無添加
愛犬家500人が選んだ!おすすめ無添加ドッグフード4選
2025.06.20
「愛犬には、一日でも長く健康でいてほしい」これは全ての飼い主様の願いだと思います。その想いを叶える選択肢として、今「無添加ドッグフード」が注目されています。
フードを見直すことは、愛犬の未来の健康への投資です。この記事を読めば、なぜ無添加が良いのか、そしてあなたの愛犬の年齢や体質に合わせた、最適なフードを選ぶための具体的な基準がわかります。フード選びの迷いを確信に変えて、愛犬の健やかな毎日をサポートしませんか?
1. 無添加ドッグフードが選ばれる本当の理由
ドッグフードの「添加物」って何?
愛犬との毎日、本当にかけがえのない時間ですよね。そんな大切な家族のごはんだからこそ、「ちょっと良いものを」と考えるのは、とっても自然なことだと思います。最近、ペットショップやインターネットで「無添加ドッグフード」という言葉をよく見かけませんか?「なんとなく体に良さそう」というイメージはあるけれど、具体的に何がどう良いのか、実はよく分からない…という方も多いのではないでしょうか。
まず、すべての添加物が悪いわけではない、ということを知っておいてくださいね。一般的なドッグフードに含まれている添加物には、それぞれ大切な役割があるんです。例えば、代表的なものに「酸化防止剤」があります。ドッグフードには脂肪分が含まれているので、何もしないと空気に触れて酸化し、品質が劣化してしまいます。それを防ぐのが酸化防止剤の役目。フードの品質を保ち、安全に食べてもらうために使われているんですね。有名なものだと、ビタミンE(ミックストコフェロール)のような天然由来のものから、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンのような合成の酸化防止剤まで様々です。
他にも、ワンちゃんの食欲をそそるための「香料」や、見た目を美味しそうに見せるための「着色料」、フードの腐敗を防ぐための「保存料」(ソルビン酸カリウムなど)といったものが使われることがあります。これらは、ドッグフードを安定して流通させ、ワンちゃんに喜んで食べてもらうために、長年使われてきた歴史があるんです。いわば、人間の食品加工技術と同じような考え方ですね。
添加物が愛犬に与えるかもしれない影響
ただ、ここで少し立ち止まって考えてみたいのが、「その添加物は、本当に愛犬のために必要なの?」という視点です。私たち人間も、加工食品ばかりではなく、素材そのものの味を活かしたごはんを食べたい日がありますよね。ワンちゃんだって、同じかもしれません。
特に、合成の添加物の中には、過剰に摂取した場合や、体質によっては、アレルギー反応を引き起こす一因になる可能性が指摘されているものもあります。例えば、皮膚の痒みや赤み、フケといった症状。これらは、もしかしたら毎日食べているごはんが関係しているかもしれません。実際に、特定の添加物を避けることで、皮膚トラブルが改善したという話は、飼い主さんの間でよく聞かれます。
また、気になる「涙やけ」も、食べ物との関連が深いと言われています。涙やけは、涙の量が多くなったり、涙を排出する鼻涙管が詰まったりすることで、涙が目の周りに溢れてしまい、バクテリアが繁殖して被毛が赤茶色に変色してしまう状態のこと。この原因の一つとして、消化しきれなかった老廃物が体内に溜まり、涙の成分に影響を与えている可能性が考えられるのです。添加物そのものが直接の原因というよりは、添加物を含む、消化に負担のかかるフードを食べることで、間接的に涙やけを悪化させているケースがあるんですね。この点については、麻布大学獣医学部の研究などでも、食事内容と涙やけの関連性が示唆されており、多くの獣医師さんも食事指導の重要性を指摘しています。
さらに、下痢や嘔吐といった消化器系の不調も、フードが体に合っていないサインかもしれません。もちろん、全ての不調が添加物のせいだと断定することはできません。しかし、原因がはっきりしない体調不良が続く場合、一度ごはんの「中身」を見直してみる価値は、大いにあると私は思います。
「無添加」がもたらす嬉しい変化とは?
