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一度使ったら戻れない!本当におすすめの無添加だし4選

2025.06.12
一度使ったら戻れない!本当におすすめの無添加だし4選

「無添加だしは味が物足りない」と思っていませんか?実は、本物の「無添加だし」は素材本来のうま味が凝縮されており、いつもの料理を格段に美味しくしてくれます。だしパックや粉末だしでも、選び方次第でプロ級の味を手軽に再現できるのです。 

この記事を読めば、濃厚なうま味を持つ「無添加だし」の見分け方から、その風味を最大限に活かすコツまでわかります。あなたのおうちごはんを、料亭の味に近づけませんか?

1. なぜ今「無添加だし」が人気なの?

だしの旨み、その正体とは?

そもそも、「だし」の美味しさの核となっている「旨み」。これは、1908年に東京帝国大学(現・東京大学)の池田菊苗博士によって発見された、甘味・酸味・塩味・苦味に続く第五の味覚です。すごい発見ですよね!

この旨み成分にはいくつか種類があって、代表的なのが昆布に豊富な「グルタミン酸」、かつお節や煮干しなどの魚介系に多い「イノシン酸」、そして干ししいたけ特有の「グアニル酸」です。

料理の世界では、これらの異なる旨み成分を組み合わせることで、味が飛躍的に強くなる「旨みの相乗効果」が知られています。例えば、昆布(グルタミン酸)とかつお節(イノシン酸)でとる合わせだしは、日本の料理人が長年の経験から生み出した、まさに科学的にも理にかなった知恵の結晶なんです。単体で使うよりも、旨みが7〜8倍にも感じられると言われているんですよ。

「無添加」ってどういうこと?

では、私たちが手に取る「無添加だし」の「無添加」とは、具体的に何を指すのでしょうか。これは、一般的に「化学調味料、保存料、着色料などの食品添加物を使用していない」という意味で使われることが多いです。

実は、2022年3月に消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定し、「無添加」や「不使用」という表示のルールがより厳格になりました。これは、消費者が誤解しないように、より正確な情報を提供するための取り組みなんです。例えば、「化学調味料不使用」と書いてあっても、同じような働きをする酵母エキスなどが使われている場合に、消費者が「添加物が一切入っていない」と誤解してしまうのを防ぐためです。

私たちが「無添加だし」を選ぶということは、こうした食品添加物に頼らず、昆布、かつお節、焼きあご、野菜といった自然素材そのものの力だけで勝負しているだしを選ぶ、ということになります。素材本来のピュアで、深く、そして優しい味わいを、家庭で手軽に楽しめる。これが、無添加だしが持つ最大の魅力であり、多くの人に選ばれている理由なんですね。

無添加だしがもたらす嬉しいこと

無添加だしを毎日の料理に取り入れると、たくさんの良いことがあります。

まず何よりも、料理が格段に美味しくなります。素材の味がしっかりしているので、余計な調味料をたくさん入れなくても、味がピタッと決まるんです。これは、結果的に減塩にも繋がります。例えば、ある研究では、だしを効かせることで、塩分濃度を下げても満足感が維持できることが示されています。美味しい上に健康的だなんて、最高じゃないですか?

また、素材の風味を邪魔しないので、野菜やお肉、魚など、主役となる食材の美味しさを最大限に引き出してくれます。旬の野菜を使ったおひたしなんて、上質な無添加だしを使えば、驚くほど野菜の甘みが際立ちますよ。

そして、何より「安心感」があります。家族の口に入るものだから、できるだけ自然なものを選びたい。そんな想いに、無添加だしはしっかりと応えてくれます。素材の産地や製法にまでこだわって作られた無添加だしは、作り手の顔が見えるような温かみと信頼感がありますよね。

さあ、そんな魅力あふれる無添加だしの世界。ここからは、数ある商品の中でも、特に私が「これは!」と惚れ込んだ、個性豊かな実力派たちを、熱く!深く!ご紹介していきますね!

2. 【王道の味】茅乃舎の無添加だしはなぜ美味しい?素材へのこだわりを深掘り!

