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【2025年】無添加ベーコンおすすめ4選!プロが本気で選んだ逸品

2025.07.03
【2025年】無添加ベーコンおすすめ4選!プロが本気で選んだ逸品

「無添加ベーコンって、味が薄くて物足りないのでは?」そう思っていませんか。実は、肉本来の旨みが凝縮された、驚くほど味わい深いベーコンこそ「無添加」の世界にあります。

この記事を読めば、あなたのベーコン選びの常識が変わるかもしれません。添加物の役割といった基礎知識から、市販品と手作りの違い、本当に美味しい「無添加ベーコン」の見極め方まで、食卓を豊かにする秘訣をお伝えします。

1. なぜ今「無添加ベーコン」?知っておきたいその理由

無添加ベーコンと普通のベーコンの違い

あなたも「無添加ベーコン」って、普通のベーコンと一体何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか。スーパーの加工肉コーナーに行くと、実に多くのベーコンが並んでいますが、その裏側の原材料表示をじっくりと見たことはありますか?実は、市販されている多くのベーコンには、私たちの食生活を便利にするために、様々な食品添加物が使われていることがあるんです。

代表的なものが、色を美味しそうなピンク色に保つための発色剤、例えば「亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)」です。これがないと、お肉は加熱すると茶色っぽく変色してしまいます。また、賞味期限を延ばし、食中毒のリスクを減らすための保存料として「ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)」などが使われることもあります。さらに、お肉同士の結着を強め、しっとりとした食感や歩留まり(製造過程での重量減少を防ぐこと)を良くするために、「リン酸塩(Na)」といった結着補強剤が加えられている場合も少なくありません。これらの添加物は、日本の食品衛生法で定められた基準内で使用されており、安全性に問題があるわけではありません。しかし、近年の健康志誌向の高まりや、より自然な食品を求める声が増える中で、「できれば余計なものは避けたい」と考える方が増えているのも事実です。

一方で、無添加ベーコンは、こうした食品添加物に頼らずに作られています。基本的には、主役である豚肉、そして味付けの基本となる塩、風味を豊かにするための香辛料(スパイス)といった、ごくごくシンプルな原材料だけで作られているのが大きな特徴です。そのため、無添加のベーコンは、発色剤を使っていないので、自然なお肉の色合い、つまり少し茶色がかった落ち着いた色をしています。初めて見ると「少し色が悪い?」と感じるかもしれませんが、これこそが、お肉が持つ本来の色なのです。

美味しさと安心、それが無添加の魅力

無添加ベーコンの最大の魅力は、なんといってもその「味」にあります。添加物で風味を調整したり、食感を人工的に作り出したりしないため、豚肉そのものが持つポテンシャル、つまり旨味や脂の甘み、香りがダイレクトに伝わってきます。塩とスパイス、そして燻製の香りだけで引き出されたお肉の味は、まさに凝縮された本物の味わい。一口食べれば、その違いにきっと驚くはずです。まるで高級な生ハムを味わうかのように、お肉の繊維一本一本からじゅわっと溢れ出す、深く、そして優しい旨味を感じることができます。

そしてもちろん、「安心して食べられる」という点も、非常に大きなメリットです。特に小さなお子様がいるご家庭や、ご自身の食生活に気を配っている方にとって、原材料がシンプルであることは何よりの安心材料になります。自分が口にするものが、どのような材料で、どのように作られているのかが明確であること。これは、現代の食生活において非常に価値のあることだと私は思います。無添加ベーコンを選ぶということは、単に「添加物を避ける」というだけでなく、お肉本来の美味しさをじっくりと堪能し、生産者のこだわりや哲学に触れる、ちょっと贅沢で豊かな食体験を選ぶということなのです。毎日の食卓に登場するベーコンだからこそ、少しこだわって無添加のものを選んでみる。それだけで、あなたの料理が一段と美味しく、そして心も満たされるものになるかもしれませんよ。

「無塩せき」というキーワード

無添加ベーコンを探していると、「無塩せき(むえんせき)」という言葉を目にすることがあります。これもぜひ知っておきたいキーワードです。「塩せき」とは、ハムやソーセージ、ベーコンを製造する際に、塩や発色剤、香辛料などを含む漬け込み液に原料肉を漬け込む工程のことを指します。つまり、「無塩せき」とは、この工程で発色剤(亜硝酸ナトリウムや硝酸カリウムなど)を使用しないで製造された製品のことを言うのです。

