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【決定版】無添加コンソメおすすめ4選。オーガニックや減塩タイプも

2025.06.07
【決定版】無添加コンソメおすすめ4選。オーガニックや減塩タイプも

「家族の健康を考えると、添加物はできるだけ避けたい…。」そう思って『無添加コンソメ』を手に取ったものの、「種類が多すぎて、どれが本当に良いのかわからない」と悩んでいませんか?

この記事では、そんなあなたのために、食の安全と美味しさを両立できる、本当におすすめの無添加コンソメを厳選してご紹介します。

選び方のポイントから、それぞれの商品の特徴まで詳しく解説。もうコンソメ選びで迷わない、安心できる一品がきっと見つかりますよ。

1. まずは知りたい!「無添加コンソメ」を選ぶメリットって何?

こんにちは!お料理好きのあなたのキッチンにも、きっと一つは常備されているであろう万能調味料「コンソメ」。スープに、煮込みに、炒め物に、サッと加えるだけで味がバシッと決まる、本当に頼れる存在ですよね。スーパーの棚には、おなじみの固形タイプから使いやすい顆粒タイプまで、たくさんのコンソメがずらりと並んでいます。

でも最近、「無添加コンソメ」という言葉をよく耳にしませんか?「普通のコンソメと何が違うの?」「値段もちょっと高い気がするし…」なんて思っている方もいらっしゃるかもしれません。実は、この無添加コンソメを選ぶことには、あなたの毎日の食卓をぐっと豊かにしてくれる、嬉しいメリットがたくさん隠されているんですよ!

今回は、そんな無添加コンソメの魅力について、じっくりと、そして分かりやすく解説していきます。「コンソメなんて、どれも大して変わらないでしょ?」と思っているあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたいです。きっと、この記事を読み終わる頃には、無添加コンソメを試してみたくてうずうずしてしまうはずですよ!

化学調味料って、そもそも何?

無添加コンソメのメリットをお話しする上で、まず避けて通れないのが「化学調味料」の存在です。無添加コンソメの多くは、この化学調味料を使用せずに作られています。

化学調味料とは、科学的に合成されたうま味成分のことを指します。代表的なものに「L-グルタミン酸ナトリウム」があります。昆布のうま味成分であるグルタミン酸を、サトウキビなどを原料に発酵させて人工的に作り出したものです。非常に安価で安定したうま味を作り出せるため、多くの加工食品や外食産業で広く使われています。少量でしっかりとした味を感じられるので、コストを抑えつつ満足感のある味付けができるという大きなメリットがあるのです。

しかし、その一方で、この「強すぎるうま味」が、私たちの味覚に影響を与える可能性も指摘されています。はっきりとした強い味に慣れてしまうと、野菜やお米、お魚といった素材そのものが持つ、繊細で優しい甘みや風味を感じにくくなってしまうことがあるのです。これを「味覚の鈍化」と呼ぶこともあります。特に、味覚がまさに形成されている最中の小さなお子さんには、できるだけ自然な味わいのものを食べさせてあげたい、と考える親御さんが増えているのも、無添加コンソメが注目される理由の一つかもしれませんね。

無添加コンソメは、こうした化学調味料(うま味調味料)に頼るのではなく、時間と手間をかけて、本物の素材からじっくりとうま味を引き出しているのです。

無添加コンソメが引き出す「本物の味」

では、化学調味料を使わない無添加コンソメは、一体何からその美味しい「うま味」を作り出しているのでしょうか?答えはとてもシンプル。鶏ガラや牛すじ、そして玉ねぎ、人参、セロリといった香味野菜など、昔ながらの製法でコトコトと煮込むことで、素材そのものからうま味成分を抽出しているのです。

例えば、鶏ガラからは「イノシン酸」、昆布や野菜からは「グルタミン酸」という、それぞれ異なるうま味成分が出てきます。この二つが合わさると、うま味の「相乗効果」が生まれて、単独で味わうよりも何倍も強く、そして奥深い味わいになることが、科学的にも分かっています。東京大学の研究などでも、このうま味の相乗効果については詳しく解明されています。