では、具体的に「無添加ドッグフード」を選ぶと、どんないいことがあるのでしょうか?私が考える最大のメリットは、「愛犬の体に余計な負担をかけない」ということです。
まず、アレルギーのリスクをぐっと減らすことができます。無添加ドッグフードの多くは、原材料をシンプルにしているのが特徴です。そのため、万が一アレルギー症状が出た場合でも、原因となる食材を特定しやすいという大きなメリットがあります。原因が分かれば、その食材を避けたフードを選んであげられますよね。
次に、先ほどお話しした「涙やけ」の改善も期待できます。無添加ドッグフードは、消化吸収に優れた良質なタンパク質や脂質を使っていることが多いんです。消化が良いということは、体内に老廃物が溜まりにくいということ。結果として、涙の質がクリアになり、涙やけが気にならなくなった!という嬉しい声がたくさん聞かれます。
そして、目に見えて分かりやすいのが「毛ヅヤの変化」です。健康な皮膚と美しい被毛を作るためには、良質な脂質、特にオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が欠かせません。質の高い無添加ドッグフードは、サーモンオイルや亜麻仁油など、これらの脂肪酸を豊富に含む原材料を使っていることが多く、内側から輝くような美しい毛並みへと導いてくれるんです。
最後に、ウンチの状態も健康のバロメーター。消化の良いフードに変えると、ウンチの量が適正になり、嫌なニオイが軽減されることがあります。これは、腸内環境が整っている証拠。お腹の中から健康になることで、免疫力の向上にも繋がっていくんですよ。
このように、無添加ドッグフードを選ぶことは、単に「添加物を避ける」というだけでなく、愛犬の体質改善や健康維持に積極的にアプローチすることでもあるんです。さあ、あなたも「無添加ドッグフード」の世界を、もっと深く覗いてみたくなったのではないでしょうか?
2. 【おすすめ無添加ドッグフード①】このこのごはん
小型犬の悩みに寄り添うレシピの秘密
さて、ここからは具体的な無添加ドッグフードを、私のマニアックな視点で徹底解説していきます!最初にご紹介するのは、小型犬オーナーさんたちの間で「これぞ!」と絶大な支持を集めている、国産の無添加ドッグフード「このこのごはん」です。
皆さんもご存知の通り、チワワやトイ・プードル、豆柴といった小型犬は、体が小さいからこその特有の悩みがありますよね。例えば、「涙やけが目立ちやすい」「口が小さいから粒が大きいと食べにくそう」「体臭や便臭が気になる」「毛並みの美しさを保ちたい」などなど…。
「このこのごはん」は、まさにそんな小型犬ならではのデリケートな悩みに、とことん寄り添うために開発されたフードなんです。開発したのは、福岡県に本社を置く「株式会社オモヤ」という会社。彼らの「大切な家族に、本当に安心して与えられるごはんを」という想いが、製品の隅々にまで溢れています。一般的な「全犬種用」フードとは一線を画し、明確に「小型犬のため」と謳っているところに、まず開発者の本気度が伺えますよね。
レシピ開発にあたっては、動物栄養学の専門家や獣医師の監修のもと、小型犬の小さな体でも効率よく栄養を吸収でき、健康を維持できるようなバランスを徹底的に追求したそうです。その結果、小型犬の飼い主さんが抱えるであろう悩みの「答え」が、この一袋にギュッと凝縮されることになりました。
こだわりの国産・ヒューマングレード素材
「このこのごはん」の最大の魅力は、なんといってもその原材料のクオリティの高さです。人間が食べても問題ないレベルの「ヒューマングレード」の食材だけを、しかも国産を中心に厳選しているんですよ。
まず、主原料となるタンパク源を見てみましょう。メインは、高タンパク・低脂質の代表格である九州産の「鶏ささみ」。良質な筋肉を作り、健康的な体を維持するためには欠かせない食材です。さらに、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸を豊富に含む、静岡県焼津産の「まぐろ」も配合。これは、皮膚や被毛の健康はもちろん、脳の働きをサポートする効果も期待できるんです。そして極めつけは、高栄養価で鉄分豊富な国内産の「鹿肉」!鹿肉は牛肉や豚肉に比べてアレルギーが出にくいとされており、ヘルシーながら栄養満点な、今注目の食材です。この「鶏・魚・鹿」という、バラエティ豊かなタンパク源の組み合わせが、アミノ酸バランスを整え、愛犬の食いつきと健康を力強くサポートしてくれるんですね。