農林水産省が定めるJAS(日本農林規格)においても、「無塩せき」と表示するためには、「発色剤を使用していないこと」という明確な基準が設けられています。ですから、「無塩せきベーコン」と書かれているものは、基本的に発色剤不使用の無添加ベーコンであると理解して良いでしょう。ただし、メーカーによっては発色剤以外の添加物(例えば保存料や酸化防止剤など)を使用している可能性もゼロではないため、最終的には原材料表示をしっかりと確認することが大切です。この「無塩せき」という言葉は、無添加ベーコン選びの一つの信頼できる目印になりますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

2. 【おすすめ無添加ベーコン①】館ヶ森アーク牧場「無添加ベーコン」

豚への愛が生む究極の味

まず私が、数ある無添加ベーコンの中でも「これは別格だ」と自信を持ってご紹介したいのが、岩手県一関市にある「館ヶ森アーク牧場」の無添加ベーコンです。ここのベーコンの素晴らしさを語る上で欠かせないのが、その根底にある「豚への深い愛情」と、徹底したこだわりが生み出す、唯一無二の品質の高さです。

館ヶ森アーク牧場の最大の強みは、なんと豚の育種、飼育から、飼料の生産、お肉の加工、そして販売に至るまで、そのすべてを自社グループで一貫して行っている点にあります。これは「循環型農業」と呼ばれるもので、牧場で生まれた豚の堆肥で畑の土を育て、その畑で育った有機野菜やハーブを豚の飼料やレストランで活用し、また豚を育てる…という、まさに生命のサイクルを大切にした農業を実践しているのです。この一貫体制だからこそ、品質のすべてに責任を持ち、一切の妥協を許さない製品作りが可能になるわけですね。

館ヶ森高原豚という奇跡の豚

主役となる豚は、もちろん特別な豚です。牧場が長年の歳月をかけて育種改良したオリジナルブランド豚、「館ヶ森高原豚」。この豚は、広大な敷地の中、豚がストレスを感じにくいように配慮された開放的な豚舎で、のびのびと育てられています。驚くべきは、そのエサへのこだわりです。なんと、飼料のトウモロコシや大豆は、安全性を追求して「非遺伝子組み換え(NON-GMO)」のものを厳選。さらに、牧場内で有機栽培されたハーブをブレンドした特別なエサを食べて育つのです。

このように、徹底した健康管理とこだわりの飼料、そしてストレスフリーな環境でじっくりと育てられた館ヶ森高原豚は、肉質が非常にきめ細やかで、赤身には深いコクがあり、そして何より脂身に雑味がなく、驚くほど上品な甘みを持っているのが特徴です。この素晴らしい豚肉のポテンシャルを最大限に引き出すことこそ、館ヶ森アーク牧場の無添加ベーコン作りの神髄と言えるでしょう。

ドイツ伝統製法と桜チップの燻製

その最高品質の豚ばら肉を使い、本場ドイツの伝統的な製法に則って無添加ベーコンは作られます。添加物に頼らない分、ごまかしは一切ききません。まずは、沖縄のシママースというミネラル豊富な塩や、オリジナルのスパイスを直接お肉に擦り込み、じっくりと熟成させる「乾塩法(かんえんほう)」という手法が用いられます。この製法は、手間と時間が非常にかかりますが、お肉の余分な水分を抜き、旨味を内部にギュッと凝縮させる効果があります。

そして熟成が終わったお肉は、いよいよ燻製の工程へ。ここで使われるのは、国産の桜のチップです。専門の職人が、温度と煙の量を巧みにコントロールしながら、長時間かけて丁寧に燻し上げていきます。桜チップ特有の甘く芳醇な香りが、豚肉の旨味と一体となり、食欲をそそる美しい燻製の色と、奥深い風味をまとわせるのです。この一連の工程を経て完成した無添加ベーコンは、まさに牧場からの贈り物、と呼びたくなるほどの逸品。添加物で味を足すのではなく、最高の素材の良さを引き算の美学で最大限に活かした、本物の無添加ベーコンの味を、ぜひ一度は体感してみてほしいです。

3. 【おすすめ無添加ベーコン②】信州ハム「グリーンマーク」

スーパーで買える身近な優等生

「無添加ベーコンにはすごく興味があるけれど、お取り寄せは少しハードルが高いかな…」「まずは気軽に試してみたい」そう思っているあなたに、まさに朗報と言える存在が、信州ハム株式会社が製造する「グリーンマーク」シリーズの無添加ベーコンです。このベーコンは、こだわりの専門店や高級スーパーだけでなく、比較的身近なスーパーマーケットでも見かけることがある、とっても優秀で頼れる存在なんですよ。