無添加コンソメは、まさにこの自然の法則を利用して作られています。だから、口に含んだ時に感じるのは、ガツンと来る刺激的なうま味ではなく、じんわりと体に染み渡るような、優しくて複雑な味わい。玉ねぎをじっくり炒めた時の甘み、セロリの爽やかな香り、鶏ガラから溶け出した豊かなコク…それらが見事に調和して、料理全体の味を土台から支えてくれるのです。

この「本物の味」を知ることは、食育の観点からも非常に重要です。素材本来の味を活かした料理を日常的に食べることで、子供たちの味覚は豊かに育まれます。何が本当に美味しいのかを自分の舌で判断できる力は、一生の財産になりますよね。

すっきり後味の秘密は製法にあり

「普通のコンソメを使った料理を食べた後、なんだか口の中に味がずっと残る感じがする…」そんな経験、あなたにもありませんか?これは、化学調味料やその他の添加物が持つ、特有の風味や後味が一因となっている場合があります。

その点、無添加コンソメは後味が驚くほどすっきりしているのが大きな特徴です。素材から丁寧に引き出したうま味は、しつこさがなく、スッと消えていくような軽やかさがあります。だから、スープを飲み干した後も、口の中はクリアなまま。次の料理の味も素直に楽しむことができます。

また、塩分の使われ方にも違いがあります。一般的なコンソメは、うま味調味料の強い味に負けないよう、塩分も比較的はっきりと効かせていることが多いです。しかし、無添加コンソメは素材のうま味を活かすことを最優先に考えているため、塩味はそれをサポートする程度に抑えられている製品がほとんど。そのため、料理全体の塩分調整がしやすく、減塩を心がけている方にもぴったりなんです。この優しい塩加減が、後味のすっきり感にも繋がっているのですね。

大切な家族だからこだわりたい「食の安全」

そして、無添加コンソメを選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその「安心感」ではないでしょうか。

一般的なコンソメには、化学調味料の他にも、香りを補うための「香料」、美味しそうな色合いを出すための「着色料(カラメル色素など)」、品質を保つための「保存料」や「酸味料」、顆粒を固まりにくくするための「二酸化ケイ素」といった、様々な食品添加物が使われていることがあります。もちろん、これらは国が定めた安全基準をクリアしたものですが、「できれば余計なものは体に入れたくない」と考えるのは、ごく自然なことですよね。

特に、小さなお子さんや、アレルギー体質のご家族がいる場合、食の安全に対する意識はより一層高まると思います。無添加コンソメは、こうした不必要な添加物を一切使わずに作られているものがほとんどです。原材料表示を見ても、並んでいるのは「鶏ガラ」「玉ねぎ」「食塩」といった、家庭のキッチンにあるような身近な食材ばかり。これなら、誰でも安心して口にすることができます。

毎日の食卓は、家族の体を作る大切な基本です。だからこそ、調味料一つにもこだわって、安心できるものを選びたい。無添加コンソメは、そんなあなたの優しい気持ちに、しっかりと応えてくれる存在なのです。

2. 【おすすめ無添加コンソメ①】光食品「有機チキンコンソメ」

さて、無添加コンソメの素晴らしさをご理解いただけたところで、ここからは私が自信を持っておすすめする、個性豊かな無添加コンソメを一つずつ、じっくりとご紹介していきたいと思います!

まず最初にご紹介するのは、知る人ぞ知る実力派メーカー、光食品(ひかりしょくひん)さんの「有機JAS認定 チキンコンソメ」です。数ある無添加コンソメの中でも、私が特に「本物志向」のあなたにおすすめしたい、こだわりの逸品なんですよ。パッケージは少しレトロで素朴な印象ですが、その中身はとんでもない情熱とこだわりが詰まった、まさにマニアックな一品なんです。

信頼の証「有機JAS認定」のすごさ

この無添加コンソメの最大の特徴は、商品名にも燦然と輝く「有機JAS認定」のマークです。なんと、液体タイプのチキンコンソメとしては、日本で初めてこの認定を取得した商品なんだとか!

