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無添加カレーおすすめ4選!プロが選ぶ本当に美味しいのはコレ

2025.11.30
無添加カレーおすすめ4選!プロが選ぶ本当に美味しいのはコレ

「無添加カレー、食べたいけどスパイスから作るのは正直面倒…」そう思っていませんか?何を隠そう、私もその一人でした。市販のルーは手軽ですが、裏の原材料名を見るとちょっと考えてしまう。かといって、こだわりの無添加ルーは味が物足りなかったり…。

でも、試行錯誤を繰り返した結果、ついに見つけたんです。スパイスの難しい調合なんて一切不要。「え、こんなに簡単でいいの?」と驚くような、身近な食材だけで『あの深いコク』を出す秘密のレシピを。もうカレーのルー選びで悩むのは、この記事で最後にしませんか?

1. 市販のルーはもう不要?無添加カレーが美味しい本当の理由

あなたは市販のカレールーの裏面をじっくりと見たことがありますか。

スーパーで手軽に手に入るカレールーは本当に便利ですよね。私も昔は大変お世話になっていました。箱に書いてある通りに作れば誰でも美味しいカレーが作れる魔法の箱です。しかしある時ふと裏面の原材料表示を見て驚いてしまいました。

そこには私の知らないカタカナの名前がたくさん並んでいたのです。例えば「乳化剤」や「酸味料」といったものから「カラメル色素」や「香料」そして「アミノ酸等」という表記。これらは調味料や食品添加物と呼ばれるものです。もちろんこれらは国の基準を満たした安全なものですが「家で作る料理」にこれほど多くの添加物が必要なのだろうかと疑問に思ったのが私の無添加カレー生活の始まりでした。

でも「無添加カレー」と聞くとどんなイメージを持ちますか。「なんだか物足りなそう」「味がぼやけていそう」「スパイス臭くて食べにくそう」そんな風に思われるかもしれません。

わかります。私も最初はそうでした。市販のルーには「油脂」と「小麦粉」そして「うま味調味料」がたっぷり含まれています。これらが日本人の私たちが大好きな「とろみ」と「コク」そして「強い旨味」を作り出しているんです。これらを一切使わずにあの満足感を超えるのは至難の業だと思っていました。

しかし心配はご無用です。この記事では「無添加」にこだわりたいでも「美味しさ」も絶対に妥協したくない。そんなあなたのために添加物を一切使わずに作る「絶品カレー」のレシピだけをご紹介します。

無添加カレーが「物足りない」なんて絶対に言わせません。

市販のルーが「うま味調味料」という化学の力で旨味を足しているのに対し私たちは「自然の力」で旨味を引き出します。玉ねぎの「メイラード反応」トマトの「グルタミン酸」お肉の「イノシン酸」そして発酵食品の「アミノ酸」。これらを組み合わせるマニアックな旨味の引き出し方を徹底的に解説します。

市販のルーは小麦粉も多く使われているため糖質が気になる方には少し不向きな面もあります。その点スパイスから作る無添加カレーは糖質制限中の方にもおすすめです。もちろん中には果物や甘酒を使うレシピもありますがそれは最高の「チートデイ」のごちそうとして楽しむのも素敵ですね。

あなたが最高だと思えるお気に入りのレシピが必ず見つかるはずです。さあ一緒に奥深い無添加カレーの世界へ飛び込みましょう。

2. 【プロ直伝レシピ①】玉ねぎの甘みで勝負する「無添加チキンカレー」

無添加カレーの世界へようこそ。最初にご紹介するのは王道中の王道「チキンカレー」です。

このカレーの主役は鶏肉?いいえ違います。主役は「玉ねぎ」です。

無添加カレー作りで最も重要な基本。それが玉ねぎの「アミノ化」です。このセクションでは玉ねぎのポテンシャルを120%引き出すマニアックな科学に迫ります。スパイスは驚くほどシンプルに基本の3種類しか使いません。クミンとコリアンダーそしてターメリックです。

玉ねぎの「アミノ化」とは?