「グリーンマーク」という名前、そして緑色のシンボルマークは、実は信頼の証です。このマークは、信州ハムが「特定JAS規格」という国の厳しい基準に基づいて設定した、独自の品質基準をクリアした商品にのみ付けられています。その基準とは、「発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用しない」こと。つまり、多くの加工肉で一般的に使用されるこれらの添加物を一切使わずに製品作りを行う、という消費者への固い約束の印なのです。このグリーンマークの歴史は意外と古く、なんと1975年(昭和50年)から続いているのだとか。まだ世の中に「無添加」という言葉が今ほど浸透していなかった時代から、食の安全と美味しさを追求し続けてきた企業の真摯な姿勢がうかがえますよね。

毎日食べたい、素朴で優しい味

グリーンマークの無添加ベーコンの魅力は、その安心感だけではありません。毎日食べても飽きがこない、素朴で優しい味わいも大きな特徴です。主原料となる豚ばら肉は、もちろん国産のものを厳選して使用。お肉本来の味を活かすため、味付けはとてもシンプルです。塩分も控えめに調整されているため、しょっぱすぎず、豚肉の自然な甘みと旨味がじっくりと感じられます。

このベーコンをフライパンで焼いてみると、余計なものが入っていないからこそ、脂がとてもクリアで、雑味のないすっきりとした香りが立ち上ります。カリカリに焼いても美味しいですし、少し厚めに切ってジューシーに仕上げても絶品。どんな料理にも合わせやすい、まさに万能選手です。例えば、朝食のサンドイッチに挟めば、パンや野菜の味を邪魔することなく、全体の味をグッと引き立ててくれます。パスタに入れれば、ソースに深いコクと旨味を加えてくれますし、野菜と一緒にスープで煮込めば、豚肉から溶け出した優しい出汁がスープ全体をまろやかにしてくれます。

無添加ベーEコン入門に最適

このように、手軽に手に入るという利便性、信頼できる品質基準という安心感、そして日々の食卓に馴染む優しい味わいを兼ね備えた信州ハムのグリーンマークは、まさに「無添加ベーコンの入門編」として最適な一品だと私は思います。まずはこのベーコンから試してみて、「ああ、無添加のベーコンってこういう味なんだな」という基準を知るのも良いでしょう。価格も、いわゆる高級な無添加ベーコンと比較すると比較的手頃な場合が多いので、お財布にも優しいのが嬉しいポイントです。あなたの食生活に、美味しくて安心な無添加ベーコンを気軽にプラスできる、そんな素敵な選択肢がこのグリーンマークにはあります。

4. 【おすすめ無添加ベーコン③】大山ハム「無塩せきベーコン」

燻製の香りに酔いしれる逸品

ベーコンの醍醐味は、なんといってもあの食欲をそそるスモーキーな香り!というあなたには、鳥取県米子市に拠点を置く「大山(だいせん)ハム」が作る「無塩せきベーコン」を強くおすすめします。このベーコンは、口に入れた瞬間に広がる豊かで芳醇な燻製の香りが、とにかく素晴らしいんです。

ここでも出てきました「無塩せき」という言葉。これは前述の通り、発色剤を使わずに製造する製法のことで、これも無添加の一つの形です。大山ハムは、ハム・ソーセージ作りの本場であるドイツの伝統的な製法を、1950年代の創業当初から忠実に守り続けていることで全国的に知られている名門メーカー。ドイツ農業協会(DLG)が主催する国際品質競技会では、数多くの金賞を受賞しており、その品質は世界レベルで認められています。中国山地の秀峰・大山の麓という、豊かな自然環境に恵まれた場所で、清らかな水と澄んだ空気を使って作られる製品は、まさに本物志向の味わいです。

伝統製法と燻製への情熱

大山ハムの無添加ベーコン作りにおけるこだわりは、特に「燻製」の工程に強く表れています。彼らは、ただ煙でいぶすだけ、という単純な作業とは考えていません。燻製は、製品に独特の風味と保存性を与え、食欲をそそる色合いに仕上げるための、非常に重要な工程なのです。使用するスモークチップの種類、燻製室の温度や湿度の管理、そして燻煙時間。これらの要素を、職人が長年の経験と勘を頼りに、まるでオーケストラの指揮者のように巧みにコントロールしていきます。

じっくりと、本当に時間をかけて燻されることで、煙の成分がベーコンの表面だけでなく、内部にまで穏やかに、そして深く浸透していきます。その結果、鼻にツンとくるような刺激的な燻製香ではなく、うっとりするような、甘く香ばしい、奥行きのある香りが生まれるのです。この豊かなスモーキーフレーバーは、加熱することでさらに花開きます。フライパンで焼くと、立ち上る香りだけで、もうそれだけでご馳走だと感じてしまうほど。まさに、ベーコンが主役になれる、圧倒的な存在感を放っています。