無添加だし、と聞いて、真っ先に「茅乃舎(かやのや)」の名前を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。デパートの食品売り場や駅ナカなど、様々な場所であの上品な佇まいのお店を見かけますよね。一度使うと手放せなくなる、という声も多い茅乃舎だし。その圧倒的な人気の秘密は、一体どこにあるのでしょうか。今回は、その美味しさの根源である、徹底した素材へのこだわりと、家庭では決して真似できない職人技に迫ってみたいと思います!

すべては一軒のレストランから

茅乃舎の物語は、調味料メーカーとしてではなく、福岡県の自然豊かな里山にひっそりと佇む一軒のレストラン「御料理 茅乃舎」から始まりました。明治26年(1893年)創業の醤油蔵「久原本家」が、スローフードを体現する場所として2005年にオープンしたこのレストランで提供される料理の、そのあまりの美味しさが評判を呼んだのです。

訪れるお客様から、「家庭でもこの味を再現したい」「この料理の基本となっているだしの味を分けてほしい」という声が殺到しました。その熱い要望に応える形で、2006年、レストランの料理長が味を監修し、家庭で使いやすいようにと開発されたのが、あの「茅乃舎だし」なんです。つまり、茅乃舎だしの原点は、プロの料理人が厨房で使う、本物の味そのものなんですね。

茅乃舎だしの心臓部「焼きあご」の秘密

茅乃舎だしの味を語る上で絶対に外せないのが、「焼きあご」の存在です。「あご」とは、九州地方でのトビウオの呼び名。潮の流れが速い海を飛ぶように泳ぐため、その身は脂肪が少なく、引き締まっていて、だしにすると非常に上品で、すっきりとした甘みと深いコクが生まれます。

茅乃舎では、このあごを、長崎県の平戸などで水揚げされた新鮮なものだけを厳選して使用しています。そして、ここからが最大のポイント。水揚げされたあごを、炭火でじっくりと香ばしく焼き上げるのです。この「焼く」という一手間が、魚特有の生臭さを消し、代わりにえもいわれぬ香ばしい風味を生み出します。さらに、この焼きあごを、頭から尻尾までまるごと、骨ごと粉砕してだしパックに詰めているんです。これにより、身だけでは出せない、奥深く、複雑な旨みがだしに溶け出すというわけです。

家庭で新鮮なトビウオを仕入れて、炭火で焼いて、粉砕する…なんて、想像しただけでも大変ですよね。このプロならではの手間暇こそが、あの忘れられない味わいの第一の秘密なんです。

旨みを重ねる「黄金比率」の魔法

もちろん、茅乃舎だしの魅力は焼きあごだけではありません。脇を固める素材たちも、日本全国から選び抜かれた超一級品ばかりです。

  • 真昆布(北海道産): だしの王様、昆布。その中でも、肉厚で甘みが強く、澄んだだしがとれることで知られる北海道道南産の真昆布を使用。グルタミン酸の宝庫ですね。

  • 鰹節(鹿児島県枕崎産): 燻した香りが食欲をそそる鰹節。日本有数のかつお節の名産地、鹿児島県枕崎で一本釣りされた鰹を、丁寧に燻し、旨みを凝縮させた荒節を使用しています。イノシン酸の代表選手です。

  • うるめいわし(熊本県牛深産): コクと独特の甘みを持つうるめいわし。これもまた、良質ないわしが獲れることで有名な、熊本県の牛深(うしぶか)産にこだわっています。

  • 海塩: そして、味をまとめる塩にも、もちろんこだわりが。ミネラルバランスの良い海塩を使用することで、素材の旨みをぐっと引き立てています。

これらの厳選素材を、ただ混ぜ合わせるだけではありません。レストランの料理長が長年の経験で培った「黄金比率」でブレンドすることで、それぞれの素材が持つ旨みが見事に調和し、高め合う「旨みの相乗効果」を最大限に引き出しているのです。焼きあごの上品な甘み、鰹節の豊かな香り、昆布の深いコク、うるめいわしの力強さ。どれか一つが突出するのではなく、すべてが手を取り合って、完璧なハーモニーを奏でている。これこそが、茅乃舎だしが「どんな料理にも合う万能選手」と言われる所以なのです。

茅乃舎だしで味わう絶品!炊き込みご飯

この万能な茅乃舎だしですが、その実力を最も感じられる料理の一つが「炊き込みご飯」です。お米一粒一粒に、あの上品なだしの旨みが染み渡り、蓋を開けた瞬間に立ち上る香りは、まさに至福!