「有機」とか「オーガニック」という言葉はよく聞きますが、この「有機JAS認定」がどれほどすごいことか、ご存知でしょうか?これは、農林水産省が定めた非常に厳しい基準をクリアした食品にしか与えられない、いわば「国が認めたオーガニックの証」です。

例えば、野菜であれば、原則として2年以上、農薬や化学肥料を使用していない畑で栽培されていることが求められます。鶏肉の場合も、餌は有機栽培された飼料でなければならず、抗生物質やホルモン剤なども一切使用できません。さらに、鶏たちがストレスなくのびのびと過ごせるような飼育環境まで、厳しくチェックされるのです。

光食品さんは、徳島県に本社を置く、1926年創業の老舗メーカー。「食は命の源」という考えのもと、創業以来、国産の有機・無農薬野菜や果物を使ったソースやケチャップ、ジュースなどを作り続けてきた、まさにオーガニック食品界のパイオニア的存在です。そんな光食品さんだからこそ、この厳しい基準をクリアした、究極とも言える無添加コンソメを生み出すことができたのですね。このマークがあるだけで、他の商品とは一線を画す、圧倒的な安心感があります。

原材料一つ一つへの異常なこだわり

では、その気になる中身、原材料を一緒に見ていきましょう。この無添加コンソメの原材料表示を見ると、思わずため息が出てしまうほど、そのこだわりに驚かされます。

まずベースとなるのは、「有機鶏ガラ」。もちろん、先ほど説明した有機JAS認定を受けた、健康的に育てられた鶏のものです。これをじっくりと時間をかけて煮込むことで、雑味のないクリアで力強いチキンのうま味を引き出しています。

そして、その鶏ガラのうま味をさらに引き立てるのが、「有機たまねぎ」「有機にんじん」「有機セロリ」といった香味野菜たち。これらも全て国産の有機JAS認定品です。野菜の自然な甘みと爽やかな香りが、スープの奥行きを格段に深めています。

味付けの基本となる食塩は、なんと天日干しでうま味を凝縮させた「天日塩」を使用。そして、隠し味として加えられているのが「有機醤油」です。この醤油も、もちろん光食品さんの自社製品で、国産の有機丸大豆と小麦を原料に、昔ながらの杉樽で熟成させた逸品。このほんの少しの醤油が、全体の味をぐっと引き締め、日本人の味覚に馴染む、ほっとするような味わいを生み出しているのです。

化学調味料、保存料、着色料、香料はもちろん、タンパク加水分解物や酵母エキスさえも一切使用しないという徹底ぶり。まさに「素材そのものがごちそう」という言葉を体現したような無添加コンソメです。

プロも唸る!奥深い旨味の正体

この光食品さんの有機チキンコンソメ、実際に使ってみると、その味わいの深さにきっと驚くはずです。

まず、封を開けて小皿に出してみると、トロリとした液状で、色は自然な琥珀色。香りは、いわゆる「コンソメ」の香りというよりは、上質なチキンスープそのものの、豊かで優しい香りがします。

一口舐めてみると、まず感じるのは鶏の濃厚なコク。しかし、決してしつこくなく、口の中にじんわりと上品に広がっていきます。その後から、玉ねぎや人参の優しい甘みが追いかけてきて、最後にセロリの爽やかな香りが鼻に抜けていく…。塩味は非常にマイルドで、それぞれの素材の味がきちんと主張しているのが分かります。これぞ、本物の素材を丁寧に煮出すことでしか生まれない、複雑で奥深い味わいです。

この無添加コンソメの真価は、シンプルな料理でこそ発揮されます。ごまかしが一切きかないからこそ、その質の高さが際立つのです。

このコンソメで作りたい絶品レシピ

このプレミアムな無添加コンソメを手に入れたら、ぜひ挑戦していただきたいのが、素材の味を主役にした煮込み料理です。

  • 究極のポトフ: 大きめにカットしたお気に入りの野菜(じゃがいも、人参、玉ねぎ、カブなど)と、質の良いソーセージや鶏もも肉を、このコンソメとお水でコトコト煮込むだけ。味付けは、最後に塩胡椒で整えるだけで十分です。野菜が驚くほど甘く、お肉の旨味も引き立ち、レストランで食べるような本格的な一皿が完成します。

  • とろけるロールキャベツ: ひき肉の代わりに、このコンソメを少し加えるのがポイント。キャベツの甘みと肉だねの旨味を、コンソメの上品なコクが優しく包み込み、一体感のある味わいに仕上がります。煮込むスープにも贅沢に使えば、最後の一滴まで飲み干したくなること間違いなしです。