厚切りで味わう最高の贅沢

この大山ハムの無添加ベーコンを味わうなら、ぜひ少し厚めにスライスして、シンプルに焼いて食べることをおすすめします。弱火のフライパンでじっくりと脂を出しながら焼くと、外側はカリッと、中はジューシーに仕上がります。噛みしめると、まず豊かな燻製の香りが鼻に抜け、続いて熟成された豚肉の濃厚な旨味と、甘く溶ける脂の味わいが口いっぱいに広がります。これだけで、最高のおつまみになりますよ。キリッと冷えたビールや、スモーキーな香りに負けない力強い赤ワインとの相性も抜群です。

もちろん、カルボナーラやジャーマンポテトといった料理に使えば、そのスモーキーな風味が料理全体の格を一段も二段も引き上げてくれます。いつもの料理が、まるでレストランのような本格的な味わいに変身するのを実感できるはずです。燻製の香りが好きな方、そして本場ドイツの伝統が息づく本格的な無添加ベーコンを求めている方にとって、大山ハムの無塩せきベーコンは、間違いなく満足できる選択となるでしょう。

5. 【おすすめ無添加ベーコン④】たどころ商店「無添加ベーコン」

職人技が光る知る人ぞ知る名品

最後にご紹介するのは、大量生産品とは一線を画す、まさに「職人技の結晶」と呼ぶにふさわしい、スペシャルな無添加ベーコンです。山形県東置賜郡高畠町に工房を構える「手づくりハム・ソーセージの店 たどころ商店」。ここは、知る人ぞ知る、という言葉がぴったりの、本当に手間暇を惜しまない昔ながらの製法を守り続ける、小さな名店です。ここの無添加ベーコンは、もはや食材というよりも「芸術品」と呼びたくなるほどのオーラを放っています。

たどころ商店のベーコン作りは、効率や生産性とは真逆の場所にあります。まず、主役となる豚肉は、脂の質と赤身の旨味に定評のある国産の豚ばら肉を厳選。その塊肉に、沖縄産の自然塩や数種類のスパイスを丁寧に手で擦り込み、なんと1週間から10日間もの長い時間をかけて、じっくりと塩漬けにして熟成させていきます。この長い熟成期間の間に、肉の中でタンパク質がゆっくりと分解され、旨味成分であるアミノ酸が生成されます。同時に、余分な水分が抜け、肉の味が凝縮されていくのです。この待つ時間こそが、深い味わいを生み出すための、何よりも大切な要素なのです。

炭火乾燥と桜の薪が生む深淵な味

そして、たどころ商店の無添加ベーコンを唯一無二の存在にしているのが、その後の驚くべき工程、「炭火乾燥」です。塩漬け・熟成が終わったお肉を、燻製にかける前に、なんと炭火を使って乾燥させるのです。この工程は非常に手間がかかり、火加減の調整も難しいため、今ではほとんど行われていない幻の製法とも言えます。なぜ、わざわざ炭火で乾燥させるのか。それは、炭火から放たれる遠赤外線に秘密があります。遠赤外線は、お肉の表面だけでなく、内部にまで均一に熱を伝え、旨味成分をギュッと閉じ込める効果があると言われています。この一手間が、量産品には決して真似のできない、凝縮感のある力強い味わいを生み出すのです。

乾燥が終わると、いよいよ燻製の工程ですが、ここでもこだわりが光ります。一般的に使われる「チップ」ではなく、山形県産の桜の「薪(まき)」を使って、じっくりと燻し上げていきます。薪から立ち上る煙は、チップの煙よりも柔らかく、より複雑で豊かな香りを持っていると言われています。桜の薪特有の甘く高貴な香りが、炭火乾燥で凝縮された肉の旨味と絡み合い、言葉では表現するのが難しいほど、深くて複雑な、多層的なフレーバーを持つ無添加ベーコンが完成します。

特別な日に味わいたい究極のベーコン

たどころ商店の無添加ベーコンは、その製造工程にかかる時間と手間から、作られる量も限られており、決して安価ではありません。しかし、その一口に込められた職人の情熱と技術、そして時間が育んだ味わいは、価格以上の価値があると私は断言します。スライスして軽く炙るだけで、その深い味わいと香りに、きっと誰もが言葉を失うはずです。脂は甘く、赤身は噛みしめるほどに旨味が溢れ出し、そして鼻腔をくすぐる桜の薪の香りが、長い余韻となって続きます。

このベーコンは、普段使いというよりも、何か特別な記念日や、頑張った自分へのご褒美、そして食にこだわる大切な方への贈り物として選ぶのがふさわしいでしょう。まさに、食べる人の記憶に深く刻まれる、究極の無添加ベーコン。職人技が織りなす芸術品のような味わいを、ぜひ一度、ゆっくりと時間をかけて堪能してみてはいかがでしょうか。

6. あなただけのお気に入り「無添加ベーコン」で食卓を豊かに!