作り方はとっても簡単。研いだお米2合に対して、茅乃舎だしの袋を1つ破って中身をそのまま入れ、いつもの水加減で炊くだけ。これだけでも十分に美味しいのですが、ここに旬の具材を加えれば、立派なごちそうになります。

例えば、秋ならきのこ(しめじ、舞茸など)と鶏肉。きのこの香りと鶏肉のコクが、茅乃-舎だしの風味と相まって、箸が止まらなくなります。春なら、筍やグリーンピースもいいですね。だしの味が上品なので、素材の繊細な風味を少しも邪魔しないんです。

ぜひ、あなただけのオリジナルの組み合わせで、茅乃舎だしのポテンシャルを最大限に引き出した炊き込みご飯を楽しんでみてくださいね。おにぎりにして、冷めてから食べても格別の美味しさですよ!

3. 【味付けいらず?】兵四郎の「あご入兵四郎だし」は忙しいあなたの味方!

次にご紹介するのは、こちらも福岡発の実力派、「味の兵四郎(ひょうしろう)」のだしです。九州、特に福岡では茅乃舎と人気を二分する存在で、「我が家はずっと兵四郎よ」という方も少なくありません。茅乃舎だしが「素材の味を活かす上品なだし」の代表格だとすれば、兵四郎だしは「これ一つで味が決まる、頼れるだし」といったところでしょうか。特に、毎日忙しく料理をするあなたの、最高に心強いパートナーになってくれること間違いなしの、魅力的な無添加だしなんです!

茅乃舎だしとの決定的な違いとは?

「あご入兵四郎だし」も、茅乃舎だしと同様に、長崎県産の「焼きあご」をはじめ、さば節、昆布、いわし煮干し、椎茸といった国産のこだわり素材をブレンドして作られています。ここまではよく似ていますよね。では、両者の決定的な違いは何か。それは、だしパックの中に、あらかじめ醤油や砂糖、みりんなどで絶妙な「下味」が付けられている点にあります。

パッケージの裏の原材料名を見てみると、「食塩、砂糖、醤油加工品、そうだかつお節、さば節、煮干しうるめ鰯、とびうお(あご)、昆布、乾しいたけ…」といった表記があります(商品はリニューアルされることがあるのでご確認くださいね)。この、あらかじめ加えられている醤油や砂糖が、まさに兵四郎だしの真骨頂!

この下味が、とにかくバランスが秀逸なんです。しょっぱすぎず、甘すぎず、それぞれの素材の旨みを引き立てながら、全体の味をビシッとまとめ上げてくれる。だから、基本的な和食であれば、兵四郎だしで煮出すだけで、他の調味料をほとんど足さなくても味が完成してしまうほど。この手軽さと味の完成度の高さが、多くの人を虜にしている最大の理由なのです。

パックを破って、万能調味料に大変身!

兵四郎だしのもう一つの大きな特徴は、「だしパックを破って、中身をそのまま調味料として使う」というスタイルを、積極的に提案している点です。公式サイトやレシピブックでも、この「破って使う」活用法が数多く紹介されています。

もちろん茅乃舎だしでも同じ使い方はできますが、兵四郎だしは下味がついている分、調味料としての破壊力が段違い!いつもの料理に振りかけるだけで、一気にお店の味に近づけてくれる魔法の粉になるんです。

兵四郎だしでプロの味!絶品パラパラ炒飯

この「破って使う」方法が最も威力を発揮するのが、「炒飯」です。あなたも、お店で食べるような、あの一粒一粒お米がパラパラで、旨みがしっかり染み込んだ炒飯に憧れませんか?兵四郎だしを使えば、驚くほど簡単にあの味がお家で再現できちゃうんです。