もちろん、こだわりはタンパク源だけではありません。腸の働きをサポートする食物繊維として、鹿児島県産の「さつまいも」や「昆布」を使用。さらに、私が特に注目しているのが、香川県産の「青パパイヤ」です。青パパイヤには、「D-プシコース」という希少糖が含まれており、健康維持への貢献が期待されています。その他にも、栄養価の高い「玄米」や「大麦」、ミネラル豊富な「わかめ」など、日本の豊かな自然が育んだ食材がふんだんに使われているんです。これだけの食材を家庭で揃えて手作りごはんを作るのは、本当に大変ですよね。それを一粒に凝縮してくれているなんて、ありがたい限りです。
香りと健康を支える「見えない」こだわり
袋を開けた瞬間に、ふわっと広がる香ばしい香り。これも「このこのごはん」が多くのワンちゃんを虜にする秘密の一つです。この香りの正体は、静岡県焼津産の「鰹節」。人工的な香料は一切使わず、この自然な出汁の香りで、ワンちゃんの食欲を優しく刺激してくれるんです。鰹節は、香り付けだけでなく、必須アミノ酸やイノシン酸といったうまみ成分も豊富。まさに、日本ならではの知恵が活かされた工夫と言えるでしょう。
さらに、特筆すべきは「オイルコーティング不使用」という点です。多くのドッグフードでは、製造の最終工程で動物性の油脂を吹き付けて、嗜好性を高める「オイルコーティング」が行われています。しかし、この油は空気に触れると酸化しやすく、品質の劣化や独特の油臭さの原因になることも。「このこのごはん」は、このオイルコーティングを一切行っていません。だから、ベタつかず、サラッとした手触りで、素材本来の自然な風味をダイレクトに感じることができるんです。酸化のリスクが低いので、開封後も比較的安心して与えられるのは、嬉しいポイントですよね。
そして、健康を支える「見えない」こだわりが、お米由来の植物性乳酸菌「K-1株」です。なんと、この乳酸菌が1袋あたり約500億個も配合されているのだとか!この乳酸菌が腸まで届き、善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、便の調子を良くしたり、気になるニオイを軽減したりする効果が期待できます。小型犬のお腹の健康を、内側からしっかりと支えてくれる、まさに縁の下の力持ちですね。直径約7〜8mmという小粒設計も、口の小さな小型犬にぴったり。これだけのこだわりが詰まっているからこそ、「このこのごはん」は多くの小型犬と飼い主さんの心を掴んで離さないのでしょう。
3. 【おすすめ無添加ドッグフード②】UMAKA-美味華-
「博多華味鳥」が本気で作った理由
次にご紹介するのは、「うちの子、ちょっと舌が肥えてて…」というグルメなワンちゃんを飼っているあなたに、ぜひ知っていただきたい逸品です。その名も、料亭品質の国産無添加ドッグフード「UMAKA-美味華-」。
このフードの何がすごいって、開発したのが、あの博多水炊きの名店として全国に名を馳せる「博多華味鳥」だという点です!「博多華味鳥」は、福岡を拠点に、鶏肉の生産から加工、そしてレストランでの提供までを一貫して手掛ける「トリゼンフーズ株式会社」が運営しています。水炊きはもちろん、唐揚げや焼き鳥など、鶏料理を知り尽くしたプロフェッショナル集団ですね。
そんな彼らが、「人間が食べるものと同じ基準で、本当に美味しくて体に良いドッグフードを作りたい」という熱い想いから、本気で開発したのがこの「UMAKA-美味華-」なんです。鶏のプロが、自社の看板でもあるブランド鶏「華味鳥」を惜しげもなく使って作り上げたドッグフード…考えただけでも、期待が高まりますよね!これはもう、単なるペットフードというカテゴリを超えた、「愛犬のための料亭ごはん」と呼ぶにふさわしい存在だと私は思います。
まさに「食べる美容液」!極上の原材料
「UMAKA-美味華-」の主役は、もちろん九州産のブランド鶏「華味鳥」です。この華味鳥、ただの鶏肉じゃありません。たっぷりの陽光が降り注ぐ鶏舎で、海藻やハーブ、米ぬかなどを配合した専用の飼料を食べて、健康的にのびのびと育てられています。だから、鶏肉特有の臭みが少なく、旨み成分であるイノシン酸がとっても豊富なんです。