さて、今回はこだわりの無添加ベーコンを4つ、少しマニアックな視点も交えながら詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか?一口に「無添加ベーコン」と言っても、その背景にある生産者の哲学や、製法、味わいの個性は本当に様々で、知れば知るほど奥深い世界が広がっていることを感じていただけたのではないでしょうか。

ここで、今回ご紹介した4つの素晴らしい無添加ベーコンの特徴を、分かりやすく表にまとめてみました。あなたの好みやライフスタイルに合わせて、お気に入りの一品を見つけるための参考にしてみてくださいね。

商品名 メーカー 特徴 味わいの傾向 香りのタイプ 製法の特徴 手に入りやすさ
無添加ベーコン 館ヶ森アーク牧場 豚の飼育から一貫生産。館ヶ森高原豚の質の高さが際立つ。 赤身のコクと脂の甘みが強く、肉本来の味が濃い。 桜チップの穏やかで上品な燻製香。 ドイツ式乾塩法、長期熟成。 お取り寄せ、専門店
グリーンマーク ベーコン 信州ハム 安心の「グリーンマーク」。スーパーで手軽に買える。 塩分控えめで、素朴で優しい味わい。毎日食べても飽きない。 控えめでクセのない、すっきりとした香り。 発色剤・保存料等不使用。 比較的容易(スーパー等)
無塩せきベーコン 大山ハム 本場ドイツの伝統製法。燻製の香りが豊かで主役級。 濃厚な旨味としっかりとした塩味。スモーキーさが際立つ。 芳醇で力強いスモーキーフレーバー。 ドイツ伝統製法、丁寧な燻製工程。 お取り寄せ、百貨店等
無添加ベーコン たどころ商店 職人技の結晶。炭火乾燥と薪燻製による唯一無二の味。 凝縮された旨味と複雑で深淵な味わい。 桜の薪ならではの、甘く複雑で奥深い香り。 長期熟成、炭火乾燥、薪燻製。 希少(お取り寄せ中心)

あなたにぴったりの無添加ベーコンは?

この比較表を基に、あなたのための選び方のヒントをいくつか提案させてください。

  • 何よりもお肉そのものの質を最優先したいあなたへ
    それならば、間違いなく「館ヶ森アーク牧場」の無添加ベーコンがおすすめです。こだわりの飼料とストレスのない環境で育った豚肉の、ピュアで力強い味わいは、他の追随を許しません。

  • 手軽さと日々の安心感を両立させたいあなたへ
    「信州ハム グリーンマーク」があなたの強い味方になります。スーパーで手軽に購入でき、毎日の料理に安心して使える優しさは、忙しい日々の食卓を支えてくれるでしょう。

  • ワインやビール片手に、スモーキーな香りをじっくり堪能したいあなたへ
    ぜひ「大山ハム」の無塩せきベーコンを試してみてください。その豊かな燻製の香りは、一口であなたを非日常の世界へと誘ってくれるはずです。

  • 特別な日のために、究極の味、本物の職人技を求めているあなたへ
    少し奮発してでも「たどころ商店」の無添加ベーコンを手に入れてみてください。その一口は、忘れられない食体験となり、あなたの大切な時間をより豊かに彩ってくれること間違いありません。

このように、無添加ベーコンには、選ぶ楽しみと味わう喜びがあります。まずはこの中からピンとくるものを一つ選んで、その違いをあなたの舌で実際に確かめてみてください。そして、それぞれのベーコンが持つストーリーに思いを馳せながら味わうことで、ただ「食べる」だけではない、心豊かな時間を過ごせるはずです。

安心で美味しい無添加ベーコンが、あなたの食卓をもっと楽しく、もっと豊かなものにしてくれることを、私は心から願っています。

WRITING
西村恭平
西村恭平 Nishimura Kyohei

大学を卒業後、酒類・食品の卸売商社の営業を経て2020年2月に株式会社ブレーンコスモスへ入社。現在は「無添加ナッツ専門店 72」のバイヤー兼マネージャーとして世界中を飛び回っている。趣味は「仕事です!」と即答してしまうほど、常にナッツのことを考えているらしい。