ポイントは、温かいご飯に、あらかじめ兵四郎だしの粉末と溶き卵を混ぜて「卵かけご飯」の状態にしておくこと。こうすることで、お米一粒一粒が卵とだしの粉末でコーティングされ、炒める時にくっつきにくくなり、パラパラに仕上がります。

熱したフライパンにごま油をひき、刻んだ長ネギやチャーシューなどの具材を炒めたら、先ほどの卵かけご飯を投入。あとは強火で一気に炒め合わせるだけ。醤油や塩コショウでの細かい味付けはほとんど不要です。兵四郎だしに含まれた焼きあごやさば節の魚介の旨みと、醤油の香ばしさがご飯に染み渡り、家庭用のコンロでも本格的な中華料理店に負けない、感動的な味わいの炒飯が完成します。これは、一度試したらやみつきになること請け合いですよ!

忙しい日々の救世主!

「仕事から疲れて帰ってきて、一からだしを取って、調味料を計って…なんて、正直しんどい!」

そんな日、誰にだってありますよね。そんな時にこそ、兵四郎だしの真価が発揮されます。例えば、野菜炒め。カット野菜と豚肉を炒めて、仕上げに兵四-郎だしのパックをビリっと破って振りかけるだけ。それだけで、野菜の甘みと豚肉の旨みが、だしの風味と一体となった、ご飯がすすむ最高のおかずが完成します。

他にも、鶏肉に揉み込んで唐揚げの下味にしたり、お湯に溶いてうどんのつゆにしたり、きゅうりやキャベツと和えて即席の浅漬けにしたりと、その活用法はまさに無限大。

もちろん、下味がついていると言っても、化学調味料に頼らない、素材の味を活かした優しい味わいです。無添加へのこだわりは本物。国産のあご(トビウオ)やさば節、昆布などを使い、家庭で出すには難しい、パンチの効いた旨味を実現しています。

料理は毎日のことだからこそ、時には上手に力を抜きたいもの。味の兵四郎の「あご入兵四郎だし」は、そんなあなたの毎日にそっと寄り添い、「美味しい!」という笑顔を食卓に届けてくれる、頼もしいお守りのような存在になってくれるはずです。

4. 【老舗の逸品】やいづ善八の無添加だしは香りが違う!秘密は独自の「やきつべ製法」にあり

これまでご紹介してきた茅乃舎や兵四郎が、比較的新しいブランドであるのに対し、次にご紹介するのは、日本の食文化を古くから支えてきた、まさに”老舗”の逸品です。その名も「やいづ善八(ぜんぱち)」。鰹節の三大名産地の一つとして知られる、静岡県焼津市に拠点を置く、だし一筋の専門メーカーです。だし好きを自負するあなたにこそ、ぜひ一度試していただきたい、その格別の「香り」と「クリアな旨み」。その秘密は、150年以上の歴史を持つ老舗ならではの知恵と、特許も取得しているという独自の革新的な技術に隠されていました。

鰹節の聖地・焼津で生まれただし

まず、「やいづ善八」という名前からもわかる通り、このだしの故郷は静岡県焼津市。焼津といえば、遠洋漁業の拠点として栄え、特に鰹の水揚げ量は日本一を誇る港町です。江戸時代から鰹漁が盛んで、豊富な漁獲量を背景に、保存食としての鰹節作りが発展しました。

そんな焼津の地で、やいづ善八を運営する株式会社マルハチ村松は、なんと明治元年(1868年)の創業。まさに日本の近代化と共に歩んできた、歴史ある企業なんです。長年にわたり、業務用の削り節やだし原料を製造し、数多くの料亭や食品メーカーの「味の根幹」を支えてきました。いわば、日本の「だし」文化の縁の下の力持ちのような存在。そんな、だしのプロ中のプロが、その知識と技術の粋を集めて、「家庭で本物の味を」という想いから生み出したのが、この「やいづ善八のだし」なのです。

特許技術「やきつべ製法」がすごい!