「UMAKA-美味華-」では、この華味鳥の新鮮な生肉を、なんと100%使用!それだけではありません。水炊き屋さんならではの発想で、鶏ガラをじっくり煮込んで抽出した「鶏ガラスープ」も使っているんです。このスープには、関節の健康維持や皮膚・被毛の潤いに欠かせないコラーゲンがたっぷり!まさに「食べる美容液」と言っても過言ではないかもしれません。
また、「UMAKA-美味華-」はグレインフリー(穀物不使用)ではありません。あえて、栄養バランスに優れた国産の「雑穀」を選んで配合しています。具体的には、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な「大麦」や「玄米」など。これらの穀物は、アレルギーの原因になりにくく、ゆっくりと消化されるため腹持ちも良いとされています。全ての穀物が悪いわけではなく、質の良い穀物を適切に使うことで、より総合的な栄養バランスを実現するというのが、「UMAKA-美味華-」の考え方なんですね。もちろん、小麦グルテンは不使用なので、小麦アレルギーのワンちゃんにも配慮されています。
美と健康を追求する機能性成分
「UMAKA-美味華-」のマニアックなポイントは、その贅沢な原材料だけにとどまりません。愛犬の「美」と「健康」をさらに高いレベルでサポートするための、機能性成分がすごいんです。
まずは、「腸活」へのアプローチ。腸は第二の脳とも言われ、健康の要ですよね。「UMAKA-美味華-」には、腸内の善玉菌である「ビフィズス菌」そのものと、そのビフィズス菌のエサとなって働きを活発にする「オリゴ糖」が、ダブルで配合されています。これは、ただ善玉菌を投入するだけでなく、その善玉菌が腸内でしっかり定着し、元気に活動できる環境まで整えてあげようという、非常に考えられた組み合わせ。この相乗効果によって、お腹の調子を整え、免疫力を維持することが期待できます。
次に、「関節ケア」への配慮です。室内での生活が多い小型犬や、年齢を重ねたシニア犬にとって、関節の健康はQOL(生活の質)に直結する重要な問題です。「UMAKA-美味華-」には、関節の軟骨成分である「グルコサミン」と、軟骨の保水性や弾力性を高める「コンドロイチン」が配合されています。毎日のごはんで、美味しく食べながら関節のケアまでできるなんて、本当に嬉しいですよね。
もちろん、「このこのごはん」同様、食いつきを良くするためのオイルコーティングや、人工的な着色料・香料は一切不使用。鰹節と昆布の豊かな「和のうまみ」で、グルメなワンちゃんの舌を唸らせます。美食家で、なおかつ美容や健康にも気を使ってあげたい…そんな欲張りな願いを、高次元で叶えてくれるのが「UMAKA-美味華-」なんです。
4. 【おすすめ無添加ドッグフード③】モグワン
動物性タンパク質50%以上の衝撃
さあ、続いては海を渡ってイギリスからやってきた、世界中の愛犬家を虜にしている実力派無添加ドッグフード「モグワン」をマニアックに掘り下げていきましょう!「モグワン」と聞いて、まず思い浮かぶのは「驚きの食いつき」という評判ではないでしょうか。今までどんなフードも食べてくれなかった偏食気味の子が、モグワンだけは夢中で食べた!なんていう口コミ、一度は目にしたことがあるかもしれません。
その圧倒的な食いつきの良さの秘密は、なんといっても「動物性タンパク質の配合率の高さ」にあります。なんと、原材料の50%以上が動物性タンパク質なんです!これは、一般的なドッグフードと比較しても、かなり高い水準です。このレシピは、犬の祖先であるオオカミの食性に近づけるという考え方に基づいています。肉食に近い雑食である犬にとって、動物性タンパク質は最も重要で、消化しやすい栄養源なんですね。
このフードは、ペットフードの輸入販売を手掛ける「株式会社レティシアン」の担当者が、「自分の愛犬に本当に安心して与えられる、最高のフードを作りたい」という一心で、ペット先進国であるイギリスの生産工場と共同開発したという、熱いストーリーを持っています。愛犬への深い愛情から生まれたからこそ、ここまで原材料とレシピにこだわれたのでしょう。