  • 本格チキンリゾット: 冷やご飯とこのコンソメ、そして少しのチーズがあれば、あっという間に本格リゾットが作れます。鶏の豊かな風味がお米一粒一粒に染み渡り、まるでお店のような味わいに。きのこやアスパラなど、お好みの具材を加えてアレンジするのも楽しいですよ。

少しお値段は張りますが、それだけの価値は十分にあります。特別な日のディナーや、大切な人へのおもてなし料理に、ぜひこの光食品「有機チキンコンソメ」を使ってみてください。あなたの料理の腕が、ワンランクもツーランクも上がったかのように感じられるはずです。

3. 【おすすめ無添加コンソメ②】オーサワ「野菜ブイヨン」

次にご紹介するのは、「お肉や動物性のものは、できれば控えたいな」「野菜の優しい味を存分に活かした料理が作りたい!」というあなたに、心からおすすめしたい無添加コンソメです。それが、オーサワジャパンさんの「野菜ブイヨン」!

こちらも、無添加や自然食品にこだわりのある方々の間では、絶大な信頼と人気を誇る実力者。動物性原料を一切使わず、野菜の力だけで作られたこのブイヨンは、あなたの野菜料理の可能性を無限に広げてくれる、魔法のような一品なんですよ。コンソメという名前ではありませんが、洋風料理に使う「だしの素」として、コンソメと全く同じように、いえ、それ以上に活躍してくれること間違いなしです!

マクロビオティックの思想が生んだブイヨン

この「野菜ブイヨン」を語る上で欠かせないのが、製造元であるオーサワジャパンさんの存在です。オーサワジャパンは、1945年の創業以来、「マクロビオティック」という食生活の考え方を日本に広めてきた、歴史ある企業です。

マクロビオティックとは、穀物や野菜、海藻などを中心とした日本の伝統食をベースに、自然の秩序に沿った食事をすることで、心と体の健康を保とうという考え方。その思想の根底には、「身土不二(しんどふじ)」、つまり「体と土地は切り離せない。その土地で、その季節にとれたものを食べるのが健康に良い」という教えがあります。

そんなオーサワジャパンさんが作る製品は、もちろんこのマクロビオティックの考え方に深く根ざしています。この「野菜ブイヨン」も、まさにその思想を体現したかのような一品。動物性の原料を使わないのはもちろんのこと、主役となる野菜も、できる限り国産のものにこだわって作られているのです。ただ「無添加」なだけでなく、その背景にある確固たる哲学が、この商品の信頼性をさらに高めています。

国産野菜の甘みが凝縮された原材料

では、さっそく原材料をチェックしてみましょう。パッケージの裏を見ると、そこには安心できる食材の名前だけが並んでいます。

主役となるのは、国産の野菜たち。玉ねぎ、人参、セロリ、にんにくといった、洋風だしの基本となる香味野菜のうま味が、このブイヨンの味の核となっています。特筆すべきは、野菜の甘みを最大限に引き出すために「天日塩」を使用していること。ミネラルを豊富に含んだ天日塩が、野菜本来の優しい甘さをぐっと引き立て、味に深みを与えています。

そして、肉類を使わない代わりにコクと深みを加えているのが、「酵母エキス」と「醤油」です。酵母エキスは、ビール酵母やパン酵母から抽出されるうま味成分で、アミノ酸を豊富に含み、味に厚みと広がりをもたらしてくれます。

さらに、マニアックなポイントが「隠し味の醤油」。オーサワジャパンさん自慢の天然醸造醤油が少量加えられており、これが全体の味の輪郭をキリッと引き締め、どこか懐かしく、日本人の舌に馴染む味わいを生み出しているのです。動物性原料不使用とは思えないほどの、しっかりとした満足感があるのは、こうした原材料の巧みな組み合わせのおかげなんですね。もちろん、砂糖や化学調味料は一切使用していません。

サッと溶ける顆粒タイプの万能性

使い勝手の良さも、このオーサワ「野菜ブイヨン」の大きな魅力の一つです。中身はサラサラとした顆粒タイプなので、計量スプーンですくいやすく、量の調整がとっても簡単。

そして何より、お湯やスープにサッと溶けてくれるのが嬉しいポイントです。固形タイプのように、お箸で崩しながら溶かす手間もいりません。忙しい平日の夜でも、パパッと味付けが完了します。この手軽さは、毎日の料理において本当にありがたいですよね。