やいづ善八のだしを語る上で、絶対に外せないキーワードが「やきつべ製法」です。なんだか強そうな名前ですよね!これは、マルハチ村松が独自に開発し、特許(特許第5775725号)まで取得している画期的な製造方法なんです。

従来の鰹節作りは、鰹を煮てから燻して乾燥させるのが一般的でした。しかし、この「やきつべ製法」は、その常識を覆します。なんと、高圧の釜の中で、鰹を蒸し焼きにするように、一気に高熱で焼き上げるのです。

想像してみてください。圧力鍋の中で魚を焼くようなイメージでしょうか。高い圧力をかけながら焼くことで、鰹の身の中に含まれている旨み成分(イノシン酸)や、あの食欲をそそる豊かな香りが、外に逃げ出すことなく、ぎゅーーーーっと内部に凝縮されます。さらに、この製法によって、魚特有の生臭さや雑味の原因となる成分の発生を抑えることができるのだとか。

このマニアックとも言える製法へのこだわりが、やいづ善八のだしが持つ、他のだしとは一線を画す「香りの高さ」と「雑味のないクリアな旨み」を生み出している最大の秘密なんですね。封を開けた瞬間に、燻した鰹の芳醇で、それでいて少しも嫌味のない、高貴な香りがふわっと広がる。この瞬間だけで、もう「これは、ただものじゃないな」と感じさせてくれる力があります。

料理を格上げする「澄んだ旨み」

この「やきつべ製法」で生まれただしの味わいは、非常にクリアで、後味がすっきりしているのが特徴です。口に含んだ瞬間、まずガツンと力強い鰹の香りと旨みが広がるのですが、それがスッと消えていき、後には心地よい余韻だけが残る。このキレの良さが、料理の素材の味を最大限に引き立ててくれるのです。

だしの真価が問われる「お吸い物」で実感

やいづ善八のだしの実力を最もストレートに感じられるのが、ごまかしの効かないシンプルな「お吸い物」です。

だしパックを規定の時間煮出して、塩と、香り付けにほんの数滴の薄口醤油を加えるだけ。それだけで、お椀の中には、キラキラと輝く黄金色のだしが満たされます。そこに、手まり麩や三つ葉を浮かべれば、まるでお正月にいただくような、格調高い一椀が完成します。その澄み切った味わいは、まさに絶品。だしの風味が主役になる、繊細な日本料理との相性は抜群です。

また、同じく繊細な味わいが求められる「茶碗蒸し」もおすすめです。卵とだしを混ぜて蒸し上げた時、だしの色が濁っていると、せっかくの料理の見た目が損なわれてしまいますよね。やいづ善八のクリアなだしなら、卵の黄色が美しく映える、上品な茶碗蒸しに仕上がりますよ。具材の鶏肉や海老、銀杏の風味もしっかりと活かしてくれます。

「今日はちょっと気合を入れて、本格的な和食に挑戦したいな」

そんな特別な日に、あなたの腕をぐっと引き上げてくれるのが、このやいづ善八のだしです。老舗が守り続ける伝統と、革新的な技術が生み出した本物の香りと旨みを、ぜひあなたのキッチンで体感してみてください。きっと、だしの奥深い世界に、さらに魅了されるはずです。

5. 【食通が選ぶ】シマヤの「無添加だし 焼きあご」は手軽さと本格派を両立!

これまで、専門店やデパートで見かけるような、こだわりの強い無添加だしをご紹介してきました。「どれも美味しそうだけど、もっと気軽に、いつものスーパーで買えるものはないの?」そんな声が聞こえてきそうです。ご安心ください!日常使いにぴったりで、しかも味は本格派という、わがままを叶えてくれる素晴らしい無添加だしがあるんです。それが、あの「だしの素」でおなじみのシマヤ株式会社が出している「無添加だし 焼きあご」です。全国のスーパーマーケットで広く流通していて手に入りやすいのに、その実力は侮れません。だし好きも納得させる、その魅力に迫ってみましょう!