その主役となる動物性タンパク源は、イギリス産の新鮮な「平飼いチキン生肉」と、豊かな漁場で知られるスコットランド産の「生サーモン」。チキンで良質なタンパク質を、サーモンで皮膚や被毛の健康に欠かせないオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を、バランス良く摂取できる理想的な組み合わせです。新鮮な生肉をふんだんに使っているからこそ、人工的な香料に頼らなくても、素材本来の豊かな香りと旨みで、愛犬の本能をガッチリと掴むことができるんですね。最終的なレシピが完成するまで、何度も試食を繰り返したという開発担当者の愛犬「モグ」ちゃんの名前が、商品名の由来になっているというのも、素敵なエピソードです。
「グレインフリー」がもたらす消化への優しさ
モグワンのもう一つの大きな特徴は、トウモロコシや小麦といった穀物を一切使用しない「グレインフリー」であるという点です。なぜ、グレインフリーが良いとされるのでしょうか。
犬はもともと肉食動物に近い食性のため、穀物に含まれるデンプンを分解する消化酵素「アミラーゼ」を、唾液の中に持っていません。そのため、穀物を多く含むフードは、犬にとって消化の負担が大きく、アレルギーや消化不良の原因になることがあると考えられています。
モグワンでは、穀物の代わりに、エネルギー源として消化が良く、食物繊維も豊富な「サツマイモ」や「エンドウ豆」を使用しています。これらはGI値(食後の血糖値の上昇度合いを示す指標)が低い炭水化物源としても知られており、食後の血糖値の急上昇を抑え、体に負担をかけにくいというメリットもあります。
近年、一部でグレインフリーフードと犬の拡張型心筋症(DCM)との関連性が議論された時期もありました。アメリカ食品医薬品局(FDA)が調査を行いましたが、2022年12月の時点では、グレインフリーであることがDCMの直接的な原因であるという結論には至っていません。むしろ、レシピの栄養バランス全体が重要であるとされています。モグワンは、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の厳しい栄養基準をクリアした、栄養学的にバランスの取れたレシピで作られていますので、その点は安心できるポイントと言えるでしょう。愛犬の消化に優しく、アレルギーのリスクにも配慮したグレインフリーという選択は、依然として多くのメリットがあると私は考えています。
全犬種・全年齢対応の理想的なバランス
モグワンは「全犬種・全年齢対応(オールステージ)」のフードです。子犬からシニア犬まで、これ一つで対応できるのは、栄養バランスが非常に優れている証拠です。成長期の子犬に必要な高タンパクな栄養をしっかり満たしつつ、活動的な成犬の筋肉を維持し、運動量が落ちてくるシニア犬の健康もサポートできる、まさに黄金バランスのレシピなんです。
そのバランスの良さは、タンパク質や脂質だけでなく、ビタミンやミネラルにも表れています。例えば、抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含む「リンゴ」や「カボチャ」、ビタミンCたっぷりの「クランベリー」、さらには健康維持効果が期待される「ショウガ」や「タンポポ」といったハーブ類まで、実に多彩な野菜や果物がブレンドされています。
これらの厳選された食材が、互いに働きを高め合い、愛犬の免疫力や体の内側からの輝きをサポートしてくれます。特に、サーモン由来のオメガ3脂肪酸と、チキンやその他植物油由来のオメガ6脂肪酸が、理想的なバランスで配合されている点は、皮膚トラブルや毛並みが気になる子には非常に嬉しいポイントですね。
世界基準の品質管理体制が整ったイギリスの工場で生産され、FEDIAFの厳しい基準をクリアしているという信頼性。そして、何よりも愛犬が喜んで食べてくれるという事実。これらが組み合わさって、「モグワン」は世界中の愛犬家から絶大な信頼を寄せられているのです。
5. 【おすすめ無添加ドッグフード④】アランズナチュラルドッグフード
なぜ原材料は「たった9種類」なのか
さて、マニアック解説の最後を飾るのは、「アレルギーが心配…」「できるだけシンプルなごはんをあげたい」そんなデリケートな愛犬を持つあなたに、ぜひ知ってほしい無添加ドッグフード「アランズナチュラルドッグフード」です。