あなたは「飴色玉ねぎ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。多くのレシピで「玉ねぎが飴色になるまで炒める」と書かれています。しかし私たちが目指すのはその「先」です。

私たちが目指すのは「黒褐色」の玉ねぎです。

玉ねぎを長時間加熱すると糖とアミノ酸が反応し「メイラード反応」という現象が起きます。これが香ばしい香りと深いコク「メラノイジン」という褐色の色素を生み出します。

「飴色」はまだその途中段階。玉ねぎの水分が抜け甘みが出てきた状態です。

「黒褐色」はそこからさらに数十分炒め続け玉ねぎがペースト状になり旨味とコクが凝縮しきった状態。これを私は敬意を込めて「アミノ化」と呼んでいます。

玉ねぎを黒褐色にするコツ

この作業には忍耐が必要です。玉ねぎ2個(約400g)をみじん切りにして中火のフライパンで油とひとつまみの塩と共に炒め始めます。最初の10分は水分を飛ばす作業です。

水分が飛んで「飴色」になってきたら火を弱火にします。ここからが本番。焦げないようにヘラで絶えずかき混ぜながら玉ねぎの色が「茶色」そして「こげ茶色」最後に「黒褐色」になるまでじっくりと30分から40分ほど炒め続けます。

この作業は大変ですがこの「玉ねぎペースト」こそが無添加カレーの「ルー」の代わりになるのです。

鶏肉をマリネする科学

次に鶏肉の下ごしらえです。鶏もも肉は一口大にカットした後必ず「ヨーグルト」でマリネ(漬け込み)してください。

これには明確な理由があります。ヨーグルトに含まれる乳酸や酵素(プロテアーゼとは異なりますがタンパク質に作用します)が鶏肉のタンパク質繊維をほぐし驚くほど柔らかくジューシーに仕上げてくれるのです。

市販のルーにはない自然の力を使った下ごしらえです。最低でも30分できれば1時間ほど漬け込んでください。

スパイス投入の最適タイミング

スパイスはたったの3種類。

  1. クミン(香りの中核)

  2. コリアンダー(旨味ととろみの土台)

  3. ターメリック(色と苦味のアクセント)

これらを入れるタイミングが非常に重要です。スパイスの香り成分(特にクミンのクミナールなど)は「揮発性」つまり熱で香りが飛んでしまいやすい性質を持っています。

最適なタイミングは玉ねぎを黒褐色に炒め終わりニンニクやショウガの香りを出しトマトペーストやホールトマトを入れる「直前」です。

油の中でスパイスを1分ほど弱火でじっくり炒める(テンパリング)ことでスパイスの油溶性の香りを最大限に引き出すことができます。絶対に焦がしてはいけません。

王道チキンカレーのレシピ(4人分)

材料

  • 鶏もも肉:500g

  • プレーンヨーグルト:100g

  • 塩(マリネ用):小さじ1

  • 玉ねぎ(大):2個(約400g)

  • ニンニク(すりおろし):大さじ1

  • ショウガ(すりおろし):大さじ1

  • サラダ油(または米油):大さじ3

  • ホールトマト缶:1缶(400g)

  • — スパイス —

    • クミンパウダー:大さじ1

    • コリアンダーパウダー:大さじ1.5

    • ターメリックパウダー:小さじ1

  • 水:400ml

  • 塩(味付け用):小さじ2程度(味を見て調整)