「だしの素」のパイオニアが作る本気の無添加だし

シマヤ株式会社といえば、1964年(昭和39年)に日本で初めて粉末タイプのだしの素「シマヤだしの素」を発売した、まさに「だしの素」のパイオニア的存在。山口県周南市に本社を置く老舗企業で、長年にわたって日本の家庭の食卓を支えてきました。そんな、だしのことを知り尽くしたメーカーが、「家族の健康を想う方のために」というコンセプトで、素材に徹底的にこだわって開発したのが、この「無添加おだし」シリーズなんです。

シリーズには昆布やいりこなどもありますが、今回特にご紹介したいのが「焼きあご」。これまで見てきたように、焼きあごは高級だしの代名詞的な素材です。それを、日常使いしやすい価格帯で、しかも「無添加」で実現しているという点に、シマヤの本気度がうかがえます。

原材料は非常にシンプル。「ぶどう糖、食塩、酵母エキス、たん白加水分解物、焼きとびうお(あご)粉末」といった内容(商品により変更の可能性あり)で、もちろん化学調味料は一切使用していません。主役となる焼きあごは、国産のものを100%使用。炭火でじっくりと焼き上げることで、あご特有の上品な甘みと香ばしい風味を最大限に引き出しています。長年培ってきただしの製造技術があるからこそ、このクオリティと価格を両立できるのでしょうね。

サッと使える「粉末タイプ」がとにかく便利!

この商品の大きな魅力の一つが、だしパックではなく「粉末(顆粒)タイプ」であるという点です。これが、毎日の料理において、本当に使い勝手がいいんです!

だしパックは、煮出す時間が必要だったり、使い終わったパックを捨てる手間があったりしますよね。もちろん、それも美味しさのためなのですが、時には「あと一杯だけお味噌汁が欲しい!」「ちょっとだけ煮物の味を足したい!」なんていう場面、ありませんか?

そんな時、この粉末タイプなら、スプーンで必要な分だけサッとすくって、お鍋やお椀に入れるだけ。すぐに溶けて、あっという間に本格的なだしの風味が広がります。使いたい量をピンポイントで調整できるので、無駄がなく経済的なのも嬉しいポイント。一人暮らしの方や、料理によってだしの濃さを細かく変えたいというこだわり派の方にもぴったりです。

いつものお味噌汁を格上げする一杯

このシマヤの無添加焼きあごだしで、ぜひ試していただきたいのが、毎日の「お味噌汁」です。

いつものようにお好きな具材を煮て、火を止めてからお味噌を溶き入れますよね。その仕上げに、このだしを小さじ1杯ほど、ふわっと振り入れてみてください。それだけで、いつものお味噌汁が、驚くほど深みのある味わいに変化します。焼きあごの上品な甘い香りが、お味噌の風味と見事に調和して、なんともいえない豊かなコクを生み出すんです。まるで、料亭で出てくるような、丁寧にとっただしで作ったお味噌汁のような趣に。

この「ちょい足し」テクニックは、煮物にも有効です。もう少し味に深みが欲しいな、という時にスプーン一杯加えるだけで、味がグッと本格的になります。粉末なので溶けやすく、味の調整がしやすいのが本当に便利。

また、和え物に使うのもおすすめです。例えば、茹でたほうれん草に、このだしと少しのお醤油を振りかけて和えるだけで、絶品の「ほうれん草のあごだし和え」が完成。焼きあごの風味が、野菜の甘みを引き立ててくれますよ。

手軽に手に入り、お財布にも優しく、しかも味は本物。シマヤの「無添加だし 焼きあご」は、まさに現代の食生活に寄り添ってくれる、賢い選択肢と言えるでしょう。「無添加だし、ちょっと試してみたいな」と思っているあなたの、最初の一歩としても、自信をもっておすすめできる逸品です。

6. あなたの料理スタイルに合う無添加だしを見つけて、本物の味を楽しもう!

さて、ここまで個性豊かな4つの無添加だしを、私の熱い想いと共にたっぷりとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?「無添加だし」と一括りにはできない、それぞれのメーカーが持つ、だしへの深い愛情とこだわりを感じていただけたなら、とても嬉しいです。

最後に、あなたの料理スタイルや作りたいメニューに合わせて、どの無添加だしがぴったりなのか、改めて整理してみたいと思います。この旅の締めくくりとして、あなただけの「最高の相棒」を見つけるための、最終ガイドです!