このフードの最大の特徴は、なんといってもその潔いまでの「シンプルさ」。使用している主な原材料は、なんと、たったの9種類(※ビタミン・ミネラル類を除く)!一般的なドッグフードが20種類、30種類と様々な原材料を使っているのと比べると、その少なさは際立っています。
なぜ、ここまで原材料を絞り込んでいるのでしょうか。その裏には、「アレルギーの原因となる物質を、可能な限り食事から排除する」という、開発者の明確で強い哲学があります。食物アレルギーは、特定のタンパク質に対して体の免疫システムが過剰に反応してしまうことで起こります。原材料の種類が多ければ多いほど、どの食材がアレルゲン(アレルギーの原因物質)になっているのかを特定するのが、非常に難しくなってしまいます。
アランズナチュラルドッグフードは、原材料を厳選してシンプルに構成することで、アレルギーのリスクを最小限に抑えることを目指しているのです。万が一、愛犬に合わなかった場合でも、原因の切り分けがしやすいというのは、アレルギーに悩む飼い主さんにとって、計り知れないメリットと言えるでしょう。これは、「足し算」ではなく「引き算」の発想から生まれた、究極の自然派レシピなんです。
主原料「ラム肉」への深いこだわり
その厳選された9種類の原材料の中心となる、主原料は何だと思いますか?それは、低アレルゲン食材として知られる「ラム肉」です。
なぜ、ラム肉なのでしょうか。多くのドッグフードでは、主原料としてチキンやビーフ(牛肉)が使われています。これらは良質なタンパク源ですが、広く使われているがゆえに、アレルゲンになりやすいという側面もあります。一方、ラム肉は、これまでに食べる機会が少なかったワンちゃんが多く、アレルギー反応を起こしにくい傾向があると言われています。アレルギーに配慮する上で、ラム肉を選ぶというのは非常に理にかなった選択なんですね。
しかし、アランズのこだわりは、ただラム肉を使っているというだけではありません。使用しているのは、イギリスの豊かな自然の中で放牧され、牧草(グラス)だけを食べて育った「グラスフェッドラム」。ストレスの少ない環境で、自然の恵みを受けて育った羊のお肉は、栄養価が非常に高いことで知られています。特に、健康な皮膚や被毛に良いとされるオメガ3脂肪酸や、脂肪の燃焼を助けるL-カルニチン、ビタミンB群などが豊富。アレルギーに配慮するだけでなく、愛犬の健康を根本から支えるための、最高のラム肉を厳選しているのです。全体の40%がこの高品質なラム肉で構成されているというのですから、その本気度が伝わってきます。
ハーブの力で自然に守る
原材料が9種類と聞くと、「酸化防止とか、品質は大丈夫なの?」と心配になるかもしれません。もちろん、そこにも開発者の深いこだわりが隠されています。
アランズナチュラルドッグフードは、BHAやBHTといった人工の酸化防止剤を一切使用していません。では、どうやってフードの品質を保っているのか。その答えは「ハーブの力」です。ローズマリー、タイム、ペパーミント、セイヨウタンポポ、マジョラムといった、私たちにも馴染み深いハーブ類が、天然の酸化防止剤としての役割を果たしているのです。
これらのハーブには、ビタミンEやポリフェノールといった抗酸化成分が豊富に含まれており、フードの酸化を防ぎ、風味を維持してくれます。化学的なものに頼らず、自然界に存在する植物の力を借りて品質を保持する。まさに「ナチュラルドッグフード」という名にふさわしい思想ですよね。
さらに、これらのハーブは単なる酸化防止剤としてだけでなく、それぞれが持つ有益な効果も期待できます。例えば、ローズマリーは血行促進、ペパーミントは消化を助ける働き、タンポポはデトックス効果などが知られています。毎日のごはんで、ハーブの穏やかな力も一緒に取り入れられるなんて、とても素敵だと思いませんか?
野生の犬が、体調を整えるために草を食べていたという話もあるように、自然の恵みを最大限に活かすという考え方。余計なものは何も加えず、本当に必要なものだけを、最高の品質で。この究極のシンプルさに込められた深い愛情こそが、「アランズナチュラルドッグフード」が多くの飼い主さんに選ばれ続ける理由なのです。
6. あなたの愛犬にとって最高の無添加ドッグフードを見つけよう!