手順

  1. 鶏もも肉は一口大に切りヨーグルトとマリネ用の塩を揉み込み冷蔵庫で最低30分寝かせます。

  2. 玉ねぎはみじん切りにします。

  3. 深手の鍋に油を熱し中火で玉ねぎを炒め始めます。塩ひとつまみ(分量外)を振ると水分が早く抜けます。

  4. 玉ねぎが飴色になったら弱火にしヘラで混ぜながら「黒褐色」のペースト状になるまで30分から40分じっくり炒め続けます。

  5. 玉ねぎがペーストになったらニンニクとショウガを加え香りが立つまで1分ほど炒めます。

  6. 火を弱めスパイス3種(クミン・コリアンダー・ターメリック)を全て加えます。焦げないように注意しながら1分間じっくりと油に香りを移します。

  7. ホールトマト缶を手で潰しながら加え中火に戻します。トマトの酸味を飛ばすように5分ほど煮詰めます。

  8. マリネしておいた鶏肉をヨーグルトごと加えます。

  9. 鶏肉の表面の色が変わるまで中火で炒め合わせます。

  10. 水400mlを加え沸騰したらアクを取り除き蓋をして弱火で20分煮込みます。

  11. 蓋を取り時々かき混ぜながらさらに10分ほど煮込みお好みのとろみにします。

  12. 最後に塩(小さじ2程度)で味を整えて完成です。

このカレーは市販のルーを使っていないため糖質制限中の方にも比較的おすすめです。ご飯の代わりにカリフラワーライスで食べれば満足感はそのままにヘルシーです。玉ねぎの糖質が気になる場合は糖質制限の「チートデイ」のメニューとして楽しむのが最高ですね。

3. 【プロ直伝レシピ②】トマトの酸味と旨味が爆発する「無添加キーマカレー」

次にご紹介するのは野菜の旨味が爆発する「無水キーマカレー」です。

このレシピの最大の特徴は名前の通り水やブイヨン(出汁)を一切使わないことです。使用する水分は野菜特に「トマト」から出るものだけ。これにより野菜の旨味が薄まらず一滴残らずカレーに凝縮されます。

市販のルーを使うカレーではこの濃厚な野菜の味は絶対に出せません。

トマトと豚肉の「旨味の相乗効果」

なぜこのカレーはこんなに美味しいのでしょうか。それは「旨味の相乗効果」を最大限に利用しているからです。

旨味成分にはいくつか種類がありますが代表的なのが以下の二つです。

  • グルタミン酸:昆布や野菜(特にトマト)に多く含まれる。

  • イノシン酸:肉や魚(特に豚肉や鰹節)に多く含まれる。

この「グルタミン酸」と「イノシン酸」は別々に味わうよりも一緒に味わった方が何倍も強く旨味を感じることが科学的に知られています。これは日本の「合わせ出汁(昆布と鰹節)」と同じ原理です。

このレシピでは「トマト缶(グルタミン酸)」と「豚ひき肉(イノシン酸)」を組み合わせることで無添加・無ブイヨンでありながら最強の旨味の土台を作り出します。

マニアックポイント「トマトペーストのカラメリゼ」

このレシピを格上げするマニアックなテクニックが「トマトペーストを焦げる直前まで炒める」ことです。

トマト缶だけでも十分美味しいのですが「トマトペースト」(トマトを濃縮したチューブや缶詰)を加えることで旨味の次元が変わります。

なぜトマトペーストを炒めるのか

トマトペーストにはトマトの旨味と共に「酸味」も凝縮されています。この酸味はそのまま使うとカレーの味のトゲになってしまうことがあります。

そこで油でペーストを「炒める」のです。

油でじっくり加熱することで余計な酸味が飛びトマトの持つ糖分が「カラメリゼ」(糖が焦げること)を起こします。色は鮮やかな赤から「レンガ色」や「こげ茶色」に変わり香ばしさと凝縮された甘みコクが生まれます。これは絶対に欠かせない工程です。

複雑な風味の土台「ミルポワ」

このキーマカレーの縁の下の力持ちが「ミルポワ」です。

ミルポワとはフランス料理で使われる香味野菜のベースのことで通常は「玉ねぎ」「セロリ」「人参」の3つをみじん切りにしたものを指します。

なぜこの3種類なのでしょうか。

  • 玉ねぎ:甘みと旨味(グルタミン酸)

  • セロリ:独特の爽やかな香り(アピイン)

  • 人参:甘みと色合い(カロテン)