あなたにぴったりの無添加だしはどれ?

  • どんな料理にも寄り添う「万能選手」を求めるなら【茅乃舎だし】
    「和食も洋食も中華も作るし、まずはどんな料理にも合う、基本の一本を持っておきたい!」そんなあなたには、やはり王道の「茅乃舎だし」がおすすめです。焼きあごをベースにした上品でバランスの取れた味わいは、繊細な和食の味を活かすのはもちろん、パスタやカレーの隠し味に使っても、料理全体のレベルをぐっと引き上げてくれます。素材本来の味を引き出す、ピュアな旨みの力を実感できる、まさに「だしの優等生」。一家に一つあると、料理の幅が無限に広がる安心感があります。

  • 「時短」と「味の完成度」を両立させたい、忙しいあなたの救世主なら【兵四郎だし】
    「仕事や子育てで毎日ヘトヘト…でも、美味しい手料理を家族に食べさせてあげたい!」そんな頑張るあなたの強い味方になってくれるのが、「あご入兵四郎だし」です。だしパックの中に、醤油や砂糖で絶妙な下味がついているので、これ一つで味がバシッと決まります。特に、パックを破って調味料として使えば、炒飯や野菜炒めが驚くほど簡単にプロの味に。料理の時間を短縮しつつも、手抜き感は一切ない。むしろ「料理上手になったかも?」と自信を持たせてくれる、頼れる存在です。

  • 「香り」と「クリアな旨み」を追求する、本格和食派のあなたなら【やいづ善八のだし】
    「だしの決め手は、なんといっても香り!」「素材の味を最大限に活かす、澄み切った味わいが好き」そんな、だしへの強いこだわりを持つあなたには、「やいづ善八のだし」をぜひ一度試してみてほしいです。鰹節の聖地・焼津の老舗が、特許製法「やきつべ製法」で生み出すだしの香りは、まさに別格。雑味のないクリアな旨みは、お吸い物や茶碗蒸しなど、だしの風味が主役になる料理で、その真価を遺憾なく発揮します。特別な日の食卓を、料亭の一皿のように演出してくれる、本物志向の逸品です。

  • 「日常使い」の手軽さと「コストパフォーマンス」を重視する、賢いあなたなら【シマヤの無添加だし】
    「毎日使うものだから、手軽に買えて、お財布にも優しいのが一番!でも、味には妥協したくない」そんな堅実で賢いあなたにぴったりなのが、「シマヤの無添加だし 焼きあご」です。スーパーで手軽に購入でき、使いたい分だけサッと使える粉末タイプは、日々の料理で大活躍すること間違いなし。お味噌汁や煮物にスプーン一杯加えるだけで、いつもの味がワンランクアップします。手頃な価格で「無添加」と「国産焼きあご100%」を実現した、企業の努力が光る、コストパフォーマンス最強のだしと言えるでしょう。

本物のだしが、食卓を豊かにする

今回ご紹介した無添加だしたちは、それぞれに異なる個性と魅力を持っています。大切なのは、あなたのライフスタイルや、料理に対する価値観に合ったものを選ぶこと。そして、何よりも「楽しい!」と感じながら、料理に取り入れてみることです。

本物の素材だけで作られた、無添加だしの美味しさを知ると、味覚がリセットされるような感覚を覚えるかもしれません。今までどれだけ多くの調味料に頼っていたかに気づかされることもあります。そして、野菜やお肉といった、食材そのものが持つ「本当の味」に、改めて感動することができるはずです。

それは、毎日の食事を、ただ空腹を満たすための「作業」から、季節の恵みを感じ、作り手の想いに触れる、豊かで楽しい「時間」へと変えてくれる、大きなきっかけになります。

ぜひ、この機会にあなたのお気に入りの無添加だしを見つけて、その奥深い味わいの世界に、一歩足を踏み入れてみてくださいね。本物のだしの力が、あなたの毎日の食卓を、もっともっと楽しく、美味しく、そして幸せなものにしてくれることを、心から願っています!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。