顆粒タイプは湿気やすいのが難点ですが、袋がジップロック付きになっているので、開封後の保存も安心。こうした細やかな配慮も、さすが長年愛されている商品だなと感じさせられます。

野菜料理がもっと好きになる活用術

この野菜ブイヨンがあれば、あなたの作る野菜料理が、驚くほど美味しくなります。野菜の優しい味わいを邪魔することなく、むしろその魅力を最大限に引き出してくれるからです。

  • 絶品オニオングラタンスープ: 飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎに、このブイヨンとお水を加えて煮込むだけ。動物性の脂っぽさがないので、玉ねぎの甘みがストレートに感じられる、クリアで滋味深いスープが出来上がります。

  • 濃厚きのこのポタージュ: 炒めたきのこ(マッシュルームやしめじがおすすめ)と玉ねぎを、このブイヨンと豆乳(または牛乳)で煮込んでミキサーにかければ、きのこの香りとうま味が爆発する濃厚ポタージュに。ヴィーガンの方でも楽しめる本格的な一品です。

  • 野菜たっぷりミネストローネ: カットした野菜を炒め、トマト缶とこのブイヨンで煮込めば、野菜の甘みが溶け込んだ優しい味わいのミネストローネが完成。お子さんも喜んで野菜を食べてくれること間違いなしです。

  • 隠し味としても大活躍: 炒め物やカレー、ピラフなどに少量加えるだけで、味にぐっと深みと奥行きが出ます。また、オリーブオイルと塩、胡椒、そしてこのブイヨンを混ぜれば、絶品の自家製ドレッシングにもなりますよ。

「今日はなんだか体が野菜を求めているな」という日に、ぜひ手に取っていただきたい無添加コンソメ、それがオーサワの「野菜ブイヨン」です。その優しい味わいは、あなたの心と体を、じんわりと癒してくれるはずです。

4. 【おすすめ無添加コンソメ③】茅乃舎の「野菜だし」

「いつもの料理を、まるでお店の味みたいに、ワンランク上の仕上がりにしたい!」そんな風に思ったことはありませんか?特別な食材や難しいテクニックがなくても、調味料一つで料理の印象は劇的に変わるものです。

そこでご紹介したいのが、だし専門店として絶大な人気を誇る「茅乃舎(かやのや)」さんの「野菜だし」です。商品名は「だし」ですが、これが洋風料理にぴったりの、極上の無添加コンソメとして使える、とっておきのアイテムなんですよ!封を切った瞬間に広がる豊かな香りと、口の中に広がる上品な味わいは、まさに「贅沢」という言葉がふさわしい逸品です。

老舗醤油蔵から生まれた「茅乃舎」の哲学

茅乃舎というブランドをご存知の方は多いと思いますが、そのルーツが福岡県にある1893年(明治26年)創業の老舗醤油蔵「久原本家(くばらほんけ)」であることをご存知でしょうか。長年にわたって日本の食文化を支えてきた久原本家が、「家庭で本格的なだしを手軽に味わってほしい」という想いから、2005年に立ち上げたのが「茅乃舎」ブランドです。

茅乃舎の製品作りにおける最大のこだわりは、「素材」と「製法」。日本全国の生産者を訪ね歩き、自分たちの目と舌で確かめた、本当に良質な素材だけを厳選して使用しています。そして、その素材の持ち味を最大限に引き出すために、化学調味料や保存料に頼らない、昔ながらの製法を大切に守り続けているのです。

看板商品である焼きあご(トビウオ)を使った「茅乃舎だし」があまりにも有名ですが、実はこの「野菜だし」も、その哲学が余すことなく注ぎ込まれた、隠れた名品。和食のだしのノウハウを知り尽くした専門店が、本気で洋風のだしを作ったらどうなるのか?その答えが、この一袋にギュッと詰まっています。

なぜ「和風だし」が洋食に合うのか?