これら3つをじっくり炒めることで単一の野菜では出せない「複雑な風味の土台」が完成します。セロリが苦手な方もいるかもしれませんが細かく刻んでじっくり炒めれば苦手な香りは消え旨味だけが残ります。騙されたと思ってぜひ試してみてください。

濃厚無水キーマカレーのレシピ(4人分)

材料

  • 豚ひき肉(合い挽きでも可):400g

  • 玉ねぎ:1個

  • セロリ:1本

  • 人参:1/2本

  • ニンニク(みじん切り):大さじ1

  • ショウガ(みじん切り):大さじ1

  • ホールトマト缶:1缶(400g)

  • トマトペースト:大さじ2

  • オリーブオイル(または米油):大さじ2

  • — スパイス —

    • クミンパウダー:大さじ1

    • コリアンダーパウダー:大さじ1

    • ターメリックパウダー:小さじ1

    • チリパウダー(お好みで):小さじ1/2

  • 塩:小さじ2(味を見て調整)

  • ウスターソース(隠し味):小さじ1 ※無添加のもの推奨

手順

  1. 玉ねぎセロリ人参は全てフードプロセッサーか包丁で細かいみじん切りにします(ミルポワ)。

  2. 深手の鍋にオリーブオイルを熱しミルポワを入れます。中火でじっくりと15分ほど炒め野菜の水分を飛ばしカサが半分以下になり甘い香りが立つまで炒めます。

  3. ニンニクとショウガのみじん切りを加え香りが立つまで1分炒めます。

  4. 鍋の端に野菜を寄せ空いたスペースにトマトペーストを加えます。弱火にして油と馴染ませながらペーストの色が鮮やかな赤から「レンガ色」になるまでじっくり3分ほど炒めます(カラメリゼ)。

  5. スパイス4種(クミン・コリアンダー・ターメリック・チリ)を加え焦げないように1分炒め香りを立てます。

  6. 豚ひき肉を加え中火に戻します。肉の色が変わりポロポロになるまでしっかり炒めます。

  7. ホールトマト缶を手で潰しながら加えます。

  8. 全体を混ぜ合わせ沸騰したら蓋をして弱火にします。

  9. ここから「無水調理」です。弱火でコトコトと30分間煮込みます。時々底が焦げないようにかき混ぜてください。

  10. 30分後蓋を開けると野菜から驚くほどの水分が出ています。ここから蓋を開けたまま中火で10分ほど煮詰めお好みの濃度にします。

  11. 最後に塩と隠し味のウスターソースで味を整えて完成です。

このキーマカレーは小麦粉を一切使わず野菜と肉の塊です。糖質制限中の方にとってこれ以上ないごちそうと言えるでしょう。ご飯の代わりにレタスで巻いたり豆腐にかけたりしても絶品です。糖質制限をしていない方でもこの濃厚な旨味は「チートデイ」の満足感を十二分に満たしてくれますよ。

4. 【プロ直伝レシピ③】味噌と米麹で作る「無添加の和風だしカレー」

3つ目のレシピは私のイチオシ「和風だしカレー」です。

「えっカレーに味噌?」と驚いたかもしれません。

そうなんです。カレーに「味噌」そして「米麹(甘酒)」を入れます。これが市販のルーに含まれる化学調味料やブドウ糖果糖液糖に頼らずに「コク」と「自然な甘み」を生み出す最強の組み合わせなのです。

発酵食品は無添加カレー作りにおける最強の「コク出し」アイテムです。日本が世界に誇る発酵技術をカレーに応用します。

発酵食品が「コク」を生む理由

なぜ味噌や米麹がカレーを美味しくするのでしょうか。

それは発酵の過程で米や大豆のタンパク質が「アミノ酸」に分解されるからです。アミノ酸は言わずと知れた「旨味」の素。

赤味噌の「メラノイジン」

特にこのレシピで使う「赤味噌」は熟成期間が長く大豆と糖が反応して生まれる「メラノイジン」という褐色色素を豊富に含んでいます。これは玉ねぎを黒褐色に炒めた時に生まれる成分と似ており非常に香ばしく深いコクを与えてくれます。

