着目
こんな人に! コスパ重視/さっぱり好き/シンプルケア派 時短したい/しっとり重視/乾燥肌 超敏感肌/乾燥肌/肌荒れを繰り返す 肌荒れしやすい/ニキビ予防/攻めのケアをしたい

こうして並べてみると、同じ「無添加洗顔」というカテゴリーでも、それぞれに全く違う個性があることがよく分かりますね。

  • コストパフォーマンスとさっぱり感を求めるなら、王道のカウブランド

  • 時短としっとりした洗い上がりを両立させたいなら、便利な泡タイプのファンケル

  • とにかく肌への優しさを最優先し、お守りのような存在が欲しいなら、製薬会社開発のミノン

  • 肌荒れ予防も美肌ケアも諦めたくない、欲張りなあなたにはdプログラム

あなたの肌は、今どんな状態ですか?どんな洗い上がりを求めていますか?この比較表が、あなたの無添加洗顔選びの羅針盤になれば嬉しいです。

私の推しはコレ!リアルな愛用品

ちなみに、乾燥しやすく、季節の変わり目にはすぐにゆらぎ、でもTゾーンは少しベタつく…という、典型的な「乾燥性敏感肌」かつ「混合肌」である私が、最終的に一番リピートしている「推し」の無添加洗顔は…ズバリ、「ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ」です!

もちろん、今回ご紹介した4つの無添加洗顔はどれも素晴らしく、私のバスルームにはシーンに合わせていくつか常備してあります。例えば、夏の朝、皮脂が気になる時にはカウブランドのさっぱり感が心地よいですし、疲れて何もしたくない夜はファンケルの手軽さに何度も助けられました。ニキビがポツンとできた時には、dプログラムの出番です。

それでも、なぜ私がミノンを選び続けるのか。その理由は、何と言っても「どんな肌状態の時でも裏切らない、絶対的な安心感」にあります。花粉で肌がムズムズして赤みが出ている時も、寝不足で肌がゴワゴワしている時も、このミノンだけは、全く刺激を感じることなく、優しく肌を洗い上げてくれるんです。

ポンプを押すだけで出てくるへたらない泡は、忙しい朝でも摩擦レス洗顔を叶えてくれますし、洗い上がりの「しっとり、つるん」とした感触は、その後のスキンケアの浸透を高めてくれるような気さえします。肌荒れを防ぐ有効成分が入っているというのも、ゆらぎやすい肌にとっては非常に心強いポイントです。肌の調子が悪い時ほど、「ああ、ミノンがあって良かった」と心から思える。私にとって、この無添加洗顔はもはやスキンケアアイテムというよりも、肌の「お守り」のような存在なんです。

もちろん、これはあくまで私の肌での話。スキンケアに絶対の正解はありません。大切なのは、あなたの肌の声に耳を傾け、あなたの肌とライフスタイルに寄り添ってくれる、最高のパートナーを見つけることです。

ぜひ、この比較表と私のちょっと熱い体験談を参考に、あなただけの「最高の無添加洗顔」を見つけて、毎日の洗顔タイムをもっと楽しく、もっと心地よいものにしてくださいね。健やかな美肌への道は、毎日の優しい洗顔から始まります!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。