「茅乃舎って、和風だしのイメージが強いけど、本当にコンソメの代わりになるの?」と疑問に思うかもしれませんね。その秘密は、やはり原材料にあります。

この野菜だしの袋を破って、中身をこっそり見てみましょう。すると、細かく粉砕された、色とりどりの野菜の粒が見えるはずです。主な原材料は、「玉ねぎ」「にんにく」「人参」「セロリ」。これ、どこかで聞いた組み合わせだと思いませんか?そう、フランス料理でソースやブイヨンを作る際の基本となる香味野菜「ミルポワ」とほぼ同じ構成なのです。

茅乃舎さんは、これらの国産野菜を、それぞれに最適な方法で加工しています。例えば、甘みが強い玉ねぎは、風味を損なわないように低温でじっくり乾燥させ、力強い風味のにんにくは、ローストして香ばしさをプラス。こうした丁寧な下ごしらえが、家庭では決して真似のできない、プロの味わいを生み出しているのです。

さらに、味のベースには「海塩」を使い、野菜のうま味を引き立てています。そして、味に深みとコクを与えるために「酵母エキス」や「でん粉分解物」が使われていますが、もちろん化学調味料は無添加。和食のだし作りの知見を活かし、野菜という洋風の素材を見事に調和させている。だからこそ、この「野菜だし」は、コンソメとして使っても全く遜色のない、むしろそれ以上にリッチな味わいの洋風料理のベースとなってくれるのです。

まるで香水?五感で楽しむ野菜だし

この茅乃舎「野菜だし」の最大の魅力は、何と言ってもその「香り」の豊かさです。

だしパックの袋を開けた瞬間、ふわっと立ち上るのは、凝縮された野菜の甘く、そしてどこか香ばしい香り。特に、じっくり火を入れた玉ねぎ特有の、食欲をそそる芳醇な香りが際立っています。この香りを嗅いだだけで、「ああ、これは絶対に美味しい料理ができる」と確信してしまうほど、幸せな気持ちにさせてくれます。まるで、料理のための香水(パフューム)のよう。

実際に、このだしを使ってスープを作ってみると、キッチン全体が優しい香りに包まれます。そして、その味わいは、香りから想像する通り、非常に「上品」。野菜のうま味がしっかりと溶け込んでいるのに、決して出しゃばりすぎず、他の食材の味をそっと引き立ててくれるような、奥ゆかしさがあります。

塩味も比較的マイルドなので、塩分を自分で細かく調整したい方にはぴったり。味付けの自由度が高いのも、料理好きには嬉しいポイントですよね。後味も非常にクリーンで、野菜の優しい余韻だけが残ります。

いつもの料理を格上げする贅沢レシピ

この上品な野菜だしは、普段の何気ない料理を、まるでおもてなし料理のように格上げしてくれます。

  • 絶品ペペロンチーノ: パスタを茹でるお湯に、このだしパックをポンと入れてみてください。麺自体に野菜のうま味が染み込み、いつものペペロンチーノが驚くほど奥深い味わいに。仕上げに、袋を破って中身の粉末を少量振りかける「追い野菜だし」もおすすめです。

  • お店みたいな本格ピラフ: 研いだお米と具材、そしてこの野菜だし(袋を破って粉末を入れる)と水を炊飯器に入れてスイッチオン!これだけで、お米一粒一粒に野菜のうま味が染み込んだ、本格的なピラフが炊きあがります。バターの香りが食欲をそそります。

  • クリーミーな野菜のキッシュ: アパレイユ(卵液)に、この野菜だしの粉末を混ぜ込むのが私のイチオシ。野菜の優しい甘みが卵と生クリームのコクに深みを与え、非常にリッチで上品な味わいのキッシュが焼きあがります。ホームパーティーで出せば、歓声が上がること間違いなしです。

  • シンプルな野菜スープ: もちろん、シンプルにスープとして楽しむのが一番そのものの味を堪能できます。お好みの野菜を煮込むだけで、心と体に染み渡るような、滋味深い一杯が完成します。

茅乃舎の「野菜だし」は、あなたの料理の腕前をそっと後押ししてくれる、頼もしい味方です。少し特別な日の食卓に、ぜひこの「贅沢な無添加コンソメ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

5. 【おすすめ無添加コンソメ④】マギーの「無添加コンソメ」

ここまで、オーガニックにこだわった逸品や、野菜の旨味を追求した実力派、そして料理を格上げする贅沢なだしをご紹介してきました。「どれも魅力的だけど、特別なスーパーや専門店に行かないと手に入らないんじゃ…?」「毎日使うものだから、もう少し気軽に買えるものがいいな」そんな風に感じたあなた、ご安心ください!