米麹(甘酒)の「ブドウ糖」

そして「米麹」から作られた「甘酒(ノンアルコール・砂糖不使用のもの)」を使います。米麹が米のデンプンを分解して作った自然な「ブドウ糖」は市販のルーに使われる砂糖や液糖の代わりとなりカレー全体にまろやかで優しい甘みを加えてくれます。

隠し味「醤油」の役割

この和風カレーを完成させる最後のピースが「醤油」です。

隠し味にほんの少量(小さじ1程度)加えることで日本人の舌に最も馴染む「和風」の香ばしい香りと奥深い味わいがプラスされます。味噌の風味と醤油の香りが鰹や昆布の「だし」と組み合わさりスパイスと見事に調和します。

マニアックポイント「味噌は火を止めてから」

このレシピで最もマニアックかつ重要な調理法。それは「味噌を入れるタイミング」です。

あなたは毎朝お味噌汁を作りますか?お味噌汁を作るとき沸騰したお湯に味噌を入れグラグラ煮立たせたりはしないはずです。

それと同じです。

味噌の香り成分は非常に「揮発性」が高く高温で加熱しすぎるとせっかくの良い香りが飛んでしまいます。

このカレーでも全ての具材に火が通り一度火を止めてから最後に味噌を溶き入れます。米麹(甘酒)と醤油も同じタイミングで加えます。これが発酵食品の豊かな香りを最大限に活かすための鉄則です。

究極の和風だしカレーのレシピ(4人分)

材料

  • 豚バラ肉(または鶏もも肉):300g

  • 玉ねぎ:1個

  • 人参:1本

  • じゃがいも:2個(※糖質制限中は省くかカリフラワーに変更)

  • 和風だし(鰹と昆布の一番だし):700ml

  • 米油(またはサラダ油):大さじ1

  • — スパイス —

    • クミンパウダー:小さじ2

    • コリアンダーパウダー:小さじ2

    • ターメリックパウダー:小さじ1

  • — 仕上げの調味料 —

    • 赤味噌(または合わせ味噌):大さじ2

    • 米麹の甘酒(ストレートタイプ):大さじ3

    • 醤油:小さじ1

  • 塩:適量(味噌の塩分によるため最後に調整)

  • (お好みで)水溶き片栗粉:大さじ1

手順

  1. 玉ねぎはくし切り人参とじゃがいもは乱切り豚肉は一口大に切ります。

  2. 鍋に米油を熱し中火で豚肉を炒めます。色が変わったら玉ねぎ人参じゃがいもを加え玉ねぎがしんなりするまで炒めます。

  3. スパイス3種(クミン・コリアンダー・ターメリック)を加え焦げないよう弱火で1分炒め香りを立てます。

  4. 和風だし700mlを加えます。沸騰したら丁寧にアクを取り除きます。

  5. 蓋をして弱火にし人参とじゃがいもが柔らかくなるまで15分から20分煮込みます。

  6. (お好みでとろみをつける場合)一度火を止め水溶き片栗粉を回し入れ再度弱火で加熱しとろみをつけます。

  7. 具材が柔らかくなったら必ず火を止めます

  8. 小さなボウルに赤味噌甘酒醤油を入れ鍋の煮汁を少量加えて溶きのばします。

  9. 溶きのばした調味料を鍋に回し入れ全体を優しく混ぜます。

  10. 最後に味見をしてもし塩気が足りなければ塩で整えます。食べる直前に再度温めますが絶対に沸騰させないように注意してください。

このカレーはじゃがいもが入るため糖質制限には向きません。しかし発酵食品の力を使った体に優しいカレーは最高の「チートデイ」メニューになります。お蕎麦屋さんのカレーのような懐かしさもあり家族みんなが大好きな味ですよ。