4つのフードを徹底比較!早わかり一覧表
ここまで、4つの個性豊かな無添加ドッグフードを、私のマニアックな視点でご紹介してきました。それぞれに強いこだわりと魅力があって、「うちの子にはどれがいいんだろう?」と、ますます迷ってしまったかもしれませんね。
そこで、最後にそれぞれの特徴を比較しやすいように、一覧表にまとめてみました!これを見れば、あなたの愛犬にぴったりのフードがきっと見つかるはずです。
項目 | このこのごはん | UMAKA-美味華- | モグワン | アランズナチュラルドッグフード |
原産国 | 日本 | 日本 | イギリス | イギリス |
主なタンパク源 | 鶏ささみ、まぐろ、鹿肉 | 九州産 華味鳥 | チキン、サーモン | ラム肉 |
グレインフリー | ✕ (玄米・大麦使用) | ✕ (大麦・玄米使用) | ◯ | ◯ |
特徴的な成分 | 鰹節、乳酸菌、青パパイヤ | ビフィズス菌、オリゴ糖、グルコサミン、コンドロイチン | 高い動物性タンパク質(50%以上)、多彩な果物・野菜 | 厳選9種の原材料、ハーブ |
オイルコーティング | 不使用 | 不使用 | 使用 | 不使用 |
こんな子におすすめ | 涙やけやニオイが気になる小型犬 | 偏食気味・グルメな子、関節や美容が気になる子 | 食いつきが悪い子、活動的な子、全犬種・全年齢 | 食物アレルギーが心配な子、シンプルな食事をさせたい子 |
粒の大きさ | 約7-8mm | 約7-8mm | 約8-12mm | 約1cm |
いかがでしょうか?こうして並べてみると、同じ「無添加ドッグフード」というカテゴリーでも、コンセプトや強みが全く違うことがよく分かりますよね。国産にこだわるなら「このこのごはん」や「UMAKA-美味華-」。グレインフリーを重視するなら「モグワン」や「アランズ」。それぞれのフードに、開発者の熱い想いが込められています。
あなたの愛犬に合うフードを見つけるヒント
この一覧表を参考にしつつ、さらにあなたの愛犬に最適なフードを選ぶためのヒントをいくつかお伝えしますね。
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年齢で選ぶ
子犬期は、体を作るために高タンパク・高カロリーなフードが必要です。「モグワン」のようなオールステージ対応で栄養価の高いフードは良い選択肢になります。一方、シニア期に入ったら、関節ケア成分(グルコサミン・コンドロイチン)が配合された「UMAKA-美味華-」や、消化に優しく低アレルゲンな「アランズ」なども魅力的です。 -
犬種・サイズで選ぶ
チワワやトイ・プードルのような超小型犬には、やはり「このこのごはん」や「UMAKA-美味華-」のような小粒設計のフードが食べやすいでしょう。粒が大きすぎると、喉に詰まらせる心配もありますからね。 -
運動量で選ぶ
毎日ドッグランで走り回るようなアクティブな子には、筋肉の維持とエネルギー補給のために、動物性タンパク質が豊富な「モグワン」がぴったりです。逆にお散歩が中心の落ち着いた生活スタイルの子には、「このこのごはん」や「アランズ」のような、比較的カロリーがコントロールされたフードが体重管理の面で安心かもしれません。 -
アレルギーの有無で選ぶ
特定の食材にアレルギーがあることが分かっている場合は、その食材が含まれていないフードを選ぶのが大前提です。原因がはっきりしないけれど皮膚トラブルが多い、という子には、アレルゲンになりにくいラム肉が主原料で、原材料がシンプルな「アランズナチュラルドッグフード」から試してみるのが、私のおすすめです。
最終的には、あなたの愛犬が「美味しそうに、喜んで食べてくれること」が一番大切です。ぜひ、愛犬の性格や体質をじっくり観察して、最高の逸品を見つけてあげてください。
フード切り替えを成功させるための注意点
さあ、新しいフードが決まったら、いよいよ切り替えです。ここで焦りは禁物!いきなり100%新しいフードに替えてしまうと、胃腸がびっくりして下痢や嘔吐の原因になってしまうことがあります。
成功のコツは、「1週間から10日ほどかけて、ゆっくり慣らしていくこと」です。
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1〜2日目: 今までのフード9割 + 新しいフード1割
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3〜4日目: 今までのフード7割 + 新しいフード3割
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5〜6日目: 今までのフード5割 + 新しいフード5割
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7〜8日目: 今までのフード3割 + 新しいフード7割
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9〜10日目: 新しいフード100%!
このように、少しずつ新しいフードの割合を増やしていくのがポイントです。切り替えの最中は、愛犬の様子をよーく観察してあげてくださいね。特に、便の状態(硬さ、色、回数)は健康のバロメーターです。もし、便が緩くなるようなら、一度前の割合に戻して、もう少しゆっくりしたペースで進めてあげましょう。
愛犬の食事を選ぶことは、あなたの深い愛情を伝える、素晴らしいコミュニケーションの一つです。この記事が、あなたと大切な家族である愛犬にとって、最高の無添加ドッグフードと出会うための一助となれたなら、私にとってこれ以上の喜びはありません

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。