最後にご紹介するのは、私たちにとって最も身近なブランドの一つ、あの「マギー」から発売されている「無添加コンソメ」です!おなじみの黄色いパッケージでおなじみのマギーですが、実はこんなに優秀な無添加コンソメも作っているんですよ。手軽さと実力を兼ね備えた、日々の料理の頼れる相棒です。

世界ブランド「マギー」が作る無添加

「マギー」と聞くと、多くの人が赤い文字のロゴと黄色いパッケージを思い浮かべるのではないでしょうか。マギーは、1886年にスイスで誕生した、非常に歴史のある食品ブランドです。創業者のジュリアス・マギーが、労働者の栄養改善のために、安価で栄養価の高い豆類のスープを開発したのが始まりと言われています。その後、世界初の固形ブイヨン(ブイヨンキューブ)を発売し、世界中の家庭の食卓に革命をもたらしました。

現在は、世界最大の食品飲料会社である「ネスレ」のグループ企業として、世界100カ国以上で愛されています。そんな世界的なブランドであるマギーが、現代の健康志向の高まりに応える形で開発したのが、この「無添加コンソメ」なのです。

長年にわたって世界中の人々の味覚を知り尽くしたトップブランドが、その技術と経験を結集して「無添加」というテーマに取り組んだ製品。それだけで、なんだか期待が高まりますよね。伝統的な「マギー ブイヨン」のしっかりとした味わいをベースにしつつも、より現代のニーズに合った、優しく自然な味わいを実現しているのが特徴です。

「どこまで無添加?」成分をチェック

「マギーの無添加コンソメ」と聞いて、まず気になるのが「一体、どこまでが無添加なの?」という点だと思います。さっそく、原材料表示を詳しく見て、その実力に迫ってみましょう。

この商品のパッケージには、「香料・着色料 無添加」と大きく書かれています。これは、料理の香りや色を人工的に付けるための添加物を使用していない、ということです。自然な色合いと香りなので、素材の色味や風味を邪魔することがありません。

主な原材料は、「食塩」「でん粉」「酵母エキス」「砂糖」「粉末しょうゆ」「乾燥たまねぎ」「香辛料」「チキンエキスパウダー」などです。ここで注目したいのは、うま味のベースとして、化学調味料(アミノ酸等)ではなく、「酵母エキス」や「チキンエキスパウダー」を使用している点です。これにより、いわゆる化学調味料特有の強い刺激がなく、比較的おだやかで自然なうま味を感じられるように作られています。

もちろん、これまでご紹介してきた光食品さんやオーサワさんのような、原材料のすべてが有機であったり、動物性原料を一切使わなかったり、といったストイックなこだわりとは方向性が異なります。しかし、「まずは化学調味料や香料、着色料を避けたい」という、無添加生活の第一歩としては、非常に分かりやすく、手に取りやすい選択肢だと言えるでしょう。

毎日使える!圧倒的なコスパと手軽さ

このマギー「無添加コンソメ」の最大の魅力は、何と言ってもその「手軽さ」に尽きます。

まず、入手が非常に簡単であること。専門店や高級スーパーに行かなくても、近所のほとんどのスーパーマーケットの調味料売り場で見つけることができます。「あ、コンソメ切らしてた!」と思い立った時に、いつでも気軽に買い足せるこの安心感は、他のこだわり系コンソメにはない大きなアドバンテージです。

そして、もう一つの魅力が、そのコストパフォーマンスの高さ。1箱に個包装のスティックが複数本入っており、1回分ずつ使い切りなので、湿気る心配もありません。1杯あたりの価格を計算すると、こだわりの無添加コンソメと比較してかなりリーズナブル。これなら、毎日のスープや炒め物に、気兼ねなくたっぷりと使うことができますよね。

「無添加には興味があるけれど、あまり食費はかけられない…」という方や、「まずは気軽に無添加を試してみたい」という入門者の方にとって、これ以上ないほど最適な選択肢と言えるでしょう。

ズボラさんでもOK!超簡単活用アイデア

このマギー「無添加コンソメ」は、そのおだやかな塩味とバランスの取れたうま味で、どんな料理にも合わせやすい万能選手です。日々の料理で「ちょっと味が物足りないな」と感じた時に、サッと加えるだけで、全体の味がぐっとまとまります。