5. 【プロ直伝レシピ④】リンゴとバナナの「無添加ポークカレー」

最後にご紹介するのは小さなお子様も大好きな甘口の「ポークカレー」です。

市販の甘口ルーといえば「とろみ」と「フルーティーな甘み」が特徴ですよね。あの独特の美味しさを「リンゴ」と「バナナ」という自然素材だけで再現します。

このレシピの秘密は果物が持つ「酵素」の力です。

自然素材の「とろみ」と「甘み」

なぜリンゴとバナナなのでしょうか。

まずこれらの果物には「ペクチン」という水溶性の食物繊維が含まれています。ペクチンは加熱するとゲル化する性質がありこれが小麦粉を使わない自然な「とろみ」を生み出してくれます。

さらにリンゴの爽やかな酸味とバナナの濃厚な甘みがカレーに複雑でフルーティーな「甘み」を与えてくれます。これは市販のルーに入っている「砂糖」や「異性化糖」では出せない自然で奥深い味わいです。

酵素「プロテアーゼ」で肉がとろける

そしてここからが本題です。

リンゴやバナナ(その他キウイやパイナップルなど)には「プロテアーゼ」というタンパク質分解酵素が含まれています。

このプロテアーゼが豚肉の硬いタンパク質繊維(コラーゲンなど)を分解しお肉を驚くほど柔らかくジューシーにしてくれるのです。

よく「豚肉をリンゴジュースに漬け込む」というレシピがありますがそれと同じ原理です。今回はその酵素の力を調理工程の中で最大限に利用します。

マニアックポイント「酵素が働く温度帯」

このレシピの最もマニアックなポイントは「果物を加えるタイミング」と「温度」です。

酵素は「生き物」です。

高温すぎると「失活」といって酵素の力が失われてしまいます(タンパク質が変性するため)。逆に低すぎても働きが鈍くなります。

プロテアーゼが最も活発に働く温度帯それは「50℃から60℃」です。

酵素を活かす調理テクニック

このカレーでは肉を煮込む前にこの「50℃〜60℃」のゴールデンタイムを作ります。

  1. 具材を炒めスープ(水やブイヨン)を加えます。

  2. 一度沸騰させたら火を止めます。

  3. 少し冷ましてスープの温度が60℃前後になったことを確認します。(温度計がなければ沸騰が収まって湯気が少し落ち着いたくらい)

  4. ここで「すりおろしたリンゴ」と「潰したバナナ」そして「焼いた豚肉」を投入します。

  5. 蓋をしてそのまま15分から20分放置します。

この「放置時間」に酵素が豚肉にアプローチしタンパク質を分解し始めます。このひと手間だけで煮込み時間が短くても豚肉が驚くほど柔らかく仕上がります。

とろとろポークカレーのレシピ(4人分)

材料

  • 豚肩ロース肉(ブロック):500g

  • 塩・こしょう(豚肉下味用):少々

  • 玉ねぎ:1個

  • リンゴ:1/2個

  • バナナ:1本

  • ニンニク(すりおろし):大さじ1

  • ショウガ(すりおろし):大さじ1

  • 米油(またはサラダ油):大さじ2

  • ホールトマト缶:1/2缶(200g)

  • 水(または無添加コンソメ):500ml

  • — スパイス —

    • クミンパウダー:小さじ2

    • コリアンダーパウダー:小さじ2

    • ターメリックパウダー:小さじ1

  • 塩(味付け用):小さじ2

手順

  1. 豚肩ロース肉は大きめの一口大に切り塩・こしょうを振っておきます。

  2. リンゴは皮ごとすりおろしバナナはフォークで潰しておきます。玉ねぎは薄切りにします。

  3. フライパンに油(大さじ1)を熱し豚肉の表面に焼き色をつけます。一度取り出します。

  4. 同じフライパン(または煮込み鍋)に残りの油(大さじ1)を熱し玉ねぎを中火で炒めます。飴色になるまで10分ほど炒めます。

  5. ニンニクとショウガを加え香りが立ったらスパイス3種を加え弱火で1分炒めます。

  6. ホールトマト缶を加え中火で酸味を飛ばすように3分ほど煮詰めます。

  7. 水(またはコンソメ)500mlを加えます。沸騰したら火を止めます。

  8. 【重要】鍋の温度が60℃〜70℃程度に落ち着くのを待ちます。(約5分)