  • インスタントスープの素として: マグカップにこのコンソメを1/2本ほど入れ、お湯を注ぐだけで、美味しいチキンスープが完成。乾燥わかめや刻みネギ、ごまなどを加えれば、立派な一品になります。忙しい朝や、小腹が空いた夜食にぴったりです。

  • 唐揚げの下味に: 鶏肉に揉み込む下味に、このコンソメを少量加えてみてください。鶏肉のうま味が増し、スパイシーで本格的な味わいの唐揚げになります。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも最適です。

  • 自家製フライドポテトのフレーバー: 揚げたてのポテトに、このコンソメと青のりを振りかければ、手が止まらなくなる「コンソメのり塩ポテト」の出来上がり。お子さんのおやつや、ビールのおつまみに最高です。

  • 野菜炒めの味付けに: 野菜炒めの仕上げに、塩胡椒の代わりにこのコンソメを振りかけるだけで、味がバシッと決まります。野菜の甘みとチキンのうま味が合わさって、ご飯が進むこと間違いなしです。

このように、特別な料理だけでなく、日々の何気ない料理に「ちょい足し」するだけで、その実力を発揮してくれるのがマギー「無添加コンソメ」のすごいところ。あなたのキッチンの常備品として、一つ置いておくと、必ずや大活躍してくれるはずですよ。

6. まとめ:あなたに合う「無添加コンソメ」で毎日の食卓をもっと豊かに

今回は、それぞれに異なる魅力を持つ、4つの素晴らしい無添加コンソメをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?「無添加コンソメ」と一括りに言っても、その個性は実に様々。あなたの心に響く一品は見つかりましたか?

最後に、それぞれの無添加コンソメの特徴をまとめて、あなたが自分にぴったりの一品を選ぶためのヒントをおさらいしましょう。

商品名 特徴 こんなあなたにおすすめ!
光食品 有機チキンコンソメ 有機JAS認定の最高品質。鶏の深いコクとクリアな後味。 素材の質を何よりも大切にしたい。本格的な煮込み料理で、家族や友人を驚かせたい。
オーサワ 野菜ブイヨン 動物性原料不使用。国産野菜の凝縮された優しい甘み。 ヴィーガンやベジタリアンの方。野菜本来の味を活かした、体に優しい料理が作りたい。
茅乃舎 野菜だし 豊かな香りと上品な味わい。料理をワンランク格上げしてくれる。 いつもの料理を、まるでお店のような特別な一皿にしたい。おもてなし料理にもこだわりたい。
マギー 無添加コンソメ 入手のしやすさとコスパが魅力。香料・着色料無添加で安心。 まずは気軽に無添加生活を始めてみたい。毎日の料理に、気兼ねなく使える万能選手が欲しい。

このように、どの無添加コンソメが一番良い、というわけではありません。大切なのは、あなたの作りたい料理や、食に対する考え方、そしてライフスタイルに合わせて、最適なものを選ぶことです。

例えば、週末に時間をかけてじっくりコトコト煮込み料理を作るなら、光食品さんの「有機チキンコンソメ」が、その真価を最大限に発揮してくれるでしょう。野菜たっぷりのポタージュで体をリセットしたい日には、オーサワさんの「野菜ブイヨン」がぴったりです。大切な人をもてなす特別なディナーには、茅乃舎さんの「野菜だし」が、食卓を華やかに彩ってくれます。そして、忙しい平日の日々の食事を、手軽に美味しく、そして安心して作りたいなら、マギーさんの「無添加コンソメ」が、あなたの強い味方になってくれるはずです。

いくつかの種類の無添加コンソメをキッチンに常備して、その日の気分や料理によって使い分けてみるのも、とても楽しいですよ。

無添加コンソメを選ぶことは、単に「添加物を避ける」というだけでなく、素材本来の味を大切にすること、そして、自分の体と家族の健康を思いやることにも繋がっています。調味料一つを変えるだけで、毎日の料理はもっと楽しく、食卓はもっと豊かになります。

ぜひ、あなたのお気に入りの無添加コンソメを見つけて、安心で美味しい、素敵な食生活を楽しんでくださいね!

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。