  9. すりおろしたリンゴ潰したバナナ焼いた豚肉を鍋に入れます。

  10. 蓋をしてそのまま15分〜20分放置します(酵素タイム)。

  11. 再度火をつけ弱火でコトコトと40分〜1時間豚肉がとろとろになるまで煮込みます。

  12. 最後に塩(小さじ2程度)で味を整えて完成です。

このカレーはリンゴとバナナの糖質がたっぷり含まれているため糖質制限には全く向きません。

これは間違いなく「チートデイ」のためのカレーです。頑張った自分への最高のご褒美としてこの自然な甘みととろける豚肉を堪能してください。化学調味料や添加物ゼロでこの満足感が得られることにきっと感動するはずです。

6. 【筆者が徹底比較】4つの無添加カレーはどれが一番?早見比較チャート

ここまで4つのマニアックな無添加カレーレシピを紹介してきました。

①玉ねぎで勝負するチキンカレー

②野菜の水分で煮込むキーマカレー

③発酵食品でコクを出す和風だしカレー

④果物の酵素で肉がとろけるポークカレー

どれも個性豊かで市販のルーを使っていた頃には出会えなかった深い味わいがあります。

でも「結局どれが自分に合っているの?」と迷ってしまうかもしれませんね。

そこでご安心ください。食いしん坊の私がこの4種類のカレーを全て実際に作り5つの項目で徹底的に比較した早見チャート(表)を作成しました。

あなたの今の気分やシチュエーションに合わせて選んでみてください。

無添加カレー4種 徹底比較チャート

レシピ名 辛さレベル コクの深さ スパイス感 調理の手間(少→多) おすすめシーン
①王道チキンカレー ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★☆ スパイスカレー好き
②無水キーマカレー ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ 野菜を摂りたい時
③和風だしカレー ★☆☆☆☆ ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 家族みんなで
④果物ポークカレー ★☆☆☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ お子様と一緒に

筆者のマニアックな感想

このチャートはあくまで私の主観ですがぜひ参考にしてください。

個人的な体験談としては③の「和風だしカレー」が最も手軽に「深いコク」を出せたことに一番驚きました。

①のチキンカレーは玉ねぎを炒めるのに40分かかりました。確かに時間はかかりますがその分スパイスの香りが際立つ本格的な味に仕上がります。

②のキーマカレーは野菜の水分だけであそこまで濃厚になるのかと感動しました。これは糖質制限中の方に心からおすすめしたいです。ご飯なしでも満足感が凄いです。

④のポークカレーは酵素の力を実感しました。煮込み時間は1時間弱でしたが豚肉が本当にホロホロと柔らかくなりました。甘口なのでチートデイにぴったりですね。

もしあなたが今「糖質制限」を頑張っているなら②の「無水キーマカレー」を選んでください。カリフラワーライスや豆腐にかければ最高の低糖質メニューになります。

もしあなたが「最高のチートデイ」を計画しているなら③の「和風だしカレー」か④の「果物ポークカレー」がおすすめです。添加物を一切使わずにこれほどリッチで満足感のあるごちそうが食べられるんだという幸福感を味わえます。

無添加カレー作りは面倒な「引き算」ではありません。

市販のルーという選択肢を「引く」かわりに玉ねぎの「メイラード反応」トマトの「グルタミン酸」味噌の「発酵」果物の「酵素」といった自然の旨味を「足す」という新しい発見の連続です。

それはまるで理科の実験のようで本当にワクワクする体験です。

ぜひこの機会にあなたも奥深い無添加カレーの世界に挑戦してみてくださいね。きっと市販のルーには戻れなくなりますよ。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。